JPH08207901A - 食品用帯掛け機 - Google Patents

食品用帯掛け機

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JPH08207901A
JPH08207901A JP3899995A JP3899995A JPH08207901A JP H08207901 A JPH08207901 A JP H08207901A JP 3899995 A JP3899995 A JP 3899995A JP 3899995 A JP3899995 A JP 3899995A JP H08207901 A JPH08207901 A JP H08207901A
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container
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムを薄くした場合に派生する問題を解
決して、低コストの帯掛け包装に貢献することを目的と
する。 【構成】 弾性容器9の周囲に帯状のフィルム80を巻
き付ける食品用帯掛け機であり、カッター27による切
断位置にリール21から連続フィルム80を送る際のそ
の連続フィルム8の張力を一定にする定張力化手段を設
けている。また、弾性容器9の周囲に巻き付けられたフ
ィルム80の重ね合わされた両端部を、超音波により融
着する超音波融着器52を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、食品包装の分野に
属するものであって、特に弾性を有する食品容器の周囲
に帯状のフィルムを巻き付ける帯掛け機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】食品包装の技術は多岐に亘るが、食品容
器の周囲に帯状のフィルムを巻き付ける帯掛け包装は、
数個の食品を束ねて流通過程に乗せる技術として多く実
施されている。また、一個の食品の場合でも、帯掛けだ
けで包装を済ます簡易包装の場合や帯掛け包装を補強用
として使う場合等に実施されている。帯掛け包装は、一
個または数個の食品を束ね合わせてその周囲に帯状のフ
ィルムを巻き付け、そのフィルムの両端部を重ね合わせ
て融着することにより行われる。従来、融着は熱により
行われるのが一般的であり、重ね合わせた両端部を部分
的に加熱して融着する。これは、例えば所定の温度に加
熱されたヒータヘッドを、フィルムの重ね合わされた両
端部に押し当てることにより行う。
【0003】また、帯掛けされるフィルムは、長尺な連
続フィルムを切断して使用するのが一般的であり、連続
フィルムを収容したリールから連続フィルムを送り出
し、所定位置で停止させてカッターで個々のフィルムに
切断して帯掛けしている。尚、帯掛けされたフィルムが
しっかりと食品容器に巻き付くようにするには、食品容
器が適度の弾性を有する必要がある。即ち、食品容器を
少し縮ませた状態で帯掛けし、弾性により元の大きさに
戻ることで充分な包装強度が得られるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】包装技術に要求される
点の一つとして、包装にかかるコストの低減が挙げられ
る。包装コストの低減のための工夫は色々な面で行われ
ているが、包装に要する材料費を低減させることも有力
な方法である。このようなコスト削減法を前述の帯掛け
包装に適用した場合、帯掛けに必要なフィルムの材料コ
ストの低減ということになる。この場合、フィルム全体
の大きさは帯掛けする食品容器の大きさにより決まって
しまうから、残された有力な方法は、フィルムの厚さを
薄くすることである。
【0005】本願の発明者は、このような考え方から、
帯掛けに使用されるフィルムの厚さを薄くするべく鋭意
検討を行ったところ、次のような二つの問題が派生する
ことを発見した。
【0006】一つは、カッターによる切断精度の問題で
ある。即ち、前述したように、連続フィルムを個々のフ
ィルムに切断するには、連続フィルムの所定箇所をカッ
ターに対して所定位置で停止させる必要がある。しかし
ながら、フィルムの厚さが薄い場合、リールから送られ
る送りの際の連続フィルムの張力の変化が無視しえなく
なり、張力の変化によって連続フィルムの所定箇所をカ
ッターに対して所定位置で停止させることができなくな
り、切断位置がずれてしまう。帯掛けに使用するフィル
ムには、絵柄やブランド名等が印刷されている場合が多
く、切断位置がずれるとフィルムに柄ズレが発生したよ
うな状態となってしまう。
【0007】二つめの問題は、重ね合わされたフィルム
の両端部の融着上の問題である。即ち、上述したように
従来の帯掛けでは、重ね合わせた両端部を熱により融着
しているが、フィルムが薄くなると、与える熱量の制御
が大変難しくなり、熱の与え過ぎにより融着部分がごわ
ごわして非常に見栄えが悪くなる。ひどい場合には、フ
ィルムが破れてしまったり、熱が食品容器にまで与えら
れて容器を損傷させてしまうこともある。例えば、弾性
容器として代表的なポリスチレンからなる容器の場合、
加熱によって穴が開いてしまうような場合も有り得る。
【0008】本願の発明は、上述のような点を考慮して
成されたものであって、フィルムを薄くした場合に派生
する問題を解決して、低コストの帯掛け包装に貢献する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1に記載の発明は、食品用弾性容器の
周囲に帯状のフィルムを巻き付ける食品用帯掛け機であ
って、長尺な連続フィルムが巻かれて収容されたリール
と、このリールを回転させて連続フィルムを送り出すリ
ール駆動源と、送り出された連続フィルムを一定間隔で
切断して個々のフィルムにするカッターとを備え、さら
に、リールから切断位置に送られる際の連続フィルムの
張力を一定にする定張力化手段が設けられているという
構成を有する。同様に上記目的を達成するため、本願の
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、連
続フィルムの所定箇所を前記カッターに対して所定位置
で停止させる停止機構が設けられているという構成を有
する。同様に上記目的を達成するため、本願の請求項3
に記載の発明は、請求項2の構成において、前記停止機
構は、連続フィルムを送る送りローラと、この送りロー
ラを駆動するサーボモータとを含んでいるという構成を
有する。同様に上記目的を達成するため、本願の請求項
4に記載の発明は、請求項3の構成において、前記定張
力化手段は、リールから切断位置までの間に配置された
二つの補助ローラと、二つ補助ローラとの間の位置であ
ってそれら補助ローラよりも低い位置に配置された所定
の荷重の段差ローラと、連続フィルムの搬送の過程で段
差ローラを二つの補助ローラよりも低い位置に保つよう
に制御する段差ローラ制御機構とによりなるという構成
を有する。同様に上記目的を達成するため、本願の請求
項5に記載の発明は、請求項4の構成において、前記段
差ローラ制御機構は、一方の端部に前記段差ローラを保
持し他方の端部が支点として固定された支持アームと、
この支持アームの支持角度を検出する角度検出手段と、
この角度検出手段からの信号に応じて前記リール駆動源
によるフィルム送り出し速度を制御する送出制御部とか
ら構成されているという構成を有する。同様に上記目的
を達成するため、本願の請求項6に記載の発明は、請求
項5の構成において、前記リール駆動源はをリールを回
転させるモータを含み、このモータは、前記角度検出手
段からの信号に応じて回転速度が無段変速される無段変
速モータであるという構成を有する。同様に上記目的を
達成するため、本願の請求項7に記載の発明は、食品用
弾性容器の周囲に帯状のフィルムを巻き付ける食品用帯
掛け機であって、前記食品用弾性容器の周囲に巻き付け
られたフィルムの重ね合わされた両端部を超音波により
融着する超音波融着器を備えたという構成を有する。同
様に上記目的を達成するため、本願の請求項8に記載の
発明は、請求項7の構成において、前記超音波融着器が
前記重ね合わされた両端部を融着する際に、当該両端部
と前記食品用弾性容器との間に位置するよう配置された
受け板を備えているという構成を有する。同様に上記目
的を達成するため、本願の請求項8に記載の発明は、請
求項6又は7の構成において、前記食品用弾性容器の周
囲に被われる帯状のフィルムの側縁の所定位置にフィル
ム切り離し用の切り込みを形成する切り込み形成手段を
備えたという構成を有する。
【0010】
【実施例】以下、本願発明の実施例を説明する。本願発
明の一つの特徴は、帯掛けする食品容器を弾性容器に限
定している点である。これは、前述したように、容器を
若干縮ませた状態で帯掛けし、帯掛け後に元の形に戻る
ことによって帯掛けしたフィルムがピンと張るようにす
るものである。このような弾性容器としては、典型的に
は納豆等の食品を収容したポリスチレン等の容器であ
る。必要な弾性としては、体積弾性率で2〜3%程度以
上必要である。図1から図12は、本願発明の実施例の
食品用帯掛け機を説明する図であり、図1は、その全体
の側面概略図である。
【0011】図1に示すように、本実施例の食品用帯掛
け機は、食品を収容した弾性容器9を水平方向に搬送し
ながらフィルムの帯掛けと融着とを行うものであり、弾
性容器9を搬入する容器搬入部1と、連続フィルム8を
切断して個々のフィルムにするフィルム切断部2と、切
断されたフィルムを弾性容器9の位置まで送るフィルム
送り部3と、送られたフィルムを弾性容器9の周囲に巻
き付けてフィルムが弾性容器9を被うようにするフィル
ム巻き付け部4と、フィルム巻き付け部4により巻き付
けられたフィルムの重ね合わされた両端部を超音波によ
り融着するフィルム融着部5と、フィルムが融着された
後に弾性容器9を回収する容器回収部6と、容器搬入部
1、フィルム送り部3、フィルム巻き付け部4、フィル
ム融着部5、容器回収部6、の順に弾性容器9を搬送す
る容器搬送系7とから主に構成されている。
【0012】以下、弾性容器9の搬送の順を追って具体
的に説明する。まず、図1及び図2を使用して容器搬送
系7について説明する。図2は、容器搬送系及び容器搬
入部の構成を説明する斜視図である。図1及び図2に示
すように、容器搬送系7は、搬送ラインに沿って配置さ
れた受け板71と、受け板71上の弾性容器9を後方か
ら押し進めて搬送する多数のキャリア板72と、キャリ
ア板72を相互に連結した搬送用チェーン73と、搬送
用チェーン73を駆動する搬送用スプロケット74と、
搬送用スプロケット74を駆動する不図示の駆動機構等
から構成されている。
【0013】図1に示すように、搬送用チェーン73は
無周端状に繋がれており、下辺が上辺より短い略台形状
(以下、逆台形状)の鉛直な周回路に沿って回るよう、
搬送用スプロケット74が所定箇所に所定の間隔で配置
されている。図1及び図2に示すように、多数のキャリ
ア板72は搬送用チェーン73に沿って等間隔で配置さ
れ、搬送用チェーン73に固定されている。一つ一つの
キャリア板72は皆同じ形状であり、長方形の板状の部
材をU字状にくり貫いたような形状である。そして、U
字の開口端を搬送用チェーン73側にして搬送用チェー
ン73の周回路に対して垂直に立てた状態で設けられて
いる。キャリア板72の下端面の両側縁には断面L字状
の固定片75が取り付けられており、この固定片75が
搬送用チェーン73に固定されることにより各々のキャ
リア板72は搬送用チェーン73に固定されている。
【0014】このように逆台形状に周回する搬送用チェ
ーン73に固定された多数のキャリア板72は、逆台形
状の長尺な上辺の部分を動く過程で後述のように弾性容
器9を搬送する構成されている。この部分で搬送される
弾性容器9の底面の高さを、搬送ラインと呼ぶ。また
尚、各々のキャリア板72の配置間隔は、弾性容器9の
搬送方向の長さよりも若干長い距離になっている。ま
た、上述のようにU字状にくり貫かれた形状のキャリア
板72を使用するのは、キャリア板72の重量を軽くす
るためと、容器回収部6に配置された受け板61と干渉
しないようにするためである。尚、キャリア板72の上
端には、図2に示すように左右両側に突出部76が設け
られており、上端にコ状の凹部を設けたような形状にな
っている。
【0015】また一方、図2に示すように、帯板状の受
け板71は搬送ラインに沿って搬送方向前方に延びるよ
う配置されている。この受け板71は、搬送ライン上で
移動するキャリア板72のU字の開口部分に位置した状
態となっている。即ち、キャリア板72は受け板71を
跨いだような姿勢で移動するようになっている。尚、受
け板71の上面は上記搬送ラインに一致している。つま
り、弾性容器9は、受け板71上を滑りながらキャリア
板72により押し出されて搬送される構成となってい
る。上述のような容器搬送系7は、容器搬入部1に始ま
って、フィルム送り部3、フィルム巻き付け部4、フィ
ルム融着部5、容器回収部6、の順に弾性容器9を搬送
するものである。
【0016】次に、容器搬入部1について同様に図1及
び図2を使用して説明する。容器搬入部1は、上述した
逆台形状の周回路の上辺部分の搬入側の角の部分(以
下、搬送開始位置)に弾性容器9を搬送するベルト機構
から構成されている。即ち、搬送開始位置の手前の所定
位置(以下、搬入位置)と搬送開始位置の各々に配置さ
れた左右一対のプーリ11と、この各々の位置の一対の
プーリ11にそれぞれ張架された左右二本の搬入ベルト
12と、搬送開始位置又は搬送開始位置どちらかのプー
リ11を駆動する不図示の駆動機構とから容器搬入部1
は構成されている。尚、容器搬入部1の搬入ベルト12
による弾性容器9の移送ラインの高さは、上記容器搬送
系7の搬送ラインよりも少し高く設定されている。ま
た、左右一対の搬入ベルト12の間隔は、キャリア板7
2の幅よりも若干大きく設定されている。これは、搬入
ベルト12からキャリア板72への弾性容器9の受け渡
しの際に両者が干渉しないようにするためである。
【0017】上記構成にかかる容器搬送系7及び容器搬
入部1においては、食品を収容した弾性容器9をオペレ
ーターが数個重ね合わせて搬入位置の搬入ベルト12上
に載せる。不図示の駆動機構が動作してプーリ11が回
転し、左右の搬入ベルト12によって弾性容器9が移送
され、搬送開始位置に達する。図2に示すように、搬送
開始位置には、キャリア板72が斜め下方から順次回っ
て移動してきており、搬送開始位置に達した弾性容器9
をキャリア板72が押し出すようにして受け板71の上
に載せる。受け板71の上に載せられた弾性容器9は、
搬送用チェーン73によって移動するキャリア板72に
より、受け板71の上を滑りながら搬送されることにな
る。
【0018】次に、帯掛けに使用するフィルムを得るた
めのフィルム切断部2の構成について、図1、図3、図
4及び図5を使用して説明する。図3は連続フィルムを
切断するカッター及び切断位置で連続フィルムの所定箇
所を停止させるサーボ機構を説明する斜視概略図、図4
は段差ローラ制御機構の構成を説明する斜視概略図、図
5は段差ローラ制御機構による定張力化動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0019】図1に示すように、フィルム切断部2は、
連続フィルム8が巻かれて収容されたリール21と、リ
ール21を回転させて連続フィルム8を送り出すリール
駆動源210(図4に示す)と、リール21から送り出
された連続フィルム8の所定箇所を切断位置で停止させ
るために連続フィルム8を挟持するようにして配置され
た一対の送りローラ22と、送りローラ22を駆動する
サーボ機構23(図3に示す)と、リール21から送り
ローラ22への連続フィルム8の移送ラインに沿って配
置された補助ローラ24と、二つの補助ローラ24の間
に配置されて連続フィルム8の定張力化を行う段差ロー
ラ25と、送りローラ22の手前の移送ライン上に配置
されたプリンタ機構26と、送りローラ22によって停
止された連続フィルム8の所定箇所を切断するカッター
27と、カッター27を駆動する不図示のカッター駆動
機構等から主に構成されている。
【0020】まずリール21は、直径300mm程度の
大きさであり、最大1000メートル程度まで連続フィ
ルム8を収容可能なものが好適に使用される。尚、連続
フィルム8の幅は、弾性容器9の大きさにもよるが、例
えば40cm程度である。送りローラ22は、図1及び
図3に示すように切断位置の手前の移送ライン上におい
て連続フィルム8を挟持するように配置された一対のも
のである。一対の送りローラ22による挟持圧力は、連
続フィルム8の摩擦係数にもよるが、例えば5kg重程
度である。
【0021】送りローラ22を駆動するサーボ機構23
は、図3に示すように、送りローラ22を駆動するサー
ボモータ231と、連続フィルム8の所定位置を検出す
る光センサ232と、光センサ232からの信号により
サーボモータ231を制御するモータ制御部233とか
ら構成されている。一対の送りローラ22は、一方がサ
ーボモータ231に連結された駆動ローラであり、他方
が従動ローラになっている。サーボモータ231として
は、例えば富士電機製のGRH1300等が使用でき
る。
【0022】光センサ232は、一対の発光素子及び受
光素子からなる遮光型の光センサ232である。図3に
示すように、連続フィルム8の所定位置には、黒色印刷
により形成した被検出部81があり、この被検出部81
を光センサ232が検出するようになっている。従っ
て、帯連続フィルム8の被検出部81が形成された側の
縁に沿った端部は透明になっている。また、フィルムが
透明でない場合、反射式の光センサで検出を行うことも
可能である。尚、被検出部81は、連続フィルム8の所
定箇所が後述するカッター27による切断位置に達した
際に光センサ232で検出される位置関係になってい
る。光センサ232による検出信号は、モータ制御部2
33に入力され、光センサ232が被検出部81を検出
した際にサーボモータ231の駆動を停止させるように
なっている。
【0023】カッター27は、図3に示すように連続フ
ィルム8の移送方向に対して上下に配置された一対のも
のであり、連続フィルム8の幅よりも若干大きな幅を有
している。そして、下側のカッター27は固定であり上
側のカッター27が不図示のカッター駆動機構により連
続フィルム8に対して垂直に上下動するようになってい
る。なお、図1に示すように、送りローラ22からカッ
ター27に至る移送ラインは、前述した容器搬送系7に
よる搬送ライン前方に向けて斜め下方に向くよう設定さ
れている。そして、後述するフィルム送り部3の送りラ
インはこの移送ラインを延長するにして設定され、最終
的には搬送ラインに沿って搬送される弾性容器9の上面
に達している。
【0024】次に、図3を使用して送りローラ22及び
カッター27の動作を説明する。まず、サーボモータ2
31が送りローラ22を駆動して連続フィルム8を送
る。そして、連続フィルム8の被検出部81が光センサ
232に検出されると、光センサ232からの信号によ
ってモータ制御部233がサーボモータ231に制御信
号を送ってフィルム送りを停止させる。光センサ232
からの信号は、不図示のカッター駆動機構の制御部にも
送られ、連続フィルム8が停止した後にカッター駆動機
構が動作してカッター27が駆動し、連続フィルム8を
切断する。尚、この際、送りローラ22はサーボモータ
231によりサーボがかかった状態で停止しており、連
続フィルム8の停止位置を精度良く保持する。
【0025】切断されたフィルムは、図6に示すフィル
ム送り部3の機構により弾性容器9の位置まで送られ
る。一方、切断動作の終了後、モータ制御部233から
再びフィルム送り信号が送られ、送りローラ22が連続
フィルム8の送りを再開する。そして、連続フィルム8
の被検出部81を光センサ232が検出すると、カッタ
ー27が駆動されて、上述の動作を再び繰り返す。尚、
上述の説明から明かな通り、送りローラ22による連続
フィルム8の送りは、切断動作のための休止期間を有し
た間欠送りである。尚、上記連続フィルム8の停止制御
を行うサーボ機構23は、請求項2の停止機構に相当し
ている。尚、停止機構のこれ以外の構成としては、予め
求められたステップ数で連続フィルム8を送るステッピ
ングモータを使用した駆動機構等が挙げられる。
【0026】上述した構成において、カッター27は上
下動して連続フィルム8を切断するとして説明したが、
回転運動によって切断するよう構成することも可能であ
る。この場合は、連続フィルム8が停止した後、下側の
カッター27の先端に上側のカッター27の刃が回転し
ながらぶつけるようにして連続フィルム8を切断するよ
うに構成する。
【0027】一方、前述のような送りローラ22の手前
の移送ライン上には、プリンタ機構26が設けられてい
る。このプリンタ機構26は、例えば食品の製造年月日
や賞味期限の印字等を行うためのものであり、必要に応
じて配置される。プリンタ機構26の制御については、
連続フィルム8の移送中にプリントを行うようにするこ
とも不可能ではないが、印字位置の精度の問題から、連
続フィルム8の停止時にプリントするようにすることが
好ましい。この場合、上述したモータ制御部233が発
する停止信号をプリンタ機構26の制御部にも送るよう
にし、送りローラ22の停止後の送り休止期間内にプリ
ントを行うようにする。前述したように、送りローラ2
2はサーボ機構23によってフィルムを精度よく停止さ
せるので、このプリンタ機構26によるプリントも位置
ズレが発生しないようになっている。尚、「プリント」
とは、インキによる印刷又は捺印、物理的衝撃による打
刻、熱やレーザ光等による印字等を含む。
【0028】次に、段差ローラ25による定張力化手段
の構成について図4及び図5を使用して説明する。段差
ローラ25は、リール21から送りローラ22による至
る移送ライン上に配置された複数の補助ローラ24のう
ち、リール21に近い位置に配置された二つの補助ロー
ラ24の間に配置されている。この段差ローラ25には
段差ローラ制御機構が付設されており、連続フィルム8
の搬送の過程で二つの補助ローラ24よりも低い位置に
保たれるようになっている。具体的に説明すると、段差
ローラ制御機構は、一方の端部に前記段差ローラ25を
保持し他方の端部が支点として固定された支持アーム2
51と、この支持アーム251の支持角度を検出する角
度検出手段252と、この角度検出手段252からの信
号に応じてリール駆動源210によるフィルム送り出し
速度を制御する送出制御部253とから主に構成されて
いる。
【0029】まず、段差ローラ25は、支持アーム25
1の一方の端部に固定されている。支持アーム251の
他方の端部は、不図示のフレームに保持されている。こ
の支持アーム251の他方の端部の保持箇所は、その他
方の端部を中心にして支持アーム251が鉛直な面内で
所定角度範囲内で揺動できるように構成されている。こ
の結果、段差ローラ25が鉛直な円弧軌道を描いて上下
動するようになっている。円弧の角度は、例えば最大6
0°程度に設定される。図1及び図4に示すように、段
差ローラ25は二つの補助ローラ24の間に配置されて
おり、二つの補助ローラ24から垂れ下がった連続フィ
ルム8の底部をその荷重によって押し下げるよう力を加
えている。段差ローラ25は、前述した送りローラ22
により連続フィルム8が移送された際に、リール駆動源
210による連続フィルム8の送り出し速度が一定以上
遅い場合には上方へ円弧移動し、一定以上速い場合には
自らの荷重により下方へ円弧移動する。
【0030】図4に示すように、支持アーム251の他
方の端部を軸支した軸支部254には、ポテンショメー
タ等の角度検出手段252が設けられている。この角度
検出手段252からの信号は、フィルム送り出し速度を
制御する送出制御部253に送られる。
【0031】送出制御部253はリール21を駆動する
リール駆動源210を制御し、段差ローラ25が二つの
補助ローラ24よりも常に低い位置に保つようにする。
リール駆動源210としては、例えばオリエンタル工業
社製のステッピングモーター等の無段変速機構を備えた
モータが採用されており、送出制御部253からの信号
により無段変速制御される。また、機械式変速装置例え
ば三木プーリー社製のゼロマックス等も、リール駆動原
210として使用可能である。
【0032】図5を用いてこの制御をさらに詳しく説明
する。上記段差ローラ25を二つの補助ローラ24より
も常に低い位置を保つ制御は、段差ローラ25が上限ア
ラーム位置に達した際にフィルム送り出し速度を減速か
ら加速に切り替え、下限アラーム位置に達した際に加速
から減速に切り替えることにより行う。以下の説明で
は、当初段差ローラ25は上限アラーム位置と下限アラ
ーム位置の中間にあり、リール駆動源210は減速状態
にあるとして説明する。この状態では、送出制御部25
3から減速信号がリール駆動源210に送られ、リール
駆動源210は一定の割合で減速している。この際のフ
ィルム送り出し速度は、送りローラ22の時間平均送り
速度より低くなっている。尚、送りローラ22の時間平
均送り速度とは、前述したように送りローラ22のフィ
ルム送りは所定のインターバルの間欠送りであるので、
送り休止期間も含めて時間平均した送り速度のことを意
味している。
【0033】この状態で送りローラ22の間欠送りが進
行すると、送りローラ22の時間平均送り速度の方がリ
ール21のフィルム送り出し速度より速いので、段差ロ
ーラ25は徐々に上方に円弧移動する。段差ローラ25
が上方に円弧移動すると、支持アーム251の角度が変
化し、この角度変化を角度検出手段252が常時検出す
る。さらに送りローラ22の間欠送りが進行して段差ロ
ーラ25が上方に円弧移動し、段差ローラ25が上限ア
ラーム位置に達したことを角度検出手段252が検出す
ると、送出制御部253はリール駆動源210に加速信
号を送り、リール駆動源210を減速から加速に切り替
える制御を行う。リール駆動源210の加速が開始され
ると、フィルム送り出し速度が徐々に速くなり、フィル
ム送り出し速度と間欠送りの時間平均速度との差が次第
に小さくなる。これに伴い、段差ローラ25の上方への
円弧移動の速度が徐々に遅くなる。そして、フィルム送
り出し速度と間欠送りの時間平均速度が等しくなると、
段差ローラ25の上方への円弧移動がついには停止し、
逆に下方に向かって円弧移動を行うようになる。
【0034】さらに送りローラ22による間欠送りが進
むと、フィルム送り出し速度が間欠送りの時間平均速度
より速いので、段差ローラ25はさらに下方に円弧移動
を続ける。そして、段差ローラ25が下限アラーム位置
に達したのを角度検出手段252が検出すると、送出制
御部253がリール駆動源210に減速信号を送り、加
速から減速に切り替えるよう制御を行う。これによっ
て、段差ローラ25の下方への円弧移動の速度は小さく
なり、フィルム送り出し速度が間欠送りの時間平均速度
に等しくなった時点で停止する。リール駆動源210は
さらに減速を続けるので、今度は段差ローラ25が再び
上方への円弧移動を開始し、所定時間後、前述の初期状
態に戻る。そして、再び上述の動作を繰り返す。
【0035】上述の説明から明かな通り、フィルム送り
出し速度はリール駆動源210の回転速度が一定であっ
たとしても、リール21に残留している連続フィルム8
の巻径によって変化する。従って、段差ローラ25が上
限アラーム位置からどの程度上方へ移動してから停止す
るか、また下限アラーム位置からどの程度下方へ移動し
てから停止するかは、リール21の巻径によって若干変
化する。停止までの時間が最も長くかかるのは、巻径の
大きな状態即ち最大量を収容した状態で連続フィルム8
の送り出しを開始する場合である。そこで、この状態で
も、段差ローラ25が二つの補助ローラ24から所定距
離低い上限位置で停止するよう、リール駆動源210の
回転速度や上限アラーム位置等を設定する。
【0036】尚、常に同じ上限位置及び下限位置で段差
ローラ25を停止させたい場合、リール21に巻径セン
サを設けて残留連続フィルム8の巻径を検出し、この信
号を送出制御部253に送ってリール駆動源210の加
速及び減速の勾配が常に一定になるよう制御方式を変更
するようにする。巻径センサとしては、リール21の頂
部付近で一方の端部を連続フィルム8上に載せ、他方の
端部を水平な回転軸に軸支させてほぼ水平方向に配置し
たアームの角度変化を検出する構成等が採用できる。
【0037】以上の説明した制御例により、段差ローラ
25は、二つの補助ローラ24よりも低い位置で上下に
円弧移動を行う。この結果、送りローラ22により間欠
送りされる際の連続フィルム8には、送りローラ22に
よる引っ張り力と段差ローラ25の荷重とによる一定し
た張力が与えられることになる。従って、送りローラ2
2による間欠送り後の連続フィルム8の停止位置の精度
が向上する。
【0038】尚、以上の段差ローラ25の動作におい
て、段差ローラ25の荷重は必要以上に大きくしないよ
うにする必要がある。段差ローラ25は、連続フィルム
8に必要な張力を与える必要上ある程度の荷重が必要で
ある。一方、段差ローラ25の重さが必要以上に大きく
すると、慣性モーメントが大きくなって連続フィルム8
に過剰な張力がかかる恐れがある。即ち、フィルム送り
出し速度が間欠送りの時間平均速度に等しくなってこれ
を越える際、慣性モーメントが大きいと段差ローラ25
が上方に飛び上がってしまう。そして、再び連続フィル
ム8上に落下した際、重力加速度により連続フィルム8
に過剰な張力がかかってしまう。このような過剰な張力
がかかると、実質的に定張力とは言えなくなり、切断位
置での停止精度に悪影響を及ぼす。従って、段差ローラ
25の荷重は、必要最小限にしておくことが好ましい。
【0039】上記のように、本実施例では角度検出手段
252からの信号によってリール駆動源210の加速減
速を切り替えることで一定張力の制御を行っているが、
これ以外にも幾つか別のやり方が考えられる。まず、段
差ローラ25を支持した支持アーム251の角度検出手
段252に代えて、段差ローラ25を上下直線運動させ
るようにし、段差ローラ25の上限アラーム位置及び下
限アラーム位置への到達を光センサで検出する構成を採
用することができる。光センサは、例えば段差ローラ2
5によって遮光される位置に設けた一対の発光素子及び
受光素子で構成でき、これを上限アラーム位置と下限ア
ラーム位置に配置するようにする。
【0040】また、段差ローラ25を用いないで送りロ
ーラ22の引っ張り力のみで張力を設定することもでき
る。この場合には、二つの補助ローラ24の間で連続フ
ィルム8の弛みが常にできるようにし、段差ローラ25
がある場合と同様に、光センサを上限アラーム位置と下
限アラーム位置に配置して前述と同様に制御を行い、弛
みが常にできるようにする。さらに、弛みを設けない
で、送りローラ22の引っ張り力がリール21に直接作
用するように構成することもできる。この場合、リール
21には送りローラ22の引っ張り力とは逆向きの力
(以下、バックブレーキ)を与えておくことが必要であ
るが、単にリール21の回転に対して一定のバックブレ
ーキを与えただけでは、巻径の変化により張力が変化し
てしまう。従って、巻径センサを設けて巻径の変化を補
償するようにバックブレーキの大きさを変化させる機構
が必要になる。
【0041】次に、図6を使用して、切断されたフィル
ムを弾性容器9の位置まで送って弾性容器9の上に載せ
るフィルム送り部3について説明する。図6は、フィル
ム送り部3の構成を説明する斜視概略図である。図6に
示すフィルム送り部3は、前述のカッター27により切
断されたフィルムを弾性容器9の位置まで移送して弾性
容器9の上に載せるとともにフィルムを弾性容器9の搬
送に同期して所定距離送るよう構成されたものである。
このフィルム送り部3は、切断されたフィルム80を弾
性容器9の位置まで送って弾性容器9の上に載せる送り
部ベルト機構31と、載せられたフィルム80が弾性容
器9の搬送に同期して送られるようにする送りピン機構
32と、フィルム80の送りをガイドするガイド板33
とから主に構成されている。
【0042】送り部ベルト機構31は、切断されたフィ
ルム80を挟み込んで送るために左右に設けられた上下
一対の丸ベルト311,312と、丸ベルト311,3
12を駆動するプーリ313と、プーリ313を駆動す
る不図示の駆動源とから主に構成されている。図6に示
すように、一対の丸ベルト311,312のうち、下側
の丸ベルト312(以下、下側ベルト)は、上側のベル
ト311(以下、上側ベルト)より長く、送り方向手前
側にはみ出ている。従って、切断されたフィルム80
は、最初に下側ベルト312の上に乗って送られ、その
後上側ベルト311と下側ベルト312との間に挟まれ
て送られる状態となっている。
【0043】尚、上記上側ベルト311及び下側ベルト
312によるフィルム80の送りラインは、前述したフ
ィルム切断部2のフィルム移送ラインを延長して設定さ
れており、搬送ライン前方に向けて斜め下方に向くよう
設定されている。そして、上側ベルト311及び下側ベ
ルト312の送り方向終端は、前述した容器搬送系7に
より送られる弾性容器9の上面付近の高さに達してい
る。このため、上側ベルト311及び下側ベルト312
により送られたフィルム80は、下方で搬送されてきた
弾性容器9の上に載るようになっている。
【0044】一方、ガイド板33は、図6に示すよう
に、上記送り部ベルト機構31によるフィルム送りライ
ンに沿って傾斜して配置された斜面部331と、この斜
面部331の終端から水平方向に延設した水平面部33
2とから形成されている。図6に示すように、ガイド板
33の斜面部331には、上側ベルト311と下側ベル
ト312の終端位置に小さな方形の開口が設けられてい
る。下側ベルト312の終端側のプーリはこの開口の下
方に位置している。下側ベルト312は、斜面部331
の上を滑って動き、この開口を通って下方のプーリに達
するようになっている。そして、斜面部331の裏側を
通って移送ライン手前側のプーリ313に戻るようにな
っている。つまり、切断されたフィルム80は斜面部3
31の表面を滑りながら上側ベルト311と下側ベルト
312との間に挟まれて送られる構成になっている。
【0045】また、図6に示すように、ガイド板33に
は上記左右の丸ベルト311の配置間隔よりも若干広い
間隔で左右に一対のスリット状のピン用開口334が設
けられている。このピン用開口334は、斜面部331
の終端部付近から始まって弾性容器9の搬送方向前方に
延び、ガイド板33の水平面部332の終端まで達して
いる。送りピン機構32は、上記スリット状のピン用開
口334の内部に沿って動く送りピン321と、この搬
送ピン321を駆動するピンチェーン322及びピンス
プロケット323と、ピンスプロケット323に連結さ
れた不図示の駆動源等から主に構成されている。
【0046】図6に示すように、送りピン321は、上
記スリット状のピン用開口334の部分を下方から突出
した状態で送り方向に移動するよう構成されており、こ
の移動によってフィルム80の後縁を押すようになって
いる。送りピン321は、左右配置された一対のもので
あり搬送方向に沿ってキャリア板72と同じ間隔で複数
対配置されている。各々の送りピン321は、送り方向
に沿って周回する左右のピンチェーン322に直接固定
されている。それぞれのピンチェーン322はピンスプ
ロケット323に張架されており、ピンスプロケット3
23の回転によって送りピン321が移動するようにな
っている。
【0047】一方、ガイド板33の中央部には、比較的
幅の広いスロット状のキャリア用開口335が設けられ
ている。このキャリア用開口335は、ピン用開口33
4と同様に斜面部331の終端部付近から始まり水平面
部332の終端部に達している。図6に示すように、フ
ィルム送り部3に達したキャリア板72は、その上端部
がこのキャリア用開口335から上方に突出した姿勢で
移動するようになっている。前述した通り送りピン32
1の送り方向の配置間隔は前述したキャリア板72の配
置間隔と等しく、かつ送りピン321の前面がキャリア
板72の前面と面一になるような位置関係で配置されて
いる。そして、送りピン321の移動速度とキャリア板
72の移動速度は同じ速度になるよう構成されている。
従って、弾性容器9の上に載せられたフィルム80は、
その中央部の後縁がキャリア板72によって押され、そ
の左右両側の後縁が送りピン321で押される状態とな
り、弾性容器9と一緒に遅れたりズレたりすることなく
送られるようになっている。
【0048】また、ガイド板33の両端には、図6に示
すような縁板336が立設されている。この縁板336
は、上記送られるフィルム80の左右への動きを規制し
てガイドする目的で設けられている。
【0049】図6及び上述したガイド板33の構成から
分かる通り、ガイド板33は、フィルム80が左右に広
がった状態で送られるようにして左右両側が垂れないよ
うガイドする機能を有している。つまり、単に送り部ベ
ルト機構31で送られて弾性容器9の上に載せるだけの
機構であると、左右の垂れ方のバランスを取ることが難
しいため左右にずれたり斜めにずれたりして弾性容器9
の上に載ってしまう傾向がある。しかしながら、上記の
ようにガイド板33の上を滑らせて左右に広がった姿勢
を保ちながら載せるようにすると、このようなズレがす
くなくなる。また、ガイド板33は縁板336を有して
いるので、広がったフィルム80が左右及び斜めにずれ
るのが防止され、この点でもさらに好適な構成となって
いる。
【0050】次に、フィルム巻き付け部4について図
1、図6、図7、図8、図9を使用して説明する。図7
は、フィルム巻き付け部における各部材の配置を説明す
る断面概略図、図8は巻き付けアーム機構の構成を説明
する斜視概略図、図9は左右一対の巻き付けアーム機構
によるフィルムの巻き付け動作を説明する平面概略図で
ある。フィルム巻き付け部4は、フィルム80の中央部
を弾性容器9の上面に押しつけながらその両側を垂れさ
せた状態で搬送し、その搬送過程で、垂れさせたフィル
ム80の両端部を弾性容器9の下側に押し込んで巻き付
けるようにする部分であり、フィルム80の中央部を弾
性容器9の上面に押しつけながら搬送する上側タイミン
グベルト機構41と、垂れさせたフィルム80の両側の
端部を弾性容器9の下側に押し込んで巻き付ける巻き付
けアーム機構42とから主に構成されている。
【0051】まず、図1及び図6に示すように、上側タ
イミングベルト機構41は、弾性容器9の上に載せられ
たフィルム80を上から押しつけた状態でキャリア板7
2と同期して動く上側タイミングベルト411と、この
上側タイミングベルト411を駆動する一対の上側タイ
ミングプーリ412と、この上側タイミングプーリ41
2を駆動する不図示の駆動系と、上側タイミングベルト
411が上方に浮き上がるのを防止するよう上側タイミ
ングベルト411の裏側に配置された上側受け板413
とから主に構成されている。
【0052】図1に示すように、一対の上側タイミング
プーリ412のうちの搬送方向手前側の上側タイミング
プーリ412はフィルム送り部3の終端部分の上方に配
置され、搬送方向後方の上側タイミングプーリ412は
後述するフィルム融着部5の後半位置の上方に配置され
ている。一対の上側タイミングプーリ412は水平な回
転軸を中心に回転するものであり、この一対の上側タイ
ミングプーリ412に張架された上側タイミングベルト
411は、下側部分の周回路でフィルム80を弾性容器
9に押しつける作用を行う。尚、図1に示すように、上
側タイミングベルト機構41は、搬送方向後方の上側タ
イミングプーリ412の回転軸を中心にして所定角度上
方に回動させることができるよう構成されている。これ
は、何らかの原因で弾性容器9の搬送にトラブルが発生
してフィルムが詰まってしまったような場合を考慮した
構成であり、このような場合に上側タイミングベルト機
構41全体を持ち上げてフィルムの詰まり等を解消する
ようにする。
【0053】また、図6に示すように、上側受け板41
3は、下側部分の周回路で移動する上側タイミングベル
ト411の裏側に設けられている。上側受け板413
は、上側タイミングベルト411とほぼ同じ幅の帯板状
の部材である。
【0054】一方、図6に示すように、容器搬送系7の
受け板71は、フィルム送り部3の後半部分からフィル
ム巻き付け部4にかけて徐々に上昇する傾斜部710を
有している。このため、キャリア板72により搬送され
る弾性容器9は、この傾斜部710の部分を滑りながら
徐々に上に持ち上がるようになっている。尚、最終的な
傾斜部710の高さdは、例えば10mm程度である。
そして、弾性容器9は、この傾斜部710によって徐々
に上に持ち上がる過程で、上面に載せられたフィルム8
0が上側タイミングベルト411に接触し、傾斜部71
0を通過し終え再び水平な部分の受け板71上の位置に
達した際には、弾性容器9は受け板71と上側タイミン
グベルト411との挟まれることによって若干圧縮され
た状態となるよう構成されている。
【0055】つまり、受け板71の傾斜部710より後
の水平部分の表面から上側タイミングベルト411の表
面までの距離は、弾性容器9の通常状態の高さより若干
低く設定され、このため受け板71と上側タイミングベ
ルト411との間に挟まれて圧縮された状態となるので
ある。この圧縮によって、弾性容器9上のフィルムが弾
性容器9に押しつけられた状態となり、この状態を保っ
て弾性容器9はキャリア板72及び上側タイミングベル
ト411により搬送される。尚、前述の通り上側タイミ
ングベルト411の裏側には上側受け板413が配置さ
れているので、弾性容器9の弾性によって上側タイミン
グベルト411が浮き上がってしまうのが防止され、フ
ィルム80の充分な押しつけが達成される。
【0056】また上側タイミングベルト411がフィル
ム80の押しつけを行う状態では、上側タイミングベル
ト411は、図7に示すように、キャリア板72の上端
の左右両側の突出部76で形成されたコ状の凹部に嵌合
したような状態となり、この状態でキャリア板72と同
期して送られる。尚、図6から分かる通り、フィルム8
0がフィルム送り部3のガイド板33の終端部分を過ぎ
た時点でフィルム80は左右に垂れ下がることになる。
ここで、搬送方向手前側の上側タイミングプーリ412
は、ガイド板33の終端部よりもやや搬送方向手前側の
上方に配置されており、受け板71の傾斜部710はガ
イド板33の終端部よりも搬送方向手前側から始まって
いる。従って、フィルム80がガイド板33の終端部を
過ぎることによって左右に垂れ下がる際には、上側タイ
ミングベルト411が既にフィルム80に接触し弾性容
器9に軽く押しつけた状態となっている。このため、左
右に垂れる際の動作によるフィルム80の位置ずれも防
止されている。
【0057】このようにしてフィルム80を弾性容器9
上に押しつけた状態でフィルム80の両側を垂れさせて
搬送し、次に述べる巻き付けアーム機構42によりフィ
ルムを弾性容器9に巻き付ける。巻き付けアーム機構4
2は、同様な機構が搬送ラインを挟んでほぼ左右対称状
に設けられたものである。以下の説明では、一方の搬送
ライン前方に向かって左側の機構を取り上げて説明す
る。
【0058】図8に示すように、巻き付けアーム機構4
2は、弾性容器9の側方で垂れたフィルム80の端部を
弾性容器9の下側に押し込むアーム420と、搬送ライ
ンに対して垂直な水平方向(以下、スライド方向)への
アーム420の往復直線運動をガイドしながらアーム4
20を支持するアーム支持板423と、アーム支持板4
23を固定したアームチェーン424と、アームチェー
ン424を駆動するアームスプロケット425と、アー
ムスプロケット425を駆動する不図示の駆動源と、ア
ーム支持板423の移動に伴ってアーム420がスライ
ド方向に往復直線運動するようにするためのガイドレー
ル426とから主に構成されている。
【0059】アーム420は、薄い板状の押し込みベラ
421と、この押し込みベラ421を上面に固定した角
棒状のスライダー421とから構成されている。押し込
みベラ421は、図8に示すように、全体がほぼ方形な
形状で、その一辺に二つの長方形の切り込みを設けたよ
うな形状である。二つの長方形の切り込みを設けた辺は
アーム420の先端に位置する辺であり、二つの長方形
の切り込みはスライド方向に長い形状である。アーム支
持板423は、比較的厚い方形な板状の部材であり、そ
の上面にはスライド方向に沿って直線状のガイド溝42
30が形成されている。このガイド溝4230には、上
記押し込みベラ421を固定した角棒状のスライダー4
22が嵌合しており、このガイド溝4230中を滑るよ
うにして往復直線運動するようになっている。
【0060】アーム支持板423の搬送方向に沿った両
端面には、断面L字状の固定片427がそれぞれ取り付
けられており、各々の固定片427がそれぞれアームチ
ェーン424に固定されることによりアーム支持板42
3が二本のアームチェーン424に取り付けられてい
る。各々のアームチェーン424はアームスプロケット
425に張架されており、アームスプロケット425は
不図示の駆動源によって水平な回転軸を中心に回転駆動
される。
【0061】ガイドレール426は、上記二本のアーム
チェーン424のうちの外側のアームチェーンの内側に
設けられている。このガイドレール426は、角棒状の
部材の表面に断面コ状の溝を設けたような形状のもので
あり、これを周状に形成した構成となっている。このガ
イドレール426の周回路は、搬送ラインの側方から見
るとアームチェーン424の周回路をなぞった形状であ
るが、上方から見ると上側の周回路が図8及び図9に示
すように途中で弾性容器9の搬送ラインの方に膨らんだ
形状になっている。
【0062】また一方、図7に示すように、アーム42
0のスライダー422の下面には、ガイドレール426
に嵌合する嵌合ヘッド428が固定されている。嵌合ヘ
ッド428は、スライダー422の下面に垂直に固定し
た軸棒4281とこの軸棒4281に回転可能に取り付
けた嵌合ローラ4282とから構成されている。嵌合ロ
ーラ4282の直径は上記ガイドレール426の幅に適
合しており、嵌合ローラ4282はその周面がガイドレ
ール426の溝の側面に接触しながら溝にガイドされる
ようになっている。またなお、スライダー422をガイ
ドするアーム支持板423のガイド溝4230の底部に
は、図8に示すように、スライド方向に長いスリット状
の開口4231が設けられており、上記嵌合ヘッド42
8の軸棒4281は、このスリット状の開口4231に
挿通されるようにして下方に延びた状態となっている。
そして、軸棒4281は、後述のようにスライダー42
2が往復直線運動した際、このスリット状の開口423
1の部分をスライド方向に遊動することになる。
【0063】上記構成に係る巻き付けアーム機構42に
おいては、不図示の駆動源によってアームスプロケット
425が駆動されるとアームチェーン424が回り、こ
れに伴ってアーム支持板423が移動する。上側の周回
路に位置するアーム支持板423は、搬送ラインで搬送
される弾性容器9を横に見ながら並行して移動する。そ
して、ガイドレール426が搬送ラインの方に膨らんだ
部分の周回路にアーム支持板423が達すると、嵌合ヘ
ッド428がガイドレール426に嵌合しているため、
スライダー422が搬送ラインに向けて前進して搬送ラ
インに近づいた位置となる。押し込みベラ421はスラ
イダー422に固定されているため、スライダー422
の前進によって押し込みベラ421も前進し、この前進
によってフィルム80の垂れ下がった端部を弾性容器9
の下側に押し込む。正確には、弾性容器9は受け板の上
に乗っているから、フィルム80の端部を受け板の下側
に押し込む。
【0064】一方、搬送ラインを挟んで反対側に配置さ
れた右側の巻き付けアーム機構(図8中不図示)も同様
に動作し、アームの押し込みベラがフィルム80の垂れ
下がった端部を受け板の下方に押し込む。ここで、図7
に示されているように、右側の巻き付けアーム機構の押
し込みベラ7421Rはその上面が受け板71の下面の
高さの位置になるよう設けられている。そして、上述し
た左側の巻き付けアーム機構の押し込みベラ421L
は、右側の押し込みベラ421Rの下面の高さの位置に
その上面が位置するよう設けられている。つまり、二つ
の押し込みベラ421R,421Lがフィルム80の端
部を押し込んだ状態では、右側の押し込みベラ421R
が左側の押し込みベラ421Lの上に位置して両者が互
い違いに交差した状態となる。この状態で、受け板71
と右側の押し込みベラ421Rとの間にフィルム80の
右側の端部が挟み込まれ、右側の押し込みベラ421R
と左側の押し込みベラ421Lとの間にフィルム80の
左側の端部が挟み込まれた状態となる。
【0065】尚、上記右側の押し込みベラ421Rと左
側の押し込みベラ421Lが互い違いに交差した状態
(以下、ベラ交差状態)は、図9にも示されている。図
9に示されたように、この状態では、二つの押し込みベ
ラ421R,421Lに形成された長方形状の切り込み
がちょうど重なり、長方形状の開口が形成されたような
状態となる。これは、後述するフィルム融着部5の融着
部タイミングベルト511の突起513の当接のためで
ある。図9に示すように、ベラ交差状態は、所定距離の
搬送の最中ずっと維持され、その後スライダー422が
後退して両押し込みベラ421R,421Lは再び離間
した位置となり、ベラ交差状態が解除された状態とな
る。そして、このベラ交差状態の搬送の最中に、後述す
るフィルムの融着が行われる。
【0066】次に、図1、図10および図11を使用し
てフィルム融着部5について説明する。図10は、融着
部ベルト機構の構成を補助的に説明する斜視概略図、図
11は、フィルム融着部における各部の構成をフィルム
が融着される際の状態で説明した側面概略図である。フ
ィルム融着部5は、ベラ交差状態解除後にフィルムの巻
き付き状態を維持する融着部ベルト機構51と、ベラ交
差状態が解除されることによって直接重ね合わされたフ
ィルム80の端部を超音波融着する超音波融着器52と
から主に構成されている。融着部ベルト機構51は、平
行して走行する二本の融着部タイミングベルト511
と、この融着部タイミングベルト511が張架された融
着部タイミングプーリ512と、融着部タイミングプー
リ512を駆動する不図示の駆動源より構成されてい
る。
【0067】まず、融着部タイミングベルト511は、
図1に示すように、搬送ラインの下方で垂直な面内で周
回するよう構成されている。そして、上側の水平な周回
路の部分で、後述のようにフィルム80の重ね合わされ
た両端部を上方に押し付けるよう構成されている。融着
部タイミングベルト511は、図10に示すように、搬
送方向に沿って並行して走行するようにして二本配置さ
れている。融着部タイミングプーリ512は、各々の融
着部タイミングベルト511がそれぞれ張架されるよう
に二つ並べて配置して同期して回転させるようにしても
よいが、一つの融着部タイミングプーリ512に二本同
時に張架するようにしてもよい。尚、図11に示すよう
に、一方の融着部タイミングベルト511の外側の縁か
ら他方の融着部タイミングベルト511の外側の縁まで
の距離は、上方に配置された受け板71の幅にほぼ等し
くなっている。
【0068】各々の融着部タイミングベルト511の表
面には、図10に示すように、直方体状の小さな突起5
13が均等間隔で設けられている。また、左右の突起5
13は、一直線上に並んで配置されている。尚、融着部
タイミングベルト511の裏面には融着部タイミングプ
ーリ512に係合する溝が形成されているが、図10中
この溝の図示は省略されている。この融着部タイミング
ベルト511の突起513は、上述したベラ交差状態で
あっても融着部タイミングベルト511がフィルムの端
部を押しつけるようにするためのものである。図10に
示したように、ベラ交差状態では、両側の押し込みベラ
421R,421Lによって長方形状の開口が形成され
る。上記融着部タイミングベルト511の突起513
は、この長方形の開口に下から挿通されて上方に突出
し、フィルム80の重ね合わされた両端部に接触して押
圧するよう構成されている。
【0069】上記のように融着部タイミングベルト51
1の突起513が、フィルム80の重ね合わされた両端
部を押圧した状態で弾性容器9は暫く搬送され、その後
両側の押し込みベラ421R,421Lが図9に示すよ
うに後退して離間して、ベラ交差状態が解除される。こ
の状態では、図11に示すように、弾性容器9の下面に
受け板71が位置し、その受け板71の下にフィルムの
端部が重ね合わされて直接接し、それを融着部タイミン
グベルト511の突起513が下方から押圧する状態と
なっている。なお、二枚の押し込みベラ421R,42
1Lは離間するため、その厚さ部分の空間ができないよ
う、突起513は充分な弾性を有している。即ち、両側
の押し込みベラ421R,421Lが後退して離間する
と、二枚の押し込みベラ421R,421Lの厚さ分だ
け上方に膨らみ、フィルム80の重ね合わされた両端部
を受け板71に押しつけるよう構成されている。
【0070】尚、図10及び図11に示す通り、上記フ
ィルム80の重ね合わされた両端部を押しつける融着部
タイミングベルト511の各々の裏側には、補助受け板
514がそれぞれ配置されている。各々の補助受け板5
14は融着部タイミングベルト511とほぼ同じ幅を持
った帯板状の部材であり、融着部タイミングベルト51
1が下方に弛むのを防止するように固定されている。つ
まり、融着部タイミングベルト511は、フィルム80
の重ね合わされた両端部を受け板71に押し付けた状態
で補助受け板514の上を滑りながら走行するよう構成
されている。上記構成の融着部ベルト機構51によっ
て、押し込みベラ421R,421Lの後退後もフィル
ム80の重ね合わされた両端部は受け板71に充分押し
付けられ、フィルム80全体が弾性容器9に巻き付いた
状態で搬送されるようになっている。
【0071】一方、超音波融着器52は、押し込みベラ
421R,421Lが離間して後退した搬送ライン上の
位置に設けられている。超音波融着は、接触する部材の
表面に超音波振動を与えて融着する技術であり、この技
術を用いることが本実施例の大きな特徴の一つとなって
いる。どのような超音波融着器52をどのような条件で
使用するかは、使用するフィルムの材質や厚さにより異
なる。例えば、厚さ30μmのポリプロピレンよりなる
フィルムを使用する場合、精電舎電子工業株式会社製の
超音波ウェルダー「SONOPET−150K」等が好
適である。この場合の動作条件は、例えば周波数28K
Hz、出力80W程度であることが好ましい。尚、この
際の弾性容器9の搬送速度は、19m/分程度である。
【0072】このような超音波融着器52は、全体が細
長い筒状をしており先端部分が円錐状の形状になってい
る。そして、その先端部分が、フィルム80の重ね合わ
された両端部に直接接触して超音波振動を与えることに
より融着することになる。図10に示すように、超音波
融着器52は、並行して配置された二本の融着部タイミ
ングベルト511及び補助受け板514の間の位置の下
方に設けられており、その先端部は、二本の融着部タイ
ミングベルト511及び補助受け板514の間に下方か
ら挿通されて上方に突出している。この超音波融着器5
2の先端部分は、搬送方向手前側から弾性容器9が送ら
れてきて超音波融着器52の位置に達した際、フィルム
80の重ね合わされた両端部に接触してわずかにこれを
押圧する程度の高さの位置に設定されている。従って、
弾性容器9が超音波融着器52の部分を通過すること
で、フィルム80の重ね合わされた両端部は、搬送方向
に沿って細長い融着箇所を形成して互いに融着される。
【0073】尚、超音波融着器52のオンオフ制御とし
ては、弾性容器9の搬送を検出する不図示のセンサを設
け、このセンサからの信号によって、弾性容器9が搬送
された時だけ超音波融着器52に電力を投入するように
しても良い。上記フィルム融着部5の構成で重要なこと
は、フィルム80の重ね合わされた両端部と弾性容器9
の下面との間に、受け板71が介在されていることであ
る。超音波融着器52の先端部分は図11に示すように
尖ったものであり、一方弾性容器9自体はポリスチレン
のように柔らかい場合がある。従って、受け板71が介
在されていないと、超音波融着器52の先端部分が弾性
容器9自体を損傷させてしまう場合がある。また、弾性
容器9の材質によっては、超音波融着器52が与える超
音波が弾性容器9の表面にも伝わり、弾性容器9とフィ
ルム80とが融着してしまう場合が有り得る。しかしな
がら、本実施例のように間に受け板71を介在させてお
くことで、このような問題を回避することができる。
【0074】このような構成により、巻き付けられたフ
ィルム80の両端部の融着が完了すると、弾性容器9は
容器回収部6によって帯掛け機から回収される。容器回
収部6について図1を使用して説明すると、容器回収部
6は、融着が完了した弾性容器9を搬送しながら少し上
方に持ち上げるための回収部受け板61と、回収部受け
板61の終端近傍から搬送方向後方に延びる回収ベルト
62と、この回収ベルト62を駆動するプーリ63等か
ら構成されている。
【0075】図1に示すように、弾性容器9を終始下側
から支えてきた受け板71は、超音波融着器52の位置
の少し後方の位置が終端位置になっている。そして、搬
送方向後ろ側の融着部タイミングプーリ512は、この
終端位置から少し後方の搬送ライン上に設けれている。
従って、融着が完了した弾性容器9は、融着部タイミン
グベルト511の上に直接乗りながら少し送られること
になる。
【0076】そして、容器回収部6の回収部受け板61
は、上記搬送方向後ろ側の融着部タイミングプーリ51
2近傍の位置から斜め上方に向かって搬送方向前方に延
びている。従って、融着部タイミングベルト511の上
に直接乗りながら搬送された弾性容器9は、搬送方向後
ろ側の融着部タイミングプーリ512近傍の位置で回収
部受け板61の上に乗り移る。そして、弾性容器9は、
キャリア板72に押し出されながら回収部受け板61の
上を滑り、その過程で徐々に上に持ち上がるようになっ
ている。図1に示すように、回収部受け板61の終端の
高さは、キャリア板72の上端よりも少し低い位置に設
定されている。そして、その終端の位置から水平方向に
回収ベルト62が延びている。従って、回収部受け板6
1の終端の位置に達した弾性容器9は、回収ベルト62
の上に乗り移り、回収ベルト62によって帯掛け機の外
に送り出されることになる。
【0077】以上で本実施例の食品用帯掛け機を構成の
説明を終了し、この構成の帯掛け機の全体の動作を簡単
に説明する。まず、オペレーターは、食品を収容した弾
性容器9を数個重ねて容器搬入部1に運び、搬入ベルト
12の上に順次載せる。弾性容器9は、搬入ベルト12
により移送されて搬入開始位置に達し、受け板71の上
に乗る。そして、キャリア板72により後方から押され
て前進し順次搬送される。
【0078】一方、フィルム切断部3では、リール21
に巻かれた連続フィルム8が、送りローラ22により順
次送り出されて切断位置で停止し、カッター27により
切断されて個々のフィルム80となる。その際、段差ロ
ーラ25を使用した定張力化手段により切断位置で停止
する連続フィルムの張力が一定化され、停止ズレによる
切断ズレが防止される。切断されたフィルム80は、フ
ィルム送り部4によって送られ、下方で搬送されたきた
弾性容器9の上に載る。載せられたフィルム80は、フ
ィルム送り部4の送りピン機構32によって弾性容器9
の搬送に遅れないよう横に広がった状態で移送される。
【0079】そして、フィルム80が上に載った弾性容
器9がフィルム巻き付け部4に達すると、上側タイミン
グベルト機構41がフィルム80の中央部を弾性容器9
の状面に押し付け、この状態で、巻き付けアーム機構4
2が、フィルム80の垂れ下がった両端部を弾性容器9
の下側に押し込んで巻き付ける。この状態を保って弾性
容器9はフィルム融着部5の位置まで搬送される。フィ
ルム融着部5では、融着部タイミングベルト機構51が
フィルム80の重ね合わされた両端部を受け板71の下
面に押し付け、この状態で超音波融着器52の先端部分
がフィルム80の重ね合わされた両端部に接触して両者
を超音波により融着する。このようにして融着が完了す
ると、弾性容器9は容器回収部6に達して回収ベルト6
2で運ばれて回収される。尚、弾性容器9は、各々のキ
ャリア板72の間に配置されて順次搬送されるから、上
記動作が各々の弾性容器9ごとに順次繰り返されること
になる。
【0080】次に、上記実施例の構成に付加的に配置さ
れる切り込み形成手段について説明する。上述した超音
波融着器52による融着は、フィルムが薄くなった場合
でも、融着部分がごわごわしたり破れたりすることなく
きれいに融着できるメリットがある。しかしその一方
で、超音波による融着は熱による融着に比べて融着強度
が大きくなり易く、その点がかえって不都合になる場合
がある。即ち、食品を実際に食べる際には帯掛けしたフ
ィルムを取り外さなければならないが、フィルムの融着
強度が大きいと融着部分でのフィルムの切り離しがしづ
らくなる。
【0081】切り込み形成手段は、このような場合に好
適に付加される構成部分であって、巻き付けられたフィ
ルムの側縁の所定位置にフィルム切り離し用の切り込み
を形成するためのものである。図12は、このような切
り込み形成手段の斜視概略図である。図12に示す切り
込み形成手段は、フィルム80の側縁に切り込みを形成
するナイフヘッド801と、このナイフヘッド801を
前後に駆動するナイフ駆動機構802とから主に構成さ
れている。
【0082】ナイフヘッド801は、その刃を搬送方向
の手前側に向けた状態で搬送方向に直角な水平方向に前
後に移動するようになっている。ナイフ駆動機構802
は、弾性容器9に巻き付けられたフィルム80の搬送方
向前方の縁が、ナイフヘッド801の前後移動ラインに
達した時点で瞬間的にナイフ801を駆動する。すなわ
ち、瞬間的にナイフヘッド801を前進させてフィルム
80の前方の側縁を突き破って切り込みを形成し、瞬間
的に後退するようになっている。上記切り込み形成手段
は、ナイフヘッド801でフィル80ムを突き刺すよう
にして切り込みを形成する都合上、フィルム80が弾性
容器9に巻き付けられて張力を持った状態で切り込みを
行うことが好ましい。このような観点から、切り込み形
成手段は、前述のフィルム巻き付け部4以降の搬送ライ
ン上に設けられることが好ましい。
【0083】尚、上述した実施例では、複数の弾性容器
を上下に積み重ねて帯掛けしているが、横に並べて帯掛
けしても良い。また、一つの容器のみを帯掛けする場合
もある。また、本願発明において「フィルム」とは、合
成樹脂製のものに限らず、紙やセラミック等の材料で形
成される場合もある。即ち、「フィルム」とは、薄いシ
ート状のものという意味を有するに過ぎない。尚、上述
した定張力化手段による定張力化及び超音波による融着
は、フィルムが薄くなった場合に特に有効である。具体
的には、フィルムの厚さが40μm程度以下になった場
合には、これらの構成のメリットが特に発揮される。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1,
4,5又は6記載の発明によれば、リールから切断位置
に送られる際の連続フィルムの張力が一定になっている
ので、フィルムが薄くい場合でも、帯掛けされるフィル
ムの柄ズレ等が発生しないという効果が得られる。ま
た、本願の請求項2記載の発明によれば、上記請求項1
の効果に加え、連続フィルムの所定箇所がカッターに対
して所定位置で停止するので、さらにこの点で柄ズレ等
の発生しないという効果が得られる。また、本願の請求
項3記載の発明によれば、上記請求項2の効果に加え、
停止機構が、連続フィルムを送る送りローラと、この送
りローラを駆動するサーボモータとを含んでいるので、
停止位置の精度が向上し、さらにこの点で柄ズレ等が発
生しないという効果が得られる。また、本願の請求項7
記載の発明によれば、フィルムの重ね合わされた両端部
が超音波により融着されるので、フィルムが薄い場合で
も融着部がごわごわしたり破れたりすることなく見栄え
良く融着することができる。また、本願の請求項8記載
の発明によれば、上記請求項7の効果に加え、フィルム
の重ね合わされた両端部と弾性容器との間の受け板によ
って弾性容器が保護され、弾性容器の損傷等が確実に防
止されるという効果が得られる。また、本願の請求項9
記載の発明によれば、上記請求項8の効果に加え、融着
強度が必要以上に大きくなってしまった場合でも、容易
にフィルムを引き離すことができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例の食品用帯掛け機の全体の側
面概略図である。
【図2】容器搬送系及び容器搬入部の構成を説明する斜
視図である。
【図3】連続フィルムを切断するカッター及び切断位置
で連続フィルムの所定箇所を停止させるサーボ機構を説
明する斜視概略図である。
【図4】段差ローラ制御機構の構成を説明する斜視概略
図である。
【図5】段差ローラ制御機構による定張力動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図6】フィルム送り部の構成を説明する斜視概略図で
ある。
【図7】フィルム巻き付け部における各部材の配置を説
明する断面概略図である。
【図8】巻き付けアーム機構の構成を説明する斜視概略
図である。
【図9】左右一対の巻き付けアーム機構によるフィルム
の巻き付け動作を説明する平面概略図である。
【図10】融着部ベルト機構の構成を補助的に説明する
斜視概略図である。
【図11】フィルム融着部における各部の構成をフィル
ムが融着される際の状態で説明した側面概略図である。
【図12】切り込み形成手段の斜視概略図である。
【符号の説明】
1 容器搬入部 2 フィルム切断部 21 リール 22 送りローラ 25 段差ローラ 27 カッター 3 フィルム送り部 4 フィルム巻き付け部 5 フィルム融着部 6 容器回収部 7 容器搬送系 8 連続フィルム 80 フィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品用弾性容器の周囲に帯状のフィルム
    を巻き付ける食品用帯掛け機であって、 長尺な連続フィルムが巻かれて収容されたリールと、 このリールを回転させて連続フィルムを送り出すリール
    駆動源と、 送り出された連続フィルムを一定間隔で切断して個々の
    フィルムにするカッターとを備え、 さらに、リールから切断位置に送られる際の連続フィル
    ムの張力を一定にする定張力化手段が設けられているこ
    とを特徴とする食品用帯掛け機。
  2. 【請求項2】 連続フィルムの所定箇所を前記カッター
    に対して所定位置で停止させる停止機構が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の食品用帯掛け機。
  3. 【請求項3】 前記停止機構は、連続フィルムを送る送
    りローラと、この送りローラを駆動するサーボモータと
    を含んでいることを特徴とする請求項2記載の食品用帯
    掛け機。
  4. 【請求項4】 前記定張力化手段は、リールから切断位
    置までの間に配置された二つの補助ローラと、二つ補助
    ローラとの間の位置であってそれら補助ローラよりも低
    い位置に配置された所定の荷重の段差ローラと、連続フ
    ィルムの搬送の過程で段差ローラを二つの補助ローラよ
    りも低い位置に保つように制御する段差ローラ制御機構
    とによりなることを特徴とする請求項1,2又は3記載
    の食品用帯掛け機。
  5. 【請求項5】 前記段差ローラ制御機構は、一方の端部
    に前記段差ローラを保持し他方の端部が支点として固定
    された支持アームと、この支持アームの支持角度を検出
    する角度検出手段と、この角度検出手段からの信号に応
    じて前記リール駆動源によるフィルム送り出し速度を制
    御する送出制御部とから構成されていることを特徴とす
    る請求項4記載の食品用帯掛け機。
  6. 【請求項6】 前記リール駆動源はをリールを回転させ
    るモータを含み、このモータは、前記角度検出手段から
    の信号に応じて回転速度が無段変速される無段変速モー
    タであることを特徴とする請求項5記載の食品用帯掛け
    機。
  7. 【請求項7】 食品用弾性容器の周囲に帯状のフィルム
    を巻き付ける食品用帯掛け機であって、前記食品用弾性
    容器の周囲に巻き付けられたフィルムの重ね合わされた
    両端部を超音波により融着する超音波融着器を備えたこ
    とを特徴とする食品用帯掛け機。
  8. 【請求項8】 前記超音波融着器が前記重ね合わされた
    両端部を融着する際に、当該両端部と前記食品用弾性容
    器との間に位置するよう配置された受け板を備えている
    ことを特徴とする請求項7記載の食品用帯掛け機。
  9. 【請求項9】 前記食品用弾性容器の周囲に被われる帯
    状のフィルムの側縁の所定位置にフィルム切り離し用の
    切り込みを形成する切り込み形成手段を備えたことを特
    徴とする請求項7又は8記載の食品用帯掛け機。
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