JPH0683493U - 車載用機器のガイド機構 - Google Patents

車載用機器のガイド機構

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JPH0683493U JP3113393U JP3113393U JPH0683493U JP H0683493 U JPH0683493 U JP H0683493U JP 3113393 U JP3113393 U JP 3113393U JP 3113393 U JP3113393 U JP 3113393U JP H0683493 U JPH0683493 U JP H0683493U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器本体がケースから突出して立ち上る車載
用機器において、機器本体をガイドするガイド機構での
金属どうしのがたつき音や衝撃音を防止する。 【構成】 ガイドピン44により表示部材60を支持し
ている移動ブラケット40が中間ケース30内にてA1
方向へ移動すると、ガイドピン44,62,63が中間
ケース30のガイド溝31,32,33内を前進する。
ガイドピン62がガイド溝32の先端に至った後、リン
ク部材61が反時計方向へ回動し、表示部材60が立ち
上がる。表示部材60が立ち上りまたは水平に戻ると
き、ガイドピン63がガイド溝33の開口端部に出入り
するが、この部分には中間ケース30の外面に設けられ
た合成樹脂製の化粧カバー70と一体の緩衝突起74,
75が突出している。よってガイドピン63はこの緩衝
突起74,75に当り、がたつき音などが防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば車内のコンソールパネルなどに装着されるケースに、テレビ モニタなどの機器本体が収納され、且つこの機器本体が突出状態で立ち上げ姿勢 に回動する車載用機器に係り、特にがたつき音などが発生することなく前記機器 本体を立ち上げ姿勢に回動させることができるガイド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9と図10は、車載用機器の一例としてテレビモニタなどの表示部材を収納 し且つ突出時に立ち上げ姿勢に回動させるモニタ装置の構造を断面図にて示して いる。 この装置は、コンソールパネルに取り付けられる固定ケース1と、図示しない 駆動機構により固定ケース1内にてA1−A2方向へ移動させられる中間ケース 2と、中間ケース2内にてさらに同方向へ移動させられる移動ブラケット3とを 有している。そしてこの移動ブラケット3にテレビモニタなどの表示部材4が支 持されている。
【0003】 中間ケース2の両側板2aには三つのガイド溝2b,2c,2dが形成されて いる。上記表示部材4は、移動ブラケット3の両側板3aに設けられた支持ピン 3bに回動自在に取り付けられている。また表示部材4の両側面4aにはリンク 部材5が軸5aにより回動自在に取り付けられている。そしてこのリンク部材5 には2つのガイドピン5bと5cが設けられている。 図9に示すように、中間ケース2および移動ブラケット3が共に固定ケース1 内にてA2方向へ移動しているときには、移動ブラケット3に支持された表示部 材4は水平姿勢にて固定ケース1内に収納されている。
【0004】 表示部材4を突出する操作がなされると、まず図9の状態から中間ケース2お よび移動ブラケット3が互いにロックされた状態でA1方向へ移動する。中間ケ ース2は図10に示す位置まで前進してそこで停止し、その後は移動ブラケット 3のみがA1方向へ移動する。 上記のA1方向への移動の際、支持ピン3bおよびガイドピン5bと5cはそ れぞれガイド溝2b,2c,2d内を摺動するが、ガイドピン5bがガイド溝2 cの前端まで移動した後にさらに移動ブラケット3がA1方向へ移動すると、図 10に示すように、リンク部材5がガイドピン5bを支点として反時計方向へ回 動し、これに伴って表示部材4も支持ピン3bを支点として立ち上り姿勢に回動 する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記装置では、リンク部材5と表示部材4が回動するときに、リンク部材5に 設けられたガイドピン5cがガイド溝2dの開口端部2eから出入りすることに なる。そこで中間ケース2が金属板により形成され、またガイドピン5cが金属 により形成されている場合には、ガイドピン5cとガイド溝2dとの間に金属音 が発生する問題が生じる。特にテレビモニタなどの表示部材4の重量が大きいた め、表示部材4が図10の立ち上げ姿勢から時計方向へ回動する際、ガイドピン 5cがガイド溝2dの開口端部2eの縁部に衝撃的に当たり、大きな金属音を発 生する。またガイドピン5cがガイド溝2dの開口端部2eから抜け出る際も、 ガイドピン5dが開口端部2e付近でがたつき音を発生する。 上記金属音を防止するためには、ガイド溝2c,2d,ガイド溝2dの開口端 部2eが形成されている部分およびガイドピン5cなどを樹脂製にすることも考 えられるが、重量の大きい表示部材4を支持する部分の部品であるため、樹脂製 では充分な強度を得ることができない。
【0006】 本考案は上記従来の課題を解決するものであり、ガイド溝とガイドピンが金属 製であっても、表示部材などの機器本体の回動動作の際に、衝撃音などの発生を 抑えることができるようにした車載用機器のガイド機構を提供することを目的と している。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案による車載用機器のガイド機構は、車内に設置されるケースと、機器本 体をケース内外へ移動自在に支持する支持部材と、前記支持部材に形成されたガ イド溝および前記機器本体と共にこのガイド溝内を移動するガイドピンを有して ケース外方向へ移動する機器本体を立ち上げ姿勢に回動させる立ち上げ部とが設 けられ、前記ガイド溝には、機器本体が立ち上げ姿勢となるときに前記ガイドピ ンが抜け出る開口端部が形成され、且つ支持部材の外面に合成樹脂製の化粧部材 が設置され、この化粧部材と一体の緩衝突起が前記ガイド溝の開口端部を挟む位 置に突設されていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
上記手段では、ケース内に収納された機器本体がケース外方向へ移動するとき 、支持部材に形成されたガイド溝内をガイドピンが移動し、ガイド溝とガイドピ ンとを有する立ち上げ部の働きにより機器本体が立ち上げ姿勢に回動する。機器 本体が立ち上げ姿勢に回動するとき、および立ち上げ姿勢の機器本体が水平姿勢 に戻るとき、ガイドピンがガイド溝の開口端部から出入りするが、この開口端部 では、化粧部材と一体の合成樹脂製の緩衝突起にガイドピンが当たる。よって金 属どうしの当たり音が発生せず、衝撃音やがたつき音が生じなくなる。また前記 緩衝突起は化粧部材と一体であるため、新たな部品により緩衝部を形成する必要 がない。また支持部材やガイドピンは金属製で良いため、充分な強度を確保でき る。
【0009】
【実施例】
以下、本考案について図面を参照して説明する。 図1は、支持部材としての中間ケース30の構造を示す斜視図、図2はテレビ モニタなどの表示部材60を支持する移動ブラケット40の構造を示す斜視図、 図3は上記中間ケース、移動ブラケットおよび表示部材を収納する固定ケース2 0の構造を示す斜視図である。また図7は、中間ケース、移動ブラケットおよび 表示部材が固定ケース内に収納された状態を示す断面図、図8は表示部材が固定 ケースから突出した状態を示す断面図である。 図7に示すように、この車載用機器は、車室内のコンソールパネルに取り付け られる固定ケース20内に、中間ケース30がA1−A2方向へ移動自在に収納 され、さらに中間ケース30内に移動ブラケット40がA1−A2方向へ移動自 在に設けられ、この移動ブラケット40にテレビモニタなどの表示部材60が支 持されているものである。図7の状態では表示部材60が水平姿勢にて固定ケー ス20および中間ケース30内に収納されている。また図8に示すように、表示 部材60は固定ケース20から突出させられた状態で立ち上げ姿勢に回動させら れる。
【0010】 図2に示すように、移動ブラケット40の両脚部40a,40a間に回動軸4 1が回動自在に支持されている。回動軸41の両端部には大歯車42,42が固 定され、一方の大歯車42の内側には、小歯車43が固定されている。駆動部5 0は移動ブラケット40に支持されているものであり、モータ51と、このモー タ51の出力軸に固定されたピニオン歯車51aと、減速用歯車52,53とを 備え、減速用歯車53が前記小歯車43に噛合っている。また上記回動軸41の 両端部41a,41aは脚部40a,40aの外方へ突出している。
【0011】 上記脚部40a,40aの先部には外方へ突出するガイドピン44,44が設 けられ、このガイドピン44,44の内端の支持部44a,44aにより表示部 材60の側面60a,60aに設けられた回動軸受部60b,60bが回動自在 に支持されている。 上記表示部材60の両側面60a,60aにはリンク部材61,61が軸61 aを介して回動自在に取り付けられている。それぞれのリンク部材61,61に は、一対のガイドピン62と63が固定されている。 また移動ブラケット40の底部には一対のロックピン45,45が固定されて いる。
【0012】 図1に示す中間ケース30は、内部に前記移動ブラケット40を収納するもの である。中間ケース30は板金製であり、その両側板30a,30aの外面には 、2個ずつのローラ35,35がそれぞれ回動自在に取り付けられている。 また板金製の両側板30aには、ガイド溝31,32,33が形成されている 。ガイド溝31の前端部分は円弧部31aとなっており、その下にクリック部材 37が設けられている。ガイド溝33の開口端部には、外側に突出する折曲部3 3aが形成され、その下側には切欠部33bが形成されている。
【0013】 図7と図8に示すように、前記表示部材60に支持されたリンク部材61から 突出するガイドピン63はガイド溝33内に摺動自在に支持され、同じくリンク 部材61から突出するガイドピン62はガイド溝32内に摺動収納自在に支持さ れている。また移動ブラケット40の脚部40aから突出する前記回動軸41の 両端部41aとガイドピン44は同じガイド溝31内に摺動自在に支持されてい る。 図8に示すように、中間ケース30がA1方向へ移動すると、その両側板30 a,30aの先部が固定ケース20の前方へ突出する。そのため両側板30a, 30aの突出する部分の外面に合成樹脂製の化粧カバー70が装着され、この化 粧カバー70,70は両側板30a,30aにねじ止めまたは接着などの手段で 固定されている。
【0014】 図4は化粧カバー70が取付けられた状態を側板30aの内側から示す断面図 、図5は図4のV部の拡大図、図6はその部分の斜視図である。 化粧カバー70は、中間ケース30が固定ケース20から突出したとき、突出 した側板30aを覆うことのできる長さ寸法Lに形成されている。化粧カバー7 0の側板30aとの当接面70aには、側板30aに形成されたガイド溝33, 32,31にそれぞれ対向する逃げ凹部71,72,73が形成されている。 凹部71は対向するガイド溝33に沿って形成され、凹部71の幅寸法はガイ ド溝33の幅寸法とほぼ一致している。凹部71の開口端部の両側には、緩衝突 起74,75が突出して形成され、図5と図6に示すように、この緩衝突起74 と75は、ガイド溝33の開口端部の切欠部33bに嵌合して側板30aの内面 方向へ突出している。そして緩衝突起74と75の対向面となるガイド面74a と75aは、ガイド溝33の両縁面33cと33dと連続する。
【0015】 また化粧カバー70には切欠部76が形成され、ガイド溝33の開口部に位置 する折曲部33aはこの切欠部76内に嵌合する。この折曲部33aはガイド溝 33内を通過するガイドピン63の軌跡と干渉しない位置に逃げているため、ガ イドピン63がガイド溝33の開口端部から出入りするとき、ガイドピン63は 中間ケース30の側板30aに当たることなく、前記緩衝突起74と75のガイ ド面74a,75aにのみ当たることになる。また図5と図6に示すように、化 粧カバー70にはガイドピン63が出入りする領域に逃げ溝77が形成されてお り、この逃げ溝77の両端部上面は曲面78,79となっている。 また図4に示すように、前記他の逃げ凹部72と73は、それぞれガイド溝3 2と31にほぼ沿って形成され、これらの凹部の幅寸法は各ガイド溝31,32 の幅寸法よりもやや大きく形成されている。
【0016】 また図1に示すように、中間ケース30の両側板30a,30aの下端部には 図示内側へ折曲片30b,30bが形成され、その上面にラック部材36,36 がそれぞれ固定されている。また中間ケース30の底部30cにはロックアーム 38,38が設けられている。さらに両側板30a,30aの上端部間には連結 部材34が取り付けられている。 図3に示すように、固定ケース20はこの車載用機器の最外部に位置するもの であり、この内部に前記中間ケース30が収納される。固定ケース20の前方に はノーズ23が取付けられている。
【0017】 固定ケース20の両側板20a,20aの内面には断面がコの字状のレール2 1,21が設けられ、中間ケース30の側板30a,30aの外面に設けられた ローラ35は、このレール21,21内を転動し、これにより中間ケース30は 固定ケース20内にてA1−A2方向へ移動できるようになっている。 固定ケース20の底部20cの内面には一対のラック部材24,24が設けら れている。図1に示すように、中間ケース30の底部30cの両側部には切欠部 30d,30dが形成され、ラック部材24,24はこの切欠部30d,30d 内に位置して、ラック部材24,24は中間ケース30に設けられたラック部材 36,36の内側に位置するようになっている。そして図2に示した大歯車42 ,42は、それぞれ上記両ラック部材24および36に選択的に噛合うようにな っている。
【0018】 また固定ケース20の底部20cにはロック突起25,25が形成されている 。 固定ケース20の天井板20bは、その2ヶ所が切り欠かれており、天井板2 0bの板材がこの切欠部分からケース内方へ折曲げられて、弾性押圧片22が形 成されている。弾性押圧片22の先端には押圧部22aが曲げ成形され、図8に 示すように、中間ケース30がA1方向へ最も前進したときに、この押圧部22 aが、中間ケース30の上端の連結部材34の上面に弾圧される。
【0019】 上記弾性押圧片22は、板厚寸法の大きい固定ケース20の天井板20bから 一体に曲げ成形されたものであるので、図8に示す状態で弾性押圧片22はかな り強い弾性力で連結部材34を押圧する。よって重量の大きい表示部材60が固 定ケース20から突出した状態で中間ケース30が充分な弾性力により押さえら れることになり、よって車体の振動により、表示部材60を支持している中間ケ ース30が固定ケース20内でがたつくのが防止される。また弾性押圧片22が 連結部材34に弾圧されるのは、図8の状態すなわち中間ケース30がA1方向 へ突出したときだけで、それ以外の時点では弾性押圧片22は連結部材34から 外れる。よって中間ケース30がA1−A2方向へ移動するときに、弾性押圧片 22の弾性力がモータ51の負荷にならない。
【0020】 次に上記車載用機器の動作について説明する。 図7に示す収納状態では、中間ケース30と移動ブラケット40が共にA2方 向へ移動しており、両者が固定ケース20内に収納されている。このとき、前記 ロックアーム38とロックピン45とが嵌合し、中間ケース30と移動ブラケッ ト40は互いにロックされている。 この状態で動作スイッチ(図示しない)が操作されると、前記モータ51が駆 動される。このモータ51の動力は減速用歯車52,53を介して小歯車43に 伝達されて回動軸41が回転駆動される。この回動軸41に固定された大歯車4 2,42は、固定ケース20に設けられたラック部材24,24と噛み合って転 動し、この駆動力によって中間ケース30と移動ブラケット40とが互いにロッ クされたまま一緒にA1方向に前進する。
【0021】 中間ケース30と移動ブラケット40とが図8にて(イ)で示す位置まで前進 すると、中間ケース30と移動ブラケット40とのロックが外れ、次にロックア ーム38とロック突起25とが嵌合して、中間ケース30と固定ケース20とが ロックされる。また中間ケース30が(イ)の位置へ前進した時点で、弾性押圧 片22の先端の押圧部22aが連結部材34を弾圧し、中間ケース30は固定ケ ース20内でがたつくことなく支持される。 中間ケース30が(イ)の位置に至った後、そのまま継続して前記モータ51 により大歯車42,42が駆動されると、大歯車42,42は固定ケース20上 のラック部材24,24から外れ中間ケース30上のラック部材36,36と噛 み合うに至り、移動ブラケット40が単独で中間ケース30内をA1方向へ前進 する。
【0022】 移動ブラケット40がA1方向へ前進する途中で、リンク部材61に設けられ ているガイドピン62が、中間ケース30に形成されたガイド溝32の溝先端に 当たり、ガイドピン62はそれ以上A1方向へ前進できなくなる。さらにモータ 51の動力により移動ブラケット40がA1方向へ前進させられると、表示部材 60と移動ブラケット40との共通軸となる前記ガイドピン44が中間ケース3 0のガイド溝31内を前進する。また、ガイドピン63もガイド溝33に沿って A1方向に前進する。その結果、リンク部材61はガイドピン62を支点として 反時計方向へ回動し、また表示部材60はガイドピン44を支点として反時計方 向へ回動し、図8に示す角度に立ち上げられる。
【0023】 リンク部材61がガイドピン62を支点として反時計方向へ回動する途中で、 ガイドピン63はガイド溝33の開口端部から抜け出るが、このとき図5に示す ように、ガイドピン63は化粧カバー70と一体の緩衝突起74と75のガイド 面74aと75bの間を摺動する。よってガイドピン62がガイド溝33から抜 け出るときに、ガイドピン63ががたついても、樹脂製の緩衝突起74と75に 当たることになり、がたつき音は生じない。
【0024】 次に表示部材60を収納するための釦を操作すると、モータ51は前記と逆方 向へ動作し、移動ブラケット40が中間ケース30内をA2方向へ移動する。こ のときガイドピン44がガイド溝31内をA2方向へ移動し、リンク部材63は ガイドピン62を支点として時計方向へ回動し、また表示部材60はガイドピン 44を支点として時計方向へ回動する。この途中でリンク部材61に設けられた ガイドピン63がガイド溝33の開口端部に入るが、このときガイドピン63は 合成樹脂製の緩衝突起74のガイド面74aに当たって受けられることになり、 ガイドピン63の衝突音は発生しない。 なお、ガイドピン63がガイド溝33の開口端部に入る直前にモータ51へ電 気ブレーキを与え移動ブラケット40のA2方向への移動速度を減速させること により、ガイドピン63と緩衝突起74との衝撃が緩和される。
【0025】 移動ブラケット40が中間ケース30内をA2方向へ移動し、表示部材60が 水平姿勢となって中間ケース30内に収納されると、その後は、中間ケース30 と移動ブラケット40が一体となってA2方向へ移動する。そして中間ケース3 0が図8の(イ)の位置からA2方向へ移動し始めた直後に弾性押圧片22が連 結部材34から外れる。 なお、上記実施例では、図5と図6に示すように、中間ケース30の側板30 aに形成されたガイド溝33の開口端部にて緩衝突起74と75が挟むように配 置されている。すなわちガイドピン63は、この開口端部でのみ樹脂製の緩衝突 起74と75にガイドされるが、その他の部分ではガイドピン63はガイド溝3 3の金属の縁面33c,33dにガイドされる。
【0026】 そこで、化粧カバー70に上記ガイド溝33の一部または全長に渡って縁面3 3c,33dの内側に突出するリブを設け、ガイドピン63がこの合成樹脂製の リブとリブの間を摺動するように構成することにより、ガイドピンがA1−A2 方向へ移動する途中でのがたつき音の発生も防止できる。しかも化粧カバー70 と一体の上記リブは外面が前記ガイド溝33の縁面33c,33dにより補強さ れる状態になるため、このリブの強度を充分に確保できることになる。このよう なガイド溝の構造は、他のガイド溝31と32とにおいても実施できる。 また、固定ケース20から突出する機器本体はテレビモニタに限られず、LE D、エレクトロルミネッセンスなどの他の表示部材であってもよく、あるいは車 載用FAX、プリンタなどの電子機器であってもよい。
【0027】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、機器本体が立ち上がるとき、ガイドピンが合成 樹脂製の化粧部材の一部の緩衝部材によりガイドされることになるため、ガイド ピンがガイド溝の開口端部から出入りする際に、衝撃音やがたつき音が生じなく なる。また緩衝部材を化粧部材と一体に構成しているため、緩衝のための部品を 新に設ける必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】機器本体を支持する支持部材としての中間ケー
スの構造を示す斜視図。
【図2】機器本体と共に移動する移動ブラケットの構造
を示す斜視図。
【図3】固定ケースの構造を示す斜視図。
【図4】化粧カバーが取付けられた中間ケースの側板を
内面側から示す断面図。
【図5】図4のV部の拡大図。
【図6】図4のV部の斜視図。
【図7】機器本体が固定ケース内に収納された状態を示
す装置全体の断面図。
【図8】機器本体が固定ケースから突出した状態を示す
装置全体の断面図。
【図9】従来の車載用機器において機器本体が収納され
た状態を示す断面図。
【図10】従来の車載用機器において機器本体が突出し
た状態を示す断面図。
【符号の説明】
20 固定ケース 22 弾性押圧片 24 ラック部材 30 中間ケース 31,32,33 ガイド溝 34 連結部材 36 ラック部材 40 移動ブラケット 41 回動軸 41a 回動軸の端部 42 大歯車 44 ガイドピン 50 駆動部 51 モータ 60 表示部材 61 リンク部材 62,63 ガイドピン 70 化粧カバー 74,75 緩衝突起 74a,75a ガイド面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内に設置されるケースと、機器本体を
    ケース内外へ移動自在に支持する支持部材と、前記支持
    部材に形成されたガイド溝および前記機器本体と共にこ
    のガイド溝内を移動するガイドピンを有してケース外方
    向へ移動する機器本体を立ち上げ姿勢に回動させる立ち
    上げ部とが設けられ、前記ガイド溝には、機器本体が立
    ち上げ姿勢となるときに前記ガイドピンが抜け出る開口
    端部が形成され、且つ支持部材の外面に合成樹脂製の化
    粧部材が設置され、この化粧部材と一体の緩衝突起が前
    記ガイド溝の開口端部を挟む位置に突設されていること
    を特徴とする車載用機器のガイド機構。
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