JP2003028754A - 表示装置検査用装置及び表示装置検査方法 - Google Patents

表示装置検査用装置及び表示装置検査方法

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JP2003028754A
JP2003028754A JP2001209168A JP2001209168A JP2003028754A JP 2003028754 A JP2003028754 A JP 2003028754A JP 2001209168 A JP2001209168 A JP 2001209168A JP 2001209168 A JP2001209168 A JP 2001209168A JP 2003028754 A JP2003028754 A JP 2003028754A
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liquid crystal
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drive
drive pattern
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JP2001209168A
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Yoshitaka Nakamura
吉孝 中村
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Sharp Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良の検出及び欠陥の種類の判別を容易に行
うことができるようにした表示装置の検査方法及び検査
用装置を提供する。 【解決手段】 駆動信号発生装置50は、不良絵素が欠
陥の種類によって異なる周期で点滅するように、液晶表
示装置100の駆動パターンを所定の周期で自動的に切
り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の検査方
法及び検査用装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶の電気光学効果を
利用した表示装置であり、テレビ画面など幅広い分野で
利用されている。この液晶表示装置は、マトリクス状に
配列された多数の絵素電極と、これに印加された電圧に
応じて光を変調する液晶層とを備えている。上記絵素電
極を独立して駆動するアクティブマトリクス方式のスイ
ッチング素子としてはTFT(薄膜トランジスタ)など
が使用される。
【0003】このようなスイッチング素子の形成工程は
複雑であり、走査線及び信号線の断線や短絡、並びに、
スイッチング素子の不良などが発生が問題となってく
る。このため、駆動用回路が未実装の液晶表示装置を検
査する工程では、液晶表示装置の駆動信号入力端子に信
号を入力して不良箇所を検出する点灯検査が必要であ
る。上記スイッチング素子の不良は、素子自身の不良以
外に、隣接する走査線や信号線との短絡などがあり、原
因の違いから数種類に分類され、輝点や黒点として検出
される。原因の異なる不良を全て検出する方法として、
特開平6−82836号の公報に記載されているよう
に、数種類の画像を表示させて目視検査する方法が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の検査方法では、検査すべき画像数が多くな
り、検査時間が長くなって工数増加により検査コストが
高くなるという問題があった。また、表示させようとし
た画像と不良として判定すべき症状との相関が複雑にな
り、不良の検出及び欠陥の種類の判別が困難であった。
【0005】そこで、本発明は、不良の検出及び欠陥の
種類の判別を容易に行うことができるようにした表示装
置の検査方法及び検査用装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、表示装置を検査する際に使用される表
示装置検査用装置において、表示装置の不良絵素が欠陥
の種類によって異なる周期で点滅するように、表示装置
の駆動パターンを所定の周期で自動的に切り替える表示
装置駆動手段を備えている。この構成により、点滅する
周期に基づいて不良絵素の欠陥の種類を判別することが
できるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。本発明の一実施形態である液
晶表示装置の検査用装置は、液晶表示装置の製造工程に
おいて、液晶表示装置の駆動用LSIが実装されている
フィルムキャリアが液晶表示装置に接続される前に、液
晶表示装置の絵素の不良、並びに、走査線及び信号線の
断線及び短絡等の欠陥を検出するために用いられるもの
である。尚、液晶表示装置は、液晶に電圧を印加すると
光を遮断し、印加しないと光を透過する、いわゆる、ノ
ーマリーホワイトの場合を想定して説明する。
【0008】本発明の一実施形態である液晶表示装置の
検査用装置の上面図を図1の(イ)に、断面図を図1の
(ロ)にそれぞれ示す。まず、検査ステージ10上には
位置決めピン20により位置決めを行うことで定まった
位置に液晶表示装置100が設置される。次に、検査ス
テージ10上に設置された液晶表示装置100のゲート
ライン(走査線)、ソースライン(信号線)、コモンラ
イン(対向電極線)、及び、蓄積容量ラインの各端子に
は、マザーボード30に取り付けられたプローブ40が
接触される。これにより、駆動信号発生装置50から出
力される各駆動信号が液晶表示装置100に入力され
る。そして、本実施形態では、検査対象である液晶表示
装置100が透過型であるため、下方に設置されたバッ
クライト60により液晶表示装置100に光が照射され
る。これにより、駆動信号発生装置50から出力される
信号に応じた画像が液晶表示装置100に表示されるの
で、作業者は液晶表示装置100に表示された画像を目
視で検査することにより欠陥の検出及び欠陥の種類の判
別を行う。
【0009】ここで、スイッチング素子としてTFTを
用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置の基本的
な構成を図2を用いて説明しておく。ゲートライン1−
1、1−2、…、1−mが平行に配線されるとともに、
ソースライン2−1、2−2、…、2−nがゲートライ
ン1−1、1−2、…、1−mと直交する形で平行に配
線されている。ゲートライン1−x(x=1、2、…、
m)とソースライン2−y(y=1、2、…、n)とが
交差する位置の近傍にはTFT3−(x,y)及び液晶
層4−(x,y)が設けられている。
【0010】TFT3−(x,y)はゲートがゲートラ
イン1−xに、ソースがソースライン2−yに、ドレイ
ンが液晶層4−(x,y)の一方の電極にそれぞれ接続
されている。尚、液晶層4−(x,y)の他方の電極は
他の全ての液晶層と共通にコモンライン5に接続されて
いる。
【0011】TFT3−(x,y)と液晶層4−(x,
y)との接続点には、蓄積容量6−(x,y)の一端が
接続されている。蓄積容量6−(x,y)の他端は他の
全ての蓄積容量と共通に蓄積容量ライン7に接続されて
いる。TFT3−(x,y)、液晶層4−(x,y)、
及び、蓄積容量6−(x,y)で1つの絵素が構成され
ている。
【0012】ここで、リーク不良として、図3にAで示
す液晶層4とコモンライン5との間のリーク(以下、
「A不良」と称する)、図3にBで示す液晶層4と蓄積
容量ライン7との間のリーク(以下、「B不良」と称す
る)、図3にCで示す液晶層4とソースライン2との間
の比較的小さなリーク(以下、「C不良」と称する)な
どが考えられる。欠陥に種類によって修正方法が異なる
ので、不良絵素の欠陥の種類を判別する必要がある。
【0013】本実施形態では、A不良、B不良、及び、
C不良の検出及び判別を行う際に液晶表示装置を駆動す
るパターンとして、第1、第2、及び、第3の駆動パタ
ーンが用意されている。第1の駆動パターンでは、図4
に示すように、ソースラインを駆動する信号SをTFT
がONする時間の2倍を1周期とする振幅Vs(4[V]
程度)、中心値0[V]の矩形波信号にするとともに、コ
モンラインを駆動する信号COM及び蓄積容量ラインを
駆動する信号Csを0[V]にする。尚、あるゲートライ
ンを駆動する信号Gの波形は図4に示すようになってお
り、各ゲートラインにはTFTをONさせるための正の
パルス(電圧VDD)が順番に繰り返し印加される。ま
た、電圧VEEはTFTをOFFさせるためのものであ
る。
【0014】この第1の駆動パターンで駆動した場合、
液晶層に保持されている電圧(液晶層のTFT側がコモ
ンライン側よりも電位が高い状態を正としている)の波
形が、正常な絵素では図4にNで示すようになり、液晶
層に電圧が印加されて黒点になる。これに対して、A不
良、B不良、C不良の絵素では、上記波形がそれぞれ図
4にA、B、Cで示すようになり、液晶層に電圧が印加
されず輝点になる。
【0015】第2の駆動パターンでは、図5に示すよう
に、コモンラインを駆動する信号COM及び蓄積容量ラ
インを駆動する信号Csをソースラインの駆動信号Sの
振幅VSよりも大きな電圧VH(10[V]程度)にする。
尚、他のラインの駆動信号は上記第1の駆動パターンと
同じである。
【0016】この第2の駆動パターンで駆動した場合、
液晶層に保持されている電圧の波形が、正常な絵素、C
不良の絵素では、それぞれ図5にN、Cで示すようにな
り、液晶層に電圧が印加されて黒点になる。これに対し
て、A不良、B不良の絵素では、上記波形がそれぞれ図
5にA、Bで示すようになり、液晶層に電圧が印加され
ず輝点になる。
【0017】第3の駆動パターンでは、図6に示すよう
に、コモンラインを駆動する信号COMのみをソースラ
インの駆動信号Sの振幅よりも大きな電圧(10[V]程
度)にする。尚、他のラインの駆動信号は上記第1の駆
動パターンと同じである。
【0018】この第3の駆動パターンで駆動した場合、
液晶層に保持されている電圧の波形が、正常な絵素、B
不良の絵素、C不良の絵素では、それぞれ図6にN、
B、Cで示すようになり、液晶層に電圧が印加されて黒
点になる。これに対して、A不良の絵素では、上記波形
が図6にAで示すようになり、電圧が印加されず輝点に
なる。
【0019】まとめると、正常な絵素では、第1、第
2、第3のいずれの駆動パターンで駆動した場合も、液
晶層に電圧が印加されて黒点になる。すなわち、液晶パ
ネルに欠陥がなければ(正確には、A不良、B不良、C
不良のいずれも発生していなければ)、第1、第2、第
3のいずれの駆動パターンで駆動した場合も、黒画面に
なる。
【0020】これに対して、第1、第2、第3の各駆動
パターンで駆動した場合におけるA不良、B不良、C不
良の各不良絵素の見え方は以下の表1に示すようにな
る。すなわち、A不良の絵素では、液晶層とコモンライ
ンとの間がリークしていることから、第1、第2、第3
のいずれの駆動パターンで駆動した場合も、液晶層に電
圧が印加されず輝点になる。
【0021】B不良の絵素では、液晶層と蓄積容量ライ
ンとの間がリークしていることから、コモンラインと蓄
積容量ラインとの駆動信号が同じ波形である第1及び第
2の駆動パターンで駆動した場合は、液晶層に電圧が印
加されず輝点になる。一方、コモンラインと蓄積容量ラ
インとの駆動信号が異なる波形である第3の駆動パター
ンで駆動した場合は、液晶層に電圧が印加されて黒点に
なる。
【0022】C不良の絵素では、液晶層とソースライン
との間がリークしていることから、ソースラインを駆動
する信号とコモンラインを駆動する信号とでDC成分が
等しい第1の駆動パターンの場合には、TFTがONし
ている期間に液晶層に充電された電荷がTFTがOFF
している間にソースラインに漏れていくため、液晶層に
印加される電圧はほとんど0[V]になって輝点になる。
一方、ソースラインを駆動する信号とコモンラインを駆
動する信号とでDC成分が異なる第2及び第3の駆動パ
ターンで駆動した場合には、TFTがOFFしている間
も液晶層に電圧が印加されて黒点になる。
【0023】尚、液晶層とソースラインとの間のリーク
がある程度大きくなると、第1の駆動パターンの場合で
あっても、液晶層に常に電圧が印加された状態になるの
で、輝点にはならず黒点になるが、C不良における液晶
層とソースラインとの間のリークは、第1の駆動パター
ンの場合に輝点になる程度の小さなものであるとする。
また、液晶層とソースラインとの間のリークが大きいた
めに、第1の駆動パターンの場合に輝点ではなく黒点に
なる不良を「D不良」と称するものとする。
【0024】
【表1】
【0025】したがって、第1、第2、第3の駆動パタ
ーンで順番に液晶表示装置を駆動した際に、全ての駆動
パターンにおいて輝点になる絵素はA不良、最初の2つ
の駆動パターンにおいて輝点になる絵素はB不良、最初
の1つの駆動パターンにおいて輝点になる絵素はC不良
と判別することができる。
【0026】しかしながら、作業者が駆動パターンを切
り替えるようにすると、駆動パターンを切り替える順番
を間違える可能性があるとともに、表1に基づいて欠陥
の種類を判別しなければならないので、作業者の習熟度
によって検査に要する時間に差がでたり、欠陥の種類の
判別を誤りやすいという問題が懸念される。
【0027】そこで、本実施形態では、駆動信号発生装
置50が、不良絵素が黒点から輝点に変化する周期が欠
陥の種類によって異なるように、駆動パターンを自動的
に切り替える。具体的には、A不良、B不良、及び、C
不良の検出及び判別する場合には、図7に示すように、
第1の駆動パターン、第3の駆動パターン、第2の駆動
パターン、第3の駆動パターンの順に0.25秒ずつ駆
動するという動作を繰り返し行う。これにより、A不良
の絵素は常に輝点に、B不良の絵素は0.5秒おきに輝
点に、C不良の絵素は1秒おきに輝点になる。
【0028】したがって、作業者は、不良の検出につい
ては点灯あるいは点滅する絵素があるか否かを、欠陥の
種類の判別については点滅する周期を見ているだけでよ
くなり、不良の検出及び欠陥の種類の判別を容易に行う
ことができるようになる。また、これにより、検査工数
の減少による液晶表示装置のコストダウンが期待され
る。
【0029】駆動信号発生装置50のブロック図を図8
に示す。波形データ生成部51は外部から入力された検
査用の画像の信号波形から波形データを生成する。波形
データ生成部51で生成された波形データは波形パター
ンメモリ52に記憶される。操作部53は後出する制御
部54に対して作業者が指令を入力するためのものであ
る。制御部54は操作部53から入力される指令に応じ
た波形データを波形パターンメモリ52から読み出し、
D/A部55に転送する。D/A部55では制御部54
から転送されてきた波形データがアナログに変換され
る。D/A部55で得られたアナログ信号は、バッファ
56によって電力増幅された後、液晶表示装置の駆動信
号として出力される。カウンタ57は設定された時間お
きに制御部54に信号を送る。そして、制御部54は、
波形パターンメモリ52から読み出してD/A部55に
転送するデータをカウンタ57から送られてくる信号に
同期して(カウンタ57の出力に基づいて)切り替え
る。これにより、駆動信号発生装置50によって液晶表
示装置の駆動パターンが所定時間おきに切り替えられ
る。
【0030】このように、駆動信号発生装置50は、液
晶表示装置の駆動パターンを自動的に切り替えるが、駆
動パターンの切り替え方に関するパラメータ(すなわ
ち、どの駆動パターンを、どのような順番で、どの程度
の時間間隔で切り替えるかなど)を、駆動信号発生装置
50に対して、その操作部53から所定の入力を行うこ
とによって設定することができるようになっている。す
なわち、駆動信号発生装置50による駆動パターンの切
り替え方を外部から自由に変更することができるように
なっている。
【0031】そして、駆動信号発生装置50に対して、
その操作部53から所定の入力を行うことによって、駆
動パターンの切り替え方に関するパラメータを駆動信号
発生装置50に複数登録しておき、登録されている複数
のパラメータの中から所望のパラメータを選択すること
によって設定することができるようになっている。これ
により、作業者は一度設定したパラメータを再度設定す
る必要はなくなり、作業の効率が向上する。また、作業
者は、所望のパラメータを選択するだけで、駆動パター
ンの切り替え方を簡単に変更することができるようにな
る。
【0032】ここで、上記A不良、B不良、及び、C不
良の他のリーク不良として、図9にDで示す液晶層4と
ソースライン2との間のリークが比較的大きいD不良、
図9にEで示す液晶層4とゲートライン1との間のリー
ク(以下、「E不良」と称する)、図9にFで示す液晶
層4と隣接する絵素の液晶層4’との間のリーク(以
下、「F不良」と称する)がある。これらのD不良、E
不良、及び、F不良を判別するために、液晶表示装置を
駆動するパターンとして、第4、第5、第6、及び、第
7の駆動パターンが用意されている。
【0033】第4の駆動パターンでは、図10に示すよ
うに、ゲートON期間tONでは、TFTをONさせるた
めの正のパルス(電圧VDD)が順番に現れる信号G1、
G2、…、G16のいずれかで各ゲートラインを駆動す
るとともに、全てのソースラインの駆動信号Sを電圧V
Sまたは−VS(VS=4[V]程度)に固定する。尚、ゲー
トON期間tONにおけるソースラインの駆動信号Sの電
圧は、1つのゲートON期間tONおきにVSと−VSとに
交互に切り替えられる。一方、ゲートON期間tONに比
して十分に長いゲートOFF期間tOFFでは、TFTを
OFFさせるための電圧(−VEE)で全てのゲートライ
ンを駆動するとともに、全てのソースラインの駆動信号
Sを0[V]にする。
【0034】尚、ゲートラインを駆動する信号の種類数
については、本実施形態では16となっているが、ソー
スラインを駆動する回路が電流を供給する能力などに応
じて設定すればよく、本実施形態の値に限定されるもの
ではない。また、例えば本実施形態のようにゲートライ
ンを駆動する信号として16種類の信号G1〜G16が
用意されている場合には、液晶パネルをゲートライン方
向に8個のブロックに分割し、最上から1番目のブロッ
ク内の奇数番目、偶数番目のゲートラインをそれぞれ信
号G1、G2で駆動し、最上から2番目のブロック内の
奇数番目、偶数番目のゲートラインをそれぞれ信号G
3、G4で駆動し、…、最下のブロック(最上から8番
目のブロック)内の奇数番目、偶数番目のゲートライン
をそれぞれ信号G15、G16で駆動するようにすれば
よい。
【0035】この第4の駆動パターンで駆動した場合、
上記ゲートON期間tONの最初にTFTがONする絵素
を例に挙げると、液晶層に保持されている電圧の波形
が、正常な絵素、E不良の絵素、F不良の絵素では、図
10にそれぞれN、E、Fで示すようになり、液晶層に
電圧が印加されて黒点になる。一方、A不良、B不良、
C不良、D不良の絵素では、図10にそれぞれA、B、
C、Dで示すようになり、液晶層に電圧が印加されず輝
点になる。
【0036】第5の駆動パターンでは、図11に示すよ
うに、コモンラインを駆動する信号COM及び蓄積容量
ラインを駆動する信号CsをTFTがOFFしていると
きのゲートラインの駆動信号Gの電圧(−VEE)にす
る。尚、他のラインの駆動信号は前述した第1の駆動パ
ターンと同じである。
【0037】この第5の駆動パターンで駆動した場合、
液晶層に保持されている電圧の波形が、正常な絵素、C
不良の絵素、D不良の絵素、F不良の絵素では、図11
にそれぞれN、C、D、Fで示すようになり、液晶層に
電圧が印加されて黒点になる。一方、A不良、B不良、
E不良の絵素では、図11にそれぞれA、B、Eで示す
ようになり、液晶層に電圧が印加されず輝点になる。
【0038】第6の駆動パターンでは、図12に示すよ
うに、TFTがONする時間の2倍を1周期とする振幅
Vs(4[V]程度)、中心値0[V]の矩形波信号である
が、隣接するソースラインを駆動する2つの信号S、
S’が互いに反転した関係になっている(ドット反転駆
動方式)。尚、他のラインの駆動信号は上記第1の駆動
パターンと同じである。
【0039】この第6の駆動パターンで駆動した場合、
液晶層に保持されている電圧の波形が、正常な絵素、D
不良の絵素、E不良の絵素では、図12にそれぞれN、
D、Eで示すようになり、液晶層に電圧が印加されて黒
点になる。一方、A不良、B不良、C不良、F不良の絵
素では、図12にそれぞれA、B、C、Fで示すように
なり、液晶層に電圧が印加されず輝点になる。
【0040】第7の駆動パターンでは、図13に示すよ
うに、上記第4の駆動パターンにおいて、隣接するソー
スラインを駆動する信号S’が自身のソースラインを駆
動する信号Sを反転させたものとなっている。
【0041】この第7の駆動パターンで駆動した場合、
液晶層に保持されている電圧の波形が、正常な絵素、E
不良の絵素では、図13にそれぞれN、Eで示すように
なり、液晶層に電圧が印加されて黒点になる。一方、A
不良、B不良、C不良、D不良、F不良の絵素では、図
13にそれぞれA、B、C、D、Fで示すようになり、
液晶層に電圧が印加されず輝点になる。
【0042】まとめると、正常な絵素では、第4、第
5、第6、第7のいずれの駆動パターンで駆動した場合
も、液晶層に電圧が印加されて黒点になる。すなわち、
液晶パネルに欠陥がなければ(正確には、A不良、B不
良、C不良、D不良、E不良、F不良のいずれも発生し
ていなければ)、第4、第5、第6、第7のいずれの駆
動パターンで駆動した場合も、黒画面になるわけであ
る。
【0043】これに対して、第1、第2、第3、第4、
第5、第6、第7の各駆動パターンで駆動した場合にお
けるA不良、B不良、C不良、D不良、E不良、F不良
の各の各不良絵素の見え方は以下の表2に示すようにな
る。すなわち、A不良の絵素では、液晶層とコモンライ
ンとの間がリークしていることから、第4、第5、第
6、第7のいずれの駆動パターンで駆動した場合も、液
晶層に電圧が印加されず輝点になる。
【0044】B不良の絵素では、液晶層と蓄積容量ライ
ンとの間がリークしていることから、コモンラインと蓄
積容量ラインとの駆動信号が同じ波形である第4、第
5、第6、第7のいずれの駆動パターンで駆動した場合
も、液晶層に電圧が印加されず輝点になる。
【0045】C不良の絵素では、液晶層とソースライン
との間がリークしているが、そのリークの程度は前述し
たように比較的小さいことから、ソースラインを駆動す
る信号とコモンラインを駆動する信号とでDC成分が等
しい第4、第6、及び、第7の駆動パターンで駆動した
場合には、TFTがONしている期間に液晶層に充電さ
れた電荷がTFTがOFFしている間にソースラインに
漏れていくため、液晶層に印加される電圧はほとんど0
[V]になって輝点になるが、ソースラインを駆動する信
号とコモンラインを駆動する信号とでDC成分が異なる
第5の駆動パターンで駆動した場合には、TFTがOF
Fしている間も液晶層に電圧が印加されて黒点になる。
【0046】D不良の絵素では、液晶層とソースライン
との間がリークしているが、そのリークの程度は前述し
たように比較的大きいことから、ソースラインを駆動す
る信号とコモンラインを駆動する信号とでDC成分が等
しい第1、第4、第6、第7の駆動パターンのうち、ソ
ースラインを駆動する信号の周期が十分に長い第4、第
7の各駆動パターンで駆動した場合には、TFTがON
している期間に液晶層に充電された電荷がソースライン
を駆動する信号の電圧が0[V]になっている間にソース
ラインに漏れていくため、液晶層に印加される電圧はほ
とんど0[V]になって輝点になる。一方、ソースライン
を駆動する信号の周期が短い第1、第6の各駆動パター
ンで駆動した場合には、液晶層に常に電圧が印加された
状態になって黒点になる。尚、第2、第3、第5の各駆
動パターンで駆動した場合には、D不良の絵素はC不良
の絵素と同じく黒点になる。
【0047】E不良の絵素では、液晶層とゲートライン
との間がリークしていることから、コモンラインとTF
TがOFF時にゲートラインに印加される電圧とが等し
い第5の駆動パターンで駆動した場合にのみ、TFTが
ONしている期間に液晶層に充電された電荷がTFTが
OFFしている間に放電するので、液晶層に印加される
電圧はほとんど0[V]になって輝点になる
【0048】F不良の絵素では、自身の液晶層と隣接す
る液晶層との間がリークしていることから、自身のソー
スラインを駆動する信号と隣接するソースラインを駆動
する信号とが反転関係にある第6、第7の各駆動パター
ンで駆動した場合(すなわち、ドット反転駆動方式の場
合)にのみ、自身の液晶層に充電される電圧と隣接する
液晶層に充電される電圧とが相殺されるので、液晶層に
電圧が印加されず輝点になる。
【0049】
【表2】
【0050】例えば、図14に示すように、第6の駆動
パターン、第3の駆動パターン、第2の駆動パターン、
第3の駆動パターン、第1の駆動パターン、第3の駆動
パターン、第2の駆動パターン、第3の駆動パターンの
順に0.25秒ずつ駆動するという動作が駆動信号発生
装置50によって繰り返し行われるようにすれば、A不
良の絵素は常に輝点になり、B不良の絵素は0.5秒お
きに、C不良の絵素は1秒おきに、F不良の絵素は2秒
おきに、それぞれ輝点になるので、作業者は、A不良、
B不良、C不良、及び、F不良の検出及び判別を容易に
行うことができるようになる。
【0051】また、例えば、図15に示すように、第6
の駆動パターン、第3の駆動パターン、第5の駆動パタ
ーン、第3の駆動パターン、第4の駆動パターン、第3
の駆動パターン、第2の駆動パターン、第3の駆動パタ
ーン、第7の駆動パターン、第3の駆動パターン、第2
の駆動パターン、第3の駆動パターン、第1の駆動パタ
ーン、第3の駆動パターン、第2の駆動パターン、第3
の駆動パターンの順に0.25秒ずつ駆動するという動
作が駆動信号発生装置50によって繰り返し行われるよ
うにすれば、輝点になる周期が、A不良の絵素では0
(常に輝点)、B不良の絵素では0.5秒、C不良の絵
素では1秒、D不良の絵素では1秒と3秒とに交互に切
り替わり、E不良の絵素では4秒、F不良の絵素は2秒
になるので、作業者は、A不良、B不良、C不良、D不
良、E不良、及び、F不良の検出及び判別を容易に行う
ことができるようになる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示装置
の検査方法によれば、表示装置の不良の検出及び欠陥の
種類の判別を容易に行うことができるようになる。ま
た、これにより、検査工数の減少による表示装置のコス
トダウンが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である液晶表示装置の検
査用装置の概略構成を示す図である。
【図2】 アクティブマトリクス型の液晶表示装置の基
本的な構成を示す図である。
【図3】 A不良、B不良、及び、C不良について説明
するための図である。
【図4】 第1の駆動パターンにおける各駆動信号の波
形と、第1の駆動パターンで駆動したときに液晶層に保
持される電圧との波形を示す図である。
【図5】 第2の駆動パターンにおける各駆動信号の波
形と、第2の駆動パターンで駆動したときに液晶層に保
持される電圧との波形を示す図である。
【図6】 第3の駆動パターンにおける各駆動信号の波
形と、第3の駆動パターンで駆動したときに液晶層に保
持される電圧との波形を示す図である。
【図7】 駆動パターンの切り替え方の一例と、そのと
きの不良絵素の見え方を説明するための図である。
【図8】 駆動信号発生装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】 D不良、E不良、及び、F不良について説明
するための図である。
【図10】 第4の駆動パターンにおける各駆動信号の
波形と、第4の駆動パターンで駆動したときに液晶層に
保持される電圧との波形を示す図である。
【図11】 第5の駆動パターンにおける各駆動信号の
波形と、第5の駆動パターンで駆動したときに液晶層に
保持される電圧との波形を示す図である。
【図12】 第6の駆動パターンにおける各駆動信号の
波形と、第6の駆動パターンで駆動したときに液晶層に
保持される電圧との波形を示す図である。
【図13】 第7の駆動パターンにおける各駆動信号の
波形と、第7の駆動パターンで駆動したときに液晶層に
保持される電圧との波形を示す図である。
【図14】 駆動パターンの切り替え方の別の例と、そ
のときの不良絵素の見え方を説明するための図である。
【図15】 駆動パターンの切り替え方のさらに別の例
と、そのときの不良絵素の見え方を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1−x(x=1、2、…、m) ゲートライン 2−y(y=1、2、…、n) ソースライン 3−(x、y) TFT(薄膜トランジスタ) 4−(x、y) 液晶層 5 コモンライン 6 蓄積容量 7 蓄積容量ライン 10 検査ステージ 20 位置決めピン 30 マザーボード 40 プローブ 50 駆動信号発生装置 51 波形データ生成部 52 波形パターンメモリ 53 操作部 54 制御部 55 D/A部 56 バッファ 57 カウンタ 60 バックライト 100 液晶表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 670 G09G 3/20 670B 5C006 3/36 3/36 5C080 Fターム(参考) 2G014 AA02 AA03 AB21 AC09 2G036 AA27 BA33 BB12 CA00 2G051 AA90 AB02 CA11 2G086 EE10 2H088 FA13 MA20 5C006 AF51 AF53 AF65 AF82 BB16 BF13 BF22 BF25 EA01 EB01 EB04 5C080 AA10 BB05 DD15 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置を検査する際に使用される表示
    装置検査用装置において、表示装置の不良絵素が欠陥の
    種類によって異なる周期で点滅するように、表示装置の
    駆動パターンを所定の周期で自動的に切り替える表示装
    置駆動手段を備えたことを特徴とする表示装置検査用装
    置。
  2. 【請求項2】 前記表示装置駆動手段が、入力された検
    査用の画像の信号波形から波形データを生成する波形デ
    ータ生成部と、該波形データ生成部で生成された波形デ
    ータを記憶する波形パターンメモリと、前記波形パター
    ンメモリから読み出された波形データをアナログ信号に
    変換するD/A部と、該D/A部で得られたアナログ信
    号を電力増幅して表示装置の駆動信号として出力するバ
    ッファと、設定された時間おきに駆動パターン切り替え
    タイミング信号を出力するカウンタと、前記波形パター
    ンメモリから読み出されて前記D/A部に転送される波
    形データを前記カウンタから出力される駆動パターン切
    り替えタイミング信号に同期して切り替える制御部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示装
    置検査用装置。
  3. 【請求項3】 前記表示装置駆動手段による駆動パター
    ンの切り替え方を複数登録しておき、その中から選択さ
    れたものに設定する機能を備えたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の表示装置検査用装置。
  4. 【請求項4】 表示装置を実際に駆動することによって
    検査する表示装置検査方法において、 表示装置の不良絵素が欠陥の種類によって異なる周期で
    点滅するように、表示装置の駆動パターンを所定の周期
    で切り替えることを特徴とする表示装置検査方法。
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