JP4084639B2 - 移動通信における受付制御方法、移動通信システム、移動局、受付制御装置及び受付制御用プログラム - Google Patents
移動通信における受付制御方法、移動通信システム、移動局、受付制御装置及び受付制御用プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4084639B2 JP4084639B2 JP2002335719A JP2002335719A JP4084639B2 JP 4084639 B2 JP4084639 B2 JP 4084639B2 JP 2002335719 A JP2002335719 A JP 2002335719A JP 2002335719 A JP2002335719 A JP 2002335719A JP 4084639 B2 JP4084639 B2 JP 4084639B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- service
- quality
- mobile station
- service quality
- new application
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/10—Flow control; Congestion control
- H04L47/15—Flow control; Congestion control in relation to multipoint traffic
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/50—Allocation or scheduling criteria for wireless resources
- H04W72/54—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
- H04W72/542—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using measured or perceived quality
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/70—Admission control; Resource allocation
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/70—Admission control; Resource allocation
- H04L47/74—Admission control; Resource allocation measures in reaction to resource unavailability
- H04L47/743—Reaction at the end points
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/70—Admission control; Resource allocation
- H04L47/74—Admission control; Resource allocation measures in reaction to resource unavailability
- H04L47/748—Negotiation of resources, e.g. modification of a request
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/70—Admission control; Resource allocation
- H04L47/76—Admission control; Resource allocation using dynamic resource allocation, e.g. in-call renegotiation requested by the user or requested by the network in response to changing network conditions
- H04L47/765—Admission control; Resource allocation using dynamic resource allocation, e.g. in-call renegotiation requested by the user or requested by the network in response to changing network conditions triggered by the end-points
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/70—Admission control; Resource allocation
- H04L47/82—Miscellaneous aspects
- H04L47/822—Collecting or measuring resource availability data
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L47/00—Traffic control in data switching networks
- H04L47/70—Admission control; Resource allocation
- H04L47/82—Miscellaneous aspects
- H04L47/824—Applicable to portable or mobile terminals
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W8/00—Network data management
- H04W8/02—Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
- H04W8/04—Registration at HLR or HSS [Home Subscriber Server]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W28/00—Network traffic management; Network resource management
- H04W28/16—Central resource management; Negotiation of resources or communication parameters, e.g. negotiating bandwidth or QoS [Quality of Service]
- H04W28/18—Negotiating wireless communication parameters
- H04W28/22—Negotiating communication rate
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W28/00—Network traffic management; Network resource management
- H04W28/16—Central resource management; Negotiation of resources or communication parameters, e.g. negotiating bandwidth or QoS [Quality of Service]
- H04W28/24—Negotiating SLA [Service Level Agreement]; Negotiating QoS [Quality of Service]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/20—Control channels or signalling for resource management
- H04W72/21—Control channels or signalling for resource management in the uplink direction of a wireless link, i.e. towards the network
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動局におけるサービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを提供する移動通信システムにて、移動局から受付制御装置に対するサービス要求を受け付ける受付制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回線交換型のサービスでは、受付制御装置としての各基地局は、移動局からのサービス要求を受け付ける際、自局が構成するセルにおいて割り当て可能な無線リソースとしてのチャネル(例えば、キャリア、タイムスロット、コード)の数に基づいて受付可能であるか否かを判断し、割り当て可能なチャネル数が所定数以上の場合に、サービス要求を受け付ける制御を行っていた(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
また、従来のATM(Asynchronous Transfer Mode)のサービスでは、ATM交換機等の受付制御装置は、通信装置からのサービス要求を受け付ける際、ATMセルの伝送路であるパスの空き容量や、ATMセルを蓄積するバッファの空き容量に基づいて受付可能であるか否かを判断し、これらパスやバッファの空き容量が所定以上である場合に、サービス要求を受け付ける制御を行っていた(例えば、非特許文献2参照)。
【0004】
【非特許文献1】
笹岡秀一著、「移動通信」、オーム社、1998年5月25日、p.138−147
【非特許文献2】
David E.McDysan & Darren L.Spohn著、村岡正幸訳、「ATMネットワーク」、科学技術出版、1997年9月10日、p.406−407
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回線交換型のサービスにおいてパケット通信が行われる場合、チャネルを共用する音声やデータに要求される品質や、パケットの発生パターンは様々であり、サービス要求を受け付けた後の通信における品質が変動する。しかしながら、上述したような割り当て可能なチャネル数のみに基づいてサービス要求を受け付けるか否かを判断する方法は、伝搬品質の変動を考慮しておらず、移動通信システムのように伝搬品質が変動する環境下における受付制御方法としては、必ずしも十分な方法ではない。
【0006】
また、従来のATMサービスでは、サービス要求を受け付けた後の通信によって占有されるパスやバッファの容量は一定である。このため、干渉の変動や移動局の移動により基地局が構成する1つのセルにおける通信レートが大きく変動する移動通信システムには適用することが困難である。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その目的は、伝搬品質の変動に関わらず適切な無線リソースの割り当てが可能な移動通信における受付制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は請求項1に記載されるように、移動局におけるサービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを提供する移動通信システムにて、移動局から受付制御装置に対するサービス要求を受け付ける受付制御方法において、前記移動局は、前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知し、前記受付制御装置は、伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出し、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする。
【0009】
このような受付制御方法では、受付制御装置は、移動局との間の伝搬品質が最も低い場合、例えば移動局が基地局によって構成されるセルの外縁部に存在する場合を想定して受付可能なサービス品質を算出し、移動局において生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、この受付可能なサービス品質以下である場合に、新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける。このため、伝搬品質が低下した場合においても、移動局は通信の維持が可能になる。即ち、伝搬品質の変動に関わらず適切な無線リソースの割り当てが可能となる。
【0010】
また、本発明は請求項2に記載されるように、請求項1に記載の受付制御方法において、前記受付制御装置は、割り当て可能な無線リソース量を算出し、前記割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は請求項3に記載されるように、請求項2に記載の受付制御方法において、前記受付制御装置は、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする。
【0012】
移動局が通信を開始した後において、例えば伝送データ量が少ないような場合には、割り当てられたにもかかわらず、使用されない無線リソースが存在する可能性がある。このような場合には、受付制御装置は、提供可能な全無線リソース量から実際に使用されている無線リソース量を差し引いて割り当て可能な無線リソース量を算出することにより、他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち使用されていない無線リソースについては、新規のアプリケーションに対して割り当て可能な無線リソースとして扱うことで、無線リソースの効率的な使用が可能となる。
【0013】
また、本発明は請求項4に記載されるように、請求項2に記載の受付制御方法において、前記受付制御装置は、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする。
【0014】
保証型サービスを受けている他のアプリケーションが使用する可能性がある無線リソース量の最大値は、伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量である。従って、提供可能な全無線リソース量から、他のアプリケーションが生起される移動局との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いた値は、新規のアプリケーションが確実に使用することができる無線リソース量である。このため、上述した方法により、新規のアプリケーションへ確実に割り当てることが可能な無線リソース量を算出することができる。
【0015】
また、本発明は請求項5に記載されるように、請求項1乃至4の何れかに記載の受付制御方法において、前記受付制御装置は、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より大きい場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知し、前記移動局は、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が前記受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より大きい場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更することを特徴とする。
【0016】
この場合には、受付制御装置は、新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が受付可能なサービス品質より大きい場合に、その受付可能なサービス品質を移動局へ通知することにより、移動局がサービス品質やサービスを適切に変更して通信を行うことが可能となる。
【0017】
また、本発明は請求項6に記載されるように、請求項1乃至5の何れかに記載の受付制御方法において、前記受付制御装置は、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする。
【0018】
この場合には、新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が所定の幅を有する場合にも、受付制御装置は、適切にサービスの要求を受け付けることが可能となる。
【0019】
また、本発明は請求項7に記載されるように、請求項1乃至6の何れかに記載の受付制御方法において、前記受付制御装置は、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることを特徴とする。
【0020】
この場合には、受付制御装置は、できるだけ多くの保証型サービスを提供することが可能となる。
【0021】
また、本発明は請求項8に記載されるように、移動局と、該移動局からのサービス要求を受け付ける受付制御装置とを有し、前記移動局におけるサービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを提供する移動通信システムにおいて、前記移動局は、前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知するサービス品質通知手段を備え、前記受付制御装置は、伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する受付可能サービス品質算出手段と、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けるサービス受付手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明は請求項9に記載されるように、請求項8に記載の移動通信システムにおいて、前記サービス品質算出手段は、割り当て可能な無線リソース量を算出し、該割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出することを特徴とする。
【0023】
また、本発明は請求項10に記載されるように、請求項9に記載の移動通信システムにおいて、前記受付制御装置は、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を観測する使用無線リソース量観測手段を備え、前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする。
【0024】
また、本発明は請求項11に記載されるように、請求項9に記載の移動通信システムにおいて、前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする。
【0025】
また、本発明は請求項12に記載されるように、請求項8乃至11の何れかに記載の移動通信システムにおいて、前記サービス受付手段は、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より大きい場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知し、前記移動局は、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より大きい場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更する要求サービス変更手段を備えることを特徴とする。
【0026】
また、本発明は請求項13に記載されるように、請求項8乃至12の何れかに記載の移動通信システムにおいて、前記サービス受付手段は、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする。
【0027】
また、本発明は請求項14に記載されるように、請求項8乃至13の何れかに記載の移動通信システムにおいて、前記サービス受付手段は、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることを特徴とする。
【0028】
また、本発明は請求項15に記載されるように、サービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを受付制御装置へ要求する移動局において、前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知するサービス品質通知手段と、前記受付制御装置によって該受付制御装置が受付可能なサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より大きい場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更する要求サービス変更手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
また、本発明は請求項16に記載されるように、移動局からのサービス品質を保証する保証型サービスの要求と、サービス品質を保証しない非保証型サービスの要求とを受け付ける受付制御装置において、伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する受付可能サービス品質算出手段と、前記移動局において生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けるサービス受付手段とを備えることを特徴とする。
【0030】
また、本発明は請求項17に記載されるように、請求項16に記載の通信制御装置において、前記サービス品質算出手段は、割り当て可能な無線リソース量を算出し、該割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出することを特徴とする。
【0031】
また、本発明は請求項18に記載されるように、請求項17に記載の受付制御装置において、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を観測する使用無線リソース量観測手段を備え、前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする。
【0032】
また、本発明は請求項19に記載されるように、請求項17に記載の受付制御装置において、前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする。
【0033】
また、本発明は請求項20に記載されるように、請求項16乃至19の何れかに記載の受付制御装置において、前記サービス受付手段は、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より大きい場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知することを特徴とする。
【0034】
また、本発明は請求項21に記載されるように、請求項16乃至20の何れかに記載の受付制御装置において、前記サービス受付手段は、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする。
【0035】
また、本発明は請求項22に記載されるように、請求項16乃至21の何れかに記載の受付制御装置において、前記サービス受付手段は、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることを特徴とする。
【0036】
また、本発明は請求項23に記載されるように、サービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを受付制御装置へ要求する移動局を動作させる受付制御用プログラムにおいて、前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知する手順と、前記受付制御装置によって該受付制御装置が受付可能なサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より大きい場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更する手順とを実行させるものである。
【0037】
また、本発明は請求項24に記載されるように、移動局からのサービス品質を保証する保証型サービスの要求と、サービス品質を保証しない非保証型サービスの要求とを受け付ける受付制御装置を動作させる受付制御用プログラムにおいて、伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する手順と、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける手順とを実行させるものである。
【0038】
また、本発明は請求項25に記載されるように、請求項24に記載の受付制御用プログラムにおいて、割り当て可能な無線リソース量を算出し、該割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する手順を実行させるものである。
【0039】
また、本発明は請求項26に記載されるように、請求項25に記載の受付制御用プログラムにおいて、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出する手順を実行させるものである。
【0040】
また、本発明は請求項27に記載されるように、請求項25に記載の受付制御用プログラムにおいて、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出する手順を実行させるものである。
【0041】
また、本発明は請求項28に記載されるように、請求項24乃至27の何れかに記載の受付制御用プログラムにおいて、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より大きい場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知する手順とを実行させるものである。
【0042】
また、本発明は請求項29に記載されるように、請求項24乃至28の何れかに記載の受付制御用プログラムにおいて、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける手順を実行させるものである。
【0043】
また、本発明は請求項30に記載されるように、請求項24乃至28の何れかに記載の受付制御用プログラムにおいて、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てる手順を実行させるものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0045】
図1は、本発明の実施の形態に係る移動通信システムについて通信プロトコルの観点から見た第1の概念図である。同図に示す移動通信システム100は、移動局10と、受付制御装置として移動局10に対し、サービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを提供する基地局20と、移動局10の通信相手である対向ホスト30とにより構成される。図1は、対向ホスト30から移動局10へデータが伝送される場合、即ち、下り方向のデータ伝送における概念図である。
【0046】
移動局10における通信プロトコルは、下位層から順に、物理層(PHY層)、媒体アクセス制御層(MAC層)、IP+MM層、TCP/UDP層、アプリケーション層(APP層)により構成される。基地局20における通信プロトコルは、移動局10側が下位層から順に、PHY層、MAC層及び無線リソース制御層(RRC層)により構成され、対向ホスト30側が下位層から順に、PHY層、MAC層、IP層、TCP/UDP層、アプリケーション層(IAPP層)により構成される。更に、対向ホスト30における通信プロトコルは、下位層から順に、PHY層、MAC層、IP+MM層、TCP/UDP層、アプリケーション層(APP層)により構成される。
【0047】
下り方向のデータ伝送に際し、対向ホスト30のAPP層は、移動局10のAPP層に対して接続要求を送信する。この接続要求を受信した移動局10のAPP層は、データ伝送に際し、自身が新たに生起するアプリケーション(以下、「新規アプリケーション」と称する)の種別に応じて、基地局20へ要求するサービスを、サービス品質(QoS)としての通信レートを保証する保証型サービス(以下、「定量保証サービス」と称する)及びサービス品質としての通信レートを保証しない非保証型サービス(以下、「相対保証サービス」と称する)の何れかに決める。
【0048】
移動局10のAPP層は、定量保証サービスを要求する場合、制御チャネルを用いて、基地局20のRRC層に対し、定量保証サービスに対応する新規アプリケーションが必要とする通信レート(以下、「所要通信レート」と称する)を含んだ受付要求メッセージを送信する。図2は、受付要求メッセージのフォーマットを示す図である。同図に示す受付要求メッセージは、20ビットのフローラベルと、5ビットの定量保証サービスにおける所要通信レートの情報により構成される。なお、移動局10のAPP層は、相対保証サービスを要求する場合には、この受付要求メッセージを送信しない。
【0049】
また、移動局10のAPP層は、受付要求メッセージに、1つの所要通信レートのみを含めても良く、最大及び最小の所要通信レートの双方を含めても良い。更に、移動局10のAPP層は、受付要求メッセージに、最大及び最小の所要通信レートの双方を含める代わりに、これら最大及び最小の所要通信レートの組み合わせを識別する情報(以下、「QoS要求ビット」と称する)を含めても良い。
【0050】
図3は、QoS要求ビットと最大及び最小の所要通信レートの組み合わせとの対応の一例を示す図である。例えば、最大の所要通信レートが128kbpsであり、最小の所要通信レートが32kbpsである場合、同図の例においては、QoS要求ビットは「00011」となる。なお、QoS要求ビット「11111」は、移動局10が定量保証サービスの解除を基地局20へ要求する場合に用いられる。
【0051】
定量保証サービスは、移動局10が基地局20によって構成されるセル内のどこに在圏しても、移動局10が要求する所要通信レートで通信が行われなければならない。このため、基地局20は、干渉の変動や移動局10の移動を考慮してサービスの受付制御を行う必要がある。具体的には、基地局20は、以下のようなサービスの受付制御を行う。
【0052】
即ち、基地局20のRRC層は、新規アプリケーション以外の定量保証サービスに対応するアプリケーション(以下、「他の定量保証サービスに対応するアプリケーション」と称する)に割り当てられた下り方向のデータ伝送用の無線リソースのうち、実際に使用されている無線リソース量を観測する。ここで他の定量保証サービスに対応するアプリケーションとは、移動局10において生起されるアプリケーションのうち、新規アプリケーション以外の定量保証サービスに対応するアプリケーションと、移動局10以外の移動局において生起されている、定量保証サービスに対応するアプリケーションとの双方を示す。
【0053】
他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量は、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起されている移動局と基地局20との間の伝搬品質に応じて変化する。基地局20のRRC層は、以下の手順により、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を認識する。
【0054】
具体的には、移動局10又は他の移動局のAPP層は、下り方向のデータ伝送時において、基地局20との間の伝搬品質を示す情報を基地局20のRRC層へ送信する。移動通信システム100が3.5世代の移動通信方式であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access )を採用する場合、伝搬品質を示す情報はCQIである。ここでは、CQIは、伝搬品質が良好であるほど値が大きくなる。なお、CQIは、伝搬品質が良好であるほど値が小さくなるものであっても良い。
【0055】
基地局20のRRC層は、このCQIに基づいて、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を認識する。図4は、CQI、変調方式及び通信レートの対応関係を示すマッピングテーブルの一例を示す図である。同図に示すマッピングテーブルは、CQIと、当該CQIに対応する伝搬品質(ここでは信号対雑音比(SINR)、他にビットエラー率(BER)、フレームエラー率(FER)でも良い)と、当該CQIに対応して採用されるべき変調・コーディング方式(MCS)と、当該変調・コーディング方式が採用される場合における総伝送レートと、フレーム毎に1スロット使用される場合の伝送レート、1スロットで伝送可能なデータ量(TBS/slot)とによって構成される。なお、図4は、無線リソースは、フレーム構成が採用されており、1フレームが10スロットにより構成され、1スロットの占有時間が0.5msである場合を示す。
【0056】
例えば、4Mbpsの通信レートで通信を行っている他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起されている移動局10又は他の移動局が、基地局20に対してCQI「2」を送信してきた場合を考える。この場合、基地局20のRRC層は、図4のマッピングテーブルに基づいて、CQI「2」の場合に他の定量保証サービスに対応するアプリケーションとの通信において採用されるべき変調・コーディング方式(MCS)がQPSK3/4であることを認識する。また、基地局20のRRC層は、QPSK3/4が採用される場合における無線リソース1フレームあたりの伝送レートが34Mbpsであり、フレームを構成する1スロットあたりの伝送レートが3.4Mbpsであることを認識する。更に、基地局20のRRC層は、この認識結果に基づいて、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションにおける4Mbpsの通信レートを満足するために、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に伝送レートが3.4Mbpsであるスロットを2つ使用していることを認識する。基地局20のRRC層は、このような手順により、全ての他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を、所定期間観測し、その所定期間内において全ての他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量の最大値(以下、「使用無線リソースピーク量」と称する)を認識する。
【0057】
次に、基地局20のRRC層は、全無線リソース量から使用無線リソースピーク量を差し引くことにより、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量を算出する。例えば、全無線リソースである1フレームが10スロットにより構成され、そのうち4スロットが使用無線リソースピーク量である場合を考える。この場合、基地局20のRRC層は、10スロットから4スロットを差し引いた6スロットを、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量として算出する。なお、上述したように、使用無線リソースピーク量は、所定期間内において全ての他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量の最大値である。従って、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソースには、相対保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソースが含まれる。
【0058】
ところで、使用無線リソースピーク量は、上述したように、所定期間内において全ての他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量の最大値であり、常にその1つの無線リソースが使用されているわけではない。基地局20のRRC層は、このことを考慮し、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量として算出する際に、使用無線リソースピーク量をそのまま用いずに、所定の比率α(0<α≦1)を乗じたものを用いるようにしても良い。
【0059】
また、基地局20のRRC層は、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を認識する代わりに、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起されている移動局10又は他の移動局と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を認識し、全無線リソース量から、この認識した無線リソース量を差し引くことにより、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量を算出するようにしても良い。ここで、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起されている移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量は、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションの通信において使用される可能性のある無線リソース量の最大値を示す。なお、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソースには、相対保証サービスに対応するアプリケーションに対して割り当てられた無線リソースが含まれる。また、基地局20のRRC層は、移動局10に対して割当可能な無線リソース量として算出する際に、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションと基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量をそのまま用いずに、所定の比率β(0<β≦1)を乗じたものを用いるようにしても良い。
【0060】
受付要求メッセージを送信してきた移動局10に対して割当可能な無線リソース量を算出した後、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量に基づいて、当該移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レート(以下、「受付可能通信レート」と称する)を算出する。
【0061】
具体的には、基地局20のRRC層は、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1つの無線リソースあたりの通信レートを認識し、この認識した通信レートに、移動局10に対して割当可能な無線リソースの数を乗じることにより、受付可能通信レートを算出する。
【0062】
例えば、図4のマッピングテーブルに基づけば、基地局20のRRC層は、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、当該移動局10における通信において採用すべき変調・コーディング方式はQPSK1/2であり、このQPSK1/2に対応する1スロットあたりの伝送レートは2.2Mbpsであることを認識する。更に、移動局10に対して割当可能な無線リソース量が6スロットであると仮定すれば、基地局20のRRC層は、2.2Mbps×6=13.2Mbpsを、受付可能通信レートとして算出する。
【0063】
次に、基地局20のRRC層は、受付可能通信レートと、所要通信レートとを比較する。そして、受付要求メッセージ内の所要通信レートが1つの所要通信レートのみであり、当該1つの所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、移動局10のAPP層に対して、受付認容であることを示す受付制御結果を送信する。この際、基地局20は、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも所要通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。
【0064】
例えば、図4のマッピングテーブルに基づけば、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、1スロットあたりの伝送レートは2.2Mbpsである。受付要求メッセージ内に1つの所要通信レートのみが含まれており、その値が4Mbpsであると仮定すれば、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける。そして、基地局20は、移動局10において4Mbpsでの通信を可能とするために、2スロットを新規アプリケーションに割り当てる。
【0065】
また、受付要求メッセージ内の所要通信レートが最大及び最小の所要通信レートであり、最大の所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、移動局10のAPP層に対して、受付認容であることを示す受付制御結果を送信する。この際、基地局20は、上述した手順と同様、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも最大の所要通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。
【0066】
一方、受付要求メッセージ内の所要通信レートが最大及び最小の所要通信レートであり、受付可能通信レートがこれら最大及び最小の所要通信レートの範囲内にある場合には、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、移動局10のAPP層に対して、受付認容であることを示す受付制御結果を送信する。この際、基地局20は、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも受付可能通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。
【0067】
例えば、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、1スロットあたりの伝送レートは2.2Mbpsであり、受付可能通信レートが最大及び最小の所要通信レートの範囲内であり、その値が4Mbpsであると仮定すれば、基地局20は、移動局10において4Mbpsでの通信を可能とするために、2スロットを新規アプリケーションに割り当てる。
【0068】
また、受付要求メッセージ内の所要通信レートが1つの所要通信レートのみであり、その1つの所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、基地局20のRRC層は、サービスの受付を拒否し、移動局10のAPP層に対して、受付拒否であることを示す受付制御結果とともに、受付可能通信レートを送信する。
【0069】
また、受付要求メッセージ内の所要通信レートが最大及び最小の所要通信レートであり、最小の所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、基地局20のRRC層は、サービスの受付を拒否し、移動局10のAPP層に対して、その旨の受付制御結果を送信する。但し、基地局20のRRC層は、サービスの受付を拒否した後も、例えば周期的に、受付可能通信レートを算出して、当該受付可能通信レートと所要通信レートとを比較する。そして、基地局20のRRC層は、最大の所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける。また、基地局20のRRC層は、受付可能通信レートが最大及び最小の所要通信レートの範囲内にある場合には、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける。
【0070】
受付制御結果を受信した移動局10のAPP層は、所要通信レートの変更、定量保証サービスから相対保証サービスへの変更、あるいは、再度、定量保証サービスの要求を行う。
【0071】
具体的には、移動局10のAPP層は、受付制御結果とともに、受付可能通信レートが送られ、新規アプリケーションが必要とする最小の通信レートが受付可能通信レート以下である場合、所要通信レートを受付可能通信レートに変更し、受付可能通信レートを許諾する旨の応答を基地局20のRRC層へ返す。基地局20のRRC層は、この応答に応じて、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける。あるいは、移動局10のAPP層は、所要通信レートを、受信可能通信レート以下であり且つ新規アプリケーションが必要とする最小の通信レート以上の値に変更し、その変更後の値を基地局20のRRC層へ返す。基地局20のRRC層は、この応答に応じて、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける。
【0072】
一方、移動局10のAPP層は、受付制御結果とともに、受付可能通信レートが送られ、新規アプリケーションが必要とする最小の通信レートが受付可能通信レートより大きい場合や、受付制御結果のみが送られてきた場合には、要求するサービスを定量保証サービスから相対保証サービスに変更したり、再度、定量保証サービスの要求を行う。
【0073】
なお、移動局10のAPP層は、通信中の任意の時点及びハンドオーバ後に基地局20に対してサービスを要求したり、サービスの変更を行うことができる。
【0074】
図5は、下り方向のデータ伝送における移動通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。対向ホスト30から移動局10へ下り接続要求が送信されると(ステップ101)、移動局10は、基地局20へ要求するサービスを、定量保証サービス及び相対保証サービスの何れかに決める。そして、移動局10は、定量保証サービスを要求する場合には、基地局20へ所要通信レートを送信する(ステップ102)。
【0075】
所要通信レートを受信した基地局20は、定量保証サービスの要求に対する受付制御を行い(ステップ103)、その受付制御の結果を移動局10へ送信する(ステップ104)。この際、基地局20は、受付を拒否する場合には、受付制御の結果とともに、受付可能通信レートを送信する。
【0076】
移動局10は、受付を拒否された場合、受信した受付可能通信レートに基づいて、所要通信レートの変更、あるいは、要求するサービスの相対保証サービスへの変更を行う(ステップ105)。移動局10は、所要通信レートを変更した場合、新たな所要通信レートを基地局20へ送信する(ステップ106)。
【0077】
図6は、本発明の実施の形態に係る移動通信システムについて通信プロトコルの観点から見た第2の概念図である。図6は、移動局10から対向ホスト30へデータが伝送される場合、即ち、上り方向のデータ伝送における概念図である。また、移動局10、基地局20及び対向ホスト30における通信プロトコルは図1の場合と同様の構成である。
【0078】
移動局10のAPP層は、上り方向のデータ伝送に際し、データ伝送に対応する新規アプリケーションの種別に応じて、基地局20へ要求するサービスを、定量保証サービス及び相対保証サービスの何れかに決める。更に、移動局10のAPP層は、定量保証サービスを要求する場合、制御チャネルを用いて、基地局20のRRC層に対し、定量保証サービスに対応する新規アプリケーションが必要とする通信レート(所要通信レート)を含んだ受付要求メッセージを送信する。この際、移動局10のAPP層は、下り方向のデータ伝送の場合と同様、受付要求メッセージに、1つの所要通信レートのみを含めても良く、最大及び最小の所要通信レートの双方を含めても良い。更に、移動局10のAPP層は、受付要求メッセージに、最大及び最小の所要通信レートの双方を含める代わりに、これら最大及び最小の所要通信レートの組み合わせを識別する情報(QoS要求ビット)を含めても良い。
【0079】
基地局20のRRC層は、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた上り方向のデータ伝送用の無線リソースのうち、実際に使用されている無線リソース量を観測する。具体的な方法は、上述した下り方向のデータ伝送の場合とほぼ同様である。但し、移動通信システム100がHSDPAを採用する場合、伝搬品質を示す情報であるCQIは、基地局20のRRC層自身が測定した伝搬品質に応じて設定する。
【0080】
その後は、基地局20のRRC層は、下り方向のデータ伝送の場合と同様の処理を行う。即ち、基地局20のRRC層は、全無線リソース量から使用無線リソースピーク量を差し引くことにより、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量を算出する。あるいは、基地局20のRRC層は、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を認識する代わりに、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションと基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を認識し、全無線リソース量から、この認識した無線リソース量を差し引くことにより、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量を算出する。
【0081】
更に、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量に基づいて、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レート(受付可能通信レート)を算出し、この受付可能通信レートと、所要通信レートとを比較する。そして、基地局20のRRC層は、その比較結果に基づいて、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付けるか否かを判定する。更に、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける場合には、移動局10のAPP層に対して、受付認容であることを示す受付制御結果を送信する。更に、基地局20は、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも所要通信レートあるいは受付可能通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。
【0082】
また、基地局20のRRC層は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付けない場合には、移動局10のAPP層に対して、受付拒否であることを示す受付制御結果とともに、受付可能通信レートを送信する。
【0083】
受付可能通信レートを受信した移動局10のAPP層は、所要通信レートの変更、定量保証サービスから相対保証サービスへの変更、あるいは、再度、定量保証サービスの要求を行う。
【0084】
図7は、上り方向のデータ伝送における移動通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。移動局10は、基地局20へ要求するサービスを、定量保証サービス及び相対保証サービスの何れかに決める。そして、移動局10は、定量保証サービスを要求する場合には、基地局20へ所要通信レートを送信する(ステップ201)。
【0085】
所要通信レートを受信した基地局20は、定量保証サービスの要求に対する受付制御を行い(ステップ202)、その受付制御の結果を移動局10へ送信する(ステップ203)。この際、基地局20は、受付を拒否する場合には、受付制御の結果とともに、受付可能通信レートを送信する。
【0086】
移動局10は、受付を拒否された場合、受信した受付可能通信レートに基づいて、所要通信レートの変更、あるいは、要求するサービスの相対保証サービスへの変更を行う(ステップ204)。移動局10は、所要通信レートを変更した場合、新たな所要通信レートを基地局20へ送信する(ステップ205)。
【0087】
次に、移動局10が1つの所要通信レートのみを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を割り当て可能な無線リソース量の算出に用いる第1実施例、移動局10が最大及び最小の所要通信レートを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソース量を観測する第2実施例、移動局10が1つの所要通信レートのみを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションとの間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を割り当て可能な無線リソース量の算出に用いる第3実施例、及び、移動局10が最大及び最小の所要通信レートを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションとの間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を割り当て可能な無線リソース量の算出に用いる第4実施例のぞれぞれについて説明する。
(第1実施例)
図8は、第1実施例における移動局及び基地局の構成例を示す図である。同図に示す移動局10は、送信部11、受信部12、所要通信レート設定部13、アプリケーション認識部14及び変更判断部15を備える。一方、基地局20は、送信部21、受信部22、所要通信レート認識部23、使用リソース量観測部24、受付可能通信レート算出部26及び受付判断部27を備える。
【0088】
下り方向のデータ伝送が行われる際、移動局10内の受信部12は、対向ホスト30から送信される接続要求を受信すると、当該接続要求を所要通信レート設定部13へ送る。アプリケーション認識部14は、データ伝送に対応する新規アプリケーションの種別を認識し、その認識結果を所要レート設定部13へ送る。
【0089】
所要通信レート設定部13は、下り方向のデータ伝送が行われる場合には受信部12からの接続要求を受けた時、上り方向のデータ伝送が行われる場合には利用者の指示があった時等に、データ伝送に対応する新規アプリケーションの種別に応じて、基地局20へ要求するサービスを、定量保証サービス及び非保証型サービスの何れかに決める。更に、所要通信レート設定部13は、定量保証サービスを要求する場合、1つの所要通信レートを設定し、送信部11へ送る。送信部11は、制御チャネルを用いて、1つの所要通信レートを含んだ受付要求メッセージを基地局20へ送信する。
【0090】
基地局20内の受信部22は、移動局10からの受付要求メッセージを受信し、所要通信レート認識部23へ送る。所要通信レート認識部23は、受付要求メッセージに含まれる1つの所要通信レートを認識し、その1つの所要通信レートを受付判断部27へ通知する。また、所要通信レート認識部23は、受付要求メッセージを受信した旨を使用リソース量観測部24へ通知する。
【0091】
使用リソース量観測部24は、この通知を受けると、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち、実際に使用されている無線リソース量の所定期間内におけるピーク量(使用無線リソースピーク量)を観測する。観測された使用無線リソースピーク量は、受付可能通信レート算出部26へ送られる。受付可能通信レート算出部26は、全無線リソース量から使用無線リソースピーク量を差し引くことにより、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量を算出する。更に、受付可能通信レート算出部26は、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量に基づいて、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レート(受付可能通信レート)を算出する。算出された受付可能通信レートは、受付判断部27へ送られる。
【0092】
受付判断部27は、受付可能通信レート算出部26から送られた受付可能通信レートと、所要通信レート認識部23から送られた1つの所要通信レートとを比較する。そして、1つの所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも1つの所要通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。更に、受付判断部27は、送信部21を介して、移動局10に対し、受付認容であることを示す受付制御結果を送信する。
【0093】
一方、1つの所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付けず、送信部21を介して、移動局10に対し、受付拒否であることを示す受付制御結果とともに、受付可能通信レートを送信する。
【0094】
移動局10内の受信部12は、基地局20からの受付可能通信レートを受信すると、当該受付可能通信レートを変更判断部15へ送る。変更判断部15は、受付可能通信レートに応じて、所要通信レートを変更したり、要求するサービスを定量保証サービスから相対保証サービスに変更する。
【0095】
図9は、第1実施例における下り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。同図において、無線リソースは1フレームが10スロットにより構成される。また、使用無線リソースピーク量に乗ずる比率αは1であるものとする。更に、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、当該移動局10における通信において採用すべき変調・コーディング方式はQPSK1/2であり、このQPSK1/2に対応する1スロットあたりの伝送レートは2.2Mbpsであるものとする。
【0096】
アプリケーションA、B、Cによって実際に使用されている無線リソースのピーク量(使用無線リソースピーク量)が4スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションDを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして10Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である10スロットから使用無線リソースピーク量である4スロットを差し引いた6スロットを新規アプリケーションDに割当可能な無線リソース量として算出する。更に、基地局20は、この6スロットに、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1スロットあたりの伝送レート2.2Mbpsを乗じた13.2Mbpsを、伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レートとして算出する。この受付可能通信レート13.2Mbpsは、所要通信レート10Mbpsよりも大きい。従って、基地局20は、新規アプリケーションDに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションDに対して、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも所要通信レート10Mbpsで通信を行うことが可能な量の無線リソース(ここでは5スロット)を割り当てる。
【0097】
その後、アプリケーションA、B、C、Dによって実際に使用されている無線リソースのピーク量(使用無線リソースピーク量)が5スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションEを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして20Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である10スロットから使用無線リソースピーク量である5スロットを差し引いた5スロットを新規アプリケーションEに割当可能な無線リソース量として算出する。更に、基地局20は、この5スロットに、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1スロットあたりの伝送レート2.2Mbpsを乗じた11.0Mbpsを、伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レートとして算出する。この受付可能通信レート11.0Mbpsは、所要通信レート20Mbpsよりも小さい。従って、基地局20は、新規アプリケーションEに対応するサービス要求を受け付けず、移動局10へ受付可能通信レート11Mbpsを通知する。移動局10は、受付可能通信レート11Mbps以下の新たな所要通信レート(ここでは10Mbps)を基地局20へ通知する。
【0098】
図10は、第1実施例における上り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。同図において、無線リソースは1フレームが10スロットにより構成され、更にコード1〜4によって4多重されている。また、図9と同様、使用無線リソースピーク量に乗ずる比率αは1であるものとする。更に、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、当該移動局10における通信において採用すべき変調・コーディング方式はQPSK1/2であり、このQPSK1/2に対応する1スロットあたりの伝送レートは550kbpsであるものとする。
【0099】
アプリケーションA、B、Cによって実際に使用されている無線リソースのピーク量(使用無線リソースピーク量)が16スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションDを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして10Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である40スロットから使用無線リソースピーク量である16スロットを差し引いた24スロットを新規アプリケーションに割当可能な無線リソース量として算出する。更に、基地局20は、この24スロットに、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1スロットあたりの伝送レート550kbpsを乗じた13.2Mbpsを、伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レートとして算出する。この受付可能通信レート13.2Mbpsは、所要通信レート10Mbpsよりも大きい。従って、基地局20は、新規アプリケーションDに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションDに対して、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも所要通信レート10Mbpsで通信を行うことが可能な量の無線リソース(ここでは19スロット)を割り当てる。
【0100】
その後、アプリケーションA、B、C、Dによって実際に使用されている無線リソースのピーク量(使用無線リソースピーク量)が20スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションEを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして20Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である40スロットから使用無線リソースピーク量である20スロットを差し引いた20スロットを新規アプリケーションに割当可能な無線リソース量として算出する。更に、基地局20は、この20スロットに、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1スロットあたりの伝送レート550kbpsを乗じた11.0Mbpsを、伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レートとして算出する。この受付可能通信レート11.0Mbpsは、所要通信レート20Mbpsよりも小さい。従って、基地局20は、新規アプリケーションEに対応するサービス要求を受け付けず、移動局10へ受付可能通信レート11Mbpsを通知する。移動局10は、受付可能通信レート11Mbps以下の新たな所要通信レート(ここでは10Mbps)を基地局20へ通知する。
【0101】
図11は、第1実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。基地局20は、移動局10が新規アプリケーションの生起に応じて所要通信レートを通知すると、使用無線リソースピーク量Aを観測し(ステップ501)、この使用無線リソースピーク量Aに所定の比率αを乗じた値A×αを算出する(ステップ502)。
【0102】
次に、基地局20は、全無線リソース量から上述のA×αを差し引くことにより、割当可能な無線リソース量Bを算出する(ステップ503)。更に、基地局20は、割当可能な無線リソース量Bに基づいて、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における受付可能な通信レートAC_availを算出する(ステップ504)。
【0103】
更に、基地局20は、新規アプリケーションに対応する所要通信レートQoS_rqが受付可能通信レートAC_avail以下であるか否かを判定する(ステップ505)。所要通信レートQoS_rqが受付可能通信レートAC_avail以下である場合には、基地局20は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に所要通信レートQoS_rqでの通信が可能となるように、新規アプリケーションに対して無線リソースを割り当て、受付認容の受付制御結果を移動局10へ送信する(ステップ506)。一方、所要通信レートQoS_rqが受付可能通信レートAC_availより大きい場合には、基地局20は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付けず、移動局10へ受付拒否の受付制御結果とともに、受付可能通信レートAC_availを通知する(ステップ507)。
【0104】
図12は、第1実施例における移動局の動作を示すフローチャートである。移動局10は、新規アプリケーションの生起に応じて定量保証サービスを要求する場合、基地局20へ所要通信レートQoS_rqを通知する(ステップ601)。
【0105】
その後、移動局10は、基地局20からの受付制御結果を受信したか否かを判定する(ステップ602)。受付制御結果を受信した場合、移動局10は、その受付制御結果の内容が受付認容であるか否かを判定する(ステップ603)。受付認容である場合、移動局10は、新規アプリケーションに割り当てられた無線リソースを用いた通信を開始する(ステップ604)。
【0106】
一方、受付制御結果の内容が受付拒否である場合、移動局10は、その受付制御結果とともに送られてきた受付可能通信レートAC_availを確認し(ステップ605)、新規アプリケーションに必要な最小の通信レートが受付可能通信レートAC_avail以下であるか否かを判定する(ステップ606)。新規アプリケーションに必要な最小の通信レートが受付可能通信レートAC_avail以下である場合には、移動局10は、所要通信レートQoS_rqを変更する(ステップ607)。一方、新規アプリケーションに必要な最小の通信レートが受付可能通信レートAC_availより大きい場合には、移動局10は、要求するサービスを相対保証型サービスに変更したり、再度、定量保証サービスを要求する(ステップ608)。
(第2実施例)
第2実施例における移動局及び基地局の構成は、図8に示す第1実施例における構成と同様である。但し、移動局10内の所要通信レート設定部13は、定量保証サービスを要求する場合、最大及び最小の所要通信レートを設定する。
【0107】
また、基地局20内の受付判断部27は、受付可能通信レートと、最大及び最小の所要通信レートとを比較し、最大の所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも最大の所要通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。受付可能通信レートが最大及び最小の所要通信レートの範囲内にある場合には、受付制御部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも受付可能通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。一方、最小の所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、受付判断部27は、送信部21を介して、移動局10に対し、受付拒否であることを示す受付制御結果を送信する。
【0108】
図13は、第2実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。ステップ701〜704の動作は、第1実施例における図11に示すステップ501〜504の動作と同様である。
【0109】
ステップ704における、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における受付可能な通信レートAC_availの算出の後、基地局20は、新規アプリケーションに対応する最大の所要通信レートQoS_rqmaxが受付可能通信レートAC_avail以下であるか否かを判定する(ステップ705)。最大の所要通信レートQoS_rqmaxが受付可能通信レートAC_avail以下である場合には、基地局20は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に最大の所要通信レートQoS_rqmaxでの通信が可能となるように、新規アプリケーションに対して無線リソースを割り当て、受付認容の受付制御結果を移動局10へ送信する(ステップ706)。
【0110】
一方、最大の所要通信レートQoS_rqmaxが受付可能通信レートAC_availより大きい場合には、基地局20は、受付可能通信レートAC_availが最大の所要通信レートQoS_rqmaxと最小の所要通信レートQoS_rqminの範囲内にあるか否かを判定する(ステップ707)。
【0111】
受付可能通信レートAC_availが最大の所要通信レートQoS_rqmaxと最小の所要通信レートQoS_rqminの範囲内にない場合には、基地局20は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付けず、その旨の受付制御結果を移動局10へ送信する(ステップ708)。一方、受付可能通信レートAC_availが最大の所要通信レートQoS_rqmaxと最小の所要通信レートQoS_rqminの範囲内にある場合には、基地局20は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に受付可能通信レートAC_availでの通信が可能となるように、新規アプリケーションに対して無線リソースを割り当て、受付認容の受付制御結果を移動局10へ送信する(ステップ709)。
【0112】
図14は、第2実施例における移動局の動作を示すフローチャートである。移動局10は、新規アプリケーションの生起に応じて定量保証サービスを要求する場合、基地局20へ最大の所要通信レートQoS_rqmaxと最小の所要通信レートQoS_rqminとを通知する(ステップ801)。
【0113】
その後、移動局10は、基地局20からの受付制御結果を受信したか否かを判定する(ステップ802)。受付制御結果を受信した場合、移動局10は、その受付制御結果の内容が受付認容であるか否かを判定する(ステップ803)。受付認容である場合、移動局10は、新規アプリケーションに割り当てられた無線リソースを用いた通信を開始する(ステップ804)。
【0114】
一方、受付制御結果の内容が受付拒否である場合、移動局10は、要求するサービスを相対保証型サービスに変更したり、再度、定量保証サービスを要求する(ステップ805)。
(第3実施例)
図15は、第3実施例における移動局及び基地局の構成例を示す図である。同図において、基地局20は、図8に示す第1実施例における基地局20と比較すると、使用リソース量観測部24の代わりに、割当リソース量記憶部28が備えられている。
【0115】
この割当リソース量記憶部28は、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起されている移動局10又は他の移動局と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた無線リソース量(以下、「割当済み無線リソース量」と称する)を記憶する。そして、割当リソース量記憶部28は、所要通信レート認識部23から受付要求メッセージを受信した旨が通知されると、受付可能通信レート算出部26へ割当済み無線リソース量を送る。
【0116】
受付可能通信レート算出部26は、全無線リソース量から割当済み無線リソース量を差し引くことにより、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量を算出する。更に、受付可能通信レート算出部26は、新規アプリケーションに対して割当可能な無線リソース量に基づいて、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レート(受付可能通信レート)を算出する。これら割当リソース量記憶部28及び受付可能通信レート算出部26以外の処理は、第1実施例の場合と同様である。
【0117】
図16は、第3実施例における下り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。同図において、無線リソースは1フレームが10スロットにより構成される。また、割当済み無線リソース量に乗ずる比率βは1であるものとする。更に、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、当該移動局10における通信において採用すべき変調・コーディング方式はQPSK1/2であり、このQPSK1/2に対応する1スロットあたりの伝送レートは2.2Mbpsであるものとする。
【0118】
アプリケーションA、B、Cに割り当てられている無線リソース量(割当済み無線リソース量)が8スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションDを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして10Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である10スロットから割当済み無線リソース量である8スロットを差し引いた2スロットを新規アプリケーションDに割当可能な無線リソース量として算出する。更に、基地局20は、この2スロットに、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1スロットあたりの伝送レート2.2Mbpsを乗じた4.4Mbpsを、伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レートとして算出する。この受付可能通信レート4.4Mbpsは、所要通信レート10Mbpsよりも小さい。従って、基地局20は、新規アプリケーションDに対応するサービス要求を受け付けず、移動局10へ受付可能通信レート4.4Mbpsを通知する。移動局10は、受付可能通信レート4.4Mbps以下の新たな所要通信レート(ここでは4Mbps)を基地局20へ通知する。基地局20は、この新たな所要通信レート4Mbpsに応じて、新規アプリケーションDに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションDに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも所要通信レート4Mbpsで通信を行うことが可能な量の無線リソース(ここでは2スロット)を割り当てる。
【0119】
その後、アプリケーションA、B、C、Dにに割り当てられている無線リソース量(割当済み無線リソース量)が8スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションEを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして20Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である10スロットから割当済み無線リソース量である10スロットを差し引く。但し、この差し引いた値は0スロットである。従って、基地局20は、新規アプリケーションEに対応するサービス要求を受け付けない。
【0120】
図17は、第3実施例における上り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。同図において、無線リソースは1フレームが10スロットにより構成され、更にコード1〜4によって4多重されている。また、図16と同様、割当済み無線リソース量に乗ずる比率βは1であるものとする。更に、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に、当該移動局10における通信において採用すべき変調・コーディング方式はQPSK1/2であり、このQPSK1/2に対応する1スロットあたりの伝送レートは550kbpsであるものとする。
【0121】
アプリケーションA、B、Cに割り当てられている無線リソース量(割当済み無線リソース量)が32スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションDを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして10Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である40スロットから割当済み無線リソース量である32スロットを差し引いた8スロットを新規アプリケーションDに割当可能な無線リソース量として算出する。更に、基地局20は、この8スロットに、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における1スロットあたりの伝送レート550kbpsを乗じた4.4Mbpsを、伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レートとして算出する。この受付可能通信レート4.4Mbpsは、所要通信レート10Mbpsよりも小さい。従って、基地局20は、新規アプリケーションDに対応するサービス要求を受け付けず、移動局10へ受付可能通信レート4.4Mbpsを通知する。移動局10は、受付可能通信レート4.4Mbps以下の新たな所要通信レート(ここでは4Mbps)を基地局20へ通知する。基地局20は、この新たな所要通信レート4Mbpsに応じて、新規アプリケーションDに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションDに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも所要通信レート4Mbpsで通信を行うことが可能な量の無線リソース(ここでは8スロット)を割り当てる。
【0122】
その後、アプリケーションA、B、C、Dにに割り当てられている無線リソース量(割当済み無線リソース量)が40スロットである状態において、移動局10は、新規アプリケーションEを生起し、その新規アプリケーションに対応する所要通信レートとして20Mbpsを基地局20へ通知する。基地局20は、全無線リソース量である40スロットから割当済み無線リソース量である40スロットを差し引く。但し、この差し引いた値は0スロットである。従って、基地局20は、新規アプリケーションEに対応するサービス要求を受け付けない。
【0123】
図18は、第3実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。基地局20は、移動局10が新規アプリケーションの生起に応じて所要通信レートを通知すると、割当済み無線リソース量Dを認識し(ステップ901)、この割当済み無線リソース量Dに所定の比率βを乗じた値D×βを算出する(ステップ902)。
【0124】
次に、基地局20は、全無線リソース量から上述のD×βを差し引くことにより、割当可能な無線リソース量Bを算出する(ステップ903)。以降、ステップ904〜907の動作は、第1実施例における図11に示すフローチャートのステップ504〜507の動作と同様であるので、その説明は省略する。また、第3実施例における移動局の動作は、第1実施例における図12に示すフローチャートの動作と同様であるので、その説明は省略する。
(第4実施例)
第4実施例における移動局及び基地局の構成は、図15に示す第3実施例における構成と同様である。但し、移動局10内の所要通信レート設定部13は、定量保証サービスを要求する場合、最大及び最小の所要通信レートを設定する。
【0125】
また、基地局20内の受付判断部27は、受付可能通信レートと、最大及び最小の所要通信レートとを比較し、最大の所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも最大の所要通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。受付可能通信レートが最大及び最小の所要通信レートの範囲内にある場合には、受付制御部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも受付可能通信レートで通信を行うことが可能な量の無線リソースを割り当てる。更に、受付判断部27は、送信部21を介して、移動局10に対し、受付認容であることを示す受付制御結果を送信する。一方、最小の所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付けず、送信部21を介して、移動局10に対し、受付拒否であることを示す受付制御結果を送信する。
【0126】
図19は、第4実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。基地局20は、移動局10が新規アプリケーションの生起に応じて最大及び最小の所要通信レートを通知すると、割当済み無線リソース量Dを認識し(ステップ1001)、この割当済み無線リソース量Dに所定の比率βを乗じた値D×βを算出する(ステップ1002)。
【0127】
次に、基地局20は、全無線リソース量から上述のD×βを差し引くことにより、割当可能な無線リソース量Bを算出する(ステップ1003)。以降、ステップ1004〜1009の動作は、第2実施例における図13に示すフローチャートのステップ704〜709の動作と同様であるので、その説明は省略する。また、第4実施例における移動局の動作は、第2実施例における図14に示すフローチャートの動作と同様であるので、その説明は省略する。
【0128】
ところで、上述した実施形態では、無線リソースは、フレーム構成が採用されていたが、フレーム構成が採用されていない場合にも、本発明を適用することが可能である。フレーム構成が採用されない場合、無線リソースの構成要素は、通信レートとなる。以下、無線リソースにフレーム構成が採用されていない場合における第5実施例乃至第8実施例について説明する。
(第5実施例)
第5実施例は、移動局10が1つの所要通信レートのみを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションによる無線リソースの占有率を受付可能な通信レートの算出に用いる例である。この第5実施例における移動局及び基地局の構成は、図8に示す第1実施例における構成と同様である。
【0129】
使用無線リソース量観測部24は、基地局20が提供可能な全通信レートに対する無線リソース(スロット・コード)の占有率を観測する。受付可能通信レート算出部26は、この占有率を1から差し引き、更に提供可能な全通信レートを乗じて、受付可能通信レートを算出する。これら使用リソース量観測部24及び受付可能通信レート算出部26以外の処理は、第1実施例の場合と同様である。
【0130】
図20は、第5実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。基地局20は、移動局10が新規アプリケーションの生起に応じて所要通信レートを通知すると、リソース占有率Aを観測し(ステップ1101)、このリソース占有率Aに所定の比率αを乗じた値A×αを算出する(ステップ1102)。
【0131】
次に、基地局20は、提供可能な全通信レートBacからBac×A×αを差し引くことにより、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における受付可能な通信レートAC_availを算出する(ステップ1103)。
【0132】
以降、ステップ1104〜1106の動作は、第1実施例における図11に示すフローチャートのステップ505〜507の動作と同様であるので、その説明は省略する。また、第5実施例における移動局の動作は、第1実施例における図14に示すフローチャートの動作と同様であるので、その説明は省略する。
(第6実施例)
第6実施例は、移動局10が最大及び最小の所要通信レートを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションによる無線リソースの占有率を受付可能な通信レートの算出に用いる例である。この第6実施例における移動局及び基地局の構成は、第5実施例における構成と同様である。但し、移動局10内の所要通信レート設定部13は、定量保証サービスを要求する場合、最大及び最小の所要通信レートを設定する。
【0133】
また、基地局20内の受付判断部27は、受付可能通信レートと、最大及び最小の所要通信レートとを比較し、最大の所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも最大の所要通信レートで通信を行うことが可能な量の通信レートを割り当てる。また、受付可能通信レートが最大及び最小の所要通信レートの範囲内にある場合には、受付制御部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも受付可能通信レートで通信を行うことが可能な量の通信レートを割り当てる。一方、最小の所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、受付判断部27は、送信部21を介して、移動局10に対し、受付拒否であることを示す受付制御結果を送信する。
【0134】
図21は、第6実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。ステップ1201〜1203の動作は、第5実施例における図20に示すステップ1101〜1103の動作と同様であり、ステップ1204〜1208の動作は、第2実施例における図13に示すフローチャートのステップ705〜709の動作と同様であるので、その説明は省略する。また、第6実施例における移動局の動作は、第2実施例における図14に示すフローチャートの動作と同様であるので、その説明は省略する。
(第7実施例)
第7実施例は、移動局10が1つの所要通信レートのみを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた通信レートを受付可能な通信レートの算出に用いる例である。この第7実施例における移動局及び基地局の構成は、図15に示す第3実施例における構成と同様である。
【0135】
但し、割当リソース量記憶部28は、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起されている移動局10又は他の移動局と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて、当該他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた通信レート(以下、「受付レート」と称する)の総和を記憶する。そして、割当リソース量記憶部28は、所要通信レート認識部23から受付要求メッセージを受信した旨が通知されると、受付可能通信レート算出部26へ受付レートを送る。
【0136】
受付可能通信レート算出部26は、提供可能な全通信レートから受付レートを差し引く。提供可能な全通信レートとは、第5実施例と同様、伝搬品質が最も低い場合に応じ、通信レートが最も小さくなる変調・コーディング方式(例えばQPSK1/2)が採用された場合において、基地局20が提供可能な通信レートの総和である。これにより、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合に受付可能な通信レート(受付可能通信レート)が算出される。なお、受付可能通信レート算出部26は、受付レートに所定の比率βを乗じた値を、提供可能な全通信レートから差し引くようにしても良い。
【0137】
あるいは、使用無線リソース量観測部24は、基地局20が提供可能な全通信レートに対する受付レートの占有率を算出する。受付可能通信レート算出部26は、この占有率を1から差し引き、更に提供可能な全通信レートを乗じて、受付可能通信レートを算出する。これら使用リソース量観測部24及び受付可能通信レート算出部26以外の処理は、第3実施例の場合と同様である。
【0138】
図22は、第7実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。基地局20は、移動局10が新規アプリケーションの生起に応じて所要通信レートを通知すると、受付レートDを観測し(ステップ1301)、この受付レートDに所定の比率βを乗じた値D×βを算出する(ステップ1302)。
【0139】
次に、基地局20は、提供可能な全通信レートから値D×βを差し引くことにより、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合における受付可能な通信レートAC_availを算出する(ステップ1303)。
【0140】
以降、ステップ1304〜1306の動作は、第1実施例における図11に示すフローチャートのステップ505〜507の動作と同様であるので、その説明は省略する。また、第7実施例における移動局の動作は、第1実施例における図14に示すフローチャートの動作と同様であるので、その説明は省略する。
(第8実施例)
第8実施例は、移動局10が最大及び最小の所要通信レートを基地局20へ送信し、基地局20が他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた通信レートを受付可能な通信レートの算出に用いる例である。この第7実施例における移動局及び基地局の構成は、第7実施例における構成と同様である。但し、移動局10内の所要通信レート設定部13は、定量保証サービスを要求する場合、最大及び最小の所要通信レートを設定する。
【0141】
また、基地局20内の受付判断部27は、受付可能通信レートと、最大及び最小の所要通信レートとを比較し、最大の所要通信レートが受付可能通信レート以下である場合には、受付判断部27は、新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも最大の所要通信レートで通信を行うことが可能な量の通信レートを割り当てる。また、受付可能通信レートが最大及び最小の所要通信レートの範囲内にある場合には、受付制御部27は、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションに対し、移動局10と基地局20との間の伝搬品質が最も低い場合でも受付可能通信レートで通信を行うことが可能な量の通信レートを割り当てる。一方、最小の所要通信レートが受付可能通信レートより大きい場合には、受付判断部27は、送信部21を介して、移動局10に対し、受付拒否であることを示す受付制御結果を送信する。
【0142】
図23は、第8実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。ステップ1401〜1403の動作は、第7実施例における図22に示すステップ1301〜1303の動作と同様であり、ステップ1404〜1408の動作は、第2実施例における図13に示すフローチャートのステップ705〜709の動作と同様であるので、その説明は省略する。また、第8実施例における移動局の動作は、第2実施例における図14に示すフローチャートの動作と同様であるので、その説明は省略する。
【0143】
このように、本実施形態の移動通信システム100では、基地局20は、移動局10との間の伝搬品質が最も低い場合、例えば移動局10が基地局20によって構成されるセルの外縁部に存在する場合を想定して受付可能な通信レートを算出し、移動局10において生起される新規アプリケーションが必要とする通信レートが、受付可能な通信レート以下である場合に、新規アプリケーションに対応するサービス要求を受け付け、当該新規アプリケーションに対して無線リソースを割り当てる。このため、伝搬品質が低下した場合においても、移動局10は通信の維持が可能になる。即ち、伝搬品質の変動に関わらず適切な無線リソースの割り当てが可能となる。
【0144】
また、移動局が通信を開始した後において、例えば伝送データ量が少ないような場合には、割り当てられたにもかかわらず、使用されない無線リソースが存在する可能性があることに鑑み、基地局20は、提供可能な全無線リソース量から実際に使用されている無線リソース量を差し引いて割り当て可能な無線リソース量を算出する。これにより、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち使用されていない無線リソースについては、新規アプリケーションに割り当て可能な無線リソースとして扱われ、無線リソースの効率的な使用が可能となる。
【0145】
また、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが使用する可能性がある無線リソース量の最大値は、伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量であることに鑑み、基地局20が、提供可能な全無線リソース量から、他の定量保証サービスに対応するアプリケーションが生起される移動局との間の伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いた値を算出する。これにより、基地局20は、新規アプリケーションへ確実に割り当てることが可能な無線リソース量を算出することができる。
【0146】
また、基地局20は、新規のアプリケーションが必要とする通信レートが受付可能な通信レートより大きい場合に、その受付可能な通信レートを移動局10へ通知することにより、移動局10が所要通信レートやサービスを適切に変更して通信を行うことができる。また、基地局20は、新規のアプリケーションが必要とする通信レートが所定の幅を有する場合にも、適切にサービスの要求を受け付けることができる。
【0147】
また、基地局20は、相対保証サービスに対応するアプリケーションが実際に使用している無線リソースや、相対保証サービスに対応するアプリケーションに割り当てた無線リソースについては、定量保証サービスに対応する新規アプリケーションに割当可能な無線リソースとして扱う。従って、基地局20は、定量保証サービスに対応するアプリケーションに対し、相対保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることができ、できるだけ多くの定量保証サービスを提供することが可能となる。
【0148】
なお、上述した実施形態では、サービス品質(QoS)として通信レートが用いられる場合について説明したが、他のサービス品質、例えば、遅延時間やデータ誤り率等にも、本発明を適用することができる。
【0149】
また、上述した実施形態では、移動局10がデータの送信元又は受信先となる場合について説明したが、移動局10がアドホックやマルチホックにおける中継局としての役割を果たす場合にも、本発明を適用することができる。更に、本発明は、基地局以外の装置、例えば無線ネットワーク制御装置が受付制御装置として機能する場合においても適用することができる。
【0150】
更に、本発明は、移動局が、次世代移動通信のオールIP化を実現した場合におけるモバイルホスト(Mobile Host)に適用することができ、基地局がアクセスポイント(Access Point)に適用することができるのは言うまでもない。
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、移動通信において、伝搬品質の変動に関わらず適切な無線リソースの割り当てが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下り方向のデータ伝送における移動通信システムの概念図である。
【図2】受付要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図3】QoS要求ビットと最大及び最小の所要通信レートの組み合わせとの対応の一例を示す図である。
【図4】CQI、変調方式及び通信レートの対応関係を示すマッピングテーブルの一例を示す図である。
【図5】下り方向のデータ伝送における移動通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図6】上り方向のデータ伝送における移動通信システムの概念図である。
【図7】上り方向のデータ伝送における移動通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図8】第1実施例における移動局及び基地局の構成例を示す図である。
【図9】第1実施例における下り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。
【図10】第1実施例における上り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。
【図11】第1実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図12】第1実施例における移動局の動作を示すフローチャートである。
【図13】第2実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図14】第2実施例における移動局の動作を示すフローチャートである。
【図15】第3実施例における移動局及び基地局の構成例を示す図である。
【図16】第3実施例における下り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。
【図17】第3実施例における上り方向のデータ伝送時の移動局及び基地局の動作の具体例を示す図である。
【図18】第3実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図19】第4実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図20】第5実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図21】第6実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図22】第7実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【図23】第8実施例における基地局の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 移動局
11、21 送信部
12、22 受信部
13 所要通信レート設定部
14 アプリケーション認識部
15 変更判断部
20 基地局
23 所要通信レート認識部
24 使用リソース量観測部
26 受付可能通信レート算出部
27 受付判断部
28 割当リソース量記憶部
30 対向ホスト
100 移動通信システム
Claims (30)
- 移動局におけるサービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを提供する移動通信システムにて、移動局から受付制御装置に対するサービス要求を受け付ける受付制御方法において、
前記移動局は、
前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知し、
前記受付制御装置は、
前記移動局との間の信号伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出し、
前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする受付制御方法。 - 請求項1に記載の受付制御方法において、
前記受付制御装置は、
割り当て可能な無線リソース量を算出し、
前記割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出することを特徴とする受付制御方法。 - 請求項2に記載の受付制御方法において、
前記受付制御装置は、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする受付制御方法。 - 請求項2に記載の受付制御方法において、
前記受付制御装置は、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする受付制御方法。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の受付制御方法において、
前記受付制御装置は、
前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以上である場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知し、
前記移動局は、
前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が前記受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、
前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以上である場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更することを特徴とする受付制御方法。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の受付制御方法において、
前記受付制御装置は、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする受付制御方法。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の受付制御方法において、
前記受付制御装置は、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることを特徴とする受付制御方法。 - 移動局と、該移動局からのサービス要求を受け付ける受付制御装置とを有し、前記移動局におけるサービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを提供する移動通信システムにおいて、
前記移動局は、
前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知するサービス品質通知手段を備え、
前記受付制御装置は、
前記移動局との間の信号伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する受付可能サービス品質算出手段と、
前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けるサービス受付手段と、
を備えることを特徴とする移動通信システム。 - 請求項8に記載の移動通信システムにおいて、
前記サービス品質算出手段は、割り当て可能な無線リソース量を算出し、該割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項9に記載の移動通信システムにおいて、
前記受付制御装置は、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を観測する使用無線リソース量観測手段を備え、
前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項9に記載の移動通信システムにおいて、
前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項8乃至11の何れかに記載の移動通信システムにおいて、
前記サービス受付手段は、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以上である場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知し、
前記移動局は、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以上である場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更する要求サービス変更手段を備えることを特徴とする移動通信システム。 - 請求項8乃至12の何れかに記載の移動通信システムにおいて、
前記サービス受付手段は、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする移動通信システム。 - 請求項8乃至13の何れかに記載の移動通信システムにおいて、
前記サービス受付手段は、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることを特徴とする移動通信システム。 - サービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを受付制御装置へ要求する移動局において、
前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知するサービス品質通知手段と、
前記受付制御装置によって該受付制御装置が受付可能なサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以上である場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更する要求サービス変更手段と、
を備えることを特徴とする移動局。 - 移動局からのサービス品質を保証する保証型サービスの要求と、サービス品質を保証しない非保証型サービスの要求とを受け付ける受付制御装置において、
前記移動局との間の信号伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する受付可能サービス品質算出手段と、
前記移動局において生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けるサービス受付手段と、
を備えることを特徴とする受付制御装置。 - 請求項16に記載の受付制御装置において、
前記サービス品質算出手段は、割り当て可能な無線リソース量を算出し、該割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出することを特徴とする受付制御装置。 - 請求項17に記載の受付制御装置において、
前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を観測する使用無線リソース量観測手段を備え、
前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする受付制御装置。 - 請求項17に記載の受付制御装置において、
前記サービス品質算出手段は、提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出することを特徴とする受付制御装置。 - 請求項16乃至19の何れかに記載の受付制御装置において、
前記サービス受付手段は、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以上である場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知することを特徴とする受付制御装置。 - 請求項16乃至20の何れかに記載の受付制御装置において、
前記サービス受付手段は、前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付けることを特徴とする受付制御装置。 - 請求項16乃至21の何れかに記載の受付制御装置において、
前記サービス受付手段は、前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てることを特徴とする受付制御装置。 - サービス品質を保証する保証型サービスと、サービス品質を保証しない非保証型サービスとを受付制御装置へ要求する移動局を動作させる受付制御用プログラムにおいて、
前記保証型サービスの要求に際し、生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置へ通知する手順と、
前記受付制御装置によって該受付制御装置が受付可能なサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質を前記受付制御装置が受付可能なサービス品質に変更し、前記新規のアプリケーションが必要とする最小のサービス品質が、前記受付制御装置が受付可能なサービス品質より以上である場合に、要求するサービスを前記保証型サービスから前記非保証型サービスに変更する手順と、
を実行させるための受付制御用プログラム。 - 移動局からのサービス品質を保証する保証型サービスの要求と、サービス品質を保証しない非保証型サービスの要求とを受け付ける受付制御装置を動作させる受付制御用プログラムにおいて、
前記移動局との間の信号伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する手順と、
前記移動局において生起される新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以下である場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける手順と、
を実行させるための受付制御用プログラム。 - 請求項24に記載の受付制御用プログラムにおいて、
割り当て可能な無線リソース量を算出し、該割り当て可能な無線リソース量に基づいて、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質を算出する手順を実行させるための受付制御用プログラム。 - 請求項25に記載の受付制御用プログラムにおいて、
提供可能な全無線リソース量から前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに割り当てられた無線リソースのうち実際に使用されている無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出する手順を実行させるための受付制御用プログラム。 - 請求項25に記載の受付制御用プログラムにおいて、
提供可能な全無線リソース量から、前記保証型サービスを受けている他のアプリケーションに対して前記伝搬品質が最も低い場合に応じて割り当てられた無線リソース量を差し引いて前記割り当て可能な無線リソース量を算出する手順を実行させるための受付制御用プログラム。 - 請求項24乃至27の何れかに記載の受付制御用プログラムにおいて、
前記新規のアプリケーションが必要とするサービス品質が、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質より以上である場合に、該受付可能なサービス品質を前記移動局へ通知する手順と、
を実行させるための受付制御用プログラム。 - 請求項24乃至28の何れかに記載の受付制御用プログラムにおいて、
前記移動局から前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質が通知される場合、前記新規のアプリケーションが必要とする所定範囲のサービス品質に、前記伝搬品質が最も低い場合に受付可能なサービス品質が含まれている場合に、前記新規のアプリケーションに対応するサービス要求を受け付ける手順を実行させるための受付制御用プログラム。 - 請求項24乃至29の何れかに記載の受付制御用プログラムにおいて、
前記保証型サービスに対応するアプリケーションに対し、前記非保証型サービスに対応するアプリケーションに優先して無線リソースを割り当てる手順を実行させるための受付制御用プログラム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335719A JP4084639B2 (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 移動通信における受付制御方法、移動通信システム、移動局、受付制御装置及び受付制御用プログラム |
EP20030257182 EP1422965B1 (en) | 2002-11-19 | 2003-11-14 | Call admission control system, method and device in mobile communication system |
DE2003611221 DE60311221T2 (de) | 2002-11-19 | 2003-11-14 | System, Verfahren und Vorrichtung zur Rufzulassungssteuerung in einem Mobilkommunikationssystem |
US10/714,662 US7292863B2 (en) | 2002-11-19 | 2003-11-18 | Admission control method and device in mobile communication system |
CNB2003101136937A CN1281093C (zh) | 2002-11-19 | 2003-11-19 | 准入控制方法以及准入控制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335719A JP4084639B2 (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 移動通信における受付制御方法、移動通信システム、移動局、受付制御装置及び受付制御用プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004172907A JP2004172907A (ja) | 2004-06-17 |
JP4084639B2 true JP4084639B2 (ja) | 2008-04-30 |
Family
ID=32212076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002335719A Expired - Fee Related JP4084639B2 (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 移動通信における受付制御方法、移動通信システム、移動局、受付制御装置及び受付制御用プログラム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7292863B2 (ja) |
EP (1) | EP1422965B1 (ja) |
JP (1) | JP4084639B2 (ja) |
CN (1) | CN1281093C (ja) |
DE (1) | DE60311221T2 (ja) |
Families Citing this family (81)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7295509B2 (en) | 2000-09-13 | 2007-11-13 | Qualcomm, Incorporated | Signaling method in an OFDM multiple access system |
US9130810B2 (en) | 2000-09-13 | 2015-09-08 | Qualcomm Incorporated | OFDM communications methods and apparatus |
JP4250002B2 (ja) * | 2003-03-05 | 2009-04-08 | 富士通株式会社 | 適応型変調伝送システム及び適応型変調制御方法 |
WO2005026978A2 (de) * | 2003-09-11 | 2005-03-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur ratenbestimmung durch einen zeitlich gewichteten gleitenden durchschnitt |
DE102004013438A1 (de) * | 2004-03-18 | 2005-10-13 | Siemens Ag | Verfahren zur Ratenbestimmung durch einen zeitlich gewichteten gleitenden Durchschnitt |
KR101059876B1 (ko) * | 2004-06-16 | 2011-08-29 | 엘지전자 주식회사 | 이동통신 시스템의 서비스 품질 보장을 위한 데이터전송량 선택 방법 |
US9137822B2 (en) | 2004-07-21 | 2015-09-15 | Qualcomm Incorporated | Efficient signaling over access channel |
US9148256B2 (en) | 2004-07-21 | 2015-09-29 | Qualcomm Incorporated | Performance based rank prediction for MIMO design |
US8331375B2 (en) | 2004-08-06 | 2012-12-11 | Qualcomm Incorporated | Technology agnostic QoS support in a multi-mode environment |
JP4346661B2 (ja) * | 2005-02-09 | 2009-10-21 | 富士通株式会社 | 無線通信システム |
US9246560B2 (en) | 2005-03-10 | 2016-01-26 | Qualcomm Incorporated | Systems and methods for beamforming and rate control in a multi-input multi-output communication systems |
US9154211B2 (en) | 2005-03-11 | 2015-10-06 | Qualcomm Incorporated | Systems and methods for beamforming feedback in multi antenna communication systems |
US8446892B2 (en) | 2005-03-16 | 2013-05-21 | Qualcomm Incorporated | Channel structures for a quasi-orthogonal multiple-access communication system |
US9461859B2 (en) | 2005-03-17 | 2016-10-04 | Qualcomm Incorporated | Pilot signal transmission for an orthogonal frequency division wireless communication system |
US9143305B2 (en) | 2005-03-17 | 2015-09-22 | Qualcomm Incorporated | Pilot signal transmission for an orthogonal frequency division wireless communication system |
US9520972B2 (en) | 2005-03-17 | 2016-12-13 | Qualcomm Incorporated | Pilot signal transmission for an orthogonal frequency division wireless communication system |
US9184870B2 (en) | 2005-04-01 | 2015-11-10 | Qualcomm Incorporated | Systems and methods for control channel signaling |
EP1872540A4 (en) * | 2005-04-11 | 2012-05-09 | Nokia Corp | METHOD AND DEVICE FOR ENABLING REAL-TIME PACKAGE IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM |
US9036538B2 (en) | 2005-04-19 | 2015-05-19 | Qualcomm Incorporated | Frequency hopping design for single carrier FDMA systems |
US9408220B2 (en) | 2005-04-19 | 2016-08-02 | Qualcomm Incorporated | Channel quality reporting for adaptive sectorization |
KR100703303B1 (ko) | 2005-04-28 | 2007-04-03 | 삼성전자주식회사 | 무선 통신 시스템에서 확장 실시간 폴링 서비스의 상향링크 자원 할당 요청 방법 |
US8565194B2 (en) | 2005-10-27 | 2013-10-22 | Qualcomm Incorporated | Puncturing signaling channel for a wireless communication system |
US8879511B2 (en) | 2005-10-27 | 2014-11-04 | Qualcomm Incorporated | Assignment acknowledgement for a wireless communication system |
US8611284B2 (en) | 2005-05-31 | 2013-12-17 | Qualcomm Incorporated | Use of supplemental assignments to decrement resources |
US8462859B2 (en) | 2005-06-01 | 2013-06-11 | Qualcomm Incorporated | Sphere decoding apparatus |
US8599945B2 (en) | 2005-06-16 | 2013-12-03 | Qualcomm Incorporated | Robust rank prediction for a MIMO system |
US9179319B2 (en) | 2005-06-16 | 2015-11-03 | Qualcomm Incorporated | Adaptive sectorization in cellular systems |
US8885628B2 (en) | 2005-08-08 | 2014-11-11 | Qualcomm Incorporated | Code division multiplexing in a single-carrier frequency division multiple access system |
ES2433475T3 (es) * | 2005-08-16 | 2013-12-11 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Indicador de degradación de ruta de códec individual para su uso en un sistema de comunicación |
US20070041457A1 (en) | 2005-08-22 | 2007-02-22 | Tamer Kadous | Method and apparatus for providing antenna diversity in a wireless communication system |
US9209956B2 (en) | 2005-08-22 | 2015-12-08 | Qualcomm Incorporated | Segment sensitive scheduling |
US8644292B2 (en) | 2005-08-24 | 2014-02-04 | Qualcomm Incorporated | Varied transmission time intervals for wireless communication system |
US9136974B2 (en) | 2005-08-30 | 2015-09-15 | Qualcomm Incorporated | Precoding and SDMA support |
JP4612523B2 (ja) * | 2005-10-13 | 2011-01-12 | 株式会社日立製作所 | 無線通信システム及び基地局 |
US9225488B2 (en) | 2005-10-27 | 2015-12-29 | Qualcomm Incorporated | Shared signaling channel |
US9210651B2 (en) | 2005-10-27 | 2015-12-08 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for bootstraping information in a communication system |
US9144060B2 (en) | 2005-10-27 | 2015-09-22 | Qualcomm Incorporated | Resource allocation for shared signaling channels |
US9225416B2 (en) | 2005-10-27 | 2015-12-29 | Qualcomm Incorporated | Varied signaling channels for a reverse link in a wireless communication system |
US9088384B2 (en) | 2005-10-27 | 2015-07-21 | Qualcomm Incorporated | Pilot symbol transmission in wireless communication systems |
US9172453B2 (en) | 2005-10-27 | 2015-10-27 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for pre-coding frequency division duplexing system |
US8693405B2 (en) | 2005-10-27 | 2014-04-08 | Qualcomm Incorporated | SDMA resource management |
US8477684B2 (en) | 2005-10-27 | 2013-07-02 | Qualcomm Incorporated | Acknowledgement of control messages in a wireless communication system |
US8582509B2 (en) | 2005-10-27 | 2013-11-12 | Qualcomm Incorporated | Scalable frequency band operation in wireless communication systems |
US8045512B2 (en) | 2005-10-27 | 2011-10-25 | Qualcomm Incorporated | Scalable frequency band operation in wireless communication systems |
US8582548B2 (en) | 2005-11-18 | 2013-11-12 | Qualcomm Incorporated | Frequency division multiple access schemes for wireless communication |
US7957745B2 (en) | 2005-11-23 | 2011-06-07 | Motorola Mobility, Inc. | Adaptive bearer configuration for broadcast/multicast service |
JP4589249B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2010-12-01 | 富士通株式会社 | 無線通信システムにおける電力制御装置 |
US7634016B2 (en) * | 2006-04-25 | 2009-12-15 | Microsoft Corporation | Variable OFDM subchannel coding and modulation |
US8189621B2 (en) | 2006-05-12 | 2012-05-29 | Microsoft Corporation | Stack signaling to application with lack of requested bandwidth |
US7734302B2 (en) | 2006-06-23 | 2010-06-08 | Research In Motion Limited | Apparatus, and associated method, for supporting SMS messaging by way of an IP network |
EP2262296B1 (en) * | 2006-06-23 | 2013-08-21 | Research In Motion Limited | Apparatus, and associated method, for supporting SMS messaging by way of an IP network |
WO2008001437A1 (en) * | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Media access control method |
US8483123B2 (en) * | 2006-06-30 | 2013-07-09 | Nokia Corporation | QoS request and information distribution for wireless relay networks |
JP4540646B2 (ja) * | 2006-08-28 | 2010-09-08 | 株式会社Kddi研究所 | Ieee802.16を適用した中継局選択方法、ネットワーク制御管理装置及びプログラム |
US8819326B1 (en) * | 2006-12-12 | 2014-08-26 | Spansion Llc | Host/client system having a scalable serial bus interface |
US8144793B2 (en) | 2006-12-12 | 2012-03-27 | Microsoft Corporation | Cognitive multi-user OFDMA |
JP5269615B2 (ja) * | 2007-01-30 | 2013-08-21 | 京セラ株式会社 | 無線通信装置およびその制御方法 |
US7852759B2 (en) * | 2007-02-05 | 2010-12-14 | Cisco Technology, Inc. | Finite state machine of traffic stream metrics for adaptation of load-based call admission control in wireless networks |
US7970085B2 (en) | 2007-05-08 | 2011-06-28 | Microsoft Corporation | OFDM transmission and reception for non-OFDMA signals |
CN100596237C (zh) | 2007-07-05 | 2010-03-24 | 华为技术有限公司 | 扇区前向负载的度量方法及装置、控制方法及装置 |
PL2192714T3 (pl) * | 2007-07-06 | 2016-02-29 | Huawei Tech Co Ltd | Sposób komunikacji HARQ, system oraz odpowiednie urządzenie stacji bazowej i urządzenie stacji ruchomej |
US7792059B2 (en) * | 2007-09-04 | 2010-09-07 | Motorola, Inc. | Method and system for transitioning between a distributed ad hoc network architecture and a cluster ad hoc network architecture |
US8014280B2 (en) * | 2007-09-28 | 2011-09-06 | Qualcomm Incorporated | Admission control based on QoS performance in a wireless communication network |
KR100927231B1 (ko) * | 2007-12-17 | 2009-11-16 | 한국전자통신연구원 | 무선통신 시스템의 과부하 제어 장치 및 그를 이용하는부하 제어 방법 |
US8374130B2 (en) | 2008-01-25 | 2013-02-12 | Microsoft Corporation | Orthogonal frequency division multiple access with carrier sense |
MY154608A (en) | 2008-02-01 | 2015-07-15 | Optis Wireless Technology Llc | Communication terminal |
EP2335434A1 (en) * | 2008-08-22 | 2011-06-22 | Research In Motion Limited | Network quality of service update control |
WO2010083661A1 (en) * | 2009-01-24 | 2010-07-29 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Method and device for improving the management of wireless mesh networks |
JP5297860B2 (ja) | 2009-03-30 | 2013-09-25 | 株式会社日立製作所 | 移動体通信装置および移動体通信システム |
CN101583197B (zh) * | 2009-06-12 | 2012-10-17 | 中兴通讯股份有限公司 | 应用层链路控制的方法和系统 |
US8423065B2 (en) * | 2009-06-19 | 2013-04-16 | Clearwire Ip Holdings Llc | Method and computer-readable medium for dynamic rate capping |
TWI424778B (zh) * | 2009-06-23 | 2014-01-21 | Inst Information Industry | 中繼台及其後端連線方法 |
EP2452470A4 (en) * | 2009-07-10 | 2014-04-30 | Ericsson Telefon Ab L M | METHOD, TERMINAL, ACCESS N UD AND MEDIA SERVER FOR ISSUING MEDIA DIGITAL STREAM RESOURCE ADMISSION CONTROL |
JP5108865B2 (ja) * | 2009-11-30 | 2012-12-26 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 移動通信端末、ネットワーク装置、移動通信システム及び移動通信方法 |
JP5337843B2 (ja) * | 2011-06-29 | 2013-11-06 | アンリツ株式会社 | 移動通信端末試験装置及び移動通信端末試験方法 |
JP2011234422A (ja) * | 2011-08-24 | 2011-11-17 | Kyocera Corp | 無線基地局および制御方法 |
US10165577B2 (en) * | 2012-06-15 | 2018-12-25 | At&T Intellectual Property I, L.P. | Dynamic response management leveraging dynamic quality of service allocation |
EP4311143A3 (en) | 2016-03-31 | 2024-04-03 | Kyocera Corporation | Wireless terminal and base station |
US10524270B2 (en) * | 2017-03-06 | 2019-12-31 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Contention-based resource allocation |
EP3966972A4 (en) * | 2019-05-10 | 2022-05-04 | Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) | LINK MATCHING NETWORK METHOD AND DEVICE |
US11751170B2 (en) | 2021-07-19 | 2023-09-05 | Sprint Spectrum Llc | Dynamically reassigning a high-noise frequency segment from a first access node to a second access node |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI96558C (fi) * | 1994-09-27 | 1996-07-10 | Nokia Telecommunications Oy | Menetelmä datasiirtoa varten TDMA-matkaviestinjärjestelmässä sekä menetelmän toteuttava matkaviestinjärjestelmä |
JPH10108260A (ja) | 1996-09-30 | 1998-04-24 | Toshiba Corp | 呼受付制御装置 |
JP2991167B2 (ja) | 1997-08-27 | 1999-12-20 | 三菱電機株式会社 | Tdma可変スロット割当方法 |
US6216006B1 (en) * | 1997-10-31 | 2001-04-10 | Motorola, Inc. | Method for an admission control function for a wireless data network |
US6683853B1 (en) * | 1999-12-01 | 2004-01-27 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Dynamic upgrade of quality of service in a packet switched network |
JP3343107B2 (ja) | 2000-08-25 | 2002-11-11 | 松下電器産業株式会社 | 基地局装置、通信端末装置及び通信方法 |
JP3788908B2 (ja) | 2000-12-28 | 2006-06-21 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 受付制御装置及びその新規接続受付制御方法 |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002335719A patent/JP4084639B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-11-14 DE DE2003611221 patent/DE60311221T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-11-14 EP EP20030257182 patent/EP1422965B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-11-18 US US10/714,662 patent/US7292863B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-11-19 CN CNB2003101136937A patent/CN1281093C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7292863B2 (en) | 2007-11-06 |
CN1503469A (zh) | 2004-06-09 |
DE60311221T2 (de) | 2007-11-29 |
JP2004172907A (ja) | 2004-06-17 |
EP1422965B1 (en) | 2007-01-17 |
CN1281093C (zh) | 2006-10-18 |
US20040097240A1 (en) | 2004-05-20 |
DE60311221D1 (de) | 2007-03-08 |
EP1422965A1 (en) | 2004-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4084639B2 (ja) | 移動通信における受付制御方法、移動通信システム、移動局、受付制御装置及び受付制御用プログラム | |
KR100491326B1 (ko) | 무선자원제어방법 | |
EP1361769B1 (en) | System and method for dynamic frequency allocation for packet switched services | |
JP4986998B2 (ja) | エンハンストアップリンクデータ伝送に対する方法及び装置 | |
EP2479929B1 (en) | Scheduling a communication service | |
JP4991833B2 (ja) | マルチセル無線通信システムにおける動的リソース配分方法および装置 | |
US7110771B2 (en) | Method for implementing fast-dynamic channel allocation call admission control for radio link reconfiguration in radio resource management | |
US20050117536A1 (en) | System and method for transmitting and receiving resource allocation information in a wireless communication system | |
CA2516865A1 (en) | Method for implementing fast-dynamic channel allocation radio resource management procedures | |
KR19980033159A (ko) | 수중 레이저 영상장치 | |
JP2004274103A (ja) | 適応型変調伝送システム及び適応型変調制御方法 | |
JP4460603B2 (ja) | 最少リソースパラメータでスケジューリングアルゴリズムを実行する方法およびこれを算出する方法 | |
EP1900146B1 (en) | Resource allocation method, communication system, network element, module, computer program product and computer program distribution medium | |
WO2010084705A1 (ja) | 無線通信システムにおける通信装置およびその送信電力制御方法 | |
KR100929077B1 (ko) | 무선 통신 시스템에서 가상 회선 교환 방식을 이용한 통신자원 할당 방법과 장치 및 단말의 데이터 송수신 방법 | |
US7212826B2 (en) | Method for implementing fast dynamic channel allocation escape mechanism in radio resource management | |
US7107060B2 (en) | Method of optimizing an implementation of fast-dynamic channel allocation call admission control in radio resource management | |
US7136656B2 (en) | Method of fast dynamic channel allocation call admission control for radio link addition in radio resource management | |
JP4506139B2 (ja) | 移動通信システム、無線基地局、スケジューリング装置及びそれに用いるスケジューリング方法 | |
US20040258036A1 (en) | Method for implementing fast dynamic channel allocation background interference reduction procedure in radio resource management | |
KR20060133070A (ko) | 최소 리소스 파라미터로 스케줄링 알고리즘을 수행하는방법 및 스케줄러 | |
KR20100104969A (ko) | 주파수 도메인 패킷 스케쥴링 방법 및 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050404 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4084639 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |