JP2003337547A - アクティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

アクティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体

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JP2003337547A
JP2003337547A JP2002146324A JP2002146324A JP2003337547A JP 2003337547 A JP2003337547 A JP 2003337547A JP 2002146324 A JP2002146324 A JP 2002146324A JP 2002146324 A JP2002146324 A JP 2002146324A JP 2003337547 A JP2003337547 A JP 2003337547A
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Shoji Nara
彰治 奈良
Makoto Okuma
誠 大熊
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Wintest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス基板の段階で、点欠
陥、線欠陥、輝度むら欠陥などを検査することができる
検査方法を提供すること。 【解決手段】 検査対象は、複数の走査線10及び複数
の信号線14の各1本にそれぞれ接続された複数の画素
20を有し、複数の画素20の各々にて個別に形成され
るべき画素電極22が2以上の画素に亘って連続形成さ
れた共通画素電極26を有する加工途中のアクティブマ
トリクス基板である。検査方法は、このアクティブマト
リクス基板の共通画素電極26にコンタクトして、複数
の画素20の各々に流れる電流をそれぞれ検出する工程
と、出された電流に基づいて複数の画素20の欠陥を判
定する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ELディスプ
レイ装置または液晶ディスプレイ装置等に用いられるア
クティブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びに
それに用いる検査用プログラム及び情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年、光
学変調が可能な液晶素子あるいは自発光可能な有機EL
素子をマトリクスアレイ状に配列した表示装置の開発が
盛んである。
【0003】例えば有機ELディスプレイ装置を例に挙
げれば、この有機EL表示装置の工場出荷前の欠陥検査
は、アクティブマトリクス基板とその対向基板との間に
有機EL膜を形成し、周辺部品を全て組み立てた後に実
施されている。
【0004】その検査手法として、有機EL表示装置を
駆動してその表示画面を目視検査をするものがある。し
かし、目視検査の場合、検査員の体調や個人差により検
査精度にばらつきが生じ易い。また、その表示欠陥が配
線欠陥によるものか、あるいは欠陥画素自体がダークス
ポットであるのか、原因が不明である。また、画面上の
輝度むらが、有機EL膜の不良であるのか、あるいは駆
動部の不良であるのか、さらには配線からの電流リーク
であるかも判別がつかない。このため、不良と判断され
たものについて、検査後に不良原因を一つ一つあたって
いく必要があるが、複数の製造工程を経ていることから
不良原因が各工程で重畳することもある。よって、不良
発生データを製造工程に迅速にフィードバックすること
ができない。
【0005】一方、この有機EL表示装置の検査を自動
化したものもがある(特開平10−321367及び特
開2000−348861)。特開平10−32136
7は、逆バイアス電圧印加時に有機EL素子に流れるリ
ーク電流を測定して、その有機EL素子を評価するもの
である。この方法では、有機ELに一定電流を流す表示
駆動を一旦中断し、有機EL素子に逆バイアス電圧を印
加する必要がある。特開2000−348861は、上
記公報での提案が、駆動中断による影響から真の駆動特
性を評価できない可能性を指摘し、それに代えて、有機
EL素子へ順方向バイアス電圧を印加する駆動時に検査
信号を重畳させて検査を行っている。そして、検査信号
を重畳した時の駆動電圧及び駆動電流の変化に基づい
て、有機EL素子を評価している。
【0006】上記2つの公報ではいずれも、完成品の状
態で検査を実施しているため、不良品の検出時までに、
その製品を製造するために費やした多くの時間と材料と
が無駄になってしまう。
【0007】本発明の目的は、アクティブマトリクス基
板の段階で、画素欠陥を検査することができるアクティ
ブマトリクス基板の検査方法及び検査装置並びにそれに
用いる検査用プログラム及び情報記録媒体を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様に係るア
クティブマトリクス基板の検査方法は、複数の信号線及
び複数の走査線の各1本にそれぞれ接続された複数の画
素を有し、前記複数の画素の各々にて個別に形成される
べき画素電極が2以上の画素に亘って連続形成された少
なくとも一つの共通画素電極を有する加工途中の少なく
とも一つのアクティブマトリクス基板を用意する第1工
程と、前記少なくとも一つの共通画素電極にコンタクト
して、前記複数の画素の各々に流れる電流をそれぞれ検
出する第2工程と、検出された電流に基づいて、前記複
数の画素の欠陥を判定する第3工程と、を有することを
特徴とする。
【0009】本発明の一態様では、加工途中のアクティ
ブマトリクス基板には、前記複数の画素の各々にて本来
個別に形成されるべき画素電極が2以上の画素に亘って
連続形成された少なくとも一つの共通画素電極が形成さ
れている。よって、この拡大された共通画素電極にコン
タクトすれば、アクティブマトリクス基板に形成された
画素を駆動でき、その画素からの電流に基づいて画素欠
陥を判定できる。
