JP4082575B2 - ドームスイッチ - Google Patents

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【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドーム状の突出部を有する表シートとスペーサシートと回路体とを備えるとともに、可動側及び固定側の接点を備えたドームスイッチに関し、特に、所定位置で山折り方向に折り曲げることが可能なドームスイッチに関する。
【0002 】
【従来の技術】
図10において、ドームスイッチ1は、表シート2とスペーサシート3と回路体4とを備えて構成されている。表シート2には、複数のドーム状の突出部5が形成されており、その内側頂部には電極6が設けられている。スペーサシート3には、各突出部5に対応する位置に貫通孔7が形成されており、反転した突出部5がそこに挿し込まれるようになっている。回路体4には、図示しないスイッチ回路が適宜パターンで配策されている。また、そのスイッチ回路上には、上記電極6に対する接点8が設けられている。
【0003 】
ドームスイッチ1は、スイッチ操作によって突出部5が押下され、反転した突出部5の電極6が回路体4の接点8に接触すると、図示しないスイッチ回路の導通が得られるようになっている。
【0004 】
尚、引用符号9は表シート2とスペーサシート3とを固定するための接着層を示している。また、引用符号10はスペーサシート3と回路体4とを固定するための接着層を示している。さらに、引用符号11はドームスイッチ1を被取り付け部材12に設置するための接着層を示している。ドームスイッチ1は、被取り付け部材12の平坦な面上に設置されるようになっている。
【0005 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記ドームスイッチ1にあっては、そのドームスイッチ1に対する設置面が、仮に図10に示されるような水平面13と傾斜面14とで構成される場合に、次のような問題点を有している。
【0006 】
すなわち、ドームスイッチ1を水平面13及び傾斜面14の連結部分に合わせて山折り方向に折り曲げると、表シート2から回路体4までの屈曲半径がそれぞれ異なることから、矢線Aの位置において回路体4に弛みが生じ、その弛みがドームスイッチ1の設置や美観さらには機能を阻害するという問題点を有している。
【0007 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、回路体に生じる弛みを吸収することが可能なドームスイッチを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のドームスイッチは、所定位置で山折り方向に折り曲げ可能なドームスイッチであって、外面側に突出するとともに内面側に反転可能なドーム状の突出部を有する表シートと、前記突出部の反転に伴って変位する可動側の接点と、該可動側の接点に対向して接触し合う固定側の接点と、該固定側の接点を有する回路体と、前記表シートと前記回路体との間に介在するとともに前記可動側の接点と前記固定側の接点との接触を確保するための貫通孔を形成した一又は複数のスペーサシートと、を備え、且つ、前記スペーサシートの前記所定位置に対応する部分に、前記回路体側から前記表シート側に向けて溝状に凹み、折り曲げ時に生じる前記回路体の弛みが差し込まれて該弛みが吸収される弛み吸収空間部を、前記スペーサシートの端から端まで真っ直ぐに形成するとともに、前記弛み吸収空間部を、前記所定位置に対応する部分の前記表シートと前記スペーサシートの表面とが固定された状態となるよう前記スペーサシートの一部を必ず介在させて形成したことを特徴としている。
【0010】
請求項記載の本発明のドームスイッチは、請求項1に記載のドームスイッチにおいて、前記回路体に対する回路体取り付け面を一方に有するとともに被取り付け部材に対する接着固定面を他方に有する粘着シートを更に備え、且つ、前記回路体には外部との電気的な接続に用いられる外部接続手段を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項記載の本発明のドームスイッチは、請求項に記載のドームスイッチにおいて、前記外部接続手段は、エッジコネクタ端子又はコネクタを有することを特徴としている。
【0012】
請求項記載の本発明のドームスイッチは、請求項に記載のドームスイッチにおいて、前記外部接続手段は、回路体本体から引き出される結線回路部を更に有することを特徴としている。
【0013】
請求項記載の本発明のドームスイッチは、請求項ないし請求項いずれか記載のドームスイッチにおいて、前記粘着シートは、前記接着固定面に離型紙を有することを特徴としている。
【0014 】
請求項1に記載された本発明によれば、表シートとスペーサシートと回路体とを備えるとともに、可動側及び固定側の接点を備えており、これらの構成によってスイッチ操作は次のように作用する。すなわち、突出部が押下されその突出部が反転した後に、可動側の接点と固定側の接点とが接触すると、導通状態が得られる。また、突出部の押下が解除されその突出部が元の状態に復帰すると、これに伴って導通状態が解除される。一方、スペーサシートに弛み吸収空間部を形成したことから、本発明のドームスイッチは次のように作用する。すなわち、所定位置で山折り方向に折り曲げると、その折り曲げ時に生じる回路体の弛みが、弛み吸収空間部に吸収される。もう少し詳しく説明すると、ドームスイッチの折り曲げに伴って次第に回路体に弛みが生じ、その回路体の弛みが弛み吸収空間部に挿し込まれるような状態で吸収される。従って、回路体の弛みがドームスイッチの設置や美観さらには機能を阻害することはない。
【0015】
また、請求項に記載された本発明によれば、弛み吸収空間部と表シートとの間にスペーサシートの一部が介在することから、スペーサシートとしての機能が維持される。すなわち、表シートの変形を防止するための部材としての機能が維持される。
【0016】
請求項に記載された本発明によれば、粘着シートを更に備えた構成であって、回路体が外部接続手段を有することから、ユーザーのニーズに応じた部位に設置することが可能になる。また、固定は接着固定面を被取り付け部材に貼り付けるだけであり、容易に取り付けられる。
【0017】
請求項に記載された本発明によれば、エッジコネクタ端子又はコネクタを介して外部との電気的な接続が行われる。
【0018】
請求項に記載された本発明によれば、回路体本体から引き出された結線回路部の長さの範囲内において、外部との電気的な接続が行われる。
【0019】
請求項に記載された本発明によれば、最終使用時まで接着固定面が保護される。また、接着固定面に離型紙を有した状態でスイッチの持ち運びが可能になる。
【0020 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のドームスイッチの第一の実施形態を示す分解斜視図である。また、図2は第一の実施形態のドームスイッチの拡大断面図、図3は第一の実施形態のドームスイッチの設置状態を示す拡大断面図である。
【0021 】
図1において、引用符号21で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22とスペーサシート23とFPC24とを備えて構成されている。また、設置の際に必要となる粘着シート25や、後述する電極28及び接点35を備えて構成されている。そして、このような構成の本発明のポリドームスイッチ21は、所定位置で山折り方向に折り曲げることが可能なスイッチであって、例えば引用符号26で示される被取り付け部材に設置することができるようになっている。
【0022 】
先ず、上記構成部材について詳細に説明し、次いで、ポリドームスイッチ21の組み付け及び作用を説明する。
【0023 】
図1及び図2において、上記表シート22は、フレキシブル性を有しており、複数の突出部27が形成されている。その各突出部27は、外面側に突出するとともに内面側に反転可能なドーム状に形成されている。また、各突出部27の上記内面には、上記FPC24に対する電極28(特許請求の範囲に記載した可動側の接点に相当)が設けられている。その電極28は、上記内面の頂部に設けられている。
【0024 】
表シート22についてもう少し詳しく説明すると、その表シート22は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシート部材であって、熱プレス(上記内面側から上記外面側に圧力をかける)を施すことにより突出部27が形成されている。また、各突出部27の内面頂部に設けられた電極28は、カーボン等で形成されている(カーボンから成る電極28の場合には印刷によって設けられる)。
【0025 】
表シート22は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、その内面に例えば白色で「ON」、「OFF」、「UP」、「DOWN」、「1」〜「4」の文字が印刷されている(突出部27の近傍に印刷されている)。また、同じく内面には、例えば黒色で背景色も印刷されている(カーボンから成る電極28はこれらの印刷の後で設けられる)。
【0026 】
上記スペーサシート23は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のフレキシブル性を有するシート部材であって、表シート22の変形を防止するための部材として機能するようになっている。また、スペーサシート23は、突出部27のストローク寸法を確保するための部材として機能するようにもなっている(従来のものにない積極的な機能である)。
【0027 】
スペーサシート23についてもう少し詳しく説明すると、そのスペーサシート23は、表裏面に接着剤の層を有しており、表シート22とFPC24とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。また、スペーサシート23は、複数の貫通孔29と複数の空気逃がし部30とを有しており、反転させた各突出部27を挿通させるとともに、各突出部27を反転させた際の上記内面側に存在していた空気を適宜逃がすことができるようになっている。さらに、スペーサシート23は、本発明の特徴となる弛み吸収空間部31を有しており、折り曲げ時に生じる上記FPC24の弛み42(後述する)を吸収することができるようになっている。
【0028 】
各貫通孔29は、対応する突出部27の位置に合わせて各々形成されている。また、各貫通孔29は、対応する突出部27の直径よりも大きな直径を有するように各々形成されている(突出部27の直径と同じであってもよいものとする)。
【0029 】
各空気逃がし部30は、スリット状であって、スペーサシート23の長手方向に並ぶ各貫通孔29の間に形成されている。また、各空気逃がし部30は、対応する貫通孔29に各々連通するように形成されている。
【0030 】
弛み吸収空間部31は、FPC24側から表シート22側に向けて凹む溝であって、本形態においては、その溝状の弛み吸収空間部31がスペーサシート23の長手方向に沿って端から端まで真っ直ぐに形成されている。また、弛み吸収空間部31の形成位置は、ポリドームスイッチ21の折り曲げ位置に対応するようになっており、弛み吸収空間部31の幅及び深さは、FPC24の上記弛みに応じて適宜形成されている。
【0031】
本形態において、弛み吸収空間部31と表シート22との間には、スペーサシート23の一部が必ず介在しており、スペーサシート23としての機能が維持されている。すなわち、表シート22の変形を防止するための部材としての機能が維持されている。
【0032 】
尚、スペーサシート23は、本形態において、例えば突出部27が最大限ストロークすることができる寸法の約半分の厚みを有するシート状に形成されている。例えば、表シート22の厚み(突出部27の高さを除く)は125μm、突出部27が最大限ストロークすることのできる寸法は1.5mm(このうち突出部27の高さは750μm)、スペーサシート23の厚みは750μmになっている。
【0033 】
上記FPC24(FPC:フレキシブル・プリント・サーキット)は、特許請求の範囲に記載した回路体に相当するものであって、所望のパターンに配索されたスイッチ回路32を複数有する回路体本体33と、外部との電気的な接続に用いられる外部接続手段34とを備えて構成されている。
【0034 】
回路体本体33のスペーサシート23側には、上記電極28が接触する接点35(特許請求の範囲に記載した固定側の接点に相当)が複数設けられている。また、回路体本体33の中央近傍には、スペーサシート23の空気逃がし部30に連通する空気逃がし穴36、36が貫通形成されている。尚、本形態において、FPC24の厚みは100μmになっている。特許請求の範囲に記載した回路体としては、FPC(FPC24)に限られるものではないものとする(但し、折り曲げ可能であるものとする)。
【0035 】
外部接続手段34は、回路体本体33から引き出されるように連成された結線回路部37と、結線回路部37の先端部分に設けられた複数のエッジコネクタ端子38とを備えて構成されている。結線回路部37は、適宜長さを有しており、回路体本体33から引き出されたスイッチ回路32が配索されている。また、回路体本体33から引き出されたスイッチ回路32は、対応するエッジコネクタ端子38にそれぞれ接続されている。
【0036 】
上記粘着シート25は、FPC24を接着固定することができるように形成されている。すなわち、粘着シート25は、FPC24に対する回路体取り付け面を一方に有している。また、粘着シート25は、上記被取り付け部材26に対する接着固定面を他方に有している。
【0037 】
粘着シート25には、FPC24の空気逃がし穴36、36に連通する、これと同様の空気逃がし穴39、39が形成されている。その空気逃がし穴39、39は、被取り付け部材26に仮に空間部があった場合に、そこへ空気を逃がすことができるように形成されている。
【0038 】
また、粘着シート25の上記接着固定面には、図示しない離型紙が設けられている。その図示しない離型紙は、最終使用時まで上記接着固定面を保護するとともに、ポリドームスイッチ21の持ち運びを可能にするために設けられている。
【0039 】
尚、粘着シート25は、ポリドームスイッチ21のフレキシブル性を損なわない範囲で補強部材として機能させることも可能である。
【0040 】
上記被取り付け部材26は、本形態において、例えば水平面40と、水平面40に対して傾斜する傾斜面41とを有して構成されており、その水平面40及び傾斜面41に跨ってポリドームスイッチ21が設置されるようになっている。
【0041 】
上記構成において、ポリドームスイッチ21は次のように組み立てられる。先ず、表シート22をスペーサシート23の表面に接着固定するとともに、FPC24をスペーサシート23の裏面に接着固定し、次に、これらをFPC24側から粘着シート25の回路体取り付け面に接着固定することにより組み立てられる。
【0042 】
そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ21は、図3に示される如く、被取り付け部材26の水平面40及び傾斜面41に跨って設置される。すなわち、ポリドームスイッチ21を水平面40及び傾斜面41の連結部分に合わせて山折り方向に折り曲げ、粘着シート25を介して例えば先ず水平面40への接着固定を開始する。水平面40への接着固定が終了したら、次に残りの部分を傾斜面41へ接着固定する。これにより、ポリドームスイッチ21の設置が完了する。
【0043 】
尚、設置に際しては、粘着シート25の図示しない離型紙が剥がされ、上記接着固定面が水平面40及び傾斜面41に対し密着状態に張り付けられる。また、設置の際に、FPC24に弛み42が生じるが(表シート22からFPC24までの屈曲半径がそれぞれ異なり、これによって弛み42が生じる)、その弛み42はスペーサシート23の弛み吸収空間部31に吸収される。もう少し詳しく説明すると、ポリドームスイッチ21の折り曲げに伴って、FPC24に弛み42が生じ、これが次第に大きくなるが、その弛み42はスペーサシート23の弛み吸収空間部31に挿し込まれるような状態で吸収される。
【0044 】
次に、ポリドームスイッチ21の作用を説明する(作用図面は省略する)。
【0045 】
スイッチ操作前となる突出部27に荷重が掛かっていない状態では、突出部27自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、突出部27が押下されると(下方向に荷重を掛けると)、突出部27は押下による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する(この時、クリック感が生じる)。突出部27が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部27の押下がスムーズに進行する。反転した突出部27はスペーサシート23の貫通孔29に挿通され、突出部27に設けられた電極28は貫通孔29を介してFPC24の接点35に接触する。
【0046 】
これにより、スイッチ回路32が導通状態となり、ポリドームスイッチ21はONされる。一方、下方向の荷重が解除されると、突出部27はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ21はOFFされる。
【0047 】
以上、本形態のポリドームスイッチ21は、折り曲げ時に生じるFPC24の弛み42をスペーサシート23の弛み吸収空間部31により吸収することができる。これにより、スイッチの設置や美観さらには機能を阻害する要因を排除することができる。
【0048 】
また、本形態のポリドームスイッチ21は、弛み吸収空間部31をFPC24側から表シート22側に向けて凹む溝とし、弛み吸収空間部31と表シート22との間にスペーサシート23の一部を介在させたことから、スペーサシート23としての機能を維持することができる。
【0049 】
さらに、本形態のポリドームスイッチ21は、粘着シート25を備えるとともにFPC24に外部接続手段34を設けたことから、ユーザーのニーズに応じた部位に設置することや、容易に設置することができる。
【0050 】
さらにまた、本形態のポリドームスイッチ21は、エッジコネクタ端子38を介して外部との電気的な接続を行うことができることから(後述するコネクタ61も同じ)、より一層設置を容易にすることができる。
【0051 】
その他、本形態によれば、フレキシブル性を損なわない範囲でスペーサシート23の厚みを厚くし、必要なストローク寸法を確保すれば、突出部27の高ストローク化を図ることができる(言い換えれば、スペーサシート23の厚み次第で、スイッチ操作の際の突出部27のストローク寸法を必要な寸法に設定することができる)。
【0052 】
続いて、図4ないし図6を参照しながら第二の実施形態としてのドームスイッチを説明する。図4は本発明によるドームスイッチの第二の実施形態を示す分解斜視図である。また、図5は第二の実施形態のドームスイッチの拡大断面図、図6は第二の実施形態のドームスイッチの設置状態を示す拡大断面図である。尚、上述のポリドームスイッチ21の構成部材と基本的に同じものは同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0053 】
図4において、引用符号51で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22とスペーサシート52とFPC24とを備えて構成されている。また、設置の際に必要となる粘着シート25や、電極28及び接点35を備えて構成されている。そして、このような構成の本発明のポリドームスイッチ51は、上述のポリドームスイッチ21(図1参照)と同様、所定位置で山折り方向に折り曲げることが可能なスイッチであって、例えば被取り付け部材26に設置することができるようになっている。
【0054 】
図4及び図5において、上記スペーサシート52は、上層スペーサシート53と下層スペーサシート54とを備えて構成されている。すなわち、本形態のスペーサシート52は、二層で構成されている(下層スペーサシート54を増やして三層以上にしてもよい)。また、スペーサシート52は、上述のスペーサシート23(図1参照)と同様に、弛み吸収空間部31を有している。さらに、スペーサシート52は、上述のスペーサシート23(図1参照)と同様に、表シート22の変形を防止するための部材として機能するとともに、突出部27のストローク寸法を確保するための部材として機能するようになっている。
【0055 】
上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54は、共に例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂製のシート部材であって、上層スペーサシート53の方が下層スペーサシート54よりも薄肉に形成されている。尚、本形態において、上層スペーサシート53の厚みは150μm、下層スペーサシート54の厚みは300μmになっており、上層スペーサシート53が突出部27のストローク寸法を確保する際の微調整用のシート部材として機能するようになっている。
【0056 】
上層スペーサシート53は、表裏面に接着剤の層を有しており、表シート22と下層スペーサシート54とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。また、上層スペーサシート53は、複数の貫通孔29を有している。
【0057 】
下層スペーサシート54は、本形態において、例えば二つに分割された分割下層スペーサシート55、55を有して構成されている。その分割下層スペーサシート55、55は、表裏面に接着剤の層を有しており、上層スペーサシート53とFPC24とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。また、分割下層スペーサシート55、55は、これら二つを合わせて上層スペーサシート53と同じ複数の貫通孔29と複数の空気逃がし部30とを有している(分割下層スペーサシート55、55の貫通孔29の直径は、上層スペーサシート53の貫通孔29の直径よりも大きく若しくは等しく形成されている。直径が大きくなれば空気逃がしに係るエリアを大きく取ることができ、上記クリック感を損なうことはない)。
【0058 】
上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54(分割下層スペーサシート55、55)は、これら上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54(分割下層スペーサシート55、55)を重ねてスペーサシート52を構成すると、上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54(分割下層スペーサシート55、55)のそれぞれの貫通孔29が一致するようになっている。また、間隔をあけて分割下層スペーサシート55、55を上層スペーサシート53に重ねることにより、スペーサシート52の長手方向に沿って端から端まで真っ直ぐな溝になる弛み吸収空間部31が形成されるようになっている。
【0059 】
尚、スペーサシート52の弛み吸収空間部31は、上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54(分割下層スペーサシート55、55)を積層した状態において、FPC24側から表シート22側に向けて凹む溝であり、ポリドームスイッチ51の折り曲げ位置に対応する位置に形成されている。また、FPC24に生じる弛み42の大きさに応じて幅及び深さが適宜形成されている。
【0060 】
上記構成において、ポリドームスイッチ51は次のように組み立てられる。先ず、表シート22を、上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54を積層し弛み吸収空間部31を有するように形成したスペーサシート52の表面に接着固定するとともに、FPC24をスペーサシート52の裏面に接着固定し、次に、これらをFPC24側から粘着シート25の回路体取り付け面に接着固定することにより組み立てられる。
【0061 】
そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ51は、図6に示される如く、被取り付け部材26の水平面40及び傾斜面41に跨って設置される。すなわち、ポリドームスイッチ51を水平面40及び傾斜面41の連結部分に合わせて山折り方向に折り曲げ、粘着シート25を介して例えば先ず水平面40への接着固定を開始する。水平面40への接着固定が終了したら、次に残りの部分を傾斜面41へ接着固定する。これにより、ポリドームスイッチ51の設置が完了する。
【0062 】
尚、設置に際しては、粘着シート25の図示しない離型紙が剥がされ、上記接着固定面が水平面40及び傾斜面41に対し密着状態に張り付けられる。また、設置の際に、FPC24に弛み42が生じるが(表シート22からFPC24までの屈曲半径がそれぞれ異なり、これによって弛み42が生じる)、その弛み42はスペーサシート52の弛み吸収空間部31に吸収される。もう少し詳しく説明すると、ポリドームスイッチ51の折り曲げに伴って、FPC24に弛み42が生じ、これが次第に大きくなるが、その弛み42はスペーサシート52の弛み吸収空間部31に挿し込まれるような状態で吸収される。
【0063 】
次に、ポリドームスイッチ51の作用を説明する(作用図面は省略する)。
【0064 】
スイッチ操作前となる突出部27に荷重が掛かっていない状態では、突出部27自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、突出部27が押下されると(下方向に荷重を掛けると)、突出部27は押下による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する(この時、クリック感が生じる)。突出部27が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部27の押下がスムーズに進行する。反転した突出部27はスペーサシート52の貫通孔29に挿通され、突出部27に設けられた電極28は貫通孔29を介してFPC24の接点35に接触する。
【0065 】
これにより、スイッチ回路32が導通状態となり、ポリドームスイッチ51はONされる。一方、下方向の荷重が解除されると、突出部27はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ51はOFFされる。
【0066 】
以上、本形態のポリドームスイッチ51は、折り曲げ時に生じるFPC24の弛み42をスペーサシート52の弛み吸収空間部31により吸収することができる。これにより、スイッチの設置や美観さらには機能を阻害する要因を排除することができる。
【0067 】
また、本形態のポリドームスイッチ51は、弛み吸収空間部31をFPC24側から表シート22側に向けて凹む溝とし、弛み吸収空間部31と表シート22との間にスペーサシート52の一部を介在させたことから(本形態においては上層スペーサシート53を介在させた)、スペーサシート52としての機能を維持することができる。
【0068 】
さらに、本形態のポリドームスイッチ51は、粘着シート25を備えるとともにFPC24に外部接続手段34を設けたことから、ユーザーのニーズに応じた部位に設置することや、容易に設置することができる。
【0069 】
さらにまた、本形態のポリドームスイッチ51は、エッジコネクタ端子38を介して外部との電気的な接続を行うことができることから(後述するコネクタ61も同じ)、より一層設置を容易にすることができる。
【0070 】
その他、本形態によれば、フレキシブル性を損なわない範囲でスペーサシート52の厚みを厚くし、必要なストローク寸法を確保すれば、突出部27の高ストローク化を図ることができる(言い換えれば、スペーサシート52の厚み次第で、スイッチ操作の際の突出部27のストローク寸法を必要な寸法に設定することができる)。
【0071 】
続いて、上記ポリドームスイッチ21(51)に基づく変形例を説明する。図7は上記外部接続手段34の他の一例を説明するための斜視図である。また、図8は上記外部接続手段34の更に他の一例を説明するためので断面図ある。
【0072 】
図7において、上記外部接続手段34には、複数のエッジコネクタ端子38が設けられているが、図7に示される如く、その複数のエッジコネクタ端子38に替えて、仮想線で示されるようなコネクタ61を結線回路部37の先端部分に設けてもよいものとする。このように、上記外部接続手段34の構成は、接続相手の形態に合わせて適宜変更可能であるものとする。
【0073 】
図8において、上記外部接続手段34には、適宜長さの結線回路部37が設けられているが、図8に示される如く、複数のエッジコネクタ端子38の部分だけにしてもよいものとする。そして、複数のエッジコネクタ端子38は、回路体本体33に対して直交するように折り曲げて設けたり、粘着シート25の上記接着固定面に沿うように折り曲げて設けたりしてもよいものとする。このように、上記外部接続手段34の構成は、接続相手の形態に合わせて適宜変更可能であるものとする。
【0074 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。すなわち、上記スペーサシート52は、上層スペーサシート53及び下層スペーサシート54を有して構成されているが、その下層スペーサシート54に替えてスペーサシート23を用いてもよいものとする。また、ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)は、図9の他の構成例のような構成を有してもよいものとする。
【0075 】
図9において、引用符号141で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート142と、スペーサシート143と、メンブレンシート144と、例えば上記弛み吸収空間部31(図2参照)を形成した第二スペーサシート(スペーサシート)145と、FPC146と、複数の接着層147と、粘着シート148とを備えるとともに、可動側の接点149及び固定側の接点150を備えて構成されている。
【0076 】
上記表シート142は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のフレキシブル性を有するシート部材であって、熱プレスを施すことにより形成された一又は複数の突出部151を有している。その突出部151は、表シート142の外面(表面)側に突出するとともに内面(裏面)側に反転可能なドーム形状に形成されている。このような表シート142は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、表シート142の内面又は外面に上述のような文字等が印刷されている。
【0077 】
上記スペーサシート143は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のフレキシブル性を有するシート部材であって、表シート142の変形防止と、突出部151の反転の際の空気抜きと、突出部151のストローク寸法確保とを実現するために設けられている。スペーサシート143の表裏面には、既知の上記接着層147がそれぞれ設けられており、表シート142とメンブレンシート144とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。
【0078 】
このようなスペーサシート143は、突出部151の位置に対応して形成される貫通孔152と、図示しない空気逃がし部とを有している。貫通孔152は、突出部151の直径よりも大きな直径を有するように形成されている(突出部151の直径と同じであってもよいものとする)。貫通孔152には、反転した突出部151が挿通されるようになっている。
【0079 】
上記メンブレンシート144は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のフレキシブル性を有する薄肉のシート部材であって、その裏面の所定位置には、FPC146に対する可動側の接点149が設けられている。
【0080 】
上記第二スペーサシート145は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のフレキシブル性を有するシート部材であって、メンブレンシート144の変形防止及びメンブレンシート144のストローク寸法確保を実現するために設けられている。第二スペーサシート145の表裏面には、接着層147がそれぞれ設けられており、メンブレンシート144とFPC146とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。このような第二スペーサシート145は、可動側の接点149の位置に対応して形成される貫通孔153と、ここでは図示しない上記弛み吸収空間部31(図2参照)とを有している。その図示しない上記弛み吸収空間部31(図2参照)は、ポリドームスイッチ141の折り曲げ位置に対応するように配置形成されている。尚、弛み吸収空間部31は、第二スペーサシート145のみではなくこれよりも上側のスペーサシート143にまで跨って形成してもよいものとする。
【0081 】
上記FPC146は、回路体であって、所望のパターンに配索される図示しないスイッチ回路を有する回路体本体154と、外部との電気的な接続に用いられる図示しない外部接続手段とを備えて構成されている。回路体本体154の第二スペーサシート145側には、可動側の接点149が接触する固定側の接点150が設けられている(その他、LEDのような発光素子を設けてもよいものとする。発光素子を設けた場合には、例えばスペーサシート143、メンブレンシート144、及び第二スペーサシート145に跨るような発光素子用の収容部を形成するとともに、光透過性の機能を持たせるものとする)。図示しない外部接続手段は、回路体本体154から引き出される結線回路部と、その結線回路部の先端部分に設けられる例えばエッジコネクタ端子とを備えて構成されている。
【0082 】
上記粘着シート148は、上述の粘着シート25(図1参照)と同じものであって、接着固定面を有しており被取り付け部材としてのベースプレート155に接着固定することができるように形成されている(ベースプレート155は、例えば図示のような水平面と、図示しない傾斜面とを有している)。
【0083 】
上記構成において、ポリドームスイッチ141は次のように組み立てられる。先ず、表シート142をスペーサシート143の表面に接着固定する。次いで、メンブレンシート144を第二スペーサシート145の表面に接着固定するとともに、FPC146を第二スペーサシート145の裏面に接着固定する。続いて、スペーサシート143の裏面にメンブレンシート144、第二スペーサシート145、及びFPC146で構成されるスイッチ部分を接着固定し、これらをFPC146側から粘着シート148の回路体取り付け面に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたフレキシブル性を有するポリドームスイッチ141は、ベースプレート155に対し同様に取り付けられて次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0084 】
スイッチ操作前となる突出部151に荷重が掛かっていない状態では、突出部151自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指156により突出部151が矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作)、突出部151が指156の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する(この時、クリック感が生じる)。
【0085 】
突出部151が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部151の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部151は更に押し込まれてスペーサシート143の貫通孔152に挿通され、メンブレンシート144を押圧する。メンブレンシート144が押圧されると撓みが生じ、そのメンブレンシート144に設けられた可動側の接点149が第二スペーサシート145の貫通孔153を介してFPC146の固定側の接点150に接触する。
【0086 】
これにより、FPC146の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ141はONされる。一方、指156が離され下方向の荷重が解除されると、メンブレンシート144及び突出部151はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ141はOFFされる。
【0087 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、回路体に生じる弛みを吸収することが可能なドームスイッチを提供することができるという効果を奏する。すなわち、スペーサシートに弛み吸収空間部を形成したことから、折り曲げ時に生じる回路体の弛みを弛み吸収空間部に吸収することができる。これにより、ドームスイッチの設置や美観さらには機能を阻害する要因を排除することができる。
【0088】
また、請求項に記載された本発明によれば、弛み吸収空間部と表シートとの間にスペーサシートの一部を必ず介在させたことから、上記の効果に加え、スペーサシートとしての機能を維持することができるという効果を奏する。
【0089】
請求項に記載された本発明によれば、粘着シートを更に備えた構成であって、回路体が外部接続手段を有することから、請求項1の発明の効果に加え、ユーザーのニーズに応じた部位に設置することができるという効果を奏する(設置範囲を一層広げることができる)。また、容易に取り付けることができる(容易に設置することができる)という効果を奏する。
【0090】
請求項に記載された本発明によれば、エッジコネクタ端子又はコネクタを介して外部との電気的な接続を行うことができることから、請求項の発明の効果に加え、より一層設置を容易にすることができるという効果を奏する。
【0091】
請求項に記載された本発明によれば、回路体本体から引き出された結線回路部の長さの範囲内において、外部との電気的な接続を行うことができることから、請求項の発明の効果に加え、より一層設置範囲を広げることができるという効果を奏する。
【0092】
請求項に記載された本発明によれば、請求項ないし請求項いずれかの発明の効果に加え、接着固定面の保護とスイッチの持ち運びを可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドームスイッチの第一の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】第一の実施形態のドームスイッチの拡大断面図である。
【図3】第一の実施形態のドームスイッチの設置状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明によるドームスイッチの第二の実施形態を示す分解斜視図である。
【図5】第二の実施形態のドームスイッチの拡大断面図である。
【図6】第二の実施形態のドームスイッチの設置状態を示す拡大断面図である。
【図7】外部接続手段の他の一例を説明するための斜視図である。
【図8】外部接続手段の更に他の一例を説明するためので断面図ある。
【図9】本発明によるドームスイッチの他の構成例を示す断面図である。
【図10】従来例のドームスイッチの拡大断面図である。
【符号の説明】
21 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
22 表シート
23 スペーサシート
24 FPC(回路体)
25 粘着シート
26 被取り付け部材
27 突出部
28 電極(可動側の接点)
29 貫通孔
30 空気逃がし部
31 弛み吸収空間部
32 スイッチ回路
33 回路体本体
34 外部接続手段
35 接点(固定側の接点)
36、39 空気逃がし穴
37 結線回路部
38 エッジコネクタ端子
40 水平面
41 傾斜面
42 弛み
51 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
52 スペーサシート
53 上層スペーサシート
54 下層スペーサシート
55 分割下層スペーサシート
61 コネクタ
141 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
142 表シート
143 スペーサシート
144 メンブレンシート
145 第二スペーサシート(スペーサシート)
146 FPC(回路体)
147 接着層
148 粘着シート
149 可動側の接点
150 固定側の接点
151 突出部
152、153 貫通孔
154 回路体本体
155 ベースプレート
156 指

Claims (5)

  1. 所定位置で山折り方向に折り曲げ可能なドームスイッチであって、
    外面側に突出するとともに内面側に反転可能なドーム状の突出部を有する表シートと、
    前記突出部の反転に伴って変位する可動側の接点と、
    該可動側の接点に対向して接触し合う固定側の接点と、
    該固定側の接点を有する回路体と、
    前記表シートと前記回路体との間に介在するとともに前記可動側の接点と前記固定側の接点との接触を確保するための貫通孔を形成した一又は複数のスペーサシートと、
    を備え、且つ、
    前記スペーサシートの前記所定位置に対応する部分に、前記回路体側から前記表シート側に向けて溝状に凹み、折り曲げ時に生じる前記回路体の弛みが差し込まれて該弛みが吸収される弛み吸収空間部を、前記スペーサシートの端から端まで真っ直ぐに形成するとともに、前記弛み吸収空間部を、前記所定位置に対応する部分の前記表シートと前記スペーサシートの表面とが固定された状態となるよう前記スペーサシートの一部を必ず介在させて形成した
    ことを特徴とするドームスイッチ。
  2. 請求項1に記載のドームスイッチにおいて、
    前記回路体に対する回路体取り付け面を一方に有するとともに被取り付け部材に対する接着固定面を他方に有する粘着シートを更に備え、且つ、前記回路体には外部との電気的な接続に用いられる外部接続手段を設けた
    ことを特徴とするドームスイッチ。
  3. 請求項2に記載のドームスイッチにおいて、
    前記外部接続手段は、エッジコネクタ端子又はコネクタを有する
    ことを特徴とするドームスイッチ。
  4. 請求項3に記載のドームスイッチにおいて、
    前記外部接続手段は、回路体本体から引き出される結線回路部を更に有する
    ことを特徴とするドームスイッチ。
  5. 請求項2ないし請求項4いずれか記載のドームスイッチにおいて、
    前記粘着シートは、前記接着固定面に離型紙を有する
    ことを特徴とするドームスイッチ。
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