JP4561861B2 - シート供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート供給装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4561861B2
JP4561861B2 JP2008098514A JP2008098514A JP4561861B2 JP 4561861 B2 JP4561861 B2 JP 4561861B2 JP 2008098514 A JP2008098514 A JP 2008098514A JP 2008098514 A JP2008098514 A JP 2008098514A JP 4561861 B2 JP4561861 B2 JP 4561861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
blowing
outlet
air flow
changing means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008098514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008179485A (ja
Inventor
博幸 池内
貴仕 中里
寛明 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008098514A priority Critical patent/JP4561861B2/ja
Publication of JP2008179485A publication Critical patent/JP2008179485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4561861B2 publication Critical patent/JP4561861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、積層されたシートを1枚ずつ順次に供給するシート供給装置に係り、特に2枚以上のシートが重なって供給される、いわゆる重送を有効に防止することができるシート供給装置、及び該シート供給装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置においては、画像が形成される記録媒体として所定のサイズにカットされた記録用紙が用いられている。この記録用紙は、一般に複写機用の上質紙が用いられており、これらの記録用紙は比較的に表面の平滑度が低くなっている。このため、記録用紙間の密着力は小さく、用紙トレイから記録用紙を1枚ずつ供給するときに重送を防止することは比較的容易である。しかしながら、近年では、記録媒体の多様化にともない、表面の平滑度が高い記録シート等がしばしば用いられる。このような記録シートは表面の密着性が高く、重送が起こりやすくなる。特にフルカラーの画像形成装置の普及にともない高光沢のコート紙が多く用いられ、この他にもOHPシートやトレーシングペーパーが用いられることもあり、重送が生じ易くなっている。
このような状況から、密着性の高い記録シートの重送を防止する技術として、給紙ロールと分離ロールとによって取り出したシートを他のシートから分離するのに加え、シートトレイに積層して収容されたシートの端面に空気流を吹き付け、シート間に空気層を形成して分離を促進する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
また、空気流の吹き出し口に上下方向に移動可能な吹き出し範囲変動手段を設け、これを上下に移動させながら空気流の吹き出しを行うことによって吹き出しの範囲を変動させ、積層されたシートを捌くように動作させて、分離を促進する技術も開示されている(特許文献2)。
さらに、上記のような吹き出し範囲変動手段を上下に移動させるときに、所定のパターンでその移動速度を変化させ、積層されたシートの上層部で有効にシート間の分離が行われるようにする技術も提案されている(特許文献3)。
特開平4−23747号公報 特開平11−5643号公報 特開2002−128300号公報
しかしながら、上記のような従来の装置では、さらに次の点を改良することが望まれている。
積層されたシートの端面に空気流を吹き付けることにより、シートを捌くように分離し、シート間に空気流を発生させて密着性を低下させる効果が得られるものの、高光沢の用紙等でサイズが大きいシートに対しては、充分な分離効果が得られない場合が生じる。高光沢でサイズの大きいシート等では、広い面積でシートが密着しているため、広い面積の全体に空気流を行き渡らせることは難しい。また、空気流を吹き付けたときに、捌くような動作が生じにくく、シート間を分離してばらけさせることが難しくなる。そして、強い空気流を吹き付けても、2,3枚が付着したまま浮き上がるような現象が生じやすい。
一方、複写機等の画像形成が高速化することによってシートの供給速度も高くなっており、空気流の吹きつけによるシートの分離及び浮揚させる効果が、充分でなくなり、重送が生じ易くなることもある。
本願に係る発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、積層されたシートの側端面に空気流を吹き付けて、シート間の密着力を低減し、より確実に重送を防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 シートを積層して収容するシート収容手段と、 前記シート収容手段内に収容されたシートの積層された端面に対向した複数の吹き出し口を備え、該吹き出し口からシートの積層された端面に空気流を吹き付けて次々にシートを浮揚させる空気吹き付け手段と、 浮揚させたシートを1枚ずつ最上層のシートから順に送り出すシート送出手段と、を備え、 前記空気吹き付け手段は、複数の吹き出し口から吹き出される空気流の状態を、時間の経過とともに変動させる空気流変動手段を有し、 該空気流変動手段は、前記複数の吹き出し口の少なくとも一つから吹き出される空気流を、他の吹き出し口から吹き出される空気流と状態が異なるものとしてシート間に微小なずれを形成させるものであり、 該空気流変動手段は、それぞれの吹き出し口の吹き出し範囲を変動させる吹き出し範囲変動手段であって、 一つの吹き出し口に設けられた前記吹き出し範囲変動手段が、他の吹き出し口に設けられた吹き出し範囲変動手段と異なる動作をするように制御されるものであることを特徴とするシート供給装置を提供する。
上記構成において、空気流の状態の変動は、周期的又は非周期的に変化するものを含む。また、周期的に変化する場合には、変化のパターンを様々なものに設定することができる。
上記のようなシート供給装置では、複数の吹き出し口から吹き出される空気流によって、積層されたシートを捌いて分離させる効果、浮揚させて密着力を低減させる効果が広い範囲に生じる。そして、空気流の状態を時間の経過とともに変化させることにより、シートを活発に動かし、シートを分離する効果及び浮揚させる効果を高めることができる。また、吹き出される空気流の状態が、吹き出し口によって異なるようになっているので、積層されたシートには、浮揚する部分とそうでない部分が生じ、シートに波打つような動きが生じる。これにより、2枚以上が重なっているシート間に微小なずれが生じやすくなり、シート間を分離する効果が向上する。
例えば、所定の大きさの吹き出し口の一部を遮蔽するように設けられた吹き出し範囲変動手段が上下に移動することにより、吹き出し口の上部または下部で、空気流の吹き出し範囲を適切に変化させることができる。そして、複数の吹き出し口についてそれぞれ設けられた吹き出し範囲変動手段が、異なる動作をすることによって、吹き出し口によって吹き出す空気流の状態が異なるものとなり、積層されたシートは変形を生じやすくなってシート毎に分離する効果が向上する。
なお、複数の吹き出し口に設けられた吹き出し範囲変動手段のそれぞれは、独立した駆動源によって駆動されるものでもよいが、同一の駆動源から適切な伝達機構によって駆動力が伝達されるものでもよい。このとき伝達機構を複数の吹き出し範囲変動手段について異なるものとすることにより、それぞれの間で異なる動作をするように制御することが可能である。また、伝達機構にクラッチを設けることによって個別に吹き出し範囲変動手段の移動を停止させることもできる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシート供給装置において、 前記空気流変動手段は、それぞれの吹き出し口について上下方向に移動し、それぞれの吹き出し口の吹き出し範囲を変動させるシャッターであり、 前記シャッターには、空気流の吹き出し範囲を限定する開口が設けられているものとする。
シャッターに開口が設けられていると、この開口から空気流が吹き出され、シャッターが吹き出し口の大部分又は全部を閉じる位置にあると、上記開口から吹き出される空気流の風速つまり風圧が大きくなる。この空気流を積層されたシートの上層部に吹き付けることにより、シートを浮揚させて分離する効果が増大する。また、風速が大きくなることによってシートが振動するように動作し、分離効果が顕著となる。さらに、このシャッターを移動することによって開口の位置も移動し、吹き出し口の位置を所定のパターンで移動させることもできる。これにより、大きな風速を作用させる範囲を移動して、密着力の高いシートを分離させるきっかけを有効に作ることもできる。
請求項3に係るシート供給装置は、請求項1又は請求項2に記載のシート供給装置において、前記空気流変動手段は、 前記空気吹き付け手段の吹き出し口に設けられた吹き出し範囲変動手段が周期的に吹き出し範囲を変動し、 一つの吹き出し口に設けけられた吹き出し範囲変動手段が、該吹き出し口の吹き出し範囲を拡大する方向に動作すると同時に、他の吹き出し口に設けられた吹き出し範囲変動手段が該吹き出し口の吹き出し範囲を縮小する方向に動作する時間が存在するように設定されているものとする。
吹き出し範囲が拡大される吹き出し口と対向する位置では、積層されたシートは、次々にシートが上層から浮揚される。一方、吹き出し範囲が縮小する吹き出し口と対向する位置では、浮揚していたシートが徐々に下降し、重力によって積層された状態に戻る。このとき、シートの上昇する部分と下降する部分とが生じ、シートが波打つように動作して有効にシートの分離が行われる。
請求項4に係る画像形成装置は、 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のシート供給装置を備え、前記シート収容手段から送り出されたシート上に画像を形成するものとする。
以上説明したように、本願に係る発明のシート供給装置では、シート収容手段内に積層して収容されたシートの端面に、複数の吹き出し口から空気流が吹きつけられ、この空気流の状態が変動する。これにより、シートが空気流によって浮揚され、シート間の分離が促進されるとともにシート間の密着力が低減される。また、複数の吹き出し口で空気流の状態が異なるように制御されることによってシートは波打つように変形し、変形の曲率が常に変化する。これによって、シート間の分離が生じ易くなり、重送が有効に防止される。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、画像読取装置1、パーソナルコンピュータ等の外部機器2と通信回線によって接続される受信部3を有しており、この受信部3からの画像情報を画像記録制御部4に取り込み、この画像情報に基づいて画像記録部5が像を形成して、記録シート上に像を定着するものである。
上記画像記録部5は、電子写真法によって画像を形成するものであり、周面に静電電位の差による潜像が形成される感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周面を一様に帯電する帯電ロール12と、一様に帯電された感光体ドラム11に像光を照射し、静電潜像を形成する像書き込み装置13と、感光体ドラム11上の潜像にトナーを転移して像を可視化する現像装置14と、感光体ドラム11上で形成されたトナー像を記録シートに転写する転写装置15と、トナー像が転写された記録シートを加熱加圧して定着像とする定着装置16と、像を転写した後の感光体ドラム11を清掃するクリーナ17とを有している。
上記画像記録部5の下方には、シート供給装置6が設けられており、異なるサイズのシート又は異なる種類のシートを収容できるように4つのシート供給装置が上下に配設されている。そして、このシート供給装置6から送り出されたシートは、搬送路7を経て、画像記録部5に送り込まれ、転写装置15によって感光体ドラム11上のトナー像が転写された後、定着装置16を通過して排紙トレイ8に排出されるようになっている。
図2は、上記シート供給装置6の概略斜視図であり、図3は、図2中に示すA−A線における断面図であり、図4は,B−B線における断面図である。
このシート供給装置6は、複数枚のシートを積層して収容するシートトレイ21(シート収容手段)と、このシートトレイ21から1枚ずつシートを送り出す給紙ロール群22(シート送出手段)と、シートトレイ内でシートの位置を規制するシートガイド23と、シートトレイ21の底部に設けられて積層されたシートSの上面が所定高さの供給位置となるように調整するボトムプレート24と、シートトレイ21内に積層して収容されたシートSの端面に空気流を吹き付ける空気流吹き付け装置25とを有している。
シートトレイ21内に収容されたシートSは、送り出し方向の前方側の壁体21aと側方の壁体21bとに当接して位置決めされ、側方の壁面がサイドレジ(側方基準位置)となり、この壁面に沿ってシートSが送り出される。そして、これらの壁面と対向する位置にシートガイド23が移動可能に設けられており、異なるサイズのシートSに対して位置を規制し、上記前方側の壁体21a及び側方の壁体21bに積層されたシートSの端面が当接するようにしている。
給紙ロール群22は、積層されたシートSの上面に当接して回転し、最上層のシートSを送り出すピックアップロール31と、この下流側に設けられてシートSの送出方向に駆動される給送ロール32と、この給送ロール32に当接され、トルクリミッタを介してシートの送出方向と逆方向に駆動される分離ロール33とを有している。そして、ピックアップロールによって送り出されたシートが給送ロール32と分離ロール33との当接部に送り込まれたときに、シートが1枚だけの場合には、給送ロール31の駆動によりシートが送出方向に搬送され、分離ロール33は、シートとの摩擦によって伝達される回転駆動力がトルクリミッタの駆動力伝達限度を超えているので、分離ロール33に付与される駆動力に反してシートの送出方向に回転する。また、シートが2枚以上重なった状態で給送ロール32と分離ロール33との当接部に送り込まれたときは、給送ロール32の駆動力は最上層のシートには伝えられるがシート間の摩擦が小さく、下層のシートは上層のシートと分離し、分離ロール33の駆動力によって送出方向とは逆の方向に搬送され、シートトレイ21に戻るようになっている。
上記空気流吹き付け装置25は、上記のような給紙ロール群22による重送防止機構を補助するものであり、シートトレイ21の側方の壁面に設けられた空気流の吹き出し口41と、この吹き出し口41に通じるダクト42と、このダクト42に空気を送り込むファン43と、吹き出し口41の開口範囲を変化させる吹き出し範囲変動手段44と、この吹き出し範囲変動手段44を上下方向に駆動する駆動装置45と、この駆動装置の動作を制御する制御装置46とで主要部が構成されている。そして、上記構成により積層されたシートを分離するとともに、シート間の密着力を低減してシートの重送を防止するものである。
上記空気流の吹き出し口41は、図3に示すように、シートトレイ21のシート送り出し方向における側方から空気を吹き付けるように設定されており、シートトレイ21内に積層されたシートSの最上面より上部及び積層されたシートの端面に空気流を吹き付けることができる位置に設けられている。
上記ファン43は、駆動モータ(図示しない)の回転駆動によって空気導入路47から空気を取り入れ、ダクト42を介して吹き出し口41へと空気を送り込むものであり、軸流ファン、シロッコファン、クロスフローファン等さまざまなタイプのものを用いることができる。
なお、上記空気導入路47内にはヒータ48が設けられており、吹き出す空気を加熱してシートの乾燥を促進するようになっている。これは、シートが乾燥することによってシート間の密着力が低減され、重送をより有効に防止するものである。
上記吹き出し範囲変動手段44は、それぞれの吹き出し口41付近でダクト42内を通過する空気流を制限するものであり、上下方向に移動が可能に支持され、駆動装置45によって駆動されるものとなっている。そして、この吹き出し範囲変動手段44の動作を制御装置46によって適切に制御することによって吹き出し口41から吹き出される空気流の風量及び吹き出し範囲を時間とともに変化させること、又は吹き出し範囲を一定にして空気流を定常状態にすること等が任意にできるようになっている。
上記吹き出し範囲変動手段の駆動装置45は、二つの吹き出し口41に設けられた吹き出し範囲変動手段44a,44bをそれぞれ独立して駆動するものであり、伝達機構を介して吹き出し範囲変動手段44を駆動するものである。そして、制御装置46からの信号に基づいてそれぞれの吹き出し範囲変動手段44a,44bが独立した動作を行うように制御されるものとなっている。なお、上記吹き出し範囲変動手段44の下部には側方への突出部49が形成されており、この突出部が光センサ50の検知光を遮ることによって吹き出し範囲変動手段44の位置が検出され、この検出データが制御装置46に入力されるようになっている。
次に上記シート供給装置6の吹き出し範囲変動手段44の動作について説明する。
シートの送り出し方向の前方側に設けられた第1の吹き出し口41aの吹き出し範囲変動手段44a及び後方側に設けられた第2の吹き出し口41bの吹き出し範囲変動手段44bは、ともにほぼ等速度で上下に周期的に往復動をするように制御される。そして、これらは互いに1周期の2分の1だけの時間的な位相のずれが生じるように駆動される。つまり、図5に示すように、第1の吹き出し口41aの吹き出し範囲変動手段44aが下降して吹き出し口を開放しつつあるときに、第2の吹き出し口41bの吹き出し範囲変動手段44bは上昇して吹き出しし口を閉鎖する方向に移動する。そして、第1の吹き出し口41aがほぼ全開となったときに第2の吹き出し口41bが閉鎖され、第1の吹き出し口41aが閉鎖されつつあるときに第2の吹き出し口41bが開放されるようになっている。
このように吹き出し範囲変動手段44が制御されることにより、図6(a)に示すようにシートトレイ内で積層して収容されたシートSは、第1の吹き出し口41aに対向する部分では、吹き出し口が開放されることによって積層されていたシートSが次々に浮揚し上昇する。これに対し、第2の吹き出し口41bに対向する部分では、吹き出し口が閉じられることによって浮揚していたシートSが徐々に下降し、重力によって積層される。また、図6(b)に示すように第1の吹き出し口41aが閉じつつあるときには、対向部分で浮揚しているシートが徐々に下降し、第2の吹き出し口41bが開放されつつあるときには、対向部分でシートが次々に浮揚される。このようにシートが挙動することによって積層されたシートは波打つように変形し、シートの曲率が常に変動する。そして、シート間に微小なずれが生じ、分離が促進される。
なお、図7に示すように、2つの吹き出し範囲変動手段44’が同じ位相で往復動するときには、シート全体が浮揚と下降とを繰り返し、シートには波打つような変形が生じない。このような状態では、図6に示されるような挙動をするときに比較して分離する効果は劣るものとなる。
なお、上記実施の形態では、吹き出し範囲変動手段44が上下に移動することによって、この吹き出し範囲変動手段44より上方で吹き出し口41が開放されるものであったが、図8に示すように吹き出し範囲変動手段54に開口54aを設け、この開口から空気流を吹き出すように構成することもできる。
このように構成することにより、吹き出し範囲変動手段54を上昇させて、吹き出し口51の大部分を閉じたときに開口54aから空気流が吹き出し、大きな風速でシートの端面に空気流を吹き付けることができる。このように大きな風速とすることにより、シートの上方の負圧を大きくするともに、シートを振動させることができ、シートを分離する効果が大きくなる。
図9は、吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示すものである。
この装置における吹き出し範囲変動手段64の制御は、第1の吹き出し範囲変動手段64aと第2の吹き出し範囲変動手段64bとが同じ周期で駆動されるが、駆動のパターンが異なっている。つまり、第1の吹き出し範囲変動手段64aは上昇時と下降時とでほぼ同じ速度で駆動されるが、第2の吹き出し範囲変動手段64bは、下降時に上昇時よりゆっくりとした速度で駆動されるものとなっている。このように制御されることによって、第1の吹き出し口61aと第2の吹き出し口61bとからの空気流が異なる時刻が生じ、シートに変形が生じる。したがって、積層されたシートの分離が促進される。
このような吹き出し範囲変動手段の制御は、図4に示すように独立した駆動装置でそれぞれの吹き出し範囲変動手段を駆動することによって実現することができるが、図10に示すように単一の駆動源65からの回転駆動力を異なる形状のカム67a,67bを用いて吹き出し範囲変動手段64a,64bの往復運動に変換することによっても実現することができる。
また、図11に示すように第1の吹き出し範囲変動手段の移動する周期と、第2の吹き出し範囲変動手段が移動する周期とが異なるように駆動するものであってもよい。この例では第2の吹き出し範囲変動手段74bの往復動の周期を第1の吹き出し範囲変動手段74aの周期の2分の1としているが、それぞれの周期は任意に定めることができるものである。このように駆動することによっても、シートの分離に良好な効果が得られる。
なお、上記のような駆動の制御は、図4に示すように、第1の吹き出し範囲変動手段と第2の吹き出し範囲変動手段とをそれぞれ独立した駆動装置で駆動することで可能となるが、図12に示すように、単一の駆動源75から異なる形状のカム77a,77bを用いて駆動力を伝達することによって実現することができる。また、駆動力伝達経路のギア比を異なるものとすることによって、それぞれの吹き出し範囲変動手段の駆動周期を異なるものとすることもできる。
図13は2つの吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示すものであり、第1の吹き出し範囲変動手段84aは周期的に駆動するものであるが、第2の吹き出し範囲変動手段84bは吹き出し口81bをほぼ全開とした状態で停止させるものである。このように制御することによって第1の吹き出し口81aからの空気流で積層されたシートとを捌くように動作させて分離するきっかけを作り、第2の吹き出し口81bからの定常状態の空気流を風量の大きなものとして、シート間の密着力を低減することができる。
このような制御も、それぞれの吹き出し範囲変動手段について独立した駆動装置によるものの他、図14に示すように単一の駆動源85からの伝達機構にクラッチ86を設け、このクラッチ86を適切なタイミングで遮断することによって吹き出し範囲変動手段84bを停止させることができる。
図15に示す制御形態は、図13に示すものと同様に第2の吹き出し範囲変動手段を静止し、吹き出し口からの空気流を定常状態としている。ただし、第2の吹き出し範囲変動手段94bは、図16に示すように開口を有するものを用い、吹き出し範囲変動手段の上端は吹き出し口の上部に位置するように停止して開口から空気流が吹き出すようにしている。そして、この空気流は、積層された最上層のシートSの上面より上部と上層部のシートの端面とに吹き付けられるように設定されている。これにより、開口から吹き出す空気流の風速を大きくし、シートを分離する効果を大きくすることができる。
図17に示す制御形態は、第1の吹き出し範囲変動手段と第2の吹き出し範囲変動手段とがそれぞれ往復動をするように制御されるが、それぞれが所定の周期で駆動された後に、吹き出し口を閉じた状態で一時停止するようになっている。そして、それぞれは互いに位相が時間的にずれるように制御されるものであるが、双方の吹き出し範囲変動手段が閉じた状態となる時間が生じるように停止時間及び位相のずれ量が設定されている。これにより、積層されたシートには空気流が吹き当てられない時間が設定され、この時間に空気流で浮揚されているシートが一旦下降し、空気流の吹き出しを再開することによって再び浮揚される。これを繰り返すことによって有効にシートの分離が行なわれる。
以上に説明した実施の形態では、シートトレイに2つの吹き出し口を設け、これらのそれぞれに吹き出し範囲変動手段を設けてその動作を制御するものであったが、吹き出し口を3つ以上設けることもできる。そしてこれらの吹き出し範囲変動手段は、例えば図18に示すように時間的な位相のずれを等分するように制御することができる。
また、上記実施の形態では、吹き出し口がシートトレイの側方の壁面に並列するように設けられているが、吹き出し口は、図19(a)に示すようにシートの送りだし方向における前方側に設けてもよいし、図19(b)に示すように後方側に設けることもできる。さらに、複数の吹き出し口は、シートの同じ縁辺に空気流を吹きつけるものに限らず、図19(c)に示すように、ひとつの吹き出し口はシートの側方から空気流を吹きつけ、他の吹き出し口は前方側から吹き付けるものでもよい。また、図19(d)に示すように複数の吹き出し口がシートの対向する縁辺に空気流を吹き付けるように両側部の対向する位置に、又は図19(e)に示すように、前方側と後方側とから対向するように設けられるものであってもよい。
一方、空気流の状態の変動は、ダクトを柔軟に変形するものとし、空気の吹き出し口を移動させるものでもよい。
本願発明に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置で用いられるシート供給装置の概略斜視図である。 図2中に示すA−A線における断面図である。 図3中に示すB−B線における断面図である。 図2に示すシート供給装置の吹き出し範囲変動手段の動作を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端位置を示す図である。 図2に示すシート供給装置の作用を説明する概略図である。 図2に示すシート供給装置と対比される従来の装置の作用を示す概略図である。 図2に示すシート供給装置で用いることができる吹き出し範囲変動手段の他の例を示す概略図である。 吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示す図である。 図9に示すように吹き出し範囲変動手段を駆動する駆動装置の他の例を示す概略図である。 吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示す図である。 図11に示すように吹き出し範囲変動手段を駆動する駆動装置の他の例を示す概略図である。 吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示す図である。 図13に示すように吹き出し範囲変動手段を駆動する駆動装置の他の例を示す概略図である。 吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示す図である。 図15に示すように吹き出し範囲変動手段を駆動するシート供給装置の吹き出し範囲変動手段の構成を示す概略図である。 吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示す図である。 吹き出し範囲変動手段の他の制御形態を示す図であり、時間の経過にともなって移動する吹き出し範囲変動手段の上端の位置を示すものである。 空気吹きつけ装置及び吹き出し口の配置パターンの例を示す概略図である。
1 画像読取装置
2 外部機器
3 受信部
4 画像記録制御部
5 画像記録部
6 シート供給装置
7 搬送路
8 排紙トレイ
11 感光体ドラム
12 帯電装置
13 像書き込み装置
14 現像装置
15 転写装置
16 定着装置
17 クリーナ
21 シートトレイ
22 給紙ロール群
23 シートガイド
24 ボトムプレート
25 空気吹き付け装置
31 ピックアップロール
32 給送ロール
33 分離ロール
41,51,81,91 吹き出し口
42 ダクト
43 ファン
44,54,64,74,84,94 吹き出し範囲変動手段
45 駆動装置
46 制御装置
47 空気導入部
48 ヒーター
49 突出部
50 光センサ
65,75,85 駆動源
67,77 カム
86 クラッチ

Claims (4)

  1. シートを積層して収容するシート収容手段と、
    前記シート収容手段内に収容されたシートの積層された端面に対向した複数の吹き出し口を備え、該吹き出し口からシートの積層された端面に空気流を吹き付けて次々にシートを浮揚させる空気吹き付け手段と、
    浮揚させたシートを1枚ずつ最上層のシートから順に送り出すシート送出手段と、を備え、
    前記空気吹き付け手段は、複数の吹き出し口から吹き出される空気流の状態を、時間の経過とともに変動させる空気流変動手段を有し、
    該空気流変動手段は、前記複数の吹き出し口の少なくとも一つから吹き出される空気流を、他の吹き出し口から吹き出される空気流と状態が異なるものとしてシート間に微小なずれを形成させるものであり、
    該空気流変動手段は、それぞれの吹き出し口の吹き出し範囲を変動させる吹き出し範囲変動手段であって、
    一つの吹き出し口に設けられた前記吹き出し範囲変動手段が、他の吹き出し口に設けられた吹き出し範囲変動手段と異なる動作をするように制御されるものであることを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記空気流変動手段は、それぞれの吹き出し口について上下方向に移動し、それぞれの吹き出し口の吹き出し範囲を変動させるシャッターであり、
    前記シャッターには、空気流の吹き出し範囲を限定する開口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 前記空気流変動手段は、
    前記空気吹き付け手段の吹き出し口に設けられた前記吹き出し範囲変動手段が時間の経過とともに吹き出し範囲を変動し、
    一つの吹き出し口に設けられた前記吹き出し範囲変動手段が、該吹き出し口の吹き出し範囲を拡大する方向に動作すると同時に、他の吹き出し口に設けられた前記吹き出し範囲変動手段が該吹き出し口の吹き出し範囲を縮小する方向に動作する時間が存在するように設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート供給装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のシート供給装置を備え、前記シート収容手段から送り出されたシート上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2008098514A 2008-04-04 2008-04-04 シート供給装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4561861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098514A JP4561861B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 シート供給装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098514A JP4561861B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 シート供給装置及び画像形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003081495A Division JP4135085B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 シート供給装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008179485A JP2008179485A (ja) 2008-08-07
JP4561861B2 true JP4561861B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=39723687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008098514A Expired - Fee Related JP4561861B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 シート供給装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4561861B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4600545B2 (ja) * 2008-08-25 2010-12-15 富士ゼロックス株式会社 薄膜部材捌き装置
JP5649873B2 (ja) * 2010-08-25 2015-01-07 理想科学工業株式会社 給紙装置
JP6277799B2 (ja) * 2014-03-17 2018-02-14 コニカミノルタ株式会社 給紙装置及び画像形成システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287844A (ja) * 2000-02-25 2001-10-16 Nexpress Solutions Llc エアブロワ手段によって積みパイルから最上位の枚葉紙を分離させるための装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287844A (ja) * 2000-02-25 2001-10-16 Nexpress Solutions Llc エアブロワ手段によって積みパイルから最上位の枚葉紙を分離させるための装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008179485A (ja) 2008-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006008380A (ja) シート供給装置
JP4131325B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP7325922B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2011140359A (ja) 給紙装置及び画像形成システム
JP4217571B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2017132587A (ja) 給紙装置および画像形成システム
JP4561861B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP5262792B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP4135085B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP2005162455A (ja) シート給送装置および画像形成装置
JP4449801B2 (ja) シート供給装置
JP4089499B2 (ja) シート供給装置
JP4029276B2 (ja) シート供給装置
JP2006248674A (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP4479546B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP4406712B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP2004284782A (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP6638271B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2002128300A (ja) シート供給装置
JP4826673B2 (ja) シート供給装置
JP2018111556A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2018016420A (ja) 給紙装置および画像形成システム
JP4379219B2 (ja) 給紙装置
JP2006001699A (ja) シート供給装置
JP4281611B2 (ja) 給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100719

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4561861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees