JP4090296B2 - 回動式電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用のモニタなどとして使用される回動式電子機器に係り、特にモニタがアームで支持されるようにした回動式電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図24は従来の回動式電子機器30を示す側面図である。この回動式電子機器30は、液晶表示モニタが組込まれた機器本体31を有し、例えば自動車内の運転席側や助手席側のシート背面の後席の乗員が視認できる位置に装着される。一般的に前席のシートは背もたれの部分が後方へ若干傾斜した状態にあり、この状態のままでは後席の乗員がモニタ画面を視認しにくく、そのためにモニタを所定角度まで上向きにできる機構が必要になる。
【0003】
この種の回動式電子機器30は、機器本体31の基端の側面に所定のピッチ円の部分歯車33が固定され、前記部分歯車33が前記機器本体31と一体に回動するようになっている。また機器本体31は、ケース32内に収納可能であり、このケース32に前記部分歯車33と噛み合うピニオンギヤ34が設けられている。そしてモータなどで前記ピニオンギヤ34を回転駆動することによって、前記機器本体31は、前記ケース32に収納される姿勢と前記ケース32に対して所定角度を成す開放姿勢との間で回動自在となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の回動式電子機器30では、機器本体31が図24に示す開放姿勢のときに乗員の膝やつま先が誤って前記機器本体31を突き上げる方向に力が加えられたときに、部分歯車33とピニオンギヤ34との噛み合いが外れて機器本体31が不安定なフリーな状態になり、あるいは機器本体31の軸部分などが破損する欠点がある。また機器本体31に衝突したときに乗員が怪我をするおそれもある。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、機器本体を誤って突き上げてしまった場合であっても、機器本体が破損したりまたは不安定な状態になることがなく、さらには乗員の怪我を防止できる回動式電子機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、支持部材と、前記支持部材に沿う収納姿勢から前記支持部材に対して所定の回動角度となる開放姿勢へ回動可能に支持された機器本体と、前記回動角度を変化させる姿勢可変手段とを有する回動式電子機器において、
前記姿勢可変手段は、前記支持部材と前記機器本体の一方に回動自在に連結され他方に移動可能に支持されたアームと、前記アームの角度を変えて前記回動角度を変化させる姿勢制御部材とを有しており、
前記アームには、前記機器本体が前記開放姿勢まで回動した状態で前記アームを所定の長さに維持するロック機構が設けられており、
前記開放姿勢の機器本体に対して、前記回動角度をさらに広げる力を与えたときに、前記ロック機構のロックが解除され前記アームが伸びて前記回動角度がさらに拡大可能とされたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記アームは主アームと延長アームとから成り、前記主アームと前記延長アームが重ねられた状態で前記ロック機構でロックされており、前記ロック機構のロックが解除されたときに、前記主アームと前記延長アームとから成るアーム長がさらに拡大されるものとして構成される。
【0009】
この場合に、前記ロック機構は、主アームと延長アームの一方に設けられた係止突起と、他方に設けられて前記係止突起と嵌合する係止穴とから成るものとして構成できる。
【0010】
例えば、前記係止突起は、ロック状態で前記係止穴が当る側が、それと逆の側よりも傾斜面がきつく形成されているものが好ましい。
【0011】
さらに、前記主アームと延長アームの一方には案内突起が、他方には規制部が設けられており、前記ロック機構によるロックが解除された後に、アーム長が最大となったときに前記案内突起が前記規制部に当たってそれ以上のアーム長の拡大が阻止されるものが好ましい。これにより、主アームと延長アームとが完全に分離してしまうことが防止される。
【0012】
上記本発明では、機器本体が最大の開放姿勢であるときに、開放角度を拡大させる方向に衝撃力が与えられたとしても、アームがさらに伸びるので電動式の場合にギヤが外れて機器本体が不安定な状態になったり、電動式や手動式のものにおいて機器本体を破損してしまうことがない。また乗員の体の一部が機器本体に衝突したとしても機器本体の傾斜角度の拡大による衝撃力の吸収が図られるので怪我をすることもない。
【0014】
後述する前記案内部材には、前記ロック機構によるロックが解除され、前記回動角度がさらに拡大されたときに、前記アームの一端が外れないように規制する規制部が設けられているものが好ましい。
【0015】
前記のようにロック機構を設けた各発明は、機器本体を手動で回動させるものと電動式で回動させるもののいずれにおいても実施可能である。
【0016】
