JP4083468B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶回路を含む半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、DVD等に搭載する高速低消費電力LSIの要求が高まり、それに対応するために、ロジックデバイスと半導体記憶装置とを1チップに混載できるCMOSプロセス開発が強く望まれている。このような半導体集積回路装置においてCMOSロジック回路部は高速性能が要求されるので、CMOSデバイスはゲート長の縮小化、およびゲート絶縁膜の薄膜化で対応してきた。
【0003】
以下に図5から図7を参照しながら、プレーナー型電極構造を有する、すなわちプレーナー型メモリーセルを有するDRAM(Dynamic RandomAccess Memory、以下pRAMという)記憶装置を有する従来の半導体装置の製造方法を説明する。
【0004】
図5は、NMOS,PMOSトランジスタとpRAM記憶装置のメモリーセルが形成されるべき箇所を示した工程断面図である。
【0005】
まず、図5(a)に示すようにp型シリコン基板300に、半導体素子間を絶縁するための浅い(〜300nm程度)溝301(STI、shallow trench Isolation)を形成し、溝を絶縁膜例えば酸化膜で埋め込む。次に、図5(b)、(c)に示すようにPMOSトランジスタを形成するためのNwell領域303(1×1015cm-3程度)、及びNMOSトランジスタを形成するためのPwell領域304(1×1015cm-3程度)をそれぞれレジスト390あるいは391をマスクとし、イオン注入技術を用いて形成する。次に図6(a)に示すように薄いゲート絶縁膜310を、半導体基板全面に例えば、NO/O2 の混合ガスを用いて2.0nm〜3.0nm程度の厚さに形成する。その後、ノンドープの多結晶シリコン311を〜250nm程度の厚さに形成する。
【0006】
その後、ゲートの低抵抗化等を目的としてゲート電極に不純物注入を行うのであるが、図6(b)に示すようにフォトリソグラフィ技術を用い、Pwell領域304にレジスト392を形成して、Nwell領域の多結晶シリコン312にボロンを注入する(〜5keV、3.0×1015cm-2程度)。その結果、PMOSトランジスタ形成領域、pRAMのメモリセルプレートを形成する領域の多結晶シリコン膜がP型となる。次に、図6(c)に示すようにレジスト392を除去してフォトリソグラフィ技術を用い、Nwell領域303にレジスト394を形成して、Pwell領域304の多結晶シリコン中にリンを注入する(〜15keV、5.0×1015cm-2程度)。その結果将来、NMOSトランジスタ等の形成領域の多結晶シリコンがN型となる。
【0007】
次に、図7(a)に示すように、レジスト394を除去してフォトリソグラフィ技術及び多結晶シリコンのドライエッチング技術を用いて、所望の箇所にゲート電極パターンを形成する。その後、フォトリソグラフィ技術を用いてNMOSトランジスタ形成領域にレジスト395を形成し、PMOSトランジスタ形成領域にボロンを注入(〜5keV、2.0×1015cm-2程度)し、ソースドレイン331を形成する。この際、PMOSトランジスタ領域のゲート電極すなわち、PMOSトランジスタのゲート330及びpRAMのメモリセルプレート320にも不純物がボロンが追加注入される。すなわち、ゲート電極330とセルプレート320には図6(b)の工程で行ったゲート注入と、図7(a)のソースドレイン注入のボロンが導入される(合計 5.0×1015cm-2程度。)
次に図7(b)に示すように、レジスト395を除去して、フォトリソグラフィ技術を用いてPMOSトランジスタ領域にレジスト396を形成してNMOSトランジスタ領域にリンを注入(〜15keV、3.0×1015cm-2程度)し、ソースドレイン332を形成する。この際、NMOSトランジスタ領域のゲート電極333にもリンが注入される。すなわち、ゲート電極には図6(c)の工程のゲート注入と図7(b)のソースドレイン注入の合わせたリンが注入されることになる(合計 8.0×1015cm-2程度)。
【0008】
その後図7(c)に示すようにCVD法を用いて、ウエハ全面にBPSG膜を形成し層間絶縁膜340を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いてソース、ドレイン及びゲート電極とAl電極との接続孔350を形成し、その後W等を接続孔350に埋め込み、その後、Al/Cu膜を全面にスパッタリングで形成し、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いてAl電極パターン351を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の製造方法では、高速動作が必要なロジック系回路と、記憶データの実体としての電荷を、セルプレート電極320を含む容量に保持したいpRAM(プレーナ型メモリー)等、半導体記憶装置が同じ膜厚のゲート絶縁膜310を使用することになるので、それぞれの回路に最適なゲート絶縁膜厚にすることができなく、どちらかの性能を犠牲にしなければならなかった。
【0010】
すなわち、ゲート絶縁膜310は、ロジック回路では限界まで薄膜化を行いたいが、一方半導体記憶装置は、できるだけ大きな蓄積容量が必要なため、容量絶縁膜として薄膜化は必要であるが、薄膜化しすぎると絶縁膜を通したリーク電流が大きくなり、蓄積電荷保持時間の劣化を引き起こすので、ある程度の厚膜化を必要とした。従ってロジック回路とpRAMのそれぞれについて最適なゲート絶縁膜厚にすることが困難であった。
【0011】
本発明は、以上のような従来の課題を解消するもので、例えばロジック回路とpRAMを混載する場合、前者の絶縁膜を薄膜化し後者を厚膜化し、それぞれについて最適なゲート絶縁膜厚にすることが可能な半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の半導体装置は、半導体基板上に形成された絶縁膜を介して形成されたトランジスタの少なくとも半導体材料膜からなるゲート電極と、前記半導体基板上に前記絶縁膜を介して形成された少なくとも前記半導体材料膜からなる容量電極とを有し、前記容量電極中の不純物濃度は、前記ゲート電極中の不純物濃度よりも少なく、かつ前記容量電極に動作に必要な電圧を印加したとき、前記容量電極内部が空乏化する濃度であることを特徴とする。
【0013】
請求項1記載の半導体装置によれば、電極内部が空乏化すると見かけ上絶縁膜厚が大きくなるので、空乏化する不純物濃度を調整することにより、絶縁膜厚を制御可能となる。したがって、例えば冶金学的なゲート絶縁膜はトランジスタのゲート絶縁膜と半導体記憶装置の容量絶縁膜とが同じ、すなわち同じ膜厚の絶縁膜を形成しても、ゲート電極および容量電極にイオン注入などを用いて行う不純物導入量が異なるために、電気特性的には異なる膜厚の絶縁膜として振る舞うようにすることが出来る。
【0014】
このため、トランジスタのゲート電極不純物量とセルプレート電極の不純物量を調整することにより、ロジック回路のゲート電極は空乏化させず、pRAMのゲート電極を空乏化させることにより、ロジック回路デバイスよりpRAMのゲート絶縁膜を電気的に厚膜に形成できる。その結果、ロジックデバイスは高速化が可能で、一方pRAMは電荷保持特性に優れたデバイスを容易に提供でき、発明の効果は非常に大きい。
【0015】
請求項2記載の半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記容量電極は、半導体記憶装置の容量電極であることを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の半導体装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0019】
請求項記載の半導体装置は、請求項2に記載の半導体装置において、前記容量電極に導入される不純物量は1.0×1015cm−2〜3.0×1015cm−2であることを特徴とする。
【0020】
請求項記載の半導体装置によれば、請求項2と同様な効果がある。
【0021】
請求項記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜および少なくとも半導体膜を順次形成する工程と、容量電極を形成すべき領域以外の第1の領域における前記半導体膜に第1の不純物量で不純物を選択的に導入する工程と、前記容量電極を形成すべき第2の領域に前記第1の不純物量よりも少ない第2の不純物量で不純物を選択的に導入する工程と、前記半導体膜をエッチングし、前記第1の領域にゲート電極を形成し、前記第2の領域に容量電極を形成する工程とを含み、前記第2の不純物量は、前記容量電極に動作に必要な電圧を印加したとき、前記容量電極内部が空乏化する濃度となる量であることを特徴とする。
【0022】
請求項記載の半導体装置の製造方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0025】
請求項記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜および少なくとも半導体膜を順次形成する工程と、前記半導体膜の、容量電極を形成すべき領域以外の第1の領域を露出し、かつ前記容量電極を形成すべき第2の領域にマスクを形成して、前記半導体膜に不純物を導入する工程と、前記半導体膜を選択的にエッチングし、前記第1の領域にトランジスタのゲート電極を形成し、前記第2の領域に容量電極を形成する工程と、前記ゲート電極および前記容量電極をマスクとして前記半導体基板に不純物を導入し、ソース・ドレインを形成する工程とを含み、前記ソース・ドレインを形成する工程においては、前記ゲート電極および前記容量電極にも前記不純物が導入され、かつその不純物量は、前記容量電極に動作に必要な電圧を印加したとき、前記容量電極内部が空乏化する濃度となる量であることを特徴とする。
【0026】
請求項記載の半導体装置の製造方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施の形態による半導体装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、本発明による半導体装置の製造方法の例を示す断面プロセスフロー図であり、図5〜図7と同じくCMOSトランジスタと、pRAMメモリーセル部分を示している。
【0028】
まず、図1(a)に示すように、半導体基板としてp型基板例えばp型シリコン基板100に、半導体素子間を絶縁するための浅い(〜300nm程度)溝101(STI;shallow trench Isolation)を形成し、溝101を絶縁膜例えば酸化膜で埋め込む。
【0029】
次に、PMOSトランジスタを形成するためのNwell領域103(不純物濃度1×1015cm-3程度)を、レジスト190をマスクとしてイオン注入により形成する(工程図1(b))。また、NMOSトランジスタを形成するためのPwell領域104(不純物濃度1×1015cm-3程度)を、レジスト191をマスクとしてイオン注入技術を用いて形成する(工程図1(c))。
【0030】
次に図2(a)に示すように膜厚2.0nm〜3.0nm程度の薄いゲート絶縁膜110を半導体基板全面に例えば、NO/O2 の混合ガスを用いて形成した後、半導体膜例えばノンドープの多結晶シリコン111を〜250nm程度の膜厚でCVD法等を用いて形成する。その後、ゲートの低抵抗化等を目的としてゲート電極に不純物注入を行うのであるが、この工程が本発明の製造方法における特徴の1つである。すなわち、図2(b)に示すようにフォトリソグラフィ技術を用い、Pwell領域104が形成された多結晶シリコンの領域、およびNwell領域103で容量電極例えばpRAMメモリセルプレート電極を形成すべき多結晶シリコン膜111の領域にマスク例えばレジスト192、193を形成し、ボロンを注入する(〜5keV、3.0×1015cm-2程度)。その結果、ボロンはPMOSトランジスタ等を形成するゲート部にのみ注入され、pRAMメモリセルプレート電極部には注入されない。
【0031】
次に、図2(c)に示すようにレジスト192、193を除去してフォトリソグラフィ技術を用い、Nwell領域103にレジスト194を形成して、Pwell領域多結晶シリコン部121にリンを注入する(〜15keV、5.0×1015cm-2程度)。その結果、リンはNMOSトランジスタ等を形成する多結晶シリコン膜領域に注入される。
【0032】
次に、レジスト194を除去してフォトリソグラフィ技術及び多結晶シリコン膜111のドライエッチング技術を用いて、所望の箇所にゲート電極130を形成する。その後、図3(a)に示すようにフォトリソグラフィ技術を用いてNMOSトランジスタ領域にレジスト195を形成してPMOSトランジスタ、pRAM形成領域にボロンを注入し(〜5keV、2.0×1015cm-2程度)、P型のソースドレイン層131を形成する。この際、PMOSトランジスタのゲート130及び容量電極すなわちpRAMのメモリセルプレート120にも不純物が注入される。
【0033】
このような工程とすると、PMOSトランジスタのゲート電極130には、図2(b)で行ったゲート注入と図3(a)で行ったソース・ドレイン注入のボロンを合わせた注入量が注入されることになる(合計5.0×1015cm-2程度)。一方、pRAMのメモリセルプレート120では、図2(b)でボロンが注入されなかったのでソース・ドレイン注入の注入量(2.0×1015cm-2程度)のみとなっている。
【0034】
pRAMメモリーセルプレート120の不純物濃度を低くした理由を詳細に説明する。図4は、MOSキャパシタに対する多結晶シリコンゲートへのボロン注入量と、電気的な実効ゲート絶縁膜膜厚の依存性を示す図である。この実効ゲート絶縁膜厚は、通常のC−V特性から求めたものである。図からわかるようにボロンイオン濃度が低い場合、電気的に見た実効ゲート絶縁膜厚が大きくなる。これは、MOSキャパシタのゲートに、メモリセル動作に必要な電圧を印加したとき、ゲート電極中のボロン濃度が低いとゲート絶縁膜界面付近のゲート電極内部が空乏化する。そしてこの空乏層が実効的にゲート絶縁膜として働くために、見かけ上ゲート絶縁膜が厚くなったように見えるためである。
【0035】
空乏層には印加電圧の一部がかかるから、真のゲート絶縁膜にかかる電圧が軽減され、これによりゲートの薄膜化に伴うトンネルリーク電流を抑制し電荷保持特性が良好なpRAMを提供することができる。通常のロジック部ゲートは5×1015cm-2でpRAMのメモリセルプレート部は2.0×1015cm-2で作成する例を示したが、そうすると図4から約5%もpRAM部のゲート絶縁膜の電気特性的膜厚を増加させることができる。図4から電気的膜厚を増加させるためには1.0×1015cm-2〜3.0×1015cm-2の濃度にするのが望ましい。濃度が1.0×1015cm-2よりも下回ると電極の抵抗値が増加し、半導体集積回路動作上別の悪影響がでることが多くなる。
【0036】
なお、pRAMメモリーセルプレート120に隣接するソースドレイン131は絶縁膜110を介してpRAMメモリーセルプレート120に対向する電極部を形成している。
【0037】
図3(a)の工程を実施した後、レジスト195を除去して、図3(b)に示すようにフォトリソグラフィ技術を用いてPMOS領域にレジスト196を形成してNMOS領域にリンを注入(〜15keV 3.0×1015cm-2程度)し、N型ソースドレイン132を形成する。この際、NMOSトランジスタのゲート133にも不純物が注入され、図2(c)で行ったゲート注入と図3(b)で行ったソースドレイン注入を合わせた不純物量が注入されることになる(合計 8.0×1015cm-2程度)。
【0038】
その後図3(c)に示すようにCVD法を用いて、ウエハ全面にBPSG膜を形成し層間絶縁膜140を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いてソース、ドレイン及びゲート電極とAl電極との接続孔150を形成し、その後W等を接続孔150に埋め込み、その後、Al/Cuを全面にスパッタリングで形成して、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いてAl電極151を形成する。
【0039】
上記のように本実施の形態の半導体装置の製造方法は、ゲート低抵抗化のゲート注入をpRAM部にしない構成を備えていることによってセルプレート多結晶シリコン中の不純物濃度を少なくし、セルプレート電極に電圧を印加したとき、電極内部を空乏化させてpRAM部の容量絶縁膜(ゲート絶縁膜)厚をロジック回路に比べて電気的・実効的に厚く設定するものである。
【0040】
本発明では、要するに記憶装置として正常に動作する電圧をセルプレート電極に印加したとき、電極を構成する多結晶シリコン膜の、容量絶縁膜界面付近の部分で空乏化出来るような不純物量を導入すればよい。従って図2(b)、同図(c)、図3(a)の工程においてセルプレート電極を形成すべき多結晶シリコン膜領域にゲート不純物注入、ソース/ドレイン注入用不純物注入をおこなわず、別工程でセルプレート電極を形成すべき多結晶シリコン膜領域に空乏化できる濃度に対応する不純物量を注入することができる。なお、上記実施の形態ではpRAMをNwell領域に形成した例を示したが、Pwell領域に形成しても良く、その際のゲート不純物はN型の砒素,リン等の元素を使用することが出来る。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の半導体装置によれば、電極内部が空乏化すると見かけ上絶縁膜厚が大きくなるので、空乏化する不純物濃度を調整することにより、絶縁膜厚を制御可能となる。したがって、例えば冶金学的なゲート絶縁膜はトランジスタのゲート絶縁膜と半導体記憶装置の容量絶縁膜とが同じ、すなわち同じ膜厚の絶縁膜を形成しても、ゲート電極および容量電極にイオン注入などを用いて行う不純物導入量が異なるために、電気特性的には異なる膜厚の絶縁膜として振る舞うようにすることが出来る。
【0042】
このため、トランジスタのゲート電極不純物量とセルプレート電極の不純物量を調整することにより、ロジック回路のゲート電極は空乏化させず、pRAMのゲート電極を空乏化させることにより、ロジック回路デバイスよりpRAMのゲート絶縁膜を電気的に厚膜に形成できる。その結果、ロジックデバイスは高速化が可能で、一方pRAMは電荷保持特性に優れたデバイスを容易に提供でき、発明の効果は非常に大きい。
【0043】
請求項2記載の半導体装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0045】
請求項記載の半導体装置によれば、請求項と同様な効果がある。
【0046】
請求項または請求項記載の半導体装置の製造方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】図1に続く工程の断面図である。
【図3】図2に続く工程の断面図である。
【図4】ゲート不純物注入量(横軸)に対する電気的実効ゲート絶縁膜厚(縦軸)の関係を示す図である。
【図5】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】図5に続く工程の断面図である。
【図7】図6に続く工程の断面図である。
【符号の説明】
100 p型シリコン基板
101 STI
103 Nwell領域
104 Pwell領域
110 ゲート絶縁膜
111 多結晶シリコン
112 Nwell領域多結晶シリコン
120 pRAMメモリーセルプレート
121 Pwell領域多結晶シリコン
130 PMOS Tr.ゲート
131 ソース・ドレイン
132 ソース・ドレイン
133 NMOS Tr.ゲート
140 層間絶縁膜
150 接続孔
151 Al電極
190、191、192、193、194、195、196 レジスト
300 p型シリコン基板
301 STI
303 Nwell領域
304 Pwell領域
310 ゲート絶縁膜
311 多結晶シリコン
312 Nwell領域多結晶シリコン
320 pRAMメモリーセルプレート
321 Pwell領域多結晶シリコン
330 PMOS Tr.ゲート
331 ソース・ドレイン
332 ソース・ドレイン
333 NMOS Tr.ゲート
340 層間絶縁膜
350 接続孔
351 Al電極
390、391、392、394、395、396 レジスト

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成された絶縁膜を介して形成されたトランジスタの少なくとも半導体材料膜からなるゲート電極と、前記半導体基板上に前記絶縁膜を介して形成された少なくとも前記半導体材料膜からなる容量電極とを有し、前記容量電極中の不純物濃度は、前記ゲート電極中の不純物濃度よりも少なく、かつ前記容量電極に動作に必要な電圧を印加したとき、前記容量電極内部が空乏化する濃度であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記容量電極は、半導体記憶装置の容量電極であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記容量電極に導入される不純物量は1.0×1015cm−2〜3.0×1015cm−2であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板上に絶縁膜および少なくとも半導体膜を順次形成する工程と、容量電極を形成すべき領域以外の第1の領域における前記半導体膜に第1の不純物量で不純物を選択的に導入する工程と、前記容量電極を形成すべき第2の領域に前記第1の不純物量よりも少ない第2の不純物量で不純物を選択的に導入する工程と、前記半導体膜をエッチングし、前記第1の領域にゲート電極を形成し、前記第2の領域に容量電極を形成する工程とを含み、前記第2の不純物量は、前記容量電極に動作に必要な電圧を印加したとき、前記容量電極内部が空乏化する濃度となる量であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板上に絶縁膜および少なくとも半導体膜を順次形成する工程と、前記半導体膜の、容量電極を形成すべき領域以外の第1の領域を露出し、かつ前記容量電極を形成すべき第2の領域にマスクを形成して、前記半導体膜に不純物を導入する工程と、前記半導体膜を選択的にエッチングし、前記第1の領域にトランジスタのゲート電極を形成し、前記第2の領域に容量電極を形成する工程と、前記ゲート電極および前記容量電極をマスクとして前記半導体基板に不純物を導入し、ソース・ドレインを形成する工程とを含み、前記ソース・ドレインを形成する工程においては、前記ゲート電極および前記容量電極にも前記不純物が導入され、かつその不純物量は、前記容量電極に動作に必要な電圧を印加したとき、前記容量電極内部が空乏化する濃度となる量であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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