JP2010286546A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部に清掃部材を設置し、余白無し印字時に転写材先端及び後端断面部から定着部材にオフセットするトナーによる画像不良を防止し、且つ清掃部材の当接タイミングを限定し清掃部材自身の長寿命化を実現する。
【解決手段】当接離間可能な清掃手段を有する定着部において、余白無し印字が実行された場合には、転写材先端又は後端断面部のオフセットトナーが清掃手段の当接位置に到達するタイミングで当接させ、また転写材の先端と後端の間は清掃手段を離間させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えばレーザプリンタや複写機など電子写真技術を採用した画像形成装置において、特に、トナーを加熱溶融し転写材へ定着する定着手段の定着部材表面を清掃する清掃手段の制御に関する。
従来から、電子写真方式を用いて転写材上に画像を形成する画像形成装置において、転写材の全域に画像を形成する余白無し印字機能を有する画像形成装置が知られている。
たとえば、特許文献1には、像担持体や中間転写体上に転写材よりも大きなトナー像を形成し、トナー像を転写材の全域に転写し、転写材上のトナー像を定着装置の定着ニップ部で狭持搬送して転写材上へ定着するようになっている。
ここで、定着装置の定着ニップ部においては、転写材を狭持搬送する際に、定着ニップ部を形成する定着部材(定着ローラ、定着フィルム、加圧ローラ他)にトナー付着が発生し、付着したトナーが転写材を汚してしまうことがある。
この問題を、図2(a)(b)を参照して模式的に説明する。
図2(a)は、余白無し印字時において、トナー像を像担持体や中間転写体から転写材上へ転写後の転写材11の画像面11a、先端あるいは後端の断面部11bを示す模式図である。
余白無し印字では、トナー11tは、画像を形成すべき転写材11の画像面11aだけでなく、転写材11の先端あるいは後端の断面部11bにも付着してしまう場合がある。
このような場合、図2(b)に示すように、定着プロセスにおいて、転写材11の断面部11bに付着したトナー11tは、定着ニップ部内、又は定着ニップ部周辺で定着部材である加熱ローラ31、加圧ローラ32に付着する。その後、加熱ローラ31、加圧ローラ32に付着したトナー11tは、加熱ローラ31及び加圧ローラ32の1周後又は数周後に転写材11上へ再付着(オフセット)し、結果として転写材を汚してしまう。図2(C)は、加熱ローラ31に付着したトナー11tのオフセットに起因して生じたトナー汚れの例である。転写材11の先端から、加熱ローラ31の一周分(L)の間隔で、トナー11tによるトナー汚れが生じている。
このような余白無し印字時の定着装置のトナー汚れによる画像不良を回避するため、従来から、例えば特許文献2のように、定着ニップ部を構成する定着部材を清掃する清掃部材が設けられていた。清掃部材は、たとえばアルミ無垢のクリーニングローラや耐熱性繊維から成るフェルト状のクリーニングパッド等によって構成され、それを定着部材に押し当てて定着部材に付着するトナーや紙粉等の汚れを回収して清掃するものである。
特許文献2は、清掃部材を定着部材に当接し続けるもので、このようにすれば、余白無し印字時の転写材断面部に付着したトナー汚れを防止することができる。
しかし、清掃部材が回収可能なトナー量には限界があり、回収可能なトナー量が飽和した場合、清掃能力が低下し、定着部材に汚れが残ってしまう。また、清掃部材が汚れを吐き出して定着部材を汚染し、良好な清掃性能を確保することができなくなるという問題が生じる。従って、定着部に清掃手段を設置する場合、清掃手段を清掃回収可能なトナー飽和領域内で使いこなすことが非常に重要な課題となっている。
このようなトナー飽和の課題を解決する方法として、たとえば、特許文献3には、清掃部材が定着部材に当接するタイミングを限定し、清掃手段が回収するトナー量を低減する
技術が開示されている。
具体的には、転写材の通紙中のタイミングにおいて、清掃部材を定着部材から離間させ、転写材の通紙中以外のタイミングにおいて清掃部材を定着部材に対して当接させている。これにより、転写材の通紙中において定着部材に付着するトナー汚れは、清掃部材には回収されず、通紙している転写材自身に回収(セルフクリーニング)される。
清掃部材は、転写材によるセルフクリーニング後に定着部材に付着しているトナー汚れを清掃することになるため、転写材の通紙中においても当接している場合と比較して、清掃部材が回収するトナー量を低減することができる。従って、清掃部材が清掃回収可能なトナー飽和領域に到達するタイミングを遅らせることができ、清掃手段の長寿命化、ランニングコストの低減を図ることができる。
特開2007−199389号公報 特開2007−304180号公報 特開平5−224555号公報
しかしながら、この特許文献3では、通紙中において清掃部材を定着部材から離間させているため、余白無し印字時の転写材断面部に付着したトナーのオフセットに起因するトナー汚れを防止することができない。すなわち、図2(A)、(B)に示すように、加熱ローラ31、加圧ローラ32に付着したトナー11tが、一周して転写材に再付着(オフセット)するまでの間に、各ローラを清掃することは不可能である。その結果、転写材11を汚し画像不良を発生させてしまう可能性がある。
特に、余白無し印字時に、転写材の先端又は後端の断面部11bに付着したトナー11tが定着部材である加熱ローラ31に付着した場合、図2(c)のように、転写材11上において、横筋状の画像不良となって現れる。そのため、下地の画像によっては目立ち易く、品位を落としてしまうという問題がある。
一方、特許文献2のように、通紙中において清掃部材を定着部材に当接し続けるものでは、余白無し印字時の転写材断面部に付着したトナー汚れを防止することができる。しかし、特許文献3において説明したような転写材自身によるセルフクリーニングの機会を失ってしまうため、清掃部材によるトナー回収量が大きくなる。さらに、トナー飽和領域まで到達するタイミングが早くなり、清掃部材の寿命短期化につながってしまう。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、余白無し印字時の転写材の断面部に付着したトナーに起因する定着部材上のトナー汚れの清掃が可能で、かつ転写材のセルフクリーニング機能も利用することにより、清掃手段の長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、転写材上にトナー像を形成する画像形成手段と、前記トナー像を転写材上に加熱定着する定着ニップを形成する一対の定着部材を有する定着手段と、前記一対の定着部材の少なく共一方に接離可能で定着部材に当接して定着部材表面のトナーを清掃する清掃手段と、該清掃手段の前記定着部材に対する接離状態を制御する定着清掃制御手段と、を備え、
前記画像形成手段は転写材の搬送方向先端と後端の少なくともいずれか一方に余白無し
印字が実行される余白無し印字機能を有する画像形成装置において、
前記定着清掃制御手段は、余白無し印字機能が実行された場合に、転写材の搬送方向先端と後端の少なくともいずれか一方の転写材断面部に相当する定着部材上の断面部相当位置が、前記清掃手段の当接位置に到達するタイミングで前記清掃手段を定着部材に当接させ、断面部相当位置が清掃手段の当接位置を通過した後に前記清掃手段を定着部材から離間させるように、前記清掃手段の前記定着部材に対する接離状態を制御することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、余白無し印字時の転写材の断面部に付着したトナー汚れを除去し、画像不良を防止することが可能となる。さらに、清掃手段のトナー回収量が低減され、長寿命化を実現することができる。
本発明が適用される画像形成装置の一例を示す全体構成図。 余白無し印字におけるトナー汚れの説明図。 余白無し印字における転写材、マスク領域、塗り足し領域の関係図。 図1の画像形成装置の定着部の基本構成図。 図4の定着部の動作機構を示す図。 実施例1に係る定着部の動作制御を説明するためのフローチャート。 実施例1に係る定着部の動作制御タイミングのタイミングチャート。 実施例2に係る定着部の動作制御を説明するためのフローチャート。 実施例2に係る定着部の動作制御タイミングのタイミングチャート。 実施例3に係る画像形成装置の一例を示す図。 実施例3に係る定着部の動作制御を説明するためのフローチャート。 実施例3に係る定着部の動作制御タイミングのタイミングチャート。
以下に図示の実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の定着部が適用されるカラー画像形成装置の全体構成を示している。
この画像形成装置は、転写材11上にトナー像を形成する画像形成手段としての画像形成部と、トナー像を転写材11上に加熱定着する定着手段としての定着部30とを備えている。
画像形成部はカラー画像を形成するもので、画像処理部が変換した露光時間に基づいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成する。この多色トナー像を、給紙部21から給紙された転写材11へ転写し、その転写材11上の多色トナー像を、定着部30で定着させるものである。
画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光ドラム(22Y、22M、22C、22K)と、注入帯電器(23Y、23M、23C、23K)と、スキャナ部(24Y、24M、24C、24K)とを有する。また、トナーカートリッジ(25Y、25M、25C、25K)、現像部(26Y、26M、26C、26K)、1次転写ローラ27、中間転写体28及び2次転写ローラ29を備えている。さらに、2次転写ローラ29を清掃する二次転写ローラ清掃部材100及び中間転写体28を清掃する中間転写体清掃部材40を備えている。
給紙部21から定着部30までの搬送系は、レジストローラ51、レジ前センサ52及
び排紙ローラ61によって構成される。
画像形成部、給紙部21、定着部30及び搬送系の動作制御は、CPU200により行われる。転写材11の搬送速度Vは、たとえば、200mm/sec程度に設定される。
感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成され、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転する。駆動モータは、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
画像形成部の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kは、一次帯電手段であり、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光ドラムを帯電させる。各注入帯電器23Y、23M、23C、23Kには、スリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられている。
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光は、スキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光する。これにより、感光ドラム22Y、22M、22C、22K上に静電潜像が形成されるように構成されている。
現像部としては、前記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える。各現像器26Y、26M、26C、26Kには、現像スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。また、不図示の電源から、現像スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSと、それに対応する感光ドラム22Y、22M、22C、22K間には、現像バイアスが印加されている。各々の現像器26Y、26M、26C、26Kは脱着可能に取り付けられている。
中間転写体28は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。また、不図示の電源から、1次転写ローラ27Y、27M、27C、27Kと、それに対応する感光ドラム22Y、22M、22C、22K間には、1次転写バイアスが印加されている。
給紙部21には、給紙カセット21a又は給紙トレイ21bがあり、転写材11が収容されている。この転写材11は給紙ローラ20により搬送され、レジストローラ51に到達する。転写材11の位置は、レジ前センサ52によって検知される。レジ前センサ52は、レジストローラ前に配置されている。
レジ前センサ52は、LED及びその反射光を検知する光検知素子によって構成される。転写材11がレジ前センサ52近傍に到達すると、LEDによる反射光が発生するためOnと検知し、転写材11がレジ前センサ52近傍に無く反射光検知が無い状態では、Offと検知する。画像形成時には、レジ前センサ52によって、中間転写体28上の多色トナー像が2次転写ローラ29に到達するタイミングに合わせて、所定時間、転写材11の搬送を停止させる。転写材11がレジストローラ51から2次転写ローラ29に到達する。
2次転写ローラ29は中間転写体28と接触して、転写材11を狭持搬送し、転写材11に中間転写体28上の多色トナー像を転写し、定着部30へ搬送する。2次転写ローラ29は、転写材11上に多色トナー像を転写している間、29aの位置で転写材11に当接し、印字処理後は29bの位置に離間する。また不図示の電源から、2次転写ローラ29と中間転写体28間には2次転写バイアスが印加されている。2次転写ローラ清掃部材100は2次転写ローラ29の汚れを掻き落として清掃するためのものであり、ウレタンゴムブレードによって構成されている。
定着部30は、トナー像を転写材上に加熱定着する定着ニップを形成する一対の定着部材である定着ローラ31と、加圧ローラ32とを有しており、転写材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものである。定着ローラ31は転写材11を加熱するもので、加圧ローラ32は転写材11を定着ローラ31に圧接させるものである。多色トナー像を保持した転写材11は、定着ローラ31と加圧ローラ32により熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着されるとともに、排紙ローラ61へ搬送される。
排紙ローラ61は、転写材11を不図示の排紙トレイに排出し、画像形成部は一連の画像形成動作を終了する。
次に、本実施形態に係わる余白有り印字モード、及び余白無し印字モードの印字動作を説明する。
本画像形成装置において、転写材11に余白有り印字モードを行う場合には、図3(a)に示すように、転写材11の印字領域を規定するマスク領域Eが転写材11の領域Pよりも小さい領域として設定される。従って、感光ドラム22上には転写材11よりも小さい領域の画像が形成され、これを中間転写体28を介して転写材11上に転写して余白有り画像を得る。
また、転写材11に余白無し印字モードを行う場合には、図3(b)に示すように、転写材11のマスク領域Eは、塗り足し領域Bの分だけ転写材11の領域Pよりも大きい領域として設定される。塗り足し領域Bは、画像の先端部、後端部、左端部、右端部について各々a1、a2、b1、b2の幅を有する。従って、感光ドラム22上には、転写材11よりも大きく、塗り足し領域Bの画像部分まで含めたマスク領域Eの画像が形成され、これを中間転写体28を介して転写材11上に転写して余白無し画像を得る。a1,a2,b1,b2は、たとえば2mm程度である。
なお、2次転写時に転写材11より外側にある塗り足し領域のトナーの一部は、2次転写ローラ29上に付着することになる。この付着トナーは、2次転写ローラ29に当接している2次転写ローラ清掃部材100で除去される。
一方で、2次転写部において2次転写工程を終えた転写材11上には、図2(a)に示したように、表面のみならず、端部を取り囲む周囲四辺の裁断面部分である断面部の一部に対してもトナーが転写されている。
この転写材11が、定着部30内に進入した際、図2(b)に示したように、定着ニップ部において、転写材の断面部上のトナーが未定着のままとなり、定着ローラ31及び加圧ローラ32の表面上にオフセットする現象が発生する。
このオフセットトナーが、定着ローラ31及び加圧ローラ32表面に付着すると、図2(c)のように転写材11の表面及び裏面の汚れを引き起こす。特に、転写材先端及び後端の断面部に付着したトナーによるオフセットトナーは、横筋状の画像不良となって現れるため目立ちやすい。
本実施例では、転写材先端及び後端の断面部に付着したトナーによるオフセットトナーを清掃することによって、画像不良を防止し、且つ、転写材自身によるセルフクリーニングを可能としている。
ここで、本実施例の画像形成装置における定着部30について、詳細に説明する。図4は、定着部の基本構成を示す。
すなわち、定着部30は、上記したように一対の定着部材である定着ローラ31と加圧ローラ32とを有している。そして、これら一対の定着部材の少なくとも一方、この例では定着ローラ31と加圧ローラ32それぞれを清掃するための清掃手段であるクリーニングローラ35,36が設けられている。クリーニングローラ35,36は、それぞれ定着
ローラ31と加圧ローラ32に対して接離可能に設けられ、定着部材表面である定着ローラ31、加圧ローラ32の表面に当接することでトナーを清掃回収する。
定着ローラ31は、基層としての中空の芯金31a上に、弾性層が被覆されている。たとえば、芯金31aは2.0mm厚のFe(鉄)製で、シリコーンゴムが2mm被覆され
ている。また、最表層にはトナーの離型層として、50μmのフッ素樹脂が被覆されている。また、定着ローラ31の外径は35mmである。
加圧ローラ32は、定着ローラ31と同様の構成であり、基層として中空で2.0mm厚のFe芯金31a上に、弾性層としてシリコーンゴムが2mm被覆されている。また、最表層には、トナーの離型層として50μmのフッ素樹脂が被覆されている。加圧ローラ32の外径は、定着ローラ31と同様に35mmである。加圧ローラ32は、不図示のバネ及び支持部材により、定着ローラ31に対して所定の加圧力で加圧され、転写材11上へトナーを加熱溶融するための定着ニップNを形成している。
定着ローラ31及び加圧ローラ32は中空形状で、その内部にはハロゲンヒータ等のヒータ33,34が設定されている。これらのヒータ33及び34は、それぞれ定着ローラ31及び加圧ローラ32を加熱するためのものである。定着ローラ31及び加圧ローラ32の表面温度は、それぞれ非接触温度検知手段であるサーモパイル73,74により検知される。サーモパイル73,74はローラ表面に対向して配置され、サーモパイル73、74により検知されたデータは、CPU200によりA/D変換される。CPU200は、その温度検知結果を基に、ハロゲンヒータ33、34のON/OFFを決定し、定着ローラ31及び加圧ローラ32の表面温度が所定の温度(約180℃)に保たれるように温度制御する。
また、清掃手段としてのクリーニングローラ35、36は、Alパイプ上にアラミド樹脂繊維によって形成される厚み2mmの不織布を被覆しており、外径はそれぞれ9mmである。後述する所定のタイミングで、それぞれ定着ローラ31又は加圧ローラ32に対して所定の加圧力で当接し、ローラ上のトナー汚れを吸着して清掃する。
ここで、定着部30の動作機構について、図5を用いて詳細に説明する。
加圧ローラ32は、定着ローラ31に対して従動する。定着ローラ31及び加圧ローラ32は、画像形成装置本体から定着ローラ31端部に配置されているギア(不図示)によって駆動力を得て共に回転している。
クリーニングローラ35、36は、定着ローラ31、加圧ローラ32が形成する定着ニップNに対し、両ローラ周面上の下流側の位置に配置されており、定着ニップNからの周回距離は同一に設定されている。また、クリーニングローラ35、36は、それぞれAlパイプ両端に圧入された支軸用フランジによって、フレーム72、82に回転可能に支持される。両フレーム72,82の一端は、定着部フレーム80に設けられた軸71、81に対して回転可能に設置されている。この軸71,81を中心に各フレーム72,82を回転することにより、クリーニングローラ35,36が、定着ローラ31及び加圧ローラ32に接離するようになっている。
そして、各クリーニングローラ35,36の接離状態は、定着清掃制御手段の一部を構成するカム74,84によって制御されるようになっている。
カム74,84は、定着部フレーム80に回転可能に支持され、フレーム72,82に設けられたレバー72a,82aに当接している。カム74,84が所定の位置まで回転すると、各クリーニングローラ35,36を支持するフレーム72、82のレバー部72a,82aは、定着部フレーム80に固定された圧縮バネ73、83により付勢される(
図中反時計方向)。この付勢力により、フレーム72、82を介して、クリーニングローラ35、36は、定着ローラ31、加圧ローラ32へ当接する(図5(a)参照)。
35a、36aは、クリーニングローラ35、36の当接ポジションを示す。
両クリーニングローラ35、36は、当接位置において、それぞれ定着ローラ31、加圧ローラ32より駆動力を得て、従動式で回転する(図5(a))。
また、カム74、84が所定の離間位置まで回転すると、フレーム72、82が押し上げられ、クリーニングローラ35、36の定着ローラ31、加圧ローラ32への当接が解除され、離間が可能となる。35b、36bは、クリーニングローラ35、36の離間ポジションを示す(図5(b))。
このカム74,84は、不図示のモータ等のカム駆動機構によって回転駆動されるもので、CPU200によってその接離タイミングが制御される。
この接離タイミングの制御は、余白無し印字機能が実行された場合に、転写材の先端及び後端の転写材断面部である断面部に相当する定着部材上である定着ローラ31、加圧ローラ32上の断面部相当位置に基づいてなされる。すなわち、断面部相当位置が、クリーニングローラ35,36の当接位置に到達するタイミングで、クリーニングローラ35,36を定着ローラ31、加圧ローラ32に当接させる。さらに、断面部相当位置がクリーニングローラ35,36の当接位置を通過した後にクリーニングローラ35,36を定着ローラ31、加圧ローラ32から離間させるように、クリーニングローラ35,36の接離状態を制御する。
次に、この定着部30の動作制御について、図6及び図7を用いて詳細に説明する。 図6は、本実施例における定着部30の動作制御を示すフローチャートである。本制御は、CPU200によって実行される。
Step1:画像形成装置がスタンバイレディ状態のとき、クリーニングローラ35、36は離間状態(図5(b))となっている。
Step2:プリント信号を受信するまで、スタンバイレディ状態が継続される。
Step3:プリント信号を受信すると、その信号が余白無し印字モード指定か、余白有り印字モード指定かに応じて、異なる制御が行われる。
Step4:余白無し印字モード指定の場合、CPU200はクリーニングローラ設定時間ta、tb、tcを設定する。ta、tb、tcの説明については、図7を用いて後述する。
Step5:本実施例における画像形成装置の余白無し印字動作が実行される。
Step6:本実施例における画像形成装置の余白有り印字動作が実行される。この場合、クリーニングローラ35,36は定着ローラ、加圧ローラに対して常時離間状態である。
Step7:余白無し印字動作、或いは余白有り印字動作が完了すると、再びStep1のスタンバイレディ状態に戻る。
図7は、本実施例における画像形成装置本体と定着部30の動作制御関係を示すタイミングチャートである。
iのタイミングでは、プリント信号を受信するまで画像形成装置はスタンバイ状態にあり、クリーニングローラ35、36は離間状態にある。
iのタイミングで、画像形成装置中のCPU200がプリント信号を受信し、余白無し印字モードが設定されていた場合(図7(a))、iiのタイミングで画像形成装置は余白無し印字動作を実施する。
ここで、iiiのタイミングで、クリーニングローラ35、36は、図6のstep4に示したta、tb、tcにより、動作タイミングにより当接/離間動作が制御されることにより、転写材先端及び後端のオフセットトナーをクリーニングする。ここで時間ta、tcは予めCPU200内のROMに記憶された定数である。
時間taは、プリント信号を受信してからクリーニングローラ35、36が当接動作を実施するまでの時間である。この時間taは、定着ローラ31又は加圧ローラ32に付着した転写材先端のトナー汚れがクリーニングローラ35、36の当接位置に到達する時間であり、クリーニングローラ35、36は1度目の当接状態へ移行する。
また、時間tbは、転写材11の搬送方向の長さと搬送速度に基づいて算出された搬送時間である。クリーニングローラ35、36は、定着ローラ31又は加圧ローラ32に付着した転写材後端のトナー汚れが、クリーニングローラ35、36の当接位置に到達する時間ta+tbで、2度目の当接状態へ移行する。
また、時間tcは、クリーニングローラ35、36の当接時間を示し、時間tc経過後、クリーニングローラ35、36は離間状態へ戻る。
また、iの画像形成装置中のCPU200がプリント信号を受信し、余白有り印字モードが設定されていた場合(図7(b))、iiの画像形成装置は余白無し印字動作を実施する。図6のStep6で記述したように、クリーニングローラ35、36は、定着ローラ31、加圧ローラ32に対して常時離間状態である。
次に、表1は、比較として従来例1,2及び本実施例における、表中、項目1)〜5)の内容の性能比較を示す。
従来例1は、クリーナレスシステムとしての比較例である。また、従来例2は本実施例においてクリーニングローラを常時当接した場合の結果、実施例1は本実施例である。本実施例1において、ta=0.5sec、tb=0.5sec(転写材長100mm、搬送速度200mm/secより)、tc=0.1secである。
表中、項目2)及び4)は、転写材1枚当たりの各クリーニングローラへのトナー付着量の実測値を示す。これは本実施例において、塗り足し領域に単位面積当たりのトナー量1.2mg/cmを用いた場合の結果である。
また、項目3)及び5)は、2)及び4)の実測値と、本実施例におけるクリーニングローラのクリーニング容量(クリーニングローラが回収可能なトナー量)を基に算出した、クリーニングローラの耐久寿命枚数である。
Figure 2010286546
余白無し印字時の転写材先端・後端オフセットトナーによる画像不良発生の有無の項目1)に関して記述する。従来例1の場合、清掃手段であるクリーニングローラが搭載されていないため、画像不良が発生してしまう。しかし、従来例2及び実施例1の場合は、清掃手段であるクリーニングローラを搭載し、トナー汚れを除去できるため、画像不良は発生しない。
また、各クリーニングローラへのトナー付着量(項目2)及び4))に関して、実施例1の方が、従来例2よりも小さい。実施例1は、クリーニングローラの当接タイミングを限定し、紙中のトナー汚れに関しては転写材のセルフクリーニングを併用したものである。これにより、従来例2のように、清掃手段であるクリーニングローラを常時当接する場合よりも、トナー回収量を低減していることを示す。この結果、各クリーニングローラの
耐久寿命枚数(項目3)及び5))に関して、実施例1は従来例2よりも大幅に大きく、クリーニングローラの長寿命化を実現できていることがわかる。
以上説明したように、本実施例に係る定着部のクリーニングローラによるクリーニング制御を行うことによって、余白無し印字時の転写材先端及び後端断面部に付着したオフセットトナーによる画像不良(オフセット)を防止することができる。これにより、良好な画像を得ることが出来る。
また、クリーニングローラ35,36は転写材先端及び後端を除くトナー汚れに関して、定着ローラ31、加圧ローラ32から離間し、トナー汚れを転写材自身でセルフクリーニングする。そのため、クリーニングローラ35,36へのトナー付着を低減することが可能となる。従って、従来の余白無し印字機能を有する画像形成装置における定着部の清掃手段と比較して、トナー飽和領域まで到達するタイミングを遅くすることができる。その結果、長寿命化、交換サイクルの低減を実現することが可能となる。
次に、本発明の実施例2に係る画像形成装置について説明する。
本実施例における画像形成装置の構成は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
本実施例において特徴的であり、且つ実施例1と異なる点は、定着部30の動作制御にあり、本実施例ではクリーニングローラ35,36の当接/離間タイミングの精度向上のため、転写材検知手段としてのレジ前センサ52の検知結果を用いている。このレジ前センサ52は転写材搬送路において、定着部までの間に設けられている。すなわち、レジ前センサ52により転写材の通過タイミングを検知し、検知結果に基づいてクリーニングローラ35,36の当接タイミングを決定する。
以下、実施例2に係る画像形成装置の定着部30の動作制御について、図8及び図9を用いて説明する。
図8は本実施例における定着部30の動作制御を示すフローチャートである。本制御も、制御部であるCPU200によって実行される。
Step1:画像形成装置がスタンバイレディ状態のとき、クリーニングローラ35、36は離間状態(図5(b))となっている。
Step2:プリント信号を受信するまで、スタンバイレディ状態が継続される。
Step3:プリント信号を受信すると、その信号が余白無し印字モード指定か、余白有り印字モード指定かに応じて、異なる制御が行われる。
Step4:余白無し印字モード指定の場合、CPU200はクリーニングローラ設定時間tc、trを設定する。tcは、実施例1と同様であり、trは、CPU200内のROMに記憶されている定数である。このtcは、レジ前センサ52から定着部30のクリーニングローラ35、36の当接位置までの搬送方向の長さに基づいて決定された搬送時間である。
Step5:本実施例2における画像形成装置の余白無し印字動作が実行される。
Step6:印字動作実行後、給紙部21から転写材11が給紙され、レジ前センサ52がOnとなったタイミングTx1を検知する。
Step7:タイミングTx1からから時間tr後のタイミングをTx2とする。
Step8:印字動作実行後、給紙部21から転写材11が給紙され、レジ前センサ52が一度Onとなった後、再びOffとなるタイミングTy1を検知する。
Step9:タイミングTy1からから時間tr後のタイミングをTy2とする。
Step10:本実施例における画像形成装置の余白有り印字動作が実行される。この場合、クリーニングローラは、定着ローラ、加圧ローラに対して常時離間状態である。
Step11:余白無し印字動作、或いは余白有り印字動作が完了すると、再びStep1のスタンバイレディ状態に戻る。
図9は、本実施例2における画像形成装置本体と定着部30の動作制御関係を示すタイミングチャートである。
タイミング1では、プリント信号を受信するまで画像形成装置はスタンバイ状態にあり、クリーニングローラ35、36は離間状態にある。
このタイミング1において、画像形成装置中のCPU200がプリント信号を受信し、余白無し印字モードが設定されていた場合(図9(a))、タイミング2として、画像形成装置は余白無し印字動作を実施する。ここで、タイミング3において、クリーニングローラ35、36は、図8のStep4〜Step9に示した動作タイミングにより、当接/離間動作が制御される。これにより、レジ前センサ52の検知結果を元に、クリーニングローラ35、36の当接タイミングを決定し、転写材先端及び後端のオフセットトナーをクリーニングする。
また、タイミング1において、画像形成装置中のCPU200がプリント信号を受信し、余白有り印字モードが設定されていた場合(図9(b))、タイミング2で、画像形成装置は余白無し印字動作を実施する。図8のStep10で記述したように、クリーニングローラ35、36は定着ローラ31、加圧ローラ32に対して常時離間状態である。
表2は、実施例1及び実施例2における、転写材11を10000枚通紙当たりの画像不良発生率を示す。これは、転写材先端及び後端断面部のオフセットトナーによるトナー汚れのみを画像不良としてカウントしたものである。なお、本実施例において、tc=0.1sec、tr=0.4 secである。
Figure 2010286546
表2より、実施例2は実施例1よりも画像不良発生率が低下していることがわかる。これはレジ前センサ52を用いて転写材の先端及び後端検知を行うことにより、クリーニングローラ35,36の定着ローラ31、加圧ローラ32に対する当接タイミングを、より高い精度で実施できていることによる。
本実施例2では、レジ前センサ52の検知結果によって、クリーニングローラ35,36によるクリーニング制御を行うことによって、実施例1より確実且つ正確に定着ローラ31、加圧ローラ32のクリーニングを実施できる。その結果、転写材先端及び後端断面部のオフセットトナーによる画像不良を防ぐ効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例3に係る画像形成装置について説明する。
本実施例3における画像形成装置の構成は、図10に示すように、実施例1及び実施例2と概して同様であるが、定着前センサ53を有する点で異なる。定着前センサ53は定着部30の前、すなわち定着部前に配置される。
定着前センサ53は、LED及びその反射光を検知する光検知素子によって構成され、転写材11が定着前センサ53近傍に到達すると、LEDによる反射光が発生するためOnと検知する。また、転写材11が定着前センサ53近傍に無く、反射光検知が無い状態ではOffと検知する。
本実施例において特徴的であり、且つ実施例1及び実施例2と異なる点は、定着部30の動作制御にある。本実施例3では、クリーニングローラの当接/離間タイミングの精度向上のため、定着前センサ53の検知結果を用いている。
以下、実施例3に係る画像形成装置における定着部30の動作制御について、図11及び図12を用いて説明する。
図11は、本実施例3における定着部30の動作制御を示すフローチャートである。本制御は、画像形成装置に備えられたCPU200によって実行される。
Step1:画像形成装置がスタンバイレディ状態のとき、クリーニングローラ35、36は離間状態(図5(b))となっている。
Step2:プリント信号を受信するまで、スタンバイレディ状態が継続される。
Step3:プリント信号を受信すると、その信号が余白無し印字モード指定か、余白有り印字モード指定かに応じて、異なる制御が行われる。
Step4:余白無し印字モード指定の場合、CPU200はクリーニングローラ設定時間tc、tfを設定する。tcは実施例1、実施例2と同様である。tfは、CPU200内のROMに記憶されている定数であり、定着前センサ53から定着部30のクリーニングローラ35、36の当接位置までの搬送方向の長さに基づいて決定された搬送時間である。
Step5:本実施例における画像形成装置の余白無し印字動作が実行される。
Step6:印字動作実行後、給紙部21から転写材11が給紙され、定着前センサ53がOnとなったタイミングT’x1を検知する。
Step7:タイミングT’x1からから時間tf後のタイミングをT’x2とする。
Step8:印字動作実行後、給紙部21から転写材11が給紙され、定着前センサ53が一度Onとなった後、再びOffとなるタイミングT’y1を検知する。
Step9:タイミングT’y1からから時間tf後のタイミングをT’y2とする。
Step10:一方、余白有り印字モード指定の場合、クリーニングローラ35,36は定着ローラ31、加圧ローラ32から離間状態のまま、定着ローラ31、加圧ローラ32のみが回転動作を始め、余白有り印字動作が実行される。
Step11:余白無し印字動作、或いは余白有り印字動作が完了すると、再びStep1のスタンバイレディ状態に戻る。
図12は、本実施例における画像形成装置本体と定着部30の動作制御関係を示すタイミングチャートである。
タイミングiで、プリント信号を受信するまで、画像形成装置はスタンバイ状態にあり、クリーニングローラ35、36は離間状態にある。
タイミングiで、画像形成装置中のCPU200がプリント信号を受信し、余白無し印字モードが設定されていた場合(図12(a))、タイミングiiにおいて、画像形成装置は余白無し印字動作を実施する。ここでタイミングiiiにおいて、クリーニングローラ35、36は、図8のStep4〜Step9に示した動作タイミングにより、当接/離間動作が制御される。このことにより、定着前センサ53の検知結果を元に、クリーニングローラ35、36の当接タイミングを決定し、転写材先端及び後端のオフセットトナーをクリーニングする。
また、タイミングiで、画像形成装置中のCPU200がプリント信号を受信し、余白有り印字モードが設定されていた場合(図12(b))、タイミングiiで、画像形成装置は余白無し印字動作を実施する。図11のStep10で記述したように、クリーニングローラ35、36は定着ローラ31、加圧ローラ32に対して常時離間状態である。
表3は、実施例1、実施例2及び実施例3における、転写材11を10000枚通紙当たりの画像不良発生率を示す。これは、表2と同様に、転写材先端及び後端断面部のオフ
セットトナーによる汚れのみを画像不良としてカウントしたものである。なお、本実施例においては、tc=0.1sec、tf=0.1secである。
Figure 2010286546
表3より、実施例3は、実施例1及び実施例2よりも画像不良発生率が低下していることがわかる。本実施例においては、定着部30の直前に設置されている定着前センサ53を用い、転写材の先端及び後端検知を行った。これにより、実施例1におけるプリント信号を基準とした制御や、実施例2におけるレジ前センサ52を基準とした制御と比較して、クリーニングローラ35,36の定着部材に対する当接タイミングをより良い精度で制御できる。
以上説明したように、本実施例3では、定着前センサ53の検知結果により、クリーニングローラ35,36のクリーニング制御を行った。その結果、実施例1及び2より確実且つ正確に定着部材のクリーニングを実施でき、転写材先端及び後端断面部のオフセットトナーによる画像不良を防ぐ効果を得ることができる。
なお、余白無し印字機能として、上記各実施例では、転写材の搬送方向先端と後端の両方に余白無し印字が実行される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、転写材の搬送方向先端側のみ、あるいは後端側のみが余白無し印字とする場合も含まれる。
また、上記各実施例では、定着ローラ31と加圧ローラ32の両方をクリーニングローラ35,36により清掃しているが、定着ローラ31と加圧ローラ32の一方のみに接離するクリーニングローラを設け、一方のローラ表面のみを清掃するようにしてもよい。
11 転写材
22 感光ドラム
30 定着部
31 定着ローラ(定着部材)
32 加圧ローラ(定着部材)
35 クリーニングローラ(清掃手段)
52 レジ前センサ
53 定着前センサ
N 定着ニップ
ta クリーニングローラ設定時間
tb 時間
tc クリーニングローラ設定時間
tf 時間
tr 時間
Tx1 タイミング
Ty1 タイミング

Claims (4)

  1. 転写材上にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像を転写材上に加熱定着する定着ニップを形成する一対の定着部材を有する定着手段と、
    前記一対の定着部材の少なくとも一方に接離可能で定着部材に当接して定着部材表面のトナーを清掃する清掃手段と、
    該清掃手段の前記定着部材に対する接離状態を制御する定着清掃制御手段と、を備え、
    前記画像形成手段は転写材の搬送方向先端と後端の少なくともいずれか一方に余白無し印字が実行される余白無し印字機能を有する画像形成装置において、
    前記定着清掃制御手段は、余白無し印字機能が実行された場合に、転写材の搬送方向先端と後端の少なくともいずれか一方の転写材断面部に相当する定着部材上の断面部相当位置が、前記清掃手段の当接位置に到達するタイミングで前記清掃手段を定着部材に当接させ、断面部相当位置が清掃手段の当接位置を通過した後に前記清掃手段を定着部材から離間させるように、前記清掃手段の前記定着部材に対する接離状態を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写材の搬送路において、前記定着手段までの間に前記転写材の通過タイミングを検知する転写材検知手段を有し、
    前記転写材検知手段の検知結果に基づいて前記清掃手段の当接タイミングを決定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写材検知手段は、レジストローラ前のレジ前センサである請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写材検知手段は、定着部前の定着前センサである請求項2に記載の画像形成装置。
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