例えば手動式のものとしては、前記支持部材または前記機器本体には、前記回動角度が変化するときに、前記アームの一端を案内する案内部材が設けられて、前記姿勢制御部材として前記案内部材に係合凹部が設けられており、前記機器本体を手で回動させて、前記アームの一端を前記係合凹部に嵌合させることにより、機器本体が開放姿勢に設定されるものとして構成できる。
【0017】
この場合に、前記案内部材には、前記係合凹部が複数箇所設けられており、前記アームの一端を前記係合凹部のいずれかに嵌合させることで、前記回動角度を前記収納姿勢と前記開放姿勢の中間の角度に設定可能とすることができる。
【0018】
また電動式のものとしては、前記姿勢制御部材は、モータの力で支持部材内で駆動される第1の姿勢制御部材と、前記第1の姿勢制御部材の動作に応じて前記アームに対して回動力を与える第2の姿勢制御部材を有しているものとして構成できる。
【0019】
電動式の場合には、前記ロック機構のロックが外れたことを検知する検出手段が設けられ、機器本体の回動角度が前記開放姿勢よりも大きいときに、前記モータに動力が与えられないように制御することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の回動式電子機器の一例として機器本体を手動で回動させるものを示す動作説明図、図2は姿勢可変手段を示す平面図、図3は主アームを示す平面図、図4は図3のIV−IV線の断面図、図5は延長アームを示す平面図、図6は図5のVI矢視図、図7は図5のVII−VII線の断面図、図8は図7の一部拡大断面図、図9及び図10は案内部材および姿勢制御部材を示す平面図と側面図である。
【0021】
図1に示すように、本発明の回動式電子機器に設けられた機器本体1は、液晶タイプのモニタ1aが組込まれており、例えば自動車内の運手席や助手席のシートの背もたれの背面20に取り付けられる。前記背面20には、収納凹部21aを有するケース21が装着され、このケース21の収納凹部21a内に前記機器本体1が収納される。なお、前記ケース21が背面20内に埋め込まれて、前記機器本体1が収納された状態のときに前記機器本体1が前記背面20から突出しないように構成されているものであってもよい。また回動式電子機器が運転席と助手席の間の空間に設置されるものであってもよい。
【0022】
前記機器本体1の基端部の両側面には、図1の紙面に直交する方向に突出する一対の支持軸23が一体に形成され、前記支持軸23が収納凹部21a内において回動自在に支持されている。収納凹部21a内の底面には、前記収納凹部21aよりも開口面積の小さい凹形状の支持部材22が複数のねじ25(図2参照)を用いてねじ止めされ、前記支持部材22内に本発明の特徴である姿勢可変手段10が設けられる。
【0023】
前記姿勢可変手段10は、アーム2と姿勢制御部材13で構成されている。アーム2は、主アーム2aと延長アーム2bとで構成され、前記主アーム2aが前記姿勢制御部材13側で支持され、前記延長アーム2bが前記機器本体1側に回動自在に連結されている。
【0024】
図3と図4に示すように、前記主アーム2aは金属製で長尺状の平板で形成されている。主アーム2aは、基端に円形の軸穴3が形成され、先端に円形の嵌合穴4と、この嵌合穴4から微小間隔離れて一面側に突出する円盤状の案内突起5が形成されている。また主アーム2aの先端は、前記案内突起5の突出側とは逆側の面にテーパー2a1が形成されて先細り形状となっている。
【0025】
図5に示すように、前記延長アーム2bは、金属製で長尺状の平板を折り曲げて形成されている。延長アーム2bの先端には、円形の回動穴6が形成され、この回動穴6から微小間隔離間して一面側に突出する嵌合突起7が形成されている。また延長アーム2bの基端は、半円状の切欠部11が形成されている。
【0026】
前記嵌合突起7は、図8に示すように、突出した部分の基端側の半円部分が傾斜角度の緩い傾斜面7aとなっており、また先端側の半円部分の周壁が突起の中心側に前記傾斜面7aよりもきつい角度で傾斜する傾斜曲面7bとなっている。この実施の形態では、前記嵌合穴4と前記嵌合突起7とで、アーム2の軸穴3と回動穴6との距離、すなわちアーム長を一定の状態でロックするロック機構が構成されている。
【0027】
前記延長アーム2bは、幅方向両端部において、長手方向に沿って一対の起立片8a,8aが基端側から先端側にかけて突出して形成されている。さらに起立片8a,8aの先端において、基端側から先端側の途中までが、前記先端が延長され、その延長部分が内側へ直角に折り曲げられて折曲片8b,8bとなっている。これにより、起立片8aと起立片8aとの間は幅寸法W2の案内路8a1となり、折曲片8bと折曲片8bとの間が幅寸法W3の案内路8b1となっている。前記案内路8a1と前記案内路8b1の双方で案内通路8が構成されている。
【0028】
前記案内通路8の基端部において、前記一方の折曲片8bの先端には規制片12が形成されている。規制片12は、微小な幅狭の突片であり、図6に示すように、前記案内路8b1の一部を塞ぐようにして形成されている。
【0029】
図9と図10に示すように、前記姿勢制御部材13を構成する部材として、一対の案内部材15,15が設けられており、この案内部材15,15は、所定間隔離間した状態で一端で一体に形成されている。前記案内部材15と15の間が前記アーム2が格納される格納空間19となっている。また前記案内部材15,15の側面には、X方向に貫通し且つY方向に延びる軸案内穴15aが形成されており、この軸案内穴15a内の下面には、凹凸形状の係合凹部16(16a〜16g)が並んで形成されている。
【0030】
前記案内部材15,15には、軸案内穴15a,15aのY方向の両側にZ方向に貫通する取付穴17,17,17,17が形成されている。各取付穴17には、図示しない取付ピンまたは取付ねじが取付られて前記案内部材15,15が前記支持部材22の内部に固定されている。
【0031】
図11に示すように、前記主アーム2aは、前記延長アーム2bの案内通路8内に挿入されて重ねられる。このとき、主アーム2aの幅寸法W1が前記案内路8a1の幅寸法W2とほぼ同じ寸法で形成され、前記案内突起5の直径R1が前記案内路8b1の幅寸法W3とほぼ同じ寸法で形成されているので、主アーム2aが延長アーム2bの案内通路8内でがたつきなく案内される。
【0032】
前記主アーム2aと延長アーム2bとが重ねられた状態で、前記案内部材15と15の間の格納空間19内に挿入される。そして、前記主アーム2aの軸穴3内にスライドピン18が両側に突出するように固定され、前記スライドピン18が軸案内穴15a内に挿入される。
【0033】
一方、前記延長アーム2bの回動穴6には軸27が固定され、この軸27が機器本体1の裏面1bに固定されたブラケット26に対して回動自在に連結されている。ブラケット26には複数のねじ穴26aが形成されており、このねじ穴26aに図示しないねじが挿通されて、機器本体1にブラケット26がねじ固定されている。
【0034】
次に、前記回動式電子機器の動作について図11ないし図15を参照して説明する。図11は正常な長さにロックされているアームの状態を示す平面図、図12は図11のXII−XIIの断面図、図13はロックが外れてアーム長が長くなった状態を示す平面図、図14は図13のXIV−XIV線の断面図、図15はロック機構での嵌合部分の動作説明図である。
【0035】
図1の一点鎖線は前記機器本体1が収納姿勢の状態を示しており、前記機器本体1が収納凹部21a内に収納されている。このとき、前記アーム2では、ロック機構を構成する前記嵌合穴4と前記嵌合突起7とが嵌合して、アーム2の軸穴3と回動穴6との距離、すなわちアーム長が一定の長さとなるようにロックされている。そして、アーム2は案内部材15,15の間に形成された格納空間19内に納められ、主アーム2aのスライドピン18が符号16aで示す係合凹部に嵌合している。なお、機器本体1は、走行時の振動や機器本体の自重などによってケース21の収納凹部21aから容易に飛び出さないように、収納凹部21aと図示しない係合手段でロックが可能となっている。
【0036】
前記機器本体1を使用する場合には、前記ロックを解除することで機器本体1を開放姿勢にできる。すなわち、機器本体1を収納凹部21aから突出させて、機器本体1の下部を手で保持して手前に引き上げると、その引き上げ力によって、アーム2は一定の長さにロックされた状態で、スライドピン18が軸案内穴15a内を下端から上端へ移動する。また、延長アーム2bの軸27がブラケット26(機器本体1)で回動し、機器本体1が支持軸23を支点として回動し、その姿勢を変えることができる。
【0037】
スライドピン18をいずれかの係合凹部16に係合させることで機器本体1を所定の傾斜角度を維持した状態で静止させることができ、スライドピン18を係合凹部16aから16gへ順に係合させることで、機器本体1の傾斜角度を段階的に大きくできる。本実施の形態では、前記機器本体1の傾斜姿勢を0度から45度までの間において段階的に調節可能となる。傾斜姿勢が0度のとき、機器本体1は収納姿勢となり、45度のときに傾斜角度の設定が最大になり、このとき機器本体1が開放姿勢である。
【0038】
なお、図示していないが、前記回動式電子機器には、前記機器本体1と収納凹部21aとのロックが解除されたときに機器本体1が収納凹部21aから所定角度まで押し出される付勢手段が設けられていてもよい。
【0039】
前記機器本体1が収納姿勢から45度の開放姿勢までの通常の動作では、図11と図12に示すように、主アーム2aに形成された嵌合穴4内に延長アーム2bの嵌合突起7が嵌合したロック状態であるが、図8に示すように、嵌合突起7はその先端側がきつい傾斜曲面7bに形成されているので、機器本体1を持ち上げる程度の弱い力が延長アーム2bに作用しても、前記嵌合状態が解除されることがない。
【0040】
前記機器本体1が図1の実線で示す回動角度が45度の開放姿勢にあるときに、搭乗者が足などで機器本体1を矢印S方向へ誤って突き上げてしまったときには、軸案内穴15aに挿入されているスライドピン18はそれ以上移動できないために、前記突き上げの力は延長アーム2bに加わる。このとき図15に示すように、前記アーム2では、機器本体1の突き上げ動作によって嵌合穴4に嵌合突起7が嵌合した状態Aから、嵌合突起7に形成された傾斜曲面7bに沿って嵌合穴4が乗り越える方向へ移動する(状態B)。そして嵌合穴4が傾斜曲面7bを完全に乗り越えて嵌合穴4と嵌合突起7との嵌合状態が解除されることで(状態C)、延長アーム2bの主アーム2aに対するロックが解除される。
【0041】
前記傾斜曲面7bが、垂直面より若干小さい角度のきわめてきつい傾斜角度で且つ微小な曲面を有する傾斜面となっているため、嵌合穴4と嵌合突起7との嵌合状態が機器本体1を持ち上げる程度の力では解除されることがなく、しかも嵌合穴4と嵌合突起7との嵌合状態が解除不能になることもない。
【0042】
嵌合突起7と嵌合穴4との嵌合が解除されると、主アーム2aは、延長アーム2bに形成された案内通路8に案内されて延長アーム2bが伸長する。そして機器本体1は45度の開放姿勢よりもさらに回動角度が大きくなるように回動でき、回動角度が最大傾斜角度(90度)に達したところで、前記案内突起5が規制片12の側面に当り、延長アーム2bがそれ以上伸びなくなる(図13参照)。前記規制片12によって案内突起5が規制されることで、延長アーム2bが主アーム2aから離脱してしまうことが防止される。
【0043】
このように、機器本体1に誤って無理な力が作用したとしても、機器本体1が不安定な状態になることがなく、部品を破損してしまうこともない。
【0044】
また、嵌合穴4と嵌合突起7との嵌合が解除されてしまったとしても、延長アーム2bを押し戻して前記主アーム2aを延長アーム2b内に納めることで容易に嵌合穴4と嵌合突起7の嵌合状態に復帰できる。この場合に、主アーム2aの先端がテーパー2a1で形成され、嵌合突起7の基端側が傾斜角度のなだらかな傾斜面7aとなっているので、嵌合状態に戻す際に主アーム2aの先端が嵌合突起7に当ったとしても前記先端が嵌合突起7に容易に乗り上がって、嵌合突起7を嵌合穴4に容易に嵌合させることができる。このように嵌合状態が解除されたとしてもアーム2をもとの収縮状態に容易に戻すことができる。
【0045】
次に、図16ないし図23は本発明の第2の実施の形態の電動方式の回動式電子機器を示している。図16は回動式電子機器の全体を示す正面概略図、図17ないし図20は動作を順に示す回動式電子機器の側面図、図21はロック機構を示す部分斜視図、図22は駆動手段を示す正面図、図23は検出手段を示す正面図である。
【0046】
第2の実施の形態の回動式電子機器は、図1ないし図15で示した電子機器と同様に、モニタが組み込まれた機器本体41を有しており、ケース40が運転席や助手席のシートの背面に取付けられる。図17に示すように、前記機器本体41は、収納姿勢において、ケース40に形成された収納凹部40aに収納されている。
【0047】
図16に示すように、前記ケース40の収納凹部40aには、X1側に前記機器本体41を動作させるための駆動手段60が設けられ、X2側に前記機器本体41の傾き位置を検出する検出手段70が設けられている。なお、前記駆動手段60と検出手段70はいずれも、前記機器本体41がケース40に収納されるときにこの機器本体41の動きの妨げにならない位置に設けられている。
【0048】
図17に示すように、前記機器本体41は、表示装置の両側部にガイド部材42が固定されている。前記機器本体41の上部の両側面には、図17の紙面に直交する方向に突出する一対の支持軸43が突出して形成され、前記各支持軸43が、前記ケース40の収納凹部40a内に設けられた一対の支持片44に回動自在に支持されている。なお、前記支持片44側に支持軸が設けられ、この支持軸が前記機器本体41側に設けられた軸受部に挿入されていてもよい。
【0049】
前記機器本体41の一方の側面には、機器本体41の下部から上部に向けて延びる細長形状の案内部材45が設けられている。この案内部材45は、図21に示すように、両側方が開放された断面コ字状の溝部45aを有している。
【0050】
図17と図23に示すように、前記収納凹部40aのX方向の両側部には、Y方向に沿って延びる長板状の支持部材46a,46bが固定されている。図17に示す前記支持部材46aには、Y方向に沿って案内穴47とガイド穴48がそれぞれ形成されている。
【0051】
前記支持部材46aの内側には、第1の姿勢制御部材49が設けられている。この第1の姿勢制御部材49は、前記支持部材46aよりもY方向の長さ寸法が短く形成されている。図17と図22に示すように、前記第1の姿勢制御部材49のZ1側の縁部は、内側に垂直に折り曲げられ、その縁部にY方向に延びるラックギヤ49aが一体に形成されている。また前記第1の姿勢制御部材49には、円柱状の案内突起49bとガイド突起51が外側方へ突出して形成されており、各突起49b,51がそれぞれ前記案内穴47と前記ガイド穴48内に摺動自在に挿入されている。前記案内突起49bと前記ガイド突起51がそれぞれ案内穴47とガイド穴48に沿って移動できるため、前記ラックギヤ49aがY方向に沿って移動可能となっている。
【0052】
前記支持部材46aの外側には、アーム52が設けられている。このアーム52は、クランク状の板材によって形成されており、その基端は、前記支持部材46aに固定された軸52aによって回動自在に連結されている。
【0053】
前記アーム52の先端の内側には軸53aが固定されており、この軸53aによって高剛性の材質で形成されたローラ53が回転自在に支持されている。図21に示すように、前記ローラ53は前記案内部材45の溝部45a内に挿入されている。図21に示すように、案内部材45の前記溝部45aの両側には1対の折曲片45a1と45a2が設けられており、その内側寸法Hに対してローラ53の直径Rがほぼ一致する寸法に形成され、またはわずかに小さく形成されており、前記ローラ53が前記溝部45a内を転動する。
【0054】
図17に示すように、前記アーム52の外側には、第2の姿勢制御部材54が設けられている。本実施の形態では、この第2の姿勢制御部材54と前記第1の姿勢制御部材49によって姿勢制御部材が構成されている。前記第2の姿勢制御部材54は、板状の部材で形成されたものであり、その基端が前記案内突起49bに回動自在に連結され、その先端が、連結軸55によって前記アーム52に回動自在に連結されている。
【0055】
図21に示すように、前記案内部材45の折曲片45a1には、折曲片45a1の幅寸法Dよりも短い寸法の規制突起45bが一体に隆起形成されている。図19に示すように、前記機器本体41が所定の開放姿勢(本実施の形態では45度)に回動したときに、前記溝部45a内を上方へ向けて転動した前記ローラ53が前記規制突起45bに当たる。この規制突起45bによって前記ローラ53が溝部45a内でさらに上方へ移動できないように係止されて、前記機器本体41が図19に示す所定傾斜角度の開放姿勢からさらに回動できないように規制される。すなわち、規制突起45bと前記ローラ53とでロック機構が形成されている。
【0056】
図21に示すように前記折曲片45a1には、前記規制突起45bの奥側に隣接して、長手方向にスリット状に延びる切欠部45cが形成されている。前記規制突起45bは、前記切欠部45cのY方向のほぼ中間に位置している。このため、前記折曲片45a1の領域Sにおいては、前記規制突起45bが形成された部分が図21の図示下方へ弾性変形可能となっている。
【0057】
よって、機器本体41が図19に示す開放姿勢に回動して、前記ローラ53が溝部45a内を移動して前記規制突起45bに当たっている状態で、さらに機器本体41をZ1方向へ押して、前記ローラ53に対して前記規制突起45bを越える方向に強い移動力が与えられると、前記規制突起45bを含む領域Sの部分が弾性変形して、図中の寸法H1(規制突起45bの頂部と折曲片45a2間の距離)がローラ53の直径Rよりも大きくなり、ローラ53は規制突起45bを越えてさらに溝部45a内を所定距離だけ上方へ移動することができる。
【0058】
前記案内部材45では、前記規制突起45bを越えた後の前記所定距離の部分が、ロック解除後の誘導領域Tとなっている。また前記案内部材45では、前記誘導領域の上端に、前記ローラ53が溝部45aから抜け出るのを防止するための規制片45dが折り曲げられて形成されている。
【0059】
図22に示すように、前記ケース40の収納凹部40aに設けられた駆動手段60は、駆動モータMと減速歯車列Gで構成されている。前記駆動モータMは、その出力軸にウオームギヤ61が設けられ、減速歯車列Gには3個の2段ギヤ62,63,64が設けられている。前記2段ギヤ62,63,64には、それぞれ大径歯車62a,63a,64aと小径歯車62b,63b,64bが一体に形成されている。前記大径歯車62aが前記ウオームギヤ61と噛み合い、前記小径歯車62bが前記大径歯車63aと噛み合い、前記小径歯車63bが前記大径歯車64aと噛み合い、前記小径歯車64bが前記ラックギヤ49aと噛み合っている。これにより、駆動モータMからの動力は減速歯車列Gを介してラックギヤ49aに伝達され、このラックギヤ49aがY軸に沿う方向に移動させられる。
【0060】
図23に示すように、前記ケース40の収納凹部40a内には、前記検出手段70として、第1の検知スイッチ71、第2の検知スイッチ72およびストローク検出部材73が設けられ、前記ストローク検出部材73が、Y軸に対して前記第1の検知スイッチ71と前記第2の検知スイッチ72との間に設置されている。
【0061】
前記第1の検知スイッチ71、第2の検知スイッチ72およびストローク検出部材73は、検知板74上に配置されているが、この検知板74は、前記支持部材46a,46bおよび前記支持片44と、板金材料により一体に形成されているものである。
【0062】
前記第1と第2の検知スイッチ71,72は、それぞれオン出力とオフ出力の切換えが可能なスイッチとして機能するものである。前記第1の検知スイッチ71は、前記ローラ53が規制突起45bを越えてロックが解除され、機器本体41が図19に示す開放姿勢よりもさらに前方へ回動したことを検知できるものであり、前記第2の検知スイッチ72は、機器本体41が収納姿勢に至ったことを検知するものである。そして前記ストローク検出部材73は、リニアポジションセンサで形成されており、前記収納姿勢と前記所定の傾斜姿勢(45度)との間での傾斜姿勢をリニアに検知できるようになっている。これら検知スイッチ71,72および検出部材73の検出出力はCPUなどの所定の回路に送られるようになっている。
【0063】
図23に示すように、前記支持部材46aと反対側に設けられた支持部材46bの内側には、第1の姿勢制御部材75が設けられている。この第1の姿勢制御部材75、連結部材80および図17に示す第1の姿勢制御部材49は、板金材料で一体に形成されているものである。この第1の姿勢制御部材75には、前記支持部材46bに沿う支持片75aと、前記支持片75aから直角に折り曲げられた検知片75bが一体に形成されている。前記検知片75bは、前記第1と第2の検知スイッチ71,72および検出部材73よりも紙面垂直方向の手前側に位置している。
【0064】
前記支持片75aの側面には、1対の軸75c,75dが間隔を開けて設けられており、各軸75c,75dが、前記支持部材46bにY方向に沿って形成された図示しない案内通路に摺動自在に挿入されて支持されている。下側に位置する前記軸75dには第2の姿勢制御部材76が回動自在に支持されている。この第2の姿勢制御部材76は、図17に示す第2の姿勢制御部材54と同じものであり、前記第2の姿勢制御部材76も、X2側に設けられたアーム52の中点に回動自在に連結されている。
【0065】
前記検出片75bには、案内路75b1が形成されている。この案内路75b1は、Y軸に対して若干傾斜する方向に延びて形成されている。また前記検出片75bには、前記案内路75b1のY1側の端部に、Y方向に延びる案内逃げ部75b2が連続して形成されている。
【0066】
前記検出片75bには、前記第1ないし第3の検知スイッチ71,72に向けて突出する切替部77が一体に設けられている。この切替部77は、検出片75bがY方向に移動したときに、前記第1と第2の検知スイッチ71,72のアクチュエータ71a,72aを押してスイッチ出力を切り替えることができる位置に形成されている。
【0067】
前記ストローク検出部材73はスライド式の可変抵抗器であり、そのスライダと一体の突起73aが、前記案内路75b1内に摺動自在に挿入されている。
【0068】
前記検出片75bが図23に示す状態からY2方向に移動すると、前記突起73aが前記案内路75b1に押されてY1側からY2側へと移動し、これにより前記突起73aの位置の変化を検出できる。
【0069】
次に、本発明の第2の実施の形態の回動式電子機器の動作について説明する。図17に示すように、前記回動式電子機器の機器本体41が収納姿勢のときには、前記ローラ53が前記案内部材45の溝部45aのY1側の端部に位置している。また前記アーム52と前記第2の姿勢制御部材54はそれぞれ、ケース40の収納凹部40aから突出しないように納められている。
【0070】
図17に示す収納姿勢では、図23に示す前記第1の姿勢制御部材75がY1側の端部まで移動しており、検出片75bに設けられた切替部77によって、前記第2の検知スイッチ72のスイッチ出力がオン出力に切り替えられて、前記機器本体41が収納姿勢であることが認識されている。
【0071】
リモコンやケース40に設けられた所定の操作釦が操作されると、前記駆動手段60に設けられた駆動モータMが駆動されて、減速歯車列Gを介してラックギヤ49aが第1の姿勢制御部材49とともにY2方向に移動する。このとき第1の姿勢制御部材49に設けられた案内突起49bが案内穴47に案内され、また第1の姿勢制御部材49に設けられたガイド突起51がガイド穴48に案内される。そして案内突起49bがY2方向に移動すると、その移動力が第2の姿勢制御部材54を介して前記アーム52に伝達されて、アーム52が軸52aを支点として時計方向へ回動し、前記機器本体41が図17に示す収納姿勢から図18に示す傾斜姿勢へと回動する。またこのとき前記アーム52に設けられたローラ53は、案内部材45の溝部45a内を上方へ向けて移動する。
【0072】
図23においても同様に、前記第1の姿勢制御部材49と連結部材80で連結されている第1の姿勢制御部材75がY2方向へ移動させられる。この第1の姿勢制御部材75によって、第2の姿勢制御部材76が、前記第2の姿勢制御部材54と同様に動作し、X2側においても、機器本体41がアーム52によって傾斜姿勢に回動させられる。
【0073】
機器本体41が図17に示す収納姿勢から回動し始めた直後に、図23に示す切替部77が第2の検知スイッチ72のアクチュエータ72aから離れて、そのスイッチ出力がオン出力からオフ出力に切り替えられて、機器本体41が収納姿勢から外れたことが認識される。
【0074】
その後は、第1の姿勢制御部材49,75がY2方向へ移動するにしたがって、図23に示す突起73aがY2方向へ移動していくため、ストローク検出部材73のリニアセンサ出力によって、機器本体41の傾斜角度が検出される。この検出出力に基づいて、駆動モータMを停止させれば、機器本体41の傾斜角度を任意の値に決めることができ、また駆動モータMが停止しているときに、機器本体41がどの傾斜角度であるかを常に認識できるようになっている。
【0075】
ラックギヤ49aがY2方向へ移動して、機器本体41の傾斜角度が図19に示す駆動設定領域の限界位置である開放姿勢に至ると、図23に示す突起73aがストローク検出部材73のY2側の端部に移動し、機器本体41が開放姿勢に至ったことを認識でき、この状態で駆動モータMが停止させられる。この図19の状態では、前記案内突起49bとガイド突起51は、いずれも前記案内穴47とガイド穴48のY2側の端部までは移動しておらず、前記案内突起49bとガイド突起51がさらにY2方向へ移動できる余裕隙間が形成されている。
【0076】
そして、図19に示す状態では、図21に示す前記ローラ53が、溝部45a内において規制突起45bに当接し、アーム52がそれ以上回動しないように規制されロックされている。
【0077】
図19に示すように前記機器本体41がその駆動設定範囲の最終端に移動した開放姿勢となった状態で、機器本体41に対して、P方向への突き上げ力が作用したときには、図21に示す前記ローラ53の移動力によって前記折曲片45a1の領域Sの部分が外側に撓み、前記ローラ53が前記規制突起45bを越えてさらに上方へ移動できるようになる。前記規制突起45bを越えたローラ53は、案内部材45の溝部45aの前記誘導領域T内を移動し、図20に示すように、アーム52がさらに時計方向へ回動して、機器本体41が前方へ大きく回動できるようになる。したがって、機器本体41やアーム52などに前記突き上げ力Pによる損傷や不都合が生じるのを防止できる。
【0078】
また図20の状態では、前記案内突起49bとガイド突起51が、前記案内穴47とガイド穴48のY2側の端部まで移動する。このとき、図22に示す駆動手段60では、減速歯車列Gを構成する歯車のいずれかに滑りクラッチ機構が設けられて、このクラッチ機構が滑ることにより、第1の姿勢制御部材49のY2方向への移動が許容される。または、機器本体41の傾斜角度が図19よりも大きくなるときに、ラックギヤ49aが減速歯車列Gの歯車から外れることにより、第1の姿勢制御部材49がY2方向へ移動できるようにしてもよい。
【0079】
前記ローラ53が規制突起45bを越えて移動すると、図23に示す第1の姿勢制御部材75に設けられた切替部77がY2方向へ移動して、前記第1の検知スイッチ71が一旦オンになりさらにオフ出力に切り替えられる。これにより、前記機器本体41が駆動設定範囲を超えて回動したことを検知できる。
【0080】
装置の制御部では、前記のように第1の検知スイッチ71が動作したときには、駆動モータMの始動を停止させたままとし、図20に示すように機器本体41が外力の突き上げ力によって前方へ回動したときには、駆動手段60を動作させないようにする。したがって、ローラ53が規制突起45bを乗り越えた状態で、第1の姿勢制御部材49、第2の姿勢制御部材54およびアーム52のみが図17の初期状態に戻ってしまうのを防止できる。
【0081】
なお、前記機器本体41が図19に示す傾斜姿勢から図20に示す姿勢に至る際に、図23に示す突起73aが、前記案内逃げ部75b2内に移動することにより、ストローク検出部材73は図19の開放姿勢のときと同じ状態となっている。
【0082】
そして、機器本体41を再度使用できる状態に設定するには、図20の状態まで回動した機器本体41(ガイド部材42)をZ2方向へ戻す。このとき図19の状態で、ローラ53が規制突起45bを乗り越える。この状態は第1の検知スイッチ71の出力がオフからオンに切り替えられることにより検知できる。またそれ以後は機器本体41の角度に応じて図23に示すストローク検出部材73がリニアに動作するようになるため、駆動モータMを制御することにより、前記機器本体41の回動角度を変える動作、さらには図17に示す収納姿勢へ動作させる制御が可能になる。
【0083】
なお、図1に示す第1の実施の形態でアーム2を電動で動かすこともでき、また図17以下に示す実施の形態において、機器本体41を手動で回動させる手動タイプとして構成することも可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上説明した本発明では、機器本体が通常の使用可能な範囲を越えて開放させられた場合でも機器本体が不安定になることがなく、また乗員が怪我をするようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回動式電子機器の一例を示す動作説明図、
【図2】姿勢可変手段を示す平面図、
【図3】主アームを示す平面図、
【図4】図3のIV−IV線の断面図、
【図5】延長アームを示す平面図、
【図6】図5の延長アームのVI矢視図、
【図7】図5のVII−VII線の断面図、
【図8】図7の一部拡大断面図、
【図9】姿勢制御部材を示す平面図、
【図10】姿勢制御部材を示す側面図、
【図11】非延長時のアームの状態を示す平面図、
【図12】図11のXII−XII線の断面図、
【図13】延長時のアームの状態を示す平面図、
【図14】図13のXIV−XIV線の断面図、
【図15】嵌合部分の動作説明図、
【図16】本発明の第2の実施の形態の回動式電子機器を示す正面図、
【図17】第2の実施の形態の回動式電子機器が収納姿勢にあるときの側面図、
【図18】第2の実施の形態の回動式電子機器が傾斜姿勢にあるときの側面図、
【図19】第2の実施の形態の回動式電子機器が駆動設定範囲の限界の開放姿勢にあるときの側面図、
【図20】第2の実施の形態の回動式電子機器が駆動手段で駆動できない姿勢にあるときの側面図、
【図21】第2の実施の形態の回動式電子機器に設けられた案内部材を示す拡大斜視図、
【図22】第2の実施の形態の回動式電子機器に搭載される駆動手段を示す平面図、
【図23】第2の実施の形態の回動式電子機器に搭載される検出手段を示す平面図、
【図24】従来の回動式電子機器を示す概略図、
【符号の説明】
2 アーム
2a 主アーム
2a1 テーパー
2b 延長アーム
3 軸穴
4 嵌合穴
5 案内突起
6 回動穴
7 嵌合突起
7a 傾斜面
7b 傾斜曲面
8 案内通路
8a 起立片
8b 折曲片
8a1,8b1 案内路
11 切欠部
12 規制片
13 姿勢制御部材
15 案内部材
15a 軸案内穴
16(16a〜16g) 係合凹部
17 取付穴
18 スライドピン
21a 収納凹部
22 支持部材
26 ブラケット
27 軸
40 ケース
40a 収納凹部
41 機器本体
45 案内部材
45b 規制突起
45c 切欠部
45d 規制片
46a,46b 支持部材
47 案内穴
48 ガイド穴
49,75 第1の姿勢制御部材
49a ラックギヤ
49b 案内突起
51 ガイド突起
52 アーム
53 ローラ
54 第2の姿勢制御部材
60 駆動手段
70 検出手段
80 連結部材
G 減速歯車列
M 駆動モータ
T 誘導領域

Claims (10)

  1. 支持部材と、前記支持部材に沿う収納姿勢から前記支持部材に対して所定の回動角度となる開放姿勢へ回動可能に支持された機器本体と、前記回動角度を変化させる姿勢可変手段とを有する回動式電子機器において、
    前記姿勢可変手段は、前記支持部材と前記機器本体の一方に回動自在に連結され他方に移動可能に支持されたアームと、前記アームの角度を変えて前記回動角度を変化させる姿勢制御部材とを有しており、
    前記アームには、前記機器本体が前記開放姿勢まで回動した状態で前記アームを所定の長さに維持するロック機構が設けられており、
    前記開放姿勢の機器本体に対して、前記回動角度をさらに広げる力を与えたときに、前記ロック機構のロックが解除され前記アームが伸びて前記回動角度がさらに拡大可能とされたことを特徴とする回動式電子機器。
  2. 前記アームは主アームと延長アームとから成り、前記主アームと前記延長アームが重ねられた状態で前記ロック機構でロックされており、前記ロック機構のロックが解除されたときに、前記主アームと前記延長アームとから成るアーム長がさらに拡大される請求項記載の回動式電子機器。
  3. 前記ロック機構は、主アームと延長アームの一方に設けられた係止突起と、他方に設けられて前記係止突起と嵌合する係止穴とから成る請求項記載の回動式電子機器。
  4. 前記係止突起は、ロック状態で前記係止穴が当る側が、それと逆の側よりも傾斜面がきつく形成されている請求項記載の回動式電子機器。
  5. 前記主アームと延長アームの一方には案内突起が、他方には規制部が設けられており、前記ロック機構によるロックが解除された後に、アーム長が最大となったときに前記案内突起が前記規制部に当たってそれ以上のアーム長の拡大が阻止される請求項ないしのいずれかに記載の回動式電子機器。
  6. 前記支持部材または前記機器本体には、前記回動角度が変化するときに、前記アームの一端を案内する案内部材が設けられて、前記姿勢制御部材として前記案内部材に係合凹部が設けられており、前記機器本体を手で回動させて、前記アームの一端を前記係合凹部に嵌合させることにより、機器本体が開放姿勢に設定される請求項1ないしのいずれかに記載の回動式電子機器。
  7. 前記案内部材には、前記係合凹部が複数箇所設けられており、前記アームの一端を前記係合凹部のいずれかに嵌合させることで、前記回動角度を前記収納姿勢と前記開放姿勢の中間の角度に設定可能である請求項記載の回動式電子機器。
  8. 前記案内部材には、前記ロック機構によるロックが解除され、前記回動角度がさらに拡大されたときに、前記アームの一端が外れないように規制する規制部が設けられている請求項6または7記載の回動式電子機器。
  9. 前記姿勢制御部材は、モータの力で支持部材内で駆動される第1の姿勢制御部材と、前記第1の姿勢制御部材の動作に応じて前記アームに対して回動力を与える第2の姿勢制御部材を有している請求項1ないしのいずれかに記載の回動式電子機器。
  10. 前記ロック機構のロックが外れたことを検知する検出手段が設けられ、機器本体の回動角度が前記開放姿勢よりも大きいときに、前記モータに動力が与えられないように制御する請求項記載の回動式電子機器。
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