JP2014021337A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分離板に設置される分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作することで、分離板の付着トナー、紙粉、キャリア等の異物を清掃除去し、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止する定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱手段831を有する回転体である定着部材81と定着部材に加圧される回転体である加圧部材83とにより形成されるニップ部nに、未定着トナーを担持した記録媒体Pを搬送して記録媒体にトナー画像を定着する機能を備え、ニップ部から搬送されてくる記録媒体を定着部材から分離する分離板41を有し、分離板41の長手方向の一端部に設置される分離板清掃部材43と、分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作させる分離板清掃部材動作機構44と、分離板清掃部材動作機構を介し分離板清掃部材を所定のタイミングで往復動作制御する制御手段90と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などで用いる定着装置及び同定着装置を搭載した画像形成装置に関する。
従来、帯電・書込み・現像・転写・クリーニング・除電等を繰り返して像担持体に順次トナー画像を形成し、そのトナー像をシート・OHPフィルム等の記録媒体に逐次転写して、この記録媒体に画像を記録する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
そのような画像形成装置は、画像転写後の記録媒体を加熱部材と加圧部材間に搬送し、そこを通すことで記録媒体上のトナー画像を定着する熱定着装置を搭載している。
ここで用いる熱定着装置は、画像転写後にトナー像が形成されている記録媒体を、定着ローラもしくは加熱用の定着ベルトを巻き付けた定着ローラと、それに対向する加圧ローラとが形成するニップ部で挟みこみ、熱および圧力を加えてトナー像を記録媒体上に定着させる。
この際、ニップ部においてトナー像の定着が行われた記録媒体が、トナーの接着力により定着ベルトもしくは定着ローラに巻き付き、そのままの状態でニップ部から排出されて分離不良となる状態が発生し易い。
また、両面印刷の際には、逆に、定着加圧ローラ側と対向した記録媒体上のトナー像の接着力により定着加圧ローラ側に記録媒体が巻き付いて分離不良となる場合もある。
これら分離不良に対する解決策の1つとして、ニップ部の出口直後の定着ベルトあるいは定着ローラ、加圧ローラなどの定着部材の表面に、分離爪を当接することにより巻き付いた状態で排出されてくる記録媒体を強制分離させるようにした技術がある。
しかし、この分離爪を用いた場合には、分離爪にて定着部材表面が削られることによる傷(爪跡)が発生し、画像不良を起こす原因となる。
そこで分離爪の替わりに、一般的に分離板が用いられる。
この分離板と前記分離爪とは、分離爪が定着部材表面の画像通紙部に複数個当接させるものであるのに対し、分離板が画像通紙部において定着部材に対して非接触の状態で近接して設置させるという点で異なる。
ところで、この分離板の課題として、経時的にトナー付着および紙粉、キャリア等の異物付着が挙げられる。分離板へのトナー付着が発生した場合は、それが記録媒体を擦り、それが記録媒体の通過時に再転写されて、画像汚れの異常画像が発生する。
そこで、例えば、特許文献1には、先端部が加圧ローラと定着ベルトとのニップ部に近接して配された分離板の通紙面に、離型性に優れたフッ素樹脂などから成る薄膜材であるシート部材を貼り付ける。更に、分離部においてトナーが付着しやすい通紙面のエッジ部までシート部材を貼付により取付けておく。これにより、分離板へのトナー付着防止対策を講じることで、分離板のトナー汚れによる異常画像の発生といった不具合の発生を未然に防ぐ技術を開示する。
更に、特許文献2には、分離板金の記録材側の面に剥離可能なシート部材を複数重ねて設けている。これにより、分離部材(シート部材)が汚れた場合においても、サービスマンが定期的にシート部材を剥がすことによって、分離部材のリフレッシュが可能となる技術を開示する。
特許文献1、2には分離板の通紙面に、離型性に優れたフッ素樹脂などから成る薄膜材であるシート部材を貼り付け、そのシート部材を通紙面のエッジ部にまで張り付けることで、分離板にトナーを付着し難くし、あるいは、複数重ねて設けたシート部材を定期的に剥がすことで分離部材を定期的にリフレッシュしている。
しかし、引用文献1では、分離板にトナーを付着し難くしているだけであり、一旦トナーや紙粉やキャリア等の異物が分離板に付着してしまった場合は、異常画像等の不具合が発生するという問題が解決されていない。
引用文献2では、サービスマンの対応時期以外の時期に、突発的な分離部材の汚れに対応できず、そのような場合には異常画像の発生等の不具合が発生するという問題がある。また、サービスマンが分離部材のシートを定期的に剥がさなければならず、サービスコストの増加に繋がるという問題がある。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、目的とするのは、分離板に設置される分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作することで、分離板の付着トナー、紙粉、キャリア等の異物を清掃除去し、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止するようにした定着装置及び同定着装置を搭載した画像形成装置を提供することにある。
