JP4091537B2 - アクティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

アクティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、有機ELディスプレイ装置等に用いられるアクティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体に関する。
近年、自発光可能な有機EL素子をマトリクスアレイ状に配列した表示装置の開発が盛んである。
この種の有機EL表示装置の工場出荷前の欠陥検査は、アクティブマトリクス基板とその対向基板との間に有機EL膜を形成し、周辺部品を全て組み立てた後に実施されている。
その検査手法として、有機EL表示装置を駆動してその表示画面を目視検査をするものがある。しかし、目視検査の場合、検査員の体調や個人差により検査精度にばらつきが生じ易い。また、その表示欠陥が配線欠陥によるものか、あるいは欠陥画素自体がダークスポットであるのか、原因が不明である。また、画面上の輝度むらが、有機EL膜の不良であるのか、あるいは駆動部の不良であるのか、さらには配線からの電流リークであるかも判別がつかない。このため、不良と判断されたものについて、検査後に不良原因を一つ一つあたっていく必要があるが、複数の製造工程を経ていることから不良原因が各工程で重畳することもある。よって、不良発生データを製造工程に迅速にフィードバックすることができない。
一方、この有機EL表示装置の検査を自動化したものもがある(特許文献1,2)。特許文献1は、逆バイアス電圧印加時に有機EL素子に流れるリーク電流を測定して、その有機EL素子を評価するものである。この方法では、有機ELに一定電流を流す表示駆動を一旦中断し、有機EL素子に逆バイアス電圧を印加する必要がある。特許文献2は、上記公報での提案が、駆動中断による影響から真の駆動特性を評価できない可能性を指摘し、それに代えて、有機EL素子へ順方向バイアス電圧を印加する駆動時に検査信号を重畳させて検査を行っている。そして、検査信号を重畳した時の駆動電圧及び駆動電流の変化に基づいて、有機EL素子を評価している。
上記2つの公報ではいずれも、完成品の状態で検査を実施しているため、不良品の検出時までに、その製品を製造するために費やした多くの時間と材料とが無駄になってしまう。
以下の特許文献3は、本願の親出願にて引用されたもので、親出願前に出願され親出願後に出願公開されたものである。
特開平10−321367号 特開2000−348861号 特願2002−95324号(特開2003−295790号)
本発明の目的は、アクティブマトリクス基板の段階で、点欠陥、線欠陥または輝度不良を検査することができるアクティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体を提供することにある。
第1の態様に係るアクティブマトリクス基板の検査方法は、
複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板を用意する第1工程と、
検査装置より電位を供給して、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量を充電する第2工程と、
前記寄生容量に蓄えられた電荷を放電させて、前記寄生容量に基づく放電電流を前記検査装置にて計測する第3工程と、
前記放電電流値に基づいて、前記複数の画素の欠陥を前記検査装置にて判定する第4工程と、
を有することを特徴とする。
第1の態様では、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に電圧を印加している。これにより、電圧供給線に接続されていないソースまたはドレインがオープン状態であっても、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量に充電できる。もし、電圧供給線が断線され、あるいは動作トランジスタのゲート−電圧供給線間が断線されている不良発生時には、寄生容量を充電できない。よって、寄生容量を充電した後、その電荷を放電させた時の電流をモニタすれば、上述の欠陥を検出することができる。電圧供給線等がショートしている場合も、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に正常な電圧を印加できないので、放電時の電流モニタにより欠陥として判別可能である。さらには、画素間で寄生容量が異なることに起因した輝度むら欠陥も判定可能となる。
ここで、複数の画素の各々は、動作トランジスタのゲートに接続された保持容量をさらに含むことができる。この場合、前記第2工程及び前記第3工程では、保持容量の影響をキャンセルすればよい。寄生容量のみに依存した電流計測をする必要があるからである。保持容量の影響をキャンセルするには、前記第2工程及び前記第3工程にて、前記保持容量の両端の電位差を実質的に同一とすればよい。こうすると、保持容量での充放電は行われないからである。
動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値は、印加電圧に依存して、高飽和域と、低飽和域と、前記高飽和域及び低飽和域間で容量値が変化する移行域とを有することができる。この場合、前記第2工程及び前記第3工程の少なくとも一方では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値が前記高飽和域となる電圧を、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加することができる。
充電時に寄生容量の容量値が大きければ、蓄えられる電荷量も多くなり、大きな放電電流を得られるからである。充電時に寄生容量Cdgoの容量値が小さくても、放電時に寄生容量Cdgoの容量値が大きいと、平衡状態になるまで電流が流れるため、やはり大きな放電電流を得ることができる。こうして、モニタ電流の信号/ノイズ比(S/N)を大きく確保できる。
第1の態様では、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加される電圧を変化させて、前記第2〜第4工程の1セットとして複数セット実施してもよい。
画素の輝度むらは、動作トランジスタの特性(例えばゲート−ドレイン間の寄生容量の電圧依存特性のばらつき)が要因となることがある。なお、トランジスタの特性がばらついても初期段階では目視上輝度むらとならないこともある。ただし、そのような場合、経時的に輝度むら欠陥となる。本明細書では、「輝度むら」とは「特性の異なるトランジスタの分布」の意味として用いる。
この寄生容量の電圧依存性のばらつきは、高飽和域での電圧設定では検出できない場合がある。そこで、この寄生容量の電圧依存性のばらつきを測定するために、特に移行域での複数ポイントの電圧を印加させ、その各ポイントで寄生容量を充電・放電させると良い。
この場合、1セット目では、寄生容量の容量値が高飽和域となるポイントにて放電電流を測定し、2セット目以降では、寄生容量の容量値が移行域となるポイントにて放電電流を測定して主に輝度むら欠陥を判別しても良い。その際に、1セット目の測定で異常と判定された画素については、2セット目以降では欠陥判定を実施しなくても良い。理想的には、1セット目で正常と判定された画素についてのみ2セット目以降のチャージ、センス及び判定工程を実施すればよいが、画素駆動は一定の手順でシーケンシャルに実施される場合には、異常画素については判定工程のみ省略すると良い。
第2の態様に係るアクティブマトリクス基板の検査方法は、複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタと、保持容量とを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記保持容量及び前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板を用意する第1工程と、
検査装置より電位を供給して、前記保持容量を充電する第2工程と、
前記保持容量に蓄えられた電荷を放電させて、前記保持容量に基づく放電電流を前記検査装置にて計測する第3工程と、
前記放電電流値に基づいて、前記複数の画素の欠陥を前記検査装置にて判定する第4工程と、
前記第2工程及び前記第3工程では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の影響をキャンセルすることを特徴とする。
第2の態様によれば、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の影響をキャンセルした状態で、保持容量を充放電させることができる。この場合、保持容量への充放電ルートに欠陥があれば、例えば画素選択トランジスタに欠陥があれば、放電電流が異常となるので、画素欠陥を判別することができる。この際、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の影響はキャンセルされているので、動作トランジスタの存在を無視した状態で測定することができる。よって、第2の態様での検査方法で画素欠陥と判定された場合、動作トランジスタ以外の画素部分の異常であると判定できる。従って、第1の態様に係る検査方法にて欠陥と判定された画素についてさらに、第2の態様に係る検査方法を実施すれば、欠陥原因が動作トランジスタにあるのか否かを判断できる。前述したように、画素駆動は一定の手順でシーケンシャルに実施される場合には、第1の態様に係る検査方法にて正常と判定された画素については、第2の態様に係る検査方法の際に、判定工程のみ省略すると良い。
ここで、動作トランジスタの寄生容量の影響をキャンセルするには、前記第2工程及び前記第3工程にて、動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の電位差を実質的に同一とすればよい。動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値は、印加電圧に依存して、高飽和域と、低飽和域と、前記高飽和域及び低飽和域間で容量値が変化する移行域とを有する。従って、前記第2工程及び前記第3工程では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値が前記低飽和域となる電圧を、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加してもよい。これにより、寄生容量を実質的に無視することができる。
第1の態様及び第2の態様にて実施されるシーケンシャルな画素駆動とは、アクティブマトリクス型ディスプレーの表示駆動法と同じである。この表示駆動法に従えば、第2工程では、複数の走査線を1本ずつ順次アクティブ電位に設定して、複数の走査線の各々に接続された一行分の複数の画素毎に充電動作を実施し(第1フレーム)、第3工程では、全画素についての充電工程が完了した後に、複数の走査線を1本ずつ順次アクティブ電位に設定して、複数の走査線の各々に接続された一行分の複数の画素毎に放電動作を実施することになる(第2フレーム)。インターレス駆動の場合には、第1,第2フィールドを用いて、奇数行及び偶数行の全画素について充電動作を実施し、第3,第4フィールドを用いてに全画素に対する放電動作を実施すればよい。
一行分の複数の画素については、線順次または点順次のいずれかで駆動することができる。点順次駆動法を採用すれば、第3工程での放電電流が、線順次のように一ライン毎でなく、一画素毎に得られる点で好ましい。点順次駆動法では、前記第2工程及び前記第3工程は、一行分の複数の画素に接続された複数の信号線を、検査装置に順次接続して、一行分の複数の画素を点順次で駆動することになる。
複数の走査線を選択駆動する垂直系駆動回路と、複数の信号線を選択駆動する水平系駆動回路とが搭載されているアクティブマトリクス基板を検査対象とすることもできる。この場合、前記第2工程及び前記第3工程での画素駆動が、前記垂直系駆動回路及び前記水平系駆動回路の機能に基づいて実施される。
第3の態様に係るアクティブマトリクス基板の検査装置は、
複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板を検査する検査装置であって、
前記複数の走査線及び前記複数の電圧供給線に供給される検査電位を発生する検査電位発生手段と、
前記複数の信号線に接続されるチャージ・センス手段と、
前記複数の走査線、前記複数の信号線及び前記複数の電圧供給線を駆動するためのタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、
前記チャージ・センス手段からの出力に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判定する判定手段と、
を有し、
前記検査電位発生手段及びチャージ・センス手段は、チャージ時に前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量を充電する電位を供給し、センス時に前記寄生容量に蓄えられた電荷を放電させる電位を供給し、前記センス時に前記寄生容量に基づく放電電流を前記チャージ・センス手段にて計測することを特徴とする。
第4の態様に係る検査装置は、第3の形態に係る検査装置と同様のハードウェアを用いて、第2の形態に係る検査方法を実施するものである。
第3または第4の態様に係る検査装置を用いれば、上述した第1または第2の態様に係る検査方法を好適に実施することができる。
第5及び第6の態様に係る検査用プログラムは、上述した第1または第2の態様に係る検査方法のための手順をコンピュータに実行させるためのものである。
第7の態様に係るコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体は、上述した第5または第6に係る検査用プログラムを記録しているものである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
(アクティブマトリクス基板)
図1は、有機EL表示装置に用いられるアクティブマトリクス基板の等価回路図である。図1において、絶縁基板上にはその行方向に沿って、複数のゲート線(走査線)10と複数のコモン線12が設けられている。基板上にはさらに、その列方向に沿って、複数の信号線(ソース線)14と、複数の電圧供給線(アノード線)16とが設けられている。
基板上には、複数の信号線14及び複数の走査線10の各1本にそれぞれ接続された複数の画素20が設けられる。複数の画素20の各々は、画素選択トランジスタQ1と動作トランジスタQ2とを有する。画素選択トランジスタQ1のゲートG1はゲート線10に、ソースS1はソース線14に、ドレインD1は動作トランジスタQ2のゲートG2に、それぞれ接続されている。動作トランジスタQ2のドレインD2はアノード線16に、ソースS2は画素電極22に接続されている。なお、画素電極22は、実際には図1よりも広い面積が確保されている。
なお、図1では画素選択トランジスタQ1と動作トランジスタQ2とを共にN型トランジスタにて形成しているが、いずれか一方または双方をP型トランジスタとしても良い。N型トランジスタに代えてP型トランジスタを採用した場合には、画素選択トランジスタQ1のソースS1とドレインD1は、図1とは逆に接続され、動作トランジスタQ2のソースS2とドレインD2は、図1とは逆に接続される。
複数の画素20の各々には、図1に示すように、保持容量Csを設けることができる。保持容量Csの第1電極は、ノードaつまり動作トランジスタQ2のゲートG2(=画素トランジスタQ1のドレインD1)に接続され、第2電極はコモン線12に接続されている。
なお、トランジスタQ1,Q2は共に、例えばガラス基板上に形成されるTFT(薄膜トランジスタ)にて形成することができるが、それに限定されない。
このアクティブマトリクス基板を用いて有機EL表示装置を組み立てると、動作トランジスタQ2のソースS2に接続された画素電極22に、有機EL素子が接続されることになる。従って、有機EL膜が形成されていないアクティブマトリクス基板の段階では、全ての画素電極22はオープン状態であり、動作トランジスタQ2のソース−ドレイン間に電流は流れない。なお、本実施形態の検査方法は、画素電極22が形成される前の状態でも検査可能であり、要は、動作トランジスタQ2のソース及びドレインの一方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板であれば良い。
(アクティブマトリクス基板の欠陥と目視検査欠陥との相関)
本実施形態は、図1に示すアクティブマトリクス基板を用いて有機EL表示装置を組み立てた後に初めて可能となる図2に示すような欠陥を、アクティブマトリクス基板の段階での検査にて事前に検出できるようにしたものである。
図2は、有機EL表示装置を駆動することで可能となる目視検査の一例を示している。図2では、正常画素が中間調に表示されているが、線欠陥F1、点欠陥F2及び輝度むらF3が発生している。
線欠陥F1の原因は、線間のショート、断線、画素選択トランジスタの不良などであり、例えば箇所P1にて図1に示すアノード線16が断線している場合が考えられる。アノード電圧供給回路が図2の上側に配置されている場合には、断線箇所P1に至る前のアノード線16には電圧が供給可能であるので、その部分に接続された画素20のEL素子に通電可能となる。しかし、断線箇所P1にてアノード電圧供給回路との接続が絶たれたアノード線16に接続された各画素20のEL素子には電流がながれず、縦ラインに沿って線欠陥F1が発生する。
図2に示す点欠陥F2の原因は、その画素中のトランジスタの不良(オープンまたはショート)であり、例えば画素20の動作トランジスタQ2の不良が考えられる。動作トランジスタQ2のソース−ドレイン間に流れる電流が、正常時の中間調の電流でないと、白点または黒点のような点欠陥が生ずる。
図2に示す輝度むらの原因として、各画素20の動作トランジスタQ2の特性のばらつきが考えられる。動作トランジスタQ2の電流特性がばらつくと、有機EL素子に流れる電流が区々となり、画面上で輝度むらF3として認識される。なお、輝度むらF3のパターンは、電流特性がばらつく動作トランジスタQ2の配置に依存し、図2はその一例を示している。
(欠陥検出原理)
図2に示す目視検査は有機EL表示装置が完成されない限り実施不能である。換言すれば、有機EL膜を有しないアクティブマトリクス基板の段階では、有機EL素子に通電不能であるので、目視検査は不可能である。
有機EL素子に電流を供給する動作トランジスタQ2の電流特性を測定するには、微細ピッチで配列された多数の画素電極22の個々にコンタクトする必要があるが、それは事実上不可能である。画素電極22の形成前にあっては、図1に示す動作トランジスタQ2のソースS2にコンタクトすることもできない。
1.動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間の寄生容量Cdgoに基づく電流測定
そこで、本発明者等は、図1に示す動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間の寄生容量Cdgoに着目した。動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間に電圧を印加すれば、ソースがオープン状態であっても、寄生容量Cdgoに充電できるからである。もし、アノード線16が断線され、あるいは動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間が断線されている不良発生時には、寄生容量Cdgoを充電できない。よって、寄生容量Cdgoを充電した後、その電荷を放電させた時の電流をモニタすれば、上述の断線欠陥を検出することができる。アノード線16等がショートしている場合も、動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間に正常な電圧を印加できないので、放電時の電流モニタにより欠陥として判別可能である。
以上の検出原理により、主として図2に示す線欠陥F1及び点欠陥F2の原因となる欠陥が検出可能となる。
2.印加電圧に依存する規制容量Cdgoの高飽和域の利用
図3は、動作トランジスタQ2をTFTにて形成したときの、ゲート−ドレイン間電圧に依存して変化する寄生容量Cdgoの特性の一例を示している。図3に示す通り、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoは印加電圧依存性を有する。図3に示すように、例えば実線で示すTFT−Aは、印加電圧に拘わらず寄生容量Cdgoが高い飽和値となる高飽和域Aと、印加電圧に拘わらず寄生容量Cdgoが低い飽和値となる低飽和域Bと、これら高・低飽和域A,Bの間では印加電圧に従って寄生容量Cdgoが変化する移行域Cとを有している。
この寄生容量Cdgoからの放電電流をモニタするには、寄生容量Cdgoの容量値が大きい方が、流れる電流も多くなるので信号/ノイズ比(S/N)が高く、検査精度が高まる。
このためには、寄生容量Cdgoに充電する時及びそれから放電させる時のいずれか一方または双方にて、寄生容量Cdgoの容量値が高飽和域Aとなる印加電圧(例えば図3に示す−VA2)を生成すればよい。
充電時に寄生容量Cdgoの容量値が大きければ、蓄えられる電荷量も多くなり、大きな放電電流を得られるからである。充電時に寄生容量Cdgoの容量値が小さくても、放電時に寄生容量Cdgoの容量値が大きいと、平衡状態になるまで電流が流れるため、やはり大きな放電電流を得ることができる。逆に、充電時及び放電時の双方で、寄生容量Cdgoの容量値が小さいと、大きな放電電流は得られない。
3.動作トランジスタQ2の特性のばらつきの測定
図2の輝度むらF3の原因の一つは、動作トランジスタQ2の特性のばらつきであるが、その特性のばらつきも、寄生容量Cdgoのばらつきに基づく電流を測定することで検出可能である。
図3に示すように、実線で示すTFT−Aと破線で示すTFT−Bとでは、特に移行域Cでの寄生容量Cdgoの電圧依存特性が異なっている。よって、寄生容量Cdgoを高飽和域Aとする電圧設定(例えば図3に示す−VA2)では、2種の特性TFT−A,TFT−Bの違いを検出できない場合がある。
そこで、印加電圧を、移行域Cである例えば電圧0〜電圧Vcまでの複数ポイントで変化させ、その時に寄生容量Cdgoに蓄えられた電荷を放電させ、その際の電流をモニタすると良い。こうすれば、動作トランジスタQ2の特性のばらつきを判別することができる。よって、その電流モニタ結果から、図2に示す輝度むらF3の原因となる欠陥を検出可能となる。例えば、複数の画素20のほとんどが、図3に示すTFT−Aの特性を有する動作トランジスタQ2で形成されている場合、図3に示すTFT−Bの特性を持つ動作トランジスタQ2を有する画素20では、他の画素20とは輝度が異なり、輝度むらF3を生ずることが分かる。
4.測定時の保持容量Csの影響のキャンセル
図1に示す画素構成によれば、動作トランジスタQ2のゲートG2には、保持容量Csが接続されている。よって、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoの充電、放電を実施する際には、保持容量Csの充電、放電が同時に実施されてしまう。しかも、保持容量Csの容量値をc1とし、寄生容量Cdgoの容量値をc2とすると、一般的にはc2≪c1であり、例えばc2<c1/10のように、容量値c1と比べて容量値c2は充分に小さい。
よって、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoからの放電電流をモニタする時に、保持容量Csからの放電電流を無視できなくなり、動作トランジスタQ2の特性を検出することができなくなる。
そこで、保持容量Csを有する場合には、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoの充電、放電を実施する際に、保持容量Csの影響をキャンセルすればよい。そのためには、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoの充電、放電を実施する際に、充電時と放電時とで保持容量Csの両端の電位差を実質的に等しく設定すればよい。こうすると、保持容量Csに対して充放電がなされないため、保持容量Csの影響をキャンセルできる。
図4は、保持容量Csの影響をキャンセルした場合の、画素20の等価回路図であり、ソース線12とアノード線16との間には画素選択トランジスタQ1と、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoのみが存在することになる。
5.保持容量Csの充放電による測定(寄生容量Cdgoの影響をキャンセル)
画素欠陥の測定として、チャージ時に寄生容量Cdgoでなく、保持容量Csに充電させさせても良い。センス時には、保持容量Csからの放電電流を測定することができる。その放電電流値が異常であれば、保持容量Csへの充電経路途中に欠陥があることが分かる。特に、寄生容量Cdgoを充放電したときに異常のあった画素について、保持容量Csを充放電させる測定を実施することができる。保持容量Csを充放電させた時も異常であれば、動作トランジスタQ2以外の部分、例えば画素選択トランジスタQ1が異常であることが判明する。
このとき、寄生容量Cdgoの影響をキャンセルさせた状態で、チャージ工程及びセンス工程を実施する。動作トランジスタQ2の影響がない状態で測定するためである。寄生容量Cdgoの影響をキャンセルするには、チャージ時とセンス時とで、動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間の電位差を実質的に等しくすれば良い。あるいは、寄生容量Cdgoが低飽和域となる電圧を、動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間に印加すればよい。
(検査装置の説明)
図5は、本実施形態の検査対象であるアクティブマトリクス基板とその検査装置を示している。画素マトリクスアレー領域30には、図1に示す多数の画素20がマトリクスアレー状に配列されている。この画素マトリクスアレー30の複数のゲート線10は垂直系駆動回路32に、複数のソース線14は複数の列選択ゲート35を介して水平系駆動回路34に、複数のアノード線16はアノード電圧供給回路36に、複数のコモン線12はコモン電圧供給回路38に、それぞれ接続されている。これら垂直系駆動回路32、水平系駆動回路34、アノード電圧供給回路36及びコモン電圧供給回路38は、アクティブマトリクス基板上に形成することもできる。その場合には、検査装置側にこれらの回路32〜38は不要であり、アクティブマトリクス基板上に設けられた回路32〜38をそのまま用いることができる。なお、図5では説明の便宜上、画素マトリクスアレー30内のゲート線10及びソース線14の本数をそれぞれ4本とし、トータルで16個の画素20を有するものとした。
検査装置には、検査の制御を司る中央制御回路(CPU)40が設けられている。CPU40のバス42には、検査電位発生回路(検査電位発生手段)44と、タイミング信号発生回路(タイミング信号発生手段)46と、判定手段を構成するA/D変換回路48、第1のメモリー回路50、第2のメモリー回路52、減算回路54、第3のメモリー回路56及び欠陥判定回路58と、チャージ・センス回路(チャージ・センス手段)60とが接続されている。また、複数の列選択ゲート35に共通接続されたビデオ端子には、チャージ・センス回路(チャージ・センス手段)60が接続され、センシングされたアナログ信号がA/D変換回路48に入力されるようになっている。
また、CPU40にはプログラムメモリ62が接続されている。このプログラムメモリ62は、以下にて説明する検査方法の実行手順を記録した、CPU40を含むコンピュータにて読み取り可能な情報記録媒体である。このプログラムメモリ62は、ハードディスク、ROM、RAM、フレキシブルディスク、CDROMなどにて構成することができる。
(検査方法の具体例)
図6に示すように、本実施形態では、第1フレームにて各画素20の動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoを順次チャージし、第2フレームにて各画素20の動作トランジスタQ2の寄生容量Cdgoを順次ディスチャージして電流をセンシングしている。
このために、垂直駆動系回路32からは、タイミング信号発生回路46からのYスタート信号Y−ST(垂直同期信号)等のタイミング信号に基づき、4本のゲート線G1〜G4に、図6に示すように、一水平走査期間Hだけオンする走査信号が供給される。これにより、まず第1行目の4個の画素選択トランジスタQ1が同時にオンされ、以降第2行目〜第4行目の画素選択トランジスタQ1が行単位で順次選択される。
一方、水平駆動系回路34からは、タイミング信号発生回路46からのXスタート信号X−ST等のタイミング信号に基づき、4本の列選択ゲート制御線R1〜R4に、図6に示す水平走査信号が供給される。これにより、各行の選択毎に、4つの列選択ゲート35が左側から順にオンされて、4本のソース線S1〜S4が左側から順にチャージ・センス回路60に接続される。これにより、いわゆる点順次にて、各行の画素20を駆動することができる。
第1フレーム及び第2フレームにて、アノード電圧供給回路36より4本のアノード線16に電圧が供給され、コモン電圧供給回路38より4本のコモン線12に電圧が供給される。また、第1フレームのチャージ動作時には、チャージ・センス回路60より、列選択ゲート35を介して、4本のソース線14(S1〜S4)にチャージ電圧が供給される。第2フレームのセンス時には、4本のソース線14(S1〜S4)より列選択ゲート35を介して流れる電流がチャージ・センス回路60に入力される。
ここで、第1フレームのチャージ時と第2フレームのセンス時に、検査電位発生回路44またはチャージ・センス回路60にて設定される各種電圧は下記の表1の通りである。
ここで、第1フレームのチャージ時には、垂直系駆動回路32の動作により、一水平走査期間(1H)内にて、まず、図6の第1行目の画素20(1,1)〜画素20(1,4)の各画素選択トランジスタQ1が同時にオンされる。また、水平系駆動回路34の動作により、一水平走査期間(1H)内にて、列選択ゲート線R1,R2,R3,R4に接続された列選択ゲート35が順次オンされる。
このため、一水平走査期間(1H)の最初に、画素20(1,1)の画素選択トランジスタQ1がオンされ、チャージ・センス回路60からのソース線S1,画素選択トランジスタQ1を介して、図1のノードaの電位がソース線S1の電位VS1とほぼ等しい電位(トランジスタQ1のソース−ドレイン間の電圧降下分だけ電位VS1より低い)に設定される。一方、コモン電圧設定回路38により、画素20(1,1)に接続されたコモン線12にも電位VS1が供給される。よって、画素20(1,1)の保持トランジスタCの両端の電位がほぼVS1となり、保持容量Csの両端の各電位の電位差はほぼ0となっている。
また、画素20(1,1)に接続されたアノード線16のノードbは、アノード電圧供給回路36の動作により、電位VA1に設定される。よって、画素20(1,1)の動作トランジスタQ2のゲートG2−ドレインD2間に電圧(VS1−VA1)が印加され、ゲートG2−ドレインD2間の寄生容量Cdgoは印加電圧(VS1−VA1)に基づき充電される。
この一水平走査期間(1H)内にて、第1行目の画素20(1,2),(1,3),(1,4)でも同様にチャージ動作が実施される。
次に、垂直系駆動回路32及び水平系駆動回路34の動作により、次の一水平走査期間(1H)にて、第2行目の画素20(2,1)〜(2,4)でも、同様なチャージ動作が実施される。このとき、第1行目の画素20(1,1)〜(1,4)では、画素選択トランジスタQ1がオフされるので、各画素20での寄生容量Cdgoは充電状態を維持する。
以下、同様にして、第3行目及び第4行目の各画素20にてチャージ動作が実施され、1フレーム目のチャージ動作が終了する。
第2フレーム目はセンス動作であり、画素20の選択は第1フレーム目と同様にして実施される。まず、画素20(1,1)では、列選択ゲート35及びソース線S1を介してチャージ・センス回路60より電圧が供給され、表1の通り、図1のノードaの電位はソース線14(S1)の電位VS2とほぼ等しく設定される。一方、図1のノードbの電位は、表1のアノード線16の電位VA2と等しい。よって、寄生容量Cdgoへの印加電圧は電圧(VS2−VA2)となる。
一方、コモン電圧設定回路38により、画素20(1,1)に接続されたコモン線12にも電位VS2が供給される。よって、画素20(1,1)の保持トランジスタCの両端の電位がほぼVS2となり、保持容量Csの両端の各電位の電位差は、チャージ時と同じくほぼ0となっている。
ここで、センス時のソース線14(S1)の電圧VS2はチャージ時よりも低く設定され、例えば0Vである。この場合、センス時の寄生容量Cdgoへの印加電圧は−VA2である。この印加電圧(−VA2)は、図2に示すように、寄生容量Cdgoの容量値を高飽和域Aに設定する電圧である。よって、センス時には高飽和域Aの容量値を持つ寄生容量Cdgoが平衡状態となるまで、画素選択トランジスタQ1を介してソース線14(S1)に比較的大きな放電電流が流れ続ける。このとき、保持容量Csについては、チャージ時もセンス時も印加電圧がほぼ一定であるので、保持容量Csでは充放電が起こらない。
よって、チャージ時及びセンス時の双方にて保持容量Csの影響をキャンセルすることができる。このようにして、センス時に寄生容量Cdgoからの比較的大きな放電電流をモニタすることで、寄生容量Cdgoの特性を検査することができる。以下、チャージ時と同様にして各画素20を選択してセンス動作を実施すれば、全画素20の寄生容量Cdgoからの放電電流をモニタすることができる。
寄生容量Cdgoからの放電電流の計測は、種々の方法を適用できる。電流計で計測しても良いが、本実施形態ではその絶対値までは不要であり、各画素20の寄生容量Cdgoを比較値と比較するだけで、欠陥が識別できる。
このため、本実施形態では、検査装置を図5に示すように構成している。図5において、各ソース線14からの電流は、チャージ・センス回路60を介してA/D変換器48に入力され、ここでディジタル信号に変換される。A/D変換器48の出力は第1,第2メモリー回路50,52の一方に記憶される。第1,第2メモリー回路50,52の他方には、第1メモリー回路50の記憶値と比較される比較値が記憶される。
ここで、比較値は、予め設定された基準値であっても良いし、あるいは次の画素20の検出値であっても良い。後者の場合には、順次得られる画素20毎の検出値が第1,第2メモリー回路50,52に交互に記憶され、前回記憶された値と比較される。
第1,第2メモリー回路50,52の記憶情報同士の比較は、図5に示す減算回路54にて実施され、その差分結果が第3メモリー回路56に記憶される。すなわち、この差分結果とは、各画素20からの放電電流値と比較値との差分である。
欠陥判定回路58は、第3メモリー回路56に記憶された情報に基づいて、欠陥判定を行う。これにより、図2に示す欠陥F1〜F3を目視検査の前に、アクティブマトリクス基板の段階で判定できる。
図7は、欠陥判定回路58での判定動作の一例を示している。順次計測される画素20からの放電電流値が、比較値と比較して上限及び下限の許容幅に入っていれば、正常画素と判定できる。(n+2)番目の画素20からの放電電流は0であるので、図2の欠陥F1又はF2のいずれかである。(n+2)番目の画素20と同一列にて縦に連続して同じ欠陥が生ずれば、欠陥F1と判定できる。この欠陥が(n+2)番目の画素20のみスポット的に生じていれば、点欠陥F2と判定できる。放電電流が0ではないが許容幅からある程度外れた(n+4)及び(n+6)番目の各画素20は、輝度むら欠陥F3である。
ここで、輝度むら欠陥F3については、下記の検査を実施すると良い。下記の検査は、上述の欠陥判定検査と独立して実施しても良いし、上述の欠陥判定検査に引き続き実施しても良い。
輝度むら欠陥F3の要因の一つは、図3に2種の特性TFT−A,TFT−Bで示すように、各画素20の寄生容量Cdgoの特性のばらつきである。この特性のばらつきは、図3に示す高飽和域Aでは測定不能な場合があり、図3に示すように移行域Cにて顕著に現われる。よって、輝度むら欠陥F3を検出するには、寄生容量Cdgoの容量値が移行域Cとなる電圧帯域にて、例えば図3に示す0V〜Vcの間の複数種の電圧を、寄生容量Cdgoへの印加電圧として、チャージ時及びセンス時のいずれか一方または双方にて印加するとよい。
このようにして、図3の例では2種の特性TFT−A,TFT−Bのいずれであるかを検出できる。画素マトリクスアレー30中の多くの画素20が特性TFT−Aであれば、特性TFT−Bを有する画素20にて輝度むらが生ずることが分かる。
輝度むら欠陥判定検査を実施する場合には、チャージ工程、センス工程を1セットとした時、検査電圧を変更しながら複数セット繰り返して実施することが好ましい。複数点で計測したほうが、寄生容量Cdgoの特性の相違を明確に検出できるからである。
ここで、点欠陥、線欠陥のための欠陥検査工程を1セット目に実施し、輝度むら欠陥のための欠陥検査工程を2セット目以降に実施しても良い。この場合、1セット目で異常と判定された画素については、2セット目以降では判定しなくても良い。もちろん、2セット目以降では、異常画素に対するチャージ、センス工程も不要である。ただし、垂直・水平系駆動回路32,34の機能に基づいてチャージ・センス工程を実施する場合、特定画素についてのみ充放電させることが困難である。よって、2セット目以降では、図5に示すA/D変換回路48以降の判定工程を、異常画素については省略すると良い。このようにするためには、1セット目の画素20毎の判定結果をメモリ(図示せず)に記憶しておき、このメモリの情報に基づいて、1セット目にて正常と判定された画素20についてのみ、2セット目以降での判定工程を実施すればよい。
(動作トランジスタを除いた部分の画素欠陥検査)
画素欠陥の測定として、チャージ時に寄生容量Cdgoでなく、保持容量Csに充電させさせても良い。保持容量Csは、画素選択トランジスタQ1をオンさせて、図1のノードaとコモン線12とに電位差を与えることで充電される。センス時には、画素選択トランジスタQ1をオンさせて、保持容量Csからの放電電流をソース線14を介して測定することができる。その放電電流値が異常であれば、保持容量Csへの充電経路途中に欠陥があることが分かる。特に、寄生容量Cdgoを充放電したときに異常のあった画素について、保持容量Csを充放電させる測定を実施することができる。保持容量Csを充放電させた時も異常であれば、動作トランジスタQ2以外の部分、例えば画素選択トランジスタQ1が異常であることが判明する。
このとき、寄生容量Cdgoの影響をキャンセルさせた状態で、チャージ工程及びセンス工程を実施する。動作トランジスタQ2の影響がない状態で測定するためである。寄生容量Csの影響をキャンセルするには、チャージ時とセンス時とで、動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間(図1のノードaとノードbとの間)の電位差を実質的に等しくすれば良い。あるいは、図3に示すように、寄生容量Cdgoが低飽和域となる電圧を、動作トランジスタQ2のゲート−ドレイン間に印加すればよい。
このような検査も、図5の検査装置を用い、検査電位発生回路44からの発生電位を変更するだけで実施することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本発明は有機ELディスプレーのためのアクティブマトリクス基板を例に挙げ説明したが、寄生容量のある動作トランジスタを画素毎に有するものであれば、他の用途に用いることもできる。
また、動作トランジスタQ2はNチャネル型トランジスタに限らず、Pチャネル型トランジスタを用いてもよい。この場合、この動作トランジスタQ2の寄生容量の特性は、図3とは異なり、高電圧側で高飽和域Aとなり、負電圧を含む低電圧側にて低飽和域Bとなる。よって、その特性を考慮して、チャージ時またはセンス時の印加電圧を設定すればよい。
本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス基板の画素の等価回路図である。 図1に示すアクティブマトリクス基板を用いて形成される有機EL表示装置での線欠陥、点欠陥及び輝度むらを説明するための概略説明図である。 図4は、図1に示す画素に設けられる動作トランジスタをTFTにて構成した時の、TFTのゲート−ドレイン間電圧に依存して変化するゲート−ドレイン間の寄生要領Cdgoの容量値の特性図である。 図1に示す保持容量の影響をキャンセルした時の画素の等価回路図である。 本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス基板の検査装置のブロック図である。 チャージ動作及びセンス動作を説明するためのタイミングチャートである。 欠陥判定動作の一例を説明するための概略説明図である。
符号の説明
10 走査線(ゲート線G1〜G4)
12 コモン線
14 信号線(ソース線S1〜S4))
16 電圧供給線(アノード線)
20 画素
22 画素電極
30 画素マトリクスアレー領域
32 垂直系駆動回路
34 水平系駆動回路
35 列選択ゲート
36 アノード電圧供給回路
38 コモン電圧供給回路
40 中央制御回路(CPU)
42 バス
44 検査電位発生回路
46 タイミング信号発生回路
48 A/D変換回路
50 第1のメモリー回路
52 第2のメモリー回路
54 減算回路
56 第3のメモリー回路
58 欠陥判定回路
60 チャージ・センス回路
62 プログラムメモリ
Q1 画素選択トランジスタ
Q2 動作トランジスタ
A 高飽和域
B 低飽和域
C 移行域
Cs 保持容量
Cdgo 動作トランジスタのゲート−ドレイン間寄生容量
R1〜R4 列選択ゲート制御線

Claims (10)

  1. 複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板を用意する第1工程と、
    検査装置より電位を供給して、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量を充電する第2工程と、
    前記寄生容量に蓄えられた電荷を放電させて、前記寄生容量に基づく放電電流を前記検査装置にて計測する第3工程と、
    前記放電電流値に基づいて、前記複数の画素の欠陥を前記検査装置にて判定する第4工程と、
    を有し、
    前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値は、印加電圧に依存して、高飽和域と、低飽和域と、前記高飽和域及び低飽和域間で容量値が変化する移行域とを有し、
    前記第2工程及び前記第3工程の少なくとも一方では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値が前記高飽和域となる電圧を、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加することを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  2. 請求項1において、
    前記第2工程は、前記複数の走査線を1本ずつ順次アクティブ電位に設定して、前記複数の走査線の各々に接続された一行分の複数の画素毎に充電動作を実施し、
    前記第3工程は、全画素についての充電工程が完了した後に、前記複数の走査線を1本ずつ順次アクティブ電位に設定して、前記複数の走査線の各々に接続された一行分の複数の画素毎に放電動作を実施することを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  3. 請求項2において、
    前記第2工程及び前記第3工程は、前記一行分の複数の画素に接続された前記複数の信号線を、前記検査装置に順次接続して、前記一行分の複数の画素を点順次で駆動することを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  4. 請求項2または3において、
    前記アクティブマトリクス基板上に、前記複数の走査線を選択駆動する垂直系駆動回路と、前記複数の信号線を選択駆動する水平系駆動回路とが搭載され、
    前記第2工程及び前記第3工程での画素駆動が、前記垂直系駆動回路及び前記水平系駆動回路の機能に基づいて実施されることを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  5. 複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板を検査する検査装置であって、
    前記複数の走査線及び前記複数の電圧供給線に供給される検査電位を発生する検査電位発生手段と、
    前記複数の信号線に接続されるチャージ・センス手段と、
    前記複数の走査線、前記複数の信号線及び前記複数の電圧供給線を駆動するためのタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、
    前記チャージ・センス手段からの出力に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判定する判定手段と、
    を有し、
    前記検査電位発生手段及びチャージ・センス手段は、チャージ時に前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量を充電する電位を供給し、センス時に前記寄生容量に蓄えられた電荷を放電させる電位を供給し、前記センス時に前記寄生容量に基づく放電電流を前記チャージ・センス手段にて計測し、
    前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値は、印加電圧に依存して、高飽和域と、低飽和域と、前記高飽和域及び低飽和域間で容量値が変化する移行域とを有し、
    前記検査電位発生手段及び前記チャージ・センス手段は、前記チャージ時及び前記センス時の少なくとも一方では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値が前記高飽和域となる電圧を、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加することを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査装置。
  6. 複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であるアクティブマトリクス基板を検査する検査装置であって、
    前記複数の走査線及び前記複数の電圧供給線に供給される検査電位を発生する検査電位発生手段と、
    前記複数の信号線に接続されるチャージ・センス手段と、
    前記複数の走査線、前記複数の信号線及び前記複数の電圧供給線を駆動するためのタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、
    前記チャージ・センス手段からの出力に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判定する判定手段と、
    を有し、
    前記検査電位発生手段及びチャージ・センス手段は、チャージ時に前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量を充電する電位を供給し、センス時に前記寄生容量に蓄えられた電荷を放電させる電位を供給し、前記センス時に前記寄生容量に基づく放電電流を前記チャージ・センス手段にて計測し、
    前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値は、印加電圧に依存して、高飽和域と、低飽和域と、前記高飽和域及び低飽和域間で容量値が変化する移行域とを有し、
    前記検査電位発生手段及び前記チャージ・センス手段は、前記チャージ時及び前記センス時の少なくとも一方では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値が前記移行域となる電圧を、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加することを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記アクティブマトリクス基板上に、前記複数の走査線を選択駆動する水平系駆動回路と、前記複数の信号線を選択駆動する垂直系駆動回路とが搭載され、
    前記タイミング信号発生手段は、前記水平系駆動回路及び前記垂直系駆動回路にタイミング信号を供給して、前記水平系駆動回路及び前記垂直系駆動回路の機能に基づいてチャージ動作及びセンス動作を実施させることを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査装置。
  8. 複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であり、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値は、印加電圧に依存して、高飽和域と、低飽和域と、前記高飽和域及び低飽和域間で容量値が変化する移行域とを有するアクティブマトリクス基板を検査するために、コンピュータに、
    前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量を充電させる第1手順と、
    前記寄生容量に蓄えられた電荷を放電させて、前記寄生容量に基づく放電電流を計測する第2手順と、
    前記放電電流値に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判定する第3手順と、
    前記第1手順及び前記第2手順の少なくとも一方では、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の容量値が前記高飽和域となる電圧を、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間に印加させる第4手順と、
    を実行させるためのアクティブマトリクス基板の検査用プログラム。
  9. 複数の信号線、複数の走査線及び複数の電圧供給線の各1本とコモン線とにそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジスタと、動作トランジスタと、保持容量を含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記保持容量の一端及び前記画素選択トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方に前記電圧供給線が接続され、他方がオープン状態であり、前記保持容量の他端が前記コモン線に接続されたアクティブマトリクス基板を検査するために、コンピュータに、
    前記保持容量を充電させる第1手順と、
    前記保持容量に蓄えられた電荷を放電させて、前記保持容量に基づく放電電流を計測する第2手順と、
    前記放電電流値に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判定する第3手順と、
    前記第1手順および前記第2手順にて、前記信号線と前記電圧供給線との電位差を等しく設定して、前記動作トランジスタのゲート−電圧供給線間の寄生容量の影響をキャンセルさせる第4手順と、
    を実行させるためのアクティブマトリクス基板の検査用プログラム。
  10. コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体であって、請求項8または9に記載の検査用プログラムを記録した情報記録媒体。
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