JP2001213406A - 包装装置、包装方法及び包装品 - Google Patents

包装装置、包装方法及び包装品

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JP2001213406A
JP2001213406A JP2000025787A JP2000025787A JP2001213406A JP 2001213406 A JP2001213406 A JP 2001213406A JP 2000025787 A JP2000025787 A JP 2000025787A JP 2000025787 A JP2000025787 A JP 2000025787A JP 2001213406 A JP2001213406 A JP 2001213406A
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film
welding
heater
cutting
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Shoichiro Tajima
正一郎 田島
Katsunori Fujii
克典 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限の部材で、溶着切断部分の安定した溶
着強度を得ると共に小型且つ低価格の包装装置、包装方
法及び包装品を提供する。 【解決手段】 挿入口4に挿入された品物12には上下
に配置されたフィルムロール15からフィルム14が供
給され、搬送機構60により、所定の位置まで搬送され
停止する。そして、センサS2により品物12の後端が
検知されると、サイド溶着機構80のステップモータM
3が駆動しヒータプレート81と受け台95とによりフ
ィルム14が挟まれ溶着される。次いで、溶着切断ヒー
タ32が受け台に降下し、フィルム14を挟んで溶着
し、挿入口4と溶着切断ヒータ機構30との間のシャッ
ター板51が電磁石53に吸着され、フィルム14を押
さえている状態で、溶着切断ヒータ32を上昇させ、搬
送機構60により再び品物12を搬送させると、品物1
2の後端部のシャッター板51に押さえられているフィ
ルム14の溶着部が切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、品物を合成樹脂の
フィルム又はシートで包装する包装装置、包装方法及び
包装品に関し、特に、シート、冊子、新聞又はそれに類
する紙葉類をポリエチレン等の合成樹脂フィルムで包
み、開放端部を溶着切断して密閉被覆する包装装置、包
装方法及び包装品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンフィルム等の熱シール可能
なフィルムによって物品を覆い、フィルムの端縁部を熱
シールして包装する装置としては、既に各種のものが使
用されている。このような包装装置として、特許283
9170号公報に開示されているものがある(従来例
1)。図19は従来例1の包装装置を示す側面図であ
る。
【0003】図19に示すように、従来例1に記載の包
装装置においては、品物を挿入するための挿入口311
に向けて帯状のフィルム315を上下から品物を挟むよ
うに供給する1対の貯蔵ロール314(フィルム供給手
段)が補助ローラ312を介して挿入口311の上下に
設けられている。挿入口311近傍には、品物の先端部
を検知するセンサ316が設けられ、このセンサ316
に隣接して、品物の挿入経路には品物を挟み込んだフィ
ルム315の後端部を溶着切断するメインヒータ317
が設置されている。メインヒータ317は、支軸318
により装置のフレームに回転自在に支持されたレバー3
19と、レバー319の他端に取り付けられた発熱体3
20と、発熱体320に刃先を下方に向けて取り付けら
れた切断刃321とから構成され、レバー319はスプ
リング322により上方に回動可能に付勢されている。
更にレバー319はその中間部でリンク323の一端に
枢着され、リンク323の他端は支軸324により回転
可動に支持されたレバー325の一端に枢着されてい
る。そして、レバー325の他端はソレノイド326の
作動ロッド327に枢着されている。これにより、ソレ
ノイド326が作動して作動ロッド327が引き込めら
れると、レバー325が下方に回転し、リンク323が
下方に引っ張られることにより、レバー319が回転す
る。そして、このレバー319に取り付けられた切断刃
321をその下方に設けられた受け台328に押圧して
フィルム315を溶着切断する。また、センサ316と
メインヒータ317との間にはカバー329が設けら
れ、品物を挿入口311から挿入する際、フィルム31
5がメインヒータ317の切断刃321に接触するのを
防止している。
【0004】また、品物の挿入方向において、品物を挟
んで移送する上方搬送ベルト332及び下方搬送ベルト
331が上下に対設された搬送機構が設けられている。
この下方搬送ベルト331は、装置のフレームに回転可
動に支持された1対のプーリ333,334に張設され
ている。そして、送出側のプーリ334と同心的に設け
られた従動プーリ335と、搬送機構を駆動するモータ
(図示せず)の駆動軸336に装着された駆動プーリ3
37との間にタイミングベルト338が張設され、これ
により下方搬送ベルト331が回動する。また、上方搬
送ベルト332は、挿入口311側から順に配列された
3個の搬送プーリ341,339,340に張設され、
中央のプーリ339は、一端がプーリ341に回転可動
に支持されたアーム343と、一端がプーリ340に回
転可動に支持されたアーム342との交点に設けられた
支軸344に回転自在に装着されている。これにより、
上方搬送ベルト332は品物の厚みに応じて上方に押し
上げられる。更に、支軸344に隣接して設けられた支
軸345に装着されたプーリ346と、駆動プーリ33
7との間にはタイミングベルト347が張設されてい
る。このプーリ346には同心的にギア348が装着さ
れ、これに隣接する搬送プーリ339に同心的に装着さ
れたギア349と噛合しており、駆動プーリ337が回
転することにより、上方搬送ベルト332が回動する。
更に、搬送機構と品物の送出口との間には、品物が送出
されたことを検知する第2センサ351が設けられてい
る。
【0005】また、搬送機構の両側には、フィルム31
5の両側部の開放口を融着する1対の細長い板状のサイ
ドヒータ352が配置されている。このサイドヒータ3
52は、これを駆動するソレノイド353を有し、ソレ
ノイド353の作動ロッド354に一端が枢着されたL
字型のレバー356の他端がスライド軸357の上端に
枢着され、上下方向スライド自在にガイドフレーム35
8に支持されたスライド軸357の下端にサイドヒータ
352が連結されている。L字型のレバー356は装置
のフレームに回動自在に支持されており、更にレバー3
56の端部はスプリング359により上方に回動可能に
付勢されている。そして、ソレノイド353が作動し、
作動ロッド354が引き込められると、レバー356が
下方に回動し、スライド軸357が下方に移動してサイ
ドヒータ352が下降し、フィルム315の両側部分に
圧接される。なお、装置フレームにはサイドヒータ35
2の下縁部が圧接される受板(図示せず)が設けられて
いる。
【0006】このように構成された従来例1の包装装置
の溶着動作について説明する。図20(a)乃至(d)
は、従来例1の動作を示す模式図である。包装作業を始
める前に、上下に配置された貯蔵ロール314から帯状
のフィルム315を夫々引き出し、上下フィルムを粘着
テープ等で接続した状態で新聞等の品物を挿入口311
から挿入する。
【0007】先ず、図20(a)に示すように、上下に
置かれた包装フィルム用の貯蔵ロール314から繰り出
されるフィルム315の間に包装すべき品物Sを挿入
し、この品物Sを包装フィルム315で包んだ状態に
し、その開放口の近くで適当に加熱された切断刃321
を受け台328に向けて、矢印で示す垂直方向下方に降
下させる。
【0008】次いで、図20(b)に示すように、下降
した切断刃321が上下両方のフィルム315を合わ
せ、受け台328の上で熱溶着する。なお、このとき、
サイドヒータも下降してフィルム315の両側部を圧接
し、融着する。
【0009】その後、図20(c)に示すように、フィ
ルム315で密閉包装された品物Sを矢印方向に移動さ
せて、溶着箇所で切り離す(切断する)。
【0010】最後に、図20(d)に示すように、包装
された品物Sを送出口に送ると同時に、切断刃321を
上昇させ、次の品物Sを、切断されて溶着しているフィ
ルム315の間に送る。この後、次のサイクルとして、
図20(a)に示す工程に戻る。
【0011】また、溶着切断用の刃の両側にフィルムを
押さえる押さえ機構を設けて、溶着切断を容易にする包
装装置が特許2704941号公報に開示されている
(従来例2)。図21は従来例2の包装装置を示す側面
図、図22は上面図である。図21及び図22に示すよ
うに、従来例2の包装装置においては、被包装品である
品物Sを挿入するための挿入口231に向けて、帯状の
フィルム235を上下から品物Sを挟むように供給する
1対の貯蔵ロール234(フィルム供給手段)が挿入口
231の上下に設けられている。上下の貯蔵ロール23
4は、夫々2つのローラ233に回転自在に支持されて
おり、補助ローラ247を経由してフィルム235が挿
入口231に導入される。そして、品物Sは、挿入口2
31の装置外側に配置された案内板232を案内され挿
入口231から挿入される。また、品物Sの挿入方向に
おいて、品物Sを間に挟んで移送する上部コンベア23
7a及び下部コンベア237bが対設された搬送機構2
37が設けられており、この搬送機構237内の所定の
位置に品物Sを搬送する。更に、挿入口231と搬送機
構237の入り口との間に配置され、フィルムの開放口
を溶着し切断する溶着切断ユニット240が挿入口23
1と搬送機構237との間に配置されている。
【0012】搬送機構237においては、下部コンベア
237bは、横支持板263に適当な軸受けを介して3
本の支持ローラ254に回転自在に支承されている。ま
た、上部コンベア237aは、バネ(図示せず)により
下方にバネ付勢され、左右に1対設けられた支持板25
8の3つの軸受けに装着されたシャフト259のローラ
に組み込まれた3本のベルトで構成されている。更に、
搬送機構237は、これを駆動するステップモータ25
0を有し、このステップモータ250の下方に、反転ギ
アユニット253が配置され、上部コンベア237a
は、ステップモータ250と反転ギアユニット253の
一方のギアのプーリとの間にあるタイミングベルト25
2aと、反転ギアユニット253の他方のギアのプーリ
と上部コンベア237aの挿入口231側に配置された
プーリ255との間に装着されたタイミングベルト25
6と、を介して駆動される。また、支持板258はプー
リ255の軸により支持アーム262に回転可動に支持
され、この支持アーム262が反転ギアユニット253
の他方のギアのプーリに回転可動に支持されている。ま
た、下部コンベア237bは、ステップモータ250と
下部コンベア237bの送出口249側のプーリ251
との間に装着されたタイミングベルト252bにより直
接駆動される。
【0013】更に、図22に示すように、搬送機構23
7の両側部には、品物Sを挟み込んだフィルム235の
両側部の開放口を溶着する熱溶着板260と、横支持板
263に固定された熱溶着板260の受け台261とで
構成された側部溶着ユニット246が配置されている。
そして、挿入口231と溶着切断ユニット240との間
に配置され品物Sを検知する第1センサ236と、溶着
切断ユニット240と搬送機構237の入口との間に配
置され品物Sを検知する第2センサ238と、送出口の
近くに配置され品物Sを検知する第3センサ239と、
を有している。
【0014】また、溶着切断ユニット240において
は、挿入される品物Sの上方に配置された加熱ナイフ2
41と、フィルム通路において加熱ナイフ241の搬送
機構237側及び挿入口231側で、夫々この加熱ナイ
フ241にほぼ平行に移動する2つの押棒243及び2
44と、が設けられ、品物Sの下方には、加熱ナイフ2
41及び挿入口231側の押し棒244を受ける第1受
け台242及び第2受け台245が設けられている。こ
の加熱ナイフ241は、フィルム通路に対して第1受け
台242の反対側で加熱ナイフ241を第1受け台24
2に向けてフィルムにほぼ垂直に移動押圧するアーム2
64及びこれを回転させるソレノイド266から構成さ
れる加熱ナイフ移動機構を有し、また、2つの押し棒2
43、244は、フィルム通路に対して第2受け台24
5の反対側で2つの押し棒243、244を第2受け台
245に向けてフィルムにほぼ垂直に、加熱ナイフ移動
機構とは独立した状態で移動押圧するアーム265及び
これを回転させるソレノイド267から構成される押棒
移動機構を有し、押し棒移動機構がフィルムを押圧した
直後に加熱ナイフ移動機構が動作してフィルムを溶着し
た後、押棒移動機構がフィルムを押圧したままの状態で
搬送機構237が品物Sを移動させてフィルムの切断を
行う。
【0015】このように構成された従来例2の包装装置
の動作について説明する。図23(a)乃至(d)は、
従来例2の包装装置の動作を示す模式図である。図23
(a)に示すように、上下に対置された包装フィルム用
の貯蔵ロール234から繰り出されるフィルム235の
間に包装すべき品物Sを挿入し、この品物Sを包装フィ
ルム235で包んだ状態にし、その開放口の近くで加熱
ナイフ241とこのナイフの前後に配設された押板24
3、243からなる溶着切断ユニットを降下させる。次
に、図23(b)に示すように、両方のフィルム235
を押板244で押さえ台245との間にはさみ固定す
る。次いで、図23(c)に示すように、加熱ナイフ2
41をナイフ受け台242に降下させて、上下両方のフ
ィルム235を溶着する。そして、図23(d)に示す
ように、押板244をそのままの状態にして、加熱ナイ
フ241をフィルム235から離し、フィルム235で
包装された品物Sを搬送機構により移動させて溶着個所
で切り離す。その後、押板244を上に移動させなが
ら、次のサイクルとして、品物Sを挿入口に入れ、図2
3(a)に示す工程に戻る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1に記載の包装装置においては、以下の問題点がある。
図24は、従来例1の包装装置により包装された品物S
を示す模式図である。図24に示すように、フィルム3
15で袋状に包装された品物Sは、前後を溶着切断箇所
400、401で、また、両側部を溶着継ぎ目402、
403で封止されている。この包装装置のように、切断
刃321のみで品物Sの前後の溶着及び切断を兼ねる場
合、切断刃321を押下したときにフィルム315を確
実に切断できないため、フィルム315が溶融している
状態で搬送機構を駆動し、フィルム315を切断させな
ければならない。切断するためには、受け台328の硬
度が低く、切断刃321が先鋭である必要があるが、切
断刃321が受け台328にくい込み過ぎて切断刃32
1の側面にフィルム315が当たったり、溶着箇所40
0の一部に溶着不良が生じる恐れがあり、溶着強度が安
定せず、溶着切断部400、401に切れ等が発生しや
すい。従って、溶着品質及び切断とを維持することが難
しいという問題点がある。これは、軽量及び小型化のた
め、切断刃321の横方向の長さが長く、厚さが薄いた
めに生じる加熱温度ムラ及び機械的な押圧力のムラに起
因している。また、フィルム315の溶融を全域にわた
り確実にするためには、長時間、切断刃321の押圧力
が必要となるため、高速処理の妨げになる。
【0017】また、従来例2に記載の包装装置において
は、フィルムを溶着切断するために、独立した押さえの
機構を有しており、溶着切断ヒータ機構及び押さえ機構
の制御が複雑であるという問題点がある。
【0018】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、最小限の部材で、溶着切断部分の安定した
溶着強度を得ると共に小型且つ低価格の包装装置、包装
方法及び包装品を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る包装装置
は、品物を挿入口に供給する供給手段と、上下から前記
品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィ
ルムロールと、前記フィルムで挟まれた前記品物を搬送
する搬送機構と、前記挿入口と前記搬送機構との間に設
けられ前記品物の後端部で前記フィルムを溶着切断する
溶着切断ヒータ機構と、前記品物を検知する検知手段
と、前記検知手段により前記搬送機構の駆動を停止して
前記フィルムで挟まれた前記品物を所定位置に位置させ
る制御手段と、前記挿入口と前記溶着切断ヒータ機構と
の間に回転可動に支持されたシャッター板と、前記シャ
ッター板の下方に設けられた磁石又は電磁石と、を有
し、前記制御手段は、前記溶着溶切断ヒータ機構により
前記フィルムを溶着切断する際、前記溶着切断ヒータ機
構により前記品物の後端部で前記フィルムを溶着し、前
記シャッター板を前記磁石又は前記電磁石に吸着させ前
記フィルムの開放口を押さえた状態で、前記搬送機構を
駆動して前記フィルムを切断させるものであることを特
徴とする。
【0020】本発明に係る他の包装装置は、品物を挿入
する挿入口と、上下から前記品物を挟むように帯状のフ
ィルムを供給する1対のフィルムロールと、前記フィル
ムで挟まれた前記品物を搬送する搬送機構と、前記挿入
口と前記搬送機構との間に設けられ前記品物の後端部で
前記フィルムを溶着切断する溶着切断ヒータ機構と、前
記搬送機構の両側部に設けられ前記フィルムの両側部を
溶着するサイド溶着機構と、包装後の前記品物を送出す
る送出部と、前記挿入口と前記溶着切断ヒータ機構との
間に設けられ前記品物の前端部を検知する第1センサ
と、前記溶着切断ヒータ機構と前記搬送機構との間に設
けられ前記品物の後端部を検知する第2センサと、前記
第1センサの検知により前記搬送機構を駆動し、前記第
2センサの検知により前記搬送機構の駆動を停止して前
記フィルムで挟まれた前記品物を所定位置に位置させる
制御手段と、を有し、前記溶着切断ヒータ機構及び前記
サイド溶着機構により夫々前記フィルムの前記品物の後
端部及び両側部を溶着して袋状とし、前記品物の後端部
で溶着部を切断して包装された前記品物を前記送出部か
ら送出する包装装置において、前記挿入口と前記溶着切
断ヒータ機構との間に回転可動に支持されたシャッター
板と前記シャッター板の下方に設けられた磁石又は電磁
石とを有し、前記制御手段は、前記溶着切断ヒータ機構
により前記フィルムを溶着切断する際、前記溶着切断ヒ
ータ機構により前記品物の後端部で前記フィルムを溶着
し、前記シャッター板を前記磁石又は前記電磁石に吸着
させ前記フィルムの開放口を押さえた状態で、前記搬送
機構により前記品物を前記送出部に送出して前記フィル
ムを切断させるものであることを特徴とする。
【0021】本発明においては、従来例1のように作業
者に対する安全確保のため及びフィルムのよれ防止等の
ために使用されるシャッター板を、フィルムを溶着切断
する際の押さえ部材としても使用することにより、特別
な押さえ部材を設けることなく、また、溶断する際にシ
ャッター板を電磁石に吸着させるため、シャッター板が
軽くてもフィルムを押さえることができると共に、薄い
品物でも挿入することができ、押さえの部材として新た
に設けるのは電磁石のみでよく、単純な機構で、安定し
た溶着部の切断が可能となる。
【0022】また、前記溶着切断ヒータ機構及び前記サ
イド溶着機構は、ヒータと、このヒータに密着した感熱
素子と、前記感熱素子が検知した信号により前記ヒータ
に供給する電流を制御する制御手段と、を夫々有し、前
記制御手段により前記ヒータを夫々所定の温度に維持す
るものであって、前記溶着切断ヒータ機構の前記ヒータ
の温度が150乃至250℃であり、前記サイド溶着機
構の前記ヒータの温度が100乃至200℃であり、こ
れらのヒータの温度を設定する操作パネルを有すること
ができる。
【0023】本発明の包装方法は、品物を挿入口に供給
する工程と、上下から前記品物を挟むように帯状のフィ
ルムを供給し、供給した前記フィルムに前記品物を挟ん
で搬送する工程と、前記品物を検知して前記品物を所定
位置に位置する工程と、溶着切断ヒータにより前記品物
の後端部で前記フィルムを溶着する工程と、前記品物の
後端部の前記フィルムの開放口をシャッター板と磁石又
は電磁石との間に挟み、前記シャッター板を前記磁石又
は前記電磁石に吸着させ前記開放口を押さえた状態で、
前記品物を搬送することにより前記フィルムの溶着部を
切断する工程と、を有することを特徴とする。
【0024】本発明の他の包装方法は、挿入口から挿入
された品物の上下から前記品物を挟むように帯状のフィ
ルムを供給する工程と、前記品物の前端部を検知して前
記フィルムで挟まれた前記品物を搬送し、前記品物の後
端部を検知して前記品物を所定位置に位置させる工程
と、前記品物の後端部で前記フィルムを溶着する工程
と、前記フィルムの両側部を溶着する工程と、前記品物
の後端部の前記フィルムの溶着部を切断して包装された
前記品物を送出する工程と、を有する包装方法におい
て、前記品物の後端部の前記フィルムの溶着部を切断し
て包装された前記品物を送出する工程は、前記品物後端
部の前記フィルムの開放口をシャッター板と磁石又は電
磁石との間に挟み、前記シャッター板を前記磁石又は前
記電磁石に吸着させ前記フィルムを押さえた状態で、前
記品物を搬送することにより前記フィルムを前記溶着部
にて切断する工程であることを特徴とする。
【0025】本発明に係る包装品は、請求項1乃至3の
いずれか1項に記載の包装装置を使用して包装されたこ
とを特徴とする。
【0026】本発明の包装装置及び包装方法を使用して
包装品をつくることにより、包装品の溶着切断部がきれ
いで、溶着部のムラがないため、高品質の包装品を高速
で大量生産することができ、包装品のコストを低減する
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る包装
装置について添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の第1の実施例に係る包装装置のカバー等
の外装部材を除いた全体構成を示す側面図、図2は本実
施例に係る包装装置の上面図である。
【0028】図1に示すように、本実施例の包装装置に
おいては、例えば新聞紙等の包装すべき品物12を載置
する水平な載置台2と、この載置台2に垂直に設けられ
たカバー3とから、L字型の給紙台1が構成されてい
る。このカバー3の上部には、カバー3を吸着するマグ
ネットキャッチ10が設けられており、これにより、給
紙台1を後述するフィルムロール15の交換時等に容易
に取り外すことができる。そして、給紙台1の載置台2
とカバー3との交差部には品物12を包装装置内に挿入
する挿入口4が形成されている。更に、載置台2の上面
の両端部には、1対の案内ガイド板5が立設されてお
り、載置台2に載置される品物12の幅方向をガイドす
る。また、載置台2の下面の品物12の挿入方向の挿入
口4よりも上流側の両側部には、1対のアーム6が固着
されている。このアーム6は、包装装置の側板である1
対のフレーム11に固設された支軸9に係合されてお
り、給紙台1は支軸9を軸として揺動することができ
る。また、載置台2の下面には、載置台2を補助する補
助載置台7が、載置台2に対して取り外し可能に設けら
れている。
【0029】挿入口4には、品物12をフィルム14で
包装するためにフィルム14を供給するフィルム供給機
構150が設けられている。このフィルム供給機構15
0においては、挿入口4の上方及び下方に、帯状のフィ
ルム14を筒芯15aに巻き取ったフィルムロール15
が配置されている。そして、図2に示すように、フィル
ムロール15の筒芯15aには、その両端に回転自在な
コロ17が取り付けられた心棒16が装着されている。
また、この心棒16には、バネ18により互いにフィル
ムロール15の筒芯15aの側面へ付勢された摺動可能
な1対の保持板19が夫々配設されており、フィルムロ
ール15を保持している。なお、保持板19は、心棒1
6がフィルムロール15の筒芯15aに装着しやすいよ
うに両端が面取りされている(両端にC面が形成されて
いる)。また、1対のフレーム11には、心棒16を垂
直方向に案内するための欠きと共に溝を有した支持部材
20が固設されており、この支持部材20の溝に心棒1
6に取り付けられたコロ17が嵌合している。これによ
り、フィルムロール15はフレーム11に対して回転自
在に且つ上下動自在に配置されている。
【0030】挿入口4の上下に設けられたフィルムロー
ル15には、フィルムロール15から供給されるフィル
ム14の供給量を制限するフィルム制動機構13が設け
られている。フィルム制動機構13においては、フィル
ムロール15の直下において適切な軸受け(図示せず)
を介してフィルムロール15に接するように、左右のフ
レーム11に回転自在に支持された制動ローラ21が配
置されている。この制動ローラ21の左右いずれか一方
の端部には、ゴム等の適切な摩擦係数を有する弾性部材
を巻いたコロ22が取り付けられ、フィルムロール15
の回転速度を制御している。更に、フィルムロール15
が配置される支持部材20の下方に設けられた支軸24
により回転自在に支持されたレバー23が設けられ、こ
のレバー23の制御ローラ21側には、ソレノイド25
が設けられており、このソレノイド25のプランジャ2
5aに設けられた軸26に、レバー23が係合されてい
る。また、このレバー23の軸26とは反対側の端部に
はバネ27が取り付けられており、このバネ力によりレ
バー23はコロ22に付勢されている。そして、回転自
在に支持されているフィルムローラ15から供給される
フィルム14は夫々フレーム11に適切な軸受け(図示
せず)を介して取り付けられた回転自在な補助ローラ2
8を経由して挿入口4に導入される。
【0031】このように構成されたフィルム供給機構1
50においては、レバー23がコロ22に付勢されてい
るときは、コロ22の回転が制動されているためフィル
ムロール15の回転も停止される。一方、ソレノイド2
5が励磁し、プランジャ25aが引き込まれてレバー2
3が回転し、レバー23が上方に移動してコロ22から
離れると、コロ22が回転可能になる。この状態で品物
12を挿入口4から挿入すると、フィルムロール15の
回転が開始され、フィルム14が挿入口4に供給され
る。フィルム制動機構13は、挿入口14から品物12
を包装装置内に挿入する際、上下のフィルムロール15
から供給されたフィルム14の先端部は溶着された状態
となっていて、品物12がフィルム14の溶着部を押す
ことにより、包装装置内部にフィルム14が供給される
ものであるが、フィルム14が緊張状態であると、フィ
ルム14の緊張力により、品物12が薄いと包装装置内
部まで押すことができない。一方、弛みすぎるとフィル
ム14が挿入口4を塞いでしまって、品物12が挿入で
きないといった不具合を発生させてしまうが、ソレノイ
ド25により回転が制御されたレバー23及び制動ロー
ラ21により、上下のフィルムロール15からフィルム
14が供給されるとき、夫々のフィルム14が緊張状態
にならないように適度な弛みを有することができる。
【0032】また、挿入口4の品物12の挿入方向の下
流側には、品物12の上下を挟むようにして供給される
フィルム14の後端部を溶着及び溶断するための溶着切
断ヒータ機構30が配設されている。なお、このフィル
ム14の後端部は、次に挿入される品物12を包む先端
部となる。この溶着切断ヒータ機構30は、品物12の
挿入経路の上側に配置された溶着切断ヒータユニット3
1と、品物12の挿入経路の下側で溶着切断ヒータユニ
ット31の直下に配置された受け台40と、溶着切断ヒ
ータユニット31を受け台40側に移動するための溶着
切断ヒータ移動機構41とで構成されている。また、こ
の溶着切断ヒータ機構30にはステップモータM2が設
けられ、溶着切断ヒータ移動機構41が駆動される。溶
着切断ヒータユニット31は、溶着切断ヒータ32を有
し、この溶着切断ヒータ32と受け台40との間に、品
物12を包んだフィルム14の開放口を挟み込み、溶着
切断ヒータ移動機構41によって溶着切断ヒータユニッ
ト31のレバー45を上部停止位置から下部停止位置に
移動させて受け台40に溶着切断ヒータ32を押圧させ
ることにより、溶着切断ヒータ32がフィルム14の後
端部を溶着切断する。なお、レバー45は通常はバネ3
6により上方に付勢されている。
【0033】また、挿入口4と溶着切断ヒータ機構30
との間には、シャッター機構50が配設されている。こ
のシャッター機構50は、品物12の挿入経路の上側、
即ち、溶着切断ヒータ側であって、フレーム11の間に
差しわたって配置されているシャッター板51と、品物
12の挿入経路の下側で受け台40に隣接して配置され
た後述する支持板52と、この支持板52に支持され左
右のフレーム11近傍に設けられた1対の電磁石53と
から構成されている。
【0034】シャッター機構50は、切断溶着ヒータ3
2が下部停止位置のときに品物12を挿入する場合にフ
ィルム14が切断溶着ヒータ32に溶着するのを防止す
ると共に、供給される品物12と同時に上下を挟むよう
にして給送されるフィルム14のよれを防止する。ま
た、溶着切断ヒータ32側に取り付けられていることに
より、フィルムロール15を交換するとき等、作業者を
溶着切断ヒータ32の熱から保護することができる。な
お、本実施例では、溶着切断ヒータ32及びシャッター
板51は品物12の挿入経路の上方に配置されているも
のとしたが、シャッター板51をバネ部材により上方に
付勢する等して、挿入経路の下方に溶着切断ヒータ32
及びシャッター板51を配置してもよい。
【0035】更に、シャッター機構50は、電磁石53
を励磁することにより、シャッター51を電磁石53に
磁着させ、溶着切断ヒータ機構30により溶着される品
物12を包んだフィルム14の開放口を押さえることが
できる。このように、フィルム14の開放口側を押さえ
た状態で、溶着切断ヒータ機構30により溶着されたフ
ィルム14を後述する搬送機構により搬送することによ
り、フィルム14の溶着部が速やかに且つきれいに切断
される。
【0036】更に、溶着切断ヒータ機構30の品物12
の挿入方向の下流側には、挿入された品物12をフィル
ム14と共に搬送するための搬送機構60が配置されて
いる。搬送機構60は、上側搬送機構及び下側搬送機構
から構成され、夫々上側搬送ベルト61及び下側搬送ベ
ルト62を有し、これらが上下に対置されている。上側
搬送機構の上側搬送ベルト61は、挿入口4とは反対側
に設けられ包装後の品物12を送出する紙葉類送出部側
に近傍に支点の機能として、上側搬送機構の上方に設け
られたステップモータM1の回転を駆動伝達する左右の
フレーム11に回転自在に夫々取り付けられた軸67を
有し、この軸67に適当な軸受けを介して回動自在に夫
々第1支持アーム69が取り付けられている。また、こ
の第1支持アーム69の他端には、適当な軸受けを介し
て支軸74が回転自在に取り付けられている。この支軸
74には、図2に示すように、3つの上側搬送プーリ7
2が等間隔で固着されている。また、フレーム11近傍
に設けられている1対の第1支持アーム69の内側に、
1対の第2支持アーム73を有し、この第2支持アーム
73の一端が適当な軸受けを介して支軸74に回動自在
に取り付けられている。更に、第2支持アーム73の他
端には従動ローラ軸76が取り付けられている。そし
て、従動ローラ軸76には3個の上側搬送プーリ75が
適当な軸受けを介して等間隔且つ回転自在に取り付けら
れている。そして、3本の上側搬送ベルト61が各2つ
の上側搬送プーリ72、75に張設されている。
【0037】また、第1支持アーム69の支軸74側に
は、その上方の位置でフレーム11に固定されたブラケ
ット63に支持され、圧縮されたバネ70が取り付けら
れており、第1支持アーム69にはバネ70によりバネ
力が下方の下側搬送機構側へ掛けられている。即ち、上
側搬送プーリ72は、後述する下側搬送プーリ77を押
圧している。更に、第1支持アーム69の従動ローラ軸
76側には、第2支持アーム73との間にも、圧縮され
たバネ71が取り付けられ、バネ71のバネ力により上
側搬送プーリ75が後述する下側搬送プーリ78を押圧
している。これにより、上側搬送ベルト61は上下自在
に持ち上がり、例えば品物12の厚みが厚くても容易に
上方に持ち上がることができる。
【0038】更に、ステップモータM1と、上側搬送機
構の軸67に設けられたプーリ67aとの間にはタイミ
ングベルト68が張設されており、ステップモータM1
の駆動が軸67に伝達される。また、軸67のプーリ6
7aと支軸74に設けられたプーリ74aとの間にタイ
ミングベルト65bが張設され、これにより、軸67に
伝達されたステップモータM1の回転が支軸74に伝達
され、3個の上側搬送プーリ72が回転する。
【0039】また、下側搬送機構は、上側搬送ベルト6
1と同様に、3個の上側搬送プーリ72と対置する3個
の下側搬送プーリ77と、3個の上側搬送プーリ75と
対置する3個の下側搬送プーリ78とを有し、3本の下
側搬送ベルト62が各下側搬送プーリ77、78に張設
されている。更に、タイミングプーリとギアが同軸的に
一体に設けられた1対のギアプーリ64が下側搬送プー
リ78側でフレーム11に回転自在に設けられ、ステッ
プモータM1の駆動を下側搬送機構に伝達する。そし
て、軸67のプーリ67aとギアプーリ64との間に張
設されたタイミングベルト65aにより、ステップモー
タM1の駆動がギアプーリ64に伝達される。更に、こ
のギアプーリ64には、紙葉類送出部側の下側搬送プー
リ78のフレーム11に回転可能に支持された支軸79
(図3参照)と同軸的に設けられたギア66が噛合され
ている。そして、ギアプーリ64が回転すると共にギア
66が回転し、これにより下側搬送プーリ78が回転し
て下側搬送ベルト62が回転する。なお、この下搬送ベ
ルト62の位置は固定されている。
【0040】このように構成された搬送機構60は、ス
テップモータM1が回転すると、歯付きベルト68を介
し、いくつかのプーリを経て回転が伝達され、上側搬送
ベルト61及び下側搬送ベルト62が回転する。
【0041】また、搬送機構60の両側部には、品物1
2を覆うフィルム14のサイドを溶着する1対のサイド
溶着機構80が夫々配設されている。このサイド溶着機
構80は、品物12の挿入経路の上側に配置された溶着
ヒータユニット120と、品物12の挿入経路の下側で
溶着ヒータユニット120の下方に配置された受け台9
5と、溶着ヒータユニット120を受け台側に移動させ
る溶着ヒータ移動機構90とから構成されている。これ
により、品物12の上下を挟むようにして給送されるフ
ィルムの側部を溶着する。
【0042】更に、フレーム11には、操作パネル8が
設けられており、溶着切断ヒータ機構30及びサイド溶
着機構80のヒータの温度を自在に設定できるようにな
っている。また、フレーム11には、冷却ファン130
が取り付けられ、溶着切断ヒータ機構30及びサイド溶
着機構80のヒータ部等の熱により装置内部の温度が上
昇したときは冷却ファン130により包装装置を冷却す
る。
【0043】そして、挿入された品物12は、フィルム
14と共に、搬送機構60の上下搬送ベルトにより、搬
送板98上を搬送され、フィルム14で包み込んで周囲
が溶着された包装済みの品物12が紙葉類送出部より送
出される。
【0044】また、挿入口4と、溶着切断ヒータ機構3
0との間には品物12の先端部分を検知する用紙検出セ
ンサS1が設けられ、溶着切断ヒータ機構30と、搬送
機構60との間には、品物12の後端部分を検知する用
紙検出用センサS2が設けられている。更に、搬送機構
60と紙葉類送出部との間には、ジャム検出センサS3
が設けられ、搬送機構60により搬送される品物12が
包装装置内部から送出されたことを検知する。そして、
これらのセンサS1乃至センサS3からの信号が入力さ
れ、これにより、搬送機構60のステップモータM1、
溶着切断ヒータ機構のステップモータM2及びサイド溶
着機構80のステップモータM3の制御を行う制御装置
(図示せず)が設けられている。制御装置には、品物1
2が挿入され、用紙検出センサS1がその先端部を検知
すると、用紙検出センサS1からの信号が入力され、こ
れにより、制御装置が搬送機構60のステップモータM
1を回転させ、搬送機構60を駆動させる。そして、用
紙検出センサS2が品物12の後端部を検知すると、用
紙検出センサS2の信号が制御装置に入力され、これに
より、制御装置が搬送機構60のステップモータM1の
回転を停止させ、搬送機構60の駆動を停止させる。こ
れにより、フィルム14で挟まれた品物12を装置内部
の所定位置に位置させる。更に、ステップモータM2及
びM3を回転させ、フィルム14の両側部及び開放口を
溶着させる。制御装置はまた、シャッター機構50の電
磁石53に接続されており、溶着切断ヒータ機構30が
フィルム14の開放口を溶着した後に電磁石53をオン
とする。そしてシャッター板51でフィルム14の開放
口を押さえた状態で、再び搬送機構60を駆動させて品
物12を送出させることにより、開放口を切断させる。
こうして、制御装置は品物12の搬送、包装及び送出を
制御する。
【0045】次に、本実施例の包装装置の各部材につい
て更に詳しく説明する。図3は、本実施例の包装装置の
内部を示す側面図である。また、図4及び図5は、本実
施例の包装装置の溶着切断ヒータ機構及びシャッター機
構50部分を拡大した図であって、図4は溶着切断ヒー
タを示す正面図、図5は図4の右側面図である。
【0046】先ず、溶着切断ヒータ機構30について更
に詳しく説明する。図4及び図5に示すように、溶着切
断ヒータ機構30においては、溶着切断ヒータユニット
31の溶着切断ヒータ32が、フィルムロール(図示せ
ず)の長手方向のほぼ全体にわたって差し渡されてい
る。溶着切断ヒータ32の両端部は、包装装置の外部に
突出しており、この溶着切断ヒータ32の熱により、使
用者がやけど等するのを防止するため、この溶着切断ヒ
ータ32の上部のフレーム11に隣接した左右両端部に
は、耐熱性樹脂等で形成された断熱ブロック33が設け
られている。また、溶着断熱ヒータ32は断熱ブロック
33に固定ネジ39により固定され、断熱ブロック33
は溶着切断ヒータ移動機構41のレバー45に、例えば
ネジ等により固着されている。更に、包装装置のフレー
ム11の外側にはこの断熱ブロック33の垂直方向をガ
イドする支持板34が取り付けられている。こうして、
断熱ブロック33により、溶着切断ヒータ32の上部が
保護される。また、断熱ブロック33の上部から溶着切
断ヒータ32を覆うように、例えば断熱シート35aを
介して、保護板35が断熱ブロック33に取り付けら
れ、これにより、溶着切断ヒータ32の側面部が保護さ
れている。
【0047】溶着切断ヒータ(ヒータプレート)32
は、熱伝導率が高く、軽量のアルミニウム及びアルミニ
ウム合金等を使用したヒータプレートに上下2枚のガラ
スクロス内側にパターンを形成し、そのガラスクロスを
シリコンゴム等で挟みプレスしたラバーヒータ37を固
着し、所定範囲で温度を制御するためのサーミスタ(感
熱素子)及びヒータが危険な温度に上がってしまったと
き等にこれを検知する温度ヒューズが取り付けられてい
る。このサーミスタには、商用電源の電流を帰還制御す
るスイッチング素子が接続されている。更に、サーミス
タ及び温度ヒューズは操作パネル8と接続されており、
操作パネル8で設定された温度になるよう、サーミスタ
が検知した信号により、スイッチング素子を帰還制御し
て商用電源の電流をヒータプレートに焼き付けたラバー
ヒータ37に供給し、溶着切断ヒータ32の温度を維持
することができる。このとき、溶着切断ヒータ32は、
使用するフィルムの素材、厚さ及び目方向等に対応でき
るよう、150乃至250℃の範囲で操作パネル8によ
り、温度を設定することができる。溶着切断する溶着切
断ヒータの温度が150℃より低いとフィルムを切断す
るのに時間がかかるか、又は均一に切断できない等の不
具合が生じる。一方、フィルムは通常、250℃以下で
十分溶着切断することができるため、250℃より高い
温度は必要なく、かえってコストの増加を招く。従っ
て、溶着切断ヒータは150乃至250℃の温度範囲に
設定可能とすることが好ましい。なお、通常は、200
±15℃程度で溶着切断可能である。また、溶着切断ヒ
ータ32の先端32aの形状は、フィルムの後端及び先
端が均等に溶着され且つその溶着強度が均一に保持され
るように両端が鋭角に形成されている。
【0048】また、溶着切断ヒータ32の下部には、溶
着切断ヒータ32がフィルムに十分押しつけられ、加熱
溶着されるように受け台40が設けられている。受け台
40には、ヒータプレートの微妙な反り等に柔軟に馴染
むことができる弾性力を有する耐熱性の発泡樹脂47等
を保持ステー48に装着したものから構成されている。
【0049】更に、図3乃至図5に示すように、受け台
40の下方に設けられた溶着切断ヒータ移動機構41に
おいては、カム44を有し、ステップモータM2と、カ
ム44と適切なベアリング49を介したカム軸43との
間に歯付きベルト42が張設され、ステップモータM2
の回転が伝達される。カム軸43の両側端には、カム4
4が取り付けられており、カム44の下部には、溶着切
断ヒータユニット31を垂直方向に移動させるレバー4
5に支軸59により固定されたカムフォロア46が係合
している。また、レバー45の中央部には欠きが形成さ
れ、この欠きに、レバー45の垂直方向の移動をガイド
するガイドコロ56が係合されている。また、ガイドコ
ロ56はレバー45とフレーム11との間で、フレーム
11に固定された支持ブラケット55に固定されてる。
【0050】これにより、カム44が回転し、カムフォ
ロア46を上下させることにより、ガイドコロ56によ
りガイドされたレバー45が垂直方向に動作をし、溶着
切断ヒータユニット31を図4の矢印に示すように、上
部停止位置から下部停止位置へ移動させる。また、カム
44の下方には、図3に示すように、センサ(フォトイ
ンタラプタ)SA3と、インデックス板38とを有し、
レバー45の上部の停止位置は、ステップモータM2が
カム44を回転させ、一回転してインデックス板38の
欠き38aの位置をセンサSA3が検知したときに、ス
テップモータM2の回転を停止させることにより位置の
検出をおこなっている。なお、下部停止位置での停止時
間は、カム44のトップの間隔で決定されている。な
お、このような溶着切断ヒータ移動機構41は、1実施
例を示すものであって、例えばモータ並びに電磁クラッ
チ及び電磁ブレーキでも回転制御は可能であるが、本実
施例のようにパルスモータを使用することにより、カム
44の1回転の中で、モータに与えるステップ数を変化
させることにより、動作時間を自由に制御できる利点が
ある。また、モータ以外では、フィルム制動機構13と
同様、ソレノイドを利用してプランジャーでレバーを動
作させる方法も可能であるが、ソレノイドは機械的な負
荷の変動により、動作時間が一定でないといった欠点が
あるため、確実な溶着強度を得るためにはステップモー
タを使用することが好ましい。
【0051】次に、シャッター機構について説明する。
図3及び図4に示すように、シャッター機構50のシャ
ッター板51は左右の各フレーム11に設けられた支軸
54に回転自在に支持されている。シャッター板51の
下部には、支持板52が設けられ、この支持板52には
スポンジ58が設けられている。また、スポンジ58の
両端部の左右のフレーム11との間に、夫々電磁石53
が設けられている。電磁石53は、上面のシャッター板
51が吸着する吸着板53aと、内部にコイルが形成さ
れているコイル部53bと、これらを収納する容器53
cと、から構成されている。また、吸着板53aの上面
は、スポンジ58の上面より若干低くなっている。ま
た、図5に示すように、電磁石53の溶着切断ヒータ機
構30側の側面と、支持板52との間にはプレート57
が設けられ、このプレート57に電磁石53がネジ止め
されている。なお、プレート57を設けず、直接支持板
52に電磁石53を固定してもよい。また、スポンジ5
8は、スポンジ58の左右の両端部に設けられた各電磁
石53が励磁される際、シャッター板51が吸着板53
aと同じ高さまでスポンジ58を押圧して、シャッター
板51が吸着板53aに磁着することができるように、
樹脂等の適切な硬度の素材から形成されている。
【0052】このシャッター機構50のシャッター板5
1により、品物12を挿入しようとすると、フィルム1
4が溶着切断ヒータ32の挿入口4側の側面に当たって
フィルム14が溶かされてしまい、溶着切断ヒータ32
に付着してしまうという不具合を防止すると共に、作業
者が誤って挿入口4より包装装置内部に手を入れる等し
たとき、溶着切断ヒータ32から作業者の手を保護する
ことができる。また、給送される紙葉類と同時に上下を
挟むようにして給送されるフィルムのよれを防止するこ
とができる。
【0053】また、電磁石53を励磁し、シャッター板
51でフィルム14を押さえるためにはシャッター板5
1の質量が必要となるが、シャッター板51の質量を大
きくしてしまうと品物12が薄い場合に挿入できなくな
る等の不具合が生じる。しかし、本発明のシャッター板
51は質量が軽く薄い品物12を挿入した際にも容易に
シャッター板51が回転できる程度の質量とし、且つ、
溶着時には押さえの機能を有するようにシャッター板5
1を電磁石53により磁着させることにより、シャッタ
ー板51の質量の軽さを補うと共にシャッター板51に
押さえ機構を付加することにより、装置を簡略化及び小
型化することができる。
【0054】また、本実施例においては、シャッター板
51を電磁石53により吸着板53aに磁着するものと
したが、電磁石53の代わりに磁石を使用することもで
きる。その場合は、シャッター板51及び吸着板53の
うち、少なくとも吸着板側に磁石を配置するか又は磁石
により形成し、例えばソレノイド等を使用することによ
り磁石を配置した吸着板を上下に動かすことによりシャ
ッター板を吸着板に磁着させるか否かを切替えることが
できる。また、例えば表面を磁石とし、裏面をゴム等の
非磁性体とした吸着板を使用し、これを回転させること
により、即ち上面を磁石とするか、非磁性体とするかに
より、シャッター板を磁着させるか否かを切替えてもよ
い。
【0055】次に、サイド溶着機構80について説明す
る。図6は図1に示すサイド溶着機構を拡大した正面
図、図7は図6の右側面図である。品物12を覆うフィ
ルム14の側面部を溶着するサイド溶着機構80は、図
1及び図3に示すように、包装装置の搬送機構60の両
側部に設けられており、フィルム14を上方から挟んで
溶着するヒータプレート81と、そのヒータプレート8
1との間にフィルム14を挟むヒータプレート81の受
け台95とが、品物12の上下を包むフィルム14のサ
イド部分を一度で溶着可能の幅を有するため、溶着切断
ヒータ機構30から紙葉類送出部近傍にわたって配置さ
れている。サイド溶着機構80の溶着ヒータユニット1
20においては、ヒータプレート81が、図6及び図7
に示すように、回動軸83を回動支点として回転運動を
するギア97に固定された上部レバー部材84に断熱ブ
ロック110を介して取り付けられており、また、溶着
切断ヒータユニットと同様、熱伝導率が高く、軽量のア
ルミニウム及びアルミニウム合金を使用したヒータプレ
ート81に、上下2枚のガラスクロス内側にパターンを
形成し、そのガラスクロスをシリコンゴム等で挟みプレ
スしたラバーヒータ82が固着され、所定範囲で温度を
制御するためのサーミスタ(感熱素子)及びヒータが危
険な温度に上がってしまったとき等にそれを検知する温
度ヒューズが取り付けられている。そして、溶着切断ヒ
ータ機構30と同様に、使用するフィルムの素材及び厚
さにより、100乃至200℃の範囲で、操作パネル8
により温度を設定することができる。サイド溶着機構8
0のヒータプレート81はフィルムの両サイドを溶着す
るのみで切断しないため、溶着切断ヒータより若干低い
温度でも十分溶着することができるため、溶着ヒータの
設定温度を100乃至200℃とする。なお、通常は1
50±15℃程度で溶着可能であるが、使用するフィル
ムの材料、目方向及び厚さ等によって設定温度は適宜変
更することができる。また、左右のサイド溶着機構80
夫々別々に温度設定することができる。
【0056】また、上部レバー部材84のヒータプレー
ト81との接続部には、図7に示すように、レバー部材
84の内部に設けられた断熱性のスポンジ等からなる断
熱ブロック110の上部にバネ111が取り付けられ
て、断熱ブロック110の下部にはネジ115によりヒ
ータプレート81が固定されている。そして、図6に示
すように、断熱ブロック110は支点113を有し、バ
ネ111はこの支点113より紙葉類送出部側で圧縮さ
れて設けられており、これによりヒータプレート81の
挿入口側が若干上方に持ち上げられている。また、上部
レバー部材84のヒータプレート81側の上部と、フレ
ーム11に固定されたブラケット116との間にバネ8
5が取り付けられ、バネ85の引張り力により上部レー
バ部材84が上方に付勢されている。こうしてヒータプ
レート81は、図3に示すように、バネ111の垂直方
向下方に働くバネ力により、通常は包装装置の挿入口4
側が若干上方に傾き、バネ85の垂直方向上方に働く引
張り力により、挿入される品物12が厚い場合でも、品
物12を挟み込むようにして挿入されるフィルム14が
サイドヒータプレート81に接触せずに挿入できるよう
に構成されている。
【0057】更に、ヒータプレート81の下部には、回
動軸86を回動支点として回転運動をするギア96に固
定された下部レバー部材87を有し、この下部レバー部
材87に、ヒータプレート81がフィルム14を十分に
押しつけフィルム14を加熱溶着する受け台95が固着
されている。この受け台95は、ヒータプレート81の
微妙なそり等に柔軟に馴染むことが可能な弾力性と、耐
熱性を有する発泡樹脂等からなる耐熱性樹脂88と、こ
れを保持する保持ステー89とから構成されている。ま
た、上部レバー部材84及び下部レバー部材87の回動
軸83及び86はギア97及びギア96の両側部でフレ
ーム11に固定されたブラケット105に支持されてい
る。このようにヒータプレート81は回動支点を有する
上部レバー部材84に取り付けられているため、受け台
95に均一に押しつけられ、安定した押しつけ力を得る
ことができる。
【0058】また、受け台95の下方に設けられた溶着
ヒータ移動機構90においては、フレーム11に回転可
能に支持されたカム軸100に、カム92を回転駆動す
るステップモータM3の回転が歯付きベルト117を介
して伝達される。カム軸100の両側端には、カム92
が取り付けられており、カム92の下部には、溶着ヒー
タユニット120を垂直方向に移動させる第1レバー1
04に設けられた支軸99にカムフォロア94が係合し
ている。これにより、カム92が回転し、カムフォロア
94を上下させることにより第1レバー104が垂直動
作をする。また、第1レバー104の両側部には、第1
レバー104の垂直動作をガイドするため、フレーム1
1に固定されたブラケット103に回転自在に支持され
たガイドコロ102が係合している。また第1レバー部
材104はカム92の上方でフレーム11方向に折れ曲
がり、更に、フレーム11近傍でフレーム11と平行に
なるように折れ曲がり、その端部で第2レバー112と
接続されている。そして、第2レバー112は長手方向
の中心位置近傍にガイド穴112aが形成されており、
フレーム11のガイド穴112aと対向する位置に固定
された2つの支軸106がこのガイド穴112aに係合
することにより、第2レバー112の垂直方向をガイド
している。また、第2レバー112の第1レバー104
とは反対側の端部には、軸107を有し、この軸107
及び上部レバー部材84の側面に設けられた軸109に
リンク108が連結されている。
【0059】このサイド溶着機構80は、ステップモー
タM3が回転すると、歯付きベルト117を介して、カ
ム軸100に回転が伝達されることにより、カム92が
回転する。これにより、カムフォロア94が上下し、こ
のカムフォロア94により第1レバー104が垂直方向
に動作する。更に、第1レバー104に接続している第
2レバー112が垂直動作し、第2レバー112に連結
されたリンク108を介して上部レバー部材84が回転
する。例えば第2レバー112が下方に移動し、上部レ
バー部材84を下方に回転させると、ギア97が時計回
りに回転する。このギア97には、下部レバー部材87
のギア96が係合しており、ギア97が時計回りに回転
すると共にギア96は反時計回りに回転する。これによ
り下部レバー部材87が回転して上方に移動する。こう
して、ヒータプレート81が受け台95に押しつけら
れ、フイルム14のサイドを溶着することができる。こ
のとき、ヒータプレート81と共に受け台95も回動す
るため、品物の厚みの中央の位置でフィルムを溶着する
ことができる。また、溶着ヒータ移動機構90は、第1
レバー104に係合されたガイドコロ102と、第2レ
バー112に係合された支軸106により、垂直方向に
ガイドされ、ヒータプレート81と受け台95とがフィ
ルム14の端辺に対して常に平行に溶着することがで
き、更に、垂直動作をするレバー部材を2本のレバー部
材から構成することにより、適切な強度を有することが
できる。
【0060】更に、上部停止位置及び下部停止位置の制
御に関しては、上述した溶着切断ヒータ機構と同様、図
3に示すように、カム92の下方に設けられたセンサ
(フォトインタラプタ)SB3と、カム軸100に設け
られ欠きを有したインデックス板118とを有し、セン
サSB3によりインデックス板118の欠きの位置を検
出することにより、カム92の回転を制御し、サイド溶
着ヒータ81の位置を制御している。
【0061】なお、従来のようにサイド溶着ヒータ(ヒ
ータプレート81)のみを垂直上下運動させてフィルム
の両サイドを溶着することも可能であるが、厚い紙葉類
を溶着する際に、サイド溶着ヒータだけを駆動させる方
法では、上側のフィルムに下側のフィルムより幅が広い
フィルムロールを装着しなければ両サイドの溶着が安定
しないという欠点があった。しかしながら、本実施例の
ようにサイド溶着ヒータ120及び受け台95の両方を
駆動させることにより、厚い紙葉類の厚みの真ん中でフ
ィルムを溶着することができ、一般的に従来から使用し
ているフィルムロールを使用することができる。
【0062】次に、操作パネル8について更に詳しく説
明する。図8は操作パネルを示す正面図である。図8に
示すように、操作パネル8においては、各設定値及びメ
ッセージ等を表示する液晶表示窓140が設けられ、そ
の横にはジョグダイヤル141が設けられている。ジョ
グダイヤル141は、ジョグダイヤル141を回すと画
面が液晶表示窓140において変更したいモードの選択
でき、ジョグダイヤル141を押すと決定することがで
きる。また、液晶表示窓140の下方には、液晶表示窓
140を初期画面に戻すリターンキー142と、後述す
るように、品物12を包装するフィルムの周囲に空気の
抜ける穴を設ける場合の半シール及び品物12を包装す
るフィルムの周囲を全て溶着して密封する場合の全シー
ルを選択するための半シール/全シールキー143と、
品物12のカウント数を0にリセットするリセットキー
144とが設けられている。更に、ジョグダイヤル14
1の横には、新聞等の品物12又はロールフィルム15
から供給されるフィルム14が詰まったときに、それら
を排出する強制排紙キー145と、フィルム14が切断
されずに、フィルム14が詰まったときにフィルム14
を切断して新聞等の品物12を排出する切断強制排紙キ
ー146が設けられている。更に、包装装置の電源スイ
ッチを入れるとグリーンに点灯して装置の電源が入って
いることを示すパワーランプ147が設けられている。
【0063】この表示パネル8では、溶着切断ヒータ機
構30の溶着切断ヒータ32のヒータ温度及び装置左右
に設けられたサイド溶着機構80のヒータプレート81
のヒータ温度を夫々任意の温度に設定することができ
る。次に、このヒータ温度設定について説明する。図9
(a)乃至(f)はヒータ温度の設定方法の一例を示す
模式図である。図9(a)に示すように、ジョグダイヤ
ル141を回転して液晶表示窓140に「ヒータ オン
ド セッテイ」を表示させる。次に、図9(b)に示す
ように、ジョグダイヤル141の中央を押すと、液晶表
示窓140に「Fヒータ オンド セッテイ」が表示さ
れる。更に、図9(c)に示すように、再び、ジョグダ
イヤル141を回すと、溶着切断ヒータ機構30のヒー
タ温度を設定する「F ヒータ オンド セッテイ」
と、右側及び左側のサイド溶着機構80のヒータ温度を
夫々設定する「R ヒータ オンド セッテイ」及び
「Lオンド セッテイ」と、の3つの表示が順に切り替
わる。ここで、例えば「Fヒータ オンド セッテイ」
の表示でジョグダイヤル141の中央を押すと、図9
(d)に示すように、溶着切断ヒータ機構30のヒータ
温度の表示が点滅する。そして、図9(e)に示すよう
に、ジョグダイヤル141を回し、任意の温度に変更
し、更に図9(f)に示すように、ジョグダイヤル14
1の中央を押すと任意の温度に設定することができる。
最後に、リタンキー142を押すと、図9(a)に示す
「ヒータ オンド セッテイ」の表示に戻り、温度設定
が完了する。このように、本実施例の包装装置において
は、溶着切断ヒータ機構30及びサイド溶着機構80に
夫々設けられたラバーヒータ37及び82にサーミスタ
及び温度ヒューズ等が取り付けられ、これらと表示パネ
ル8とが接続され、各ヒータ温度を個別に設定可能にな
っている。なお、上述したように、溶着切断ヒータ機構
のヒータ温度及びサイド溶着機構のヒータ温度は夫々1
50乃至250℃及び100乃至200℃の範囲で設定
可能になっている。
【0064】次に、本実施例の動作について説明する。
図10乃至図18は、本実施例に係る包装装置の動作を
その動作順に示す図である。図10及び図11は、品物
12が挿入口4に挿入される様子を示す包装装置の側面
図である。先ず、図10及び図11に示すように、作業
者(図示せず)が包装しようとする品物12を載置台2
及び案内ガイド5(図1参照)に沿わせて挿入口4より
装置内部へ挿入する。このときフィルム14の先端は予
め、溶着されているか、又はテープ等により止められて
おり、ここに品物12が挿入される。挿入口4に隣接し
て設けられたセンサS1が品物12の先端を検知する
と、センサS1からの信号が制御装置に入力され、その
制御装置からの信号によりステップモータM1が駆動さ
れる。これにより搬送機構60の上側搬送ベルト61及
び下側搬送ベルト62が回り始める。また、ステップモ
ータM1が回転すると同時に、フィルム制動機構13の
ソレノイド25がオンして、レバー23が上方に回転
し、コロ22からレバー23を解除する。これにより、
フィルム14の溶着部分(又は接着部分)が品物12の
先端部に押され、上下に装着されたフィルム供給機構1
50のフィルムロール15が回転し、フィルム14が挿
入口4に供給され、品物12の上下を挟むようにして品
物12と同時に挿入口4から搬送機構60へ挿入され
る。このとき、溶着切ヒータ断機構30のカム44及び
サイド溶着機構のカム92は、夫々溶着切断ヒータユニ
ット31及び溶着ヒータユニット120が垂直方向の上
側の上限となる停止位置(以下、上部停止位置とい
う。)で停止している。更に、品物12が搬送機構60
の入り口まで挿入されると、品物12及びこれを挟んで
いるフィルム14は回転している搬送ベルトに挟み込ま
れて装置内部へと搬送される。
【0065】図12及び図13は、品物及びそれを包む
フィルムが装置内部に挿入された状態を示す側面図であ
る。図12及び図13に示すように、品物12の後端が
溶着切断ヒータ機構30を通過し、溶着切断ヒータ機構
30と搬送機構60との間に設けられたセンサS2が品
物12の後端を検知すると、センサS2からの信号が制
御装置に入力され、その制御装置からの信号によりステ
ップモータM1の回転が停止する。これにより、搬送機
構60の駆動が停止され、品物12が所定の位置に位置
される。ステップモータM1が停止した後、所定時間を
おいてソレノイド25がオフし、これにより、レバー2
3が回転してコロ22に接し、コロ22の回転を停止さ
せることにより、慣性力で回転しようとするフィルムロ
ーラ15を停止させ、適度な弛みを形成させる。なお、
このとき、溶着切断ヒータ機構30の溶着切断ヒータユ
ニット31及びサイド溶着機構80の溶着ヒータユニッ
ト120は、まだ共に夫々上部停止位置にある。
【0066】図14及び図15は溶着切断ヒータ機構3
0の溶着切断ヒータ移動機構41及びサイド溶着機構8
0の溶着ヒータ移動機構90が駆動した様子を示す側面
図、図16は図15のA−A線による断面図である。品
物12が所定位置に停止した後、先ず、溶着ヒータ移動
機構90を駆動させるステップモータM3が回転し、こ
れにより、サイド溶着機構80の第2レバー112が下
方に移動し、上部レバー部材84が下方に回転すると同
時に下部レバー部材87が上方に回転し、溶着ヒータユ
ニット120のヒータプレート81が上限の停止位置で
ある上部停止位置から下方の下部停止位置へと移動する
と共に、受け台95が上方に移動する。次いで、サイド
溶着機構80のステップモータM3が駆動を開始してか
ら数十ミリ秒(例えば50ミリ秒)後に溶着切断ヒータ
機構30のステップモータM2が回転し、レバー45が
下方に移動することにより、溶着切断ヒータユニット3
1の溶着切断ヒータ32が上限の上部停止位置から下部
の停止位置へと移動する。このとき、図16に示すよう
に、サイド溶着機構80のヒータプレート81により品
物12を包むフィルム14の両サイドが、また、溶着切
断ヒータ機構30の溶着切断ヒータ32によりフィルム
14の品物12の後端部分が夫々ヒータの熱で溶かされ
溶着する。
【0067】その後、ステップモータM3及びステップ
モータM2が回転を続けると、夫々カム92及びカム4
4が回転し続け、サイド溶着機構80のヒータプレート
81が上昇し始め、次いで若干の時間差を有して、溶着
切断ヒータ機構30の溶着切断ヒータ32が上昇を始め
る。
【0068】図17はサイド溶着機構80及び溶着切断
ヒータ機構30によりフィルムの溶着が終了した後の状
態を示す側面図であり、図18は溶着切断ヒータ機構3
0部分を拡大した側面図である。図17及び図18に示
すように、溶着切断ヒータ32が上昇を始めると、シャ
ッター機構50の電磁石53が励磁し、シャッター板5
1を電磁石53に磁着させる。次いで、ステップモータ
M1を回転させ、搬送機構60の上下搬送ベルト61を
回転させ、品物12を包装装置内部の所定位置から移動
させ、包装装置の外へ紙葉類送出部から送出する。溶着
切断ヒータ32は温度が高く、フィルム14の品物12
の後端側は溶かされており、品物12を包んでいないフ
ィルム14はシャッター板51により押さえられている
ため、搬送機構60により品物12と共にこれを包んで
サイド及び後端が溶着されたフィルム14が紙葉類送出
部側へ搬送されると品物12の後端の溶着部が切断され
て四方を溶着された袋状となる。但し、フィルム14の
四方を完全に密封してしまうと、袋状になったフィルム
14の中に残存する空気により、袋状フィルムが多少膨
れてしまい、この袋状フィルムに収納された品物12が
扱いにくくなる。従って、空気の抜ける程度の穴が必要
であるが、本実施例の溶着切断ヒータ機構30と、サイ
ド溶着機構80との間には若干の隙間を有している。即
ち、フィルム14を溶着するとフィルム14の品物12
の後端の溶着部と、サイドの溶着部との間には、サイド
溶着機構80のヒータプレート81の端部は溶着切断ヒ
ータ機構30との間に若干の間隙を有しているため、フ
ィルム14のサイド部分において、溶着されない箇所が
生じ、この穴により袋状に形成されたフィルム内の空気
を抜くことができる。その後、紙葉類送出部近傍に設け
られたセンサS3が、品物12が包装装置外部に送出さ
れたことを検知すると、センサS3からの信号により制
御装置が搬送機構60のステップモータM1の回転を停
止させる。なお、上述の如く、制御装置にはセンサS1
乃至S3からの信号が入力され、これにより、制御装置
がステップモータM1乃至M3の駆動を制御することに
より、品物12を包装し、送出することができる。
【0069】また、例えば新聞を雨等から守るために本
実施例の包装装置を使用して、フィルム14で包装する
場合は、サイド部分に空気を抜く穴が形成されている
(以下、半シールという。)ことにより、包装された新
聞がかさばらず、扱いやすくなるが、品物によっては、
半シールではなく、密封されていた方が好ましい場合が
ある。このような場合は、品物12の周囲全てを溶着し
て密閉包装(以下、全シールという。)とすることがで
きる。全シールの場合は、先ず品物12を挿入し、セン
サS1が挿入された品物12の先端部を検知してステッ
プモータM1を回転させ、品物12を装置内部に搬送す
る。そして、検出センサS2が品物12の後端部を検出
すると、ステップモータM1の駆動を停止させ、品物1
2を停止させる。そして、ステップモータM2を回転さ
せ、溶着切断ヒータ32によりフィルム14の品物12
の後端部分を溶着する。更に、電磁石53を励磁させ、
シャッター板51を電磁石53に吸着させる。次に、溶
着切断ヒータ機構30とサイド溶着機構80との間の例
えば20乃至30mmだけ、品物12が搬送されるよう
にステップモータM1にパルスを与え、紙葉類送出部側
へ移動させて再び停止させる。このとき、フィルム14
の品物12の後端部の溶着部はシャッター板51により
押さえられており、溶着切断ヒータ32により溶かされ
たフィルム14は容易に切断される。そして、品物12
を包むフィルム側面全体がサイド溶着ヒータのヒータプ
レート81で溶着可能な場所まで搬送され、停止させ
る。次に、ステップモータM3を回転させ、サイド溶着
機構80によりフィルム14のサイド部分を溶着する
が、品物12の後端側の溶着切断部は、ヒータプレート
81の端部より内側の位置にて停止されるため、品物1
2を包み込んだフィルム14の四方が密閉させる。サイ
ドの溶着が完了した後、ステップモータM1を再び回転
させ、フィルム14で密封包装された品物12を紙葉類
送出部から送出し、これをセンサS3が検出すると、次
の品物12を挿入することができる。
【0070】このように、センサS1乃至S3の検出に
よるステップモータM1乃至M3の回転駆動のタイミン
グを制御装置により制御し、品物12をフィルム14で
包装する際、空気を抜く穴を設ける場合及び密封する場
合等用途に合わせて品物12を包装することができる。
なお、この品物12の包装の全シール又は半シールの選
択は、上述の操作パネル8の全シール/半シールキー1
43により選択することができる。
【0071】このように構成された第1の実施例の包装
装置においては、従来より作業者に対する安全確保、及
びフィルム14のよれ防止等のために設けられているシ
ャッター板をフィルム14の溶着後の切断時の押さえと
して使用することにより、特別な押さえ部材を必要とせ
ず、且つこのシャッター機構50により安定した切断が
可能となる。また、押さえ部材としてシャッター板51
を使用するためには、シャッター板51でフィルム14
を押さえるためにシャッター板51の質量が必要となる
が、この包装装置に使用される品物12は薄いものから
厚いものまで雑多であるため、シャッター板51の質量
を大きくしてしまうと品物12が薄い場合に挿入できな
くなる等の不具合が生じる。しかし、本発明のシャッタ
ー板51は質量が軽く薄い品物12を挿入した際にも容
易にシャッター板51が回転でき、且つ、溶着時には押
さえの機能を有するようにシャッター板51を電磁石5
3により磁着させることにより、シャッター板51の質
量の軽さを補うと共にシャッター板51に押さえ機構を
付加することにより、装置を簡略化及び小型化すること
ができる。
【0072】また、サイド溶着する機構を、従来は溶着
切断ヒータ機構と同様、上側のヒータ部分のみを垂直上
下運動させてフィルムの両サイドを溶着することも可能
である。しかし、厚い紙葉類を溶着する際に、ヒータだ
けを上下させる方法であると、両サイドの溶着を安定さ
せるためには上側のフィルムは、幅が広いものを装着す
る必要が生じてしまうが、本実施例のように、フィルム
14の上側のヒータプレート81と、下側の受け台95
との両方を駆動させることにより、紙葉類が厚くても、
サイドを溶着する際、紙葉類の厚みの真ん中付近で溶着
することができるため、上下のフィルムロールの幅等を
換える必要がなく、一般的に従来から使用している上下
同様のフィルムロールを使用することができる。
【0073】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第1の実施例では、溶着切断ヒータ機構の受け台
は固定されたものであったが、溶着切断ヒータ機構は、
第1の実施例のサイド溶着機構と同様の構成とすること
ができる。これにより、挿入する品物の厚みが大きくて
も、常に品物の厚みの真中で溶着切断することができ
る。
【0074】先ず、包装装置の品物挿入口外側に取り付
けられた品物を載せる載置台上に、品物の厚みを検知す
るセンサを設け、挿入される品物の厚みを検知する。更
に、溶着切断ヒータ機構をサイド溶着機構と同様の構成
とし、ステップモータ等の駆動により、フィルム上方及
び下方から夫々溶着切断ヒータ及び受け台を動かし、品
物の中心部分でフィルムを押圧できるようにする。ここ
で、溶着切断ヒータ機構は、前記載置台上の厚み検知セ
ンサの検知により溶着位置を上下に変えることができ、
常に溶着ヒータが品物の厚みの中心で溶着されるように
する。
【0075】溶着切断ヒータ機構の受け台が上下するた
め、品物の停止位置も上下する必要がある。従って、第
1の実施例では搬送機構60の下側搬送ベルト62は固
定されていたが、本実施例においては、下側搬送ベルト
の位置を上下可動に構成する。例えば下側搬送ベルトが
張設された下側搬送プーリの回転軸を支持するブラケッ
トを、例えばステップモータ又は手動等により上下に可
動な構成にして、溶着切断ヒータ機構の受け台の高さに
合わせて下側搬送ベルトの位置も上下に可動するよう構
成することにより、停止位置の高さを溶着切断ヒータ機
構の受け台の位置に合わせる。この下側搬送ベルトの位
置も、溶着切断ヒータと同様、前記厚み検知センサの検
知により位置決めされ、ステップモータの回転回数を制
御する等して移動させることができる。
【0076】なお、常に品物の厚みの中心で溶着する別
の手段として、表示パネルに厚みを入力できるように
し、包装したい品物の厚みを予め入力しておくことによ
って、載置台の位置を上下に移動させてもよい。
【0077】このように構成された第2の実施例におい
ては、溶着切断ヒータ機構及びサイド溶着機構により、
フィルムを溶着する際、常に品物の厚みの中央部で溶着
することができるため、上下に対置されたフィルムロー
ルから供給されるフィルムの量が同量でよくなると共
に、サイド溶着部のずれが無くなるため、溶着部が更に
安定すると共に、フィルムの無駄をなくすことができ
る。
【0078】なお、第1及び第2の実施例においては、
本発明を新聞の包装装置として説明したが、本発明は新
聞の包装装置にのみ限定されるものではなく、例えば印
刷されたか若しくはまだ印刷刺されていない大量の紙葉
の束、又は一定寸法の大量の固形物を薄い合成樹脂フィ
ルムで密封包装する場合に、特に適しているということ
はいうまでもない。
【0079】また、品物の挿入を説明の都合上手動で行
うとしたが、挿入口の前に適当な自動供給装置を設けれ
ば自動ラインに採用できる全自動包装装置とすることが
できることは容易に理解できる。
【0080】更に、本発明の特許請求の範囲内で、上述
した装置の部材を適当な代替え品で置き換えたり、処理
方法を改良又は改造することは、本発明の技術的範囲に
属するものである。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
従来から挿入口付近に作業者の安全確保及びフィルムの
よれの防止等の目的で設けられているシャッター板の下
方に電磁石を設けて、シャッター板にフィルムを押さえ
る機能を付加することにより、特別なフィルム押さえ部
材を設ける必要がなく装置が簡略化し、小型で低コスト
の装置を得ることができる。また、シャッター板を電磁
石で押さえることにより、シャッター板の軽量を軽くす
ることができるため、薄い品物でも挿入できると共に、
高速処理のために溶着切断ヒータの温度高くしてもフィ
ルム切断時に安定な切断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る包装装置のカバー
等の外装部材を除いた全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る包装装置の上面図
である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る包装装置の内部を
示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る包装装置の溶着切
断ヒータ機構を示す正面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る包装装置の溶着切
断ヒータ機構を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る包装装置のサイド
溶着機構を示す正面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る包装装置のサイド
溶着機構を示す側面図である
【図8】本発明の第1の実施例に係る包装装置の操作パ
ネルを示す正面図である。
【図9】(a)乃至(e)はヒータ温度の設定方法の一
例を示す模式図である。
【図10】品物が挿入口に挿入される様子を示す包装装
置の側面図である。
【図11】同じく、品物が挿入口に挿入される様子を示
す包装装置の側面図である。
【図12】品物及びそれを包むフィルムが装置内部に挿
入された状態を示す側面図である。
【図13】同じく、品物及びそれを包むフィルムが装置
内部に挿入された状態を示す側面図である。
【図14】溶着切断ヒータ機構30の溶着切断ヒータ移
動機構41及びサイド溶着機構80の溶着ヒータ移動機
構90の駆動後の様子を示す側面図である。
【図15】同じく、溶着切断ヒータ機構30の溶着切断
ヒータ移動機構41及びサイド溶着機構80の溶着ヒー
タ移動機構90の駆動後の様子を示す側面図である。
【図16】図15のA−A線による断面図である。
【図17】サイド溶着機構80及び溶着切断ヒータ機構
30によりフィルムの溶着が終了した後の状態を示す側
面図である。
【図18】溶着切断ヒータ機構30部分を拡大した側面
図である。
【図19】従来例1の包装装置を示す側面図である。
【図20】(a)乃至(d)は、従来例1の動作を示す
模式図である。
【図21】従来例2の包装装置を示す側面図である。
【図22】従来例2の包装装置を示す上面図である。
【図23】(a)乃至(d)は、従来例2の包装装置の
動作を示す模式図である。
【図24】従来例1の包装装置により包装された品物S
を示す模式図である。
【符号の説明】
1;給紙台 2;載置台 3;カバー 4;挿入口 5;案内ガイド板 6;アーム 7;補助載置台 8;操作パネル 9、24、54、59、74、79、99、106;支
軸 11;フレーム 12;品物 13;フィルム制動機構 14;フィルム 15;フィルムロール 15a;筒芯 16;心棒 17、22;コロ 18、27、36、70、71、111;バネ 19;保持板 20;支持部材 21;制動ローラ 23、45;レバー 25;ソレノイド 25a;プランジャ 26、67、107、109;軸 28;補助ローラ 30;溶着切断ヒータ機構 31;溶着切断ヒータユニット 32;溶着切断ヒータ 32a;先端 33;断熱ブロック 34、52;支持板 35;保護板 35a;断熱シート 37、82;ラバーヒータ 38、118;インデックス板 39;固定ネジ 40、95;受け台 41;溶着切断ヒータ移動機構 42、117;歯付きベルト 43、100;カム軸 44、92;カム 46、94;カムフォロア 47、58、88;耐熱性樹脂 48、89;保持ステー 49、101;ベアリング 50;シャッター機構 51;シャッター板 53;電磁石 55、63、103、105、116;ブラケット 56、102;ガイドコロ 57;プレート 60;搬送機構 61;上側搬送ベルト 62;下側搬送ベルト 64;ギアプーリ 66、96、97;ギア 65、68;ベルト 69;第1支持アーム 72、75;上側搬送プーリ 73;第2支持アーム 76;従動ローラ軸 77、78;下側搬送プーリ 80;サイド溶着機構 81;ヒータプレート 83、86;回動軸 84;上部レバー部材 85;バネ部材 87;下部レバー部材 90;溶着ヒータ移動機構 91;回転軸 98;搬送板 104;第1レバー 108;リンク 110;断熱ブロック 112;第2レバー 112a;ガイド穴 113;支点 115;ネジ 120;溶着ヒータユニット 130;冷却ファン 150;フィルム供給機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E028 AB02 BB01 DA02 DA03 GA02 GA04 HA02 3E094 AA12 BA14 CA06 CA07 DA08 FA02 FA13 GA11 HA08 HA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 品物を挿入口に供給する供給手段と、上
    下から前記品物を挟むように帯状のフィルムを供給する
    1対のフィルムロールと、前記フィルムで挟まれた前記
    品物を搬送する搬送機構と、前記挿入口と前記搬送機構
    との間に設けられ前記品物の後端部で前記フィルムを溶
    着切断する溶着切断ヒータ機構と、前記品物を検知する
    検知手段と、前記検知手段により前記搬送機構の駆動を
    停止して前記フィルムで挟まれた前記品物を所定位置に
    位置させる制御手段と、前記挿入口と前記溶着切断ヒー
    タ機構との間に回転可動に支持されたシャッター板と、
    前記シャッター板の下方に設けられた磁石又は電磁石
    と、を有し、前記制御手段は、前記溶着溶切断ヒータ機
    構により前記フィルムを溶着切断する際、前記溶着切断
    ヒータ機構により前記品物の後端部で前記フィルムを溶
    着し、前記シャッター板を前記磁石又は前記電磁石に吸
    着させ前記フィルムの開放口を押さえた状態で、前記搬
    送機構を駆動して前記フィルムを切断させるものである
    ことを特徴とする包装装置。
  2. 【請求項2】 品物を挿入する挿入口と、上下から前記
    品物を挟むように帯状のフィルムを供給する1対のフィ
    ルムロールと、前記フィルムで挟まれた前記品物を搬送
    する搬送機構と、前記挿入口と前記搬送機構との間に設
    けられ前記品物の後端部で前記フィルムを溶着切断する
    溶着切断ヒータ機構と、前記搬送機構の両側部に設けら
    れ前記フィルムの両側部を溶着するサイド溶着機構と、
    包装後の前記品物を送出する送出部と、前記挿入口と前
    記溶着切断ヒータ機構との間に設けられ前記品物の前端
    部を検知する第1センサと、前記溶着切断ヒータ機構と
    前記搬送機構との間に設けられ前記品物の後端部を検知
    する第2センサと、前記第1センサの検知により前記搬
    送機構を駆動し、前記第2センサの検知により前記搬送
    機構の駆動を停止して前記フィルムで挟まれた前記品物
    を所定位置に位置させる制御手段と、を有し、前記溶着
    切断ヒータ機構及び前記サイド溶着機構により夫々前記
    フィルムの前記品物の後端部及び両側部を溶着して袋状
    とし、前記品物の後端部で溶着部を切断して包装された
    前記品物を前記送出部から送出する包装装置において、
    前記挿入口と前記溶着切断ヒータ機構との間に回転可動
    に支持されたシャッター板と前記シャッター板の下方に
    設けられた磁石又は電磁石とを有し、前記制御手段は、
    前記溶着切断ヒータ機構により前記フィルムを溶着切断
    する際、前記溶着切断ヒータ機構により前記品物の後端
    部で前記フィルムを溶着し、前記シャッター板を前記磁
    石又は前記電磁石に吸着させ前記フィルムの開放口を押
    さえた状態で、前記搬送機構により前記品物を前記送出
    部に送出して前記フィルムを切断させるものであること
    を特徴とする包装装置。
  3. 【請求項3】 前記溶着切断ヒータ機構及び前記サイド
    溶着機構は、ヒータと、このヒータに密着した感熱素子
    と、前記感熱素子が検知した信号により前記ヒータに供
    給する電流を制御する制御手段と、を夫々有し、前記制
    御手段により前記ヒータを夫々所定の温度に維持するも
    のであって、前記溶着切断ヒータ機構の前記ヒータの温
    度が150乃至250℃であり、前記サイド溶着機構の
    前記ヒータの温度が100乃至200℃であり、これら
    のヒータの温度を設定する操作パネルを有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の包装装置。
  4. 【請求項4】 品物を挿入口に供給する工程と、上下か
    ら前記品物を挟むように帯状のフィルムを供給し、供給
    した前記フィルムに前記品物を挟んで搬送する工程と、
    前記品物を検知して前記品物を所定位置に位置する工程
    と、溶着切断ヒータにより前記品物の後端部で前記フィ
    ルムを溶着する工程と、前記品物の後端部の前記フィル
    ムの開放口をシャッター板と磁石又は電磁石との間に挟
    み、前記シャッター板を前記磁石又は前記電磁石に吸着
    させ前記開放口を押さえた状態で、前記品物を搬送する
    ことにより前記フィルムの溶着部を切断する工程と、を
    有することを特徴とする包装方法。
  5. 【請求項5】 挿入口から挿入された品物の上下から前
    記品物を挟むように帯状のフィルムを供給する工程と、
    前記品物の前端部を検知して前記フィルムで挟まれた前
    記品物を搬送し、前記品物の後端部を検知して前記品物
    を所定位置に位置させる工程と、前記品物の後端部で前
    記フィルムを溶着する工程と、前記フィルムの両側部を
    溶着する工程と、前記品物の後端部の前記フィルムの溶
    着部を切断して包装された前記品物を送出する工程と、
    を有する包装方法において、前記品物の後端部の前記フ
    ィルムの溶着部を切断して包装された前記品物を送出す
    る工程は、前記品物後端部の前記フィルムの開放口をシ
    ャッター板と磁石又は電磁石との間に挟み、前記シャッ
    ター板を前記磁石又は前記電磁石に吸着させ前記フィル
    ムを押さえた状態で、前記品物を搬送することにより前
    記フィルムを前記溶着部にて切断する工程であることを
    特徴とする包装方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    包装装置を使用して包装されたことを特徴とする包装
    品。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の包装方法を使用
    して包装されたことを特徴とする包装品。
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