本発明は前記課題を達成するため以下の構成とした。本発明である定着装置は、加熱手段を有する回転体である定着部材と該定着部材に加圧される回転体である加圧部材とにより形成されるニップ部に、未定着トナーを担持した記録媒体を搬送して該記録媒体にトナー画像を定着する機能を備え、前記ニップ部から搬送されてくる記録媒体を定着部材から分離する分離板を有した定着装置において、前記分離板の長手方向の一端部に設置される分離板清掃部材と、該分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作させる分離板清掃部材動作機構と、該分離板清掃部材動作機構を介し前記分離板清掃部材を所定のタイミングで往復動作制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、分離板の一端部に設置される分離板清掃部材が分離板の長手方向へ所定のタイミングで往復動作することで、分離板の付着トナー、紙粉、キャリア等の異物を清掃除去するので、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止することができる。
本発明に係る熱定着装置と同装置を搭載した画像形成装置の概略図である。 図1の画像形成装置に搭載の熱定着装置の機能説明図である。 図1の熱定着装置の概略底面図である。 図1の熱定着装置の概略側面断面図である。 図1の熱定着装置が用いる分離板清掃部材の変形例であり、(a)は第1変形例、(b)は第2変形例を示す断面図である。 図1の熱定着装置備えた分離板清掃部材のジョブエンド分離板清掃処理のフローチャートである。 図1の熱定着装置が備えた分離板清掃部材のジャムリカバリ時における分離板清掃処理のフローチャートである。 図1の熱定着装置が備えた分離板清掃強制処理のフローチャートである。 図1の熱定着装置で用いる分離板清掃部材の材質に応じた清掃率―ヤング率特性線図である。 図1の定着装置で用いる分離板清掃部材の2種の材質に応じて異なる分離板清掃率の特性説明図である。 第2実施形態としての熱定着装置の概略底面図である。 図11の熱定着装置の概略側面図である。
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。実施形態及び変形例等に亘り、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
本発明の第1実施形態の定着装置としての熱定着装置は、定着部材である定着ローラ81と、該定着ローラ81及びヒータ841を有する加熱ローラ84間に張架された定着ベルト82と、定着ローラ81に対し定着ベルト82を介し圧接されるヒータ831を有する加圧ローラ83とを備える。ここでは定着ローラ81と加圧ローラ83とを互いに加圧することでニップ部nを形成し、このニップ部nに未定着トナーを担持した記録媒体Pを搬送し、加熱、加圧することで該記録媒体Pにトナー画像を定着する機能を備える。しかも、定着ローラ81または加圧ローラ83側(2点鎖線で概略的に示す)に配置された分離板41によってトナーの接着力で巻き付いた記録媒体Pをローラ表面側から分離している。このような分離板41にトナーが付着してしまった場合は、分離板41の付着トナー等を清掃除去する必要があり、この熱定着装置では、分離板41の長手方向へ往復動作させる分離板清掃部材43を備え、これを所定のタイミングで往復動作させることで、分離板41の付着トナー等を清掃除去して、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止している。
図1には「第1実施形態」としての熱定着装置(定着装置)を搭載した画像形成装置であるカラー複写機M1の概略構成図を示した。カラー複写機M1は、記録媒体である記録紙Pに画像を形成する画像形成部を成すプリンタ部1、このプリンタ部1に対して記録紙Pを供給する給紙装置200、原稿画像を読み取るスキャナ300、このスキャナ300に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400等を備えている。 スキャナ300ではコンタクトガラス301上に載置された図示しない原稿の読取り走査が行われ、これによって原稿の画像が画像信号として読込まれ、このスキャナ300から受信された画像信号が制御手段90で所定の画像処理を成され、その出力がプリンタ部1に送信され、画像形成が成される。
カラー複写機M1の装置本体99の上部外枠の上向き面には操作指示を入力する選択手段である操作指示設定変更手段91(オペレーションパネル)が装備される。操作指示設定変更手段91は装置本体99の内部に配備の制御手段90に接続される。これにより、操作指示設定変更手段91と制御手段90との間で操作指示の信号の授受が行なわれ、後述の制御、選択指示等が容易になされる。なお、操作指示設定変更手段91には、後述する分離板清掃動作U(図3参照)の強制実行ボタンB1が設けられている。
プリンタ部1の装置本体99の側面には、装置本体99内に給紙する記録紙Pを手差しで載置する手差しトレイ2や、装置本体99内から排出された画像形成済みの記録紙Pをスタックする排紙トレイ3が設けられている。
図1に示すように、プリンタ部1の装置本体99内には、像担持ベルトとしての無端状の中間転写ベルト51をループ状に張架している転写手段たる中間転写ユニット50が配設されている。
ここで、中間転写ベルト51は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ52、後述の2次転写ローラ56との対向部材である2次転写バックアップローラ53、従動ローラ54、4つの1次転写ローラ55Y、C、M、Kによって張架されながら、駆動ローラ52の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。なお、1次転写ローラの符号の末端に付しているY、C、M、Kという添字は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック用の部材であることを示している。以下、符号の末端に付しているY、C、M、Kという添字は、同様である。
中間転写ベルト51は、駆動ローラ52、2次転写バックアップローラ53、従動ローラ54に対する掛け回し箇所でそれぞれ大きく湾曲していることで、底辺を鉛直方向上側に向ける逆三角形状の姿勢で張架されている。この逆三角形状の底辺にあたるベルト上部張架面は水平方向に延在しており、かかるベルト上部張架面の上方には、4色分のプロセスユニット(画像形成ユニット)10Y、C、M、Kが上部張架面の延在方向に沿って水平方向に並ぶように配設されている。
図1において、4つのプロセスユニット10Y、C、M、Kの上方には、光書込ユニット68が配設されている。光書込ユニット68は、スキャナ300によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて制御手段90からの各色の版のデータを受け、図示しないレーザー制御部によって4つの半導体レーザー(図示せず)を駆動して4つの書込光Lを出射する。そして、プロセスユニット10Y、C、M、Kの潜像担持体たるドラム状の感光体11Y、C、M、Kをそれぞれ書込光Lによって暗中にて走査して、感光体11Y、C、M、Kの表面にY、C、M、K用の静電潜像を書き込む。
ここで、プロセスユニット10Y、C、M、Kの説明を、代表としてY用のプロセスユニット10Y(図1で左端側に配備)について行う。
Y用のプロセスユニット10Yは、中間転写ベルト51と当接するドラム状の感光体11Yの周囲に、帯電部材12Y、除電装置13Y、ドラムクリーニング装置14Y、現像装置20Y等を有し、これらにより感光体11Y上にYトナー像が形成されている。なお、これらを共通の保持体たるケーシング21Yで保持しながらプリンタ部1に対して1つのユニットとして一体的に着脱されるようになっている。
プロセスユニット10の感光体11Y上に形成されたYトナー像は、Y用の1次転写ニップに達することで中間転写ベルト51上に1次転写される。この1次転写工程を経由した後の感光体11Yの表面には、転写残トナーが付着しており、これがドラムクリーニング装置14Yによってクリーニングされ、更に、感光体11Y表面は、除電ランプ等からなる除電装置13Yによって除電された後、帯電部材12Yによって再び一様帯電される。
Y用のプロセスユニット10Yについて詳述したが、他色のプロセスユニット(10C、M、K)は、使用するトナーの色が異なる点の他は、Y用のものと同様の構成になっている。
一方、中間転写ベルト51を挟むようにして、プロセスユニット10Y、C、M、Kと反対の側には、2次転写装置56が備えられている。
この2次転写装置56は、中間転写ベルト51を介して図中中央の2次転写バックアップローラ53に押し当てられるように配置されて、中間転写ベルト51上の画像を記録紙に転写する。
2次転写装置56の排紙側には、2つのローラ751間に無端ベルト76を掛け渡すことによって構成された記録紙搬送装置75が設置されており、トナー画像転写後の記録紙Pを搬送路下流側の定着装置である熱定着装置80へ搬送するようになっている。この熱定着装置80では、記録媒体である記録紙P上の転写トナー画像を加熱、加圧する定着処理が行われる。
図1において、プロセスユニット10Y、C、M、Kの感光体ドラム11Y、C、M、Kは、時計回り方向に無端移動せしめられる中間転写ベルト51の上部張架面に当接しながら回転してY、C、M、K用の1次転写ニップを形成している。これらY、C、M、K用の1次転写ニップに対し、中間転写ベルト51を介してその裏側には、上述した1次転写ローラ55Y、C、M、Kが中間転写ベルト51の裏面に当接するよう配備されている。そして、これら1次転写ローラ55Y、C、M、Kには、それぞれ図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加されている。
1次転写電界やニップ圧の作用によって中間転写ベルト51上の書き込み位置に順次重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト51のおもて面(ループ外周面)には、4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。なお、1次転写ローラ55Y、C、M、Kに代えて、1次転写バイアスが印加される導電性ブラシや、非接触方式のコロナチャージャなどを採用してもよい。
図1において、装置本体99の下方の給紙装置200は、記録紙Pを収納する給紙カセット201、これらの給紙カセット201に収納された記録紙Pをカセット外に送り出す給紙ローラ202、送り出された記録紙Pを一枚ずつ分離する分離ローラ対203、分離後の記録紙Pを送り出し路204に沿って搬送する搬送ローラ対205などがそれぞれ複数配設されている。給紙装置200は、図示のようにプリンタ部1の直下に配設されている。そして、給紙装置200の給紙カセット201から送り出された記録紙Pは、送り出し路204を経由してプリンタ部1の給紙路70内に送られる。
プリンタ部1の給紙路70には、送込手段としてのレジストローラ対71が配設されており、そのローラ間に挟み込んだ記録紙Pを中間転写ベルト51上の4色トナー像に同期させるタイミングで2次転写ニップEに送り込む。そして、中間転写ベルト51上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙Pに一括2次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップEを通過すると中間転写ベルト51から離間する。
転写域である2次転写ニップEの図中左側方には、無端状の紙搬送ベルト76を複数の張架ローラ751によって張架しながら図中反時計回り方向に無端移動させる搬送ベルトユニット75が配設されている。中間転写ベルト51から分離した記録紙Pは、この紙搬送ベルト76の上部張架面に受け渡されて、中間転写ベルト51下方の熱定着装置80に向けて搬送される。
熱定着装置80は、ここに搬送された記録紙Pを、定着ローラ81と定着ベルト82を介して加圧される加圧ローラ83とで形成している定着ニップnに挟み込みつつ通過させる。ここで、挟み込まれた記録紙Pは加圧されつつ加熱されることでフルカラー画像が表面に定着された上で、熱定着装置80外に向けて送られる。
図1に示すように、熱定着装置80の下方には、スイッチバック装置85が配設されている。熱定着装置80から排出された記録紙Pは、揺動可能な切替爪86による搬送路切替位置までくると、その時の切替爪86の揺動停止位置(各切り換え位置)に応じて、排紙ローラ対87、あるいはスイッチバック装置85に向けて送られる。そして、排紙ローラ対87に向けて送られた場合には、機外へと排出された後に、排紙トレイ3上にスタックされる。
一方、スイッチバック装置85に向けて送られた場合には、スイッチバック装置85によるスイッチバック搬送によって上下反転せしめられた後、再びレジストローラ対71に向けて搬送される。そして、2次転写ニップに再び進入して、もう片面にもフルカラー画像が形成される。
なお、プリンタ部1の装置本体99の側面に設けられた手差しトレイ2上に手差しされた記録紙Pは、手差しローラ対72とを経由した後、レジストローラ対71に向けて送られる。
次に、第1実施形態における熱定着装置80について説明を追加する。
図2は第1実施形態における熱定着装置80の概略構成図である。
この熱定着装置80は、定着ローラ81とハロゲンヒータ841を有した加熱ローラ84と、定着ローラ81及び加熱ローラ84にわたり張架されると共に定着ローラ81より回転駆動力を受けて駆動される定着ベルト82と、定着ベルト82にテンションを付与するテンションローラ85と、定着ローラ81に定着ベルト82を介し加圧される加圧ローラ83と、装置本体99側に一体的に取り付けられた熱定着装置80の基枠部801に支持部材802を介して設けられ、先端部がニップ部nに近接して配された分離板41と、分離板41に付設される分離板清掃手段42とを備える。
定着ローラ81は、アルミニウム芯金811(内部にハロゲンヒータ810を配備してもよい)上に所定厚さのシリコンゴム812を被覆し、更に定着ベルト82が巻き掛けられる。なお、場合により、定着ローラ81のみで定着ベルトおよび加熱ローラを持たない構成としてもよく、この場合、内部にハロゲンヒータ810を必要とする。また熱源がIH(Induction Heating の略で誘導加熱という加熱原理)であってもかまわない。
加圧ローラ83は、内部にハロゲンヒータ830を有した中空鉄芯金831上に所定厚さの弾性層としてシリコンゴム832を被覆し、その外周側が離型層833により被覆されている。
なお、ここでは定着ローラ81に分離板41を設けたが、図2中に2点鎖線で示すように、加圧ローラ83側にも同様の分離板41を設けてもよく、場合により定着ローラ81側、加圧ローラ83側のどちらか一方は分離爪の構成とし、構成の簡素化を図ってもよい。
定着ベルト82は、PI(ポリイミド)樹脂からなる層厚90μmのベース層上に、シリコンゴムなどの弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端ベルトである。この定着ベルト82の弾性層は、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。
定着ベルト82の離型層は、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等で形成されている。
定着ベルト82の表層に離型層を設けることにより、トナー(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保されることになる。
一方、加圧ローラ83は、その両端の軸部834(2点鎖線で示した)は加圧手段であるバネ835(図2中に2点鎖線で示す)により定着ローラ81に加圧され、ニップnを形成するようになっている。
図3に示すように、基枠部801に支持部材802を介して設けられた分離板41は定着ベルト82を巻き掛けた定着ローラ81に対し並列配備される。その分離板41の両端は左右の支持部材802に当接され、互いに一体結合される。更に、図4に示すように、分離板41の先端部41bが定着ローラ81側に近接して配備される。
ところで、分離板41は、定着ローラ81側に巻き付き気味に排出されてくる記録紙Pを強制的に分離させてガイドする機能を果たし、分離板41の通紙面41a(図4で下向き面)においては、常に記録紙Pが分離板41に擦りながら通過している。さらに、通紙時において分離板41は、加熱された定着ベルト82に接近しているため高温となる。
そのため、分離板41が板金などで構成され使用されている場合、分離板41の通紙面5aには経時にて記録紙Pの画像面に載っているトナーが付着してしまう。特に、分離板41における先端部41bにおいてトナーが付着しやすく、このように付着したトナーは、その後に搬送されてくる別の記録紙Pに再転写されてしまい、画像不良を起こす原因となる。
そこで、本発明では分離板41に対し、分離板清掃手段42を付設した。
なお、本実施形態では定着ローラ81側に配置された分離板41にのみに、分離板清掃手段42(分離板清掃部材41と分離板清掃部材動作機構44)を有しているが、加圧ローラ83側に分離板を設け、そこに、分離板清掃手段42を付設していても構わない。
図3、4に示すように、分離板41に付設された分離板清掃手段42は、分離板41の左右一端側(図3では左端)をホームポジションHPとして設置される分離板清掃部材43と、分離板清掃部材43を分離板41の長手方向(図3で左右方向)へ往復動作させる分離板清掃部材動作機構44と、制御手段90とを備える。
制御手段90は分離板清掃部材動作機構44を介し分離板清掃部材43を所定のタイミングで、分離板41の長手方向に往復動作し、分離板41の付着トナーや紙粉、キャリア等の異物を吸着し、清掃除去するという分離板清掃動作Uを制御する分離板清掃制御機能部901としての機能を有する。
分離板清掃部材43は分離板41の一端のホームポジションHPに待機し、分離板清掃動作Uの際に先端部全域にわたり摺動可能に当接し、摺動により付着トナー等の付着物を除去するもので、連結片431を介して後述のスライダ432に一体的に連結される。
この分離板清掃部材43は、その主要部が、図4に示すように、分離板41の先端部41bの通紙面41aに摺接し、しかも、先端部41bの突端面41cをも覆う断面L字形を成している。これにより、分離板41の先端部41bの通紙面41aと突端面41cとにわたるエッジ部に付着するトナーを除去可能である。
これに代えた変形例として、図5(a)に示すように、分離板41の先端部41b全体を覆うように、分離板41の通紙面41aと突端面41cと背面41dとをすべて覆う断面U字形を成す分離板清掃部材43Aとして構成してもよい。この場合、分離板41の先端部41bの通紙面41aと突端面41cと背面41dとのすべてに付着するトナー等の付着物を除去でき、より確実に画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止できる。
更に、場合により、構成を簡素化し、耐久性を向上させる上で、図5(b)に示すように、単に、分離板41の通紙面41aのみを覆う板状断面を成す分離板清掃部材43Bとして構成してもよい。
分離板清掃部材動作機構44は、分離板41の長手方向に沿って並列配備され両端部が一対の支持部材802を介して基枠部801に支持される断面円柱状のレール45と、該レール45に並列配備され支持部材802間に枢支される送りねじ棒46と、軸中心線Ls回りに送りねじ棒46を回転する駆動源であるモータ441と、レール45に支持され送りねじ棒46により送り移動可能であり分離板清掃部材43に連結片431を介し一体的に連結したスライダ432とを備える。
ここで分離板清掃部材43は、通常ホームポジションとして、図3に示すように分離板41の端部のHPに配置されているが、分離板清掃動作の際には、分離板清掃部材動作機構44が制御手段90の指示で駆動し、送りねじ棒46はモータ441の回転駆動を受け、スライダ432を介して分離板清掃部材43を分離板41の長手方向へ往復動作(図3の符号U)するので、分離板41の付着トナーや紙粉、キャリア等の異物を吸着し、清掃除去することができ、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止できる。
ここで本発明者は、このように使用される分離板清掃部材43のヤング率(MPa:弾性範囲で単位ひずみあたりどれだけ応力が必要かの値を決める定数)の分布域に対応する分離板清掃率の分布域を測定し、図9に示した。
ここで、分離板清掃率とは、一定量トナーを付着させた分離板から一回の清掃動作でどの程度付着トナーを除去できたかを表し、以下の(式−1)からなるものとする。
分離板清掃率[%]=(清掃動作前の分離板の付着トナー重量[mg] − 清掃動作後の分離板の付着トナー重量[mg]) / (清掃動作前の分離板の付着トナー重量[mg]) * 100 ・・・・・(式−1)
このような分離板清掃率[%]が好ましい高い値となるのは、図9に示したように、清掃部材料が初期の場合のものであるとして、ヤング率(MPa)が4000MPa以下で、所定の耐久性を保持できるものであることが好ましいと推定された。
なお、図9に示すように、ヤング率が5000MPa以上の清掃部材料を用いたときは、ほとんど清掃効果が得られていないことが分かる。これは、ヤング率5000Mpa以上の清掃部材料を用いた場合では、分離板清掃部材43と分離板41間の摺擦時の摩擦力がほとんど得られないためである。
したがって、分離板清掃部材43の材料は、そのヤング率を5000MPa以下の弾性材料とすることで、分離板清掃率[%]が好ましい高い値を維持でき、分離板清掃動作において、分離板清掃部材43と分離板41間の摺擦時の摩擦力を確保し、清掃能力を向上させることができる。
このようなヤング率5000MPa以下の弾性材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1、2−ポリブタジエン、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ネオプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム材料や、ポリエチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、1、2−ポリブタジエン系エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、天然ゴム系エラストマー、フッ素ゴム系エラストマー、トランス−ポリイソプレン系エラストマー、塩化ポリエチレン系エラストマーなどの熱可塑性エラストマー材料、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネイト、ポリテトラフルオロチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリロトリルブタジエンスチレン樹脂、メタクリル樹脂などの合成樹脂材料などが挙げられる。
そこで、本発明者は、このように使用される分離板清掃部材43の材料の一例として、代表的な弾性ゴム材料であるエピクロルヒドリンゴムを用いた場合とメラミン樹脂発泡体を用いた場合の分離板清掃率((式−1)参照)を求め、図10に示した。図10のデータは、清掃部材料が使用初期の場合のものである。
図10に示すように、清掃部材をメラミン樹脂発泡体とした場合、エピクロルヒドリンゴムと比べて約1.4倍、分離板清掃率を更に向上させることができる。これは、メラミン樹脂発泡体は、発泡体に微細な穴が多数空いている構造であり、その穴に付着トナーを効率良く蓄積できるためと見做される。
このような構成の熱定着装置が有する制御装置90(分離板清掃制御機能部901)は、所定のメインルーチン(不図示)の途中で、分離板清掃動作制御の時点となると図6のジョブエンド分離板清掃制御ルーチンに進む。
これに先立ち、制御装置90では、あらかじめ設定された分離板清掃動作実行閾値(A)と作像枚数によってカウントアップされていく作像枚数カウント(B)を求め、これを記録する機能を有している。
制御装置90は、不図示の通紙センサーの通紙信号を検知する毎に作像枚数カウント(B)値を順次加算処理しており、更に、ジョブエンド時(印刷実行後の終了時、自動オフ時)を確認するとジョブエンド分離板清掃処理ルーチンに割り込み制御処理により達する。
ジョブエンド分離板清掃処理ルーチンに達して、ステップs1ではジョブエンド時(印刷実行後の終了時、自動オフ時)を確認し、ステップs2に進み、ここで最新の作像枚数カウント(B)値を読み取る。ステップs3に進み、ここで、ジョブエンド時において、分離板清掃動作実行閾値(A)より作像枚数カウント(B)値が小さい間(A>B)は分離清掃動作無し(ステップs4)となり、メインルーチン側にリターン(Return)となる。
再度、ステップs3に達し、ここで、ジョブエンド時において、分離板清掃動作実行閾値(A)より作像枚数カウント(B)値が大きくなっていると(A≦B)、ステップs5、s6に進み、ここで、先ず、分離板清掃部材のホームポジション検知が行われる。その後、モータ駆動により分離板41を分離板清掃動作U(図3参照)させ、清掃動作実行となり、分離板清掃動作終了後、ステップs7で作像枚数カウント(B)をゼロクリアし、メインルーチン側にリターン(Return)となる。
ここでは、規定のジョブエンド時(印刷実行後の終了時、あるいは自動オフ時)に分離板41の一端部に設置される分離板清掃部材43が分離板41の長手方向へ所定のタイミングで往復動作することで、分離板清掃動作Uを実行して、分離板41の付着トナー、紙粉、キャリア等の異物を清掃除去するので、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止することができる。更に、規定のジョブエンド時(印刷実行後の終了時、自動オフ時)に分離板清掃動作Uを実行し、作像中には分離板清掃動作を実行しないよう制御するので、作像中のダウンタイムの発生を防止することができる。
更に、ここでは、分離板清掃動作実行閾値(A)を一例として2000[枚]としており、2000枚を上回るとジョブエンドとし、このジョブエンドに分離板清掃動作を実行するような設定としている。なお、この(A)値は一例であり、(A)値は分離板の汚れ易さや分離板清掃部材の寿命などのシステム全体を考慮して、可変可能にしている。
なお、ここでは分離板清掃動作実行閾値を作像枚数で規定したが、定着ベルト82あるいは定着ローラ81の走行距離等をパラメータとして設定するようにしても構わない。
次に、このようなジョブエンド分離板清掃処理制御を行う制御装置90(分離板清掃制御機能部901)は、同上制御に加えて、次のジャムリカバリ分離板清掃制御を追加して行ってもよい。
このジャム発生時は、ジャム処理の際に未定着トナーが分離板に付着してしまう可能性が高く、ジャム発生直後に分離板清掃動作が実行されることが望ましいことに基づく。
そこで、制御装置90は、メインルーチン側でジャム発生を検知すると、ジャムリカバリ制御ルーチンのステップa1に進み、ステップa1でジャムリカバリ時を確認し、ステップa2、a3に進む。ここでは、先ず、分離板清掃部材43のホームポジションHPの検知が行われる。その後、モータ駆動により分離板清掃部材43を分離板41に対し往復動作U(図3参照)させ、清掃動作実行となり、分離板清掃動作終了後、ステップa4で作像枚数カウント(B)をゼロクリアし、メインルーチン側にリターン(Return)となる。
ここでは、ジャムリカバリ時に分離板清掃動作Uを実行するので、ジャムリカバリ処理後の分離板41へのトナー付着の可能性が高い場合は、分離板清掃動作を実行し、画像汚れ等の異常画像の発生を確実に防止することが有効である。
次に、このようなジョブエンド時分離板清掃処理制御やジャムリカバリ制御を行う制御装置90(分離板清掃制御機能部901)は、これら制御に加えて、次の分離板清掃強制制御を追加して行ってもよい。
ここでは、所定のメインルーチン(不図示)の途中で、ユーザーにより、異常画像の発生が確認された場合に、設定変更手段91(オペレーションパネル)の強制実行ボタンB1がオンされ、これに応じて分離板清掃動作Uを強制実行するようにしている。
このような構成の定着装置の制御装置90は、ユーザーにより、強制実行ボタンB1がオンされたのを検知すると、分離板清掃動作Uを強制実行する分離板清掃強制制御ルーチンの制御に進む。
ここで、制御装置90は、使用者が必要に応じ強制実行ボタンB1を押した時に、メインルーチンに割り込み制御がなされる。分離板清掃強制実行制御ルーチンのステップb1に達すると、分離板清掃強制実行オンを確認し、ステップb2、b3に進み、ここで、先ず、分離板清掃部材のホームポジション検知が行われる。その後、モータ駆動により分離板41を分離板清掃動作U(図3参照)させ、清掃動作実行となり、分離板清掃動作終了後、ステップb4で作像枚数カウント(B)をゼロクリアし、メインルーチン側にリターン(Return)となる。
ここでは、使用者が(必要に応じ)強制実行ボタンを押した時に強制実行ボタンB1を押し、分離板清掃動作の自動実行を待たずに、分離板清掃動作Uの強制実行ができるようにしている。このため、分離板41のトナー付着、あるいは、紙粉、キャリア等の異物付着に起因する画像汚れ、縦スジ等の異常画像にユーザーが気付いた時点で、直ちに、それらの異常画像の改善ができる。
上述のところで、制御装置90(分離板清掃制御機能部901)は、ジョブエンド時分離板清掃処理制御に追加して、ジャムリカバリ制御や分離板清掃強制制御を行っていたが、場合により、ジャムリカバリ制御や分離板清掃強制制御のいずれか一方のみを行うよう構成してもよく、場合により、ジャムリカバリ制御や分離板清掃強制実行制御を行わず制御構成を簡素化してもよい。
上述のところで、分離板41に付設されていた分離板清掃手段42が用いた分離板清掃部材動作機構44は、送りねじ棒46をモータ441で回転駆動し、送りねじ棒46の回転によりスライダ432を介して分離板清掃部材43を分離板41の長手方向へ分離板清掃動作Uするとの構成を採っていたが、これに代えて、分離板清掃部材動作機構44aが無端ベルトの往復回転により、スライダ432を介して分離板清掃手段42aを分離板清掃動作Uするよう構成してもよく、以下第2実施形態として説明する。
なお、第2実施形態の定着装置は第1実施形態と対比して、分離板清掃部材43aが相違する点以外は同一構成を採り、ここでは、分離板清掃部材43aを図11、図12を用いて説明し、その他の構成部分は重複構成となるため、説明を略す。
図11、図12に示すように、分離板41に付設された分離板清掃手段42aは、分離板41の左右一端側をホームポジションHPとして設置される分離板清掃部材43aと、分離板清掃部材43aを分離板清掃動作Uさせる分離板清掃部材動作機構44aと、分離板清掃部材動作機構44aを介し分離板清掃部材43aを所定のタイミングで、分離板清掃動作Uするよう往復動制御する制御手段90aとを備える。
ここで、分離板清掃部材動作機構44aは、定着装置の基枠部801に一端が結合され、先端側が定着ベルト82を巻き掛けた定着ローラ81の左右端の近傍に対向配備の一対の支持部材802と、両支持部材802を互いに結合すると共に定着ローラ81に並列配備の支持部材803と、支持部材803と所定間隔を保て並列配備されスライダ432aを摺動可能に支持するレール45と、支持部材803の左右端近傍に枢支される一対のギヤ804と、一対のギヤ804間に巻き掛けられた無端ベルト94と、支持部材803に支持されると共に一方のギヤ804を回転駆動する駆動源としてのモータ441と、を備える。
分離板清掃部材43aは分離板41の先端部に当接し、摺動により付着トナーを除去する。この分離板清掃部材43aは連結片431aを介してスライダ432aと一体的に連結され、スライダ432aを介して無端ベルト94と一体的に連結されると共にレール45に摺動可能に支持される。なお、分離板清掃部材43aは第1実施形態の分離板清掃部材43と同様の材質、同様の機能を発揮できる。
ここで分離板清掃部材43aは、通常ホームポジションHPとして、図11に示すように分離板41の端部に配置されているが、分離板清掃動作の際には、分離板清掃部材動作機構44aが制御手段90aの指示で駆動し、モータ441の回転駆動を受け一対のギヤ804間に巻き掛けられた無端ベルト94を往復回転することで、無端ベルト94と一体のスライダ432aを介して分離板清掃部材43aを分離板41の長手方向へ往復動作(図10の符号U)するので、分離板41の付着トナーや紙粉、キャリア等の異物を吸着し、清掃除去することができ、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止できる。
次に、本実施形態に用いられるトナーについて説明する。
本実施形態における定着装置では、分離板清掃手段42、42aを用い、分離板41の清掃を行うことで分離板41のトナー汚れを防止し、画像汚れや縦スジ等の異常画像の発生を防止できるが、これに加え、定着時に記録紙の分離性が不十分で、記録紙Pの巻き付きが発生しやすい場合に、トナー汚れも増える点を考慮すると、トナーの離型性の良いものを使用することが好ましい。
そこで、前記課題に対処する上で、本例にて使用されるトナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナーであって、離型剤成分が結着樹脂中に島状に分散され、離型剤の平均分散粒径が0.1〜1.0μmのものが採用された。このような構成のトナーを用いることにより、トナーの離型性が向上し、記録紙の分離性が良好になり、記録紙の巻き付きが改善し、分離板のトナー汚れを抑制できる。
ここで、本トナーは、離型剤成分が結着樹脂中に島状に分散され、離型剤の平均分散粒径が0.1〜1.0μmの構成であることから、定着時に適量の離型剤がトナー表面に染み出して、耐オフセット性が優れたものになると見做される。
なお、図1の定着装置を備えた画像形成装置はカラー複写機M1としたが、カラープリンタや、これらの複合機等にも適用可能であり、同様の効果が得られる。
1 プリンタ部
41 分離板
42,42a 分離板清掃手段
43 分離板清掃部材
432 スライダ
44,44a 分離板清掃部材動作機構
441 モータ
46 送りねじ棒
80 熱定着装置(定着装置)
81 定着ローラ(定着部材)
82 定着ベルト
83 加圧ローラ
831 ヒータ
84 加熱ローラ
901 分離板清掃制御機能部
91 操作指示設定変更手段(オペレーションパネル)
n ニップ部
B1 強制実行ボタン
M1 カラー複写機(画像形成装置)
P 記録媒体
U 分離板清掃動作
特開2006−30945号公報 特開2003−280440号公報

Claims (9)

  1. 加熱手段を有する回転体である定着部材と該定着部材に加圧される回転体である加圧部材とにより形成されるニップ部に、未定着トナーを担持した記録媒体を搬送して該記録媒体にトナー画像を定着する機能を備え、前記ニップ部から搬送されてくる記録媒体を定着部材から分離する分離板を有した定着装置において、
    前記分離板の長手方向の一端部に設置される分離板清掃部材と、該分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作させる分離板清掃部材動作機構と、該分離板清掃部材動作機構を介し前記分離板清掃部材を所定のタイミングで往復動作制御する制御手段とを備える定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、前記制御手段が規定のジョブエンド時に分離板の一端部に設置される分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、前記制御手段がジャムリカバリ時に分離板の端部に設置される分離板清掃部材が分離板の長手方向へ往復動作することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1,2又は3に記載の定着装置において、装置本体外壁に設けた操作指示設定変更手段に分離板清掃部材を往復動作させる強制実行ボタンを設けたことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の定着装置において、前記分離板清掃部材の材料がヤング率5000Mpa以下の弾性材料で構成されていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一つに記載の定着装置において、分離板清掃部材の材料がメラミン樹脂発泡体で構成されていることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一つに記載の定着装置において、前記分離板清掃部材動作機構が、前記分離板の長手方向に沿って並列配備され両端部が支持部材を介して本体基部に支持されるレールと、該レールに並列配備され前記支持部材に枢支され駆動源により軸中心線回りに回転する送りねじ棒と、前記レールに摺動可能に螺合すると共に前記送りねじ棒の回転により一体的に連結した前記分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作させるスライダと、を有したことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1〜6の何れか一つに記載の定着装置において、前記分離板清掃部材動作機構が、前記分離板の長手方向に沿って並列配備され両端部が支持部材を介して本体基部に支持されるレールと、前記レールの長手方向両端間を往復移動する無端ベルトと、該無端ベルトを往復移動するよう回転駆動する一対のギヤと、前記レールに摺動可能に螺合すると共に前記無端ベルトに連結し前記分離板清掃部材を分離板の長手方向へ往復動作させるスライダと、を有したことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一つに記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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