JP4187200B2 - 集約配置化スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチを集約配置して形成される集約配置化スイッチに関し、特に、例えば車両用パワーシートに適用される集約配置化スイッチに関する。
【0002 】
【従来の技術】
例えば車両用パワーシートに適用されるパワーシートスイッチについて図8ないし図12を参照しながら説明する。図8は平面図、図9はスイッチノブ部分を断面にした平面図、図10はスイッチの一部を断面にした側面図、図11は意匠を示す平面図、図12はシートの作動説明図である。
【0003 】
図8ないし図12において、パワーシートスイッチ100は、スイッチ101とリクライニングスイッチ102とを備えて構成されている(例えば特許文献1参照)。スイッチ100は、シート200におけるシートクッション201を前後移動するためのスライドスイッチ105と、シートクッション201の前部を上下移動するための前部バーチカルスイッチ104と、シートクッション201の後部を上下移動するための後部バーチカルスイッチ106とを有している。これら三つのスイッチ104、105、106は、スライドスイッチ105を中心にして、前部バーチカルスイッチ104と後部バーチカルスイッチ106とを左右対称に配置して水平方向に並列して設けられている。リクライニングスイッチ102は、シート200におけるシートバック202を調整するために設けられている。
【0004 】
スイッチ101は、三つのスイッチ104、105、106に共通する横方向に長い一つのスイッチノブ103を有している。そして、そのスイッチノブ103を動作調節方向に操作することによって、各スイッチ104、105、又は106の切り換えを行えるように構成されている。すなわち、スイッチ101は、シートクッション201を前方あるいは後方へ移動させたい時に、スイッチノブ103をB矢印方向に沿って前方あるいは後方へ移動させて、シートクッション201の所望の作動を得るようになっている。また、シートクッション201の前部を上方あるいは下方へ移動させたい時には、スイッチノブ103をA矢印方向に沿って上方あるいは下方へ移動させることによって、シートクッション201の所望の作動を得るようになっている。
【0005 】
【特許文献1】
実開昭59−103331号公報
【0006 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術にあっては、限られたスペースの中に多くのスイッチを集約状態に配置することが非常に困難であった。従って、パワーシートスイッチ100は、スイッチ101とリクライニングスイッチ102とに分けられて構成されていた。
【0007 】
その他、パワーシートスイッチ100がスイッチ101とリクライニングスイッチ102とに分けられることから、各スイッチ101、102毎に一々、意匠部を形成しなければならないという問題点があった。
【0008 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、スイッチの集約配置がなされた集約配置化スイッチを提供することを課題とする。また、意匠部の形成が容易な集約配置化スイッチを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明の集約配置化スイッチは、合成樹脂製のシート部材で構成され、押圧移動に伴い裏面側に反転可能となるように形成されるドーム形状の押圧部が複数形成され、表面側に突出するように形成され、スイッチノブの表面(外側)全体を覆う表シートと、
導電性材料からなり押圧部内面の頂部に設けられ該押圧部の押圧移動に伴って変位する可動側の接点と、
スイッチ回路を有する回路体本体と、外部との電気的な接続に用いられる接続用回路体とを備え、該回路体本体の前記可動側の接点に対向して接触し合う固定側の接点を備える回路体と、
合成樹脂製の柔軟性を有するシート部材であって、前記表シートと前記回路体との間に介在し、前記表シートの変形防止と、前記押圧部の反転の際の空気抜きと、前記押圧部のストローク寸法を確保するとともに前記可動側の接点と前記固定側の接点との接触を確保するための貫通孔を形成した一又は複数のスペーサシートと、
からなる前記スイッチと異なるリクライニングスイッチとしての機能の薄型のスイッチを,
前記スイッチノブの表面に設け、該スイッチノブによるスイッチ操作の他に前記薄型のスイッチのスイッチ操作を付加したことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の本発明の集約配置化スイッチは、請求項1に記載の集約配置化スイッチにおいて、前記表シートに前記スイッチノブ用の意匠部を設けたことを特徴としている。
【0012 】
請求項1に記載された本発明によれば、スイッチノブの表面に薄型のスイッチが設けられる。これにより、スイッチノブによるスイッチ操作の他に薄型のスイッチのスイッチ操作が付加される。従って、限られたスペースの中に多くのスイッチを集約状態に配置すること、すなわちスイッチの集約配置化を図ることが可能になる。
【0014】
請求項2に記載された本発明によれば、薄型のスイッチの表シートにスイッチノブ用の意匠部が設けられる。これにより、薄型のスイッチの意匠部及びスイッチノブ用の意匠部の形成が同時に行えるようになる。従って、製造工程の簡素化を図ることが可能になる。
【0015 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の集約配置化スイッチの一実施の形態を示す分解斜視図である。また、図2は集約配置化スイッチの断面図、図3は薄型スイッチ及びスイッチノブの分解斜視図、図4は接続用回路体の動作説明図、図5は集約配置化スイッチの断面図(スイッチ操作時)、図6は薄型スイッチの構成を示す断面図である。
【0016 】
図1及び図2において、引用符号1は特に限定するものではないが、自動車のシート(パワーシート)に設けられるパワーシートスイッチ(特許請求の範囲に記載した集約配置化スイッチに相当)を示している。そのパワーシートスイッチ1は、限られたスペースの中に多くのスイッチを集約状態に配置したものとして構成されている。
【0017 】
パワーシートスイッチ1は、スイッチ2と薄型のスイッチ3とを備えて構成されている。具体的には、スイッチ2のスイッチノブ4の表面にリクライニングスイッチとしての機能を持たせた薄型のスイッチ3を設けて構成されている。パワーシートスイッチ1は、スイッチノブ4によるスイッチ2のスイッチ操作の他に、薄型のスイッチ3のスイッチ操作を付加したものに構成されている。以下、上記スイッチ2及び薄型のスイッチ3について順に詳細に説明する。
【0018 】
上記スイッチ2は、シートの側部5の内側に設けられる防塵/防水用ブーツ6、アッパーケース7、スイッチ素子8〜10、基板11、及びリアケース12と、開口部13を介してシートの側部5の外側に設けられるスイッチノブ4とを備えて構成されている。
【0019 】
防塵/防水用ブーツ6は、ゴム製の柔軟なシート状の部材であって、アッパーケース7の上面及び側面を覆うように形成されている。このような防塵/防水用ブーツ6には、三つの操作ピン挿通部14と一つの保護筒挿通部15とが形成されている。各操作ピン挿通部14は、スイッチ素子8〜10の位置に応じて形成されている。各操作ピン挿通部14には、スイッチ素子8〜10の各操作ピン16がそれぞれ挿通されるようになっている。また、保護筒挿通部15は、スイッチノブ4の回路体保護筒17の位置に応じて形成されている。保護筒挿通部15には、スイッチノブ4の回路体保護筒17が挿通されるようになっている。
【0020 】
各操作ピン挿通部14及び保護筒挿通部15には、それぞれ凹凸部分(蛇腹状の部分)が形成されている。このような凹凸部分は、各操作ピン16や回路体保護筒17の位置ずれ(動き)を吸収する機能を有している。
【0021 】
アッパーケース7は、絶縁性を有するものであって、スイッチ素子8〜10及び基板11の大きさに応じて形成されている。このようなアッパーケース7には、三つの円形状の貫通孔と一つの四角形状の貫通孔とが形成されている(符号は省略)。また、アッパーケース7には、フランジ18と可撓性を有する係止片19とが形成されている。フランジ18は、上記シートの側部5の内側への固定(例えばネジ止め)を行う部分であって、必要に応じてその数が設定されている。尚、引用符号20はシートの側部5の内側に形成された固定部を示している。係止片19は、リアケース12を係止するための部分であって、フランジ18と同様、必要に応じてその数が設定されている。
【0022 】
スイッチ素子8は、上記シートにおけるシートクッションを前後移動させるためのものであって、基板11の所定位置に電気的に取り付けられている。また、スイッチ素子9は、シートクッションの前部を上下移動させるためのものであって、スイッチ素子8と同様に基板11の所定位置(スイッチ素子8の右側に)に電気的に取り付けられている。さらに、スイッチ素子10は、シートクッションの後部を上下移動させるためのものであって、スイッチ素子8と同様に基板11の所定位置(スイッチ素子8の左側に)に電気的に取り付けられている。このようなスイッチ素子8〜10には、上述の如く、操作ピン16がそれぞれ設けられている。操作ピン16は、図1中に示した矢印方向に沿っての移動が可能になっている。
【0023 】
基板11には、図示しないスイッチ回路が形成されている。このような基板11には、上記薄型のスイッチ3に対するコネクタ21が設けられている。そのコネクタ21は、基板11に貫通形成された貫通孔22を介して電気的な接続が行えるように形成されている。
【0024 】
リアケース12は、絶縁性を有するものであって、基板11を保持することができるように形成されている。また、リアケース12は、アッパーケース7に係止されるように形成されている。引用符号23はアッパーケース7の係止片19の位置に応じて形成された係止突起を示している。
【0025 】
スイッチノブ4は、例えば合成樹脂製であって、図1ないし図3に示されるような細長い略キャップ形状に形成されている。このようなスイッチノブ4には、上述の如く、回路体保護筒17が形成されている。また、スイッチノブ4の内側には、三つの操作ピン作用部24が形成されている。回路体保護筒17は、その先端が基板11の近傍までのびるような筒形状に形成されている。各操作ピン作用部24は、スイッチ素子8〜10の各操作ピン16の位置に応じて形成されている。また、各操作ピン作用部24は、各操作ピン16の先端部分が差し込まれるように形成されている。このような各操作ピン作用部24は、各操作ピン16の移動を考慮した形状に形成されている。引用符号25は上記薄型のスイッチ3に対する貫通孔を示している。その貫通孔25は、回路体保護筒17に連通するように形成されている。
【0026 】
上記構成に基づいてスイッチ2の操作(作用)を説明する。尚、組み付けの説明については省略するものとする。スイッチ2は、従来同様の方法で組み付けられているものとする。
【0027 】
先ず、シートクッションを前方あるいは後方へ移動させる時には、スイッチノブ4をB矢印方向に沿って前方あるいは後方へ移動させて(図5参照)、所望の作動を得るようになっている。次に、シートクッションの前部を上方あるいは下方へ移動させる時には、スイッチノブ4をA矢印方向に沿ってシートクッションの上方あるいは下方へ移動させることによって、所望の作動を得るようになっている。続いて、シートクッションの後部を上方あるいは下方へ移動させる時には、スイッチノブ4をC矢印方向に沿ってシートクッションの上方あるいは下方へ移動させることによって、所望の作動を得るようになっている。
【0028 】
図1ないし図6において、上記薄型のスイッチ3は、スイッチノブ4の表面に設けられており、ここではそのスイッチノブ4の表面(外側)全体を覆う表シート31と、可動側の接点32と、スペーサシート33と、固定側の接点34及び接続用回路体35を有する回路体36とを備えて構成されている。薄型のスイッチ3は、このような構成によって薄型に形成されている。
【0029 】
表シート31は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のシート部材であって、各スイッチ機能に応じた意匠部を有している。すなわち、表シート31は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、表シート31の内面又は外面に背景色が印刷されている。そして、特に限定するものではないが、後述する突出部37の内面又は突出部外面には、上記背景色とは別の色のシンボル表示が表示されている。そのシンボル表示は、薄型のスイッチ3の意匠部を構成している。一方、表シート31の平坦な部分には、スイッチ2側の意匠部が形成されている。引用符号31aはスイッチ2側の意匠部を示している。
【0030 】
このような表シート31には、ドーム形状の突出部37(特許請求の範囲に記載した押圧部に相当)が複数形成されている。その突出部37は、エンボス加工により形成されており、表シート31の表面側に突出するように形成されている。また、突出部37は、表シート31の裏面側に反転可能となるように形成されている。本形態において突出部37は、平面視丸形に形成されているが、この限りではないものとする。また、突出部37は、スイッチ素子8〜10の位置を外して形成されているが、この限りではないものとする。突出部37の配置は、スイッチノブ4の表面側であれば特に限定されないものとする。
【0031 】
突出部37の内側(突出部内面)には、回路体36に対する可動側の接点32が設けられている。その可動側の接点32は、カーボン等からなり突出部内面の頂部に例えば印刷によって設けられている。
【0032 】
スペーサシート33は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の柔軟性を有するシート部材であって、表シート31の変形防止と、突出部37の反転の際の空気抜きと、突出部37のストローク寸法確保とを実現するために設けられている。スペーサシート33は、表シート31の突出部37がある面の大きさに応じて、若しくは表シート31と同じ大きさに形成されている。スペーサシート33の表裏面には、接着層38がそれぞれ設けられている。スペーサシート33は、上記表面側から表シート31の裏面に密着して固定されるとともに、回路体36を上記裏面に固定することができるように形成されている。
【0033 】
このようなスペーサシート33は、突出部37の位置に対応して形成される貫通孔39と、図示しない空気逃がし部とを有している。貫通孔39は、突出部37の直径よりも大きな直径を有するように形成されている(突出部37の直径と同じであってもよいものとする)。貫通孔39には、反転した突出部37が挿通されるようになっている。
【0034 】
回路体36は、本形態において既知のFPC(FPC:フレキシブル・プリント・サーキット)が用いられている。回路体36は、図示しないスイッチ回路を有する回路体本体と、外部との電気的な接続に用いられる接続用回路体35とを備えて構成されている。上記回路体本体のスペーサシート33側には、上記可動側の接点32が接触する固定側の接点34が設けられている。固定側の接点34は、可動側の接点32に対向するように配置形成されている。上記回路体本体の裏面には、スペーサシート33のものと同様の接着層38が設けられている。薄型のスイッチ3は、上記回路体本体の裏面がスイッチノブ4の表面に接着固定されるようになっている。
【0035 】
接続用回路体35は、上記回路体本体から引き出されるように形成されている。また、接続用回路体35は、スイッチノブ4の貫通孔25を介して回路体保護筒17内に引き出されるように形成されている。このような接続用回路体35の中間には、蛇腹構造の移動量吸収部40が形成されている。また、接続用回路体35の先端部分(端末)には、基板11のコネクタ21に接続されるコネクタ41が設けられている(エッジコネクタ端子のみでもよいものとする)。尚、本形態での移動量吸収部40の移動量Lは約3〜5mmであるものとする。接続用回路体35は、FPCに替えて既知のFFC(FFC:フレキシブル・フラット・ケーブル)等を用いてもよいものとする。
【0036 】
上記構成において、薄型のスイッチ3は次のように組み付けられる。先ず、スペーサシート33の裏面に回路体36を接着固定し、次に、これらをスペーサシート33の表面側から表シート31の裏面に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み付けられた薄型のスイッチ3は、スイッチノブ4の表面を覆うようにして取り付けられる。この時、接続用回路体35は、回路体保護筒17を介して引き出される。その後、接続用回路体35は、基板11のコネクタ21に接続される。
【0037 】
薄型のスイッチ3は、次のように作用する(作用図面は省略する)。図6において、スイッチ操作前となる突出部37に荷重が掛かっていない状態では、突出部37自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、突出部37がスイッチ操作をする者の指により押圧されると(突出部37に荷重を掛ける押圧操作)、突出部37が指の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する(この時、クリック感が生じる)。
【0038 】
突出部37が座屈、反転するとその反転方向の荷重が減少し、突出部37の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部37は更に押し込まれてスペーサシート33の貫通孔39に挿通され、その貫通孔39を介して突出部37に設けられた可動側の接点32が回路体36の固定側の接点34に接触する。
【0039 】
これにより、回路体36の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、薄型のスイッチ3の操作したスイッチはONされる(シートバックの調整が開始される)。一方、上記指が離され上記反転方向の荷重が解除されると、突出部37はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、薄型のスイッチ3の操作したスイッチはOFFされる(シートバックの調整が停止する)。
【0040 】
尚、薄型のスイッチ3に替えて次のような構成を有する薄型のスイッチを用いてもよいものとする。図7において、薄型のスイッチ3′は、ドーム形状に形成された突出部37を有する表シート31と、スペーサシート33と、メンブレンシート42と、第二スペーサシート(スペーサシート)43と、可動側の接点32と、固定側の接点34及び接続用回路体35を有する回路体36とを備えて構成されている(薄型のスイッチ3の構成と基本的に同じものは同一の符号を付している)。
【0041 】
このような構成の薄型のスイッチ3′は、次のように作用する(作用図面は省略する)。スイッチ操作前となる突出部37に荷重が掛かっていない状態では、突出部37自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、突出部37がスイッチ操作をする者の指により押圧されると(突出部37に荷重を掛ける押圧操作)、突出部37が指の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する(この時、クリック感が生じる)。
【0042 】
突出部37が座屈、反転するとその反転方向の荷重が減少し、突出部37の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部37は更に押し込まれてスペーサシート33の貫通孔39に挿通され、メンブレンシート42を押圧する。メンブレンシート42が押圧されると撓みが生じ、そのメンブレンシート42に設けられた可動側の接点32が第二スペーサシート43の貫通孔44を介して回路体36の固定側の接点34に接触する。
【0043 】
これにより、回路体36の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、薄型のスイッチ3′の操作したスイッチはONされる(シートバックの調整が開始される)。一方、上記指が離され上記反転方向の荷重が解除されると、メンブレンシート42及び突出部37はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、薄型のスイッチ3′の操作したスイッチはOFFされる(シートバックの調整が停止する)。
【0044 】
以上、図1ないし図7までを参照しながら説明してきたように、本発明の集約配置化スイッチとしてのパワーシートスイッチ1は、スイッチノブ4の表面に薄型のスイッチ3(3′)を設けたものとして構成されている。これにより、パワーシートスイッチ1は、スイッチノブ4によるスイッチ2のスイッチ操作の他に薄型のスイッチ3(3′)のスイッチ操作が付加されたものになる。従って、限られたスペースの中に多くのスイッチを集約状態に配置することができる。
【0045 】
薄型のスイッチ3(3′)の表シート31には、反転可能なドーム形状の突出部37が形成されている。従って、薄型のスイッチ3(3′)の位置を目視しなくてもその薄型のスイッチ3(3′)の位置を容易に分からせることができる。
【0046 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。尚、上述では反転可能なドーム形状の突出部37を押圧部として表シート31に形成したドームスイッチを用いているが、突出部のない形態のメンブレンスイッチや、クリックシートスイッチ、シートスイッチ、フィルムスイッチ、ラバー(シート)スイッチを用いてもよいものとする。
【0047 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、スイッチノブの表面に薄型のスイッチを設けていることから、限られたスペースの中に多くのスイッチを集約状態に配置することができる。従って、スイッチの集約配置化を図ることができるという効果を奏する。
【0049】
請求項2に記載された本発明によれば、表シートにスイッチノブ用の意匠部を設けていることから、薄型のスイッチの意匠部及びスイッチノブ用の意匠部の形成を同時に行うことができる。従って、意匠部の形成が容易な集約配置化スイッチを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集約配置化スイッチの一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】集約配置化スイッチの断面図である。
【図3】薄型スイッチ及びスイッチノブの分解斜視図である。
【図4】接続用回路体の動作説明図である。
【図5】集約配置化スイッチの断面図(スイッチ操作時)である。
【図6】薄型スイッチの構成を示す断面図である。
【図7】他の例となる薄型スイッチの構成を示す断面図である。
【図8】従来例のパワーシートスイッチの平面図である。
【図9】従来例のパワーシートスイッチのスイッチノブ部分を断面にした平面図である。
【図10】従来例のパワーシートスイッチのスイッチの一部を断面にした側面図である。
【図11】従来例のパワーシートスイッチの意匠を示す平面図である。
【図12】従来例のパワーシートスイッチのシートの作動説明図である。
【符号の説明】
1 パワーシートスイッチ(集約配置化スイッチ)
2 スイッチ
3、3′ 薄型のスイッチ
4 スイッチノブ
5 シートの側部
6 防塵/防水用ブーツ
7 アッパーケース
8〜10 スイッチ素子
11 基板
12 リアケース
13 開口部
14 操作ピン挿通部
15 保護筒挿通部
16 操作ピン
17 回路体保護筒
18 フランジ
19 係止片
20 固定部
21 コネクタ
22 貫通孔
23 係止突起
24 操作ピン作用部
25 貫通孔
31 表シート
31a 意匠部
32 可動側の接点
33 スペーサシート
34 固定側の接点
35 接続用回路体
36 回路体
37 突出部(押圧部)
39 貫通孔
40 移動量吸収部
41 コネクタ
Claims (2)
- 合成樹脂製のシート部材で構成され、押圧移動に伴い裏面側に反転可能となるように形成されるドーム形状の押圧部が複数形成され、表面側に突出するように形成され、スイッチノブの表面(外側)全体を覆う表シートと、
導電性材料からなり押圧部内面の頂部に設けられ該押圧部の押圧移動に伴って変位する可動側の接点と、
スイッチ回路を有する回路体本体と、外部との電気的な接続に用いられる接続用回路体とを備え、該回路体本体の前記可動側の接点に対向して接触し合う固定側の接点を備える回路体と、
合成樹脂製の柔軟性を有するシート部材であって、前記表シートと前記回路体との間に介在し、前記表シートの変形防止と、前記押圧部の反転の際の空気抜きと、前記押圧部のストローク寸法を確保するとともに前記可動側の接点と前記固定側の接点との接触を確保するための貫通孔を形成した一又は複数のスペーサシートと、
からなる前記スイッチと異なるリクライニングスイッチとしての機能の薄型のスイッチを,
前記スイッチノブの表面に設け、該スイッチノブによるスイッチ操作の他に前記薄型のスイッチのスイッチ操作を付加した
ことを特徴とする集約配置化スイッチ。 - 請求項1に記載の集約配置化スイッチにおいて、
前記表シートに前記スイッチノブ用の意匠部を設けた
ことを特徴とする集約配置化スイッチ。
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