JP4091635B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、後輪駆動装置を、ピボット軸を中心として回動可能な連結部材を介して車体に懸架する鞍乗型車両の後輪駆動装置の懸架方法および鞍乗型車両に関する。
スクータ等の自動二輪車に代表される鞍乗型車両において、エンジンおよび後輪駆動装置を組み立てて構成される駆動ユニットを車体に懸架するときには、車体と駆動ユニットとを連結する連結部材の駆動ユニットに対する初期組付け角度に正確さが要求される。
そこで従来、さまざまな技術が開示されている。
例えば、第1従来例:実開昭54−101757号公報によれば、駆動ユニット懸架装置の連結部材の車体側または駆動ユニット側の軸支部に使用するゴムブッシュ(等の緩衝部材)の内孔形状を断面方形とし、このゴムブッシュに係合するピンの外形を、このゴムブッシュの形状に対応した断面方形にしたことを特徴とする駆動ユニットの懸架ユニットが開示されている。
また、第2従来例:特開平5−65091号公報では、車両の加速や減速時にエンジンを押し上げることがないようにすることを目的としたスクータの懸架装置が開示されている。
第2従来例の懸架装置によれば、車輪の駆動力または制動力の反力として車体前方へ働く第1の力、および上方へ働く第2の力の合力の方向とほぼ一致する位置に懸架ブラケットと車体フレームとの懸架軸を設けている。
上述した従来技術では、駆動ユニット懸架装置を連結する際の位置決めに手間取るとともに、その精度にも誤差の生じるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、連結部材を後輪駆動装置または車体フレームに対して正確かつ容易に初期組付け角度でもって組み付け作業を行うことのできる鞍乗型車両の後輪駆動装置の懸架方法および鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面によれば、車体フレームにピボット軸を回動中心として揺動可能に支持される連結部材に、原動機によって生成された駆動力を後輪に伝達する後輪駆動装置を懸架する懸架方法であって、前記連結部材上に形成された第1の開口と、前記後輪駆動装置に設けられた第2の開口とを同軸になるように付き合わせる工程と、前記第1および第2の開口の内径寸法と概略同じ外径寸法を有する棒状部材を前記第1および第2の開口に挿通する工程と、前記棒状部材を前記第1および第2の開口に挿通した状態で、弾性体を介して前記連結部材を前記後輪駆動装置に固定する工程と、を含み、前記後輪駆動装置は前記ピボット軸と平行で前記連結部材上の懸架軸に懸架支持されるとともに、前記懸架軸を中心に揺動自在であることを要旨とする。
また上記目的を達成するために、本発明の第2の側面によれば、鞍乗型車両であって、車体フレームと、前記車体フレームにピボット軸を中心として揺動可能に支持される連結部材と、前記連結部材に前記ピボット軸と平行な懸架軸を中心として揺動可能に弾性体を介して懸架支持され、原動機からの駆動力を後輪に伝達する後輪駆動装置と、を具備し、前記連結部材は、前記懸架軸近傍に第1の開口を有し、前記後輪駆動装置は、前記懸架軸近傍に前記第1の開口の内径寸法と概略同じ内径寸法を有した第2の開口を有し、前記第1および第2の開口は、前記連結部材を前記後輪駆動装置に固定する際に、互いに同軸となることが可能な位置に設けられていることを要旨とする。
図1は、本発明が適用される鞍乗型車両の一例である自動二輪車の概略構成を示す左側面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車の駆動ユニット懸架装置の組付構成を示す部分断面図である。 図3は、駆動ユニット懸架装置組付け後のエンジンおよびフレームの構成を示す斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る駆動ユニット懸架装置の構成を示す側面図である。 図5は、図4のV−V線に沿う平断面図である。 図6は、駆動ユニット懸架装置の詳細な組付け構成を示す斜視図である。 図7A乃至7Dは、本発明の一実施形態に係る駆動ユニット懸架装置の組付け工程を示す説明図である。 図8は、本発明の別の実施形態に係る駆動ユニット懸架装置の構成を示す側面図である。
本発明において「車体フレーム」とは、車体フレーム本体に一体的に形成されているブラケットや、機能部品など、フレーム本体に固定されている種々の部品を含む。
また本発明において、「原動機」とは、エンジンでも、電動モータでも良く、車体フレームに揺動可能に支持されていても、揺動不能に固定されていても良い。
また本発明において、「後輪駆動装置」とは、原動機が車体フレームに固定されている場合は、原動機を含まない構成となる。この場合、後輪駆動装置は、原動機から後輪へ動力を伝達する動力伝達装置のことを意味する。
加えて、本発明における「開口」は、完全な穴または孔のみならず、一部が切れている穴または孔、あるいは切欠きでもよい。さらに、一方だけの切欠きでもよい。また、第1の開口は貫通しているが、第2の開口については、貫通せずに凹形状であってもよい。
なお、本発明においては、ピボット軸と懸架軸が離れすぎると連結部材が大型化してしまう(第1の問題)。また反対に、ピボット軸と懸架軸の距離が近すぎると開口に要求される精度が高くなってしまう(第2の問題)。そこで、「懸架軸近傍」とは、上記第1、第2の問題を考慮してピボット軸と懸架軸が設けられていることを前提として、少なくとも連結部材の懸架軸を中心とする所定の範囲内のことを意味するものとする。この点については、以後記載のある「ピボット軸近傍」についても同様である。
以下では、スクータ型自動二輪車(以下、自動二輪車と称す)を例に説明を行う。また以後の説明においては、図1に示す自動二輪車1の進行方向(図1の左方)を前方として前後左右を定義する。また上下方向については、車輪が走行面と接する位置を最下面として上下を定義する。以上のような条件のもとで、以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1を参照するに、自動二輪車1のヘッドパイプ2には、ステアリングシャフト3が回転自在に嵌挿支持され、ステアリングシャフト3の上方には、ブレーキレバを含む各種計器、操作スイッチ等を有するハンドル4が結着されている。ハンドル4は、樹脂製のカバー部材であるハンドルカバー5によって覆われている。ヘッドパイプ2の下方には、アンダブラケット6を介してフロントフォーク7が設けられている。フロントフォーク7の下端部は、前輪8が回転自在に軸支されている。
ステアリングシャフト3からヘッドパイプ2を介してアンダブラケット6に至る部分の前方は、フロントカバー9によって覆われており、さらにその下方から後方にはインナフェンダ11が設けられる一方、前輪8の上部付近にはフロントフェンダ10が設けられている。
次に、図1乃至図3を参照しながら、自動二輪車1の車体フレームと駆動ユニットの構成について説明する。
図2では、車体フレームの構成を示すのが目的であるので、車体フレームの周囲を覆うカバー部材や、取付構造の説明に不要なものの説明は省略してある。
また図3においても、適宜省略がなされている。
自動二輪車1の車体フレームは、ヘッドパイプ2から後方斜め下方に延出し、その後側がレッグシールド12で覆われているダウンチューブ13と、このダウンチューブ13の下端部から分岐して運転者が足を乗せる低床のフットボード14の下部を支持する左右一対のボトムフレーム15Lおよび15Rと、この分岐した二つのボトムフレーム15Lと15Rを車幅方向に連結(横架)する第1クロスフレーム16と、各ボトムフレーム15Lおよび15Rの後方からそれぞれ斜め上方に延出するサイドフレーム17Lおよび17Rと、サイドフレーム17Lおよび17R双方に連結され、サイドフレーム17Rの立ち上がり最上端で連結され、車体後方ではサイドフレーム17Lと左右対称となるように配置されることでシート18を支持する形状をなすと共に、シート18の下部に配置されるエンジン19の上部を通過して下降しながらサイドフレーム17Lに達して該サイドフレーム17Lに連結される第2クロスフレーム20とから構成される。
第2クロスフレーム20は、断面丸型のパイプから成り、後方からシート18下端の形状に沿って下降した後、車幅方向に90度折り曲げられてシート18下部に設けられ、自動二輪車1用のバッテリーを収納、戴置するバッテリーボックス71を水平に支持するためのバッテリーボックス支持部21の配置が可能となるように架け渡され、サイドフレーム17Lに連結されている。
このような形状を有する第2クロスフレーム20を用いることにより、シート下カバー22を取り外したときにエンジン19が車体の右側に露出し、エンジン19のメンテナンスが行い易い。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態に係る自動二輪車1は、左右非対称なフレーム構成を有しており、エンジン19をシート18の下部に設けることによって車体の車幅を減少させることにより、美観的にも優れたものとなっている。
以下、駆動ユニットの詳細な構成について、図1乃至図3を用いて説明する。
エンジン19は、前述したようにすべてサイドフレーム17Lおよび17Rの間のシート18下部に装着されている。さらに、エアクリーナ191にはキャブレター192が接続されており、このキャブレター192は吸気管193を介してシリンダー194の吸気側に接続されている。
駆動ユニットは、少なくともエンジン19および後輪駆動装置を内蔵する伝動ケース23を一体に接続して形成したものである。伝動ケース23の後部には後輪24が軸支されている。また、伝動ケース23と角型形状をなす左側のサイドフレーム17Lとの間にはリヤクッション25が介設されている。このように、エンジン19および伝動ケース23を含む駆動ユニットは、車体の振動に伴って駆動ユニット自体も振動を行うスイング式駆動ユニット200を形成している。
以上の構成を有するスイング式駆動ユニット200は、連結部材であるリンク100を介してサイドフレーム17Lおよび17Rに連結され、車体フレーム側の懸架軸であるピボット軸101を中心として、上下に揺動自在な構成を有している。
図4、5を参照しながら、駆動ユニット懸架装置の詳細な構成を説明する。
サイドフレーム17Lおよび17Rとスイング式駆動ユニット200を連結する連結部材であるリンク100は、鉄またはアルミから成る。リンク100は、車体フレーム側の懸架軸であるピボット軸101を車幅方向に軸通するための円筒部31と、この円筒部31にそれぞれ溶接され、エンジン19のリンク100に対する連結部分を収容可能なブラケット状の二つの収容部32および33とを有する。
円筒部31の左右両端には、適当な治具を用いてベアリング69が圧入されている。具体的には、自動二輪車1の左側(図4で下側)のベアリング69をまず圧入した後、スペーサ68を円筒部31に挿入し、その後適当な治具を用いて、右側(図4で上側)のベアリング69を円筒部31に圧入する。なおベアリング69を圧入後に、スペーサ68がスムーズに回転可能である必要がある。
このように組み付けられたスペーサ68内部の円筒上隙間にボルト70が嵌合され、このボルト70を第1クロスフレーム16から突出して設けられる連結部41とプレーンワッシャー71を挟んでナット72で締め付けることにより、ピボット軸101が構成される。
すなわち、ピボット軸101は、ボトムフレーム15Lおよび15Rからサイドフレーム17Lおよび17Rが斜上方にそれぞれ立ち上がる位置に設けられる連結部41および42を貫通して車体フレームとリンク100を連結することにより、スイング式駆動ユニット200の振動による1次的な振動(1次振動)を、自身を回転軸とする弾性回動によって効率よく吸収するものである。
二つの収容部32および33には、走行中の1次振動を吸収するためにリンク100が微小に動く微小振動(2次振動)を行うときの軸であるエンジン19側の懸架軸102とエンジン19のリンク100に対する位置決めを行う際にエンジン19のリンク100に対する連結部分を収容部32および33に仮置きするための仮置き軸103をそれぞれ車幅方向(ピボット軸101と平行な方向)に軸通するための開口が設けられている。
このうち、収容部32には後端部にかけて突出部321が形成されており、この突出部321には、エンジン19の取付の際にエンジン19のボスに設けられる貫通孔199と同じ径を有する位置決め孔104(第1の開口)が設けられている。なお、この位置決め孔104は、収容部33側に設けることも可能であるが、いずれにせよ懸架軸102の近傍に設けられる。
本実施形態においては、ピボット軸101と懸架軸102が離れすぎるとリンク100が大型化してしまう一方で、その両者の距離が近すぎると位置決め孔104および後述する貫通孔199に要求される精度が高くなってしまう。このため、ここでいう「懸架軸102の近傍」とは、その両方を考慮して二つの軸が設けられていることを前提として、少なくとも懸架軸102を中心とする収容部32または33の所定の範囲内のことを意味するものとする。
収容部32および33には更に、リンク100の強度を高めるために、二つの収容部間を連結する円筒状のクロスバー105が溶接されている。
次に、リンク100に連結されるエンジン19の連結部の構成について説明する。図6の部分斜視図に示すように、エンジン19の連結部は、リンク100のブラケット状の収容部32および33にそれぞれ収容される左右の被収容部195および196から構成されている。各被収容部195および196は、収容時に懸架軸102が軸通する貫通孔として、内径および外径にハウジングを有する内外筒式のゴムブッシュ197(弾性体から成る緩衝部材)と、仮置き軸103が内周を軸通するウレタン等の樹脂から成る弾性部材64を把持する把持部198を有している。加えて、左側の被収容部195には、位置決め孔104に対応したエンジン19側の位置決め手段である貫通孔199(第2の開口)が、懸架軸102の近傍に設けられている。なお、近傍の定義は上述の通りである。
外径ハウジングは被収容部195および196にそれぞれ形成される開口部に圧入等の適当な手段によって固着されており、内径ハウジングの内孔は、懸架軸102となるボルト62と同じ径を有する貫通孔を形成している。
把持部198が把持する弾性部材64と仮置き軸103となるボルト66との間にはカラー65が介設されている。
図7A乃至7Dを参照しながら、駆動ユニット懸架装置を用いてエンジン19とリンク100の組付けを行う際の組付工程の手順を説明する。
まず、エンジン19の把持部198に、仮置き軸103にカラー65をその内部に備えた弾性部材64を載置する(図7A)。
次に、被収容部195および196に設けられるゴムブッシュ197の貫通孔と収容部32および33側面に設けられる懸架軸102用の開口の位置をそれぞれ一致させる。
ゴムブッシュ197の貫通孔と懸架軸用の開口とが一致した状態で、ボルト62(懸架軸102)を貫通させた後、該ボルト62(懸架軸102)にナット63を締結して仮取付けを行う(図7B)。この段階では、ナット63を完全には締め上げない。
その後、位置決め孔104および対応するエンジン19側の貫通孔199を懸架軸102方向視で重ね合わせ、この両者に対して貫通ピン81を挿通して位置決めを行う(図7C)。なお、貫通ピン81の外形寸法は、位置決め孔104と貫通孔199の内径寸法と概略同一に形成されている。
貫通ピン81を挿入した状態のまま、懸架軸102であるボルト62を締め上げる。ところで、この位置決め孔104および貫通孔199の径を仮置き軸103の直径と等しくすると、仮置き軸103を固定するために軸通するボルト66を位置決め用の貫通ピン81として利用することも可能となるため、工具を節約することができる。さらに、懸架軸102をなすために軸通するボルト62もボルト66の径と等しくすることにより、これらを全て同じ径を有する同一のボルトで賄うとともに、貫通ピンとしてもそのいずれかを利用できるので、さらに工具を節約することが可能になる。このため、作業が容易かつ円滑に行える。
この後、貫通ピン81を外し、把持部198に載っている弾性部材64にボルト66を貫通してナット67を連結して締め上げる(図7D)。
以上の工程の結果、最終的には、エンジン19の重量やリヤクッション25からの荷重等によってリンク100につりあいが生じ、所望の位置にエンジンを容易に配置できる。このとき、リンク100側の位置決め孔104とエンジン19側の貫通孔199の位置はもはや一致している必要はない。換言するなら、このつりあいの状態に達するときに、エンジン19に対するリンク100の位置が正確に最適値をとるように位置決め孔104および貫通孔199の位置を予め設定しておけばよい。
上記リンク100のエンジン19に対する位置決めが終了した後、ピボット軸101を車体フレームへ取付ける。従って、位置決め孔104および貫通孔199の径を、ピポット軸101をなすボルト70の径と等しくし、ボルト70を貫通ピンとして用いることも可能である。なお、リンク100のピボット軸101への取付けを先に行ってからエンジン19への位置決めを行うことも可能である。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、リンクおよびエンジンのそれぞれに対し、連結時に互いに対応する位置決め孔を設けることによって後輪駆動装置を含む駆動ユニットに対するリンクの初期組付け角度を正確に規制するとともに、簡単に組付け作業を行うことが可能となる。
このような本実施形態によれば、組付作業に要する作業時間の短縮に伴うコストの削減を実現することもできる。
なお、本発明は上記一実施形態においてのみ特有の効果を奏するものと理解されるべきではない。
<第2実施形態>
以下、図8を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。図8に示す構成の場合、車体フレーム91にリンク400収納用のブラケット93が溶接されており、このブラケット93とリンク400とにそれぞれ開口が設けられ、これらの開口を貫通ピンを用いて重ね合せることにより、リンク400の車体フレーム91に対する位置決めを行う。
ブラケット93とリンク400には、ピボット軸401が設けられ、リンク400の後端には、リンク400と後輪駆動装置500とを連結する懸架軸402が設けられている。図8に示す構成では、リンク400に対して、ピボット軸401と懸架軸402を結ぶ直線方向の引張力が作用しており、エンジンの主加振力の方向がリンク400に直角な方向になるように配列されている。なお、上述した第一実施形態においては、原動機であるエンジン19は後輪駆動装置の一部を構成し、車体フレームに揺動可能に支持されていたが、本発明は必ずしもこのような場合にのみ限定的に適用されるものでないことはいうまでもない。すなわち、図8に示す場合、エンジンが必ずしも後輪駆動装置500の一部を構成している必要はない。この意味で、ここで説明する鞍乗型車両は、図1に示すものに限定されるものではなく、図8に示すリンク機構を具備するものでさえあればどのような構成を有してもよい。
ピボット軸401の軸支部には弾性体であるゴムブッシュが使用され、このゴムブッシュの外径ハウジングはリンク400に圧入等の適当な手段で固定されている。他方、懸架軸402は円形断面の枢軸および回転ベアリングを使用して組み付けられている。
リンク400には、上記第一実施形態と同様にクロスバー405が備えられている他、上方揺動時にブラケット93または車体フレーム91に当接するストッパ411、および下方揺動時にブラケット93または車体フレーム91に当接するストッパ413が設けられている。図8では、上方のストッパ411としてスプリングを設けているが、これは下方に対して同様に設けることも勿論可能である。また、ストッパ411は通常走行時にブラケット93または車体フレーム91から若干離れた状態にある(ちなみに図8では、上方揺動時にブラケット93にストッパ411が当接する場合を想定している)。
このような駆動ユニット懸架装置を用いて位置決めを行う場合には、貫通ピン81をリンク400に設けられる位置決め孔404(第1の開口)およびブラケット93に設けられる貫通孔95(第2の開口)をピボット軸401方向視で重ね合せて貫通ピンを挿通し、この貫通ピンを挿通した状態のまま、ピボット軸401を先に締め上げて固定し、リンク400の車体フレーム91に対する位置決めを行う。
なお、位置決め孔404および貫通孔95は、ピボット軸401の近傍に設けられる。ここでいう「ピボット軸401の近傍」とは、上述した「懸架軸102の近傍」と同様の意味を有するものとする。
その後、懸架軸402を締め上げることにより、リンク400を後輪駆動装置500に固定する。ここでも、上述した実施形態と同様に、先にリンク400を後輪駆動装置500に固定することも可能である。
ところで、貫通ピン81の径については、上記一実施形態と同様に、ピボット軸401および懸架軸402の少なくともいずれか一方を軸通するボルトの径と等しく取ることにより、工具の節約を実現することができる。
以上説明した本発明の別な実施形態によれば、リンクの車体フレームに対する初期組付け角度を正確に規制するとともに、組付け作業を容易に行うことが可能となる。
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、連結部材の後輪駆動装置または車体フレームに対する初期組付け角度を正確に規制するとともに、組付け作業を容易に行うことのできる鞍乗型車両の後輪駆動装置の懸架方法および鞍乗型車両を提供することができる。
また、本発明によれば、組付作業に要する作業時間の短縮に伴うコストの削減を実現することもできる。

Claims (5)

  1. 車体フレームにピボット軸を回動中心として揺動可能に支持される連結部材に、原動機によって生成された駆動力を後輪に伝達する後輪駆動装置を懸架する懸架方法であって、
    前記連結部材上に形成された第1の開口と、前記後輪駆動装置に設けられた第2の開口とを同軸になるように付き合わせる工程と、
    前記第1および第2の開口の内径寸法と概略同じ外径寸法を有する棒状部材を前記第1および第2の開口に挿通する工程と、
    前記棒状部材を前記第1および第2の開口に挿通した状態で、弾性体を介して前記連結部材を前記後輪駆動装置に固定する工程と、を含み、
    前記後輪駆動装置は前記ピボット軸と平行で前記連結部材上の懸架軸に懸架支持されるとともに、前記懸架軸を中心に揺動自在であることを特徴とする鞍乗型車両の後輪駆動装置の懸架方法。
  2. 請求の範囲1記載の鞍乗型車両の後輪駆動装置の懸架方法であって
    前記後輪駆動装置に固定された前記連結部材を前記車体フレームに揺動可能に組み付ける工程を更に有することを特徴とする鞍乗型車両の後輪駆動装置の懸架方法
  3. 鞍乗型車両であって、
    車体フレームと、
    前記車体フレームにピボット軸を中心として揺動可能に支持される連結部材と、
    前記連結部材に前記ピボット軸と平行な懸架軸を中心として揺動可能に弾性体を介して懸架支持され、原動機からの駆動力を後輪に伝達する後輪駆動装置と、を具備し、
    前記連結部材は、前記懸架軸近傍に第1の開口を有し、
    前記後輪駆動装置は、前記懸架軸近傍に前記第1の開口の内径寸法と概略同じ内径寸法を有した第2の開口を有し、
    前記第1および第2の開口は、前記連結部材を前記後輪駆動装置に固定する際に、互いに同軸となることが可能な位置に設けられていることを特徴とする鞍乗型車両
  4. 請求の範囲記載の鞍乗型車両であって、前記第1および第2の開口の内径寸法は、前記ピボット軸に挿通されるボルトの外径寸法と概略同一であることを特徴とする鞍乗型車両
  5. 請求の範囲記載の鞍乗型車両であって、前記第1および第2の開口の内径寸法は、前記懸架軸に挿通されるボルトの外径寸法と概略同一であることを特徴とする鞍乗型車両
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