JP5267930B2 - スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5267930B2 JP5267930B2 JP2008258028A JP2008258028A JP5267930B2 JP 5267930 B2 JP5267930 B2 JP 5267930B2 JP 2008258028 A JP2008258028 A JP 2008258028A JP 2008258028 A JP2008258028 A JP 2008258028A JP 5267930 B2 JP5267930 B2 JP 5267930B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grid electrode
- cleaning
- cleaning member
- grid
- charging device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 28
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 claims abstract description 301
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 20
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 20
- 229920005830 Polyurethane Foam Polymers 0.000 claims description 2
- 239000011496 polyurethane foam Substances 0.000 claims description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 54
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 42
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 17
- 108091008695 photoreceptors Proteins 0.000 description 14
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 12
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 10
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 8
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 6
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 6
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 5
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N Ozone Chemical compound [O-][O+]=O CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 3
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 3
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 3
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 3
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 3
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 239000005300 metallic glass Substances 0.000 description 2
- 150000002894 organic compounds Chemical class 0.000 description 2
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 2
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BUGBHKTXTAQXES-UHFFFAOYSA-N Selenium Chemical compound [Se] BUGBHKTXTAQXES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 125000000664 diazo group Chemical group [N-]=[N+]=[*] 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 1
- 229920001973 fluoroelastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 1
- 229910052736 halogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002367 halogens Chemical class 0.000 description 1
- 238000007731 hot pressing Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- IEQIEDJGQAUEQZ-UHFFFAOYSA-N phthalocyanine Chemical compound N1C(N=C2C3=CC=CC=C3C(N=C3C4=CC=CC=C4C(=N4)N3)=N2)=C(C=CC=C2)C2=C1N=C1C2=CC=CC=C2C4=N1 IEQIEDJGQAUEQZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 229910052711 selenium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011669 selenium Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
このようなスコロトロン帯電装置では、非清掃時に清掃部材を待機箇所に移動させカバー部材上に乗り上げさせることによって、グリッド電極から清掃部材を離間させることができる。したがって、複雑な離間機構を設けることなく非清掃時にグリッド電極から清掃部材を離間させることができる。
よって、上記先願に記載のスコトロン帯電装置では、複雑な離間機構を設けることなくグリッド電極から清掃部材を離間させることができ低コスト化や小型化などが可能である。
また、上記先願には清掃部材を弾性体とする構成が記載されている。清掃部材を弾性体とすることにより、清掃部材が弾性変形しながらグリッド電極からカバー部材に乗り上がるため、容易に清掃部材をカバー部材上に移動させることができる。また、清掃時に清掃部材をグリッド電極に対して確実に当接させることができ、清掃性が高まる。
これは、次の理由によるものと考えられる。すなわち、清掃部材が清掃状態と待機状態との状態の変化を繰り返すことで、清掃部材が繰り返し変形するため経時で塑性変形が生じ、弾性変形していたときのように清掃時清掃時に清掃部材をグリッド電極に対して確実に当接させることができなくなり、清掃ムラが発生する。そして、清掃ムラが発生するとグリッド電極による帯電の均一性が確保できなくなる。
また、請求項2の発明は、請求項1のスコロトロン帯電装置において、上記グリッド電極と上記カバー部材とが円弧形状であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のスコロトロン帯電装置において、上記清掃部材が発泡ポリウレタンであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、像担持体と、該像担持体の表面を帯電させる帯電手段とを備えた画像形成装置において、上記帯電手段として、請求項1、2または3のスコロトロン帯電装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、帯電手段と、像担持体、現像手段及びクリーニング手段のうちの少なくとも1つとを一体に構成した、画像形成装置に対し着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、上記帯電手段として、請求項1、2または3のスコロトロン帯電装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、帯電手段と、像担持体、現像手段及びクリーニング手段のうちの少なくとも1つとを一体に構成した、装置本体に対し着脱自在なプロセスカートリッジを備える画像形成装置において、プロセスカートリッジとして、請求項5のプロセスカートリッジを備えることを特徴とするものである。
また、表2を用いて後述する本発明者らの実験の結果、清掃部材を弾性体とし、その反発弾性率が15[%]以下(JIS K 6400−3)の関係を満たすように設定したところ、従来よりも長期間使用した経時においても帯電ムラの発生を防止することができることがわかった。
また、4つの支持ローラ51のうちの二次転写対向ローラ51cに対して中間転写ベルト50を挟んで対向する位置には二次転写装置52を備える。図2に示す複写機100が備える二次転写装置52は、二次転写対向ローラ51cとの間に中間転写ベルト50を挟むように配置された二次転写ローラを備え、中間転写ベルト50と二次転写ローラとの間で二次転写ニップを形成する。そして、二次転写装置52は、二次転写対向ローラ51cと二次転写ローラとの間に二次転写電界が形成されるように二次転写ローラに電圧を印加して、中間転写ベルト50上のトナー像を記録紙に転写する。
一方、給紙部200が備える4つの給紙カセット201のうちの一つから給紙された記録紙は、給紙搬送路202を通ってレジストローラ対72に到達する。レジストローラ対72は、記録紙を自らのローラ間に挟み込むために2つのローラを回転駆動させているが、記録紙をローラ間に挟み込むとすぐに、ローラの回転駆動を停止させる。そして、記録紙を中間転写ベルト50上のカラートナー像に重ね合わせ得るタイミングでローラの回転駆動を再開して、二次転写ニップに向けて送り出す。
レジストローラ対72によって二次転写ニップに向けて送り出された記録紙は、二次転写ニップ内に挟み込まれて中間転写ベルト50上のトナー像に密着せしめられる。そして、その表面に対して、中間転写ベルト50上のトナー像がニップ圧や二次転写電界の作用によって転写される。このようにしてトナー像が転写された記録紙は、二次転写ニップを通過した後、紙搬送ベルト55の表面に保持されながら横方向に搬送された後、後述する定着装置7に受け渡される。
複写機100は、この他に両面反転ユニット9、排紙トレイ8等を備える。転写紙の片面のみ画像形成を行う場合、定着装置7を通過した転写紙は排紙トレイ8に排出される。一方、転写紙の両面に画像形成を行う場合は、定着装置7を通過した転写紙は両面反転ユニット9へと搬送され、画像が形成されていない面が上面となるようにレジストローラ対72へと受け渡される。その後、片面に画像形成を行う場合と同様に、二次転写ニップでトナー像が転写され、定着装置7でトナー像が定着されて、排紙トレイ8に排出される。
プロセスカートリッジ10が備える感光体1は、光導電性を有するアモルファスシリコン、アモルファスセレン等の非晶質金属、あるいは、ビスアゾ顔料、フタロシアニン顔料等の有機化合物を用いることができる。環境問題及び使用後の後処理を考慮すると、有機化合物を用いた感光体が好ましい。
現像装置4は、現像剤中のトナーを担持して感光体1上の潜像に供給する現像剤担持体である現像ローラ41と、トナー供給スクリュー42等を備える。現像ローラ41は、回転可能に支持された中空円筒状の現像スリーブと、現像スリーブの内部にこれと同軸に固設されたマグネットロールとを備えており、現像スリーブの外周面に現像剤を磁気的に吸着して搬送するようになっている。現像スリーブは導電性で、非磁性部材で構成されており、現像バイアスを印加するための図示しない電源が接続されている。現像ローラ41と感光体1との間には、電源から電圧が印加され、現像領域に電界が形成される。
図4は、帯電装置2を斜め上方から見た上方斜視図であり、図5は、帯電装置2を斜め下方から見た下方斜視図である。
図4や図5に示すようにシールドケース22の長手方向両端部には絶縁性樹脂で形成されたエンドブロック25が固定されており、チャージワイヤ21およびグリッド電極23はエンドブロック25に固定される。グリッド電極23はエンドブロック25のグリッド電極引掛部251より引っ張られ、エンドブロック25の曲率形成部252にならうことで、曲率形状に張られる。本実施形態では感光体1の表面から2[mm]の距離にグリッド電極23を、感光体1の表面から8[mm]の距離にチャージワイヤ21を配置した。
図6は、グリッド電極23の形状の違いの説明図であり、図6(a)はグリッド電極23が平面形状の場合の説明図、図6(b)はグリッド電極23が曲率形状である場合の説明図である。
図6(a)に示すように、グリッド電極23が平面形状の場合は、対向部におけるグリッド電極23と感光体1との距離が上流側G1、中央部G2、及び、下流側G3の各場所によって異なる。一方、図6(b)に示すように、グリッド電極23が曲率形状の場合は、グリッド電極23が感光体1の曲率に沿わすことで、対向部におけるグリッド電極23と感光体1との距離が上流側G1、中央部G2、及び、下流側G3の何れの場所においても略一定となる。このように、グリッド電極23を曲率形状で張る理由は、図6(a)に示す感光体1とグリッド電極23との距離が場所によって異なる状態にならないように、図6(b)に示す感光体1とグリッド電極23との距離が場所によらず一定になるようにするためである。
帯電清掃装置24は図4や図7に示すように、送りネジ241、スライダー242、グリッド清掃部材243、駆動ギヤ244、清掃部材保持部材245、カバー部材246等により構成される。帯電清掃装置24は、非作像時(感光体1停止)に送りネジ241を駆動ギヤ244より回転させることでスライダー242がシールドケース22の長手方向に往復移動可能になっている。そして、スライダー242が長手方向に移動することでスライダー242に取り付けられた清掃部材保持部材245に保持されるグリッド清掃部材243がグリッド電極23に接しながらグリッド電極23の長手方向に移動することでグリッド電極23を清掃する構成となっている。
また、グリッド清掃部材243は反発弾性率が10[%](いわゆる低反発フォーム)の発泡ポリウレタン製であり、厚みが自然長で5[mm]のものを用いた。
カバー部材246はPET(ポリエチレンテレフタラート)からなるPETシート材であり、厚み0.2[mm]のものを用い、感光体1の曲率に沿う形状に予め熱プレスにより加工されている。カバー部材246をPETシート材にすることで、非清掃時に待機スペース247内のカバー部材246上にあるグリッド清掃部材243の厚みCをできるだけ大きくすることができる。また、カバー部材246を円弧形状とすることで、平板形状に比べ断面二次モーメントを高くすることができ、さらなるカバー部材246の薄肉化が可能である。さらに、カバー部材246が予め円弧形状に加工されていることで、別途、カバー保持部材などを設けてカバー保持部材によりカバー部材246を円弧形状に変形させる必要がなくなり、精度の高い円弧形状を確実に維持できる。
帯電清掃装置24がグリッド電極23の清掃を行わない非清掃時に待機スペース247へ移動するときには、図1(a)に示すようにグリッド電極23に接しているグリッド清掃部材243がスライダー242による移動によって、図1(b)に示すように弾性変形しながらグリッド電極23上からカバー部材246上に乗り上がることで、図1(c)に示すようにグリッド清掃部材243がグリッド電極23上からカバー部材246上に移動する。なお、グリッド清掃部材243が待機スペース247内に収まったときには、待機スペース247内のグリッド清掃部材243とグリッド電極23との間にカバー部材246があることで、グリッド清掃部材243によりグリッド電極23が押されないようになっている。
次に、本実施形態の複写機100を用いて行った一つ目の実験(以下、実験1と呼ぶ)について説明する。
グリッド清掃部材243の厚みの自然長Aを3[mm]、4[mm]、5[mm]、清掃時のグリッド清掃部材243の厚みBを3[mm]、非清掃時(待機時)のグリッド清掃部材243の厚みCを1.3[mm]、1.8[mm]、2.3[mm]としたときの、初期と経時(プロセス線速300[mm/s]でA4Y換算100000枚通紙後)とでのグリッド清掃性能と1×1dot画像ムラを確認した。なお、非清掃時のグリッド清掃部材の厚さCは、カバー部材246の厚みを変えることで変化させた。
評価「○」:グリッド電極に汚れが無く、良好な清掃性能が認められるもの。
評価「△」:グリッド電極に汚れがあるがグリッド電極が付着物によって完全には覆われていない状態(電極の金属が見える状態)で、実使用で許容できる程度の清掃不良が認められるもの。
評価「×」:グリッド電極に汚れがあり、グリッド電極が付着物により完全に覆われている状態(電極の金属が見えない状態)で、許容できない清掃不良が認められるもの。
評価「あり」:A0>A1
評価「なし」:A1=A0 または A1≒A0
ここで、1×1dot画像とは、ハーフトーンになる画像パターンの1つであり、ムラとはハーフトーン画像内での濃淡のことである。ハーフトーン画像では濃淡が認識し易いため、帯電ムラの評価に用いた。
なお、画像ムラレベルの評価は目視で行い、各評価の基準は以下の通りである。
評価「1」:ほとんどのユーザーからクレームがある(50[%]以上)レベル。
評価「2」:多くのユーザーからクレームがある(20〜49[%])レベル。
評価「3」:クレームがある(1〜19[%])レベル。
評価「4」:クレームがほとんど無い(0〜1[%])レベル。
評価「5」:クレームがない(0[%])レベル
なお、上記評価の「%」はあくまで目安であるが、レベル4以上ならば実質的に市場で問題とならないレベルである。このため、大きく分けて実使用で許容できない帯電ムラが生じるレベル3以下を不可として判定を「×」とし、実使用で許容できない帯電ムラが生じない乃至帯電ムラが生じないレベル4以上を可として判定を「○」とした。
次に、本実施形態の複写機100を用いて行った二つ目の実験(以下、実験2と呼ぶ)について説明する。
上述した帯電装置2の構成(グリッド清掃部材243の厚み 自然長A:5[mm]、清掃時の厚みB:3[mm]、非清掃時の厚み:2.3[mm])で、反発弾性率の異なる複数のグリッド清掃部材243を用意して、初期と経時(プロセス線速300[mm/s]、A4横方向で換算して、100000枚通紙後、200000枚通紙後)とでのグリッド清掃性能と1×1dot画像ムラを確認した。
反発弾性率の異なる複数のグリッド清掃部材243としては、反発弾性率が50[%]、30[%]、15[%]、10[%]、及び、5[%]のものを用いて実験を行った。
評価「○」:グリッド電極に汚れが無く、良好な清掃性能が認められるもの。
評価「△」:グリッド電極に汚れがあるがグリッド電極が付着物によって完全には覆われていない状態(電極の金属が見える状態)で、実使用で許容できる程度の清掃不良が認められるもの。
評価「×」:グリッド電極に汚れがあり、グリッド電極が付着物により完全に覆われている状態(電極の金属が見えない状態)で、許容できない清掃不良が認められるもの。
評価「あり」:A0>A1 かつ B>A1
評価「ややあり」:A0>A1 かつ B<A1
評価「なし」:A1=A0 または A1≒A0
ここで、1×1dot画像とは、ハーフトーンになる画像パターンの1つであり、ムラとはハーフトーン画像内での濃淡のことである。ハーフトーン画像では濃淡が認識し易いため、帯電ムラの評価に用いた。
なお、画像ムラレベルの評価は目視で行い、各評価の基準は以下の通りである。
評価「1」:ほとんどのユーザーからクレームがある(50[%]以上)レベル。
評価「2」:多くのユーザーからクレームがある(20〜49[%])レベル。
評価「3」:クレームがある(1〜19[%])レベル。
評価「4」:クレームがほとんど無い(0〜1[%])レベル。
評価「5」:クレームがない(0[%])レベル
なお、上記評価の「%」はあくまで目安であるが、レベル4以上ならば実質的に市場で問題とならないレベルである。このため、大きく分けて実使用で許容できない帯電ムラが生じるレベル3以下を不可として判定を「×」とし、実使用で許容できない帯電ムラが生じない乃至帯電ムラが生じないレベル4以上を可として判定を「○」とした。
一方、20万枚通紙後の時点では、グリッド清掃部材243の反発弾性率が15[%]を超える構成では、経時変形が「あり」で、清掃性能の評価が「×」となり、帯電ムラの判定及び総合の判定ともに「×」となっている。また、グリッド清掃部材243の反発弾性率が15[%]の構成では、経時変化が「ややあり」で、清掃性能の評価が「△」となり、帯電ムラの判定及び総合の判定ともに「○」となっている。さらに、グリッド清掃部材243の反発弾性率が15[%]未満の構成では、経時変化が「なし」で、清掃性能の評価が「○」となり、帯電ムラの判定及び総合の判定ともに「○」となっている。
このように、グリッド清掃部材243の反発弾性率が15[%]以下であると、清掃性能は良好であった。これは低反発であるほうが、グリッド電極23の短手方向での当接圧力が均一となり、清掃ムラが発生していないためである。一方で反発弾性率が15[%]よりも大きい場合、経時変形の影響によりグリッド電極への当接圧力が均等ではなくなっており、グリッド電極23の短手方向にて、清掃性能が良好な部分と清掃不良の部分が発生した。
そして、この清掃不良は感光体1の電位偏差となり、1×1dot画像において濃度ムラとなって表れる。
なお、表2を用いて説明した実験2では、初期のグリッド清掃部材243の厚みの自然長が5[mm]で、その厚みの変化が清掃時で3[mm]、待機時で2.3[mm]となる装置(表1の実験No8と同じ条件)であり、清掃時の清掃部材圧縮比(A−B)/Aが0.4、非清掃時の清掃部材圧縮比(A−C)/Aが0.54となる装置で検討した。圧縮比の範囲としてはこの実験2で検討した装置に限らず、少なくとも、実験1で良好な実験結果を得られた、清掃時の清掃部材圧縮比(A−B)/Aが0.4以上、且つ、非清掃時の清掃部材圧縮比(A−C)/Aが0.64以下となる装置であれば、グリッド清掃部材243の反発弾性率を15[%]以下とすることにより、20万枚通紙後においてもグリッド清掃性能が良好となると考えられる。
また、グリッド清掃部材243が弾性体であることで、グリッド清掃部材243が弾性変形しながらグリッド電極23上からカバー部材246上に乗り上がるので、容易にグリッド清掃部材243をカバー部材246上へ移動させることができる。また、初期、経時での清掃時のグリッド電極23への当接力を確実に維持することができ清掃性が高まる。
さらに、グリッド清掃部材243として、反発弾性率が15[%]以下(JIS K 6400−3)となる弾性体を用いることにより、従来よりも長期間使用した経時においても帯電ムラの発生を防止することができ、グリッド電極に23よる帯電の均一性を確保することができる。
また、本実施形態によれば、グリッド清掃部材243は上記長手方向に移動可能な清掃部材保持部材245によって保持されており、グリッド清掃部材243の厚みの自然長をA、グリッド電極23上にあるときのグリッド清掃部材243の厚みをB、カバー部材246上にあるときのグリッド清掃部材の厚みをCとしたとき、グリッド電極23上にあるときのグリッド清掃部材243の圧縮比(A−B)/Aが0.4以上、且つ、カバー部材246上にあるときのグリッド清掃部材243の圧縮比(A−C)/Aが0.64以下、となるように構成している。これにより、上述した実験結果からもわかるように、清掃時にも十分な当接力を維持しつつ、グリッド清掃部材243が非清掃時(待機時)にカバー部材246から押されることでの経時での変形を抑止し、経時での清掃時にも十分な当接力を維持することができる。よって初期、経時でのグリッド電極23の清掃を確実に行うことができる。
また、本実施形態によれば、カバー部材246がシート状部材であるPETシート材にすることで、非清掃時に待機スペース247内のカバー部材246上にあるグリッド清掃部材243の厚みCをできるだけ大きくすることができ、カバー部材246上にあるときのグリッド清掃部材243の圧縮比を小さくできる。
また、本実施形態によれば、グリッド電極23とカバー部材246とが円弧形状であることで、感光体1の曲率に沿った一定間隔でグリッド電極23を配置することができ、電位制御性を向上させ帯電ムラを低減することができる。さらにカバー部材246を円弧形状とすることで、平板形状に比べ断面二次モーメントを高くすることができ、さらなるカバー部材246の薄肉化が可能である。これにより、グリッド清掃部材243が非清掃時(待機時)にカバー部材246から押されることでの経時での変形を防ぎ、非清掃時の待機スペース247内のカバー部材246上にあるグリッド清掃部材243の厚みCを大きくすることができ、カバー部材246上にあるときのグリッド清掃部材243の圧縮比を小さくできる。よって初期、経時でのグリッド電極23の清掃を確実に行うことができる。
また、本実施形態によれば、カバー部材246は予め円弧形状に加工されたものであることで、カバー保持部材などを設けてカバー保持部材により円弧形状に変形させる必要がなくなり、精度の高い円弧形状を確実に維持できる。
また、本実施形態によれば、グリッド清掃部材243として発泡ポリウレタンを用いることで、耐オゾン性を高め、弾性を高く、圧縮残留ひずみ率を小さするこができ、非清掃時にカバー部材246から押されることによる経時でのグリッド清掃部材243の塑性変形を確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、像担持体である感光体1と、感光体1の表面を帯電せしめる帯電手段とを備えた画像形成装置である複写機100において、帯電手段として本発明のスコロトロン帯電装置2を用いることで低コストで高寿命、小型化が可能な複写機100を提供することができる。
また、本実施形態によれば、帯電手段と、像担持体である感光体1、現像手段である現像装置4及びクリーニング手段であるクリーニング装置6のうちの少なくとも1つとを一体に構成した、画像形成装置に対し着脱自在なプロセスカートリッジ10において、上記帯電手段として本発明のスコロトロン帯電装置2を用いることで低コストで高寿命、小型化が可能なプロセスカートリッジ10を提供することができる。さらに、ユーザーによるメンテナンスが容易になりサービス性が大幅に向上する。
また、本実施形態によれば、帯電手段と、像担持体である感光体1、現像手段である現像装置4及びクリーニング手段であるクリーニング装置6のうちの少なくとも1つとを一体に構成した、装置本体に対し着脱自在なプロセスカートリッジを備える画像形成装置である複写機100において、上記プロセスカートリッジとし本発明のスコロトロン帯電装置2を備えるプロセスカートリッジ10を用いることにより、低コストで高寿命、小型化が可能な複写機100を提供することができる。さらに、ユーザーによるメンテナンスが容易になりサービス性が大幅に向上する。
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
8 排紙トレイ
9 両面反転ユニット
10 プロセスカートリッジ
20 画像形成ユニット
21 チャージワイヤ
22 シールドケース
23 グリッド電極
24 帯電清掃装置
25 エンドブロック
41 現像ローラ
42 トナー供給スクリュー
50 中間転写ベルト
51 支持ローラ
51c 二次転写対向ローラ
52 二次転写装置
53 中間転写ベルトクリーニング装置
54 一次転写ローラ
55 紙搬送ベルト
61 クリーニングブレード
62 クリーニングブラシローラ
63 廃トナー排出スクリュー
72 レジストローラ対
73 クリーニング対向ローラ
100 複写機
200 給紙部
201 給紙カセット
202 給紙搬送路
221 対向電極
241 送りネジ
242 スライダー
243 グリッド清掃部材
244 駆動ギヤ
245 清掃部材保持部材
246 カバー部材
247 待機スペース
300 画像形成部
400 原稿読み取り部
500 原稿搬送部
Claims (6)
- 放電用開口部を有するシールドケースと、
該シールドケース内に配置された放電電極と、
該放電用開口部に張設されたグリッド電極と、
該グリッド電極の長手方向に移動し該グリッド電極を摺擦することで該グリッド電極を清掃する清掃部材とを備えたスコロトロン帯電装置において、
上記清掃部材が上記グリッド電極の清掃を行わない非清掃時に該清掃部材を待機させる、該グリッド電極の所定の領域内に設けられた待機箇所に、該グリッド電極の該清掃部材と対向する側の面を覆うカバー部材を設けており、
該グリッド電極の該対向する側の面から該カバー部材の該グリッド電極と対向する側の面とは反対側の面までの距離は、該清掃部材の該長手方向への移動によって該清掃部材が待機箇所外の該グリッド電極上から該カバー部材上に乗り上げ可能な距離であり、
該清掃部材は反発弾性率が15[%]以下(JIS K 6400−3)の弾性体であり、
上記清掃部材は上記長手方向に移動可能な清掃部材保持部材によって保持されており、
上記清掃部材の厚みの自然長をA、上記グリッド電極上にあるときの該清掃部材の厚みをB、上記カバー部材上にあるときの該清掃部材の厚みをCとしたとき、該グリッド電極上にあるときの該清掃部材の圧縮比(A−B)/Aが0.4以上、且つ、該カバー部材上にあるときの該清掃部材の圧縮比(A−C)/Aが0.64以下、となるように構成したことを特徴とするスコロトロン帯電装置。 - 請求項1のスコロトロン帯電装置において、
上記グリッド電極と上記カバー部材とが円弧形状であることを特徴とするスコロトロン帯電装置。 - 請求項1または2のスコロトロン帯電装置において、
上記清掃部材が発泡ポリウレタンであることを特徴とするスコロトロン帯電装置。 - 像担持体と、
該像担持体の表面を帯電させる帯電手段とを備えた画像形成装置において、
上記帯電手段として、請求項1、2または3のスコロトロン帯電装置を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 帯電手段と、像担持体、現像手段及びクリーニング手段のうちの少なくとも1つとを一体に構成した、画像形成装置に対し着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
上記帯電手段として、請求項1、2または3のスコロトロン帯電装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 帯電手段と、像担持体、現像手段及びクリーニング手段のうちの少なくとも1つとを一体に構成した、装置本体に対し着脱自在なプロセスカートリッジを備える画像形成装置において、
プロセスカートリッジとして、請求項5のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008258028A JP5267930B2 (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008258028A JP5267930B2 (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010085944A JP2010085944A (ja) | 2010-04-15 |
JP5267930B2 true JP5267930B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=42249924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008258028A Expired - Fee Related JP5267930B2 (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5267930B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6546769B2 (ja) * | 2015-04-07 | 2019-07-17 | シャープ株式会社 | 排気装置、それを備えた画像形成装置及び排気方法 |
CN109116698A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-01 | 广州奥盛电子科技有限公司 | 一种能手动清洁栅网的硒鼓 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0434527Y2 (ja) * | 1985-11-27 | 1992-08-17 | ||
JP2007206485A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2008209488A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
-
2008
- 2008-10-03 JP JP2008258028A patent/JP5267930B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010085944A (ja) | 2010-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007199266A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6035779B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005266768A (ja) | 画像形成装置 | |
US7684732B2 (en) | Process unit and image forming apparatus including the same | |
JP5574808B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5327571B2 (ja) | スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2011034016A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5267930B2 (ja) | スコロトロン帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2007121544A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5125043B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4940645B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008225253A (ja) | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 | |
JP2006106667A (ja) | 転写装置及び画像形成装置 | |
JP3803537B2 (ja) | クリーニング装置、ベルト装置、及び画像形成装置 | |
JP2010091754A (ja) | 転写装置 | |
JP5114851B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4839080B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5605462B2 (ja) | 帯電装置 | |
JP2007108562A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4862488B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3877272B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009210933A (ja) | クリーニング機構、および画像形成装置 | |
JP2008089770A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009031352A (ja) | クリーニング機構、及びこれを備える画像形成装置 | |
JP2003149953A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130111 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130425 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5267930 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |