JP4083762B2 - 墓石構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、地震等による横ずれ、転倒を防止することができる上に納骨室の通気性を良好にすると共に納骨室の開閉を容易に行える墓石構造物に関するものである。
墓石構造物は、遺骨・遺品(髪・爪など)を納めて、祖先等を敬う心を表し供養するものである。墓石構造物としては、法的な決まりはなく、例えば、少なくとも、カロートにより区画され遺骨等を納める納骨室と、お墓の中心である石碑からなる。すなわち、墓石構造物としては、カロートの上に石碑が建てられた構造のものが一般的である。この墓石構造物は、複数の墓石石材を基礎の上に単に重層設置して形成すると、地震等で特に水平方向に大きく揺れた場合には、横ずれや転倒等が生じることがあった。このため、基礎の上に重層設置される複数の墓石石材を連結材で連結することが提案されている(特許文献1、2参照。)。
特開昭64−1878号公報 特開平9−60348号公報 特開2002−38769号公報
これらの特許文献に記載されている墓石構造は、いずれも基礎の上に重層設置された複数の墓石石材が連結材で連結されているので、地震で大きく揺れても複数の墓石石材が互いに横ずれを生じることはないが、基礎に対しては横ずれを生じたり、連結材で連結された複数の墓石石材が一体的に転倒する可能性があったりする。このため、基礎と基礎に接する墓石石材を接着剤で接着したり、アンカーナットとボルトを用いて締結したりすることが提案されているが、部品点数が増えてコストが高くなると共に、基礎と墓石石材を固定するための個別の作業が増えて構築作業性が悪い。
また、複数の墓石石材を互いに重層させて納骨室を形成し、この納骨室の開口部に取り外し可能な蓋石を取り付けて、納骨室に遺骨等を収納することができるようになっている。しかし、納骨室に遺骨等を収納する場合には蓋石を取り外さなければならず、納骨室の開閉がし難く見栄えが悪い。また、納骨室の開口部に開き戸を開閉可能に設けることが提案されるが、この場合、開き戸を納骨室の開口部にピボットを設ける場合には納骨室の開口部への開き戸の組み立てを簡単には行えない。また、納骨室は蓋石によって閉塞されているために、通気性が悪く湿気がこもるので、納骨室に収納した遺骨等の保存状態が悪くなるという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、地震等による横ずれ、転倒を防止することができる上に納骨室の通気性を良好にすると共に組み立てを容易に行える墓石構造物を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る墓石構造物は、基礎上に複数の墓石石材を互いに重層させて成ると共に、納骨室を備えた墓石構造物において、前記納骨室と外部を連結する通気孔を設け、前記納骨室の開口部に開き戸を設け、前記最上部の墓石石材以外の前記墓石石材に締付ネジ棒を貫通させ、この締付ネジ棒の下部を前記基礎に設けた凹部に掛け渡された装着板に係合させ、その上部を前記最上部の墓石石材に固定して前記複数の墓石石材を前記基礎に連結固定させることを特徴とする。
この発明によれば、墓石石材に締付ネジ棒を貫通させ、この締付ネジ棒の下部を基礎に設けた凹部に掛け渡された装着板に係合させると共に、その上部を最上部の墓石石材に固定して複数の墓石石材を基礎に連結固定したことにより、基礎に対して墓石石材が横ずれしないと共に、転倒することがない。また、納骨室と外部を連結する通気孔を設けたので、納骨室の通気性が良好になる。また、納骨室の開口部に開き戸を設けたので、納骨室の開閉を容易に行える。
本発明に係る墓石構造物において、前記締付ネジ棒は、前記納骨室を貫通し、この締付ネジ棒が、上部締付ネジ棒と、下部締付ネジ棒と、これら上部締付ネジ棒と下部締付ネジ棒を連結すると共に前記納骨室内に位置される締結部材とで構成されていることが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記上部締付ネジ棒に締付部材が螺合され、この締付部材は、前記上部締付ネジ棒に螺合する螺合孔を有すると共に、芝台の上面に接するヘッドを有し、かつ、前記納骨室の上壁を形成する墓石石材である芝台を貫通する締付ネジ棒と、この締付ネジ棒の下部に螺合し、前記芝台の下面に接してこの芝台の締付を行うダブルナットとからなることが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記芝台上の前記墓石石材の前記上部締付ネジ棒が貫通する貫通孔が、前記締付ネジ棒のヘッドの径より大きな寸法の径で形成されていることが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記芝台上の複数の前記墓石石材の貫通孔が、略同じ径で形成され、これら複数の貫通孔のうちの2つ以上の貫通孔内に、1つの横ずれ防止部材を挿入したことが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記上部締付ネジ棒に締付ナットが螺合され、この締付ナットが、最上部から2番目の前記墓石石材の上面に接することが好ましい。
また、本発明に係る墓石構造物において、前記最上部の墓石石材である竿石の下面にネジ固定凹部を設け、このネジ固定凹部に接着剤を注入してから前記締付ネジ棒の上部を挿入し、かつ、前記ネジ固定凹部内又は前記締付ネジ棒の上部内に、前記接着剤に熱を作用させてその接着剤の接着力を不能にする加熱部材を設けることが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記墓石石材を取り囲むように前記基礎上に複数の基礎石が枠状に積層され、これらの基礎石を基礎石毎にそれぞれ高さ方向に貫通する係合ネジを前記基礎にそれぞれ立設し、各係合ネジに螺合締付部材をそれぞれ螺合させて前記基礎石を前記基礎に固定し、前記枠状に積層した前記基礎石のうち隣接する前記基礎石同士を連結部材で連結固定することが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記基礎の下方の地中に支柱が打ち込まれ、この支柱の上部が前記基礎に固定されていることが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、前記基礎上に、前記墓石石材を石組みすることにより前面に開口部をする前記納骨室が形成され、前記開口部の両側部を形成する前記墓石石材に、開き戸がそれぞれ蝶番を介して開閉可能に取り付けられていることが好ましい。また、本発明に係る墓石構造物において、石碑の底面に係合凹部を設け、台座の上面に、前記石碑の下部が嵌合される嵌合凹部を設け、この嵌合凹部内に移動可能にLアングルを設け、この台座の嵌合凹部に前記石碑の下部を嵌合して前記Lアングルを移動し、このLアングルと前記石碑の底面を係合させて前記石碑を前記台座に固定し、この台座を介して前記石碑を前記基礎上に墓石石材を介して設置するようにすることが好ましい。
以上説明したように本発明に係る墓石構造物によれば、墓石石材を貫通させた締付ネジ棒の下部を基礎に設けた凹部に掛け渡された装着板に係合させると共にその上部を最上部の墓石石材に固定して複数の墓石石材を基礎に連結固定し、納骨室と外部を連結する通気孔を設け、納骨室の開口部に開き戸を設けたので、地震等による横ずれ、転倒を防止することができ、かつ、納骨室の通気性を良好にすると共に組み立て容易で納骨室の開閉を容易に行える。
以下、本発明に係る墓石構造物を添付図面に基づいて詳述する。
図1〜図4は本発明に係る墓石構造物の一例を示す図である。本発明に係る墓石構造物は、図1〜図4に示すように、基礎2上に複数の墓石石材を互いに重層させてなると共に、納骨室3を備えた墓石構造物において、納骨室3と外部を連結する通気孔5を設け、納骨室3の開口部に、一対の左右開き戸61、62からなる観音開き戸6を設け、最上部の墓石石材以外の墓石石材に締付ネジ棒7を貫通させ、この締付ネジ棒7の下部を基礎2に係合させると共にその上部を最上部の墓石石材に固定して複数の墓石石材を基礎2に連結固定したことに特徴がある。
基礎2は、例えば、コンクリート現場打設施工で左右に長い矩形板状に形成されている。この基礎2の左右方向の略中央部であって前後方向中央部より若干後方側には、貫通する矩形状の凹部21が設けられている。この基礎2には、地中に打ち込んだ支柱25を有する。支柱25は、例えばくい等であり、具体的には塩化ビニルパイルである。支柱25が打ち込まれる箇所は、基礎2上に重層された複数の墓石石材の重量が作用する基礎2例えば矩形状に重量が作用する場合には、その矩形状の4隅等である。これら支柱25の上部を含んでコンクリートが打設されて基礎2が形成される。基礎2の凹部21の両側部(左右部分)の略中央部と後部近傍には、基礎2の下面の一部を切り欠いたような矩形凹状の装着部23がそれぞれ設けられている。
墓石石材は、例えば、基礎2上に構築されるカロート11と、このカロート11上に積層される芝台12と、この芝台12上に順次積層される中台13及び上台14と、この上台14上に積層されるスリン15と、このスリン15上に積層され、重力方向に延びる竿石16とで構成されている。
カロート11は、例えば、基礎2上にその凹部21を前方が開放された状態で取り囲むと共に上方が矩形板状の芝台12で閉塞された例えばコ字状に形成されている。このカロート11及び芝台12で形成される空間が納骨室3である。この納骨室3の下部であって基礎2の凹部21上には収納台17が設けられており、この収納台17等の上に遺骨・遺品(髪・爪など)等が収納される。
基礎2上のカロート11の前端部の外側には、左右方向に基礎2の両側部までそれぞれ延びる中仕切である前面基礎石41がそれぞれ設けられている。基礎2の両側部の前面基礎石41より後方側には、側部基礎石42がそれぞれ設けられている。また、基礎2の後端部には、後部基礎石43が設けられている。すなわち、前面基礎石41、側部基礎石42及び後部基礎石43によって基礎2上にカロート11の側部及び後部が枠状に囲まれている。これら基礎石41、42、43は、図6に示すように、基礎石固定手段50によってそれぞれ基礎2に固定されていることが好ましい。
基礎石固定手段50は、例えば、基礎2に立設され、各基礎石41、42、43を基礎石毎にそれぞれ高さ方向に貫通する係合ネジ51と、この係合ネジ51に螺合する螺合締付部材52とからなることが好ましい。また、基礎石固定手段50は、さらに、隣接する基礎石41、42、43同士を連結固定する連結部材53を備えることが好ましい。
係合ネジ51は、外周にネジ溝が螺設されたものである。係合ネジ51は、基礎2に重力方向に延びて立設されている。係合ネジ51の下部は、基礎2に埋め込まれて基礎2に固定されている。係合ネジ51の長さは、その上端部が基礎石41、42、43の上面より重力方向下方、好ましくは若干下方に位置される寸法で形成されていることが好ましい。係合ネジ51は、各基礎石41、42、43毎に1つ又は2つ以上設けられている。係合ネジ51を1つ設ける場合には、係合ネジ51が各基礎石41、42、43の略中央部に位置されるようにすることが好ましい。係合ネジ51を2つ以上設ける場合には、少なくとも2つを各基礎石41、42、43の両端部近傍に位置されるようにすることが好ましい。なお、本実施の形態では係合ネジ51を1つ設ける場合に説明するが、これに限定されるものではない。
基礎石41、42、43の略中央部には、係合ネジ51が挿入される貫通孔56が設けられている。貫通孔56は、例えば、係合ネジ51の径より大きい、例えば若干大きな寸法で形成されていることが好ましい。貫通孔56の上部側は、拡径されて収容凹部56aとして形成され、この収容凹部56aに係合ネジ51に螺合された螺合締付部材52例えばナット52a等がワッシャー67を介して収容されている。
連結部材53は、例えば、ボルト54とナット55からなり、基礎石41、42、43を連結固定するものである。例えば、2つの側部基礎石42の内面の前端部近傍に、前面基礎石41の端面(第1端面ということがある。)がそれぞれ当接されていると共に、2つの側部基礎石42の内面の後端部近傍に、後部基礎石43の両端面がそれぞれ当接されて、基礎石41、42、43が枠状に積層されている。側部基礎石42の両端部近傍であって前面基礎石41の第1端面又は後部基礎石43の端面が当接する箇所には、その内面と外面(内面とは反対の面)を貫通する貫通孔57が設けられている。貫通孔57の外面側は、拡径されてヘッド収容凹部57aとして形成され、このヘッド収容凹部57aにボルト54のヘッド54aが収容される。このヘッド収容凹部57aは、ボルト54のヘッド54aが収容されてから蓋体(図示せず)を設けて閉塞するようにすることが好ましい。
前面基礎石41の第1端面及び後部基礎石43の両端面であって側部基礎石42の貫通孔57と対応する位置には、その貫通孔57と略同軸上に延びる取付孔58がそれぞれ設けられている。これら取付孔58は、前面基礎石41の内面及び後部基礎石43の内面にそれぞれ設けられた矩形状に凹んだ取付凹部59にそれぞれ連通されている。側部基礎石42の貫通孔57と前面基礎石41の取付孔58及び後部基礎石43の取付孔58を軸あわせ後にボルト54を貫通孔57及び取付孔58に挿通させる。ボルト54の先端部は取付凹部59から突出し、この先端部にワッシャー68を介してナット55を螺合させて締め付けることにより、隣接する基礎石41、42、43同士を連結固定することができる。連結部材53の個数は、1つでも2つ以上でもよく、例えば、2つであることが好ましい。すなわち、連結部材53は、基礎石41、42、43の上方及び下方の2箇所に設けることが好ましい。
また、前面基礎石41、側部基礎石42及び後部基礎石43によって形成された空間の上部が、図1〜図4に示すように、床石44によって閉塞されている。すなわち、前面基礎石41、側部基礎石42及び後部基礎石43上に床石44が積層されている。この床石44の上面の位置とカロート11の上面の位置とが略同一平面上になるように構成されていることが好ましい。両側部基礎石42には、それぞれ風窓48が設けられており、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43及び床石44によって形成される空間(内部空間45ということがある。)の通気性が良好になっている。また、両側部基礎石42等の前方の基礎2上には、親柱石46がそれぞれ立設されている。また、親柱石46間であって前面基礎石41の前方の基礎2上には、敷石47が設けられている。
また、床石44や敷石47上には、墓誌等の石碑が設置されている。石碑は、図8及び図9に示すように、矩形平板状に形成されている。この石碑81、91には、例えば、戒名と俗名等が刻印されている。石碑81、91は、立てられた状態で床石44等の上に台座(墓誌台ということがある。)85、95を介して設置されるものである。石碑81、91の台座85、95への固定は、特に限定されないが、図8に示すように、2つのボルト83を用いて行うようにしてもよいし、図9に示すように、Lアングル92を用いて行うようにしてもよい。
2つのボルト83を用いる場合には、図8に示すように、石碑81の下方の両側部近傍には、ボルト83が装着される装着孔82がそれぞれ設けられている。装着孔82の一方の端部は、ナット84が装着されるボルト装着孔82aとして形成されている。この石碑81の下部が例えば石碑81と同じ石材からなる台座85に装着されている。台座85は細長の直方体状に形成されている。この台座85の上面には、石碑81の下部が嵌合されて装着される嵌合凹部86が設けられている。台座85の一方の側面の上方であって石碑81の装着孔82と対応する位置には、ボルト挿通孔87が設けられている。
このボルト装着孔82aにナット84を装着した状態のまま石碑81の下方を台座85の嵌合凹部86に嵌合する。嵌合後、ボルト83をボルト挿通孔87を介して装着孔82に挿入して、この先端部をナット84に螺合させてボルト83を締め付ける。これにより、台座85に石碑81を立設させることができ、石碑81が飛ばされたり、倒れたりすることなく床石44や敷石47上に設置することができる。なお、台座85に石碑81を装着した後、ボルト挿通孔87を閉塞すべく接着剤等の固定剤をボルト挿通孔87に充填した後、蓋88等によって塞いでもよい。また、台座85の底面に接着剤等の固定剤を付着して台座85を石碑81と共に床石44や敷石47の所望の箇所に固定するようにしてもよい。
また、Lアングル92を用いる場合、図9に示すように、石碑91の底面であってその底面の長手方向の中央部を中心に対称となる2箇所には、係合凹部93がそれぞれ設けられている。これら係合凹部93の石碑91の底面の両端部側の壁部は、Lアングル92の角度に応じてその角度が決められて係合部93aとして形成されている。例えば、Lアングル92として60°Lアングル92を用いた場合には、係合部93aの角度は、60°であることが好ましい。
台座95の上面には、石碑91の下部が嵌合されて装着される嵌合凹部96が設けられている。台座95の両端面には、ネジ挿通孔97がそれぞれ設けられている。ネジ挿通孔97の開口部近傍は、ナット挿通孔98として形成されている。ネジ挿通孔97は、嵌合凹部96の底面に貫通している。このネジ挿通孔97に挿通されたネジ94の嵌合凹部96内にLアングル92が設けられている。Lアングルは、直角のLアングルでもよいが、傾斜したすなわち鋭角なLアングルであることが好ましく、特に60°Lアングル92等であることが好ましい。
この60°Lアングル92の下面に固定ナット99が固着されている。この固定ナット99が嵌合凹部96内に位置された状態でネジ94の先端部に固定されている。ネジ94の後部はナット挿通孔98内に至り、このナット挿通孔98内に設けたナット100に螺合されている。このナット100をネジ94に対して回転させることで、固定ナット99を介して60°Lアングル92が嵌合凹部96の長手方向に沿って移動し、石碑91が嵌合凹部96に装着時、60°Lアングル92と係合部93aが係合するようになっている。このとき、石碑91の下面とネジ94の間には、ネジ94の移動を容易にするために緩衝部材、例えば鉛玉101等を設けるようにしてもよい。また、石碑91が嵌合凹部96に装着されている場合の係合凹部93の間には、図8に示した構造と略同じようにボルトとナット84で石碑91を台座95に固定するようにしてもよい。このようにしても、台座95に石碑91を立設させることができ、石碑91が飛ばされたり、倒れたりすることなく床石44や敷石47上に設置することができる。なお、台座95の底面に接着剤等の固定剤を付着して台座95を石碑91と共に床石44や敷石47の所望の箇所に固定するようにしてもよい。
カロート11の両側壁である両柱石11aには、図2〜図4に示すように、それぞれ納骨室3と外部を内部空間45を介して連通する通気孔5が設けられており、納骨室3の通気性が良好になっている。
また、両柱石11aの前方は、図5に示すように、納骨室3の開口部側に延びる、すなわち対向する柱石11a側に略直角に折り曲がったL字状に取付部11bとして形成されている。取付部11bの厚さ及び幅は、例えば、ボルトアンカー35等の固定部材を挿入固定し得る寸法で形成されている。これら柱石11aの取付部11bには、一対の左右開き戸61、62が開閉可能に取り付けられて、納骨室3の開口部に観音開き戸6が設けられていることになる。一対の左右開き戸61、62の高さ方向の長さは、例えば、柱石11aの取付部11bの高さ方向の長さより若干短い寸法で形成されていることが好ましい。一対の左右開き戸61、62の前面には、取っ手63が設けられており、一対の左右開き戸61、62の開閉が容易になっている。
一対の左右開き戸61、62の取付は、蝶番65を用いて行うことが好ましい。蝶番65は、一対の左右開き戸61、62を開閉可能にするものであれば特に限定されず、例えば、ボルトアンカー35とナット36を用いて柱石11aの納骨室3側の面及び左右開き戸61、62の側面にそれぞれ取り付けられて、左右開き戸61、62を納骨室3に開閉可能にするものである。この蝶番65は、例えば、一対の左右開き戸61、62の上方及び下方の2箇所に設けられていることが好ましい。
中台13は、図1〜図3に示すように、水平方向の断面が芝台12の上面より若干小さな矩形状の直方体状に形成されている。上台14は、水平方向の断面が中台13の上面より若干小さな矩形状の直方体状に形成されている。竿石16は、水平方向の断面が上台14の上面より若干小さな矩形状であって重力方向に延びた直方体状に形成されている。
締付ネジ棒7は、最上部の墓石石材以外の墓石石材、すなわち、竿石16以外の墓石石材内を貫通して高さ方向(重力方向)に延びて設けられており、墓石石材を基礎2に連結固定するためのものである。締付ネジ棒7は、納骨室3を貫通するように設けられることが好ましい。すなわち、締付ネジ棒7の設置位置は、基礎2上に重層される墓石石材の幅方向及び前後方向の略中央部にその高さ方向に延びて形成されていることが好ましい。締付ネジ棒7の個数は、特に限定されず、1つでも2つ以上でもよいが、本発明の形態では1つの場合について説明する。なお、締付ネジ棒を2つ以上例えば2つ設ける場合には、墓石石材の前後方向の略中央部であってその略中央部を中心として幅方向に対称の位置に2つの締付ネジ棒を設けることが好ましい。また、締付ネジ棒を3つ設ける場合には、墓石石材の略中央部を中心に正三角形の略各頂点の位置に3つの締付ネジ棒を設けることが好ましい。
締付ネジ棒7は、周面にねじ溝が螺設された棒状のネジ等であり、1本のネジであってもよいが、上部締付ネジ棒71と下部締付ネジ棒72の2本のネジ棒と、これらネジ棒71、72を連結する締結部材とからなることが好ましい。上部締付ネジ棒71は、墓石石材を貫通する寸法で形成されていることが好ましい。すなわち、上部締付ネジ棒71は、芝台12、中台13、上台14及びスリン15を貫通する寸法で形成されていることが好ましく、下部締付ネジ棒72は、基礎2内に位置される寸法、例えば基礎2の厚さの半分以下の寸法で形成されていることが好ましい。締結部材は、上部締付ネジ棒71と下部締付ネジ棒72を連結すると共に、上部締付ネジ棒71と下部締付ネジ棒72の間の長さを調節して(可変させて)墓石石材を基礎2に連結固定するものであり、納骨室3内に位置されていることが好ましい。締結部材としては、特に限定されず、例えば、ターンバックル75等が挙げられる。
芝台12、中台13、上台14及びスリン15の幅方向及び前後方向の略中央部には、上下方向に貫通する連結孔12b、13b、14b、15bがそれぞれ設けられており、これら連結孔12b、13b、14b、15bに上部締付ネジ棒71が挿通される。芝台12の連結孔12bは、上部締付ネジ棒71に螺合される締付部材例えば締付ネジ31の螺合部31bが挿通し得る径、すなわち、締付部材の直径より若干大きな寸法で形成されていることが好ましい。この連結孔12bの上面側(芝台12の上面側)は、拡径されて締結凹部12aとして形成され、この締結凹部12aに締付ネジ31のヘッド31aが収容される。
締付ネジ31は、ヘッド31aと、外表面にねじ溝が螺設されている螺合部31bと、その同軸上に上部締付ネジ棒71に螺合される螺合孔31cとを有するものである。この締付ネジ31の長さは芝台12を貫通する寸法で形成されていることが好ましい。すなわち、締付ネジ31は、ヘッド31aが例えばワッシャー33を介して締結凹部12aに収容された状態で下部が芝台12の下面から突出し、この下部にダブルナット32が螺合されている。ダブルナット32は、芝台12の下面に接してダブルナット32の上部ナット32a及び下部ナット32bを締付ネジ31に対して回転させることによって、芝台12の基礎2への締付を行ったり締付を緩めたりできるようになっている。
中台13の連結孔13b、上台14の連結孔14b及びスリン15の連結孔15bの直径は、締付ネジ31のヘッド31aの径(締付ネジ31の軸方向に対して直交する方向のヘッド31aの最大長さ)より大きな寸法で形成されていることが好ましく、例えば、芝台12の締結凹部12aの直径より若干大きな寸法で形成されていることが特に好ましい。これら中台13の連結孔13b、上台14の連結孔14b及びスリン15の連結孔15bの径は、順に大きな寸法で形成されていてもよいが、略同一の寸法で形成されていることが好ましい。
これらの連結孔13b、14b、15b内に横ずれ防止部材を設けるようにしてもよいが、例えば、中台13の連結孔13bの略中央部から上台14の連結孔14bの略中央部まで内に横ずれ防止部材34を設けることが好ましい。横ずれ防止部材34としては、特に限定されないが、例えば、塩化ビニル等で形成されていることが好ましい。横ずれ防止部材34は、例えば、内径が上部締付ネジ棒71の径より若干大きな寸法で、外径が連結孔13b、14bの径より若干小さな寸法の円筒状に形成されていることが好ましい。この横ずれ防止部材34を中台13の連結孔13bの略中央部から上台14の連結孔14bの略中央部までの間に位置されるように、上部締付ネジ棒71に例えばナット37を設けるようにしてもよい。ナット37は、横ずれ防止部材34の下端部だけでもよいが、上端部と下端部の両方に設けるようにすることが好ましい。なお、横ずれ防止部材は、2つの連結孔13b、14bに挿入されているが、これに限定されるものではなく、3つ以上の連結孔に1つの横ずれ防止部材を挿入するようにしてもよい。
スリン15の連結孔15bの上面側(スリン15の上面側)は、拡径されて締結凹部15aとして形成され、この締結凹部15aに締付ネジ棒7に螺合された締付部材例えばナット38等がワッシャー39を介して収容されている。ナット38は、締結凹部15aに収容し得る任意の大きさで形成されている。ワッシャー39の径は、締結凹部15aの径より小さく連結孔15bの径より大きな寸法、例えば、締結凹部15aの径より若干小さな寸法で形成されていることが好ましい。
竿石16の下面の幅方向及び前後方向の略中央部には、高さ方向に延び、上部締付ネジ棒71の上端部が挿入されるネジ固定凹部16aが設けられている。このネジ固定凹部16aには、当該ネジ固定凹部16aに挿入された上部締付ネジ棒71の上端部を固着する接着剤26が注入されている。接着剤26としては、上部締付ネジ棒71の竿石16への固着を行えるならば特に限定されず、例えば、セラミック系接着剤などのエポキシ系接着剤等が用いられる。
ネジ固定凹部16a内又は上部締付ネジ棒71の上部内には、図7に示すように、加熱部材(カートリッジヒーター27)が設けられていることが好ましい。加熱部材は、ネジ固定凹部16aに注入して上部締付ネジ棒71の上端部を竿石16に固着させた接着剤26に熱を作用させてその接着剤26の接着力を不能にするものである。加熱部材としては、特に限定されず、例えば、カートリッジヒーター27等が用いられる。カートリッジヒーター27は、例えば、上部締付ネジ棒71にその同軸上に貫通孔71aを設け、この貫通孔71aの上端部及び上部に設けるようにしてもよく、カートリッジヒーター27を駆動させる電線やケーブル等の配線28が貫通孔71aを介して納骨室3に至るようにすることが好ましい。また、ネジ固定凹部16a内にカートリッジヒーター27を設ける場合には、配線は、スリン15、上台14、中台13及び芝台12のそれぞれの連結孔15b、14b、13b、12bを通って納骨室3に至るようにすることが好ましい。これにより、墓石構造物1を構築したまま、すなわち、基礎2上に芝台12、中台13、上台14、スリン15及び竿石16を積重したまま納骨室3に至る配線28を介してカートリッジヒーター27を駆動させることができる。
次に本発明に係る墓石構造物を構築する場合について説明する。まず、基礎2を形成する箇所中の所望の箇所の地中に図2及び図3に示すように支柱25例えば塩化ビニルパイルを打ち込んでからコンクリートを打設して基礎2を形成する。これにより、基礎2は支柱25により確実に固定される。なお、基礎2を形成する際には、所望の箇所に係合ネジ51を立てた状態で行い、基礎2の所望の箇所に係合ネジ51を立設させる。
基礎2を形成した後に、この基礎2上に前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43、床石44、敷石47及び親柱石46を積層する。このとき、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43の貫通孔56にそれぞれ係合ネジ51を挿通させる。この貫通孔56の収容凹部56aの係合ネジ51にナット52aをワッシャー67を介して螺合させてナット52aによる締付を行う。これにより、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43が基礎2に固定されることになり、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43が地震等により揺れても基礎2に対して横ずれしないと共に転倒することがない。
また、側部基礎石42の貫通孔57と前面基礎石41の取付孔58及び後部基礎石43の取付孔58を軸あわせ後に、各ヘッド収容凹部57aからボルト54をそれぞれ貫通孔57及び取付孔58に挿通させて、ボルト54のヘッド54aをヘッド収容凹部57aに収容させる。取付凹部59から突出したボルト54の先端部にワッシャー68を介してナット55を螺合させて締め付けることにより、隣接する基礎石41、42、43同士が連結固定される。このように、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43が連結固定されることになり、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43が地震等により揺れても基礎2に対して一層横ずれしないと共に転倒することがない。また、前面基礎石41、側部基礎石42、後部基礎石43が連結固定されているために、基礎石41、42、43の1つが突出したり凹んだりすることがなく、かつ、基礎石41、42、43間が離れることもないので、基礎石41、42、43上に積層されている床石44が傾斜したり歪んだりすることがない。
また、基礎2上にその凹部21を前方が開放されたコ字状に取り囲んでカロート11を積層する。このカロート11上に芝台12を積層してカロート11の上方を閉塞することにより、納骨室3が形成される。
このとき、納骨室3の開口には一対の左右開き戸61、62からなる観音開き戸6を設けるが、一対の左右開き戸61、62の取付は、カロート11を形成する前でも後でも形成しながらでも特に限定されない。一対の左右開き戸61、62は、例えば、それぞれ2つの蝶番65を介して納骨室3の開口部である柱石11aに開閉可能に取り付けられる。これにより、組み立て容易で納骨室3の開閉を容易に行えることになる。
すなわち、ピボットを用いて開き戸を取り付ける場合、カロートと芝台等を組み立てるときに、開き戸にピボットを取り付け、この開き戸を納骨室の開口部に取り付けられるように、開き戸のピボットを納骨室の開口部を形成する石材の係合孔に挿入して係合させつつカロートと芝台等を組み立てることから、石材を組み立てながらのピボットと係合孔の係合が難しく組み立てを容易に行えないことがあった。つまり、ピボットの位置だしを正確に行えず、かつ、ピボットをボンドにより固定するためにボンドが固まると開き戸の取付位置の調節を行えないと共に開き戸は石で重いものであるために取付後時間が経過すると重みによりずれて動くことがあるがその場合にも開き戸の取付位置の調節を行えなかった。
これに対して本発明では、蝶番65を取り付けるための柱石11aの取付部11bの所定の位置及び一対の左右開き戸61、62の所定の位置にそれぞれボルトアンカー35を予め打ち込んでおく。そして、例えば、柱石11aを基礎2上に積層する前に両柱石11aにそれぞれ一対の左右開き戸61、62を位置決めした状態で蝶番65を柱石11aと一対の左右開き戸61、62のそれぞれボルトアンカー35の軸周りに装着し、これらボルトアンカー35にナット36を螺合させて、蝶番65を柱石11aと一対の左右開き戸61、62に固定する。すなわち、蝶番65による柱石11aへの一対の左右開き戸61、62の取付を周りに障害物がない広い場所で行える。これにより、一対の左右開き戸61、62の柱石11aすなわち納骨室の開口部に一対の左右開き戸61、62の取付を行えるので、観音開き戸6の取付が容易である。
また、蝶番65は、柱石11aの取付部11bの納骨室3側の面、すなわち、正面とは反対側の内側の面に取り付けられているために、外部から蝶番65が見えないので、見栄えよく観音開き戸6を取り付けることができる。
芝台12をカロート11上に積層する前には、例えば、予め基礎2の下面の両装着部23に細長矩形板状の装着板例えばステンレス製の装着板77を掛け渡す。装着板77の長手方向略中央部には、下部締付ネジ棒72が挿通する貫通孔77aが設けられている。この装着板77の貫通孔77aに下部締付ネジ棒72を挿通させ、この下部締付ネジ棒72の下端部に締結部材9例えばナット38を螺合させる。この下部締付ネジ棒72の下端部にターンバックル75を螺合させる。
芝台12積層後、その連結孔12bに上部締付ネジ棒71を挿通させてから締付ネジ31の螺合部31bを連結孔12bに挿通させつつそのヘッド31aを芝台12の締結凹部12aに収容する。なお、上部締付ネジ棒71には、所定の位置に予め締付ネジ31を螺合させておく。上部締付ネジ棒71及び締付ネジ31の連結孔12bへの挿通を行うとき、上部締付ネジ棒71の下端部が連結孔12bを貫通して芝台12の下面から突出するので、この下端部の軸周りにワッシャー(図示せず)を介してダブルナット32を装着する。ダブルナット32装着後、上部締付ネジ棒71の下端部をターンバックル75に螺合させてから、ダブルナット32を締付ネジ31の螺合部31bの下部に螺合させる。
そして、芝台12上に中台13及び上台14を順次積層する。この積層は、各連結孔13b、14bに芝台12から突出する上部締付ネジ棒71を挿通させつつ順次行う。このとき、中台13及び上台14の連結孔13b、14bに横ずれ防止部材34を挿入するには、中台13及び上台14を積層する前に、上部締付ネジ棒71の横ずれ防止部材34の下端部となる位置にナット37を螺合させておき、中台13及び上台14を積層後に連結孔13b、14bに横ずれ防止部材34を挿入する。挿入後、必要に応じて横ずれ防止部材34の上端部に接するようにナット37を上部締付ネジ棒71に螺合させるようにする。
上台14上に、連結孔15bに上部締付ネジ棒71を挿通させつつスリン15を積層する。この上部締付ネジ棒71の上端部からワッシャー39を通してこのワッシャー39を締結凹部15aの底部に接触させる。この上部締付ネジ棒71の上端部に締結部材9例えばナット38を螺合させ、このナット38をワッシャー39を介して締結凹部15aに収容してナット38の装着を行う。
ナット38の装着後、納骨室3に収容されているターンバックル75を上部締付ネジ棒71及び下部締付ネジ棒72に対して回転させて上部締付ネジ棒71と下部締付ネジ棒72間の長さを短くし、ナット38を介して基礎2にスリン15、上台14、中台13、芝台12及びカロート11が押し付けられて一体的に連結固定される。連結固定後、ダブルナット32を芝台12の下面に当接させてから下部ナット32bを締付ネジ31に対して回転させることによって、芝台12の基礎2への締付をさらに確実に行う。
次に、スリン15上に竿石16を積層する。このとき、竿石16を積層する前、例えば、直前にネジ固定凹部16a内に例えばエポキシ系接着剤を充填しておき、竿石16を積層したときにネジ固定凹部16a内の接着剤の接着効果により上部締付ネジ棒71の上端部に竿石16を固着するようにする。これにより、竿石16、スリン15、上台14、中台13、芝台12及びカロート11の6つの墓石石材が基礎2に一体的に連結固定されて、墓石構造物1が構築される。なお、構築して数日又は数ヶ月経過した後に、ターンバックル75による締付や締付ネジ31による締付の締め直しを行うようにしてもよい。また、墓石石材の間にはコーキングボンドを付けて墓石石材の間の接着を行うようにしても良い。
したがって、本発明に係る墓石構造物1は、締付ネジ棒7によって竿石16等の墓石石材が基礎2に連結固定されているために、地震等により揺れても基礎2に対して竿石16等の墓石石材が横ずれしないと共に転倒することがない。また、納骨室3と外部を連結する通気孔5を設けたので、納骨室3の通気性が良好になる。また、納骨室3の開口部に、一対の左右開き戸61、62からなる観音開き戸6を蝶番65を介して設けたので、組み立て容易で納骨室3の開閉を容易に行える。
また、墓石石材の基礎2への連結固定は、ナット38によりスリン15以下の墓石石材の連結固定の他に締付ネジ31による芝台12の基礎2への連結固定が行われているので、確実に墓石石材の横ずれや転倒を防止することができる。すなわち、墓石石材の基礎は、芝台12であるから、この芝台12を基礎2に連結固定することにより、芝台12の横ずれを確実に防止することができるので、確実に墓石石材の横ずれや転倒を防止することができることになる。
また、墓石石材の基礎2への連結固定を行うターンバックル75や締付ネジ31に螺合させたダブルナット32が納骨室3内に設けられているために、構築後であっても締付の締め直しを容易に行うことができるので、一層確実に墓石石材の横ずれや転倒を防止することができることになる。また、中台13及び上台14の連結孔13b、14bに横ずれ防止部材34、36が挿入されていることで、中台13及び上台14の横ずれを確実に防止できるので、より一層確実に墓石石材の横ずれや転倒を防止することができる。
また、ネジ固定凹部16a内又は上部締付ネジ棒71の上部内に加熱部材例えばカートリッジヒーター27が設けられていると、竿石16の交換が容易となる。すなわち、破損等により竿石16のみを交換したい場合には、接着剤26により固着されている竿石16を壊さないと竿石16の交換を行えないが、カートリッジヒーター27が設けられていると、カートリッジヒーター27により接着剤26に熱を作用させることで、その接着剤26の接着能力がなくなるので、竿石16の交換を容易に行える。
また、中台13の連結孔13b、上台14の連結孔14b及びスリン15の連結孔15bの径が、締付ネジ31のヘッド31aの径より大きな寸法、例えば芝台12の締結凹部12aの直径より若干大きな寸法であって、略同一の寸法で形成されていることで、容易に墓石石材の交換や墓石の移動を行える。すなわち、上部締付ネジ棒71の下端部からターンバックル75を取り外すと共に、締付ネジ31からダブルナット32を取り外すことにより、上部締付ネジ棒71、特に締付ネジ31を中台13、上台14及びスリン15の連結孔13b、14b、15bから抜き取って、竿石16を上部締付ネジ棒71と共にスリン15上から移動させることができる。このとき、中台13の連結孔13b、上台14の連結孔14b及びスリン15の連結孔15bの径が、芝台12の締結凹部12aの直径より若干大きな寸法で形成されていることにより、連結孔13b、14b、15bからの締付ネジ31の抜き取りを容易に行えることになる。従って、墓石石材の交換や墓石の移動を容易に行えることになる。
また、中台13の連結孔13b及び上台14の連結孔14bに横ずれ防止部材34が挿入されていると、地震等により揺れても一層横ずれが防止されると共に転倒することがない。
以上説明したように本発明に係る墓石構造物は、墓石石材を貫通させた締付ネジ棒の下部を基礎に設けた凹部に掛け渡された装着板に係合させると共にその上部を最上部の墓石石材に固定して複数の墓石石材を基礎に連結固定し、納骨室と外部を連結する通気孔を設け、納骨室の開口部に開き戸を設けたので、地震等による横ずれ、転倒を防止することができ、かつ、納骨室の通気性を良好にすると共に組み立てを容易に行えることから、墓石として優れたものである。
本発明に係る墓石構造物の一例を示す正面図である。 図1中A−A線矢視図である。 図1中B−B線矢視断面図である。 図1中C−C線矢視図である。 本発明に係る観音開き戸の一例を示す平面図である。 本発明に係る基礎石固定手段の一例を示す図で、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明に係る竿石内の一例を示す部分断面図である。 本発明に係る石碑の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明に係る石碑の一例を示す図で、(a)は断面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1 墓石構造物
2 基礎
3 納骨室
5 通気孔
6 観音開き戸
7 締付ネジ棒
9 締付部材
11 カロート
12 芝台
13 中台
14 上台
15 スリン
16 竿石
35 ボルトアンカー
36 ナット
61 左開き戸
62 右開き戸
65 蝶番
71 上部ボルト
72 下部ボルト
75 ターンバックル
77 装着板

Claims (11)

  1. 基礎上に複数の墓石石材を互いに重層させて成ると共に、納骨室を備えた墓石構造物において、
    前記納骨室と外部を連結する通気孔を設け、前記納骨室の開口部に開き戸を設け、
    前記最上部の墓石石材以外の前記墓石石材に締付ネジ棒を貫通させ、この締付ネジ棒の下部を前記基礎に設けた凹部に掛け渡された装着板に係合させ、その上部を前記最上部の墓石石材に固定して前記複数の墓石石材を前記基礎に連結固定させることを特徴とする、墓石構造物。
  2. 基礎上に複数の墓石石材を互いに重層させて成ると共に、納骨室を備えた墓石構造物において、
    前記納骨室と外部を連結する通気孔を設け、前記納骨室の開口部に開き戸を設け、
    前記最上部の墓石石材以外の前記墓石石材に締付ネジ棒を貫通させ、この締付ネジ棒の下部を前記基礎に係合させ、その上部を前記最上部の墓石石材に固定して前記複数の墓石石材を前記基礎に連結固定すると共に、前記締付ネジ棒は、前記納骨室を貫通し、この締付ネジ棒が、上部締付ネジ棒と、下部締付ネジ棒と、これら上部締付ネジ棒と下部締付ネジ棒を連結すると共に前記納骨室内に位置される締結部材とで構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の墓石構造物。
  3. 前記上部締付ネジ棒に締付部材が螺合され、この締付部材は、前記上部締付ネジ棒に螺合する螺合孔を有すると共に、芝台の上面に接するヘッドを有し、かつ、前記納骨室の上壁を形成する墓石石材である芝台を貫通する締付ネジ棒と、この締付ネジ棒の下部に螺合し、前記芝台の下面に接してこの芝台の締付を行うダブルナットとからなることを特徴とする、請求項2に記載の墓石構造物。
  4. 前記芝台上の前記墓石石材の前記上部締付ネジ棒が貫通する貫通孔が、前記締付ネジ棒のヘッドの径より大きな寸法の径で形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の墓石構造物。
  5. 前記芝台上の複数の前記墓石石材の貫通孔が、略同じ径で形成され、これら複数の貫通孔のうちの2つ以上の貫通孔内に、1つの横ずれ防止部材を挿入したことを特徴とする、請求項4に記載の墓石構造物。
  6. 前記上部締付ネジ棒に締付ナットが螺合され、この締付ナットが、最上部から2番目の前記墓石石材の上面に接することを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の墓石構造物。
  7. 前記最上部の墓石石材である竿石の下面にネジ固定凹部を設け、このネジ固定凹部に接着剤を注入してから前記締付ネジ棒の上部を挿入し、かつ、前記ネジ固定凹部内又は前記締付ネジ棒の上部内に、前記接着剤に熱を作用させてその接着剤の接着力を不能にする加熱部材を設けたことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の墓石構造物。
  8. 前記墓石石材を取り囲むように前記基礎上に複数の基礎石が枠状に積層され、これらの基礎石を基礎石毎にそれぞれ高さ方向に貫通する係合ネジを前記基礎にそれぞれ立設し、各係合ネジに螺合締付部材をそれぞれ螺合させて前記基礎石を前記基礎に固定し、前記枠状に積層した前記基礎石のうち隣接する前記基礎石同士を連結部材で連結固定したことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の墓石構造物。
  9. 前記基礎の下方の地中に支柱が打ち込まれ、この支柱の上部が前記基礎に固定されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の墓石構造物。
  10. 前記基礎上に、前記墓石石材を石組みすることにより前面に開口部を有する前記納骨室が形成され、前記開口部の両側部を形成する前記墓石石材に、前記一対の左右開き戸がそれぞれ蝶番を介して開閉可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の墓石構造物。
  11. 石碑の底面に係合凹部を設け、台座の上面に、前記石碑の下部が嵌合される嵌合凹部を設け、この嵌合凹部内に移動可能にLアングルを設け、この台座の嵌合凹部に前記石碑の下部を嵌合して前記Lアングルを移動し、このLアングルと前記石碑の底面を係合させて前記石碑を前記台座に固定し、この台座を介して前記石碑を前記基礎上に墓石石材を介して設置するようにしたことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に載の墓石構造物。
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