JP4087285B2 - 開閉機構、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉体を開閉操作するための開閉機構、及び該開閉機構を適用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子写真方式の画像形成装置においては、原稿を示す静電潜像を感光体上に形成して、感光体上の静電潜像をトナーにより現像し、トナー像を感光体から記録用紙に転写して、記録用紙上のトナー像を定着させる。
【0003】
この種の装置としては、複写機、印刷機、及びファクシミリ装置等がある。いずれにおいても、記録用紙のジャムを避けることができず、装置内の記録用紙を除去し得る様に各所に開閉体を設けている。また、記録用紙やトナー等を装置内に補給するためにも、開閉体を設けている。
【0004】
例えば、特許文献1には、記録用紙をカセットに積載収容して、カセットを装置本体のカセット着脱口にスライドさせて挿入し、カセット底の切欠を装置本体側の突起状先端に嵌合させて、カセットを位置決めするという技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、記録用紙の搬送路ユニットを水平の枢支軸により装置本体に枢支し、記録用紙のジャムの発生に際しては、搬送路ユニットを開成して、記録用紙を除去するという技術が開示されている。
【0006】
更に、特許文献3には、装置本体の装置側壁を2本の案内部材によって移動自在に支持し、装置側壁を平行移動させることにより、装置本体の開口部を開閉し、装置側壁を閉じたときに、装置側壁の両側のロック機構により該装置側壁を装置本体に固定するという技術が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−255324号公報
【特許文献2】
特公平8−18724号公報
【特許文献3】
特開2002−274693号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の様にカセット底の切欠を装置本体側の突起状先端に嵌合させる場合は、カセットの位置決め精度が高いものの、カセットの取り出しのときに、カセットを持ち上げて、カセット底の切欠を装置本体側の突起状先端から外す必要があり、操作性が良くなかった。特に、カセットが重かったり、カセットが高い位置にあったりするときには、カセットの取り外しが困難であった。
【0009】
また、特許文献2の様に搬送路ユニットを装置本体に枢支した場合は、搬送路ユニットの開閉操作が容易であっても、搬送路ユニットの枢支軸近傍では装置本体内部が十分に開放されず、メンテナンス性が低下した。
【0010】
また、特許文献3の様に装置側壁を平行移動させて、装置本体の開口部を開閉する場合は、装置本体の開口部全体が十分に開放されるものの、両側のロック機構により装置側壁を装置本体に固定する必要があり、しかも両側のロック機構が緩み易くて、装置側壁の位置決め精度が悪化した。通常、この様なロック機構は、部品点数が多く複雑であり、装置側壁を閉じた状態では負荷が持続的に加わることから、狂いが生じて緩み易く、このために装置側壁の位置決め精度が悪化した。また、部品点数が多く複雑であるから、コストが高かった。更に、両側のロック機構のうちの一方だけがロックされるという片閉まりの状態が発生し易く、これによっても装置側壁の位置決め精度が悪化した。
【0011】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、操作性が良く、開口部全体を十分に開放することができ、良好な位置決め精度を維持することが可能な開閉機構及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の開閉機構は、装置本体と、装置本体の開口部に対して着脱自在に装着される開閉体と、装置本体の開口部に装着された開閉体を該装置本体に係合させる係合手段と、開閉体側に設けられ、係合手段による係合を解除する解除手段とを備え、解除手段は、該解除手段の操作により、開閉体若しくは係合手段のうちの一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させ、係合手段による係合を解除解除している。
【0013】
この様な構成の本発明によれば、解除手段が操作されると、開閉体及び係合手段のうちの一方が他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間され、係合手段による係合が解除される。従って、解除手段を操作するだけで、開閉体を外すことができ、操作性が良い。また、開閉体の着脱方法として、例えば開閉体を平行移動させる方法を適用することができ、装置本体の開口部全体を十分に開放することができる。また、係合手段として、突起同士の係合や凹凸の係合等の簡単な構成であって、可動部材を含まないものを適用することができる。このため、十分な強度を係合手段に持たせ易く、係合手段による開閉体の位置決め精度を維持することができる。また、係合手段の設計時間の短縮やコストの低減を図ることができる。
【0014】
また、本発明においては、装置本体が画像形成装置本体であり、開閉体が画像形成装置本体の開口部に対して着脱自在に装着される。
【0015】
画像形成装置では、記録用紙のジャムが発生したときに該記録用紙を除去し得る様に、また記録用紙やトナー等を装置内に補給し得る様に、複数の開閉体が各所に設けられることから、本発明の適用が極めて有効である。
【0016】
更に、本発明においては、開閉体は、案内部材により装置本体に移動可能に支持されている。
【0017】
この様に開閉体が案内部材により移動可能に支持されていれば、開閉体を容易に着脱することができる。また、開閉体を平行移動させて、装置本体の開口部全体を十分に開放することができる。
【0018】
また、本発明においては、係合手段の解除方向は、略垂直上方向若しくは略垂直下方向である。
【0019】
この場合は、係合手段の解除方向が重力の作用方向又は該作用方向と逆になる。
【0020】
更に、本発明においては、解除手段は、操作部、支点部、及び作用部を有する解除レバーであり、解除レバーの操作部が操作力を受けて、解除レバーの作用部が変位し、解除レバーの作用部が開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させ係合手段による係合を解除している。
【0021】
ここでは、解除レバーが梃子として作用する。解除レバーの操作部が操作されると、解除レバーの作用部が変位して、係合手段による係合が解除される。また、解除レバーの操作部が開閉体の着脱方向に操作力を受けるので、係合手段による係合の解除と同時に、開閉体を開くための操作を開始することができる。これにより、開閉体を開くときの操作性が極めて良好なものとなる。
【0022】
また、本発明においては、解除レバーの作用部は、開閉体の重心から垂下する垂線近傍で、開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間さている。
【0023】
この様に開閉体の重心から垂下する垂線近傍で、解除レバーの作用部が変位すれば、開閉体の突き放しが確実に行なわれ、係合手段による係合を確実に解除することができる。
【0024】
更に、本発明においては、解除レバーの作用部は、開閉体と係合手段の係合箇所近傍で、開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させている。
【0025】
この様に開閉体と係合手段の係合箇所近傍で、解除レバーの作用部が変位すれば、その変位が係合手段に確実に作用し、係合手段による係合を確実に解除することができる。
【0026】
また、本発明においては、解除レバーの操作部を操作方向とは逆方向に付勢する解除レバー付勢手段を備えている。
【0027】
この様に解除レバーの操作部が操作方向とは逆方向に付勢されていれば、解除レバーが操作されないときには、解除レバーがその周辺箇所押し付けられて、解除レバーの位置が特定され、解除レバーが周辺の部材の邪魔になることが無い。また、解除レバーの操作後で、解除レバーを元の位置に戻す必要がなく、操作性が向上する。
【0028】
更に、本発明においては、係合手段の係合箇所及び解除レバーの作用部は、開閉体の着脱方向と直交する方向で異なる。
【0029】
この場合は、係合手段の係合箇所及び解除レバーの作用部を開閉体の着脱方向で一致させて接近させることができ、装置の小型化等を図ることができる。
【0030】
また、本発明においては、解除レバーの作用部は、該解除レバーの支点部の近傍である。あるいは、解除レバーの作用部は、該解除レバーの支点部から離間している。
【0031】
この様に解除レバーの作用部と支点部の位置関係の設定により、解除レバーの操作部の操作力や操作ストロークを適宜に設定することができる。
【0032】
更に、本発明においては、解除レバーの作用部に、回転自在のコロを設けている。コロは、例えば円柱形状又は球形状である。
【0033】
この様に解除レバーの作用部に回転自在のコロを設ければ、解除レバーの作用部の変位に際し、作用部に接する部位と該作用部間の摩擦が低減し、解除レバーの操作部の操作力が低減され、解除レバーの操作性が向上する。
【0034】
また、開閉体を閉じるときに、解除レバーを操作して、解除レバーの作用部のコロが回転する状態を維持すれば、係合手段による係合状態が滑らかに設定されて、開閉体が装置本体の開口部に速やかに装着され、装着時の衝撃が低減され、開閉体と装置本体の開口部間の位置決め精度が向上する。
【0035】
また、本発明においては、コロの直径は、係合手段の高さと略等しいか又は該高さよりも僅かに大きくされている。
【0036】
ここでは、開閉体を開くときに、解除レバーの作用部のコロが係合手段を乗り越えることを前提としている。この場合は、コロの直径が係合手段の高さと略等しいか又は該高さよりも僅かに大きくされていれば、コロが係合手段を容易に乗り越え、またコロが係合手段を乗り越えるときの抵抗感が解除レバーを通じて操作者へと伝わり、操作性が良くなる。仮に、コロの直径が係合手段の高さと比較して小さ過ぎると、コロが係合手段を乗り超えることが困難になり、またコロの直径が係合手段の高さと比較して大き過ぎると、コロが係合手段を乗り越えたときの抵抗感が解除レバーを通じて操作者へと伝わらなくなる。
【0037】
更に、本発明においては、解除手段は、該解除手段の操作により、開閉体を係合手段から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させ、係合手段による係合を解除すると同時に、開閉体を装置本体から変位させている。
【0038】
この様に係合手段による係合が解除されると同時に、開閉体が装置本体から離間されれば、開閉体が開かれるときに、開閉体が装置本体内の部材に接触せずに済む。例えば、画像形成装置においては、感光体ドラム等の高精度の部品が設けられていることから、開閉体が開かれるときに、開閉体が装置本体内の部材に接触しないことが望ましい。
【0039】
また、本発明においては、開閉体を装着方向若しくは離脱方向のうちの一方に付勢する開閉体付勢手段を備えている。
【0040】
この様に開閉体が装着方向及び離脱方向のうちの一方に付勢されていれば、装着状態の開閉体のガタツキを無くすことができ、開閉体の位置決め精度が向上する。
【0041】
更に、本発明においては、係合手段は、開閉体の着脱方向で該開閉体を停止させるための段差及び該段差を乗り越えるための傾斜面を有している。
【0042】
この様な段差及び傾斜面を設けた場合は、開閉体が傾斜面を乗り越えて段差に係合する。このため、開閉体を閉じる操作を簡単化することができる。
【0043】
次に、本発明の開閉機構は、装置本体と、装置本体の開口部に対して着脱自在に装着される開閉体と、装置本体の開口部に装着された開閉体を該装置本体に係合させる係合手段と、開閉体側に設けられ、係合手段による係合を解除する解除レバーとを備え、解除レバーが操作部、支点部、及び作用部を有し、解除レバーの操作部が操作力を受けて、解除レバーの作用部が変位し、解除レバーの作用部が開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間して係合手段による係合を解除している。
【0044】
また、本発明の画像形成装置は、画像形成装置本体と、画像形成装置本体の開口部に対して着脱自在に装着される開閉体と、画像形成装置本体の開口部に装着された開閉体を該画像形成装置に係合させる係合手段と、開閉体側に設けられ、係合手段による係合を解除する解除手段とを備え、解除手段は、該解除手段の操作により、開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させ、係合手段による係合を解除している。
【0045】
更に、本発明の画像形成装置は、画像形成装置本体と、画像形成装置本体の開口部に対して着脱自在に装着される開閉体と、画像形成装置本体の開口部に装着された開閉体を該画像形成装置に係合させる係合手段と、開閉体側に設けられ、係合手段による係合を解除する解除レバーとを備え、解除レバーが操作部、支点部、及び作用部を有し、解除レバーの操作部が操作力を受けて、解除レバーの作用部が変位し、解除レバーの作用部が開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させ係合手段による係合を解除している。
【0046】
この様な本発明の開閉機構、及び画像形成装置によっても、上記開閉機構と同様の作用及び効果を達成することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0048】
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の画像形成装置1は、原稿搬送部2、読取り部3、印刷部4、記録用紙搬送部5、給紙部6、及び排紙トレイ7を備えている。
【0049】
原稿搬送部2では、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、原稿の先端がPSローラ対12に達したときに原稿の搬送を一時的に停止して、原稿の先端をPSローラ対12と平行にする。そして、印刷部4による画像記録動作と同期を取ってから、PSローラ対12と駆動軸間のクラッチをオンにして、PSローラ対12を回転駆動し、PSローラ対12によって原稿を再搬送して、原稿をプラテンガラス8aと原稿押え板9間を通過させる。
【0050】
読取り部3では、原稿の搬送に際し、第1走査ユニット15によって原稿を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16によって原稿からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿を光電変換素子(以下CCDと称する)18上に結像する。CCD18は、原稿を主走査方向に繰り返し走査して読取り、原稿を示す画像データを出力する。
【0051】
また、原稿がプラテンガラス8b上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15,16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテン8b上の原稿を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16によって原稿からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿をCCD18上に結像する。
【0052】
CCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路(図示せず)により各種の画像処理を施されてから、印刷部4に出力される。
【0053】
印刷部4は、画像データによって示される原稿を記録用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、レーザスキャンユニット(以下LSUと称する)23、現像器24、転写器25、クリーニング器26、除電器(図示せず)、及び定着器27等を備えている。感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニング器26と除電器によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。レーザスキャンユニット23は、画像データに応じてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム21表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム21表面に形成する。現像器24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナーの可視像を感光体ドラム21表面に形成する。転写器25は、感光体ドラム21表面のトナーの可視像を記録用紙搬送部5により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着器27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナーの可視像を定着させる。この後、記録用紙は、記録用紙搬送部5により排紙トレイ7へと更に搬送されて排出される。
【0054】
記録用紙搬送部5は、記録用紙を搬送するためのPSローラ対28、複数の搬送ローラ対29、搬送経路31、及び反転搬送経路32等を備えている。搬送経路31は、記録用紙を給紙部6から受け取って印刷部4へと搬送し、更に記録用紙を排紙トレイ7へと搬送する。反転搬送経路32は、記録用紙を印刷部4から受け取って、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を印刷部4へと再度搬送する。これらの搬送経路31,32には、記録用紙の通過を検出するための複数の検知スイッチが配置されており、各検知スイッチの検知に応じて記録用紙の搬送タイミング等の制御が行なわれる。
【0055】
給紙部6は、未使用の記録用紙を収容して、この未使用の記録用紙を記録用紙搬送部5に供給するものであって、給紙カセット33及び手差しトレイ34を備えている。給紙カセット33には、記録用紙が積層収容され、半月形のピックアップローラ35により記録用紙が1枚ずつ引き出されて搬送される。手差しトレイ34にも、記録用紙が載せられ、ピックアップローラ36により記録用紙が引き出され、記録用紙が送りローラ37により搬送される。記録用紙が給紙カセット33又は手差しトレイ34から引き出され、その先端がPSローラ対28に達すると、記録用紙の搬送が一時的に停止され、記録用紙の先端がPSローラ対28と平行にされてから、記録用紙がPSローラ対28により印刷部4の転写器25へと搬送される。
【0056】
ところで、本実施形態の画像形成装置1では、図2に示す様に本体筐体41の側壁に各開口部41a,41bを形成し、各開口部41a,41bを開閉するそれぞれの開閉体42,43を設けている。これらの開口部41a,41bは、記録用紙のジャムが発生したときに記録用紙を除去したり、また記録用紙やトナー等を補給したりするためのものである。
【0057】
特に、開閉体42は、転写器25及び反転搬送経路32を有しており、開口部41aの部位で矢印A,Bの方向に移動自在に支持されて、転写器25及び反転搬送経路32と共に出し入れされる。
【0058】
図3及び図4は、開閉体42周辺を示す側面図及び平面図である。図3及び図4から明らかな様に開閉体42の内側には、転写器25及び反転搬送経路32が配置されている。
【0059】
開閉体42の内壁に2本のスライドフレーム44を突設し、各スライドフレーム44を本体筐体41の各案内レール45に挿入して、各スライドフレーム44を矢印A,Bの方向に移動自在に支持している。
【0060】
開閉体42の底部42aに一対の下向き係合突起46を形成し、また本体筐体41の支持板41cに一対の上向き係合突起47を形成している。
【0061】
図5に示す様に開閉体42の各下向き係合突起46と本体筐体41の各上向き係合突起47が相互に係合した状態では、各下向き係合突起46の係合面46aと各上向き係合突起47の係合面47aが向き合って、矢印Aの方向への開閉体42の移動が禁止される。
【0062】
また、各下向き係合突起46は、開閉体42の重心から垂下する垂線近傍に位置決めされている。このため、開閉体42の重みが各下向き係合突起46と各上向き係合突起47間の係合箇所に確実に作用し、両者間の係合が確実に保たれる。
【0063】
開閉体42の両側に一対のバネ48を固定し、また本体筐体41に一対のバネ受け49を設けている。開閉体42の各下向き係合突起46と本体筐体41の各上向き係合突起47が相互に係合した状態では、開閉体42の各バネ48が収縮して本体筐体41の各バネ受け49に圧接し、各バネ48の弾性力により開閉体42が矢印Aの方向に付勢されて、各下向き係合突起46の係合面46aと各上向き係合突起47の係合面47aが圧接し合い、開閉体42が本体筐体41に対して正確に位置決めされる。
【0064】
従って、開閉体42の各下向き係合突起46と本体筐体41の各上向き係合突起47が相互に係合した状態では、矢印Aの方向への開閉体42の移動が禁止されるだけではなく、開閉体42の重みにより各下向き係合突起46と各上向き係合突起47間の係合が確実に保たれ、かつ開閉体42が各バネ48の弾性力により本体筐体41に対して正確に位置決めされる。すなわち、開閉体42の位置が正確かつ確実に維持される。
【0065】
これにより、開閉体42の内側の転写器25が本体筐体41の感光体ドラム21等に対して正確に位置決めされ、開閉体42の内側の反転搬送経路32が搬送経路31やPSローラ対28等に対して正確に位置決めされる。
【0066】
また、開閉体42の外壁下側に、解除レバー51を配置している。解除レバー51は、取っ手部51a及び回動部51bを有している。回動部51bの上端近傍で、回転部51bを支軸52により回転自在に支持し、回転部51bを開閉体42の外壁の開口部42cから内側へと通し、回転部51bの一対の作用端51cを本体筐体41の支持板41cに対向させている。
【0067】
取っ手部51aが矢印C,Dの方向に押し引きされると、回転部51bの各作用端51cが支軸52を中心にして矢印E,Fの方向に回転移動して本体筐体41の支持板41cへと接近して行ったり、支持板41cから遠のいて行ったりする。
【0068】
回転部51bの各作用端51cは、矢印A,Bの方向と直交する方向で各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47からずれされて配置されているため、矢印E,Fの方向に回転移動しても、各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47に接触することはない。また、回転部51bの各作用端51cは、矢印A,Bの方向で各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47と略同じ位置に配置されていため、開閉体42の小型化を図ることができ、延いては本体筐体41の小型化を図ることができる。
【0069】
更に、開閉体42の側壁42dにバネ53を水平方向に支持している。バネ53は、解除レバー51の回転部51bを矢印F方向に付勢し、回転部51bを開閉体42の壁面に押し付けて、解除レバー51を位置決めする。これにより、解除レバー51が不用意に移動して他の部材に接触することが防止され、次に述べる開閉体42の移動に障害がもたらされることもない。
【0070】
ここで、図6に示す様に解除レバー51の取っ手部51aが矢印Dの方向に引かれると、回転部51bの各作用端51cが支軸52を中心にして矢印Eの方向に回転する。回転部51bの各作用端51cは、矢印Eの方向に回転すると、本体筐体41の支持板41cに当接して摺動し、該支持板41cを押圧する。これに伴って、解除レバー51が矢印Gの上方に移動し、開閉体42の各下向き係合突起46が矢印Gの上方に持ち上げられて本体筐体41の各上向き係合突起47から外れる。
【0071】
このとき、開閉体42が傾いて、開閉体42の端部42eが本体筐体41の支持板41cに当接し、開閉体42が該開閉体42の端部42eを中心にして回転し、これに伴って開閉体42の内側の転写器25が下降して本体筐体41の感光体ドラム21から速やかに離間する。
【0072】
更に、図7に示す様に解除レバー51の取っ手部51aが矢印Dの方向に引かれると、開閉体42の各スライドフレーム44が本体筐体41の各案内レール45に沿って矢印Aの方向へと移動して行く。
【0073】
この結果、図8及び図9に示す様に開閉体42が本体筐体41から引き出されて、本体筐体41の開口部41aが大きく開成される。そして、解除レバー51の取っ手部51aが離されると、解除レバー51がバネ53により付勢されて元の位置に戻る。
【0074】
従って、解除レバー51の取っ手部51aを矢印Dの方向に引くだけで、開閉体42の各下向き係合突起46が本体筐体41の各上向き係合突起47から外れ、開閉体42が解除レバー51と共に引き出され、本体筐体41の開口部41aが大きく開成される。
【0075】
また、開閉体42の各下向き係合突起46が本体筐体41の各上向き係合突起47から外れたときには、開閉体42が端部42eを中心にして回転し、開閉体42の内側の転写器25が下降して本体筐体41の感光体ドラム21から速やかに離間する。そして、開閉体42が引き出されると、転写器25が感光体ドラム21から更に離間する。従って、転写器25と感光体ドラム21間の接触を確実に回避しつつ、開閉体42を引き出すことができる。
【0076】
また、解除レバー51の各作用端51cが本体筐体41の支持板41cに当接する位置は、矢印A,Bの方向で各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47と一致する。このため、解除レバー51の各作用端51cが本体筐体41の支持板41cを突き放したときには、開閉体42の各下向き係合突起46が横ぶれすることなく矢印Gの上方向のみに移動して本体筐体41の各上向き係合突起47から確実に外れる。また、各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47に無駄な負荷がかからずに済む。
【0077】
更に、解除レバー51の各作用端51cが本体筐体41の支持板41cに当接する位置は、各下向き係合突起46と各上向き係合突起47の近傍であり、開閉体42の重心から垂下する垂線近傍でもある。このため、解除レバー51の各作用端51cが本体筐体41の支持板41cを突き放す力の殆どは、開閉体42を水平方向に移動させるためにではなく、開閉体42を垂直方向に持ち上げるために作用する。これにより、解除レバー51の操作力が小さくなる。
【0078】
次に、開閉体42が矢印Cの方向に押されると、開閉体42の各スライドフレーム44が本体筐体41の各案内レール45に沿って矢印Bの方向に移動する。このとき、解除レバー51がバネ53により付勢され元に位置に戻される。そして、開閉体42の各下向き係合突起46の傾斜面46b(図5に示す)が本体筐体41の各上向き係合突起47の傾斜面47b(図5に示す)に摺接しつつ、各下向き係合突起46が各上向き係合突起47を乗り越えて、各下向き係合突起46と各上向き係合突起47が相互に係合する。更に、開閉体42の各バネ48が収縮して本体筐体41の各バネ受け49に圧接し、各バネ48の弾性力により各下向き係合突起46の係合面46aと各上向き係合突起47の係合面47aが圧接し合い、開閉体42が本体筐体41に対して正確に位置決めされる。この結果、本体筐体41の開口部41aが閉成される。
【0079】
従って、開閉体42を矢印Cの方向に押すだけで、開閉体42が押し込まれ、本体筐体41の開口部41aが閉じられる。
【0080】
この様に本実施形態では、解除レバー51の取っ手部51aを引くだけで、各下向き係合突起46が各上向き係合突起47から外れ、開閉体42が引き出され、本体筐体41の開口部41aが大きく開成される。このため、開閉体42の内側の転写器25及び反転搬送経路32や本体筐体41の内部のメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0081】
また、開閉体42が押し込まれ、本体筐体41の開口部41aが閉成した状態では、開閉体42の重みにより各下向き係合突起46と各上向き係合突起47間の係合が確実に保たれ、かつ開閉体42が各バネ48の弾性力により本体筐体41に対して正確に位置決めされる。
【0082】
更に、各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47は、簡単な構造物であるから、十分な強度を有し、開閉体42の位置精度が悪化することもない。
【0083】
尚、解除レバー51の支軸52、取っ手部51a、及び各作用端51cの位置や、開閉体42の各下向き係合突起46及び本体筐体41の各上向き係合突起47の位置等を適宜に変更しても構わない。例えば、解除レバー51の各作用端51cと支軸52間の距離を変更しても構わない。各作用端51cを支軸52から本体筐体41の方に離間させる程、解除レバー51の取っ手部51aの操作力が増大し、取っ手部51aの操作ストロークが減少する。また、バネ48,53として、コイルバネの代わりに、板バネ等を適用しても構わない。
【0084】
図10は、開閉体42を係合させる機構の変形例を示す側面図である。この変形例では、本体筐体41の各上向き係合突起47の代わりに、支持板41cに開口部41dを形成して、各板バネ61の一端を開口部41dの縁近傍に固定し、各板バネ61の上向き係合突起61aを開口部41dから上方向に臨ませている。
【0085】
本体筐体41の開口部41aが閉成された状態では、本体筐体41側の各板バネ61の上向き係合突起61aが開閉体42の各下向き係合突起46に係合し、開閉体42が位置決め固定される。
【0086】
解除レバー51の取っ手部51aが引かれると、回転部51bの各作用端51cが回転移動して各板バネ61を突き放し、各板バネ61の上向き係合突起61aが開閉体42の各下向き係合突起46から外れる。そして、開閉体42が更に引き出されて、本体筐体41の開口部41aが大きく開成される。
【0087】
解除レバー51の取っ手部51aが押されると、開閉体42が解除レバー51と共に押し戻され、開閉体42の各下向き係合突起46の傾斜面46b(図5に示す)が本体筐体41の各板バネ61の上向き係合突起61aを押し下げて乗り越え、各板バネ61の上向き係合突起61aが各下向き係合突起46に係合し、開閉体42が位置決め固定される。
【0088】
図11は、開閉体42を係合させる機構の他の変形例を示す側面図である。この他の変形例では、本体筐体41の各上向き係合突起47の代わりに、支持板41cに開口部41dを形成して、各アーム62の一端を開口部41dの縁近傍に枢支し、各アーム62をそれぞれのバネ63により上方に付勢して、各アーム62の上向き係合突起62aを開口部41dから上方向に臨ませている。
【0089】
本体筐体41の開口部41aが閉成された状態では、本体筐体41側の各アーム62の上向き係合突起62aが開閉体42の各下向き係合突起46に係合し、開閉体42が位置決め固定される。
【0090】
解除レバー51の取っ手部51aが引かれると、回転部51bの各作用端51cが回転移動して各アーム62を突き放して、各アーム62の上向き係合突起62aが開閉体42の各下向き係合突起46から外れる。そして、開閉体42が更に引き出されて、本体筐体41の開口部41aが大きく開成される。
【0091】
解除レバー51の取っ手部51aが押されると、開閉体42が解除レバー51と共に押し戻され、開閉体42の各下向き係合突起46の傾斜面46b(図5に示す)が本体筐体41の各アーム62の上向き係合突起62aを押し下げて乗り越え、各アーム62の上向き係合突起62aが各下向き係合突起46に係合し、開閉体42が位置決め固定される。
【0092】
図12は、開閉体42を係合させる機構の別の変形例を示す側面図である。この別の変形例では、図11の各バネ63の代わりに、各板バネ64を設け、各アーム62をそれぞれの板バネ64により上方に付勢して、各アーム62の上向き係合突起62aを開口部41dから上方向に臨ませている。
【0093】
図13は、第2実施形態の画像形成装置における開閉体42周辺を示す側面図である。尚、図13において、図3と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
【0094】
本実施形態では、解除レバー51の各作用端51cに、円柱形状の各コロ71を回転自在に軸支している。各コロ71として、円柱形状のものではなく、球形状のもの等を適用しても構わない。
【0095】
いま、図14に示す様に解除レバー51の取っ手部51aが矢印Dの方向に引かれると、回転部51bの各作用端51cが支軸52を中心にして矢印Eの方向に回転する。そして、各作用端51cのコロ71が本体筐体41の支持板41cに当接して回転移動し、該支持板41cを押圧する。これにより、開閉体42の各下向き係合突起46が矢印Gの上方に持ち上げられて本体筐体41の各上向き係合突起47から外れる。また、開閉体42が該開閉体42の端部42eを中心にして回転し、これに伴って開閉体42の内側の転写器25が下降して本体筐体41の感光体ドラム21から速やかに離間する。
【0096】
このとき、各作用端51cのコロ71と支持板41c間には、転がり抵抗が発生するだけであるから、解除レバー51の取っ手部51aを引く力が小さくて済み、解除レバー51の操作性が向上する。
【0097】
更に、図15に示す様に解除レバー51の取っ手部51aが矢印Dの方向に引かれると、開閉体42の各スライドフレーム44が本体筐体41の各案内レール45に沿って矢印Aの方向へと移動して行く。
【0098】
このときにも、各作用端51cのコロ71が支持板41cに当接して回転移動して行くため、各作用端51cのコロ71と支持板41c間には、転がり抵抗が発生するだけである。このため、開閉体42を引く力が小さくて済み、開閉体42の操作性が向上する。
【0099】
次に、開閉体42が矢印Cの方向に押されると、開閉体42の各スライドフレーム44が本体筐体41の各案内レール45に沿って矢印Bの方向に移動する。そして、開閉体42の各下向き係合突起46の傾斜面46bが本体筐体41の各上向き係合突起47の傾斜面47bに摺接しつつ、各下向き係合突起46が各上向き係合突起47を乗り越えて、各下向き係合突起46と各上向き係合突起47が相互に係合する。
【0100】
更に、開閉体42の各バネ48が収縮して本体筐体41の各バネ受け49に圧接し、各バネ48の弾性力により各下向き係合突起46の係合面46aと各上向き係合突起47の係合面47aが圧接し合い、開閉体42が本体筐体41に対して正確に位置決めされる。
【0101】
開閉体42の閉成に際しても、解除レバー51の取手部51aが矢印Dの方向に引かれることが望ましい。取手部51aが引かれると、回転部51bの各作用端51cが矢印Eの方向に回転し、各作用端51cのコロ71が本体筐体41の支持板41cに当接して回転移動する。これにより、開閉体42を速やかに移動させることができる。また、各作用端51cのコロ71が支持板41cを押圧して、開閉体42の各下向き係合突起46が矢印Gの上方に若干持ち上げられるため、各下向き係合突起46が各上向き係合突起47を軽く乗り越える。これにより、開閉体42の閉成時の衝撃が緩和され、開閉体42がより正確に位置決めされる。
【0102】
この様に本実施形態では、各コロ71を解除レバー51の各作用端51cに設けているので、解除レバー51の取手部51aが矢印Dの方向に引かれたときには、各作用端51cのコロ71が本体筐体41の支持板41cに当接して回転移動する。このため、開閉体42の開閉に際しては、操作性が向上し、また開閉体42の閉成時の衝撃が緩和され、開閉体42がより正確に位置決めされる。
【0103】
ところで、図3及び図4に示す開閉体42の場合は、回転部51bの各作用端51cが矢印A,Bの方向と直交する方向で各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47からずれされて配置され、各作用端51cが各上向き係合突起47に接触しない様にされている。
【0104】
一方、本実施形態の様に各コロ71を設けた場合は、回転部51bの各作用端51cが矢印A,Bの方向と直交する方向で各下向き係合突起46及び各上向き係合突起47に一致する様に配置され、各作用端51cが各上向き係合突起47に接触する様にされても構わない。これは、回転部51bの各作用端51cが矢印Eの方向に回転移動して、各作用端51cが各上向き係合突起47に接触しても、各作用端51cのコロ71が各上向き係合突起47を乗り越えるためである。
【0105】
ここで、各作用端51cのコロ71の直径が各上向き係合突起47の高さx(図14に示す)と略等しいか又は該高さよりも僅かに大きくされていることが好ましい。これにより、各コロ71が各上向き係合突起47を容易に乗り越え、また各コロ71が各上向き係合突起47を乗り越えるときの抵抗感が解除レバー51を通じて操作者へと伝わり、操作性が良くなる。仮に、各コロ71の直径が各上向き係合突起47の高さxと比較して小さ過ぎると、各コロ71が各上向き係合突起47を乗り超えることが困難になり、また各コロ71の直径が各上向き係合突起47の高さxと比較して大き過ぎると、各コロ71が各上向き係合突起47を乗り越えるときの抵抗感が解除レバー51を通じて操作者へと伝わらなくなる。
【0106】
尚、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、解除レバーの形状や位置、各係合突起の形状や位置を変更しても構わない。図10乃至図12の様に本体筐体41側の係合突起を弾性部材により開閉体42側に付勢する場合は、開閉体42の重みを利用せずとも、本体筐体41側の係合突起と開閉体42側の係合突起を確実に係合させることができるので、各係合突起を開閉体の側方や上方に配置することができる。勿論、解除レバーの位置も変更する。
【0107】
また、開閉体を画像形成装置の他の開口部に配置しても良い。更に、画像形成装置だけではなく、如何なる種類の筐体や壁等であっても、それらの開口部を開閉するために、本発明を適用することができる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、解除手段を操作すると、解除手段が変位して、開閉体若しくは係合手段のうちの一方が他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間され、係合手段による係合が解除される。従って、解除手段を操作するだけで、開閉体を外すことができ、操作性が良い。また、開閉体の着脱方法として、例えば開閉体を平行移動させる方法を適用することができ、装置本体の開口部全体を十分に開放することができる。また、係合手段として、突起同士の係合や凹凸の係合等の簡単な構成であって、可動部材を含まないものを適用することができる。このため、十分な強度を係合手段に持たせ易く、係合手段による開閉体の位置決め精度を維持することができる。また、係合手段の設計時間の短縮やコストの低減を図ることができる。
【0109】
また、解除レバーが梃子として作用し、解除レバーの操作部が操作されると、解除レバーの作用部が変位して、係合手段による係合が解除される。このとき、解除レバーの操作部が開閉体の着脱方向に操作力を受けるので、係合手段による係合の解除と同時に、開閉体を開くための操作を開始することができる。これにより、開閉体を開くときの操作性が極めて良好なものとなる。
【0110】
また、解除レバーの作用部に回転自在のコロを設けているので、解除レバーの作用部の変位に際し、作用部に接する部位と該作用部間の摩擦が低減し、解除レバーの操作部の操作力が低減され、解除レバーの操作性が向上する。また、開閉体を閉じるときに、解除レバーを操作して、解除レバーの作用部のコロが回転する状態を維持すれば、係合手段による係合状態が滑らかに設定されて、開閉体が装置本体の開口部に速やかに装着され、装着時の衝撃が低減され、開閉体と装置本体の開口部間の位置決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1の画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図3】図1の画像形成装置における開閉体周辺を示す側面図である。
【図4】図1の画像形成装置における開閉体周辺を概略的に示す平面図である。
【図5】図3の開閉体の各下向き係合突起及び本体筐体の各上向き係合突起を拡大して示す側面図である。
【図6】図3の開閉体の解除レバーを操作した状態を示す側面図である。
【図7】図3の開閉体が開かれる途中の状態を示す側面図である。
【図8】図3の開閉体が開成された状態を示す側面図である。
【図9】図3の開閉体が開成された状態を概略的に示す平面図である。
【図10】開閉体を係合させる機構の変形例を示す側面図である。
【図11】開閉体を係合させる機構の他の変形例を示す側面図である。
【図12】開閉体を係合させる機構の別の変形例を示す側面図である。
【図13】第2実施形態の画像形成装置における開閉体周辺を示す側面図である。
【図14】図13の開閉体の解除レバーを操作した状態を示す側面図である。
【図15】図13の開閉体が開かれる途中の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 原稿搬送部
3 読取り部
4 印刷部
5 記録用紙搬送部
6 給紙部
7 排紙トレイ
41 本体筐体
42,43 開閉体
44 スライドフレーム
45 案内レール
46 下向き係合突起
47 上向き係合突起
49 バネ受け
51 解除レバー
52 支軸
48,53,63 バネ
61,64 板バネ
62 アーム
71 コロ

Claims (14)

  1. 装置本体と、
    装置本体の開口部に対して着脱自在に装着されて、該開口部の支持板上に配置される開閉体と、
    装置本体側に設けられ、装置本体の開口部に対して開閉体を着脱方向にスライド可能に支持する案内部材と、
    開口部の支持板と開閉体の底部に設けられ、開口部の支持板上に開閉体の底部を係合させる係合手段と、
    開閉体側に設けられ、係合手段による係合を解除する解除レバーとを備え、
    解除レバーは、操作部、支点部、及び作用部を有し、支点部で開閉体側に回動自在に支持されており、操作部が水平方向に引っ張られて支点部周りで回転すると、作用部が支点部周りで回転移動し、作用部が開口部の支持板に圧接し該支持板を突き放して、係合手段による係合が解除され、開口部からの開閉体の引き出し及びスライドが可能になることを特徴とする開閉機構。
  2. 装置本体が画像形成装置本体であり、開閉体が画像形成装置本体の開口部に対して着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  3. 係合手段の解除方向は、略垂直上方向若しくは略垂直下方向であることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  4. 解除レバーの作用部は、開閉体の重心から垂下する垂線近傍で、開閉体若しくは係合手段の一方を他方から該係合手段による係合状態の解除方向に離間させることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  5. 解除レバーの操作部を操作方向とは逆方向に付勢する解除レバー付勢手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  6. 係合手段の係合箇所及び解除レバーの作用部は、開閉体の着脱方向と直交する方向で異なることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  7. 解除レバーの作用部は、該解除レバーの支点部の近傍であることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  8. 解除レバーの作用部は、該解除レバーの支点部から離間していることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  9. 解除レバーの作用部に、回転自在のコロを設けたことを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  10. コロは、円柱形状又は球形状であることを特徴とする請求項9に記載の開閉機構。
  11. コロの直径は、係合手段の高さと略等しいか又は該高さよりも僅かに大きくされたことを特徴とする請求項9に記載の開閉機構。
  12. 開閉体を装着方向若しくは離脱方向のうちの一方に付勢する開閉体付勢手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  13. 係合手段は、開閉体の着脱方向で該開閉体を停止させるための段差及び該段差を乗り越えるための傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  14. 画像形成装置本体と、
    画像形成装置本体の開口部に対して着脱自在に装着されて、該開口部の支持板上に配置される開閉体と、
    画像形成装置本体側に設けられ、画像形成装置本体の開口部に対して開閉体を着脱方向にスライド可能に支持する案内部材と、
    開口部の支持板と開閉体の底部に設けられ、開口部の支持板上に開閉体の底部を係合させる係合手段と、
    開閉体側に設けられ、係合手段による係合を解除する解除レバーとを備え、
    解除レバーは、操作部、支点部、及び作用部を有し、支点部で開閉体側に回動自在に支持されており、操作部が水平方向に引っ張られて支点部周りで回転すると、作用部が支点 部周りで回転移動し、作用部が開口部の支持板に圧接し該支持板を突き放して、係合手段による係合が解除され、開口部からの開閉体の引き出し及びスライドが可能になることを特徴とする画像形成装置。
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