JP4086198B2 - データ保存装置 - Google Patents
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Description
図1は、この発明の実施の形態1に係るデータ保存装置を示すブロック図である。
図1において、このデータ保存装置は、センサ入力回路1と、CPU(Central Processing Unit)2と、アドレスバス3と、データバス4と、バスコントローラ(バス制御手段)5と、4個のSRAM(Static Random Access Memory)(一時記憶素子)6A〜6Dと、4個のコントローラ7A〜7Dと、アドレスバス(バス)8と、4つのデータバス(バス)9A〜9Dと、4個のフラッシュカード(保存用記憶素子)10A〜10Dと、4つのバス11A〜11Dと、SRAM制御線12と、コントローラ制御線13とを有している。
また、CPU2は、バスコントローラ5に対して、ログの書き込み指令信号、転送指令信号、および読み出し指令信号を出力する。
ここで、プログラムが格納されているフラッシュメモリ(図示せず)およびプログラムの動作に必要なSRAM(図示せず)は、CPU2に内蔵されている。
SRAM6A〜6Dは、それぞれアドレスA1〜Amのメモリ領域に分割されていて、DRAMでも代用できる。
SRAMやDRAMは、フラッシュカードやフラッシュメモリに比べると、書き込み可能な回数が多く、実用上、書き込み回数の制限を気にすることなく上書きすることが可能である。
コントローラ7A〜7Dは、データバス9A〜9Dを経由して入力されたデータを一時的に記憶し、記憶したデータをバス11A〜11Dの仕様に従ってバス変換して出力する。
ここで、フラッシュカード10A〜10Dは、データの消去および書き込みを自由に行なうことができ、電源を切っても内容が消えない半導体メモリである。また、フラッシュカード10A〜10Dは、このデータ保存装置から簡単に脱着できるものである。
また、コントローラ7A〜7Dには、同じくバスコントローラ5から出力される、コントローラ7A〜7Dのチップを選択するチップセレクト信号と、コントローラ7A〜7Dへの書き込みの可否を制御する書き込み制御信号とを伝達するコントローラ制御線13が接続されている。
ここで、アドレスバス3とデータバス4とを総称してバスAとする。また、アドレスバス8とデータバス9A〜9Dとを総称してバスBとする。
まず、事故等が発生していない通常の場合について説明する。
各種センサから入力される状況データは、センサ入力回路1でディジタル信号に変換されて、CPU2に出力される。
CPU2に入力されたディジタル信号は、レベル調整、ノイズ除去、およびオフセット除去等の信号処理がされ、書き込み指令信号とともに、バスAを介してバスコントローラ5に出力される。
まず、バスコントローラ5は、CPU2からバスAを介して出力された1番目のデータ「アドレス=A1’、データ=D1」のうち、アドレスA1’から、アドレスバス8に出力するアドレスA1〜AmおよびデータD1を出力するデータバス9A〜9Dを設定する。
データD1については、そのままデータD1としてSRAM6Aおよびコントローラ7Aが接続されたデータバス9Aに出力される。
また、コントローラ7Aにはデータが書き込まれないので、コントローラ制御線13にコントローラ7Aのチップセレクト信号(コントローラ A CE*)が、Hで出力され、コントローラ7Aは選択されない。
その結果、SRAM6AのアドレスA1にデータD1が書き込まれる。
データD2については、そのままデータD2としてデータバス9Bに出力される。
また、コントローラ7Bにはデータが書き込まれないので、コントローラ制御線13にコントローラ7Bのチップセレクト信号(コントローラ B CE*)が、Hで出力され、コントローラ7Bは選択されない。
その結果、SRAM6BのアドレスA1にデータD2が書き込まれる。
また、上記と同様にして、4番目のデータは、アドレスA4’がアドレスA1に変換され、アドレスバス8に出力される。データD4はデータバス9Dに出力される。
データD5については、そのままデータD5としてデータバス9Aに出力される。
このとき、SRAM制御線12およびコントローラ制御線13には、1番目のデータの場合と同様の信号が出力される。
このようにして、CPU2から入力されたデータは、SRAM6A〜6Dに常時書き込まれている。
上記のように常時上書きしながらSRAM6A〜6Dにログの書き込みを継続すると、事故等が発生した部分のログが上書きされて消えるため、事故が発生した場合に保存する必要のあるログは、SRAM6A〜6Dからフラッシュカード10A〜10Dに転送される。
次に、CPU2は、保存する必要のあるログを例えばアドレスA1〜A10で指定して、転送指令信号とともに、バスAを介してバスコントローラ5に出力する。
コントローラ7A〜7Dは、データバス9A〜9Dを経由して入力されたログを一時的に記憶するとともに、記憶したデータをバス11A〜11Dの仕様に従ってバス変換して出力する。
まず、バスコントローラ5から、アドレスバス8にアドレスA1が出力される。
また、コントローラ制御線13にコントローラ7Aのチップセレクト信号(コントローラ A CE*)が、Lで出力され、コントローラ7Aが選択される。また、コントローラ7Aの書き込み制御信号(コントローラ A WE*)が、Lで出力され、コントローラ7Aが書き込み可能な状態とされる。
また、コントローラ制御線13にコントローラ7Bのチップセレクト信号(コントローラ B CE*)が、Lで出力され、コントローラ7Bが選択される。また、コントローラ7Bの書き込み制御信号(コントローラ B WE*)が、Lで出力され、コントローラ7Bが書き込み可能な状態とされる。
また、上記と同様にして、SRAM6DからアドレスA1に対応したデータD4が、データバス9Dに出力される。データD4は、コントローラ7Dにコピーされ、バス11Dを介してフラッシュカード10Dに書き込まれる。
このとき、SRAM制御線12およびコントローラ制御線13には、上記と同様の信号が出力され、その結果、SRAM6A〜6Dから、アドレスA2に対応したデータD5〜D8が、それぞれデータバス9A〜9Dに出力される。データD5〜D8は、それぞれコントローラ7A〜7Dにコピーされ、バス11A〜11Dを介してフラッシュカード10A〜10Dに書き込まれる。
上記のデータD5〜D8の転送は、それぞれ4つのデータバス9A〜9Dおよびバス11A〜11Dを用いて、並列に実行される。
すべてのデータ転送が終了すると、SRAM制御線12にSRAM6Aのチップセレクト信号(SRAM A CE*)が、Hで出力され、SRAM6Aが選択されない状態となる。また、コントローラ制御線13にコントローラ7Aのチップセレクト信号(コントローラ A CE*)が、Hで出力され、コントローラ7Aが選択されない状態となる。
また、SRAM制御線12にSRAM6Aの制御信号が出力されると同時に、SRAM6B〜6Dにも同様の信号が出力される。また、コントローラ制御線13にコントローラ7Aの制御信号が出力されると同時に、コントローラ7B〜7Dにも同様の信号が出力されて、転送処理が終了する。
また、SRAM6A〜6Dからコントローラ7A〜7Dへのデータのコピーは、4つのデータバス9A〜9Dを使用して並列に実行し、コントローラ7A〜7Dからフラッシュカード10A〜10Dへのデータの書き込みは、4つのバス11A〜11Dを使用して並列に実行するので、高速なデータ転送が可能であり、転送時間を短縮することができる。
また、コントローラ7A〜7Dは、SRAM6A〜6Dからのログの受信と、フラッシュカード10A〜10Dへのログの書き込みを並列に行うことができるので、さらに転送時間を短縮することができる。
また、上記実施の形態1では、プログラムが格納されているフラッシュメモリおよびプログラムの動作に必要なSRAMは、CPU2に内蔵されているとしたが、図4に示すように、プログラムが格納されているフラッシュメモリ14や、プログラムの動作に必要なSRAM15は、CPUに内蔵されず、バスAに接続されていてもよい。この場合は、装置の構造は複雑になるが、CPUの拡張性を広げることができる。
また、上記実施の形態1では、アドレスバス8がSRAM6A〜6Dに共通に接続されたものを例として説明したが、データバス9A〜9Dと同様に、個別にSRAM6A〜6Dおよびコントローラ7A〜7Dと接続されていてもよい。
図5は、この発明の実施の形態2に係るデータ保存装置を示すブロック図である。
図5において、このデータ保存装置は、CPU2に接続され、データをパソコン等の外部装置に出力する外部出力回路16を有している。その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
まず、CPU2からバスAを介して、バスコントローラ5にアドレスA1’が出力される。
バスコントローラ5は、実施の形態1の場合と同様の方法でアドレスA1を設定し、データバス9Aを選択する。
また、コントローラ7Aにコントローラ制御線13にコントローラ7Aのチップセレクト信号(コントローラ A CE*)が、Lで出力され、コントローラ7Aが選択される。また、コントローラ7Aの書き込み制御信号(コントローラ A WE*)が、Hで出力され、コントローラ7Aが読み出し可能な状態とされる。
その結果、コントローラ7Aがフラッシュカード10AのアドレスA1に対応したデータD1を読み出し、データD1はデータバス9Aに出力される。
バスコントローラ5は、実施の形態1の場合と同様の方法でアドレスA1を設定し、データバス9Bを選択する。
また、コントローラ7Bにコントローラ制御線13にコントローラ7Bのチップセレクト信号(コントローラ B CE*)が、Lで出力され、コントローラ7Bが選択される。また、コントローラ7Bの書き込み制御信号(コントローラ B WE*)が、Hで出力され、コントローラ7Bが読み出し可能な状態とされる。
その結果、コントローラ7Bがフラッシュカード10BのアドレスA1に対応したデータD1を読み出し、データD2はデータバス9Bに出力される。
また、上記と同様にして、アドレスA4’に対応したデータD4が、データバス9Dに出力される。
CPU2は、出力されたデータD1〜D4を外部出力回路16に出力する。外部出力回路16に出力されたデータD1〜D4は、外部装置に出力される。
図7は、この発明の実施の形態3に係るデータ保存装置のSRAM6Aおよびフラッシュカード10Aの記憶エリアを、事故等が発生していない通常の場合の動作とともに示す説明図である。
図8は、この発明の実施の形態3に係るデータ保存装置のSRAM6Aおよびフラッシュカード10Aの記憶エリアを、事故等が発生した場合の動作とともに示す説明図である。
図7および図8において、このSRAM6Aおよびフラッシュカード10Aの記憶領域は、例えばアドレスA1〜Akが第1エリア、アドレスAk+1〜Amが第2エリアと表される2つの記憶エリアに分割されている。
まず、事故等が発生していない通常の時刻T1において、SRAM6Aの第1エリアには、図7に示すように、順次ログが書き込まれている。ログが書き込まれる動作については、記憶エリアが半分になる以外は、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
なお、このとき、データバス9Aはログの書き込みとログの転送とを時分割で行っており、例えばmsec単位のログの書き込みに対して、例えばnsec単位のログの転送を行うため、ログの書き込みに支障は生じない。また、ログの書き込みとログの転送との衝突が起こると、ログの転送を中止し、ログの書き込みを優先する。
ここで、同様の動作がSRAM6B〜6Dおよびフラッシュカード10B〜10Dについても行われる。
また、多くの記憶領域に分割した場合、各々の記憶エリアに書き込まれるデータの量は少なくなるが、容量の大きいメモリを用いることで、上記の問題を解消することができる。
図9は、この発明の実施の形態4に係るデータ保存装置を示すブロック図である。
図9において、CPU2が信号を暗号化する暗号化回路(暗号化手段)17を有している。その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
センサ入力回路1からCPU2に入力された信号は、CPU2で処理された後に暗号化回路17で暗号化される。暗号化されたデータは、バスAからバスコントローラ5に出力される。
以降の動作は実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
ここで、例えば暗号化の方法としてDES(Data Encryption Standard)、ミスティー等を用いる。
また、上記実施の形態4では、暗号化回路17はCPU2に設けられているものとして説明したが、勿論このものに限定されるものではなく、図10に示すように、センサ入力回路1とCPU2との間に暗号化回路17を設けてもよい。その場合でも、実施の形態4と同様の効果を奏することができる。
Claims (5)
- 状況データを含むログが書き込まれる複数個の一時記憶素子と、
前記一時記憶素子に個別に対応した複数個の保存用記憶素子と、
前記保存用記憶素子に個別に対応してバス変換を行う複数個のコントローラと、
前記一時記憶素子と前記コントローラとを接続するバスと、
前記一時記憶素子と前記コントローラとに前記バスで接続されたバス制御手段と
を備え、
前記一時記憶素子は、アドレスによって分割された複数の記憶エリアを有し、
前記バス制御手段は、前記ログを前記一時記憶素子に書き込むとともに、所定の条件が発生すると、前記条件に対応した特定のログを前記一時記憶素子から前記コントローラを経由して前記保存用記憶素子に並列に転送し、前記一時記憶素子から前記保存用記憶素子に前記特定のログを転送している場合に、前記ログを別の前記記憶エリアに書き込むように前記バスを制御すること
を特徴とするデータ保存装置。 - 前記バス制御手段は、前記保存用記憶素子から前記ログを読み出すように前記バスを制御することを特徴とする請求項1に記載のデータ保存装置。
- 前記ログに関連した信号を出力するセンサと、
前記センサからの信号を暗号化する暗号化手段と、
前記信号を処理し、前記ログとして前記一時記憶素子に書き込まれるデータを前記バス制御手段に入力するCPUとを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ保存装置。 - 前記CPUは、前記暗号化手段を含むことを特徴とする請求項3に記載のデータ保存装置。
- 前記暗号化手段は、前記CPUと前記センサとの間に設けられたことを特徴とする請求項3に記載のデータ保存装置。
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