JP4091924B2 - クリーニング部材 - Google Patents

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Description

この発明は、定着装置に備えられる加熱部材に付着した現像剤を取り除くクリーニング部材に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、所望の現像剤像が像担持体から用紙に転写され、用紙に転写された未定着の現像剤像が定着装置によって用紙に定着される。定着装置は、通常、一対の加熱部材を備えている。この一対の加熱部材の代表例として、用紙搬送路を挟んで互いに圧接するように配置される加熱ローラおよび加圧ローラが挙げられる。定着装置では、加熱ローラおよび加圧ローラによって用紙を挟持し、用紙に対して熱と圧力を加えることにより、現像剤像を構成する現像剤を用紙に融着させる。
ところが、少なくとも加熱ローラまたは加圧ローラのいずれかは用紙上に付着した現像剤に接触するため、定着処理において加熱ローラまたは加圧ローラに現像剤が付着することがある。さらに、加熱ローラまたは加圧ローラのいずれか一方のローラに付着した現像剤は、圧接箇所を介して他方のローラにも付着する。
例えば、加熱ローラに現像剤が付着した場合、圧接箇所を介して加圧ローラにも現像剤が付着する。その結果、用紙の画像形成面の裏側に意図しない現像剤が付着し、用紙の裏面に汚れが発生するという問題があった。
そこで、従来、ブレード形状のクリーニング部材を加圧ローラに当接させて、加圧ローラに付着した現像剤を取り除く手法が採られることがあった。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−304080号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、クリーニングブレードの先端を加圧ローラに当接させても、溶融固着した現像剤を加圧ローラから完全に掻き取ることが困難である。なぜなら、加圧ローラの周面と接触することによりクリーニングブレードの先端が微振動し、この微振動によりクリーニングブレードと加圧ローラとの間に微かな間隙が生じるからである。
図1は、従来技術が抱える課題を簡潔に示す図である。同図では、平板状のクリーニングブレード50′の使用例を示す。加圧ローラ32′の周面に付着した現像剤のうち、クリーニングブレード50′の先端50A′で掻き取られた現像剤T1は、クリーニングブレード50′に堆積する。現像剤T1は、クリーニングブレード50′おける加圧ローラ32′に対向する面と反対側の面に堆積する。
一方、クリーニングブレード50′の先端50A′と加圧ローラ32′との間隙を通過した現像剤T2は、クリーニングブレード50′おける加圧ローラ32′に対向する面に堆積する。
この現像剤T2の堆積量が増加すると、堆積した現像剤T2が加圧ローラ32′の周面に接触する程度に膨れ上がる。この結果、現像剤T2によって加圧ローラ32′が汚損されるという問題が発生する。
この発明の目的は、定着装置における一対の回転体に対するダメージを低減させつつ、これらの回転体に付着した現像剤を取り除くクリーニング部材を提供することである。
この発明は以下の構成を備えている。
(1)未定着の現像剤像が付着した用紙を挟持しつつ加熱することで前記現像剤像を前記用紙に定着させる一対の回転体の少なくとも一方の回転体の周面に当接することによって前記回転体の周面に付着した現像剤を取り除くための、片持ち状に支持された単一の板状のクリーニング部材であって、
自由端の近傍に配置され、かつ、前記回転体の周面側に凸状になる部分円弧形状を呈する湾曲部と、
前記湾曲部と固定端との間に配置され、かつ、前記回転体の周面に接近する方向の力を前記湾曲部に加える付勢部と、を有し、
前記湾曲部は、前記回転体の周面の一部に当接するクリーニング部と、前記クリーニング部と自由端との間に配置され、かつ、前記クリーニング部によって前記回転体から取り除かれた現像剤を前記回転体から離間する方向に案内する案内部と、を含み、
前記自由端の鉛直方向下方に配設され、前記自由端の方向に開放した現像剤回収部材をさらに備えたことを特徴とする。
本発明に係るクリーニング部材は、湾曲部と付勢部とを有し、湾曲部にクリーニング部および案内部が含まれる。
湾曲部は、回転体の周面側に凸状になる部分円弧形状を呈しており、クリーニング部と案内部とを含んでいる。ここで、回転体の代表例として、定着装置に備えられる加熱ローラおよび加圧ローラが挙げられる。また、回転体が、複数のローラに張架されたベルトで構成されても良い。
クリーニング部は、付勢部によって加えられる力により回転体の周面に押し当てられ、回転体に付着した現像剤を取り除く。クリーニング部を介して、回転体からクリーニング部材の側に取り除かれた現像剤は、通常、半溶融状態である。半溶融状態の現像剤は、案内部によって回転体から遠ざかる方向に案内される。
このため、案内部によって案内された現像剤がクリーニング部材に堆積した場合でも、堆積された現像剤と回転体とが接触しない程度に大きい間隙が、現像剤と回転体との間に形成される。
本発明では、現像剤を取り除く際にクリーニング部材のエッジと回転体の周面とは当接させない。このため、クリーニング部材との当接が原因で回転体の周面が破損することが防止される。
また、本発明では、クリーニング部材のエッジと回転体の周面とを当接させないことにより、クリーニング部と回転体の周面との圧接部を通り抜ける現像剤の量が増加する点を考慮している。圧接部を通り抜けた現像剤は、クリーニング部材における回転体の周面と対向する面上に移動する。クリーニング部材における回転体の周面と対向する面上に移動した現像剤は、案内部によって案内され、回転体から十分に離間した位置に堆積する。
さらに、クリーニング部材が、片持ち状に支持された単一の板状体によって構成される。クリーニング部材における湾曲部は曲げ加工よって構成される。また、クリーニング部材における付勢部は、弾力性を有する板状体を撓ませた状態で回転体に接触させることにより構成される。
さらに、案内部の鉛直方向下方に現像剤を回収する現像剤回収部材が配設される。現像剤回収部材は、案内部によって案内される際にクリーニング部材から分離して落下する半溶融現像剤を受ける目的で配設される。
(2)前記案内部に滑り性を増すための表面処理がされることを特徴とする。
この構成においては、案内部における滑り性を向上させるための表面処理が案内部に施される。この表面処理の代表例として、案内部の一部または全部にフッ素コートをすることが挙げられる。この表面処理は、案内部における現像剤の流動性の向上に寄与する。
(3)前記クリーニング部は、前記回転体の軸方向において複数の部分に分割されており、分割された各部分は、隣接する他の部分と前記回転体の周方向に互いにズレるように配置されることを特徴とする。
この構成においては、クリーニング部材における回転体との当接箇所であるクリーニング部が、回転体の軸方向で一直線状に配置されないように構成されている。具体的には、回転体の軸方向においてクリーニング部が複数の部分に分断されており、分断された各部分が回転体の周方向における複数の配置位置に選択的に配置されている。この配置の際、隣接する部分が周方向における同じ配置位置に配置されないようにされる。例えば、周方向における配置位置が2種類ある場合には、分割されたクリーニング部の各部の配置が、千鳥形状を呈する。
この結果、回転体の周方向にズレたクリーニング部の各部分によって、現像剤のクリーニングが時間差を生じて実行される。
(4)前記自由端側が櫛葉形状を呈することを特徴とする。
この構成においては、片持ち状に支持された単一の板状体によって構成されるクリーニング部材の自由端側が櫛葉形状を呈している。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)回転体の周面がクリーニング部材によって傷つけられることを防止しつつ、回転体に付着した現像剤を取り除くことが可能になる。
また、クリーニング部材から分離された現像剤を回収し、定着装置の内部がクリーニング部材から分離した現像剤によって汚れることを防止できる。
さらに、単一の板状体に加工を施すことにより簡易にクリーニング部材を生産することができ、クリーニング部材の生産性の向上を図ることが可能になる。
(2)半溶融状態の現像剤を、回転体から離間する方向に迅速に案内することが可能になる。このため、回転体から近い位置において現像剤が固着して堆積することを防止することが可能になる。
(3)クリーニング部材によって回転体から取り除かれた現像剤が、大きな塊となってクリーニング部材に堆積することを防止できる。

(4)櫛葉形状の複数の端部のそれぞれに現像剤が案内されるため、クリーニング部材によって回転体から取り除かれた現像剤が、大きな塊になってクリーニング部材に堆積することを防止できる。
以下、図を用いて本発明のクリーニング部材が適用される画像形成装置の実施形態を説明する。
図2は、画像形成装置100の構成を示している。画像形成装置100は、外部から供給される画像データに応じて用紙に対して多色および単色の画像を形成する。画像形成装置100は、用紙が収容される給紙トレイ110から用紙を排出する排紙ローラ26までの間に用紙搬送路Sを備えている。画像形成装置100の中央部に形成される用紙搬送路Sを挟んで両側に、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色成分についての画像形成処理を行う4つの画像形成ステーション20(20a〜20d)と、画像形成処理がされる用紙を保持しつつ用紙搬送路における下流側へと案内する転写搬送ベルトユニット8と、が配置されている。また、用紙搬送路Sにおける画像形成ステーション20の下流側に定着装置30が配置される。なお、本発明は、定着装置30におけるクリーニング部材の形状に特徴を有している。
各画像形成ステーション20(20a〜20d)において、用紙搬送路Sに接するように像担持体としての感光体ドラム3(3a〜3d)が配置される。感光体ドラム3の周囲には、LEDヘッド1(1a〜1d)、現像部2(2a〜2d)、帯電部5(5a〜5d)、クリーナユニット4(4a〜4d)が設けられている。
帯電部5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施形態では、同図に示すようなチャージャ型の帯電部を用いているが、帯電部5として接触型のローラ型やブラシ型の帯電部を使用してもよい。
LEDヘッド1は、供給される画像データに基づいて感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する。本実施形態では発光素子をアレイ状に並べたLEDヘッド1を光書込装置として用いているが、光書込装置の構成はこれに限定されるものではない。
現像部2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像をブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色成分の現像剤により顕像化する。クリーナユニット4は、転写工程が行われた後における感光体ドラム3の表面に残留した現像剤を除去・回収する。
転写搬送ベルトユニット8は、用紙搬送路Sを挟んで各画像形成ステーション20(20a〜20d)の感光体ドラム3に対向する位置に配置される。転写搬送ベルトユニット8は、転写ベルト7、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ベルト従動ローラ72、転写ベルト支持ローラ74、転写ローラ6(6a〜6d)、および転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ローラ6、転写ベルト従動ローラ72、転写ベルト支持ローラ74は、通常動作時には、図中において反時計方向に回転駆動されており、これらのローラに張架される転写ベルト7を矢印B方向に回転させる。
転写ローラ6は、感光体ドラム3の現像剤像を転写ベルト7上の用紙に転写する。転写ベルト7は、各画像形成ステーション20(20a〜20d)の感光体ドラム3に接触するように配置される。転写ベルト7は、厚さ100〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から用紙への現像剤像の転写は、転写ベルト7の裏側に当接している転写ローラ6によって行われる。転写ローラ6には、感光体ドラム3上の現像剤像を用紙に転写するための電圧が印加される。本実施形態では、現像剤の帯電極性が負極性であるため、現像剤の帯電極性とは逆の正極性の電圧が印加される。転写ローラ6は、直径8〜10mmのステンレス等の金属の軸をベースとし、その表面が、例えばEPDM、発泡ウレタン等の導電性の弾性材に覆われている。この導電性の弾性材の作用により、用紙に対して均一に高電圧が印加される。なお、本実施形態では転写電極として転写ローラ6を使用しているが、それ以外に転写ブラシ等を使用することもできる。
また、感光体ドラム3との接触により転写ベルト7に付着した現像剤は、用紙の裏面を汚す原因となるため、転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収される。転写ベルトクリーニングユニット9には、転写ベルト7に接触する転写クリーニングブレードが備えられている。転写ベルト7を挟んで転写クリーニングブレードと反対側には転写ベルト支持ローラ74が配置される。
給紙トレイ110は、画像形成処理がされる用紙を収容するトレイであり、画像形成装置100の下部に設けられている。また、画像形成装置100の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの用紙をフェイスダウンの状態で載置するためのトレイである。
図に示すようにSの字形状に形成された用紙搬送路Sに沿って、上流側からピックアップローラ16、レジストローラ14、定着装置30、フラッパ45が配置されている。また、用紙搬送路Sの全域にわたって用紙を搬送する複数の搬送ローラ25が配されている。
搬送ローラ25は、用紙の搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ110の端部に備えられ、給紙トレイ110に収容されている用紙のうちの最上位の用紙のみを取り上げて用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙の搬送のタイミングを調整するため搬送中の用紙を一時的に保持する。すなわち、レジストローラ14は、感光体ドラム3上の現像剤像を用紙に多重転写できるように、感光体ドラム3の回転にあわせて、用紙をタイミングよく搬送する機能を有している。フラッパ45は、画像形成装置100の用紙搬送路Sに直交するように配設される揺動軸に軸支されており、用紙の搬送方向を切り換えるために揺動軸を中心に揺動する。
なお、本実施の形態では、多色の画像形成装置について説明しているが、単色の画像形成装置でも後述する本発明のクリーニング部材を適用することができる。
図3は、定着装置30の構成を示している。定着装置30は、用紙Pに付着した未定着の現像剤像Tを用紙に定着させる。定着装置30は、加熱ローラ31、加圧ローラ32、外部加熱ローラ33、温度センサ36〜38、およびクリーニング部材50を備えている。定着装置30において、加熱ローラ31および加圧ローラ32の間に用紙を挟持し、用紙および現像剤像に対して熱および圧力を加える。本実施形態では、加熱ローラ31および加圧ローラによって、本発明の一対の回転体が構成される。
加熱ローラ31は、芯金31Aおよび離型層31Bを有しており、芯金31Aの内部に熱源となるヒータランプ34,35を備えている。
芯金31Aに用いられる素材の例として、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属またはこれらの合金が挙げられる。本実施形態では、芯金31Aが直径40mm、肉厚1.3mmの中空円筒形状の鉄(STKM)で構成されている。ここで、肉厚を1.3mmにしているのは、低熱容量化を図るためである。
離型層31Bに用いられる素材の例として、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。本実施形態では、PFAとPTFEとをブレンドして形成される素材を厚さ25μmに塗布焼成することによって離型層31Bが構成されている。
ヒータランプ34,35は、ハロゲンヒータによって構成され、制御回路からの通電により発光し赤外線を放射する。この赤外線の放射により加熱ローラ31の内周面が加熱され、加熱ローラ31の外周面が所定の温度に達する。
加圧ローラ32は、用紙搬送路を挟んで加熱ローラ31の反対側に、加熱ローラ31に圧接するように配置される。加圧ローラ32は、芯金32A、耐熱弾性材層32B、離型層32Cを有している。芯金32Aおよび離型層32Cの素材として、通常、加熱ローラ31に用いられる芯金31Aおよび離型層31Bと同様の素材が選択される。また、耐熱弾性材層32Bに用いる素材として、シリコーンゴムが使用される。
本実施形態では、芯金32Aに直径40mmのステンレス製の素材が使用される。芯金32Aに外周面上に配置される耐熱弾性材層32Bには、厚さ6mmのシリコーンゴム(ゴム硬度JIS−A50°)が使用される。耐熱弾性材層32Bの外周面を覆う離型層32Cは、厚さ50μmのPFAチューブによって構成される。
加圧ローラ32は、図示しない付勢部材によって加熱ローラ31の方向に745Nの力が加えられている。この付勢部材の代表例として加圧用バネが挙げられる。この結果、加熱ローラ31および加圧ローラ32との圧接部に、幅6mm程度の定着ニップY形成される。
外部加熱ローラ33は、加圧ローラ32の周面の一部に圧接するように配置される。外部加熱ローラ33は、芯金33Aおよび離型層33Bを有しており、芯金33Aの内部に熱源となるヒータランプ39を備えている。
芯金33Aは、直径15mmの中空円筒形状を呈している。芯金33Bの外周面に沿って配置される離型層33Bの厚さは25μmである。芯金33Aおよび離型層33Bに使用される素材は、加熱ローラ31における芯金31Aおよび離型層31Bと同様である。
温度センサ36〜38によって、加熱ローラ31および外部加熱ローラ33の表面温度が検出される。なお、画像形成装置100の制御部は、温度センサ36〜38の検出結果に基づいて、ヒータランプ34,35,39に対する通電を制御する。
クリーニング部材50は、加圧ローラ32の周面に当接し、当接部を介して加圧ローラ32に付着した現像剤や紙粉等の異物を取り除く。クリーニング部材は、ブレードホルダ52およびブレード51を備えている。ブレードホルダ52は、定着装置30のケーシングの一部に固定されており、ブレード51を片持ち状に保持する。
ブレード51として、厚さ0.1mmのステンレス材が使用される。ただし、ブレード51として、ポリイミド等の耐熱性樹脂シート、りん青銅等からなる金属製薄板を用いることも可能である。
図4は、クリーニング部材50のブレード51の概略を示す斜視図である。説明の便宜上、図における矢印X方向をブレードの幅方向、矢印Y方向をブレードの厚み方向、矢印Z方向をブレードの長さ方向とする。
ブレード51の幅は、加圧ローラ32の軸方向における周面の全域の長さよりも大きくなるように設計される。ブレード51は、加圧ローラ32側に凸状に湾曲した湾曲部53と、湾曲部53を加圧ローラ32に押し当てるための力を発生させる弾力性発生部54と、を備えている。
湾曲部53は、半径3mmの部分円弧形状を呈する。湾曲部53は、クリーニング部53Aおよび案内部53Bを有している。
弾力性発生部54において、弾力性を有する片持ち梁の自由端を撓ませたときに、撓んだ自由端が元の位置に復帰しようとする力を利用している。本実施形態では、弾力性発生部54が本発明の付勢部を構成する。
図5は、本発明のブレード51の機能を説明する図である。ここでは、従来のブレード51′との比較により、本発明のブレード51の効果を説明する。
図5において、図5(A ),(C),(E)は本発明のブレード51を示しており、図5(B),(D),(F)は従来のブレード51′を示している。従来のブレード51′が抱える課題に関して図1を用いて既に説明しているため、ここでは、図5(B),(D),(F)に関する説明は省略する。
図5(A)に示すように、本実施形態では、湾曲部53におけるクリーニング部53Aが加圧ローラ32の周面に接触するようにクリーニング部材が配置される。
加圧ローラ32の周面に付着した現像剤は、クリーニング部53Aと接触することにより、加圧ローラ32の周面からブレード51に移動する。ブレード51に移動した現像剤は、半溶融状態のまま案内部53Bの表面に沿って流れる。
ここで、案内部53Bは、先端に行くに従って加圧ローラ32から遠ざかるような形状を呈している。案内部53Bの表面に沿って流れた現像剤は、加圧ローラ32から十分離れた位置に集められる。この結果、ブレード51面上に堆積した現像剤が、加圧ローラ32に接触して加圧ローラ32に現像剤が付着しにくくなる。
案内部53Bの表面に沿って流れる現像剤の溶融状態によって、案内部53Bの表面に沿って流れる際に現像剤がブレード51から分離して落下することがある。落下した現像材が装置内部を汚すことがないように、必要に応じて、定着装置30の内部に現像剤回収部材55を配設することが好ましい。
図5(C)および図5(E)は、現像剤回収部材55を用いて現像剤を回収する例を示している。
現像剤回収部材55は、案内部53Bの鉛直方向下方に配設される。また、現像剤回収部材55は案内部53Bの方向に開放した受け皿のような形状を呈している。現像剤回収部材55がこのような形状を呈しているのは、案内部53Bから分離して落下する現像剤を効果的に回収するためである。これにより、ブレード51から分離した現像剤が定着装置30の内部を汚すことが防止される。
図6は、ブレード51のバリエーションの説明図である。図6(A)は、上述のブレード51の側面図であり、図6(B)は、ブレード51の正面図である。
図6(C)は、ブレード51を改良したブレード151の側面図であり、図6(D)は、ブレード151の正面図である。図6(E)は、ブレード51を改良したブレード251の側面図であり、図6(F)は、ブレード251の正面図である。図6(G)は、ブレード51を改良したブレード351の側面図であり、図6(H)は、ブレード351の正面図である。
ブレード51については上述したため、図6(A),(B)に関する説明は省略する。
図6(C),(D)に示すブレード151の基本的態様はブレード51と同一であるが、案内部53Bに表面処理がされている点でブレード51と異なる。この表面処理は、案内部53Bに沿って流れる現像剤の流動性を向上させることを目的としている。本実施形態では、この表面処理としてフッ素コートが採用されている。
図6(E),(F)に示すブレード251の基本的態様はブレード51と同一である。ただし、ブレード251は湾曲部53を含む自由端側の形状がブレード51と異なっている。また、ブレード251は、案内部53Bに表面処理がされている点でブレード51と異なっている。なお、ブレード251に施される表面処理も、ブレード151と同様にフッ素コートである。
図6(G),(H)に示すブレード151の基本的態様はブレード51と同一であるが、自由端側の先端部が櫛葉形状を呈している点でブレード51と異なる。自由端側の先端部を櫛葉形状にしているのは、案内部53Bによって案内される現像剤を複数の箇所に分けることを目的としている。櫛葉形状を用いることにより、現像剤が1つの塊になってブレード51に堆積することが防止される。
また、自由端側を櫛葉形状にすることで、クリーニングブレード51に回収される現像剤が加圧ローラ32から離れる箇所を、加圧ローラ32の軸方向において、加圧ローラ32の周方向にズラすことが可能になる。本実施形態では、加圧ローラ32の周方向の2種類の箇所のいずれかから現像剤がクリーニングブレード51に回収される。
この場合、クリーニング部53Aが、加圧ローラ32の軸方向において複数の部分に分割される。回収される現像剤どおしが結合しにくくなるように、分割されたクリーニング部53Aの各部分は、隣接する他の部分と加圧ローラ32の周方向に互いにズレるように配置される。
図7は、上述の構成のクリーニング部材50に係る試験結果を示している。同図では、本願発明のクリーニング部材および従来のクリーニング部材のそれぞれのクリーニング効果および加圧ローラの耐久性を示している。
今回は、印字率4%の文字原稿からなる現像剤像を形成した用紙(レターサイズのハンマーミル紙)を100枚毎連続に定着処理を行い、合計300000枚のランニング試験を行った。このとき、100枚のうちの最初の1枚をサンプリングし、現像剤の汚れが発生しているか否かを検査した。さらに、ランニング試験中において、加圧ローラ32の離型層32Cに裂け、破れ等が発生していないかについても定期的に検査した。なお、ここでの実験結果は、図6(A),(B)に示す構成のブレード51を使用した際の実験結果である。
図7に示すように、従来のクリーニング部材では、通紙枚数が50000枚になると、用紙に小さな現像剤汚れが発生した。これに対して、本発明のクリーニング部材50では現像剤汚れが発生していない。
続いて、従来のクリーニング部材では、通紙枚数が100000枚になると、用紙に発生する現像剤汚れが目立つようになった。これに対して、本発明のクリーニング部材50では現像剤汚れが発生していない。
続いて、従来のクリーニング部材では、通紙枚数が200000枚になると、クリーニング部材50に堆積した現像剤と加圧ローラ32の周面との摩擦力により、加圧ローラ32のモータの負荷が増大した。これに対して、本発明のクリーニング部材50ではそのような不都合が生じていない。
続いて、従来のクリーニング部材では、通紙枚数が300000枚になると、加圧ローラ32のモータの負荷がさらに増大し、モータロック現象が発生した。さらに、加圧ローラ32の離型層32Cに裂け、破れ等の傷の発生が確認された。これに対して、本発明のクリーニング部材50ではそのような不都合が生じていない。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
従来のブレードの問題点を説明する図である。 本発明のクリーニング部材が適用される画像形成装置の構成の概略を示す図である。 本発明のクリーニング部材が適用される定着装置の構成の概略を示す図である。 本発明のクリーニング部材に含まれるブレードの構成を示す斜視図である。 本発明のクリーニング部材の機能を説明する図である。 本発明のクリーニング部材のブレードの構成のバリエーションを示す図である。 本発明のクリーニング部材の効果を説明する図である。
符号の説明
30−定着装置
31−加熱ローラ
32−加圧ローラ
50−クリーニング部材
51−ブレード
52−ブレードホルダ
53−湾曲部
54−弾力性発生部
55−現像剤回収部材

Claims (4)

  1. 未定着の現像剤像が付着した用紙を挟持しつつ加熱することで前記現像剤像を前記用紙に定着させる一対の回転体の少なくとも一方の回転体の周面に当接することによって前記回転体の周面に付着した現像剤を取り除くための、片持ち状に支持された単一の板状のクリーニング部材であって、
    自由端の近傍に配置され、かつ、前記回転体の周面側に凸状になる部分円弧形状を呈する湾曲部と、
    前記湾曲部と固定端との間に配置され、かつ、前記回転体の周面に接近する方向の力を前記湾曲部に加える付勢部と、を有し、
    前記湾曲部は、前記回転体の周面の一部に当接するクリーニング部と、前記クリーニング部と自由端との間に配置され、かつ、前記クリーニング部によって前記回転体から取り除かれた現像剤を前記回転体から離間する方向に案内する案内部と、を含み、
    前記自由端の鉛直方向下方に配設され、前記自由端の方向に開放した現像剤回収部材をさらに備えたことを特徴とするクリーニング部材。
  2. 前記案内部に滑り性を増すための表面処理がされることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング部材。
  3. 前記クリーニング部は、前記回転体の軸方向において複数の部分に分割されており、分割された各部分は、隣接する他の部分と前記回転体の周方向に互いにずれるように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング部材。
  4. 前記自由端側が櫛葉形状を呈することを特徴とする請求項3に記載のクリーニング部材。
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