JP4089499B2 - シート供給装置 - Google Patents

シート供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4089499B2
JP4089499B2 JP2003126299A JP2003126299A JP4089499B2 JP 4089499 B2 JP4089499 B2 JP 4089499B2 JP 2003126299 A JP2003126299 A JP 2003126299A JP 2003126299 A JP2003126299 A JP 2003126299A JP 4089499 B2 JP4089499 B2 JP 4089499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheets
air flow
type
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003126299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004331258A (ja
Inventor
寛明 藤倉
貴仕 中里
博幸 池内
剛 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2003126299A priority Critical patent/JP4089499B2/ja
Publication of JP2004331258A publication Critical patent/JP2004331258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4089499B2 publication Critical patent/JP4089499B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層されたシートを1枚ずつ順次に供給するシート供給装置に係り、特に2枚以上のシートが重なって供給される、いわゆる重送を有効に防止することができるシート供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタや複写機等の画像形成装置においては、画像が形成される記録媒体として所定のサイズにカットされた記録用紙が用いられている。この記録用紙は、一般に複写機用の上質紙が用いられており、これらの記録用紙は比較的に表面の平滑度が低くなっている。このため、記録用紙間の密着力は小さく、用紙トレイから記録用紙を1枚ずつ供給するときに重送を防止することは比較的容易である。しかしながら、近年では、記録媒体の多様化にともない、表面の平滑度が高い記録シート等がしばしば用いられる。このような記録シートは、表面の密着性が高くなって重送が起こりやすくなる。特にフルカラーの画像形成装置の普及にともない高光沢のコート紙が多く用いられ、この他にもOHPシートやトレーシングペーパーが用いられることもあり、重送が生じ易くなっている。
【0003】
このような状況から、密着性の高い記録シート用いる場合の重送を防止する技術として、給紙ロールと分離ロールとによって取り出したシートを他のシートから分離するのに加え、シートトレイに積層して収容されたシートの端面に空気流を吹き付け、シート間に空気層を形成して分離を促進する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
また、空気流の吹き出し口に上下方向に移動可能なシャッターを設け、これを上下に移動させながら空気流の吹き出しを行うことによって吹き出しの範囲を変動させ、積層されたシートを捌くように動作させて、分離を促進する技術も開示されている(特許文献2)。
さらに、上記のようなシャッターを上下に移動させるときに、所定のパターンでその移動速度を変化させ、積層されたシートの上層部で有効にシート間の分離が行われるようにする技術も提案されている(特許文献3)。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−23747号公報
【特許文献2】
特開平11−5643号公報
【特許文献3】
特開2002−128300号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の装置では、さらに次の点を改良することが望まれている。
積層されたシートの端面に側方から空気流を吹き付けることにより、シートを捌くように分離し、シート間に空気流を発生させて密着性を低下させる効果が得られるものの、表面の平滑度が高い記録シート等を用いる場合には、普通紙と同様に空気流を吹き付けてもシート間を十分に分離することが難しく、連続してシートを送り出すときに重送が発生し易い。特許文献3に記載の装置では、画像形成動作前にシートの大きさ、厚み、種類等を選択すると、これに対応してシャッターの移動速度が制御され、空気流の吹き出し状態が適切に設定される。ところが、重送の発生頻度が未知のシートや、連続した画像形成動作中に大きさや種類の異なるシートを送り込む場合には、このようなシートに対応する空気流の吹き出し状態の設定が困難となる。
【0006】
本願に係る発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、多数枚の画像を連続して形成するときに、積層されたシートの側端面に適切に空気流を吹き付けて、より確実に重送を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 シートを積層して収容するシート収容手段と、 前記シート収容手段に収容されたシートを、最上層のシートから順に送り出すシート送出手段と、 前記シート収容手段内に収容されたシートの積層された端面に対向した吹き出し口を備え、該吹き出し口からシートの積層された端面に空気流を吹き付ける空気流吹き付け手段と、 前記シート収容手段から送り出されたシートが2枚以上重なった状態で送り出された場合に、該重送を検知する重送検知センサと、 前記重送検知センサが検知した重送の回数又は前記重送検知センサが検知した重送の回数と前記シート送出手段が送り出したシートの枚数とをカウントする計数手段と、 前記シート収容手段から送出されたシートの種類を識別するシート判別手段又はシート収容手段から送出されるシートの種類を操作者が入力するシート種別入力手段と、 前記計数手段でカウントされた重送の回数又は前記計数手段でカウントされた重送の回数と送出シートの枚数とをシートの種類毎に分けて記憶する記憶手段と、 前記シート判別手段又はシート種別入力手段から提供される、前記シート収容手段から送出されるシートの種類についての情報と、該シートの種類について前記記憶手段に記憶されている計数値とに基づいて、前記空気流吹き付け手段によって吹き出す空気流の状態を制御する制御手段とを有することを特徴とするシート供給装置を提供する。
【0008】
上記空気流の状態とは、風量、風速、空気の温度、吹き出し口の大きさ、吹き出し口の位置、吹き出し口の大きさ又は位置を変化させるシャッターの移動速度、移動周期、移動速度の変化パターン等を含むものである。また、シートの種類とは、シートのサイズ、厚み、材質、表面の平滑度等が異なるものである。
【0009】
上記シート供給装置では、シート収容手段から送出されたシートの重送回数又は重送回数とシート収容手段から送出されたシートの送出枚数とが、記憶手段によってシートの種類毎に分けて記憶される。そして、シート判別手段またはシート種別入力手段から提供されるシートの種類についての情報と、このシートの種類について記憶手段に記憶されている計数値とが制御装置に入力され、これらの情報に基づいて空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態を変更するように制御される。これにより、空気流吹き付け手段からこの種類のシートが収容されたシート収容手段へ、該シートを分離するのに適した空気流を吹き付けることができ、シート間の分離を促進し、重送が生じるのを抑えることができる。つまり、シートの種類によって適切な空気流の状態が異なるが、各シートに対して重送の発生状況に応じた適切な空気流の吹きつけが行われる。
【0010】
請求項2に係る発明は、 請求項1に記載のシート供給装置において、前記制御手段は、特定の種類のシートについて前記重送検知センサが所定回数の重送を検知したときに、その種類のシートが送出されるときに前記空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態を、段階的に変更するものとする。
【0011】
上記空気流の状態の変更は、所定の風量、風速、空気の温度、吹き出し口の大きさ又は吹き出し口の位置で、空気流の吹き出しが行われているときに上記項目を変更するものであってもよいし、上記項目が周期的に変化しながら吹き出しているときに、上記項目の変化の範囲、変化の周期、変化のパターンを変更するものであってもよい。また、空気流の状態を変更するのは、重送検知センサが重送を1回検知する毎に行ってもよいし、2回以上のあらかじめ定められた回数の重送検知がある毎に行ってもよい。
【0012】
画像形成動作中にシート送出手段から指定された種類のシートが送出されると、このシートの重送回数又は重送回数とシートの送出枚数とが計数手段によってカウントされ、記憶手段においてシートの種類毎に重送回数又は重送回数と送出枚数との計数値が累積されていく。そして、重送検知センサがこの種類のシートについて所定回数の重送を検知する毎に、制御装置によって空気流の状態を、あらかじめ段階的に定められている状態の内で設定を一段階変更する。これにより、重送が生じた種類のシートが収容されたシート収容手段について、シートの分離効果を改善するように空気流の状態が変更される。したがって、簡単な構成で、シートの種類に応じた空気流の制御が可能となり、異なる種類のそれぞれに対して重送の発生を効果的に抑えることができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、 請求項1に記載のシート供給装置において、前記制御手段は、前記記憶手段においてシートの種類毎に記憶されている送出枚数と重送回数との関数に基づいて、前記空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態を変更するものとする。
【0014】
上記記憶手段には、シートの種類毎に分けられた送出枚数と重送回数とが記憶されている。そして、シート送出手段から指定されたの種類のシートが送出されるとき、記憶手段に記憶されているこの種類のシートについての送出枚数と重送回数との関数に基づいて、空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態が設定される。したがって、過去における重送の頻度に基づいて空気流の状態を設定することができる。また、連続して多数枚のシートを送り出すときに、その一連の動作中で重送が生じると、その頻度を逐次反映させて空気流の状態が変更される。これにより、この種類のシートが収容されたシート収容手段への空気流は、該シートの種類の重送防止に適した状態に設定され、重送を適切に防止することができる。
【0015】
請求項4に係る発明は、 請求項1に記載のシート供給装置において、環境状態を検知する環境検知センサを有し、 前記制御手段は、前記環境検知センサの出力に基づいて、前記空気流吹き付け手段によって吹き出す空気流の状態を制御するものとする。
【0016】
上記環境検知センサは、画像形成装置内部又は外部に取り付けられ、環境状態、例えば、雰囲気の湿度や温度等の状態を検知するものであり、種々の方式のセンサを用いることができる。
【0017】
上記シート供給装置では、環境検知センサによって雰囲気の温度、相対湿度を検知し、これらの値に基づいて、空気流吹き付け手段から吹き出す空気流の状態が制御される。これにより、雰囲気の状態によってシートの吸湿状態が異なる場合でも、該シートの吸湿状態に適した空気流を形成し、この空気流をシート収容手段へ吹き付けてシート間の密着力を低減させることができる。そして、吸湿量が多く、シート間の密着力が高いシートの重送を効果的に抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、画像読取装置4やパーソナルコンピュータ等の外部機器5と通信回線によって接続される受信部1を有しており、この受信部1からの画像情報を画像記録制御部2に送り込み、この画像情報に基づいて画像記録部3が像を形成して、記録シート上に定着像を形成するものである。
【0019】
上記画像記録部3は、電子写真法によって画像を形成するものであり、周面に静電電位の差による潜像が形成される感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周面を一様に帯電する帯電ロール12と、一様に帯電された感光体ドラム11に像光を照射し、静電潜像を形成する像書き込み装置13と、感光体ドラム上の潜像にトナーを転移して像を可視化する現像装置14と、感光体ドラム上で形成されたトナー像を記録シートに転写する転写装置15と、トナー像が転写された記録シートを加熱加圧して定着像とする定着装置16とを有している。
【0020】
上記画像記録部3の下方部には、異なるサイズの用紙又は異なる種類の用紙を収容できるように4つのシート供給装置17が上下に配設されている。そして、このシート供給装置17から送り出されたシートは、搬送路18を経て、画像記録部3に送り込まれ、転写装置15によって感光体ドラム上のトナー像が転写された後、定着装置16を通過して排紙トレイ19に排出されるようになっている。
【0021】
図2は、上記シート供給装置17の概略斜視図であり、図3は、図2中に示すA−A線における断面図である。
このシート供給装置17は、複数枚のシートを積層して収容するシートトレイ21(シート収容手段)と、このシートトレイ21から1枚ずつシート送り出す給紙ロール群25(シート送出手段)と、シートトレイ21内でシートの位置を規制するシートガイド22と、シートトレイ21の底部に設けられて積層されたシートの上面が所定高さの供給位置となるように調整するボトムプレート23と、シートトレイ21内に積層して収容されたシートの端面に空気流を吹き付ける空気流吹き付け装置24と、各シートトレイ21から送り出されたシートのそれぞれの搬送路18の合流位置より下流に、シートトレイ21から送出されたシートの重送を検知する重送検知センサ26と、該シートの種類を識別するシート判別センサ27と、画像形成装置の任意の場所に、周囲の温度及び相対湿度を検知する環境検知センサ28と、シートトレイ21からのシートの送出枚数及び重送検知センサ26が検知したシートの重送回数をカウントするカウンター29と、シートの種類毎に分けて送出枚数、重送回数が記憶される記憶装置30と、シート判別センサ27、記憶装置30及び環境検知センサ28からの出力に基づいて、空気流吹き付け装置24が吹き出す空気流の状態を制御する制御装置31と、を有している。
なお、シート判別センサ27に代えて、操作者がタッチパネル等からシートの種類を入力するシート種別入力装置(図示しない)を用いることもできる。
【0022】
シートトレイ21内に収容されたシートSは、送り出し方向の前方側の壁体と側方の壁体とに当接して収容され、側方の壁面がサイドレジ(側放基準位置)となり、この壁面に沿ってシートが送り出される。そして、これらの壁面と対向する位置にシートガイド22が移動可能に設けられており、異なるサイズのシートに対して位置を規制し、上記前方側の壁体及び側方の壁体に積層されたシートの端面が当接するようにしている。
【0023】
上記給紙ロール群25は、積層されたシートの上面に当接して回転し、最上層のシートを送り出すピックアップロール25aと、この下流側に設けられてシートの送出方向に駆動される給送ロール25bと、この給送ロール25bに当接され、トルクリミッタを介してシートの送出方向と逆方向に駆動される分離ロール25cとを有している。そして、ピックアップロール25aによって送り出されたシートが給送ロール25bと分離ロール25cとの当接部に送り込まれたときに、シートが1枚だけの場合には、給送ロール25bによりシートは送出方向に搬送され、その際の送出方向の駆動力はシートとロール間の摩擦により分離ロール25cに伝達される。分離ロール25cのトルクリミッタの駆動伝達限度はこの駆動力よりも低く設定されているので、分離ロール25cはシートの送出方向に回転する。また、シートが2枚以上重なった状態で給送ロール25bと分離ロール25cとの当接部に送り込まれたときは、給送ロール25bにより最上層のシートは送出方向に搬送され、その際の送出方向の駆動力はシート間の摩擦により下層のシートに伝達されていき、最終的に最下層のシートとロール間の摩擦により分離ロール25cに伝達される。分離ロール25cのトルクリミッタの駆動伝達限度はこの駆動力よりも高く設定されているので、分離ロール25cはシートの送出方向と逆方向に回転する。そのため、下層のシートは上層のシートと分離し、分離ロール25cの駆動力によって送出方向とは逆の方向に搬送され、シートトレイ21に戻るようになっている。
【0024】
上記空気流吹き付け装置24は、上記のような給紙ロール群25による重送防止機構を補助するものであり、シートトレイ21の側方の壁面に設けられた空気流の吹き出し口24aと、この吹き出し口24aに通じるダクト24bと、このダクト24bに空気を送り込むファン24cと、吹き出し口24aの開口範囲を変化させるシャッター24dと、このシャッター24dを上下方向に駆動する駆動装置24eと、上記ファン24cを駆動するモータ24hとで主要部が構成されている。そして、上記構成により積層されたシート間の密着力を低減してシートが分離し易い状態にするものである。
【0025】
上記空気流の吹き出し口24aは、図3に示すように、シートトレイ21のシート送り出し方向における側方から空気流を吹き付けるように設定されており、シートトレイ21内に積層されたシートの最上面より上部及び積層されたシートの上層部分の端面に空気流を吹き付けることができる位置に設けられている。
【0026】
上記ファン24cは、モータ24hの回転駆動によって空気導入路24fから空気を取り入れ、ダクト24bを介して吹き出し口24aへと空気流を送り込むものである。なお、上記空気導入路24f内にはヒータ24gが設けられており、吹き出す空気を加熱してシートの乾燥を促進するようになっている。これは、シートが乾燥することによってシート間の密着力が低減され、重送をより有効に防止しようとするものである。
【0027】
上記シャッター24dは、それぞれの吹き出し口24a付近でダクト24b内を通過する空気流を制限するものであり、上下方向に移動が可能に支持され、駆動装置24eによって駆動されるものとなっている。そして、このシャッター24dの動作を適切に制御することによって吹き出し口24aから吹き出される空気流の風量及び吹き出し範囲が時間とともに変化するように制御すること、又はシャッター24dの動作を停止して吹き出しを定常状態にすること等が任意にできるようになっている。
【0028】
上記重送検知センサ26は、例えば、搬送路上を通過するシートの厚みや光の透過度を測定することによって、該シートが2枚以上重なった状態であることを検知するものである。重送が検知されると、検知信号がカウンター29に入力されて重送がカウントされ、記憶装置30においてシートの種類毎に分けて重送回数が記憶される。また、重送検知センサ26の検知信号は、画像記録制御部2にも入力されるものとなっており、この信号に基づいて画像形成動作の停止・再稼動等が制御される。
【0029】
また、画像形成装置の任意の場所には、重送検知センサ26が検知した重送の発生状態を表示する表示装置6が備えられており、操作者は該表示装置6によって重送の発生状態を確認することができる。なお、重送の発生状態とは、発生の回数、重送が何枚目に生じたか等のデータである。
【0030】
上記制御装置31は、シート判別センサ27及びカウンター29からの入力によって、シートの種類毎に分けてシートの送出枚数及び重送回数を記憶装置30に保存するとともに、これらのデータに基づいてファン24cを駆動するモータ24hの出力を段階的に制御するものとなっている。つまり、モータ24hに供給する電力量が段階的に設定されており、重送が所定回数検知されたときに、これらの設定を変更することによってモータの回転速度を上昇させ、吹き出し口24aから吹き出す風量を増大して重送が生じにくい状態にするようになっている。これらの設定はシートの種類毎になされており、シート判別センサの出力によって設定が選択される。
【0031】
次に、上記シート供給装置17の動作を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像形成動作を開始する信号が入力されると、まず、シート供給装置17でファン24cの駆動が開始され、空気流吹き付け装置24によってシートトレイ21内に積層して収容されたシートSの端面に空気流が吹き付けられる(ST1)。一方、受信部1からは画像情報が画像記録制御部2に送り込まれ(ST2)、画像記録部3で画像を形成する動作が開始される。
【0032】
そして、画像記録部3における画像形成とタイミングを合わせて、給紙ロール群25によってシートトレイ21からシートが送り出される(ST3)。送出されたシートは、シート判別センサ27によってシートの種類が判別され(ST4)、カウンター29によってシートの送出がカウントされ、記憶装置30において、シートの種類毎に分けて送出枚数が記憶される(ST5)。
【0033】
送出されたシートは、重送検知センサ26と対向する位置を通過するとき、該重送検知センサ26によって重送であるか否かが判断され(ST6)、1枚である場合には画像記録部3へと搬送される。画像記録部3では、画像信号に基づいて感光体ドラム11上にトナー像が形成され、このトナー像がシートに転写及び定着されてシート上に画像が形成され(ST7)、該シートは排出トレイ19へと排出される(ST8)。そして、画像形成を行なった枚数が、一連の画像形成枚数としてあらかじめ入力された枚数(予定枚数)に達しているか否かが判断され(ST9)、まだ予定枚数になっていないときは、次の画像形成を繰り返す。
【0034】
一方、重送検知センサ26によって重送が検知された場合には、検知信号がカウンター29に入力されてシートの重送がカウントされ、記憶装置30において、シートの種類毎に分けて重送回数が記憶される(ST10)。その後、重送が生じたシートについては画像を記録することなく、画像データは一旦保持し(ST11)、シートはパージトレイに排出する(ST12)。なお、重送されたシートは、通常の排出トレイ19に他のシートと区別するように位置をずらして排出してもよい。そして、記憶装置30に記憶されているこの種類のシートの重送回数が、あらかじめ設定されている所定回数に達しているか否かが判断され(ST13)、まだ所定回数になっていないときは、次の画像形成動作として重送されたシートに記録する予定であった画像データに基づいて画像を形成し、次に送出されたシート上に転写する。
【0035】
上記のように画像形成を繰り返し、検知された重送回数が所定の回数に達すると、空気流吹き付け装置24の設定を変更する。設定は、シートトレイ21内に収容されているシートSに吹き付ける風量を増大するものであり、重送が所定回数検知されたシートについてあらかじめ段階的に設定されている風量に基づき、風量を一段階増大するように変更する(ST14)。風量の増大量はシートの種類毎に異なる設定がなされており、風量を増大する基準となる重送回数もシートの種類毎に異なる値を設定することができる。例えば、A種のシートについては、重送が3回検知される毎に、風量を10%上昇させるように設定し、B種のシートに対しては、重送が5回検知される毎に風量を15%上昇させるというように設定することができる。また風量の初期値も、シートの種類毎に設定することができ、シートの種類が判別されると直ちに、当該シートについての設定によって空気流の吹き付けがなされるようにすることができる。
【0036】
このように空気流吹き付け装置24からの風量が増大されることによって、シートトレイ21内で積層されたシート間の密着力がより有効に低減され、重送が生じにくくなる。そして、重送が生じなくなると、それ以上風量を増大する設定の変更は行われず、安定したシートの送出が行われる。このようにして、あらかじめ予定した枚数のシートの送出が完了すると(ST14)、表示装置6に画像形成動作中に発生した重送の回数や、重送が何枚目に生じたか等のデータが表示され(ST15)、一連の画像形成動作及びこれにともなうシート送出動作を終了する(ST16)。
【0037】
なお、上記風量の設定は、上限値が定められており、風量が増大する設定変更が繰り返し行われた場合であっても、風量が限りなく上昇することは抑止される。また、一連のシート送出動作が完了すると、風量の設定は初期値に戻るようになっている。ただし、連続して所定枚数のシートが重送なしに送出された場合には、風量が一段階減少するように設定を変更するものとし、一連のシートの送出が終了した後にも終了時の設定をその後も維持するようにすることもできる。
【0038】
次に、上記制御装置31による空気流吹き付け装置24の制御の他の例について説明する。
この制御では、シートの送出枚数及び重送回数がシートの種類毎にカウントされ、記憶装置30に保存されている。そして、制御装置は、シートの送出動作が開始されると、定期的に当該シートの送出枚数と重送回数とを記憶装置30から読み込み、過去における重送の発生率に基づいて空気流吹き付け装置から吹き出す風量を所定の関数で演算する。この関数はシートの種類毎にあらかじめ定められているもので、例えば次のような関数を採用することができる。
(初期値)+(重送率)×(係数)= 吹き出し風量
上式において、
(重送率)=(重送回数)/(シートの送出枚数)
であり、重送が頻繁に生じると徐々に風量が上昇して重送が生じにくい状態に設定を変更する。また、重送が生じないと徐々に重送率が低下し、風量は低減されて適切な風量で安定する。
なお、上記式を用いて定期的に設定を変更する時期は、シートの送出を所定枚数行う毎としてもよいし、一連のシート送出を開始するとき、及び開始してから所定の時間が経過したときとするものであってもよい。
【0039】
以上に説明した実施の形態では、空気流の吹き出し口から吹き出される風量を変更して重送の防止を防止するものであったが、この他に吹き出す空気を加熱するヒータの出力を変更するものであってもよい。ヒータの出力を上昇させると吹き出す空気の温度が上昇し、シートの乾燥が促進されて重送が生じにくくなる。また、図5に示すように、シャッター24dの駆動装置24eを制御装置31’によって制御するものとし、吹き出し口24aの範囲を変更することもできるし、シャッター24dを周期的に駆動するものとしてそのパターン、周期等を変更するものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係るシート供給装置では、シート判別手段またはシート種別入力手段から提供される送出シートについての情報と、記憶手段によってシートの種類毎に分けて記憶されている送出枚数及び重送回数とに基づいて、空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態が変更される。これにより種類の異なるシートに対して、空気流吹き付け手段からそれぞれ適切な空気流がシート収容手段内で吹き付けられ、いずれのシートに対しても、シート間の分離を促進して重送が生じるのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられているシート供給装置の概略斜視図である。
【図3】図2中に示すA−A線における断面図である。
【図4】図2に示すシート供給装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本願発明の他の実施形態であるシート供給装置であって、空気流の吹き出し口に設けられシャッターの動作を制御する例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 受信部
2 画像記録制御部
3 画像記録部
4 画像読取装置
5 外部機器
6 表示装置
11 感光体ドラム
12 帯電ロール
13 像書き込み装置
14 現像装置
15 転写装置
16 定着装置
17 シート供給装置
18 搬送路
19 排紙トレイ
21 シートトレイ
22 シートガイド
23 ボトムプレート
24 空気流吹き付け装置
24a 吹き出し口
24b ダクト
24c ファン
24d シャッター
24e 駆動装置
24f 空気導入路
24g ヒータ
24h モータ
25 給紙ロール群
25a ピックアップロール
25b 給送ロール
25c 分離ロール
26 重送検知センサ
27 シート判別センサ
28 環境検知センサ
29 カウンタ
30 記憶装置
31 制御装置

Claims (4)

  1. シートを積層して収容するシート収容手段と、
    前記シート収容手段に収容されたシートを、最上層のシートから順に送り出すシート送出手段と、
    前記シート収容手段内に収容されたシートの積層された端面に対向した吹き出し口を備え、該吹き出し口からシートの積層された端面に空気流を吹き付ける空気流吹き付け手段と、
    前記シート収容手段から送り出されたシートが2枚以上重なった状態で送り出された場合に、該重送を検知する重送検知センサと、
    前記重送検知センサが検知した重送の回数又は前記重送検知センサが検知した重送の回数と前記シート送出手段が送り出したシートの枚数とをカウントする計数手段と、
    前記シート収容手段から送出されたシートの種類を識別するシート判別手段又はシート収容手段から送出されるシートの種類を操作者が入力するシート種別入力手段と、
    前記計数手段でカウントされた重送の回数又は前記計数手段でカウントされた重送の回数と送出シートの枚数とをシートの種類毎に分けて記憶する記憶手段と、
    前記シート判別手段又はシート種別入力手段から提供される、前記シート収容手段から送出されるシートの種類についての情報と、該シートの種類について前記記憶手段に記憶されている計数値とに基づいて、前記空気流吹き付け手段によって吹き出す空気流の状態を制御する制御手段とを有することを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記制御手段は、特定の種類のシートについて前記重送検知センサが所定回数の重送を検知したときに、その種類のシートが送出されるときに前記空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態を、段階的に変更することを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記記憶手段においてシートの種類毎に記憶されている送出枚数と重送回数との関数に基づいて、前記空気流吹き付け手段が吹き出す空気流の状態を変更することを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  4. 環境状態を検知する環境検知センサを有し、
    前記制御手段は、前記環境検知センサの出力に基づいて、前記空気流吹き付け手段によって吹き出す空気流の状態を制御するものであることを特徴する請求項1に記載のシート供給装置。
JP2003126299A 2003-05-01 2003-05-01 シート供給装置 Expired - Fee Related JP4089499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126299A JP4089499B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 シート供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126299A JP4089499B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 シート供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004331258A JP2004331258A (ja) 2004-11-25
JP4089499B2 true JP4089499B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=33503273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003126299A Expired - Fee Related JP4089499B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 シート供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4089499B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4492429B2 (ja) * 2004-12-17 2010-06-30 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
JP4492361B2 (ja) * 2005-01-12 2010-06-30 富士ゼロックス株式会社 シート給送装置
JP2006225087A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Fuji Xerox Co Ltd シート給送装置および画像形成装置
JP2006256820A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd シート供給装置及び画像形成装置
JP2007308207A (ja) * 2006-05-15 2007-11-29 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP4689531B2 (ja) * 2006-05-19 2011-05-25 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
JP4770717B2 (ja) * 2006-11-21 2011-09-14 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP5649873B2 (ja) * 2010-08-25 2015-01-07 理想科学工業株式会社 給紙装置
JP5914710B2 (ja) * 2015-01-19 2016-05-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置および画像形成装置
JP5847342B2 (ja) * 2015-01-19 2016-01-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置および画像形成装置
CN113460741A (zh) * 2021-06-21 2021-10-01 长葛市大阳纸业有限公司 具有纸张发散装置的印刷机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004331258A (ja) 2004-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8272634B2 (en) Sheet feeding device, and image forming device
JP6413604B2 (ja) シート分離装置、シート供給装置、および画像形成装置
JP5434601B2 (ja) 給紙装置及び画像形成システム
JP5709436B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP4089499B2 (ja) シート供給装置
JPH01285531A (ja) 機械要素の制御方法及び装置
JP2007137645A (ja) 給紙装置
US20100295237A1 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus having sheet feeding device
JP2006008380A (ja) シート供給装置
US7500665B2 (en) Method and device for improving pressure control in a sheet feeder
JP2007297149A (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP4449801B2 (ja) シート供給装置
JP4029276B2 (ja) シート供給装置
JP3854431B2 (ja) シート供給装置
JP4135085B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP2011063359A (ja) 画像形成装置
JP2006001699A (ja) シート供給装置
JP4561861B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP4135084B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP2002128300A (ja) シート供給装置
JP4826673B2 (ja) シート供給装置
JP2006256820A (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP2005077670A (ja) 画像形成装置
JP2015212194A (ja) シート排出装置および画像形成装置
US20240034585A1 (en) Sheet feeding apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060420

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees