JP4084909B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一次側が交流電力系統に接続された発電電動機と、交流側が発電電動機の二次側に接続された電力変換器とを備え、交流電力系統との間で電力の入出力制御を行う電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交流励磁発電電動機は、一次側が変圧器を介して交流電力系統に接続され、二次側は可変周波数の電力を発電電動機に供給する電力変換器が接続されている。発電電動機に可変周波数の電力を供給することにより、回転子を交流電力系統とは違う周波数で運転することができる。このため、高速に電力を供給、吸収することができ、交流電力系統の周波数調整、安定化に貢献できる。
【0003】
図23は従来の発電電動機の制御装置の構成の一例を示す構成図である。図において、1は交流電力系統、2は変圧器、3は発電電動機、4は電流制御形電力変換回路、5は電流検出器、6は電圧検出器、7は電力検出手段、8は電力制御手段である。図23の構成は、例えば山本、元吉著「巻線形誘導機の有効・無効電力制御方式」、平成元年電気学会産業応用部門全国大会予稿集、pp443-446、1989に開示されている。
【0004】
まず、電力制御手段8について説明する。まず、交流電力系統の有効電力と無効電力とは、電流検出器5と電圧検出器6とによって検出される交流電力系統1の電流電圧から電力検出手段7により演算される。三相の交流電力系統について、その電流をIsa、Isb、Isc、電圧をVsa、Vsb、Vscとすれば有効電力P、無効電力Qは例えば次のように演算される。
P=Vsa*Isa+Vsb*Isb+Vsc*Isc (1)
Q={(Vsb−Vsc)*Isa+(Vsc−Vsa)*Isb+
(Vsa−Vsb)*Isc}/√3 (2)
【0005】
電力制御手段8では検出された電力P、Qと電力指令設定手段807、808の電力指令値Pref、Qrefの偏差を減算手段801、803により求め、それら偏差を補償器802、804により増幅して二次電流指令値I2Pref、I2Qrefを出力し、電力P、Qと指令値Pref、Qrefとが一致するように動作する。発電電動機3に二次電流が流れると一次側に誘起電圧が発生して、その結果一次電流が流れる。このとき、二次電流の大きさと位相を調節すると一次側に誘起される電圧の大きさと位相が変化する。誘起電圧の大きさを変えるように二次電流を調節すれば一次側の無効電流が変化し無効電力を調節できる。誘起電圧の位相を変えるように二次電流を調節すれば一次側の有効電流が変化して有効電力が調節できる。一次電圧の大きさをV1とすれば
P1≒V1*I2P (3)
Q1≒V1*(I2Q−I2m) (4)
の関係が成り立つような直交する二次電流成分I2P、I2Qを選択できることが知られている。
【0006】
ここで、I2mは発電電動機3の一次側に電流が流れていない状態で誘起電圧が系統電圧と一致するときの二次電流成分である。二次電流成分I2Qを変えると誘起電圧の大きさが変化し、二次電流成分I2PはI2Qに直交しているのでI2Pを変えると誘起電圧の位相が変化し、それぞれ無効電力、有効電力を調節することができる。発電電動機3の電力P1、Q1と交流電力系統1の電力P、Qの二次電流に対する変化は同じであるから、電力制御手段8により出力された二次電流指令に応じて二次電流が制御されると系統電力がその指令値に一致するように動作する。
【0007】
次に電流制御形電力変換回路4の動作について説明する。電流制御形電力変換回路4は例えばサイクロコンバータやインバータとコンバータとの組み合わせのように交流電力を周波数の異なる交流電力に変換する電力変換回路とその電流が電流指令に一致するように動作する制御回路で構成され、発電電動機3の二次電流が指令値に一致するように発電電動機3に印加する電圧を調節する。なお、電流制御形電力変換回路の動作の詳細な説明は前述した公知例またはB.K.Bose著(秦泉寺、内藤訳)、「パワーエレクトロニクス&ACドライブ」昭和62年9月15日発行等に開示されているのでここでは省略する。
【0008】
以上のように従来の発電電動機の制御装置では電力制御手段8により発電電動機3の二次電流が調節されて電力が指令値に一致するように動作するが、地絡等の系統事故が発生しても動作が継続する。地絡が発生した線路は事故発生から数十から100ミリ秒程度で遮断されるが、複数の線路で事故が発生した場合には、発電電動機3が交流電力系統1から切り離されて単独で運転することがある。この間、指令値Pref、Qrefは一定値を維持するにもかかわらず、交流電力系統側に電流を流すことができず電力P、Qはほぼ零となるため、電力制御手段8は二次電流を増加させる方向に動作する。交流電力系統側に電流が流れない場合は、発電電動機一次電圧の大きさは二次電流の大きさに比例することから、単独状態になると電圧が上昇することになり、過電圧となって機器を破損する可能性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の発電電動機の電流を制御する電力変換回路の制御装置は以上のように構成されているので、交流電力系統で地絡等の事故が発生した場合、出力電圧が過電圧になるという問題があった。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、交流電力系統の状態に応じて常に適切で安定した制御が可能となる電力変換装置を得ることを目的とする。
また、交流電力系統に事故や動揺が発生した場合、そして交流電力系統がそれら異常現象から復帰した場合にも、常に適切で安定した制御が可能となる電力変換装置を得ることを目的とする。
更に、交流電力系統に事故や動揺が発生し、その後、交流電力系統が遮断された場合にも、常に適切で安定した制御が可能となる電力変換装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力変換装置は、一次側が交流電力系統に接続された発電電動機、交流側が上記発電電動機の二次側に接続された電力変換器、上記発電電動機の一次側における無効電力を検出する無効電力検出手段、および上記無効電力検出値が無効電力指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する無効電力制御手段を備えた電力変換装置において、
上記発電電動機の一次側における電圧を検出する電圧検出手段、および上記電圧検出値が電圧指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する電圧制御手段を備え、上記無効電力制御手段または上記電圧制御手段のいずれか一方が有効となるよう上記制御手段を切り換えるようにし、
上記交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺有りを検出したとき、有効とする制御手段を上記無効電力制御手段から上記電圧制御手段に切り換えるようにしたものである。
【0011】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における事故の復帰を検出する事故復帰検出手段を備え、上記事故の復帰を検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力手段に切り換えるものである。
【0012】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺無しを検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるものである。
【0013】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統の事故の発生後における再閉路信号を入力する手段を備え、上記再閉路信号を入力した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるものである。
【0014】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺無しを検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるものである。
【0015】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統の事故の発生後における再閉路信号を入力する手段を備え、上記再閉路信号を入力した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるものである。
【0016】
また、この発明に係る電力変換装置は、事故の復帰を検出した後、動揺無しを検出した後、または再閉路信号を入力した後、所定時間経過してから、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるものである。
【0017】
また、この発明に係る電力変換装置は、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えた後、交流電力系統の正常を検出してから元の無効電力制御手段に切り換える迄の期間内において、上記電圧制御手段の出力上限値を許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定するものである。
【0018】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における有効電力の動揺の有無を検出する有効電力動揺検出手段を備え、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えた後、上記有効電力動揺検出手段が動揺無しを検出するとき迄の期間内において、上記電圧制御手段の出力上限値を許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定するものである。
【0019】
また、この発明に係る電力変換装置は、その抑制上限値を、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段へ切り換える直前の上記無効電力制御手段の出力値としたものである。
【0020】
また、この発明に係る電力変換装置は、発電電動機の一次側における、交流電力系統の遮断の有無を検出する系統遮断検出手段を備え、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段へ切り換えた後、上記系統遮断検出手段が遮断無しを検出する条件で、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるものである。
【0021】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における事故の発生または復帰を、発電電動機の一次側または二次側における電流の大きさから判別するものである。
【0022】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における事故の発生または復帰を、発電電動機の一次側または二次側における電圧の大きさから判別するものである。
【0023】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を、発電電動機の一次側における電圧振幅値の時間変化率から判別するものである。
【0024】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を、発電電動機の一次側における電力値の時間変化率から判別するものである。
【0025】
また、この発明に係る電力変換装置は、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えるときは当該切り換え直前の上記無効電力制御手段の出力を上記電圧制御手段の初期値とし、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるときは当該切り換え直前の上記電圧制御手段の出力を上記無効電力制御手段の初期値とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における電力変換装置を示す構成図である。図において、1は三相の交流電力系統、3はその一次側が変圧器2を介して交流電力系統1に接続された発電電動機、4はその交流側が発電電動機3の二次側に接続された電流制御形の電力変換器である電力変換回路で、電流検出器5で検出した発電電動機3の一次側の電流が後述の指令値と一致するように、その交流側の出力電圧の大きさ、位相を制御する。6は発電電動機3の一次側の電圧を検出する電圧検出器、7は電流検出器5からの電流検出値と電圧検出器6からの電圧検出値とから有効電力検出値Pと無効電力検出値Qとを求める電力検出手段、9は電圧検出器6からの電圧検出値から電圧振幅値Vを求める電圧振幅検出手段である。
【0027】
8は電力制御手段で、有効電力検出値Pが有効電力指令値Prefと一致するよう、両者の偏差を演算する減算手段801とこの偏差出力に基づき二次電流有効指令値I2Prefを出力する補償器802、および無効電力検出値Qが無効電力指令値Qrefと一致するよう、両者の偏差を演算する減算手段803とこの偏差出力に基づき二次電流無効分指令値I2Qref1を出力する補償器804を備えている。
10は電圧制御手段で、電圧検出値Vが電圧指令値Vrefと一致するよう、両者の偏差を演算する減算手段1001とこの偏差出力に基づき二次電流無効分指令値I2Qref2を出力する補償器1002を備えている。
【0028】
11は切換手段で、後述する制御選択手段12からの選択信号Cに基づき、無効電力制御手段である補償器804からの指令値I2Qref1または電圧制御手段である補償器1002から指令値I2Qref2のいずれか一方を選択して二次電流無効分指令値I2Qrefとして電力変換回路4に出力する。12は電流検出値isと電圧検出値vsとに基づき選択信号Cを出力する制御選択手段である。
【0029】
次に動作について説明する。電圧検出器6により検出された交流電圧をVsa、Vsb、Vscとする。電圧振幅検出手段9では、例えば、交流電圧の振幅Vとして
V=√(Vsa*Vsa+Vsb*Vsb+Vsc*Vsc) (5)
を演算すると、線間電圧の実効値相当の電圧値が得られる。高調波、不平衡の影響を除去する場合は、電圧振幅検出手段9にはフィルタを構成して、演算した電圧Vに含まれる高調波成分を除去する。得られた電圧Vと電圧指令設定手段1005の電圧指令値Vrefとの偏差を減算手段1001により求め、その偏差を補償器1002で増幅し、I2Qref2を出力する。I2Qrefを変えることにより、一次側に誘起する電圧の大きさが変化する。従って、I2Qref=I2Qref2として電力変換回路4が二次電流を制御することにより、電圧指令Vrefと電圧Vが一致するように動作する。電力変換回路4の電流指令値I2Qrefが電力制御手段8の出力のうち補償器804の出力I2Qref1に等しい場合は従来と同様で、電力変換回路4は、無効電力検出値Qと電力指令設定手段808の無効電力指令値Qrefが一致するように動作する。
【0030】
切換手段11は電流指令値I2Qref1とI2Qref2のうちどちらか一方を出力するが、制御選択手段12からの選択信号Cに応じて切り換えている。通常は切換手段11が電流指令値I2Qref1を選択し出力しており(C=0)、制御選択手段12が交流電力系統1の電流、電圧等から動作すべき制御が電圧制御と判断すると選択信号Cが1に変化し、電流指令値I2Qref2に切り換える。これにより、電圧制御手段10が電圧を一定にするように動作する。例えば、事故が発生して制御選択手段12がそれを検出すると、切換手段11が電流指令値をI2Qref2に切り換え、その後事故回線が除去されて発電電動機3が交流電力系統1から遮断された場合でも、電圧制御手段10が電圧を一定にするよう動作するため過電圧とならず、機器を破損することがない。また、交流電力系統1が通常の状態にあるときには、制御選択手段12からの選択信号Cが0となり、切換手段11が電流指令値I2Qref1に切り換え、発電電動機3の電力を一定に制御することができて交流電力系統1の電力を所望の指令値に保つことができる。
即ち、図1に示す電力変換装置は、後述する各実施の形態例のいわば上位に位置する構成であり、電力制御に係るユーザーは、その個別、具体的な系統運用条件等を加味して制御選択手段12における選択信号Cの出力判別基準を設定しておくことにより、交流電力系統1の状態に応じて無効電力制御と電圧制御とを切り換え発電電動機3を常に適切に運転することができる。
【0031】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2における電力変換装置を示す構成図を、図3はその事故検出手段13の詳細な構成図を示す。図において、実施の形態1と同一の符号の説明は省略する。13は電圧振幅検出手段9からの電圧振幅値Vから交流電力系統1における事故の発生を検出する事故検出手段である。1301は減算手段、1302はエッジ検出手段、1303はフリップフロップ、1314は設定手段である。
【0032】
次に動作について説明する。切換手段11は電流指令値I2Qref1とI2Qref2のうちどちらか一方を出力するが、事故検出手段13の出力に応じて切り換えている。通常は切換手段11が電流指令値I2Qref1を選択し出力しており、事故検出手段13が交流電力系統1の電圧から交流電力系統の事故を検出すると選択信号Cが1に変化し、電流指令I2Qref2に切り換える。これにより、電圧制御手段10が電圧を一定にするように動作する。これにより発電電動機3の一次電圧は過電圧とならず、機器を破損することがない。
【0033】
次に事故検出手段13の動作を説明する。減算手段1301により設定手段1314により設定された設定値VswからVを減算する。Vswは通常のVよりも小さい値(例えば、定格値の30%程度)に設定されるので、減算手段1301は負の値を出力する。電圧Vが低下してVswよりも小さい値になると、減算手段1301の出力は正に変化する。エッジ検出手段1302ではこの偏差信号の立ち上がりを検出するため、減算手段1301の出力が負から正に変化したときに、出力にパルスを発生する。フリップフロップ1303ではエッジ検出手段1302が出力したパルスにより出力Q(選択信号C)を0から1に変化する。これにより、切換手段11が電流指令値をI2Qref1からI2Qref2に切り換え、電圧制御手段10を動作させる。
【0034】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3における電力変換装置を示す構成図である。図5はその事故検出手段13の詳細な構成を示す構成図である。ここでは、事故検出手段13は事故の発生およびその復帰を検出する。図において、実施の形態1と同一の符号の説明は省略する。1308は絶対値演算手段、1309はORゲート、1310は電流振幅検出手段、1311はレベル判定手段、1312は遅れ手段、1313はANDゲート、1315は設定手段である。
【0035】
次に動作について説明する。電流検出器5で検出した各相電流Ia、Ib、Icはそれぞれ絶対値演算手段1308a〜1308cに入力されてその絶対値を求める。それらの値から減算手段1301a〜cで設定手段1315により予め設定したIswを減算する。Iswは通常の交流電流の波高値よりも大きな値に設定されるため、減算手段1301a〜cは常に負の値を出力する。事故が発生し、交流電流Ia〜Icが大きくなり、その値が設定値Iswを越えると減算手段1301a〜cは正の値を出力する。エッジ検出手段1302a〜cではその入力が負から正に変化したときにパルスを発生するため、交流電流Ia〜Icの大きさが設定値Iswを越えるとパルスが発生する。三相分のエッジ検出手段1302a〜cの出力はORゲート1309を介してフリップフロップ1303に送られ、三相の交流電流Ia〜Icのうちいずれかの大きさが設定値Iswを越えるとフリップフロップ1303の出力(選択信号C)が0から1に変化する。次に、切換手段11は事故検出手段13からの選択信号Cが0のときはI2Qref1、1のときはI2Qref2をそれぞれ出力するように切り換え、交流電流の大きさがIswを越えるとI2Qref2を出力して電圧制御手段10が有効となる。これにより、電圧制御手段10が電圧を一定にするよう動作するため発電電動機3の一次電圧は過電圧とならず、機器を破損することがない。
【0036】
次に発電電動機3が交流電力系統から遮断されずに事故が回復した場合の動作を説明する。図6に動作の概略の波形例を示す。図6(1)は交流電力系統1が接続された状態で事故除去(事故復帰)がなされた場合を示し、図6(2)は交流電力系統1が遮断されて事故除去した場合を示す。図5の事故検出手段13では電流振幅検出手段1310により交流電流の大きさを検出している。交流電流の大きさの検出は例えば(5)式と同様の手法で実現される。交流電流の大きさは事故が発生して電圧が低下すると大きくなり、交流電力系統1が接続されたままで事故が除去されると通常の電流値に戻る。また、交流電力系統1が遮断された状態で事故が除去されると、電流が流れなくなるため電流振幅も零となる。減算手段1301dでは交流電流振幅Iを設定値Iswから減算する。エッジ検出手段1302dの出力は交流電流振幅Iが設定値Iswよりも大きい値からそれ以下に低下するとパルスを発生する。従って、事故が除去されて交流電流が通常の電流値に戻るか、交流電力系統1が遮断されて電流が零となるとパルスが発生する(図6(1)c、(2)c)。その後、遅れ手段1312で、発生したパルスを所定時間(0.5〜1.0sec程度)遅らせ、(図6(1)d、(2)d)、この遅らせた時点で、後述するように、交流電力系統1が接続されているか、遮断されているかの判断を行う。
【0037】
減算手段1301eでは交流電流振幅Iから予め設定された値Iminを減算し、その信号がレベル判定手段1311に送られる。レベル判定手段1311は入力信号が0以上のときに1、それ以外で0を出力し、レベル判定手段1311は交流電流振幅IがIminよりも大きいときに1、それ以外で0を出力する。そして、遅れ手段1312の出力とレベル判定手段1311の出力はANDゲート1313を介してフリップフロップ1303のClear入力に送られる。フリップフロップ1303はClear入力にパルスが入力されると、その出力Q(選択信号C)を0に戻す動作を行う。交流電力系統1が接続された状態で事故が除去されると、電流は通常に近い状態に復帰するため、レベル判定手段1311は1を出力する(図6(1)e)。従って、ANDゲート1313の出力は遅れ手段1312の出力となり(図6(1)f)、フリップフロップ1303がクリアされて選択信号Cが0となり、切換手段11がI2Qref2からI2Qref1に切り換えて通常の動作に復帰する。交流電力系統1が遮断された場合は、レベル判定手段1311の出力が0であり(図6(2)e)、ANDゲート1313の出力は0を維持するため(図6(2)f)、フリップフロップ1303がクリアされずに選択信号Cは1を保持し、切換手段11はI2Qref2を保持して電圧制御手段10が動作を継続することにより過電圧とならない。
【0038】
以上のように、この実施の形態3においては、交流電力系統1に事故が発生すると、これを、いずれかの相の過電流から速やかに検出して、無効電力制御手段8から電圧制御手段10へ切り換え、発電電動機3の過電圧発生を防止する。そして、事故が除去され、即ち、事故復帰が検出されると、遅れ手段1312で設定される、系統安定化のための時間を経て電圧制御手段10から再び無効電力制御手段8に切り換えることで本来の制御動作に戻る訳である。
【0039】
また、事故除去が交流電力系統1の遮断とともになされたときは、無効電力制御手段8に戻すと、大幅な電圧上昇が発生する可能性があるので、無効電力制御手段8へ切り換えることなく、電圧制御手段10の動作を継続して過電圧の発生を確実に防止する。
【0040】
なお、本実施の形態では一次電流により事故を検出しているが、事故が発生すると一次電流の増加と共に二次電流も増加するので、二次電流により事故を検出しても同様の効果がある。但し、この場合、交流電力系統1の遮断状態を検出するための設定値Iminは、発電電動機3の励磁電流分を考慮して設定する必要がある。
【0041】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における電力変換装置を示す構成図である。ここでは、電圧振幅値Vから交流電力系統1における事故の発生を検出している。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。
【0042】
次に動作について説明する。切換手段11は事故検出手段13から出力される選択信号Cに応じて電流指令値I2Qref1とI2Qref2のうちどちらか一方を出力する。図8に事故検出手段13の詳細な構成の一例を示す。図において、1301は減算手段、1302はエッジ検出手段、1303はフリップフロップである。減算手段1301により設定値Vswから電圧振幅検出手段9で検出したVを減算する。設定値Vswは通常の電圧振幅値Vよりも小さい値に設定されるので、減算手段1301は負の値を出力する。電圧Vが低下して設定値Vswよりも小さい値になると、減算手段1301の出力は正に変化する。エッジ検出手段1302ではこの偏差信号の立ち上がりを検出するため、減算手段1301の出力が負から正に変化したときに、出力にパルスを発生する。フリップフロップ1303ではエッジ検出手段1302が出力したパルスにより出力Q(選択信号C)が0から1に変化する。切換手段11は事故検出手段13からの選択信号Cが0のときはI2Qref1、1のときはI2Qref2をそれぞれ出力するように切り換える。通常は切換手段11が電流指令値I2Qref1を選択し出力しており、検出した電圧が所定値を下回ると、電流指令I2Qref2に切り換える。これにより、電圧制御手段10が電圧を一定にするように動作する。例えば、事故が発生して電圧が低下すると切換手段11が電流指令をI2Qref1からI2Qref2に切り換え、電圧制御手段10が電圧を一定にするよう動作するため過電圧とならず、機器を破損することがない。
【0043】
復帰の動作については実施の形態3と同様であるので説明を省略する。なお、本実施の形態では一次電圧により事故を検出しているが、二次電圧の上昇により事故を検出しても同様の効果がある。
【0044】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5における電力変換装置を示す構成図である。ここでは、無効電力偏差から交流電力系統1における事故の復帰を検出している。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。
【0045】
次に動作について説明する。事故検出手段13には電圧Vと無効電力偏差Qerrが入力されて、電流指令I2Qrefを切り換える。事故発生に対する構成は実施の形態2と同様であるが、無効電力偏差が小さくなることで事故の復帰を検出し、I2Qref2からI2Qref1に切り換える。これにより、電圧低下後に動作している電圧制御手段10から無効電力制御手段8に切り換えられるため、事故前の動作に復帰することができる。
【0046】
本実施の形態の事故検出手段13の詳細な構成を図10に示す。電圧Vに応じて、I2Qref1からI2Qref2に切り換える構成と動作は実施の形態2と同様であるので説明を省略する。1303はフリップフロップ、1304は動揺検出手段、1305は論理反転手段である。
【0047】
次に、動作、特に事故復帰時の動作について説明する。無効電力偏差Qerrは動揺検出手段1304に入力され、動揺検出手段1304は入力信号の時間変化率を演算してこの値が所定の設定値を越えて系統が動揺している場合に1、そうでない場合に0を出力する。従って、交流電力系統1の動揺が収まり、無効電力の動揺が収束すると動揺検出手段1304の出力は1から0に変化する。この信号は論理反転手段1305で論理が反転し、交流電力系統1の動揺が収まると、フリップフロップ1303のClear入力には1が入力される。フリップフロップ1303はClear入力が1になると出力Qを0にリセットする。フリップフロップ1303の出力Q(選択信号C)が0になると、切換手段11はI2QrefとしてI2Qref1を出力するように動作して、無効電力制御手段8の出力に応じて二次電流が制御され通常の動作に復帰する。このため、系統事故が除去されて交流電力系統1の動揺がなくなると、通常の無効電力制御動作に切り換わるように動作する。
【0048】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6における電力変換装置を示す構成図である。ここでは、電圧振幅Vの動揺から交流電力系統1における事故の発生および復帰を検出する。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。19は入力信号の時間変化率から動揺の有無を検出する動揺検出手段である。
【0049】
次に動作について説明する。切換手段11は動揺検出手段19の出力である選択信号Cに応じて電流指令値I2Qref1とI2Qref2のうちどちらか一方を出力する。動揺検出手段19は電圧振幅検出手段9により検出された電圧振幅Vの時間変化率の大きさから動揺の有無を検出して、電圧振幅が動揺している場合には1を出力し、動揺が収束して定常状態にある場合には0を出力する。切換手段11は動揺検出手段19からの選択信号Cが0のときはI2Qref1、1のときはI2Qref2をそれぞれ出力するように切り換える。通常は切換手段11が電流指令値I2Qref1を選択して出力しており、検出した電圧Vが動揺すると、電流指令をI2Qref1からI2Qref2に切り換える。これにより、電圧制御手段10が電圧を一定にするように動作する。例えば、負荷が急激に変化して電圧が変動すると、切換手段11が電流指令をI2Qref2に切り換えるため、発電電動機3が電圧を維持するように動作して、交流電力系統1の安定化に寄与することができる。
【0050】
以上のように、この実施の形態6では、電圧振幅Vの動揺の有無を検出してその結果に基づき無効電力制御手段8と電圧制御手段10との切り換えを行うので、電圧振幅Vの大きさに基づき両制御手段の切り換えを行う場合に比較して、特に交流電力系統1の復帰の状態がより現実に即した適確な判断で行え、無効電力制御手段8への移行がより円滑安定になされる。
【0051】
実施の形態7.
図12はこの発明の実施の形態7における電力変換装置を示す構成図である。ここでは、制御手段の切り換え時における制御動作の円滑化を図っている。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。14は論理反転手段、805、1003は補償器である。
【0052】
次に動作について説明する。事故検出手段13と切換手段11による制御手段の切換動作については、実施の形態4と同様であるので説明を省略する。事故検出手段13が事故を検出し、その出力である選択信号Cが0から1へ変化すると、切換手段11が無効電力制御から電圧制御へ切り換える。このとき、論理反転手段14の出力は1から0へ変化するが、補償器805は論理反転手段14の出力が1のとき動作状態、0のとき停止状態となるため、補償器805は停止状態となる。一方、補償器1003は事故検出手段13の出力に応じて、動作、停止を制御するため、このとき停止状態から動作状態へと移行する。すなわち、切換手段11で選択される信号を出力する補償器だけが動作状態にあり、もう一方は停止状態となる。ところで、補償器805、1003は停止状態のとき、それぞれの補償器の出力値を補償器1003、805の出力に設定している。そして、動作状態へ移行すると、その値を初期値として通常の動作となる。以上のように動作するため、電流指令値I2Qrefは切換手段11により切り換えられても連続的に変化し、衝撃を伴わずに制御手段を切り換えることができる。
【0053】
実施の形態8.
図13はこの発明の実施の形態8における電力変換装置を示す構成図である。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。15は上限値設定手段、1004は補償器である。
【0054】
次に動作について説明する。事故検出手段13と切換手段11による制御手段の切換動作については、実施の形態4と同様であるので説明を省略する。事故検出手段13の出力に応じて上限値設定手段15はその出力を変化させる。これに応じて、電圧制御手段10の補償の出力上限値が設定される。交流電力系統1において事故が発生し電圧が低下すると、電圧制御手段10は電圧を保持するように働くため、電流指令I2Qrefを大きくする。事故が除去されると交流電圧が復帰するため、大きくしたI2Qrefの影響で電圧が急激に大きくなりオーバーシュートが発生する。また、有効電力もオーバーシュートを伴い交流電力系統1の周波数を変動させる等の悪影響を及ぼす。上限値設定手段15では事故検出手段13の出力が0から1へ変化してから所定時間はI2Qrefを大きくしないように補償器1004の出力上限値を通常の許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定する。これにより、事故除去後の電圧のオーバーシュートを軽減することができ、交流電力系統1へ悪影響を与えずに動作する。
なお、補償器1004の出力上限値を制限することにより、その分進相無効電力の発生は制限されるが、出力値を低減して発生させる遅相無効電力の出力は制限されることはない。
【0055】
図14は上限値設定手段15の構成の一例を示す構成図である。図において1501は切換手段、1502はタイマー手段である。事故検出手段13からの選択信号Cが0から1に変化すると、タイマー手段1502が動作し、所定の期間1を出力する。切換手段1501ではタイマー手段1502の出力が0のときは設定手段1503により設定されたAVRMAX1を、1のときは設定手段1504により設定されたAVRMAX2を出力するよう切り換える。ここで、AVRMAX1は通常の許容最大上限値であり、AVRMAX2は交流系の事故が発生したときに使用する抑制上限値である。従って、AVRMAX1>AVRMAX2の関係がある。
【0056】
ここで、タイマー手段1502で設定する時間は、上限値をAVRMAX2から通常のAVRMAX1に戻すタイミングが、実施の形態4の図8に示す遅れ手段1312の遅れ時間の途中になるように設定する。即ち、事故の除去、復帰が検出された後、電圧制御手段10による電圧制御動作が安定した状態になってからその補償器1004の上限値を通常の値AVRMAX1に戻し、しかる後、切換手段11により制御手段を電圧制御手段10から無効電力制御手段8に切り換える。勿論、交流電力系統1が遮断された場合は、上限値をAVRMAX1とした電圧制御手段10がその動作を継続する。
事故の除去、復帰の検出時点を基準に考えると、上限値の抑制は、この検出時点の手前からそしてこの検出時点経過後一定時間にわたって実行されるので、事故除去に伴う電圧オーバーシュートを防止するための上述した補償器の上限値抑制による電圧抑制効果が確実に発揮されることになる訳である。
以上のように動作するため、事故除去された後の電圧オーバーシュートを低減すると共に、交流電力系統1から遮断される場合には過電圧を抑制することができる。
【0057】
実施の形態9.
図15はこの発明の実施の形態9における電力変換装置を示す構成図である。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。16は上限値設定手段である。
【0058】
次に動作について説明する。電圧制御手段10の補償器1004が事故検出手段13に応じてその出力上限値が制限され、事故除去後のオーバーシュートを低減する動作については、実施の形態8と同様であるので説明を省略する。上限値設定手段16は事故検出手段13からの選択信号Cが0から1へ変化すると所定の抑制上限値を出力する。そして、有効電力の偏差の動揺が所定のレベル以下に低下すると、上限値を通常の値に戻すよう動作する。
図16は上限値設定手段16の一例の構成を示す構成図である。図において、1601は切換手段、1602はエッジ検出手段、1603はリセット付きフリップフロップ、1604は動揺検出手段、1605は論理反転手段、1606、1607は設定手段である。エッジ検出手段1602では事故検出手段13からの選択Cが0から1へ変化するとパルスを発生する。このパルスを受けてフリップフロップ1603の出力が0から1へ変化するため、切換手段1601は設定手段1606で設定されたAVRMAX1から設定手段1607で設定されたAVRMAX2へ切り換える。有効電力の偏差Perrからフリップフロップ1603をクリアする動作については、実施の形態5に示す無効電力偏差Qerrからフリップフロップ1303をクリアする動作と同様であるので詳しい説明は省略するが、有効電力偏差Perrの動揺が収まればフリップフロップ1603がクリアされて、切換手段1601の出力がAVRMAX2から元のAVRMAX1へ変化し通常の設定値に戻るよう動作する。
【0059】
補償器1004の上限値を、抑制上限値AVRMAX2から元の通常上限値AVRMAX1に戻すタイミングを、先の実施の形態8では図14に示すタイマー手段1502の設定時間により決めていたが、この実施の形態9では、有効電力偏差Perrの動揺収束により決定するので、常に適正な動作特性が得られる。
以上のように構成されており、交流系事故が除去された後は有効電力制御手段が主として動作するため、速やかに有効電力の復帰が達成される。
【0060】
実施の形態10.
図17はこの発明の実施の形態10における電力変換装置を示す構成図である。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。17は上限値設定手段である。図18に上限値設定手段17の詳細な構成の一例を示す。図において1701は切換手段、1702はタイマー手段、1703はサンプルホールド手段、1704は設定手段である。
【0061】
次に動作について説明する。電圧制御手段10の補償器1004が事故検出手段13に応じてその出力上限値が制限され事故除去後のオーバーシュートを低減する動作については実施の形態8と同様であるので説明を省略する。また、上限値切換動作のタイミングについても実施の形態8と同様であるので説明を省略する。図18では事故検出手段13からの選択信号Cが0から1に変化し、切換手段1701が上限値を設定手段1704で設定されたAVRMAX1からサンプルホールド手段1703の出力に切り換える。サンプルホールド手段1703の入力は無効電力制御手段8の補償器804の出力であり、事故検出手段13からの選択信号Cが0から1へ変化したときにその入力をサンプルし、出力はその値に保持される。このため、電圧制御手段10が抑制上限値に制限されても、発電電動機3が出力すべき無効電力の発生は可能であり、発電電動機3の電圧が上昇したときには電圧制御手段10が有効となり電圧を維持するよう動作する。
【0062】
実施の形態11.
図19はこの発明の実施の形態11における電力変換装置を示す構成図である。図において、先の実施の形態例の構成図と同一の符号の説明は省略する。18は上限値設定手段である。図20に上限値設定手段18の詳細な構成の一例を示す。図において、1801は切換手段、1802はエッジ検出手段、1803はリセット付きフリップフロップ、1804は動揺検出手段、1805は論理反転手段、1806はサンプルホールド手段、1807は設定手段である。
【0063】
次に動作について説明する。電圧制御手段10の補償器1004が事故検出手段13に応じてその出力上限値が制限され事故除去後のオーバーシュートを低減する動作については実施の形態9と同様であるので説明を省略する。また、上限値切換動作のタイミングについても実施の形態9と同様であるので説明を省略する。図20では事故検出手段13からの選択信号Cが0から1に変化し、切換手段1801が上限値を設定手段1807で設定されたAVRMAX1からサンプルホールド手段1806の出力に切り換える。サンプルホールド手段1806の入力は無効電力制御手段8の補償器804の出力であり、事故検出手段13からの選択信号Cが0から1へ変化したときにその入力をサンプルし、出力はその値に保持される。このため、電圧制御手段10が抑制上限値に制限されても、発電電動機3が出力すべき無効電力の発生は可能であり、発電電動機3の電圧が上昇したときには電圧制御手段10が有効となり電圧を維持するよう動作する。
【0064】
実施の形態12.
図21はこの発明の実施の形態12における電力変換装置を示す構成図、また図22は事故検出手段13の詳細な構成を示す構成図である。図において、先の実施の形態例と同一の符号の説明は省略する。20は交流電力系統1の回線の遮断器等を制御する系統制御手段、21は遮断器である。
【0065】
次に動作について説明する。事故が発生してフリップフロップ1303の出力を1とし、切換手段11を切り換える動作は実施の形態3と同様である。系統制御手段20は事故により遮断器21を遮断するが、例えば時限を設けて再度回線を復帰するよう遮断器に再閉路信号を送る。これにより交流電力系統1が通常状態に戻ることができる。そして、事故検出手段13のフリップフロップ1303のクリア信号にはこの再閉路信号が送られ、フリップフロップ1303の出力を0とするため、切換手段11は再度電流指令I2Qref1を選ぶように動作して無効電力制御手段8が動作する。
【0066】
以上のように本実施の形態によれば交流電力系統1が完全に通常の状態に復帰してから、発電電動機3の抑制動作を切り換えることができる。特に、三相のうちの一相だけが遮断され二相だけで電力を送受電する場合でもその間電圧制御手段10が動作しているため、発電電動機3の電圧を維持して過電圧の発生を防止することができる。
【0067】
なお、以上の各実施の形態例では、いずれも、交流電力系統1に接続された発電電動機3を電力変換回路4が制御して交流電力系統1との間で電力の制御を行う電力変換装置について説明したが、無効電力制御手段と電圧制御手段とを適宜切り換え、交流電力系統1への出力電圧を安定に保つという本願発明は、電力変換回路を直接交流電力系統1に接続し交流電力系統1との間で主として無効電力の制御を行う電力変換装置等にも同様に適用することができ同等の効果を奏する。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る電力変換装置は、一次側が交流電力系統に接続された発電電動機、交流側が上記発電電動機の二次側に接続された電力変換器、上記発電電動機の一次側における無効電力を検出する無効電力検出手段、および上記無効電力検出値が無効電力指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する無効電力制御手段を備えた電力変換装置において、
上記発電電動機の一次側における電圧を検出する電圧検出手段、および上記電圧検出値が電圧指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する電圧制御手段を備え、上記無効電力制御手段または電圧制御手段のいずれか一方が有効となるよう上記制御手段を切り換えるようにしたので、発電電動機の一次側電圧を常に安定に保つ制御動作特性が得られる。
更に、交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺有りを検出したとき、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えるので、交流電力系統の動揺により発電電動機が交流電力系統から遮断されても過電圧とな らず機器を破損することがない。
【0069】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における事故の復帰を検出する事故復帰検出手段を備え、上記事故の復帰を検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力手段に切り換えるので、交流電力系統が事故から復帰すると、元の無効電力制御動作に戻すことができる。
【0070】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺無しを検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるので、交流電力系統の動揺が収まると、元の無効電力制御動作に戻すことができる。
【0071】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統の事故の発生後における再閉路信号を入力する手段を備え、上記再閉路信号を入力した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるので、交流電力系統の事故や動揺により欠相状態が所定時間継続する場合であっても、当該継続中電圧制御が維持されるので、発電電動機の電圧を安全な値に保つことができる。
【0072】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺無しを検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるので、交流電力系統の動揺が収まると、元の無効電力制御動作に戻すことができる。
【0073】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統の事故の発生後における再閉路信号を入力する手段を備え、上記再閉路信号を入力した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるので、交流電力系統の事故や動揺により欠相状態が所定時間継続する場合であっても、当該継続中電圧制御が維持されるので、発電電動機の電圧を安全な値に保つことができる。
【0074】
また、この発明に係る電力変換装置は、事故の復帰を検出した後、動揺無しを検出した後、または再閉路信号を入力した後、所定時間経過してから、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるので、交流電力系統が十分安定化した状態で無効電力制御手段に戻すので、この制御手段の切り換え動作がより円滑になされる。
【0075】
また、この発明に係る電力変換装置は、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えた後、交流電力系統の正常を検出してから元の無効電力制御手段に切り換える迄の期間内において、上記電圧制御手段の出力上限値を許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定するので、事故除去後の電圧オーバーシュートを確実に抑えることができる。
【0076】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における有効電力の動揺の有無を検出する有効電力動揺検出手段を備え、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えた後、上記有効電力動揺検出手段が動揺無しを検出するとき迄の期間内において、上記電圧制御手段の出力上限値を許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定するので、電圧制御手段の上限値抑制解除のタイミングの判断がより確実になされる。
【0077】
また、この発明に係る電力変換装置は、その抑制上限値を、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段へ切り換える直前の上記無効電力制御手段の出力値としたので、電圧制御手段の上限値を抑制しても、元の無効電力量の出力は確保される。
【0078】
また、この発明に係る電力変換装置は、発電電動機の一次側における、交流電力系統の遮断の有無を検出する系統遮断検出手段を備え、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段へ切り換えた後、上記系統遮断検出手段が遮断無しを検出する条件で、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるので、交流電力系統が遮断された場合は無効電力制御に切り換わることなく電圧制御を維持するので、遮断開放に伴う過電圧発生が未然に防止される。
【0079】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における事故の発生または復帰を、発電電動機の一次側または二次側における電流の大きさから判別するので、交流電力系統の事故の発生および復帰を、簡便に検出することができる。
【0080】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における事故の発生または復帰を、発電電動機の一次側または二次側における電圧の大きさから判別するので、交流電力系統の事故の発生および復帰を、簡便に検出することができる。
【0081】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を、発電電動機の一次側における電圧振幅値の時間変化率から判別するので、制御手段を切り換えるべきタイミングをより確実に検出することができる。
【0082】
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電力系統における動揺の有無を、発電電動機の一次側における電力値の時間変化率から判別するので、制御手段を切り換えるべきタイミングをより確実に検出することができる。
【0083】
また、この発明に係る電力変換装置は、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えるときは当該切り換え直前の上記無効電力制御手段の出力を上記電圧制御手段の初期値とし、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるときは当該切り換え直前の上記電圧制御手段の出力を上記無効電力制御手段の初期値とするので、制御手段の切り換え時の制御動作が円滑になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2における電力変換装置を示す構成図である。
【図3】 図2の事故検出手段13の詳細を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における電力変換装置を示す構成図である。
【図5】 図4の事故検出手段13の詳細を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態4における電力変換装置を示す構成図である。
【図8】 図7の事故検出手段13の詳細を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態5における電力変換装置を示す構成図である。
【図10】 図9の事故検出手段13の詳細を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態6における電力変換装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態7における電力変換装置を示す構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態8における電力変換装置を示す構成図である。
【図14】 図13の上限値設定手段15の詳細を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態9における電力変換装置を示す構成図である。
【図16】 図15の上限値設定手段16の詳細を示す構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態10における電力変換装置を示す構成図である。
【図18】 図17の上限値設定手段17の詳細を示す構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態11における電力変換装置を示す構成図である。
【図20】 図19の動揺検出手段18の詳細を示す構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態12における電力変換装置を示す構成図である。
【図22】 図23の事故検出手段12の詳細を示す構成図である。
【図23】 従来の電力変換装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 交流電力系統、2 変圧器、3 発電電動機、4 電流制御形電力変換回路、
5 電流検出器、6 電圧検出器、7 電力検出手段、8 電力制御手段、
9 交流電圧振幅検出手段、10 電圧制御手段、11 切換手段、
12 制御選択手段、13 事故検出手段、14 論理反転手段、
15〜18 上限値設定手段、19 動揺検出手段、20 系統制御手段、
21 遮断器、C 選択信号、Qref 無効電力指令、Vref 電圧指令、
I2Qref1,I2Qref2 二次電流指令、P,Q 電力検出値、V 電圧振幅値。
Claims (16)
- 一次側が交流電力系統に接続された発電電動機、交流側が上記発電電動機の二次側に接続された電力変換器、上記発電電動機の一次側における無効電力を検出する無効電力検出手段、および上記無効電力検出値が無効電力指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する無効電力制御手段を備えた電力変換装置において、
上記発電電動機の一次側における電圧を検出する電圧検出手段、および上記電圧検出値が電圧指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する電圧制御手段を備え、上記無効電力制御手段または上記電圧制御手段のいずれか一方が有効となるよう上記制御手段を切り換えるようにし、
上記交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺有りを検出したとき、有効とする制御手段を上記無効電力制御手段から上記電圧制御手段に切り換えることを特徴とする電力変換装置。 - 交流電力系統における事故の復帰を検出する事故復帰検出手段を備え、上記事故の復帰を検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力手段に切り換えることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
- 交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺無しを検出した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
- 交流電力系統の事故の発生後における再閉路信号を入力する手段を備え、上記再閉路信号を入力した後、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
- 一次側が交流電力系統に接続された発電電動機、交流側が上記発電電動機の二次側に接続された電力変換器、上記発電電動機の一次側における無効電力を検出する無効電力検出手段、および上記無効電力検出値が無効電力指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する無効電力制御手段を備えた電力変換装置において、
上記発電電動機の一次側における電圧を検出する電圧検出手段、および上記電圧検出値が電圧指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する電圧制御手段を備え、上記無効電力制御手段または上記電圧制御手段のいずれか一方が有効となるよう上記制御手段を切り換えるようにし、
上記交流電力系統における事故の発生を検出する事故発生検出手段を備え、上記事故の発生を検出したとき、有効とする制御手段を上記無効電力制御手段から上記電圧制御手段に切り換え、
上記交流電力系統における動揺の有無を検出する動揺検出手段を備え、上記動揺無しを検出した後、有効とする制御手段を上記電圧制御手段から上記無効電力制御手段に切り換えることを特徴とする電力変換装置。 - 一次側が交流電力系統に接続された発電電動機、交流側が上記発電電動機の二次側に接続された電力変換器、上記発電電動機の一次側における無効電力を検出する無効電力検出手段、および上記無効電力検出値が無効電力指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する無効電力制御手段を備えた電力変換装置において、
上記発電電動機の一次側における電圧を検出する電圧検出手段、および上記電圧検出値が電圧指令値に一致するよう上記電力変換器を制御する電圧制御手段を備え、上記無効電力制御手段または上記電圧制御手段のいずれか一方が有効となるよう上記制御手段を切り換えるようにし、
上記交流電力系統における事故の発生を検出する事故発生検出手段を備え、上記事故の発生を検出したとき、有効とする制御手段を上記無効電力制御手段から上記電圧制御手段に切り換え、
上記交流電力系統の事故の発生後における再閉路信号を入力する手段を備え、上記再閉路信号を入力した後、有効とする制御手段を上記電圧制御手段から上記無効電力制御手段 に切り換えることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2で事故の復帰を検出した後、請求項3または5で動揺無しを検出した後、または請求項4または6で再閉路信号を入力した後、所定時間経過してから、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えることを特徴とする電力変換装置。
- 有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えた後、請求項7に記載の所定時間の途中迄の期間内において、上記電圧制御手段の出力上限値を許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定することを特徴とする電力変換装置。
- 交流電力系統における有効電力の動揺の有無を検出する有効電力動揺検出手段を備え、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えた後、上記有効電力動揺検出手段が動揺無しを検出するとき迄の期間内において、上記電圧制御手段の出力上限値を許容最大上限値より所定量低い抑制上限値に設定することを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 抑制上限値を、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段へ切り換える直前の上記無効電力制御手段の出力値としたことを特徴とする請求項8または9記載の電力変換装置。
- 発電電動機の一次側における、交流電力系統の遮断の有無を検出する系統遮断検出手段を備え、有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段へ切り換えた後、上記系統遮断検出手段が遮断無しを検出する条件で、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えることを特徴とする請求項2ないし10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 交流電力系統における事故の発生または復帰を、発電電動機の一次側または二次側における電流の大きさから判別することを特徴とする請求項2ないし11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 交流電力系統における事故の発生または復帰を、発電電動機の一次側または二次側における電圧の大きさから判別することを特徴とする請求項2ないし11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 交流電力系統における動揺の有無を、発電電動機の一次側における電圧振幅値の時間変化率から判別することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 交流電力系統における動揺の有無を、発電電動機の一次側における電力値の時間変化率から判別することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 有効とする制御手段を無効電力制御手段から電圧制御手段に切り換えるときは当該切り換え直前の上記無効電力制御手段の出力を上記電圧制御手段の初期値とし、有効とする制御手段を電圧制御手段から無効電力制御手段に切り換えるときは当該切り換え直前の上記電圧制御手段の出力を上記無効電力制御手段の初期値とすることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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