【0010】検査対象は、共通絶縁基板上に区画形成さ
れた複数のアクティブマトリクス基板であっても良い。
この複数のアクティブマトリクス基板の各々にて、全画
素に亘って形成される一つの共通画素電極が形成され、
隣り合う共通画素電極同士が絶縁されている。この共通
絶縁基板上の複数のアクティブマトリクス基板同士を絶
縁させた状態で、複数のアクティブマトリクス基板の各
々にて、複数の画素の各々に流れる電流をそれぞれ検出
することができる。
【0011】こうすると、共通絶縁基板に形成された複
数のアクティブマトリクス基板のうちの少なくとも一つ
にて、画素電極が他の電極とショートしている等の異常
があっても、他のアクティブマトリクス基板での電流測
定に悪影響を及ぼさない。その複数のアクティブマトリ
クス基板に形成される共通画素電極同士が絶縁されてい
るからである。
【0012】検査対象は、互いに絶縁された複数行の共
通画素電極が形成されたアクティブマトリクス基板であ
っても良い。この複数行の共通画素電極の各々は、複数
の走査線の少なくとも一つに共通接続される複数の画素
に亘って連続形成される。この場合、複数行の共通画素
電極にコンタクトして、各画素にそれぞれ流れる電流を
検出することができる。
【0013】検査対象は、互いに絶縁された複数列の共
通画素電極が形成されたアクティブマトリクス基板であ
っても良い。この複数列の共通画素電極の各々は、複数
の信号線の少なくとも一つに共通接続される複数の画素
に亘って連続形成される。この場合、複数列の共通画素
電極にコンタクトして、各画素にそれぞれ流れる電流を
検出することができる。
【0014】本発明の一態様では、前記第2工程では、
前記複数の画素の各々にて個別に形成されるべき画素電
極領域以外の領域にて、前記少なくとも一つの共通画素
電極と接触子とをコンタクトすることができる。
【0015】こうすると、たとえプローブ針などの接触
子によって共通画素電極と点接触によりコンタクトをと
った場合、そのコンタクト箇所に傷がついても、本来の
画素電極部分には傷がつかない。よって、このアクティ
ブマトリクス基板を用いてディスプレイ装置を完成させ
た時に、画素電極部分にて光の屈折などが生じずに、適
正な画像を表示することができる。
【0016】本発明の一態様では、前記第2工程では、
前記少なくとも一つの共通画素電極と接触子とを面接触
させてコンタクトしてもよい。拡大された共通画素電極
であるので、接触子を面接触させることが可能であり、
それによりコンタクト時の傷もつかなくなる。よって、
この場合には、本来の画素電極部分とコンタクトされて
も良い。
【0017】前記第1工程にて用意される前記少なくと
も一つのアクティブマトリクス基板は、有機ELディス
プレイに用いられる基板とすることができる。この場
合、前記少なくとも一つのアクティブマトリクス基板に
は、複数の電圧供給線がさらに設けられ、前記複数の信
号線、前記複数の走査線及び前記複数の電圧供給線の各
1本に前記複数の画素の各々が接続され、前記複数の画
素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続された画
素選択トランジスタと、動作トランジスタとを含み、前
記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択トランジ
スタに接続され、ソース及びドレインの一方が前記電圧
供給線に接続され、その他方が前記少なくとも一つの共
通画素電極に接続される。
【0018】有機ELディスプレイに用いられるアクテ
ィブマトリクス基板を検査対象とする場合には、前記第
2工程では、前記複数の画素の各々にて、前記動作トラ
ンジスタのソース−ドレイン間に流れる電流を検出する
ことができる。
【0019】前記第1工程にて用意される前記少なくと
も一つのアクティブマトリクス基板は、液晶ディスプレ
イに用いられる基板とすることができる。この場合、前
記少なくとも一つのアクティブマトリクス基板に形成さ
れた前記複数の画素の各々は画素選択トランジスタを含
み、前記画素選択トランジスタのゲートが前記走査線に
接続され、ソース及びドレインの一方が前記信号線に接
続され、その他方が前記少なくとも一つの共通画素電極
に接続される。
【0020】液晶ディスプレイに用いられるアクティブ
マトリクス基板を検査対象とする場合には、前記第2工
程では、前記複数の画素の各々にて、前記画素選択トラ
ンジスタのソース−ドレイン間に流れる電流を検出する
ことができる。
【0021】本発明の一態様においては、前記第2工程
は、前記複数の走査線を1本ずつ順次アクティブ電位に
設定して、前記複数の走査線の各々に接続された一行分
の複数の画素を同時に選択し、かつ、前記一行分の複数
の画素に接続された前記複数の信号線を、検査装置に順
次接続して、前記一行分の複数の画素を点順次で駆動す
ることができる。
【0022】共通画素電極は2以上の画素に共通して用
いられるため、複数の画素の各々を点順次で駆動するこ
とで、1回あたりに1画素の電流を計測できる。
【0023】検査対象のアクティブマトリクス基板上
に、前記複数の走査線を選択駆動する垂直系駆動回路
と、前記複数の信号線を選択駆動する水平系駆動回路と
が搭載されていても良い。この場合、前記第2工程での
画素駆動が、前記水平系駆動回路及び前記垂直系駆動回
路の機能に基づいて実施される。
【0024】本発明の他の態様に係る発明は、複数の信
号線及び複数の走査線の各1本にそれぞれ接続された複
数の画素を有し、前記複数の画素の各々にて個別に形成
されるべき画素電極が2以上の画素に亘って連続形成さ
れた少なくとも一つの共通画素電極を有する加工途中の
少なくとも一つのアクティブマトリクス基板を検査する
検査装置であって、前記複数の走査線及び前記複数の信
号線に供給される検査電位を発生する検査電位発生手段
と、前記少なくとも一つの共通画素電極に接続される電
流検出手段と、前記複数の走査線及び前記複数の信号線
を選択するためのタイミング信号を発生するタイミング
信号発生手段と、前記電流検出手段からの出力に基づい
て、前記複数の画素の欠陥を判定する判定手段と、を有
することを特徴とする。
【0025】このアクティブマトリクス基板の検査装置
は、上述した本発明の一態様に係る検査方法を好適に実
施することができる。
【0026】本発明のさらに他の態様は、上述したアク
ティブマトリクス基板を検査するために、コンピュータ
に、各手順を実行させるための検査用プログラムを定義
している。
【0027】本発明のさらに他の態様は、上述の検査用
プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な情
報記録媒体を定義している。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0029】(アクティブマトリクス基板)図1は、有
機EL表示装置の等価回路図である。なお、図1に示す
有機EL表示装置自体は、本実施形態の検査対象ではな
い。図1において、一方の絶縁基板(アクティブマトリ
クス基板)上にはその行方向に沿って、複数のゲート線
(走査線)10が設けられている。この一方の絶縁基板
上には、その列方向に沿って、複数の信号線(ソース
線)14が設けられている。この一方の絶縁基板上には
さらに、例えば行方向に沿って、少なくとも1本の電圧
供給線(アノード線)16が設けられている。また、他
方の絶縁基板上には、例えば行方向に沿って、複数のコ
モン線12が形成されている。そして、2枚の絶縁基板
間に有機EL素子18が配置される。なお、図1にて破
線で示す枠内の有機EL素子18及びコモン線12が、
アクティブマトリクス基板外に形成されている。
【0030】図2は、完成されたアクティブマトリクス
基板の等価回路図である。なお、図2に示す完成された
アクティブマトリクス基板もまた、本実施形態の検査対
象ではない。このアクティブマトリクス基板上には、複
数の信号線14及び複数の走査線10の各1本にそれぞ
れ接続された複数の画素20が設けられる。複数の画素
20の各々は、画素選択トランジスタQ1と動作トラン
ジスタQ2とを有する。画素選択トランジスタQ1のゲ
ートG1はゲート線10に、ソースS1はソース線14
に、ドレインD1は動作トランジスタQ2のゲートG2
に、それぞれ接続されている。動作トランジスタQ2の
ドレインD2はアノード線16に、ソースS2は、例え
ば透明電極(ITO)にて形成された画素電極22に接
続されている。なお、画素電極22は、実際には図2よ
りも広い面積が確保されている。
【0031】なお、図2では画素選択トランジスタQ1
と動作トランジスタQ2とを共にN型トランジスタにて
形成しているが、いずれか一方または双方をP型トラン
ジスタとしても良い。N型トランジスタに代えてP型ト
ランジスタを採用した場合には、画素選択トランジスタ
Q1のソースS1とドレインD1は、図2とは逆に接続
され、動作トランジスタQ2のソースS2とドレインD
2は、図2とは逆に接続される。
【0032】複数の画素20の各々には、図2に示すよ
うに、保持容量Csを設けることができる。保持容量C
sの第1電極は、動作トランジスタQ2のゲートG2
(=画素選択トランジスタQ1のドレインD1)に接続
され、第2電極はコモン線(符号なし)に共通接続され
ている。
【0033】なお、トランジスタQ1,Q2は共に、例
えばガラス基板上に形成されるTFT(薄膜トランジス
タ)にて形成することができるが、それに限定されな
い。
【0034】図2に示すアクティブマトリクス基板を用
いて、図1に示す有機EL表示装置を組み立てると、動
作トランジスタQ2のソースS2に接続された画素電極
22に、有機EL素子18が接続されることになる。従
って、有機EL膜が形成されていないアクティブマトリ
クス基板の段階では、全ての画素電極22にコンタクト
しない限り、動作トランジスタQ2のソース−ドレイン
間に電流は流れない。しかし、全ての画素電極22にコ
ンタクトすることは事実上不可能である。
【0035】そこで、本実施形態では、アクティブマト
リクス基板が完成される前の加工途中状態の基板にて、
画素の欠陥検査を実施するようにしている。
【0036】本実施形態の検査対象である、加工途中の
アクティブマトリクス基板の一例を、図3に示す。加工
途中では、一枚の共通絶縁基板24に複数例えば6枚の
アクティブマトリクス基板が同時に製造されている。図
3では、6枚のアクティブマトリクス基板の画素マトリ
クスアレー領域に対応させて、6ヶ所に共通画素電極2
6が形成されている。この6ヶ所の共通画素電極26
は、共通絶縁基板24の全面にITO膜を形成した後
に、ITO膜を6つに分割して相互に絶縁するための周
縁領域26Aと、各アクティブマトリクス基板の端子群
領域26Bとを、エッチングにより除去することで形成
される。
【0037】ここで、共通絶縁基板24上に形成される
例えば6枚のアクティブマトリクス基板の全ての画素マ
トリクスアレーに共通する一つの共通画素電極を形成し
ても良い。この場合にも、6ヶ所の端子群領域26Bが
露出される。ただし、この場合には、ある一つのアクテ
ィブマトリクス基板にて、例えば共通画素電極が他の電
極とショートしていると、全てのアクティブマトリクス
基板にて正確な画素欠陥判定が実施できなくなる虞があ
る。
【0038】なお、通常は、上記と同一工程のエッチン
グ工程の実施により、図2に示すように画素電極22が
形成されるのであるが、本実施形態の検査対象である加
工途中のアクティブマトリクス基板は、一旦は図3に示
す加工状態に設定される。よって、図2に示す完成状態
とするには、本実施形態の検査工程の実施後に、さらに
もう1回のエッチング工程が追加される。
【0039】図4は、図3に示すA−A線上の一部(2
画素分)の断面図である。図4に示すように、6つのア
クティブマトリクス基板の各々では、行方向で隣り合う
画素20間で、連続して共通画素電極26が形成されて
いる。列方向で隣り合う画素20間でも、連続して共通
画素電極26が形成されている。こうして、一つのアク
ティブマトリクス基板内では、全画素20でショートさ
れた共通画素電極26が形成されることになる。
【0040】(アクティブマトリクス基板の欠陥と目視
検査欠陥との相関)本実施形態は、図1に示す有機EL
表示装置にて初めて可能となる図5に示すような欠陥
を、アクティブマトリクス基板の段階での検査にて事前
に検出できるようにしたものである。
【0041】図5は、有機EL表示装置を駆動すること
で可能となる目視検査の一例を示している。図5では、
正常画素が中間調に表示されているが、線欠陥F1、点
欠陥F2及び輝度むらF3が発生している。
【0042】線欠陥F1の原因として、箇所P1にて図
1に示すアノード線16が断線している場合が考えられ
る。アノード電圧供給回路が図5の上側に配置されてい
る場合には、断線箇所P1に至る前のアノード線16に
は電圧が供給可能であるので、その部分に接続された画
素20のEL素子に通電可能となる。しかし、断線箇所
P1にてアノード電圧供給回路との接続が絶たれたアノ
ード線16に接続された各画素20のEL素子には電流
がながれず、縦ラインに沿って線欠陥F1が発生する。
【0043】図5に示す点欠陥F2の原因として、その
各画素20の動作トランジスタQ2の不良が考えられ
る。動作トランジスタQ2のソース−ドレイン間に流れ
る電流が、正常時の中間調の電流でないと、白点または
黒点のような点欠陥が生ずる。
【0044】図5に示す輝度むらの原因として、各画素
20の動作トランジスタQ2の特性のばらつきが考えら
れる。動作トランジスタQ2の電流特性がばらつくと、
有機EL素子に流れる電流が区々となり、画面上で輝度
むらF3として認識される。なお、輝度むらF3のパタ
ーンは、電流特性がばらつく動作トランジスタQ2の配
置に依存し、図5はその一例を示している。
【0045】図5に示す目視検査は有機EL表示装置が
完成されない限り実施不能である。換言すれば、有機E
L膜を有しないアクティブマトリクス基板の段階では、
有機EL素子に通電不能であるので、目視検査は不可能
である。
【0046】有機EL素子に電流を供給する動作トラン
ジスタQ2の電流特性を測定するには、微細ピッチで配
列された多数の画素電極22の個々にコンタクトする必
要があるが、それは事実上不可能である。
【0047】本実施形態は、共通画素電極26を形成し
ておくことで、各画素22の動作トランジスタQ2の電
流特性を個別的に測定することを可能としたものであ
る。
【0048】(検査装置の説明)図6は、本実施形態の
検査対象であるアクティブマトリクス基板とその検査装
置を示している。画素マトリクスアレー領域30には、
多数の画素20がマトリクスアレー状に配列されてい
る。この画素マトリクスアレー30の複数のゲート線1
0は垂直系駆動回路32に、複数のソース線14は複数
の列選択ゲート35を介して水平系駆動回路34に、複
数のアノード線16はアノード電圧供給回路36に、そ
れぞれ接続されている。なお、アノード線16は全画素
に共通する1本にて形成しても良い。これら垂直系駆動
回路32、水平系駆動回路34及びアノード電圧供給回
路36は、アクティブマトリクス基板上に形成すること
もできる。その場合には、検査装置側にこれらの回路3
2,34,36は不要であり、アクティブマトリクス基
板上に設けられた回路32,34,36をそのまま用い
ることができる。なお、図6では説明の便宜上、画素マ
トリクスアレー30内のゲート線10及びソース線14
の本数をそれぞれ4本とし、トータルで16個の画素2
0を有するものとした。
【0049】検査装置には、検査の制御を司る中央制御
回路(CPU)40が設けられている。CPU40のバ
ス42には、検査電位発生回路(検査電位発生手段)4
4と、タイミング信号発生回路(タイミング信号発生手
段)46と、電流検出回路(電流検出手段)48と、判
定手段を構成する電流増幅回路50、A/D変換回路5
2及び欠陥判定回路54とが接続されている。
【0050】また、CPU40にはプログラムメモリ5
6が接続されている。このプログラムメモリ56は、以
下にて説明する検査方法の実行手順を記録した、CPU
40を含むコンピュータにて読み取り可能な情報記録媒
体である。このプログラムメモリ56は、ハードディス
ク、ROM、RAM、フレキシブルディスク、CDRO
Mなどにて構成することができる。
【0051】(検査方法の具体例)この検査方法を実施
するために、図3及び図6に示す共通画素電極26は、
プローブ針あるいは面接触子等を介して、図6に示す電
流検出回路48と接続される。また、図6に示す垂直/
水平系駆動回路32,34及びアノード電圧供給回路3
6は、図3に示す端子群領域26Bの各端子にプローブ
針等の接触子をそれぞれコンタクトさせて、図6に示す
検査電位発生回路44及びタイミング信号発生回路46
と接続される。これらの接触子は、検査装置に備えられ
ている。
【0052】なお、共通画素電極26は図3に示すよう
に広いコンタクト面積を有するので、この共通画素電極
26と検査装置との接続を極めて容易に行うことができ
る。
【0053】しかも、共通画素電極26は、図2に示す
多数の画素電極22が形成される領域以外にもコンタク
ト領域を有する。よって、多数の画素電極22の形成領
域から外れた1箇所または複数箇所にコンタクトするこ
とが好ましい。
【0054】一般に、プローブ針を用いて電極にコンタ
クトすると、その電極面に傷がつくことが知られてい
る。図2に示す画素電極22は有機EL素子からの発光
が通過する領域であるので、電極面の傷は好ましくな
い。本実施形態では、共通画素電極26のうち画素電極
22(図2参照)の形成領域にはプローブ針などをコン
タクトする必要が無いので、画素電極22を傷つけるこ
とはない。
【0055】あるいは、共通画素電極26は広いコンタ
クト面積を有するので、プローブ針のような点接触でな
く、面接触子を用いたコンタクトが可能となる。このよ
うに共通画素電極26と接触子とを面接触させれば、た
とえ画素電極22の形成領域上でのコンタクトあって
も、画素電極22を傷つけることはない。
【0056】本実施形態では、図7に示す1フレーム期
間にて、各画素20の動作トランジスタQ2のソース−
ドレイン間電流を順次計測している。このために、垂直
駆動系回路32からは、タイミング信号発生回路46か
らのYスタート信号Y−ST(垂直同期信号)等のタイ
ミング信号に基づき、4本のゲート線G1〜G4に、図
7に示すように、一水平走査期間Hだけオンする走査信
号が供給される。これにより、まず第1行目の4個の画
素選択トランジスタQ1が同時にオンされ、以降第2行
目〜第4行目の画素選択トランジスタQ1が行単位で順
次選択される。
【0057】一方、水平駆動系回路34からは、タイミ
ング信号発生回路46からのXスタート信号X−ST等
のタイミング信号に基づき、4本の列選択ゲート制御線
R1〜R4に、図7に示す水平走査信号が供給される。
これにより、各行の選択毎に、4つの列選択ゲート35
が左側から順にオンされて、4本のソース線S1〜S4
が左側から順に検査電位発生回路44に接続される。ま
た、検査電位発生回路44からの電位の供給を受けるア
ノード電圧供給回路36より、アノード線16に電位が
供給される。これにより、いわゆる点順次にて、各行の
画素20を駆動することができる。
【0058】ここで、垂直系駆動回路32の動作によ
り、一水平走査期間(1H)内にて、まず、図6の第1
行目の画素20(1,1)〜画素20(1,4)の各画
素選択トランジスタQ1が同時にオンされる。また、水
平系駆動回路34の動作により、一水平走査期間(1
H)内にて、列選択ゲート線R1,R2,R3,R4に
接続された列選択ゲート35が順次オンされる。
【0059】このため、一水平走査期間(1H)の最初
に、画素20(1,1)の画素選択トランジスタQ1が
オンされ、それにより動作トランジスタQ2もオンする
ので、動作トランジスタQ2のソース−ドレイン間に電
流が流れる。引き続き、一水平走査期間(1H)内に
て、他の画素20(1,2)〜(1,4)が同様にして
駆動される。
【0060】次に、垂直系駆動回路32及び水平系駆動
回路34の動作により、次の一水平走査期間(1H)に
て、第2行目の画素20(2,1)〜(2,4)でも、
同様な画素駆動動作が順次実施される。以下、同様にし
て、第3行目及び第4行目の各画素20にて駆動動作が
順次実施され、1フレーム期間内に全画素についての動
作が終了する。
【0061】各画素20の動作トランジスタQ2を流れ
る電流の計測は、全画素20に共通接続された共通画素
電極26を介して電流が入力される電流検出回路48に
て行われる。
【0062】図6において、共通画素電極26からの電
流は、電流検出回路48に入力されて検出される。電流
検出回路48からの出力は電流増幅回路50にて増幅さ
れ、A/D変換回路52にてディジタル信号に変換され
る。A/D変換回路52の出力が、欠陥判定回路54に
入力されて、各画素20の欠陥判定が実施される。
【0063】欠陥判定回路54は、画素20毎に計測さ
れた電流値に基づいて、欠陥判定を行う。これにより、
図5に示す欠陥F1〜F3を目視検査の前に、アクティ
ブマトリクス基板の段階で判定できる。
【0064】図8は、欠陥判定回路58での判定動作の
一例を示している。順次計測される画素20からの電流
値が、図8に一点鎖線で示す上限及び下限の許容幅に入
っていれば、正常画素と判定できる。
【0065】図8において、各画素20からの電流波形
はオン工程にて得られ、オン工程と次のオン工程との間
には、電流波形を分離するためのオフ工程が設けられて
いる。図6に示す欠陥判定回路54での判定動作は、例
えば図8に示すように、測定された電流値を上限及び下
限のスレッショルドレベルと比較することで行われる。
【0066】図8に示す例では、画素(1,1)及び画
素(1,4)からの電流値は許容幅内であるので、それ
らの画素は正常と判定される。画素(1,2)のからの
電流値は上限のスレッショルドレベルを超えているの
で、その画素は異常と判定される。この画素はリーク欠
陥もしくは動作トランジスタの規格外動作と考えられ。
図5に示す点欠陥F2または輝度むら欠陥F3のうち、
例えば白レベル側への輝度欠陥となる。画素(1,3)
からの電流値は零であるので、画素選択トランジスタQ
1、動作トランジスタQ2またはアノード線16等のオ
ープン欠陥であり、異常と判定される。この画素(1,
3)は、図5に示す線欠陥F1または点欠陥F2とな
り、例えば黒レベル側への輝度欠陥となる。
【0067】なお、欠陥判定回路54の上述した欠陥判
定動作は一例であり、検出された電流値に基づいて他の
種々の欠陥判定動作を実施することができる。
【0068】(液晶ディスプレイ用のアクティブマトリ
クス基板)図9は、液晶ディスプレイ用のアクティブマ
トリクス基板を示している。このアクティブマトリクス
基板上には、複数の走査線(ゲート線)62及び複数の
信号線(ソース線)64の各1本にそれぞれ接続された
複数の画素60が設けられる。複数の画素60の各々
は、画素選択トランジスタQ、保持容量Cs及び画素電
極66を有する。画素選択トランジスタQのゲートGは
ゲート線62に、ソースSはソース線64に、ドレイン
Dは保持容量Cs及び画素電極(ITO)66に、それ
ぞれ接続されている。
【0069】なお、図9では画素選択トランジスタQを
N型トランジスタにて形成しているが、P型トランジス
タとしても良い。N型トランジスタに代えてP型トラン
ジスタを採用した場合には、画素選択トランジスタQの
ソースSとドレインDは、図9とは逆に接続される。
【0070】図9に示す液晶ディスプレイ用アクティブ
マトリクス基板は、図2の有機ELディスプレイ用アク
ティブマトリクス基板と同様に、本発明の実施形態の検
査対象とはされない。図9に示すアクティブマトリクス
基板を検査するには、多数の画素電極66に個別的にコ
ンタクトする必要があるからである。
【0071】そのため、本発明の実施形態の検査対象と
なる液晶ディスプレイ用アクティブマトリクス基板もま
た、図3に示すものと同じ要領にて、複数の画素60に
亘って連続する共通画素電極を備えたものを用意すれば
よい(図示は省略)。
【0072】(液晶ディスプレイ用のアクティブマトリ
クス基板の検査装置)図10は、本実施形態の検査対象
である液晶ディスプレイ用のアクティブマトリクス基板
とその検査装置を示している。図10に示すアクティブ
マトリクス基板は、共通画素電極68を有している。
【0073】図10に示す画素マトリクスアレー領域7
0には、多数の画素60がマトリクスアレー状に配列さ
れている。この画素マトリクスアレー領域70の複数の
ゲート線62は垂直系駆動回路72に、複数のソース線
64は複数の列選択ゲート75を介して水平系駆動回路
74に、それぞれ接続されている。また、画素マトリク
スアレー領域70内の各画素60の保持容量Csは、コ
モン線69を介して電圧供給回路76に接続されてい
る。
【0074】これら垂直系駆動回路72、水平系駆動回
路74及び電圧供給回路76は、アクティブマトリクス
基板上に形成することもできる。その場合には、検査装
置側にこれらの回路72,74,76は不要であり、ア
クティブマトリクス基板上に設けられた回路72,7
4,76をそのまま用いることができる。なお、図10
でも説明の便宜上、画素マトリクスアレー領域70内の
ゲート線62及びソース線64の本数をそれぞれ4本と
し、トータルで16個の画素60を有するものとした。
【0075】図10に示す検査装置も図6に示す検査装
置と実質的に同一の構成を有する。すなわち、CPU8
0のバス82には、検査電位発生回路(検査電位発生手
段)84と、タイミング信号発生回路(タイミング信号
発生手段)86と、電流検出回路(電流検出手段)88
と、判定手段を構成する電流増幅回路90、A/D変換
回路92及び欠陥判定回路94とが接続されている。ま
た、CPU80にはプログラムメモリ96が接続されて
いる。このプログラムメモリ96も、図6のプログラム
メモリ56と同様に、検査用プログラムを記録した、C
PU80を含むコンピュータにて読み取り可能な情報記
録媒体である。
【0076】(液晶ディスプレイ用のアクティブマトリ
クス基板の検査方法)図10に示すアクティブマトリク
ス基板の検査装置の動作は、設定電位が異なるだけで、
図6に示す検査装置と実質的に同じである。なお、図6
に示す検査装置と同様の手順にて各画素60を駆動した
時に、共通画素電極68を介して得られる電流は、画素
選択トランジスタQのソース−ドレイン電流である。よ
って、この電流値に基づいて、各画素60の欠陥を検出
することができる。
【0077】ここで、画素選択トランジスタQのソース
−ドレイン電流を計測するだけであれば、図10に示す
電圧供給回路76は不要である。保持容量Csの一端が
オープンしていても、画素選択トランジスタQのソース
−ドレイン間に電流を流すことができるからである。
【0078】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。
【0079】例えば、図3に示す共通画素電極26の変
形例として、種々の形態が考えられる。図11は、互い
に絶縁された複数行の共通画素電極102が形成された
アクティブマトリクス基板100を示している。この共
通画素電極102は、図6に示す1本または複数本の走
査線10に共通接続される複数の画素20に亘って連続
形成されものである。図11に示すアクティブマトリク
ス基板100を検査対象とする場合には、端子群領域2
6Bの各端子にプローブ針104を個別コンタクトさせ
る一方で、複数行の共通画素電極102の全てに、例え
ば棒状コンタクト106等を用いて一括してコンタクト
すればよい。
【0080】図12は、互いに絶縁された複数列の共通
画素電極112が形成されたアクティブマトリクス基板
110を示している。この共通画素電極112は、図6
に示す1本または複数本の信号線14に共通接続される
複数の画素20に亘って連続形成されものである。図1
2に示すアクティブマトリクス基板110を検査対象と
する場合にも、端子群領域26Bの各端子にプローブ針
104を個別コンタクトさせる一方で、複数列の共通画
素電極112の全てに、例えば棒状コンタクト106等
を用いて一括してコンタクトすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機ELディスプレスの等価回路図である。
【図2】図1に示す有機ELディスプレイに用いられる
アクティブマトリクス基板の等価回路図である。
【図3】本発明の実施形態の検査対象である加工途中の
アクティブマトリクス基板の一例を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線にて切断した部分断面図であ
る。
【図5】図1に示す有機EL表示装置での線欠陥、点欠
陥及び輝度むらを説明するための概略説明図である。
【図6】本発明の実施形態の検査対象である有機ELデ
ィスプレイ用アクティブマトリクス基板とその検査装置
を示す概略説明図である。
【図7】図6に示す検査装置での画素駆動動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図8】図6に示す検査装置での欠陥判定工程を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図9】液晶ディスプレイ用アクティブマトリクス基板
の等価回路図である。
【図10】本発明の他の実施形態の検査対象である液晶
ディスプレイ用アクティブマトリクス基板とその検査装
置を示す概略説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態の検査対象であ
る複数行の共通画素電極を有するアクティブマトリクス
基板の概略平面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態の検査対象であ
る複数列の共通画素電極を有するアクティブマトリクス
基板の概略平面図である。
【符号の説明】
10,62 走査線(ゲート線G1〜G4) 12,69 コモン線 14,64 信号線(ソース線S1〜S4)) 16 電圧供給線(アノード線) 20,60 画素 22,66 画素電極 24 共通絶縁基板 26,68 共通画素電極 26A 周縁領域 26B 端子群領域 30,70 画素マトリクスアレー領域 32,72 垂直系駆動回路 34,74 水平系駆動回路 35,75 列選択ゲート 36 アノード電圧供給回路 40,80 中央制御回路(CPU) 42,82 バス 44,84 検査電位発生回路 46,86 タイミング信号発生回路 48,88 電流検出回路 50,90 電流増幅回路 52,92 A/D変換回路 54,94 欠陥判定回路 56,96 プログラムメモリ 100,110 アクティブマトリクス基板 102 複数行の共通画素電極 112 複数列の共通画素電極 Q,Q1 画素選択トランジスタ Q2 動作トランジスタ Cs 保持容量 R1〜R4 列選択ゲート制御線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 2H088 FA11 FA12 FA13 HA06 HA08 MA20 2H092 JA24 JA41 MA35 MA55 MA56 NA13 NA27 NA29 NA30 PA06 3K007 AB18 DB03 GA00 5C094 AA42 AA43 BA03 BA27 BA43 CA19 DA13 DB04 EA04 EA07 FB12 GB10 HA08 5G435 AA17 AA19 BB05 CC09 HH12 KK05 KK10 LL06 LL07 LL08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号線及び複数の走査線の各1本
    にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の画
    素の各々にて個別に形成されるべき画素電極が2以上の
    画素に亘って連続形成された少なくとも一つの共通画素
    電極を有する加工途中の少なくとも一つのアクティブマ
    トリクス基板を用意する第1工程と、 前記少なくとも一つの共通画素電極にコンタクトして、
    前記複数の画素の各々に流れる電流をそれぞれ検出する
    第2工程と、 検出された電流に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判
    定する第3工程と、を有することを特徴とするアクティ
    ブマトリクス基板の検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1工程では、共通絶縁基板に区画されて複数のア
    クティブマトリクス基板が形成されており、前記複数の
    アクティブマトリクス基板の各々にて、全画素に亘って
    形成される一つの共通画素電極が形成され、隣り合う前
    記共通画素電極同士が絶縁されている前記複数のアクテ
    ィブマトリクス基板が用意され、 前記第2工程では、前記共通絶縁基板上の前記複数のア
    クティブマトリクス基板同士を絶縁させた状態で、前記
    複数のアクティブマトリクス基板の各々にて、前記複数
    の画素の各々に流れる電流をそれぞれ検出することを特
    徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第1工程では、互いに絶縁された複数行の共通画素
    電極が形成された前記少なくとも一つのアクティブマト
    リクス基板が用意され、前記複数行の共通画素電極の各
    々は、前記複数の走査線の少なくとも一つに共通接続さ
    れる複数の画素に亘って連続形成され、 前記第2工程では、前記複数行の共通画素電極にコンタ
    クトして、前記複数の画素の各々に流れる電流をそれぞ
    れ検出することを特徴とするアクティブマトリクス基板
    の検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記第1工程では、互いに絶縁された複数列の共通画素
    電極が形成された前記少なくとも一つのアクティブマト
    リクス基板が用意され、前記複数列の共通画素電極の各
    々は、前記複数の信号線の少なくとも一つに共通接続さ
    れる複数の画素に亘って連続形成され、 前記第2工程では、前記複数列の共通画素電極にコンタ
    クトして、前記複数の画素の各々に流れる電流をそれぞ
    れ検出することを特徴とするアクティブマトリクス基板
    の検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記第2工程では、前記複数の画素の各々にて個別に形
    成されるべき画素電極領域以外の領域にて、前記少なく
    とも一つの共通画素電極と接触子とをコンタクトするこ
    とを特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記第2工程では、前記少なくとも一つの共通画素電極
    と接触子とを面接触させてコンタクトすることを特徴と
    するアクティブマトリクス基板の検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、 前記第1工程にて用意される前記少なくとも一つのアク
    ティブマトリクス基板は、有機ELディスプレイに用い
    られる基板であり、前記少なくとも一つのアクティブマ
    トリクス基板には、少なくとも一つの電圧供給線がさら
    に設けられ、前記複数の信号線、前記複数の走査線及び
    前記少なくとも一つの電圧供給線の各1本に前記複数の
    画素の各々が接続され、前記複数の画素の各々は、前記
    信号線及び前記走査線に接続された画素選択トランジス
    タと、動作トランジスタとを含み、前記動作トランジス
    タは、ゲートが前記画素選択トランジスタに接続され、
    ソース及びドレインの一方が前記電圧供給線に接続さ
    れ、その他方が前記少なくとも一つの共通画素電極に接
    続され、 前記第2工程では、前記複数の画素の各々にて、前記動
    作トランジスタのソース−ドレイン間に流れる電流を検
    出することを特徴とするアクティブマトリクス基板の検
    査方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、 前記第1工程にて用意される前記少なくとも一つのアク
    ティブマトリクス基板は、液晶ディスプレイに用いられ
    る基板であり、前記少なくとも一つのアクティブマトリ
    クス基板に形成された前記複数の画素の各々は画素選択
    トランジスタを含み、前記画素選択トランジスタのゲー
    トが前記走査線に接続され、ソース及びドレインの一方
    が前記信号線に接続され、その他方が前記少なくとも一
    つの共通画素電極に接続され、 前記第2工程では、前記複数の画素の各々にて、前記画
    素選択トランジスタのソース−ドレイン間に流れる電流
    を検出することを特徴とするアクティブマトリクス基板
    の検査方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかにおいて、 前記第2工程は、前記複数の走査線を1本ずつ順次アク
    ティブ電位に設定して、前記複数の走査線の各々に接続
    された一行分の複数の画素を同時に選択し、かつ、前記
    一行分の複数の画素に接続された前記複数の信号線を、
    検査装置に順次接続して、前記一行分の複数の画素を点
    順次で駆動することを特徴とするアクティブマトリクス
    基板の検査方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記少なくとも一つのアクティブマトリクス基板上に、
    前記複数の走査線を選択駆動する垂直系駆動回路と、前
    記複数の信号線を選択駆動する水平系駆動回路とが搭載
    され、 前記第2工程での画素駆動が、前記垂直系駆動回路及び
    前記水平系駆動回路の機能に基づいて実施されることを
    特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  11. 【請求項11】 複数の信号線及び複数の走査線の各1
    本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の
    画素の各々にて個別に形成されるべき画素電極が2以上
    の画素に亘って連続形成された少なくとも一つの共通画
    素電極を有する加工途中の少なくとも一つのアクティブ
    マトリクス基板を検査する検査装置であって、 前記複数の走査線及び前記複数の信号線に供給される検
    査電位を発生する検査電位発生手段と、 前記少なくとも一つの共通画素電極に接続される電流検
    出手段と、 前記複数の走査線及び前記複数の信号線を選択するため
    のタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段
    と、 前記電流検出手段からの出力に基づいて、前記複数の画
    素の欠陥を判定する判定手段と、を有することを特徴と
    するアクティブマトリクス基板の検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記少なくとも一つのアクティブマトリクス基板は、有
    機ELディスプレイに用いられる基板であり、前記少な
    くとも一つのアクティブマトリクス基板には、少なくと
    も一つの電圧供給線がさらに設けられ、前記複数の信号
    線、前記複数の走査線及び前記少なくとも一つの電圧供
    給線の各1本に前記複数の画素の各々が接続され、前記
    複数の画素の各々は、前記信号線及び前記走査線に接続
    された画素選択トランジスタと、動作トランジスタとを
    含み、前記動作トランジスタは、ゲートが前記画素選択
    トランジスタに接続され、ソース及びドレインの一方が
    前記電圧供給線に接続され、その他方が前記少なくとも
    一つの共通画素電極に接続され、 前記検査電位発生手段は前記複数の電圧供給線にも検査
    電位を供給し、 前記電流検出手段は、前記複数の画素の各々にて、前記
    動作トランジスタのソース−ドレイン間に流れる電流を
    検出することを特徴とするアクティブマトリクス基板の
    検査装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 前記少なくとも一つのアクティブマトリクス基板は、液
    晶ディスプレイに用いられる基板であり、前記少なくと
    も一つのアクティブマトリクス基板に形成された前記複
    数の画素の各々は画素選択トランジスタを含み、前記画
    素選択トランジスタのゲートが前記走査線に接続され、
    ソース及びドレインの一方が前記信号線に接続され、そ
    の他方が前記少なくとも一つの共通画素電極に接続さ
    れ、 前記電流検出手段は、前記複数の画素の各々にて、前記
    画素選択トランジスタのソース−ドレイン間に流れる電
    流を検出することを特徴とするアクティブマトリクス基
    板の検査装置。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至13のいずれかにおい
    て、 前記少なくとも一つのアクティブマトリクス基板上に、
    前記複数の走査線を選択駆動する垂直系駆動回路と、前
    記複数の信号線を選択駆動する水平系駆動回路とが搭載
    され、 前記タイミング信号発生手段は、前記垂直系駆動回路及
    び前記水平系駆動回路にタイミング信号を供給して、前
    記垂直系駆動回路及び前記水平系駆動回路の機能に基づ
    いて前記複数の画素を選択駆動することを特徴とするア
    クティブマトリクス基板の検査装置。
  15. 【請求項15】 複数の信号線及び複数の走査線の各1
    本にそれぞれ接続された複数の画素を有し、前記複数の
    画素の各々にて個別に形成されるべき画素電極が2以上
    の画素に亘って連続形成された少なくとも一つの共通画
    素電極を有する加工途中の少なくとも一つのアクティブ
    マトリクス基板を検査するために、コンピュータに、 前記少なくとも一つの共通画素電極にコンタクトした状
    態で、前記複数の画素の各々に流れる電流をそれぞれ検
    出する第1手順と、 検出された電流に基づいて、前記複数の画素の欠陥を判
    定する第2手順と、を実行させるためのアクティブマト
    リクス基板の検査用プログラム。
  16. 【請求項16】 コンピュータ読み取り可能な情報記録
    媒体であって、請求項15に記載の検査用プログラムを
    記録した情報記録媒体。
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