JP4084708B2 - 包装装置 - Google Patents
包装装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4084708B2 JP4084708B2 JP2003159665A JP2003159665A JP4084708B2 JP 4084708 B2 JP4084708 B2 JP 4084708B2 JP 2003159665 A JP2003159665 A JP 2003159665A JP 2003159665 A JP2003159665 A JP 2003159665A JP 4084708 B2 JP4084708 B2 JP 4084708B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- article
- shutter plate
- film
- cutting heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Packaging Of Special Articles (AREA)
- Basic Packing Technique (AREA)
- Package Closures (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、品物を合成樹脂のフィルムまたはシートで包装する包装装置、特に新聞またはそれに類する紙葉の束を薄い合成樹脂のフィルムまたはシートで包み、開放端部を溶着切断して密閉被覆する包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンフィルム等の熱シール可能なフィルムによって物品を覆い、フィルムの端縁部を熱シールして包装する装置としては、既に各種のものが使用されている。このような包装装置として、特許文献1に開示されているものがある(従来例1)。
【0003】
従来例1に記載の包装装置においては、加熱された切断刃を2枚のフィルムに圧接させ、フィルムを融着させる。その後切断刃がフィルムに圧接したまま物品が移動を再開するので、切断刃で融着した部分でフィルムが切断される。また、人の手が加熱された切断刃に触れたり、物品挿入時にフィルムが切断刃に触れることを防止するカバーが挿入口と切断刃の間に設けられている。
【0004】
また、溶着切断用の刃の前後にフィルムを押さえる押さえ機構を設けて、溶着切断を容易にする包装装置が特許文献2に開示されている(従来例2)。
【0005】
従来例2に記載の包装装置においては、加熱ナイフの前後に配設された2つの押板からなる溶着切断ユニットを降下させ、フィルムをこの押板と押さえ台との間にはさみ固定した後、加熱ナイフ機構で加熱ナイフを降下させてフィルムを溶着し、押板をそのままの状態にして加熱ナイフをフィルムから離し、その後搬送機構により品物を移動させて溶着個所で切り離すようにしている。品物の移動を再開する前に加熱ナイフをフィルムから離しているので、その間に溶着箇所が冷えて安定し、従来例1で生ずる溶着部の強度ムラや切断不良を防いでいる。
【0006】
【特許文献1】
特許第2839170号公報
【特許文献2】
特許第2704941号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1の包装装置においては、フィルムの融着部が切断刃により加熱されたまま切断されるので、融着部が充分固まらずに切断されることにより、切断時に切断箇所で糸を引いたような状態になり、後端の溶着部の強度が安定せず、溶着切断不良が発生しやすいという問題点があった。
【0008】
また、従来例2においては、加熱ナイフ駆動機構とは別に独立した押板の駆動機構を有しており、それぞれを個々に制御する必要あるため、部品点数が多くコストがかかり、故障の可能性が高いという問題点があった。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、最小限の部材で、溶着切断部分に安定した溶着強度を得るとともに、小型且つ低価格の包装装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決する手段】
上記の課題は、品物を挿入する挿入口と、この挿入口から挿入された品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィルムロールと、このフィルムで挟まれた品物を搬送する搬送機構と、この搬送機構と挿入口との間に設けられフィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、搬送機構の品物搬送方向上流側に設けられ品物を検知する検知手段と、この検知手段により検知された信号を溶着切断ヒータ機構に送信する送信手段と、挿入口と溶着切断ヒータ機構との間に回動可能に支持されたシャッター板と、このシャッター板にフィルムを挟んで対向して設けられたシャッター受台と、シャッター板をこのシャッター受台に向かって押圧する押さえ部材と、を有し、前記溶着切断ヒータ機構は、品物を待機する待機位置と、品物の後端部でフィルムを溶着する溶着位置との間を往復移動可能にされており、前記シャッター板は、品物挿入時に品物の先端が当接する第1の面と、その反対側の第2の面とを有し、前記押え部材は、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、シャッター板の第2の面と係合しながら、シャッター板に対する押圧力が増すようにシャッター板をシャッター受台に向かって付勢することを特徴とする包装装置により達成される。
【0011】
さらに詳しくは、品物を挿入する挿入口と、この挿入口から挿入された品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィルムロールと、このフィルムで挟まれた品物を搬送する搬送機構と、この搬送機構と挿入口との間に設けられフィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、搬送機構の両側部に設けられ品物の両側部においてフィルムを溶着するサイド溶着機構と、包装後の品物を機外に送出する送出口と、搬送機構の品物搬送方向上流側に設けられ品物を検知する検知手段と、この検知手段の検知により搬送機構を停止してフィルムで挟まれた品物を所定位置に停止させた後、溶着切断ヒータ機構及びサイド溶着機構を駆動しそれぞれ品物の後端部及び両側部においてフィルムを溶着して袋状とし、その後搬送機構の搬送を再開して品物の後端部の溶着部を切断し、包装された品物を送出口から送出するように制御する制御手段と、挿入口と溶着切断ヒータ機構との間に回動可能に支持されたシャッター板と、このシャッター板にフィルムを挟んで対向して設けられたシャッター受台と、溶着切断ヒータ機構の溶着動作に伴いシャッター板がシャッター受台に向かって付勢するようにシャッター板を押える押さえ部材とを有し、前記溶着切断ヒータ機構は、品物を待機する待機位置と、品物の後端部でフィルムを溶着する溶着位置との間を往復移動可能にされており、前記シャッター板は、品物挿入時に品物の先端が当接する第1の面と、その反対側の第2の面とを有し、前記押え部材は、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、シャッター板の第2の面と係合しながら、シャッター板に対する押圧力が増すように付勢することを特徴とする包装装置により達成される。
【0012】
さらに、品物を挿入する挿入口と、この挿入口から挿入された品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィルムロールと、このフィルムで挟まれた品物を搬送する搬送機構と、この搬送機構と挿入口との間に設けられフィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、搬送機構の両側部に設けられ品物の両側部においてフィルムを溶着するサイド溶着機構と、包装後の品物を機外に送出する送出口と、搬送機構の品物搬送方向上流側に設けられ品物を検知する検知手段と、検知手段の検知により搬送機構を停止してフィルムで挟まれた品物を所定位置に停止させた後、溶着切断ヒータ機構及びサイド溶着機構を駆動しそれぞれ品物の後端部及び両側部においてフィルムを溶着して袋状とし、その後搬送機構の搬送を再開して品物の後端部の溶着部を切断し、包装された品物を送出口から送出するように制御する制御手段と、挿入口と溶着切断ヒータ機構との間に回動可能に支持されたシャッター板と、このシャッター板にフィルムを挟んで対向して設けられたシャッター受台と、シャッター板を押える押さえ部材と、溶着切断ヒータ機構の溶着動作に伴いシャッター板がシャッター受台に向かって付勢するように押さえ部材を付勢する弾性部材と、を有し、前記溶着切断ヒータ機構は、品物を待機する待機位置と、品物の後端部でフィルムを溶着する溶着位置との間を往復移動可能にされており、前記シャッター板は、品物挿入時に品物の先端が当接する第1の面と、その反対側の第2の面とを有し、前記押え部材は、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、シャッター板の第2の面と係合しながら、シャッター板に対する押圧力が増すように付勢することを特徴とする包装装置によっても達成される。
【0014】
また、弾性部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端が押さえ部材に圧接する押しバネであり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作と連動してこの押しバネが圧縮されることにより、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする包装装置であっても良い。
【0015】
また、弾性部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端が押さえ部材に取り付けられた引きバネであり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作と連動してこの引きバネが伸張されることにより、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする包装装置であっても良い。
【0016】
また、弾性部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端が押さえ部材に取り付けられたエラストマー材であり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作と連動してこのエラストマー材が伸張されることにより、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする包装装置であっても良い。
【0017】
また、溶着切断ヒータ機構が待機位置にあるときの押さえ部材がシャッター板を押圧する押圧力は、挿入する品物の当接によってシャッター板が押え部材の押圧に抗して支点を中心として回動することができる圧であり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴い、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする包装装置であっても良い。
【0018】
また、押さえ部材は、溶着切断ヒータ機構が待機位置にあるときはシャッター板と離間しており、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する途上で押さえ部材がシャッター板に係合し、その後は溶着切断ヒータ機構が溶着位置へ移動するのに伴って押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする包装装置であっても良い。
【0019】
また、押さえ部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端がシャッター板との間に角度を有して係合している板バネであり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、この板バネがシャッター板に沿って弾性変形することにより、板バネのシャッター板に対する押圧力が増すように構成されていることを特徴とする包装装置であっても良い。
【0024】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明の実施の形態に係る包装装置を示す正面図、図2はこの包装装置の溶着切断ヒータ機構の要部を示す正面図、図3はその側面図、図4はこの溶着切断ヒータ機構の溶着位置を示す正面図である。尚、図3に示すように本発明の包装装置は、その両側部にフレーム100,101を設けて部材を支持しているが、図1においてはこのうちフレーム100と、このフレーム100よりも図1における手前に存在している部材を省略してある。
【0026】
本発明の実施の形態(実施例1)を図1を用いて説明すると、品物1を挿入する挿入口2と、上下から品物を挟むように帯状のフィルム4aを供給する1対のフィルムロール4と、フィルム4aで挟まれた品物1を搬送する搬送機構5と、挿入口2と搬送機構5との間に設けられ品物1の後端を検知する後端検知センサS2と、後端検知センサS2により検知された信号を溶着切断ヒータ機構6に送信する送信手段(図示せず)と、挿入口2と溶着切断ヒータ機構6との間に回転可能に支持されたシャッター板7と、フィルム4aを挟んで対向して設けられたシャッター受台9と、シャッター板7をシャッター受台9に向かって押圧する押さえ部材8と押さえ部材8を印加するための押しバネである押さえ部材加圧バネ10とを有することを特徴とする包装装置である。
【0027】
さらに詳しく説明すると、挿入口2には品物1を導入する上ガイド201、下ガイド202が設けられ、下ガイド202は品物1の挿入方向の上流側に延在し、品物1をその上に載せて挿入口に向かって手で前進させられるようになっている。フィルムロール4にはフィルム4aが巻回され、引き出されたフィルム4aはガイド手段401にガイドされて品物1を上下から挟む。
【0028】
搬送機構5は、ローラ501、502に巻回された搬送ベルト503と、ローラ504、505に巻回された搬送ベルト506と、搬送ガイド509によって構成され、それぞれの搬送ベルトにおける品物を挟む部分はこの搬送ガイド509の上面よりも若干上方になるように配置されている。ローラ504が固定された軸504aには間欠回転可能なモータ507より、タイミングベルト508を介して駆動が与えられる。またローラ501,502、搬送ベルト503は図示しない機構により、挿入される品物1の厚さに応じて搬送ベルト506に対して上方に離間できるようになっている。
【0029】
搬送ベルト503,506の両側部にはサイド溶着機構550が設けられている。このサイド溶着機構550は、搬送ガイド509の上面に固着されたスポンジ樹脂551と、このスポンジ樹脂551に対して上方から接離可能に設けられたサイド溶着ナイフ552と、このサイド溶着ナイフ552を上下動させる駆動機構(図示せず)と、このサイド溶着ナイフ552を加熱する加熱機構(図示せず)により構成されており、品物を挟んだフィルム4aを、品物の両側部でサイド溶着ナイフ552とスポンジ樹脂551との間に挟み、加熱溶着する。
【0030】
搬送ガイド509の搬送方向下流側には、包装された品物を機外に送出する送出口570が設けられている。
【0031】
図2および図3を用いてシャッター板7について以下説明すると、シャッター板7はフレーム100、101に回動可能に軸支された軸701と、この軸701に固定された板部材702から構成される。
【0032】
シャッター受台9は、フレーム100、101に固定された保持ステー24を有し、この保持ステー24にはスポンジ樹脂901が、その上面の一部が露出するように装着保持されている。
【0033】
続いて溶着切断ヒータ機構6について以下説明すると、溶着切断ヒータ機構6の駆動はステップモータ11により行われ、ステップモータ11と回転軸12との間に装着されたタイミングベルト13を介して駆動される。
【0034】
回転軸12の両側端にはクランク円盤14が取り付けられており、旋回揺動運動するリンク15によって溶着切断ヒータ取付部材16に連結されており、クランク円盤14が回転して図4に示す上部停止位置17から、図4に示す下部停止位置18へ、溶着切断ヒータ取り付け部材16が上下動作をするように構成されている。溶着切断ヒータ取り付け部材16はスライドガイド27に固定されており、このスライドガイド27はフレーム100、101に固定されたガイドレール26に沿ってスライド自在に設けられている。
【0035】
図2の待機位置17は、ステップモータ11を回転させ、クランク円盤14の欠きの位置19が遮光センサ20(フォトインタラプタ)の位置に来た時にステップモータ11を停止させて、待機位置17(ホーム位置)の検出を行なう。
【0036】
図4に示す溶着位置18は、待機位置17を起点としたステップモータ11のパルス数によって決定される。
【0037】
図2を用いて溶着切断ヒータ取付部材16について以下説明すると、この溶着切断ヒータ取付部材16には、耐熱樹脂などの断熱部材(図示せず)を介して溶着切断ヒータ21が固定されている。また、溶着切断ヒータ取付部材16には、溶着切断ヒータ21取付部よりも搬送方向上流側に、縦方向に開口16aが形成されていて、この開口16a内に軸受け801が設けられている。
【0038】
この軸受け801には左右のフレーム100,101間にわたって設けられた押さえ部材8の両端が支持されている。さらに軸受け801を下方に付勢するように、押さえ部材加圧バネ10が開口16aの上端と軸受け801との間に設けられており、この押さえ部材加圧バネ10の作用によって押さえ部材8がシャッター板7に向かって付勢されて、シャッター板7の一方の面7aに係合加圧することにより、シャッター板7をシャッター受け台9に向かって押圧するようになっている。
【0039】
図2に示す待機位置17においては、押さえ部材加圧ばね10は比較的伸びた状態であるので、押さえ部材8がシャッター板7の一方の面7aを押圧する力は比較的小さくなっている。従ってこの待機位置17においては、品物1を挿入する時に品物1の先端がシャッター板7の他方の面7bに当接し、シャッター板7は押さえ部材8の押圧に抗して軸701を中心に図示時計方向に回動するので、品物1を押し込むことができる。
【0040】
溶着切断ヒータ取付部材16が待機位置17から溶着位置18に移動するにつれて押さえ部材加圧バネ10が圧縮され、押さえ部材8がシャッター板7の一方の面7aを押圧する力が増加する。従って図4に示す溶着位置18では、押さえ部材8は比較的大きな力でシャッター板7の一方の面7aを押圧している。
【0041】
この状態で次の品物1を挿入しようとしても、押さえ部材8の押圧力が強いので、これに抗してシャッター板7を回動させることができず、次の品物1の機内への挿入が阻止されるので、前に挿入した品物1の溶着が終わらないうちに次の品物1を挿入してしまうことを防ぐことができる。また、この状態では手でシャッター板7を回動させることもできないので、溶着中に誤って手を挿入して加熱された溶着切断ヒータ21に手が触れて火傷等の怪我をすることを防ぐことができる。
【0042】
なお、押さえ部材加圧バネ10の代わりに、図示していないが伸縮自在なゴム等のエラストマー材やスポンジ材等も弾性部材として適用できる。
【0043】
図1に示すように、フレーム101には溶着切断ヒータ21と押さえ部材8を挿通するための開口101aが形成されており、フレーム100にも同様の開口が形成されている。
【0044】
図2及び図3を用いて溶着切断ヒータ21について以下説明すると、溶着切断ヒータ21は熱伝導率が良好で軽量のアルミニウムあるいはアルミニウム合金製が望ましく、ヒータプレートの先端形状は鋭角に形成されている。ヒータプレートには上下2枚のガラスクロス内側にパターンを形成し、このガラスクロスをシリコンゴムなどで挟みプレスしたラバーヒータを焼き付けて固着したもので、所定温度範囲に制御するためのサーミスタ(感熱素子)22およびヒータの異常加熱時を検出するための温度ヒューズ23が取り付けられている。
【0045】
溶着切断ヒータ取付部材16が待機位置17から移動して図4に示す溶着位置18に達すると、溶着切断ヒータ21の先端はスポンジ樹脂901との間に2枚のフィルム4aを挟んで、この部分で2枚のフィルム4aを加熱溶着する。
【0046】
前端検知センサS1、後端検知センサS2について図1を用いて以下説明すると、挿入口2と、溶着切断ヒータ機構6との間には、品物1の前端を検知する前端検知センサS1が設けられ、溶着切断ヒータ機構6と搬送機構5との間には品物の後端を検知する後端検知センサS2が設けられており、これらのセンサS1、S2の検知信号を制御手段(図示せず)に送信可能に接続されている。
【0047】
この制御手段について以下説明すると、センサS1、S2の検知信号をもとに、搬送機構5、溶着切断ヒータ機構6、サイド溶着機構550の動作を制御する。前端検知センサS1から品物1の前端を検知した検知信号が送られると、搬送機構5の駆動を開始するように、モータ507に信号を送る。その後、後端検知センサS2から品物1の後端を検知した検知信号が送られると、搬送機構5の駆動を停止するように、モータ507に信号を送る。
【0048】
次に溶着切断ヒータ機構6及びサイド溶着機構550に信号が送られ、この溶着切断ヒータ機構6及びサイド溶着機構550が後述する一連の溶着動作を行い、品物1の後端側と両側部で2枚のフィルム4aが溶着される。その後搬送機構5の駆動を再開するようにモータ507に信号が送られ、フィルム4aで包装された品物1は後端側の溶着部で切断されて機外へ送出される。
【0049】
次に、図5ないし図12を用いて本発明の包装装置の動作について説明する。
【0050】
図5に示すように、手などによって品物1が下ガイド202に沿ってその先端が挿入口2から機内に供給され、品物1の前端が前端検知センサS1によって検知される。この検知信号が、図示しない制御手段に送信されると、制御手段は搬送機構5の駆動を開始するようにモータ507に信号を送り、モータ507が回転を開始し搬送ベルト503,506が周回駆動を開始する。
【0051】
図6に示すように、品物1がフィルム4aとともにシャッター板7に当接してさらに押し込むと、シャッター板7が品物1に押されて軸701を支点として図示時計方向に回動する。この回動により、シャッター板7に係合している押さえ部材8を、加圧バネ10の付勢に抗して持ち上げる。品物1はシャッター板7とシャッター受台9との間を図示左方へ押し込まれて移動する。
【0052】
図7に示すように、さらに品物1が押し込まれると品物1の先端は搬送ベルト503,506にくわえ込まれ、図示左方へ搬送される。
【0053】
図8に示すように、品物1の後端がシャッター板7を通過すると、シャッター板7は加圧バネ10の作用により押さえ部材8を介して下方に押圧され、再びシャッター受台9にフィルム4aを挟んで接触する。
【0054】
続いて図9に示すように、後端検知センサS2により品物1の後端が検知され、図示しない制御手段に検知信号が送られると、制御手段は搬送機構5の駆動を停止するように、モータ507に信号を送り、モータ507が回転を停止し、品物1は搬送ベルト503,506に挟まれたまま所定位置で停止する。
【0055】
次に図10に示すように、溶着切断ヒータ機構6を駆動するステップモータ11を駆動させ、溶着切断ヒータ機構6が待機位置17(図2参照)から溶着位置18(図4参照)へ向かって移動する。この移動にともない、溶着切断ヒータ機構取付部材16に取り付けられている押しバネである押さえ部材加圧バネ10が縮んで押さえ部材8を加圧する力が増加し、即ち押さえ部材8がシャッター板7を押圧する力が増加する。従って、シャッター板7の先端がフィルム4aをシャッター受台9に向かって押圧する力も増加する。
【0056】
溶着切断ヒータ機構6が溶着位置18に達すると、溶着切断ヒータ21の先端がフィルム4aに当接し、当接した個所でフィルム4aを加熱溶着する。ステップモータ11は溶着位置18で一旦停止し、フィルム溶着後に逆回転して溶着切断ヒータ機構6の上昇を開始する。同時に、図10には図示していないサイド溶着機構550(図1参照)のサイド溶着ナイフ552が移動して、スポンジ樹脂551との間でフィルム4aを挟み、品物1の両側部でフィルム4aを溶着する。
【0057】
なお、品物1の前端側のフィルム4aは、既にこの品物1よりも1つ前に挿入された品物の包装動作により溶着されている。従って品物1の後端部と両側部を溶着することによって、品物1の周囲四方においてフィルム4aが溶着された状態となる。
【0058】
その後図11に示すように、溶着切断ヒータ機構6が待機位置17(図2参照)に達する前に搬送機構5において搬送ベルト503,506の周回駆動が再開され、フィルム4aが引っ張られて溶着切断ヒータ21による溶着部で切断する。このとき、溶着部の搬送方向上流側において、シャッター板7がフィルム4aを押圧していて、しかも溶着切断ヒータ機構6が待機位置17に達しておらず、加圧バネ10による圧接力が依然強い状態であるので、フィルム4aのすべりを防止できる。このため、溶着切断ヒータ21がフィルム4aから離間し、溶着部が冷えて安定してから切断できるので、確実な溶着強度を得ることが出来る。
【0059】
さらに図12に示すようにフィルム4aによって包装された品物1は送出口570から送出され、溶着切断ヒータ機構6は待機位置17に戻る。品物1の送出後は搬送ベルト503,506の周回駆動が停止し、次に挿入される品物1を待機する。
【0060】
従来例1の包装装置では、フィルムが切断刃に接触するのを防止するカバーが挿入口と切断刃の間に設けられているが、このカバーは切断時にフィルムを押圧する作用はなく、溶着切断は切断刃のみで行われるので、溶着部の溶着切断不良が発生する。
【0061】
しかるに本発明においては、シャッター板をシャッター受台に押圧し、フィルムが滑らないようにして、溶着切断ヒータ21がフィルムから離間して溶着部が安定してから切断するので、溶着部の溶着切断不良が発生しない。また、このシャッター板を、人の手に対する安全確保や、品物挿入時のフィルムの溶着切断ヒータへの接触防止のためのカバーとしても兼用することにより、部材を最小限に抑えることができる。
【0062】
溶着・切断時にフィルムをシャッター板の重量のみで押さえようとすると、シャッター板の重量を重くしなければならない。しかし包装装置に適用される品物である新聞等の紙葉の束は薄いものから厚いものまであり、シャッター板の重量を重くしてしまうと、薄い紙葉の束を挿入した時にシャッター板を押し上げることができず、挿入できなくなってしまう。
【0063】
しかるに本発明においては、押さえ部材と押さえ部材加圧バネによりシャッター板をシャッター受台に押圧するので、シャッター板の重量が軽くても、溶着・溶断時にフィルムを確実に押さえることができる。品物挿入時には押さえ部材加圧バネによる押圧力が比較的弱く、かつシャッター板の重量が軽いので、品物が薄い紙葉の束であってもシャッター板を押し上げて挿入することができるので、薄いものから厚いものまで様々な厚さの紙葉の束を品物として適用することができる。
【0064】
さらに溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って押さえ部材の押圧力が増すように、押さえ部材を溶着切断ヒータ機構と連動させることにしたので、従来例2のように押さえ部材の駆動源を別に設けることなく、共通の駆動源による単純な機構で、安定した溶着部の切断が可能である。
【0065】
なお、図13に示すように、溶着切断ヒータ機構6が待機位置17にあるとき、軸受け801が開口16aの下端に当接して、押さえ部材8がシャッター板7の一方の面7aから離間するように構成しても良い(変形例1)。このように構成すると、薄い紙葉は押さえ部材加圧バネ10を押し上げることなく挿入できるので、1枚もののペラ紙等も適用することができる。
【0066】
また、本発明の押さえ部材によるシャッター板の押圧機構は上記実施例に限られるものではなく、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って押さえ部材の押圧力が増すような構成であれば良く、下記のような変形例を採用しても良い。
【0067】
例えば、図14(a)に示すように、溶着切断ヒータ取り付け部材16の開口16aの下端と押さえ部材8との間に引きバネ28を掛け、図14(b)に示すように溶着切断ヒータ機構6が溶着位置へ移動すると、引きバネ28が伸張されることにより、押さえ部材8のシャッター板7に対する押圧力が増すようにしても良い(変形例2)。
【0068】
また、図15(a)に示すように、溶着切断ヒータ取り付け部材16の開口16aの下端と押さえ部材8との間に、伸縮自在なゴムなどのエラストマー材29を設け、図15(b)に示すように溶着切断ヒータ機構6が溶着位置へ移動すると、エラストマー材29が伸張されることにより、押さえ部材8のシャッター板7に対する押圧力が増すようにしても良い(変形例3)。
【0069】
また、図16(a)に示すように、押さえ部材として板バネ30を設け、溶着切断ヒータ取り付け部材16にこの板バネ30の一端を固定し、他端をシャッター板7との間に角度を有するようにしてシャッター板7に係合させ、図16(b)に示すように溶着切断ヒータ機構6が溶着位置へ移動すると、板バネ30がシャッター板7に沿って弾性変形することにより、板バネ30のシャッター板7に対する押圧力が増すようにしても良い(変形例4)。
【0070】
本発明は、図1に示すような横型包装装置だけでなく、挿入口、溶着切断ヒータ機構、搬送機構、送出口の順に形成された品物の移動経路が略垂直に形成されている縦型包装装置に適用することもできる。
【0071】
図18は本発明を縦型包装装置に適用した例(変形例5)を示す図である。図18に示すように、この縦型包装装置は、品物1の搬送経路が挿入口2、溶着切断ヒータ機構6、搬送機構5、送出口570の順に略垂直に構成され、品物1を上方から挿入し、下方へ搬送しながら品物1を帯状フィルム4aで挟んで溶着し、包装する包装装置である。図1に示す横型搬送装置に比べて設置床面積を小さくできるというメリットがある。
【0072】
この図18に示す縦型包装装置においても、シャッター板7をシャッター受台に押圧する機構は図1の横型包装装置と同様である。即ち、溶着切断ヒータ機構6が待機位置から溶着位置へ移動するに従い、押さえ部材加圧バネ10が圧縮され、押さえ部材8のシャッター板7に対する押圧力が強くなることにより、シャッター板7のシャッター受台9に対する押圧力が増す。
【0073】
また、この縦型包装装置における溶着切断ヒータ機構を、図13ないし図16に示した変形例とすることもできる。
【0074】
但し、このような縦型の包装装置において、溶着切断ヒータ機構が待機位置にあるとき、押さえ部材とシャッター板がとが離間している構成とした場合は、搬送経路がほぼ垂直に形成されていることから、シャッター板の先端が重力によってシャッター受台から離間しないように、図19に示すように、押さえ部材加圧バネ10とは別に、シャッター板7を上方に付勢するバネ31が設けられる(変形例5−2)。このバネ31は押さえ部材加圧バネ10よりも弱いものであるので、図13の例と同様に、ペラ紙1枚でもシャッター板7を回動させて挿入することができる。
【0075】
また、包装装置用の合成樹脂フィルムは、厚さや材質、又フィルム表面のすべり具合なども異なり多種多様である。本発明の包装装置は押さえ部材加圧バネを有しているので、本来最適と思われた押さえ部材加圧バネのバネ圧で対応出来ない場合においても、図17に示すように押さえ部材加圧バネ10にバネ圧調整機構25を追加することで新材質などさまざまな種類のフィルムで安定した溶着強度を得ることも可能である(変形例6)。
【0076】
またシャッター板の先端部分の摩擦係数を高める加工を施すことにより、溶着切断時のフィルムのすべりを解消することができ、多くの種類のフィルムで安定した溶着強度を得ることが可能である。
【0077】
また、ステップモータによる回転制御機構は一実施例であって、モータと電磁クラッチおよび電磁ブレーキでも回転制御は可能であるが、ステップモータであれば、カムの1回転の中でモータに与えるパルス数を変化させることにより動作時間を自由に制御できる点に利点がある。また、モータでなくても、ソレノイドを利用してプランジャーでレバーを動作させる方法も可能であるが、ソレノイドは機械的な負荷の変動により、動作時間が一定でないといった欠点があるので、確実な溶着強度を得るためにはステップモータが望ましい。
【0078】
また、挿入口において、品物を手で前進させて挿入する方法は一実施例であって、複数の品物を積載し、自動的に品物を1個ずつに分離して順次挿入口に供給する自動供給装置が設けられていても良い。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の包装装置は、従来より人に対しての安全確保、またはフィルムの切断刃への接触防止などの目的で使用されているカバーを、フィルムを溶着・切断する際の押さえるためのシャッター板としても利用したことにより、フィルムを押さえるための専用の部材を無くすことができるため、機構の簡素化が図れ、部材としては最小限で抑えることができる。
【0080】
また、押さえ部材によりシャッター板をシャッター受台に押圧するので、シャッター板の重量が軽くても、溶着・溶断時にフィルムを確実に押さえることができる。また、フィルムが滑らないように押えることにより、溶着切断ヒータがフィルムから離れた後に切断できるので、溶着部の溶着切断不良を防ぐことができる。、
【0081】
さらに、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すように、押さえ部材を溶着切断ヒータ機構と連動させるようにしたので、押さえ部材の駆動源を別に設けることなく、共通の駆動源による単純な機構で安定した溶着部の切断が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る包装装置の、手前側フレームを除いた全体構成を示す正面図である。
【図2】図1の包装装置における、溶着切断ヒータ機構の要部を示す模式正面図である。
【図3】図1の包装装置における、溶着切断ヒータ機構の要部を示す模式側面図である。
【図4】図1の包装装置における、溶着切断ヒータ機構が溶着位置に停止した状態を示す模式正面図である。
【図5】本発明の実施例に係る包装装置の動作を示す模式図である。
【図6】図5の次の動作を示す模式図である。
【図7】図6の次の動作を示す模式図である。
【図8】図7の次の動作を示す模式図である。
【図9】図8の次の動作を示す模式図である。
【図10】図9の次の動作を示す模式図である。
【図11】図10の次の動作を示す模式図である。
【図12】図11の次の動作を示す模式図である。
【図13】本発明の変形例1の要部を示す模式正面図である。
【図14】(a)は本発明の変形例2の要部において溶着切断ヒータ機構6が待機位置にある状態を示す模式正面図、(b)は変形例2の要部において溶着切断ヒータ機構6が溶着位置にある状態を示す模式正面図である。
【図15】(a)は本発明の変形例3の要部において溶着切断ヒータ機構6が待機位置にある状態を示す模式正面図、(b)は変形例3の要部において溶着切断ヒータ機構6が溶着位置にある状態を示す模式正面図である。
【図16】(a)は本発明の変形例4の要部において溶着切断ヒータ機構6が待機位置にある状態を示す模式正面図、(b)は変形例4の要部において溶着切断ヒータ機構6が溶着位置にある状態を示す模式正面図である。
【図17】本発明の変形例6の要部を示す模式正面図である。
【図18】本発明の変形例5を示す模式正面図である。
【図19】本発明の変形例5−2の要部を示す模式正面図である。
【符号の説明】
1;品物
2;挿入口
4;フィルムロール
4a;フィルム
5;搬送機構
6;溶着切断ヒータ機構
7;シャッター板
8;押さえ部材
9;シャッター受台
10;押さえ部材加圧バネ
11;ステップモータ
12;回転軸
13;タイミングベルト
14;クランク円盤
15;リンク
16;溶着切断ヒータ取付部材
16a;開口
17;上部停止位置
18;下部停止位置
19;クランク円盤の欠きの位置
20;遮光センサ
21;溶着切断ヒータ
22;サーミスタ(感熱素子)
23;温度ヒューズ
24;保持ステー
25;バネ圧調整機構
26;ガイドレール
27;スライドガイド
28;引きバネ
29;エラストマー材
30;板バネ
31;バネ
100;フレーム
101a;開口
101;フレーム
201;上ガイド
202;下ガイド
401;ガイド手段
501〜502;ローラ
503;搬送ベルト
504〜505;ローラ
506;搬送ベルト
507;モータ
508;タイミングベルト
509;搬送ガイド
550;サイド溶着機構
551;スポンジ樹脂
552;サイド溶着ナイフ
570;送出口
701;軸
702;板部材
801;軸受け
901;スポンジ樹脂
S1;前端検知センサ
S2;後端検知センサ
Claims (9)
- 品物を挿入する挿入口と、この挿入口から挿入された品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィルムロールと、このフィルムで挟まれた品物を搬送する搬送機構と、この搬送機構と挿入口との間に設けられフィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、搬送機構の品物搬送方向上流側に設けられ品物を検知する検知手段と、この検知手段により検知された信号を溶着切断ヒータ機構に送信する送信手段と、挿入口と溶着切断ヒータ機構との間に回動可能に支持されたシャッター板と、このシャッター板にフィルムを挟んで対向して設けられたシャッター受台と、シャッター板をこのシャッター受台に向かって押圧する押さえ部材と、を有し、
前記溶着切断ヒータ機構は、品物を待機する待機位置と、品物の後端部でフィルムを溶着する溶着位置との間を往復移動可能にされており、前記シャッター板は、品物挿入時に品物の先端が当接する第1の面と、その反対側の第2の面とを有し、前記押え部材は、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、シャッター板の第2の面と係合しながら、シャッター板に対する押圧力が増すようにシャッター板をシャッター受台に向かって付勢することを特徴とする包装装置。 - 品物を挿入する挿入口と、この挿入口から挿入された品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィルムロールと、このフィルムで挟まれた品物を搬送する搬送機構と、この搬送機構と挿入口との間に設けられフィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、搬送機構の両側部に設けられ品物の両側部においてフィルムを溶着するサイド溶着機構と、包装後の品物を機外に送出する送出口と、搬送機構の品物搬送方向上流側に設けられ品物を検知する検知手段と、この検知手段の検知により搬送機構を停止してフィルムで挟まれた品物を所定位置に停止させた後、溶着切断ヒータ機構及びサイド溶着機構を駆動しそれぞれ品物の後端部及び両側部においてフィルムを溶着して袋状とし、その後搬送機構の搬送を再開して品物の後端部の溶着部を切断し、包装された品物を送出口から送出するように制御する制御手段と、挿入口と溶着切断ヒータ機構との間に回動可能に支持されたシャッター板と、このシャッター板にフィルムを挟んで対向して設けられたシャッター受台と、溶着切断ヒータ機構の溶着動作に伴いシャッター板がシャッター受台に向かって付勢するようにシャッター板を押える押さえ部材とを有し、
前記溶着切断ヒータ機構は、品物を待機する待機位置と、品物の後端部でフィルムを溶着する溶着位置との間を往復移動可能にされており、前記シャッター板は、品物挿入時に品物の先端が当接する第1の面と、その反対側の第2の面とを有し、前記押え部材は、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、シャッター板の第2の面と係合しながら、シャッター板に対する押圧力が増すように付勢することを特徴とする包装装置。 - 品物を挿入する挿入口と、この挿入口から挿入された品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィルムロールと、このフィルムで挟まれた品物を搬送する搬送機構と、この搬送機構と挿入口との間に設けられフィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、搬送機構の両側部に設けられ品物の両側部においてフィルムを溶着するサイド溶着機構と、包装後の品物を機外に送出する送出口と、搬送機構の品物搬送方向上流側に設けられ品物を検知する検知手段と、検知手段の検知により搬送機構を停止してフィルムで挟まれた品物を所定位置に停止させた後、溶着切断ヒータ機構及びサイド溶着機構を駆動しそれぞれ品物の後端部及び両側部においてフィルムを溶着して袋状とし、その後搬送機構の搬送を再開して品物の後端部の溶着部を切断し、包装された品物を送出口から送出するように制御する制御手段と、挿入口と溶着切断ヒータ機構との間に回動可能に支持されたシャッター板と、このシャッター板にフィルムを挟んで対向して設けられたシャッター受台と、シャッター板を押える押さえ部材と、溶着切断ヒータ機構の溶着動作に伴いシャッター板がシャッター受台に向かって付勢するように押さえ部材を付勢する弾性部材と、を有し、
前記溶着切断ヒータ機構は、品物を待機する待機位置と、品物の後端部でフィルムを溶着する溶着位置との間を往復移動可能にされており、前記シャッター板は、品物挿入時に品物の先端が当接する第1の面と、その反対側の第2の面とを有し、前記押え部材は、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、シャッター板の第2の面と係合しながら、シャッター板に対する押圧力が増すように付勢することを特徴とする包装装置。 - 弾性部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端が押さえ部材に圧接する押しバネであり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作と連動してこの押しバネが圧縮されることにより、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする請求項3記載の包装装置。
- 弾性部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端が押さえ部材に取り付けられた引きバネであり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作と連動してこの引きバネが伸張されることにより、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする請求項3記載の包装装置。
- 弾性部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端が押さえ部材に取り付けられたエラストマー材であり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作と連動してこのエラストマー材が伸張されることにより、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする請求項3記載の包装装置。
- 溶着切断ヒータ機構が待機位置にあるときの押さえ部材がシャッター板を押圧する押圧力は、挿入する品物の当接によってシャッター板が押え部材の押圧に抗して支点を中心として回動することができる圧であり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴い、押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項に記載の包装装置。
- 押さえ部材は、溶着切断ヒータ機構が待機位置にあるときはシャッター板と離間しており、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する途上で押さえ部材がシャッター板に係合し、その後は溶着切断ヒータ機構が溶着位置へ移動するのに伴って押さえ部材のシャッター板に対する押圧力が増すことを特徴とする請求項4記載の包装装置。
- 押さえ部材は、一端が溶着切断ヒータ機構に、他端がシャッター板との間に角度を有して係合している板バネであり、溶着切断ヒータ機構が溶着の際に待機位置から溶着位置へ移動する動作に伴って、この板バネがシャッター板に沿って弾性変形することにより、板バネのシャッター板に対する押圧力が増すように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003159665A JP4084708B2 (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003159665A JP4084708B2 (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 包装装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004359287A JP2004359287A (ja) | 2004-12-24 |
JP2004359287A5 JP2004359287A5 (ja) | 2005-06-30 |
JP4084708B2 true JP4084708B2 (ja) | 2008-04-30 |
Family
ID=34052669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003159665A Expired - Fee Related JP4084708B2 (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 包装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4084708B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2354851A2 (en) | 2010-01-29 | 2011-08-10 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor and method of preparing lithographic printing plate |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4956804B2 (ja) * | 2006-03-08 | 2012-06-20 | 株式会社デュプロ | 包装装置 |
JP2012126406A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Maruyama Machinery Co Ltd | 包装装置 |
JP5874100B2 (ja) * | 2011-09-08 | 2016-03-02 | 株式会社デュプロ | 包装装置 |
CN103057740B (zh) * | 2013-01-24 | 2014-11-05 | 维达纸业(四川)有限公司 | 一种无芯卷纸装袋机 |
JP6531324B2 (ja) * | 2014-08-07 | 2019-06-19 | 株式会社デュプロ | 包装装置及び包装方法 |
JP6264303B2 (ja) * | 2015-01-21 | 2018-01-24 | ブラザー工業株式会社 | 包装装置 |
JP6669431B2 (ja) * | 2015-01-29 | 2020-03-18 | 大森機械工業株式会社 | 包装機 |
US11553652B2 (en) | 2016-03-31 | 2023-01-17 | National Agriculture And Food Research Organization | Grafting device |
CN112208818A (zh) * | 2020-09-28 | 2021-01-12 | 安徽华城兴建材科技有限公司 | 一种纤维增强水泥栈道板包装设备 |
-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003159665A patent/JP4084708B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2354851A2 (en) | 2010-01-29 | 2011-08-10 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor and method of preparing lithographic printing plate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004359287A (ja) | 2004-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7383676B1 (en) | Packaging machine for bedding products | |
JP4084708B2 (ja) | 包装装置 | |
KR101503524B1 (ko) | 포장용기용 실링장치 | |
JP2004359287A5 (ja) | ||
JP5833873B2 (ja) | 包装機におけるシール用ロール圧着装置 | |
JP3847916B2 (ja) | 新聞紙のフイルム包装機 | |
JP4375798B2 (ja) | 物品包装機 | |
JP5498731B2 (ja) | 胴巻き包装機 | |
JP4453861B2 (ja) | 包装装置 | |
KR20000029482A (ko) | 포장장치에있어서필름접어넣기장치 | |
JP2005047596A (ja) | 横ピロー包装装置およびその包装方法 | |
JP7134517B1 (ja) | 包装装置及びその制御方法 | |
JP2007223641A (ja) | 包装装置 | |
JP3651978B2 (ja) | 段ボール箱の製凾装置 | |
JP2001213406A (ja) | 包装装置、包装方法及び包装品 | |
JP6300297B2 (ja) | 帯掛け包装装置 | |
JP2839170B2 (ja) | フィルム包装装置 | |
JP2001213405A (ja) | 包装装置、包装方法及び包装品 | |
JP4103448B2 (ja) | ストレッチフィルム包装機 | |
JP2022178993A (ja) | 包装装置及び包装材ガイド部材 | |
JPH05747A (ja) | シート材供給装置 | |
JP2002046705A (ja) | 製袋充填機におけるセンターシール装置 | |
JP2021165168A (ja) | 製袋包装装置 | |
JPH07195299A (ja) | 自動封緘機 | |
JPH06226844A (ja) | ラミネート装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041021 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041021 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070925 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4084708 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |