JP4085975B2 - 熱間圧延方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板の製造工程において、連続鋳造スラブを連続的に熱間圧延する際に用いる設備列、特に高温加熱する方向性電磁鋼板用スラブの熱間圧延に好適であり、製品の幅方向の均一性を改善しつつ、生産性および磁気特性に優れた方向性電磁鋼板を得ることを可能とした、熱間圧延方法に関するものである。
変圧器や発電機の鉄心材料として使用される方向性電磁鋼板には、高磁束密度かつ低鉄損であることが最も重要な特性として要求される。
今日まで方向性電磁鋼板の低鉄損化を実現するために様々な手段が講じられてきたが、そのなかでも最終仕上げ焼鈍後の鋼板の結晶方位を、ゴス方位と呼ばれる{110}<001>方位に高度に集積させることは、最も重用視されてきた開発目標のひとつである。というのは、鉄結晶の磁化容易軸方向である結晶方位<001>が圧延方向に高度に集積することにより、圧延方向への磁化に要する磁化力が小さくなり、保磁力が低下する結果、ヒステリシス損が低下して鉄損が低下するからである。
その他、方向性電磁鋼板の重要な要求特性として、磁化した際の騒音が小さいことが挙げられるが、この問題も結晶方位をゴス方位に揃えることにより大いに改善される。
すなわち、変圧器から生じる騒音の原因として、鉄心素材の磁歪振動や電磁振動が知られているが、結晶方位のゴス方位への集積度が向上することにより、磁歪振動の原因となる90度磁区の生成が抑制されると同時に、励磁電流が低下して電磁振動が抑制され、これらの結果として騒音が低減される。
以上のように、方向性電磁鋼板にとって結晶方位<001>の圧延方向への集積は最も重要な課題であるといえる。
ここで、結晶方位の集積度の指標として、B(磁化力800A/mにおける磁束密度)の値が用いられる場合が多く、方向性電磁鋼板の開発はBの向上を大きな目標として推進されている。また、鉄損の代表的な値としては、励磁磁束密度1.7T、励磁周波数50Hzの場合のエネルギー損失であるW17/50が使用される。
上記した方向性電磁鋼板の二次再結晶粒組織は、最終仕上げ焼鈍中の二次再結晶と呼ばれる現象を通じて形成され、この二次再結晶によりゴス方位の結晶粒を優先的に巨大成長させて、所望の磁気特性を有する製品を得る。
上記の二次再結晶粒の集積を効果的に促進させるためには、一次再結晶粒の成長を選択的に抑制するインヒビターと呼ばれる析出分散相を均一かつ適性なサイズで形成することが重要である。このインヒビターの存在により一次再結晶粒の正常粒成長が抑制され、最終仕上げ焼鈍中に高温まで細かい一次再結晶粒の状態が保たれるとともに、良好な方位の結晶粒の成長に対する選択性が高まるため、高磁束密度が実現される。一般に、インヒビターが強力で正常粒成長抑制力が強いほど高い方位集積度が得られると考えられている。
このようなインヒビターとしては、MnS、MnSe、Cu2−xS、Cu2−xSe、AlN、BN等が用いられる。かようなインヒビターの固溶には、例えば1300℃以上の高温加熱が必要とされている。ここに、近年スラブ加熱に縦型電気式スラブ加熱が導入され、高温短時間の加熱が可能となっている。しかしながら、縦型電気式スラブ加熱炉は、幅方向の加熱が均一に行えないという欠点を内在している。この原因は、スラブの片側の側面を下にし、他の片側の側面を上面にしてスラブを立てた状態で加熱するという、縦型電気式スラブ加熱炉の本質的な構造に起因する。すなわち、スラブの下側の側面から炉床への抜熱量と、同上面の側面から天井方向への抜熱量が異なり、さらに雰囲気温度も炉の上部の方が高いといった、上下が非対称であることが問題である。
かようなスラブ側面からの抜熱により、スラブのエッジ部で温度が低くなることが問題であった。このスラブエッジ部の温度低下は、特に電磁鋼板において製品エッジ部の磁気特性の劣化として現れることが知られている。また、スラブ上下の非対称加熱に起因してスラブ幅方向の温度差が非対称になるため、温度に起因する熱間強度差により圧延後の形状が弓なりになり、ひどいときには圧延が出来なくなってしまう等の操業トラブルの原因となっていた。
このスラブの幅方向の不均一加熱を是正するために、特許文献1では、縦型電気式スラブ加熱炉に挿入する前に、エッジ部を加熱する方法が提案されている。この方法では、エッジヒーター等の特殊な加熱装置が必要であり、これらの加熱装置はローラテーブル上に設置するため、エッジ加熱中は他の圧延をすることが出来ないため、経済的に不利である。
また、特許文献2に記載されている方法は、縦型誘導加熱炉において、鋼材を支持するサポートビーム間の耐火断熱材の上層面近傍に、誘導加熱による発熱体を配置し、この発熱体の発熱により当該鋼材下面からの熱放散を防止する方法が開示されている。同様に、特許文献3には、炉床の耐熱炉床金物を一旦予熱し、その後スラブを載せて加熱する方法が開示されている。
これらの方法では、スラブ下面側の側面温度を上昇させることは出来るが、上下の非対称性を改善することは難しい。
さらに、特許文献4には、誘導加熱炉の挿入前後にスラブ幅方向の温度を測定し、幅方向投入電力及び時間の設定条件を補正するフィードフォワードおよびフィードバック機能を備えた制御用計算機にて温度を制御する、誘導加熱炉の温度制御方法が開示されている。しかしながら、この方法でもスラブの幅方向の温度差をなくすのは困難であり、特に加熱中にスラブの転倒を防止するスラブ上面支持装置の温度降下部分など、局所的な温度降下に対しては効果に乏しいものであった。
特許文献5では、この上部支持装置を複数台設置し、スラブ支持装置を交互に上昇および下降させてスラブを支持することにより、支持装置からの抜熱をできるだけ防止する方法が開示されている。これによりスラブ支持装置による抜熱はある程度抑えられるものの、スラブ側面の交互支持を高温下で行うことでスラブ側面に新たな鋼片傷が発生するおそれがあった。
以上のように、縦型電気式加熱炉は、その構造に起因してスラブ幅方向で非対称の加熱となる欠点があり、この欠点を解消するために上記した種々の対策がなされたが、この欠点を完全に解消することは困難であった。
特開平5−117753号公報 特開平3−110380号公報 特開平6−136434号公報 特開昭62−16526号公報 特開2000−273534号公報
本発明は、縦型電気式加熱炉を組み込んだ熱間圧延設備列にて圧延を行う熱間圧延方法において、そのスラブ加熱をスラブの幅方向で均一に行うことによって、製品、特にスラブの高温加熱が必須である方向性電磁鋼板の製造に有利に適合する手法について提案することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
(1)ローラテーブルを介して、ガス式加熱炉、粗圧延機および連続仕上圧延機を順次に接続し、さらにローラテーブルの片側に少なくとも1台両側に少なくとも2台の縦型電気式加熱炉を配置した熱間圧延設備列に、被圧延材を通して圧延を行う熱間圧延方法において、
前記ガス式加熱炉から被圧延材を抽出した後、連続仕上圧延機での圧延を開始するに先立ち、前記ローラテーブルのいずれか一方の側に配置した縦型電気式加熱炉に、被圧延材を挿入し、次いで当該縦型電気式加熱炉から取り出した被圧延材を、前記ローラテーブルのいずれか他方の側に配置した縦型電気式加熱炉に挿入する際、縦型電気式加熱炉に近い側の、被圧延材幅方向端部が、該縦型電気式加熱炉内において炉床側となる配置の下に、被圧延材の挿入を行い、その後連続仕上圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
(2)ローラテーブルを介して、ガス式加熱炉、粗圧延機および連続仕上圧延機を順次に接続し、さらにローラテーブルの片側に少なくとも1台両側に少なくとも2台の縦型電気式加熱炉を配置した熱間圧延設備列に、被圧延材を通して圧延を行う熱間圧延方法において、
前記ガス式加熱炉から被圧延材を抽出した後、連続仕上圧延機での圧延を開始するに先立ち、前記ローラテーブルのいずれか一方の側に配置した縦型電気式加熱炉に、被圧延材を挿入し、次いで当該縦型電気式加熱炉から取り出した被圧延材を、前記ローラテーブルのいずれか他方の側に配置した縦型電気式加熱炉に挿入する際、縦型電気式加熱炉に近い側の、被圧延材幅方向端部が、該縦型電気式加熱炉内において天井側となる配置の下に、被圧延材の挿入を行い、その後連続仕上圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
(3)ローラテーブルを介して、ガス式加熱炉、粗圧延機および連続仕上圧延機を順次に接続し、さらにローラテーブル近傍に少なくとも1台の縦型電気式加熱炉を配置した熱間圧延設備列に、被圧延材を通して圧延を行う熱間圧延方法において、
前記ガス式加熱炉から被圧延材を抽出した後、連続仕上圧延機での圧延を開始するに先立ち、前記縦型電気式加熱炉に被圧延材を挿入し、次いで縦型電気式加熱炉から取り出した被圧延材を転回して被圧延材の幅方向を180度反転させたのち、再度前記縦型電気式加熱炉に被圧延材を挿入し、その後連続仕上圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
本発明の熱間圧延方法によれば、縦型電気式加熱炉を用いて被圧延材の加熱を、その幅方向に均等に行うことができる。従って、この熱間圧延方法を、特に方向性電磁鋼板の製造に適用すれば、スラブの高温加熱が幅方向に均等に実現する結果、幅方向に均一な磁気特性を有する製品が安定して得られ、併せて生産性の向上も達成される。
以下に、本発明の熱間圧延方法について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列の典型例を示す図であって、図において符号1はガス式加熱炉、同2、3および4は粗圧延機、そして5は連続仕上圧延機であって、これらを符号6で示すローラテーブルを介して相互に接続して設備列を構成している。なお、粗圧延機および連続仕上圧延機は、必要に応じて増減することができる。
また、符号7はエッジ加熱装置であって、粗圧延機4と連続仕上圧延機5との間に設け、粗圧延されたシートバーの保熱あるいは加熱を行うものであり、一方符号8は連続仕上圧延機の前に設けてクロップ等を切断処理する半製品処理装置であり、いずれも必要に応じて適宜設置する。さらに、粗圧延機2、3および4の各入側には、必要に応じて幅圧下用の縦型粗圧延機を設置してもよい。
この熱間圧延設備列において、粗圧延機2、3および4の周辺とガス式加熱炉1周辺(上流側を含む)であってローラテーブル6の片側で少なくとも1台両側で少なくとも2台の縦型電気式加熱炉を配置することが肝要である。
すなわち、図1の例では、粗圧延機2の入側のローラテーブル6の片側に縦型電気式加熱炉9を配置するとともに、粗圧延機2と3との間であって、かつローラテーブル6の縦型電気式加熱炉9とは逆側に縦型電気式加熱炉10を配置し、ローラテーブル6を挟む形で縦型電気式加熱炉9と10とを設置して成る。
以上の構成の熱間圧延設備列において、まず被圧延材であるスラブは、ガス式加熱炉1で1000〜1250℃に加熱されたのち、ローラテーブル6上を移動し、縦型電気式加熱炉9に挿入される。ここでは、後述するスラブ挿入装置を介して縦型電気式加熱炉9に近い側のスラブ幅方向端部(側面)が例えば下になるように90度回転させ、その後縦型炉内に挿入する。挿入されたスラブは、縦型電気式加熱炉9にて1300℃以上の所望温度に加熱したのち、挿入された順と逆にローラテーブル6上に戻される。
次いで、ローラテーブル6上のスラブを縦型電気式加熱炉10の前まで移動し、縦型電気式加熱炉10に近い側のスラブ側面が下になるように縦型炉内に挿入し、再度1300℃以上の所望温度まで加熱する。ここで、粗圧延機2を用いて、例えば3〜20%程度の予備圧延を行ってもよい。
以上、ローラテーブル6を挟む片側毎に配置した縦型電気式加熱炉9および10にてスラブを加熱することによって、スラブの同じ側面が縦型電気式加熱炉の炉床側と天井側となる配置の下で順次に加熱される結果、スラブは幅方向に均一に加熱されることになる。
ここで、スラブは、ガス式加熱炉1で加熱後に粗圧延機を用いて3〜20%程度の予備圧延をしたのち、縦型電気式加熱炉に挿入してもよいし、上記したように、縦型電気式加熱炉9でスラブ加熱した後、縦型電気式加熱炉10に挿入するに先立ち3〜20%の予備圧延をしてもよい。この予備圧延の目的は、連鋳スラブ特有の内部欠陥を圧着したり、スラブに転位を導入することによって、スラブに必要以上の粒径粗大化が発生するのを防止することが目的である。
上記の2回目の電気式加熱を終了した後のスラブは、挿入と逆の手順で抽出されてローラテーブル6に移送され、ローラテーブル6上を搬送された後、粗圧延機で圧延される。これ以降、定法に従って2〜5パスの粗圧延を実施し、20〜60mmのシートバーとし、その後、連続式仕上圧延機5にて圧延し、最終的にコイルに巻き取って方向性電磁鋼板用熱延板となる。そして、この熱延鋼板を冷間圧延および焼鈍等、通常の方向性電磁鋼板の製造工程に従って処理すれば、表面性状及び磁気特性が幅方向で均一な最終製品を安定して得ることが出来る。
なお、ローラテーブル6を挟んで設置する縦型電気式加熱炉9および10は、図1に示した配置に限らず、図2や図3に示す配置であってもよい。要は、ローラテーブル6を挟む一方側と他方側とに縦型電気式加熱炉を設置すればよく、さらにはいずれか一方側または両側で複数の縦型電気式加熱炉を設置することも可能である。
ここで、縦型電気式加熱炉にスラブの挿入を上記のように行うために、縦型電気式加熱炉の各々に対して、スラブを挿入するためのスラブ挿入装置をローラテーブル6側に配備することが好ましい。このスラブ挿入装置の一例を図4に示す。
すなわち、各縦型電気式加熱炉のローラテーブル6側に配備するスラブ挿入装置11は、基軸12を支点として回転する支持腕13と垂直方向に上昇する炉床を兼ねた架台14とから成る。
そして、ローラテーブル6上のスラブ15を挿入するには、ローラテーブル6で縦型電気式加熱炉の正面まで搬送した時点で、該テーブル6上面より低い位置に待機していた支持腕13を上方に回転させることによってローラテーブル6上のスラブ15をすくい上げ、更に90度位置まで回転させて支持腕13から架台14上にスラブ15を移送し、さらに、この架台14をスラブ積載状態で上昇させればよい。
以上のスラブ挿入装置を用いれば、縦型電気式加熱炉に近い側のスラブ幅方向端部(側面)が該縦型電気式加熱炉内において炉床側となる配置の下にするか、または同スラブ幅方向端部(側面)が該縦型電気式スラブ加熱炉内において天井側となる配置の下にすれば、上述したスラブ幅方向の均等加熱が実現する。
さらに、本発明に従う別の熱間圧延方法について、図5〜8を参照して説明する。
なお、図において、上記した図1〜3に示したところと同じ設備構成については、同符号1〜9を付して説明を省略する。
すなわち、図5に示す熱間圧延設備列では、粗圧延機2の上流側に縦型電気式加熱炉9を配置し、かつ縦型電気式加熱炉9の上流側のローラテーブル6内にスラブ転回装置20を設置して成る。
この熱間圧延設備列において、まずスラブは、ガス式加熱炉1で1000〜1250℃に加熱されたのち、ローラテーブル6上を移動し、縦型電気式加熱炉9に挿入される。ここでは、スラブ挿入装置を介して縦型電気式加熱炉9に近い側のスラブ幅方向端部(側面)が例えば下になるように起立させ、その後縦型炉内に挿入する。挿入されたスラブは、縦型電気式加熱炉9にて1300℃以上の所望温度に加熱したのち、挿入された順序と逆にローラテーブル6上に戻される。
次いで、ローラテーブル6上のスラブをスラブ転回装置20の前まで移動し、スラブの幅方向が180度反転するようにスラブを転回したのち、スラブを縦型電気式加熱炉9の前まで移動し、縦型電気式加熱炉9に近い側のスラブ側面が下になるように縦型炉内に挿入し、再度1300℃以上の所望温度まで加熱する。ここで、粗圧延機2を用いて、例えば3〜20%程度の予備圧延を行ってもよい。
以上、ローラテーブル6の片側に配置した縦型電気式加熱炉9およびスラブ転回装置20を用いてスラブを2回加熱することによって、スラブの同じ側面が縦型電気式加熱炉の炉床側と天井側となる配置の下で順次に加熱される結果、スラブは幅方向に均一に加熱されることになる。
ここで、スラブは、ガス式加熱炉1で加熱後に粗圧延機を用いて3〜20%程度の予備圧延をしたのち、縦型電気式加熱炉に挿入してもよいし、上記したように、縦型電気式加熱炉9でスラブ加熱した後、180度転回して再度縦型電気式加熱炉9に挿入するに先立ち、3〜20%の予備圧延をしてもよい。この予備圧延の目的は、連鋳スラブ特有の内部欠陥を圧着したり、スラブに転位を導入することによって、スラブに必要以上の粒径粗大化が発生するのを防止することが目的である。
上記の2回目の電気式加熱を終了した後のスラブは、挿入と逆の手順で抽出してローラテーブル6で移送し、ローラテーブル6上を搬送した後、粗圧延機で圧延する。これ以降、定法に従って2〜5パスの粗圧延を実施し、20〜60mmのシートバーとし、その後、連続式仕上圧延機5にて圧延し、最終的にコイルに巻き取って方向性電磁鋼板用熱延板とする。そして、この熱延鋼板を冷間圧延および焼鈍等、通常の方向性電磁鋼板の製造工程に従って処理すれば、表面性状及び磁気特性が幅方向で均一な最終製品を安定して得ることが出来る。
なお、ローラテーブル6の周辺に設置する縦型電気式加熱炉9およびスラブ転回装置20は、図5に示した配置に限らず、図6や図7に示す配置であってもよい。
すなわち、図6では、ガス式加熱炉1の上流側のローラテーブル6に面して縦型電気式加熱炉9を設置するとともに、ガス式加熱炉1と粗圧延機2との間のローラテーブル6に面したテーブル6外部にスラブ転回装置20を設置したものである。
図7では、ガス式加熱炉1と粗圧延機2との間のローラテーブル6に面して縦型電気式加熱炉9を設置するとともに、縦型電気式加熱炉9とローラテーブル6との間にスラブ転回装置20を設置したものである。
要は、ローラテーブル6の周囲に縦型電気式加熱炉9およびスラブ転回装置20を少なくとも1台ずつ設置すればよく、さらにはいずれか一方側または両側で複数の縦型電気式加熱炉を設置することも可能である。
ここで、縦型電気式加熱炉9で1回加熱した後のスラブを180度転回させて、再度加熱を行う際に用いる、スラブ転回装置20の一例を図8に示す。
すなわち、この例のスラブ転回装置20は、複数本の転回ロール21を並列に配置して成る。この転回ロール21は、そのロール軸方向中央部を境に径が異なっており、その大径部と小径部とが交互に並ぶ配置とし、交互に並べられた転回ロール21のそれぞれが互いに逆回転することにより、転回ロール21上のスラブ15を180度転回することができる。
例えば、図5に示した設備列において、縦型電気式加熱炉9からローラテーブル6上に戻されたスラブ15は、ローラテーブル6にてスラブ転回装置20上まで搬送した時点で、上記スラブ転回装置20の転回ロール21を互いに逆回転させることにより、スラブ15を180度転回し、しかるのちローラテーブル6により縦型電気式加熱炉9まで再び搬送し、再度スラブ15に加熱が施される。
以上のスラブ転回装置を用いれば、スラブ幅方向両端部(側面)が縦型電気式加熱炉内において炉床側となる配置および同天井側となる配置の下でそれぞれ加熱される結果、上述したスラブ幅方向の均等加熱が実現する。
質量%で、C:0.065%、Si:3.50%、Mn:0.065%、Al:0.023%、N:0.0090%、S:0.027%、Sn:0.20%、Cu:0.12%およびCr:0.01%を含み残部が実質的にFeからなる、厚さ230mmの方向性電磁鋼板用連続鋳造スラブを10本製造した。
このうちの5本のスラブについて、図2に示した熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉1にて1190℃×2時間加熱した後、縦型電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1380℃まで20分で昇熱して5分間均熱後に炉外に抽出した。ついで、縦型電気式(誘導式)加熱炉10で1420℃まで10分で昇熱して10分間均熱後に炉から抽出し、その後粗圧延機に搬送して3パスの熱間圧延を行って50mm厚のシートバーとした。いずれのスラブも、縦型電気式(誘導式)加熱炉に近い側のスラブ幅方向端部(側面)を、同炉の炉床側とした。次に、シートバー幅方向端部の保熱を目的としたエッジ加熱を行いながら、熱間仕上圧延を行ってコイラーで巻き取ることによって、2.2mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板を得た(発明例)。
一方、残りの5本のスラブは、図2に示す熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉で1190℃×2時間加熱したのち、電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1420℃まで30分で加熱し15分間均熱ののち炉外に抽出し、その後3パスの熱間圧延を行って50mm厚のシートバーとした。次に、シートバー幅方向端部の保熱を目的としたエッジ加熱を行いながら、熱間仕上圧延を行ってコイラーで巻き取ることによって、2.2mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板を得た(比較例)。
上記の2つの熱間圧延工程において、熱間仕上圧延機の入側における、シートバー幅方向の温度分布について調査した結果を図9に示す。図9に示す様に、発明例では幅方向の温度分布が対称的であり、一方比較例では縦型電気式加熱炉にー度しか挿入していないため温度分布は非対称であった。
次いで、これら異なるスラブ加熱条件にて得られた方向性電磁鋼板用熱延板を、常法に従って処理して最終製品に仕上げた。すなわち、熱延板焼鈍を1130℃×60秒で行って200℃まで30℃/sで冷却し、酸洗後に0.27mm厚に圧下率88%で冷間圧延した。その後、この冷間圧延板に、水素60vol%および窒素40vol%で露点60℃の雰囲気にて820℃×120秒間の脱炭焼鈍を施し、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布し、1180℃×15hの最終仕上焼鈍を行い、ついで未反応分離剤を除去した後コーティングを施し、平坦化焼鈍を行って製品とした。
かくして得られた製品の幅方向における磁気特性(磁束密度)の平均値を図10に示す。図10に示すように、発明例による製品は幅方向の磁気特性が比較例に比べて均一であることがわかる。
質量%で、C:0.075%、Si:3.25%、Mn:0.080%、Al:0.023%、N:0.0090%、Se:0.027%、Sn:0.20%、Cr:0.12%およびBi:0.0010%を含み残部が実質的にFeからなる、厚さ240mmの方向性電磁鋼板用連続鋳造スラブを10本製造した。
このうちの5本のスラブについて、図3に示した熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉1にて1100℃×2時間加熱した後、粗圧延機2で220mm厚に予備圧延した。ついで、縦型電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1410℃まで25分で昇熱して5分間均熱後に炉外に抽出した。さらに、縦型電気式(誘導式)加熱炉10で1405℃まで12分加熱して10分間灼熱後に、炉から抽出して粗圧延機に搬送し、4パスの熱間圧延を行って40mm厚のシートバーとした。いずれも、縦型電気式加熱炉に近い側のスラブ幅方向端部(側面)を同炉の天井側とした。次に、熱間仕上圧延を行ってコイラーで巻き取ることによって、2.4mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板を得た(本発明)。
一方、残りの5本のスラブは、図3に示す熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉1で1100℃×2時間加熱したのち、粗圧延機2で220mmに予備圧延してから縦型電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1420℃まで30分で加熱し15分間の均熱後に炉外に抽出し、その後4パスの粗圧延を行って40mm厚のシートバーとした。熱間仕上圧延をおこない、コイラーで巻き取り2.4mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板とした(比較例)。
上記の2つの熱間圧延工程において、熱間仕上圧延機の入側における、シートバー幅方向の温度分布について調査した結果を図11に示す。図11に示す様に、発明例では幅方向の温度分布が対称的であり、一方比較例では縦型電気式加熱炉にー度しか挿入していないため温度分布は非対称であった。
次いで、これら異なるスラブ加熱条件にて得られた方向性電磁鋼板用熱延板を、常法に従って処理して最終製品に仕上げた。すなわち、熱延板焼鈍を1000℃×60秒で行って200℃まで20℃/sで冷却し、酸洗後に1.7mm厚に冷間圧延した。その後、この冷間圧延板を水素50vol%および窒素50vol%で露点60℃の雰囲気で1120℃×120秒間の中間焼鈍後150℃まで35℃/sで冷却した。その後、圧下率87%で0.22mm厚まで圧延した。次いで、この冷間圧延板に、水素60vol%および窒素40vol%で露点60℃の雰囲気にて1120℃×120秒間の中間焼鈍を施した後、150℃まで35℃/sで冷却した。その後、この冷間圧延板を水素60%、窒素40%、露点60℃の雰囲気で840℃×100秒間の脱炭焼鈍を施し、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布し、1180℃×15hの最終仕上焼鈍を行い、ついで未反応分離剤を除去した後コーティングを施し、平坦化焼鈍を行って製品とした。
かくして得られた製品の幅方向における磁気特性(磁束密度)の平均値を図12に示す。図12に示すように、発明例による製品は幅方向の磁気特性が比較例に比べて均一であることがわかる。
さらに、図13に最終製品板の幅方向の板厚プロフィールを示す。図13に示す様に、比較例では左右非対称の板厚プロフィールとなり、トランスに組むため多数枚を積層した場合に大きな問題が生じる。
質量%で、C:0.065%、Si:3.50%、Mn:0.065%、Al:0.023%、N:0.0090%、S:0.027%、Sn:0.20%、Cu:0.12%およびCr:0.01%を含み残部が実質的にFeからなる、厚さ23Ommの方向性電磁鋼板用連続鋳造スラブを10本製造した。
このうちの5本のスラブについて、図6に示す熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉1にて1190℃×2時間加熱した後、縦型電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1380℃まで20分で昇熱して5分間均熱後に炉外に抽出した。ついで、スラブ転回装置20で180度転回した後、縦型電気式(誘導式)加熱炉9で1420℃まで10分で昇熱して10分間均熱後に炉から抽出し、その後粗圧延機に搬送して3パスの熱間圧延を行って50mm厚のシートバーとした。いずれのスラブも、縦型電気式(誘導式)加熱炉に近い例のスラブ幅方向端部(側面)を、同炉の炉床側とした。次に、シートバー幅方向端部の保熱を目的としたエッジ加熱を行いながら、熱間仕上圧延を行ってコイラーで巻き取ることによって、2.2mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板を得た(発明例)。
一方、残りの5本のスラブは、図6に示す熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉で1190℃×2時間加熱したのち、電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1420℃まで30分で加熱し15分間均熱ののち炉外に抽出し、その後3パスの熱間圧延を行って50mm厚のシートバーとした。次に、シートバー幅方向端部の保熱を目的としたエッジ加熱を行いながら、熱間仕上圧延を行ってコイラーで巻き取ることによって、2.2mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板を得た(比較例)。
上記の2つの熱間圧延工程において、熱間仕上圧延機の入側における、シートバー幅方向の温度分布について調査した結果を図14に示す。図14に示す様に、発明例では幅方向の温度分布が対称的であり、一方比較例では縦型電気式加熱炉に一度しか挿入していないため温度分布は非対称であった。
次いで、これら異なるスラブ加熱条件にて得られた方向性電磁鋼板用熱延板を、常法に従って処理して最終製品に仕上げた。すなわち、熱延板焼鈍を1130℃×60秒で行って200℃まで30℃/sで冷却し、酸洗後に0.27mm厚に圧下率88%で冷間圧延した。その後、この冷間圧延板に、水素60vol%および窒素40vol%で露点60℃の雰囲気にて820℃×120秒間の脱炭焼鈍を施し、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布し、1180℃×15hの最終仕上焼鈍を行い、ついで未反応分離剤を除去した後コーティングを施し、平坦化焼鈍を行って製品とした。
かくして得られた製品の幅方向における磁気特性(磁束密度)の平均値を図15に示す。図15に示すように、発明例による製品は幅方向の磁気特性が比較例に比べて均一であることがわかる。
質量%で、C:0.075%、Si:3.25%、Mn:0.080%、Al:0.023%、N:0.0090%、Se:0.027%、Sn:0.20%、Cr:0.12%およびBi:0.0010%を含み残部が実質的にFeからなる、厚さ240mmの方向性電磁鋼板用連続鋳造スラブを10本製造した。
このうちの5本のスラブについて、図7に示す熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉1にて1100℃×2時間加熱した後、粗圧延機2で220mm厚に予備圧延した。ついで、縦型電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1410℃まで25分で昇熱して5分間均熱後に炉外に抽出した。スラブ転回装置20でスラブを180度転回し、さらに縦型電気式(誘導式)加熱炉9で1405℃まで12分加熱して10分間均熱後に、炉から抽出して粗圧延機に搬送し、4パスの熱間圧延を行って40mm厚のシートバーとした。いずれも、縦型電気式加熱炉に近い側のスラブ幅方向端部(側面)を同炉の天井側とした。次に、熱間仕上圧延を行ってコイラーで巻き取ることによって、2.4mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板を得た(発明例)。
一方、残りの5本のスラブは、図7に示す熱間圧延設備列を用いて、ガス式加熱炉1で1100℃×2時間加熱したのち、粗圧延機2で220mmに予備圧延してから縦型電気式(誘導式)加熱炉9に挿入し、1420℃まで30分で加熱し15分間の均熱後に炉外に抽出し、その後4パスの粗圧延を行って40mm厚のシートバーとした。次いで、熱間仕上圧延を行い、コイラーで巻き取り2.4mm厚さの方向性電磁鋼板用熱延鋼板とした(比較例)。
上記の2つの熱間圧延工程において、熱間仕上圧延機の入側における、シートバー幅方向の温度分布について調査した結果を図16に示す。図16に示す様に、発明例では幅方向の温度分布が対称的であり、一方比較例では縦型電気式加熱炉に一度しか挿入していないため温度分布は非対称であった。
次いで、これら異なるスラブ加熱条件にて得られた方向性電磁鋼板用熱延板を、常法に従って処理して最終製品に仕上げた。すなわち、熱延枚焼鈍を1000℃×60秒で行って200℃まで20℃/sで冷却し、酸洗後に1.7mm厚に冷間圧延した。その後、この冷間圧延板を水素50vo1%および窒素50vol%で露点60℃の雰囲気で1120℃×120秒間の中間焼鈍後150℃まで85℃/sで冷却した。その後、圧下率87%で0.22mm厚まで圧延した。次いで、この冷間圧延板に、水素60vol%および窒素40vol%で露点60℃の雰囲気にて1120℃×120秒間の中間焼鈍を施した後、150℃まで35℃/sで冷却した。その後、この冷間圧延板を水素60%、窒素40%、露点60℃の雰囲気で840℃×100秒間の脱炭焼鈍を施し、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布し、1180℃×15時間の最終仕上焼鈍を行い、ついで未反応分離剤を除去した後コーティングを施し、平坦化焼鈍を行って製品とした。
かくして得られた製品の幅方向における磁気特性(磁束密度)の平均値を図17に示す。図17に示すように、発明例による製品は幅方向の磁気特性が比較例に比べて均一であることがわかる。
さらに、図18に最終製品板の幅方向の板厚プロフィールを示す。図18に示す様に、比較例では左右非対称の板厚プロフィールとなり、トランスに組むため多数枚を積層した場合に大きな問題が生じる。
実施例1と同様の成分を有するスラブ32本を、実施例1の発明例と同様の方法で圧延し、また同成分のスラブ48本を、実施例1の比較例と同様の方法で圧延した。その際の粗圧延機出側における幅方向の温度差と仕上圧延後のクロップ部(熱間圧延後の交代の先尾端に生じる板幅が不足した部分)の切り捨て重量との関係を、図19に示す。
図19から、本発明により、クロップ部の形状がほぼ対称となる結果、切り捨てる重量が減少し、歩留まりも改善されることがわかる。
本発明の熱間圧延方法は、上記した方向性電磁鋼板の製造に適用することの他、一般的な鋼板の製造にも適していることは勿論であり、幅方向に均等なスラブ加熱を実現することは全ての鋼板の製造において有意義である。
本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列を示す説明図である。 本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列を示す説明図である。 本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列を示す説明図である。 縦型電気式加熱炉に付随するスラブ挿入装置の一例を示す説明図である。 本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列を示す説明図である。 本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列を示す説明図である。 本発明の熱間圧延方法に用いる連続式熱間圧延設備列を示す説明図である。 連続式熱間圧延設備列におけるスラブ転回装置の一例を示す説明図である。 スラブ幅方向位置における仕上圧延機入側での温度分布を示す図である。 製品板の板幅方向位置における磁束密度を示す図である。 スラブ幅方向位置における仕上圧延機入側での温度分布を示す図である。 製品板の板幅方向位置における磁束密度を示す図である。 製品板の板幅方向位置における板厚分布を示す図である。 スラブ幅方向位置における仕上圧延機入側での温度分布を示す図である。 製品板の板幅方向位置における磁束密度を示す図である。 スラブ幅方向位置における仕上圧延機入側での温度分布を示す図である。 製品板の板幅方向位置における磁束密度を示す図である。 製品板の板幅方向位置における板厚分布を示す図である。 粗圧延機出側における幅方向の温度差と仕上圧延後のクロップ部の切り捨て重量との関係を示す図である。
符号の説明
1 ガス式加熱炉
2、3、4 粗圧延機
5 連続仕上圧延機
6 ローラテーブル
7 エッジ加熱装置
8 半製品処理装置
9、10 縦型電気式加熱炉
11 スラブ挿入装置
12 支持腕回転軸
13 スラブ支持腕
14 スラブ昇降架台
15 スラブ
20 スラブ転回装置
21 転回ロール

Claims (3)

  1. ローラテーブルを介して、ガス式加熱炉、粗圧延機および連続仕上圧延機を順次に接続し、さらにローラテーブルの片側に少なくとも1台両側に少なくとも2台の縦型電気式加熱炉を配置した熱間圧延設備列に、被圧延材を通して圧延を行う熱間圧延方法において、
    前記ガス式加熱炉から被圧延材を抽出した後、連続仕上圧延機での圧延を開始するに先立ち、前記ローラテーブルのいずれか一方の側に配置した縦型電気式加熱炉に、被圧延材を挿入し、次いで当該縦型電気式加熱炉から取り出した被圧延材を、前記ローラテーブルのいずれか他方の側に配置した縦型電気式加熱炉に挿入する際、縦型電気式加熱炉に近い側の、被圧延材幅方向端部が、該縦型電気式加熱炉内において炉床側となる配置の下に、被圧延材の挿入を行い、その後連続仕上圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
  2. ローラテーブルを介して、ガス式加熱炉、粗圧延機および連続仕上圧延機を順次に接続し、さらにローラテーブルの片側に少なくとも1台両側に少なくとも2台の縦型電気式加熱炉を配置した熱間圧延設備列に、被圧延材を通して圧延を行う熱間圧延方法において、
    前記ガス式加熱炉から被圧延材を抽出した後、連続仕上圧延機での圧延を開始するに先立ち、前記ローラテーブルのいずれか一方の側に配置した縦型電気式加熱炉に、被圧延材を挿入し、次いで当該縦型電気式加熱炉から取り出した被圧延材を、前記ローラテーブルのいずれか他方の側に配置した縦型電気式加熱炉に挿入する際、縦型電気式加熱炉に近い側の、被圧延材幅方向端部が、該縦型電気式加熱炉内において天井側となる配置の下に、被圧延材の挿入を行い、その後連続仕上圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
  3. ローラテーブルを介して、ガス式加熱炉、粗圧延機および連続仕上圧延機を順次に接続し、さらにローラテーブル近傍に少なくとも1台の縦型電気式加熱炉を配置した熱間圧延設備列に、被圧延材を通して圧延を行う熱間圧延方法において、
    前記ガス式加熱炉から被圧延材を抽出した後、連続仕上圧延機での圧延を開始するに先立ち、前記縦型電気式加熱炉に被圧延材を挿入し、次いで縦型電気式加熱炉から取り出した被圧延材を転回して被圧延材の幅方向を180度反転させたのち、再度前記縦型電気式加熱炉に被圧延材を挿入し、その後連続仕上圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
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