JP4082436B2 - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents
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Description
さらに撮像映像のモニタとしてヘッドセット装置を用いる。ヘッドセット装置は使用者が頭部に装着した際に、その表示手段における映像を見ることができるようにする。
つまり撮像時にはビデオカメラ装置と使用者の位置関係や持ち方に関係なく、使用者にはビデオカメラ装置でのアングルやズーム状態などにおける被写体の撮像映像を確認できるようにし、ビデオカメラ装置に対する使用者の位置的な制限をなくす。
また、このヘッドセット装置の表示手段を用いて編集を可能とする。つまり、再生映像を表示手段で表示可能とするとともに、いわゆるGUI(GRAPHICAL USER INTERFACE)による操作を可能とし、複雑な編集操作に対応できるようにする。そしてこの操作のためにコマンダ装置をマウス的に用いる。これはコマンダ装置内に移動センサ手段を設け、コマンダ装置の変位を検出し、その情報をビデオカメラ装置に送信することで実現する。つまり変位情報に基づいてマウスポインタに相当するポインタ制御を行う。そしてこのポインタ制御とともに特定コマンド操作の検出を行うことでマウスのクリック、ドラッグなどに相当する動作を実現する。
さらに、ヘッドセット装置を頭部に装着し、その表示手段における映像を見ることで、ビデオカメラ装置のビューファインダーを用いなくても撮像モニタ映像を確認できる。従って、ビデオカメラ装置に対する使用者の位置的な制限がなくなる。このため、本発明の撮像システムとしてのビデオカメラ装置、コマンダ装置、ヘッドセット装置を用いることで、使用者はビデオカメラ装置の位置や撮像アングルに自分の位置や姿勢が制限されることはなくなり、かつ離れた位置からでも操作やモニタ映像の確認を行うことができるため、一人でカメラマン、インタビュア、モニタオペレータの役目をこなすことができる。
さらに、ヘッドセット装置の表示手段を用いるとともにコマンダ装置にエアマウスとしての機能を与えてGUIによる操作を可能とすることで、複雑な編集操作も可能となり、本発明の撮像システムを高度な編集装置として使用することも可能となる。
これらにより、最小人数での取材撮像や小型機材による機動性の向上を実現するとともに、高度な使用性や撮像/編集機能が発揮できる。
なお、この実施の形態の撮像システムは、ディスク記録再生機能付き撮像装置と、マイクロホン機能付きのリモートコマンダーと、表示機能及びマイクロホン機能付きのヘッドセットと、ディスク記録再生機能付き撮像装置の三脚スタンドとから成る。
そして説明上、ディスク記録再生機能付き撮像装置を「ビデオカメラ」と、マイクロホン機能付きのリモートコマンダーを「マイクコマンダー」と、表示機能及びマイクロホン機能付きのヘッドセットを「ヘッドセット」と、ディスク記録再生機能付き撮像装置の三脚スタンドを「雲台」と、それぞれ称することとする。
1.各装置の外観
1−1 ビデオカメラ及び雲台
1−2 マイクコマンダー
1−3 ヘッドセット
2.使用状態例
3.各装置の内部構成
3−1 マイクコマンダー
3−2 ビデオカメラ
3−3 雲台
3−4 ヘッドセット
4.動作モード
4−1 モード遷移
4−2 待機モード
4−3 収録モード
4−4 編集モード
5.エアマウス機能
6.GUI機能
6−1 画面モード
6−2 スタンバイ画面
6−3 モニタ画面
6−4 プレビュー画面
6−5 トリム/エディット画面
6−6 クリップ/アレンジ画面
1−1 ビデオカメラ及び雲台
図1〜図4でビデオカメラ10及び雲台1の外観を示す。
図1はビデオカメラ10を雲台1に装着した状態の斜視図、図2はビデオカメラ10の左側面図、図3はビデオカメラ10の右側面図、図4はビデオカメラ10のレンズを外した状態の正面図である。
雲台1は三脚部4の上部に、台座部2を垂直方向及び水平方向に回動することのできるパン/チルト機構5が設けられている。
そしてビデオカメラ10を台座部2に装着した状態で方向操作レバー3を持ち上げたり、もしくは左右に移動させることで、パン/チルト機構5を手動で回動させ、ビデオカメラ10の撮像方向を変化させることができる。いわゆるパン操作、チルト操作である。なお後述するが、パン/チルト機構5内には、パンモータ、チルトモータを備え、後述するマイクコマンダー80やビデオカメラ10におけるパン操作、チルト操作に応じてパン回動、チルト回動が行われる。
本体部11の上面には使用者がビデオカメラ10を保持するためのハンドル13が設けられる。
また本体部左側面側にはディスク装填部12及びオープン/クローズキー20が設けられる。オープン/クローズキー20を押すことによりディスク装填部12が開閉され、本体部11の内部に、映像音声記録媒体としてのディスク(光磁気ディスク、光ディスク、磁気ディスクなどの記録可能タイプのディスク)を挿入し、また取り出すことができる。もちろんディスク装填部12内には、ディスクに対して記録再生を行うことができるドライブ機構が設けられている。
本体部11の前面側にはレンズ機構12が着脱可能に取り付けられている。図4からわかるように本体部11の前面側にはレンズマウント機構32が形成されており、このレンズマウント機構32にレンズ機構12を装着する。
ST/STキー21は、撮像の際の収録(映像記録)を開始し、またその撮像(映像記録)を停止させるための押圧操作キーである。マークキー22は撮像映像の収録中に、その記録映像内でのマーキングポイントを指定するための操作キーである。つまり収録中にマークキー22が操作されると、記録媒体であるディスク上で、そのタイミングでの記録位置についてマーキングを行ったインデックスデータが形成され、後の再生時に簡単にそのポイントを探し出すことができるようにするものである。
ズームキーは、ズーム操作のための操作子であり、ズーム状態としてワイド側へのズーム操作とテレ側へのズーム操作が、シーソー型の操作子の両側で行われるようになっている。
モードスイッチ24は例えばスライドスイッチとされ、後述する撮像モードと編集モードを選択する操作子とされる。なお、回動レバー型としたり、プッシュスイッチ型とするなど、他の形態の操作子にしてもよいことはいうまでもない。他の各操作子(20〜31)についても、形状/形態については多様な例が考えられることは同様である。
トランスミッタブロック15の背面側には、バッテリーパック17が装着される。このバッテリーパック17は例えば着脱可能とされる。そして内部に乾電池、充電池などが収納され、バッテリーパック17を装着することでビデオカメラ10に動作電源が供給される。
図5(a)(b)(c)にマイクコマンダー80の正面図、右側面図、背面図を示す。
このマイクコマンダー80は、ビデオカメラ10に対する遠隔操作装置としての機能と、ビデオカメラ10でディスクに収録する音声を集音するマイクロホンとしての機能を有する。
マイクコマンダー80の本体部81は使用者が片手で保持できる形状及びサイズとされ、その本体部80の先端にはマイクロホン82の集音部分が設けられている。
マイクロホン82は実線及び一点鎖線で示すように引出/収納が可能で、例えば使用時には引出状態とする。
パン/チルトキー83は雲台1のパン動作/チルト動作を指示するための操作子であり、上下左右方向に押圧可能な十字押圧キーとされている。そして上下の押圧ポイントがチルト操作、左右の押圧ポイントがパン操作となる。
ズームキー84はビデオカメラ10のズームキー23と同様にシーソー型の押圧キーとされ、レンズ機構12におけるズーム状態をワイド側からテレ側までの任意の状態にコントロールするためのものである。
マーク/クリックキー87はマーキング操作と後述するエアマウス機能の際のクリック操作の機能が与えられている操作キーである。つまり撮像映像の収録中には、ビデオカメラ10のマークキー22と同様に、その記録映像内でのマーキングポイントを指定するためのマーキング操作キーとなり、マーク/クリックキー87が操作されたタイミングでの記録位置についてマーキングを行ったインデックスデータが形成される。また収録中以外では、後述するGUI画面操作でのクリック操作となる。
各種操作子の操作に伴うコマンド情報や、後述する内部の移動センサによる変位情報、さらにはマイクロホン82により集音された音声信号は、内部の送信部からビデオカメラ10に対して送信されることになる。
図6にヘッドセット120の斜視図を示す。
このヘッドセット120は、使用者が頭部に装着できるようにヘッドバンド121が設けられ、このヘッドバンド121の両端部にビューファインダ部122とマイクロホン124がそれぞれ取り付けられた構成となっている。
そしてヘッドバンド121により頭部に装着した状態で、使用者の右目の直前にビューファインダ部122が位置するとともに、使用者の口の近辺にマイクロホン124が位置するようにされている。
ビューファインダ部122は使用者側に向かって液晶パネル等による小型の表示部が形成されており、使用者は表示される画像として撮像モニタや再生映像、GUI画像などを見ることができる。
22で表示すべき映像信号を受信するとともに、マイクロホン124で集音した音声信号をビデオカメラ10に送信する送受信回路構成がとられている。
電源スイッチ125はヘッドセット120の動作電源のオン/オフスイッチである。
なお、ビデオカメラ10、マイクコマンダー80、ヘッドセット120の間の情報の送受信は電波を用いて行うものとして以下の説明を進めるが、赤外線などの他の媒体を用いた通信方式を採用してもよい。また、ビデオカメラ10とマイクコマンダー80間と、ビデオカメラ10とヘッドセット120間では、異なる通信方式を採用してもかまわない。
本例の撮像システムの使用状態を図7から図11に例示する。
図7はビデオカメラ10を雲台1に装着して使用する際のイメージを示している。
使用者は頭部にヘッドセット120を装着し、ビューファインダー部120での画像表示を見ることができるようにし、またマイクロホン124で自分の声が集音できるようにする。
そして例えば一方の手で雲台1の方向操作レバー3を操作して撮像方向をコントロールするとともに、他方の手でマイクコマンダー80を保持し、相手方や周囲の音声を集音できるようにする。ビデオカメラ10の撮像開始や終了の操作、マーキング操作はマイクコマンダー80におけるST/STキー86、マーク/クリックキー87で行えばよい。
この図7はある固定ポイントにビデオカメラ10を設置して撮像を行う例であるが、使用者は雲台1及びビデオカメラ10から離れてもかまわない。操作及び映像モニタはマイクコマンダー80及びヘッドセット120により可能なためである。もちろん、雲台1及びビデオカメラ10から離れた位置でも、パン操作、チルト操作、ズーム操作はマイクコマンダー80により可能なため、撮像方向を任意の方向にコントロールすることはできる。
このような使用形態により、使用者自身が広い範囲で歩き回って撮像するような場合に好適である。なお、肩の高さのアングルでの画像が撮像されることになるが、ヘッドセット120のビューファインダ部122により、その撮像映像がモニタできるため、視線を下げる必要がないことは他の使用形態の際と同様である。
また、ビデオカメラ10を雲台1に固定したり、もしくはビデオカメラ10の保持が片手で可能な場合は、マイクコマンダー80の使用が可能となり、例えば図7や図9のスタイルにより、カメラマンとインタビュアーを同時にこなすことができる。
3−1 マイクコマンダー
各装置の内部構成として、まずマイクコマンダー80のブロック図を図12に示す。
マイクコマンダー80の回路構成は、大別してコマンド生成部88、マイク部89、送信処理部90、及び電源回路100を有している。
電源回路100は、電源スイッチ85がオンとされることに応じて、マイクコマンダー80の内部に収納されるバッテリー(乾電池又は充電池)101を用いて動作電源電圧VDDを各部に供給する。
このコマンド生成部88は移動センサ部91、コントローラ92、操作部93、ROM94、変調部95を有する。
移動センサ部91はマイクコマンダー80自体の動きを検出するセンサ部であり、角速度センサ、加速度センサなどが用いられることで、使用者がマイクコマンダー80を上下左右に移動させる(振る)動作による位置変位情報を検出する。本例では角速度センサを用いる例について後に詳述する。
移動センサ部91から出力されるマイクコマンダー80自体の位置変位情報はコントローラ92に供給される。
操作部93は、マイクコマンダー80に形成される各操作子を指す。即ちST/STキー86、パン/チルトキー83、ズームキー84、マーク/クリックキー87である。これらの操作子による操作があった場合は、その操作をコントローラ92が検知することになる。
ROM94には、ST/STキー86に対応するコードとされるコマンド情報、パン/チルトキー83に対応するコードとされるコマンド情報、ズームキー84に対応するコードとされるコマンド情報、マーク/クリックキー87に対応するコードとされるコマンド情報が記憶されている。
例えばST/STキー86が押された場合は、コントローラ92はROM94からST/STキー86に対応するコマンド情報を読み出し、変調部95に供給することになる。
また詳しくは後述するが、コントローラ92は、移動センサ部91での位置変位情報に対応するx、y変位情報を発生させ、そのx、y変位情報としてのコードを変調部95に供給する。
変調部95はコントローラ92から供給されたコード(コマンド情報又はx、y変位情報)に所定の変調処理を行って送信処理部90に出力する。
多重化処理部98は、コマンド情報、x、y変位情報、音声信号を、それぞれ所定の送信方式に従って多重化を行なう。そして多重化処理された送信信号は送信部99で所定のキャリア周波数で変調され、電波信号として送信出力される。
音声信号と、コマンド情報及びx、y変位情報は、それぞれアナログ信号形態で送信変調を行っても、またデジタル信号形態で送信変調を行ってもよい。
例えば音声信号については変調部97でA/D変換及びデジタル変調が行われた上で、送信処理部90に供給するようにしてもよいし、又は変調部で所定の周波数で変調してアナログ信号形態で送信処理部90に供給してもよい。
また、コマンド情報及びx、y変位情報についても、デジタルデータ形態で送信処理部90に供給するほか、変調部95でD/A変換及び所定の周波数による変調等を行ってアナログ信号形態で送信処理部90に供給してもよい。
もちろんさらに他の変調方式として、QPSK変調、FSK変調などの変調方式を採用して送信変調処理としてもよい。
また、図12の例では音声信号と、コマンド情報及びx、y変位情報が多重化されて送信されるようにしているが、それぞれ独立した2つの送信回路系を設けるようにしてもよい。また、独立した送信系統を設ける場合は、一方を電波方式、他方を赤外線方式とするような、異なる無線通信媒体を用いることも考えられる。
また、マイクロホン89が図5に示したように引出/収納できるものであるため、このマイクロホン89自体を電源スイッチとして利用してもよい。例えば引出状態とすることで電源オン、収納状態とすることで電源オフが行われるようにするものである。
ビデオカメラ10は図13のような構成を備える。
撮像素子部41としては、例えばR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色、もしくはYe(イエロー)、Cy(シアン)、Mg(マゼンタ)の各色に対応する画素マトリクス状に配されて2次元のイメージ領域を形成しているCCD(CHARGE COUPLED DEVICE )から成る。
そしてレンズ機構12から取り込まれた被写体からの光線がCCDに結像され、その光量に応じた電荷を電気信号として出力する。即ちR信号,G信号,B信号としての映像信号が出力される。
撮像素子部41から出力された映像信号は、撮像信号処理部42に供給され、CDS(相関2重サンプリング)データ抽出処理、AGC増幅処理等が行なわれ、A/D変換器43でR,G,Bのデジタルデータに変換される。
なお、データ圧縮処理は、記録媒体としてのディスク90における記録フォーマットに応じたものであり、ディスク90の記録に関して、容量、周波数帯域などの事情に応じて設定された記録フォーマットに基づいて圧縮が行なわれるものである。従ってディスク90の記録フォーマットとしてデータ圧縮が不要な方式が採用される場合は、画像圧縮部44での処理は不要となる。
バッファメモリ45への書込動作のために、アドレスジェネレータ46から書込アドレスWadが供給され、バッファメモリ45は画像圧縮部から供給される映像データを書込アドレスWadに応じて記憶していく。
アドレスジェネレータ46は、ライトアドレスカウンタ、リードアドレスカウンタ,クロックジェネレータ等を有しており、ライトアドレスカウンタのカウント値により書込アドレスWadを生成し、またリードアドレスカウンタのカウント値により読出アドレスRadを生成する。バッファメモリ45に対する書込/読出制御、即ち書込アドレスWad、読出アドレスRadの発生は、コントローラ40もしくは画像圧縮部44からのライトリクエストや、コントローラ40もしくは記録処理部47からのリードリクエストに応じて実行することになる。
なおライトアドレスカウンタのカウント動作の基準となる、クロックジェネレータで発生されるクロックは、撮像素子部41におけるCCD転送動作のクロックと同期した状態に保たれる。
記録処理部47は、映像/音声記録媒体としてビデオカメラ10内に装填されているディスク90に対する記録信号を生成する部位である。即ちバッファメモリ45から読み出された映像データに対して変調処理、エラー訂正符号付加処理等を行ない、ディスク90に対応したフォーマットのデータ形態に変換する。そしてその映像データを記録再生ヘッド部48に供給する。
記録再生ヘッド部48は記録処理部47からの記録信号に応じてディスク90に対するデータ記録動作を実行することになる。
記録処理部47もしくはコントローラ40は、記録再生ヘッド部48での記録動作状況に応じた適切なタイミングでバッファメモリ45から映像データを読み出すように、アドレスジェネレータ46に対してリードリクエストを出す。
音声デコーダ61ではマイクコマンダー80での音声信号送信方式に応じたデコード処理を行うことで、マイクロホン82で集音された音声信号を復調し(必要であればA/D変換を行って)、デジタル音声データを記録処理部47に供給する。
記録処理部47はバッファメモリ45から読み出される映像データとともに、音声デコーダ61から供給される音声データについても記録フォーマットに即したエンコード処理を行い、記録データとして記録再生ヘッド部48に供給することになる。
なお、マイクコマンダー80のマイクロホン82で集音された音声と、ヘッドセット120のマイクロホン124で集音された音声はいずれもディスク90に記録されるが、この記録データとして両マイクロホンの音声を区別するために、2チャンネルステレオ方式の両チャンネルに振り分けて各マイクロホン82,124からの音声信号の記録を行うような記録処理が考えられる。例えばマイクコマンダー80とヘッドセット120で送信に用いるキャリア周波数を異なる周波数として設定し、受信部60が両周波数を個別に受信できるようにすればよい。
ただし、ヘッドセット120のマイクロホン124を、使用者が他のオペレータ等との間の通信用に、いわゆるインカムとして使用する形態も考えられる。
マイクロホン124をインカム専用とする場合は、受信部60ではマイクロホン124で集音された音声信号の送信電波については受信復調しないようにすればよい。
またマイクロホン124を記録音声の集音用と、インカム用とを兼用させて切換使用できるようにする場合は、その切換操作をビデオカメラ10の操作キーを用いて行い、切換操作状態に応じて受信部60による受信実行が行われるか否かが制御されるようにすればよい。
また、ヘッドセット120側で記録音声の集音用とインカム用の切換操作を行うようにし、ヘッドセット120がその操作に応じて音声信号の送信キャリア周波数を切り換えるような方式でもよい。もちろん、このとき受信部60はインカム用のキャリア周波数に対応しないようにしておけばよく、ビデオカメラ10側で切換操作は必要ない。
なお、本例ではディスク状記録媒体を用いるものとしているが、磁気テープなどのテープ状記録媒体や、カードタイプの記録媒体、固体メモリデバイスなどを用いるようにしてもよい。
記録再生ヘッド部48による記録動作の際には、トラッキングサーボ、フォーカスサーボ、スレッドサーボ等のサーボエラー信号がサーボプロセッサ54で発生され、サーボドライバ55に供給される。そしてサーボドライバ55はサーボエラー信号に応じて、記録再生ヘッド部48のヘッド走査のフォーカス、トラッキング制御動作、及びスレッド移動動作等のための駆動信号を出力することになる。
この再生処理部48ではディスク90での記録フォーマットに応じた復調処理、エラー訂正処理が行われ映像データ、音声データを抽出する。またディスク90に記録されている映像/音声データを管理する管理情報やアドレスの抽出も行い、管理情報やアドレス情報をコントローラ40に供給する。
再生処理部49では例えばデコード処理で得られた再生音声データはD/A変換を行ってアナログ音声信号として音声出力端子53Aに出力する。
例えばこの音声出力端子53Aは図3に示した入出力端子部32の1つの端子とされ、これによって外部機器にディスク90からの再生音声信号を供給できる。なお、音声出力端子53Aからデジタル音声信号として再生音声信号を出力する形態としてもよい。
モニタ画像生成部51はヘッドセット120のビューファインダ部122で表示されたり、外部の表示装置で表示される画像となる映像信号を生成するプロセッサとして機能する。
このモニタ画像生成部51の動作は、コントローラ40の指示に基づいた動作モード状況に応じて、グラフィックコントローラ58が制御を行う。またグラフィックコントローラ58はキャラクタジェネレータ67を制御して、各動作モード時にそれぞれ必要なキャラクタ画像信号を発生させ、後述するGUI操作画面を形成させる。
この場合、ヘッドセット120には音声復調回路やイヤホンを備えるようにすることで、使用者はヘッドセット120でモニタ音声や再生音声を聞くことができる。
なお、上述したように、ヘッドセット120をオペレータとの通信用にも用いるようにする場合は、ヘッドセット120に音声復調回路やイヤホンを備えることが必要になる。従って、ヘッドセット120に設ける音声復調回路やイヤホンをインカム通信用/音声モニタ用と切り換えられるようにするとともに、送信部52から音声信号を送信してヘッドセット120側で音声モニタできるようにすることは、各装置の構成部位を有効利用して、システム動作として機能を向上させることができることになる。
操作部63は、図2、図3に示したような各種操作子(20〜31)に相当し、コントローラ40はこの操作部63の操作状態を監視している。そして操作が検出されると、その操作に応じた必要な動作制御を実行する。
また、受信部60で受信された情報のうち、マイクコマンダー80からのコマンド情報及びx、y変位情報はコマンドデコーダ62でデコードされ、コントローラ40に供給される。コマンドデコーダ62から入力されたコマンド情報についても、コントローラ40は、そのコマンド情報に応じた制御処理を実行する。
またx、y変位情報は後述するエアマウス機能のための情報となるが、コントローラ40はこのx、y変位情報を座標系で管理するとともに、その情報をグラフィックコントローラ58に与え、モニタ画像生成部51で生成される表示用映像信号上でポインタ表示位置を制御させる。
またビデオカメラ10が雲台1に装着された際に、コントローラ40が雲台1内の回路系(コントローラ71)と通信を行うためにインターフェース部66が設けられる。コントローラ40は、パン操作、チルト操作に応じて、インターフェース部66を介して雲台1側にパン操作情報、チルト操作情報を供給する。
電源電圧VDDの供給オン/オフ(即ち電源オン/オフ)は、コントローラ40が電源キー31の操作の検出に応じて電源回路65を制御することで行われる。なお、このために微弱なスタンバイ電源電圧VSTが常にコントローラ40に供給されており、コントローラ40は電源オフ時でも電源キー操作検出及び電源オン制御等の必要な動作が実行できるようにされている。
なお、例えばACアダプターを用いたり、或いはAC/DCコンバータを内蔵して商用交流電源を利用できるようにしてもよい。
図14は雲台1内の回路構成を示す。
インターフェース部70はビデオカメラ10のインターフェース66に対応する部位であり、ビデオカメラ10が雲台1に装着されてインターフェース66,70の各コネクタ部位が接続されることで、ビデオカメラ10のコントローラ40と雲台1のコントローラ71の通信が可能となる。
また雲台1内にはチルトドライバ74、チルトモータ75が設けられ、コントローラ71はコントローラ40からのチルト操作情報に応じてチルトドライバ74に指示を与え、チルトモータ75を駆動させる。これによって図1に示したパン/チルト機構5が上下に回動され、ビデオカメラ10の撮像方向としてのチルト動作が実行される。
また、雲台1内にはコントローラ71を設けず、パンドライバ72,チルトドライバ74がビデオカメラ10のコントローラ40によって直接制御されるような構成としてもよい。
ヘッドセット120のブロック図を図15に示す。
ヘッドセット120の回路構成は、大別してビューファインダ部130、マイク部131、及び電源回路139を有している。
電源回路139は、図6にも示した電源スイッチ125がオンとされることに応じて、トランスミッタ/バッテリーパック123の内部に収納されるバッテリー(乾電池又は充電池)140を用いて動作電源電圧VDDを各部に供給する。
即ち電源スイッチ125がオンとされることで、図15のスイッチ125a、125bが閉じられ、ビューファインダ部130及びマイク部131に電源回路139からの動作電源電圧VDDが供給される。
なお、図6では詳しく示していないが、例えば電源スイッチ125は、4段階の切換が可能とされる。そして、電源オフ(=スイッチ125a、125bのオフ)、ビューファインダ部122のみの電源オン(=スイッチ125aのみオン)、マイク部131のみの電源オン(=スイッチ125bのみオン)、ビューファインダ部122とマイク部131の電源オン(=スイッチ125a、125bのオン)の4つの電源状態をとることができるようにしている。
なお、電源操作子としては、それぞれ2段階切換の2つのスイッチをそれぞれスイッチ125a、125bとして用いるようにしてもよい。つまりビューファインダ部122とマイク部131で、図6の電源スイッチ125のようなスイッチをそれぞれ専用に設けるものである。
このビューファインダ部122は受信部132、ビデオデコーダ133、表示コントローラ134、表示部135を有する。
デコードされた表示用映像信号は表示コントローラ134に供給される。
表示コントローラ134は液晶パネルなどによる表示部135に対する表示ドライバとして機能し、表示部135にビデオデコーダ133から供給された表示用映像信号の表示動作を実行させる。
表示される表示用映像信号とは、後述するような、撮像収録時の状況提示キャラクタを含む撮像画像の画像モニタ画面、GUI機能のためキャラクタ付きのスタンバイ画面、GUI機能のためキャラクタ付きの編集画面などである。
この表示動作により、ヘッドセット120を装着している使用者に対して撮像画像、撮像状況を提示したり、GUI操作による高度な編集作業を可能とする。
送信部138は変調部137で所定のキャリア周波数で変調された音声信号を、電波により送信出力する。
この送信部138から送信出力された音声信号は、前述のようにビデオカメラ10の受信部60で受信され、音声デコーダ61により音声信号にデコードされデジタル化される。そしてデジタル音声データとして記録処理部47に供給されることで、ディスク90に記録させることができる。
このため、例えばマイクロホン124で集音される使用者の声をディスク90に記録したくない場合などは、マイク部131のみをオフできるようにすると便利である。逆に、ヘッドセット120をマイクロホンとしてのみ使用したい場合などは、ビューファインダ部130をオフとすることで、バッテリー140の節約にもなる。
また、上述したようにマイク部131をインカム用に用いるようにする場合は、マイク部131のみが電源オンとできることは非常に好適なものとなる。
例えば送信部52から送信され受信部132で受信される信号に電源コマンドも含むようにすることで、連動制御可能となる。
また、ビューファインダ部122とマイク部131は個別に電源オン/オフできないようにしてもよい。例えばインカム用途を考えない場合や、回路構成の簡略化を優先させたい場合など、電源スイッチを共通化した方が好適な場合も考えられる。
4−1 モード遷移
以上のように構成される各装置によって、本例の撮像システムが構成されるわけであるが、この撮像システムでは、主に図16のようにモードが切り換えられることにより、多様な動作が可能とされる。
モード切換操作は、図3に示したモードスイッチ24により行われ、このモードスイッチによりビデオカメラ10は図16の撮像モードと編集モードの切換が行われることになる。
そしてこの撮像モードにおいて、ST/STキー21又は86の操作により待機モードと収録モードが切り替わるようにしている。
待機モードとは収録待機中のスタンバイ動作状態、収録モードとは撮像の実行(ディスクへの記録)中の動作状態をいう。
即ちモードスイッチ24により撮像モードとされることで、ビデオカメラ10はまず待機モードとして撮像スタンバイ状態に入る。そして撮像開始のために使用者がST/STキー21又は86を操作すると、ビデオカメラ10は収録モードに移り、撮像収録、即ち被写体映像信号及びマイクロホン82,124からの音声信号を、ディスク90に記録していく動作を行う。
また、撮像終了として再び使用者がST/STキー21又は86を操作すると、ビデオカメラ10は待機モードに戻り、スタンバイ動作状態となる。
つまりマイクコマンダー80は単に情報送信手段として、音声信号、コマンド情報、x、y変位情報を、それぞれ常に送信出力する。そして受信側であるビデオカメラ10において、動作モードに応じて受信された音声信号、コマンド情報、x、y変位情報の取込選択や機能判別を行うこととしている。
また、ヘッドセット120は送信されてきた表示用映像の表示出力を行うとともに、マイクロホン124で得られた音声信号を常に送信する。表示用映像としてのモードに応じた変化や、音声信号の処理は、あくまでビデオカメラ10内部(モニタ画像生成部51、音声デコーダ61)で行われ、ヘッドセット120は単に表示機能、マイクロホン機能を有するのみとしている。
さらにマイクコマンダー80については、マイクロホン82が引出/収納できるタイプであることを利用し、これをモードスイッチとしてもよい。つまり引出状態のときは撮像モード(待機モードもしくは収録モード)、収納状態のときは編集モードとするなどである。
上記のようなモードに応じた機能を実現するための、各モードでのコントローラ40の処理を説明していく。
まず待機モードの処理は図18に示される。
パン/チルトキー83の操作によるコマンド情報が受信された場合は、処理をステップF105からF110に進め、雲台1にパン又はチルト操作の情報を供給する。これにより雲台1はパン/チルト機構5を駆動して、使用者が求めた撮像方向(アングル)状態を実現する。
ズームキー84又は23の操作が行われた場合、コントローラ40はステップF106からF111に進め、そのコマンド情報に応じてズームモータ59を制御し、レンズ機構12内のズームレンズによるズーム状態をテレ側もしくはワイド側に移動させる。
このため図30のようにスタンバイ画面上にはポインタ210が表示させるが、使用者は手に持っているマイクコマンダー80を上下左右に振ることで、ポインタ210を画面上で移動させることができる。
即ち、マイクコマンダー80は、自身の変位状態をx、y変位情報としてビデオカメラ10に送信しているが、コントローラ40はx、y変位情報の受信に応じて処理をステップF103からF107に進め、その受信されたx、y変位情報に基づいて新たなポインタ210の表示位置を算出する。そしてステップF108で、算出したポインタ位置にポインタ210が表示されるように、グラフィックコントローラ58を介してモニタ画像生成部51の処理を制御する。つまりポインタ210の移動表示制御を行う。
なお、マイクコマンダー80をこのようにエアマウスとして使用するための構成及びステップF107のポインタ位置算出処理、ステップF109のエンター処理については後述する。
待機モードの状態からST/STキー86又は21が操作されて収録モードとされると、コントローラ40は図19の処理を行うことになる。
収録モードは実際の撮像動作、即ち映像/音声のディスク90への記録動作を行うモードであり、収録モードに入ると、まずコントローラ40はステップF201として、撮像素子部41で撮像された映像信号、及び音声デコーダ61で取り込まれた音声信号を記録処理部47に供給させる。そして記録再生ヘッド部48、スピンドルサーボ/ドライバ56、サーボプロセッサ54を制御して撮像映像、音声をディスク90に記録していく動作を開始させる。
同時にモニタ画像生成部51に、バッファメモリ45から供給される被写体側の映像(記録映像)と、キャラクタジェネレータ67から得られる所定のキャラクタ映像を用いて、図32のモニタ画面としての表示用映像信号を生成させ、ヘッドセット120の表示部135で表示させる動作を開始させる。なお、図32のようなモニタ画面内容については後述する。
またステップF210で、それまでの記録動作状況に応じて、ディスク90上の所定領域に記録される管理情報を書き換え、例えばその時点で記録停止されるデータ部分を1つの撮像単位であるカットとして管理できるようにする。
これらの記録終了に伴う処理を終えたら、処理を図18の待機モードの処理に移行させる。
ズームキー84又は23の操作が行われた場合、コントローラ40は処理をステップF205からF208に進め、そのコマンド情報に応じてズームモータ59を制御し、レンズ機構12内のズームレンズによるズーム状態をテレ側もしくはワイド側に移動させる。
このためマーク/クリックキー87の操作によるコマンド情報が入力された場合、もしくはビデオカメラ10本体のマークキー22の操作が検出された場合は、処理をステップF203からF206に進め、マーキング処理を行う。例えばその時点の記録映像のタイムコードなど、カット内での記録ポイントを示す情報を保持する。なお、このようなマーク情報は、ステップF210で管理情報更新を行う際に、ディスク90の所定領域に書き込む。
モードスイッチ24により編集モードに設定された場合のコントローラ40の処理は図20のようになる。
編集モードは、ディスク90に収録した映像を再生させたり、編集を行うことのできるモードであり、編集モードに入ると、まずコントローラ40はステップF301として編集画面の表示を開始させる。即ちモニタ画像生成部51に、フレームメモリ50から供給されるディスク再生映像と、キャラクタジェネレータ67から得られる所定の映像を用いて、図33以降に示すプレビュー画面、トリム/エディット画面、クリップ/アレンジ画面などの各種編集画面としての表示用映像信号を生成させ、ヘッドセット120の表示部135で表示させる動作を開始させる。なお、各編集画面内容については後述する。
即ち編集モードではマイクコマンダー80をエアマウスとして用いるGUI機能のみを有効とする。
このため図33のように編集モードの際の画面上にはポインタ210が表示され、使用者は手に持っているマイクコマンダー80を上下左右に振ることで、ポインタ210を画面上で移動させることができる。
即ち、マイクコマンダー80は、自身の変位状態をx、y変位情報としてビデオカメラ10に送信しているが、コントローラ40はx、y変位情報の受信に応じて処理をステップF302からF304に進め、その受信されたx、y変位情報に基づいて新たなポインタ210の表示位置を算出する。そしてステップF305で、算出したポインタ位置にポインタ210が表示されるように、グラフィックコントローラ58を介してモニタ画像生成部51の処理を制御する。つまりポインタ210の移動表示制御を行う。
なお、マイクコマンダー80をこのようにエアマウスとして使用するための構成及びステップF304のポインタ位置算出処理、ステップF306のエンター処理については次に、エアマウス機能として説明する。
本例では、マイクコマンダー80がx,y座標上での位置変位情報と、クリック操作としてのコマンド情報が出力されることで、マイクコマンダー80をGUI操作のためのエアマウスとして使用できることは上述のとおりである。
本例ではマイクコマンダー80のコマンド生成部88に、角速度センサを用いた移動センサ部91を配することで、マイクコマンダー80自体の移動情報としてのx、y変位情報を出力できるようにしている。
振動ジャイロとは、振動している物体に回転角速度を加えると、その振動と直角方向にコリオリ力が生じる特性を有しており、このコリオリ力Fは、次のように表わされる。
F=2mvω
(m:質量、v:速度、ω:角速度)
従って、角速度ωはコリオリ力Fに比例することになり、コリオリ力Fを検出することで回転角速度を検出することができる。
検出用圧電磁器105dから得られる微少な電圧は増幅部106で増幅されてA/D変換器107に供給され、デジタルデータ(電圧値E)とされる。
つまり、振動ジャイロ105byから出力される電圧EがVc<E<Vdであれば、マイクコマンダー80は左方向へ振られたと検出でき、またVa<E<Vbであれば右方向へ振られたと検出できる。
つまり、振動ジャイロ105bxから出力される電圧EがVc<E<Vdであれば、マイクコマンダー80は上方向へ振られたと検出でき、またVa<E<Vbであれば下方向へ振られたと検出できる。
角速度センサ105Xからの出力電圧は増幅部106Xに供給されて増幅されてA/D変換器107Xへの入力として最適なレベルとされる。そしてA/D変換器107Xでデジタル化され、電圧値EXとしてコントローラ92に出力される。
また角速度センサ105Yからの出力電圧は増幅部106Yに供給されて増幅されてA/D変換器107Yへの入力として最適なレベルとされる。そしてA/D変換器107Yでデジタル化され電圧値EYとしてコントローラ92に出力される。
電圧値EX,EYはマイクコマンダー80をX方向、Y方向に振った運動に相当する値であり、即ちX,Y方向の移動運動情報となる。
操作部93としての、マイクコマンダー80における操作キー(パン/チルトキー83、ズームキー84、マーク/クリックキー87、ST/STキー86、)が操作された場合は、コントローラ92は処理をステップF501からF504に進め、操作されたキーに対応するコマンド情報をROM94から読み出し、変調部95から送信処理部90に送ってビデオカメラ10に送信する。
キー操作がされていない時点では、ステップF502、F503として電圧値EXの入力に応じてその値に相当するx変位情報の出力し、及び電圧値EYの入力に応じてその値に相当するy変位情報を出力していく。
一方x,y変位情報に対しては、それに応じてポインタを画面上で移動させる (上述のステップF108,F305)。
そして、x,y変位情報が入力されると、それまでのポインタ位置P0の座標値に対してx,y変位情報をそれぞれ加算し、新たなポインタ位置座標を算出する。
またクリック操作が行われた場合は、その操作の際のポインタ位置座標と、同じくx、y座標上で把握している表示内容(アイコン等)に応じて処理を行うことになる。
なお、縦横192×256ドットという座標系の数値は、あくまで説明上での一例である。
コントローラ40は、ステップF401で、検出されたx変位情報の値Δxを、その直前のポインタ位置座標のx座標値xpに加算し、加算値xNを得る。
ステップF402では、現在トリムバー移動モードか否かを判断し、その場合は1として示すように図28の処理に進むが、これについては後述する。
通常は、ステップF403に進み、検出されたy変位情報の値Δyを、その直前のポインタ位置座標のy座標値ypに加算し、加算値yNを得る。
またxN<0でなければステップF406で加算値xNの値が256以上となっているか否かを確認し、もしxN>255であれば、ステップF407で加算値xNの値を強制的に「255」としてからステップF408に進む。
加算値xNの値が0未満でなく、かつ255以下であれば、そのままステップF408に進む。
またyN<0でなければステップF410で加算値yNの値が192以上となっているか否かを確認し、もしyN>191であれば、ステップF411で加算値yNの値を強制的に「191」としてからステップF412に進む。
加算値yNの値が0未満でなく、かつ191以下であれば、そのままステップF412に進む。
なおステップF404〜F411の処理で、x,y変位情報をそれぞれ加算した際の加算値xN、yNについて、xN<0となった場合はxN=0、xN>255となった際にはxN=255とされるとし、yN<0となった場合はyN=0、yN>192となった際にはyN=191とされる用にしているため、ポインタ位置が192×256ドットの座標系より外となってしまうことはない。つまり、例えばマイクコマンダー80を左に振り切ったとしても、画面上でのポインタ210の位置は、画面左隅より左側には移動されない。
なお、設定される座標系のドットサイズが異なれば、図27の処理における「192」「256」の値は異なることになることはいうまでもない。
また、マイクコマンダー80に操作部としてシャトルボールやトラックボールといわれるように回転操作を行い、その操作情報を出力できるもの、ジョイスティックによる操作方向情報を出力できるもの、4方向または8方向等の方向キーなどを設け、その操作に応じてx、y変位情報を出力できるようにすればよい。
また、x、y2次元でポインタを移動させるようにしているが、GUI画面の設定にもよるが、x方向もしくはy方向のみにポインタを移動させる方式を採用してもよい。この場合当然ながら、マイクコマンダー80としては或る1次元方向での変位情報を出力できるようなものとすればよい。
6−1 画面モード
本例の各モード時の表示画面、及びエアマウス機能で実現されるGUI操作について説明していく。
図29は画面モードの遷移を示している。
一方、編集モードの場合は、画面モードとしてプレビュー画面、トリム/エディット画面、クリップ/アレンジ画面の3つのモードが用意される。
そしてモードスイッチ24により編集モードとされた場合は、まずプレビュー画面が表示される状態となり、以降はGUIにより使用者が行う画面モード切換操作に応じて、3つの画面モードが切り換えられる。
なお、編集モードに最初にプレビュー画面以外の画面モードとなるように設定してもよい。また、編集画面としてさらに多様な画面モードを設定してもよい。
なお、各図面において、バーグラフ表示204、トリムバー表示230、ストーリーライン表示250として説明される画面部分において、斜線、交差斜線、点描、白抜き、ストライプなどの形態で表現されているのは、その表示部分の色の違いを示しているものである。
また説明上で用いている「クリック操作」とはマイクコマンダー80のマーク/クリックキー87の操作、「ドラッグ操作」とはマーク/クリックキー87を押したままマイクコマンダー80を上下左右に移動させる操作、「ドロップ操作」とはドラッグ操作状態からマーク/クリックキー87をはなす操作のこととなる。
さらに、スタンバイ画面、編集画面でのGUI操作及びそれに伴う動作は、図
18のステップF107,F108,F109、もしくは図20のステップF304,F305,F306での処理で実現される動作となる。
スタンバイ画面の内容について図30、図31で説明する。
図30はそれ以前に撮像が行われていない新しいディスク90に対して、最初に待機モードとなった際のスタンバイ画面例、図31は例えば7回収録動作を行い、7カット分の映像が記録された後に待機モードとなった場合のスタンバイ画面例を示している。
時間表示202としては、それまで撮像したカットのトータル時間が示され、また時間表示203は、現在撮像進行中のカットのトータル時間が示される。従って撮像(記録)を実行していない待機モード時には、時間表示203は0分0秒0フレームとなる。
また、時間表示202としては、既に収録(以下「収録」とは、収録モードの動作である撮像及び記録動作のことを指す)が何度か行われている時点では、図31のように、収録された全カットのトータルタイムが示されることになる。
カットとは一連の収録動作により記録された部分を示し、つまりST/STキー21又は86の操作タイミングが、カットの切れ目となる。
このバーグラフ表示204により、ディスク90のカット収録状況として、各カットの長さやカット数、ディスク90の記録容量としての残量が視覚的に確認できる。
また、バーグラフ表示204上の位置として、現在の収録ポイントとして現在点表示212が行われ、また収録中にマーキング操作を行ったポイントがマーク点表示211として提示され、後の編集作業の目安とされる。
またズーム表示206として現在のズーム状態が、テレ側からワイド側のうちのどのあたりにあるかが表示される。図示する例はズーム状態が最もワイド側に設定されている状態を示している。
バッテリー表示207は、バッテリーパック17内に収納されているバッテリー64の残容量を示す。
エアマウス機能により、待機モード中にはマイクコマンダー80を用いて設定変更を行うことができる。
例えば図31に示すようにポインタ210を設定表示210内の画像圧縮率の表示部分に位置させてクリック操作を行うことで、画像圧縮率の設定を変えることができる。
また他の設定内容についても同様で、オートフォーカスモードのオン/オフ(つまりオートフォーカスかマニュアルか)の変更、手ぶれ補正モードのオン/オフ、なども可能である。さらにズーム表示206内で、ズーム位置を示す画像をドラッグすることにより、ズーム状態を変化させることができる。つまりズームキー84と同様の操作が可能とされる。
収録モード時のモニタ画面は図32のようになる。
図32は例えば図31の際の待機モードからST/ST操作が行われて収録モードに移行した場合でのモニタ画面例を示している。
また時間表示202として、それまでに収録していたカットC1〜C7のトータルタイムに加えて、現在収録中のカット(カットC8)の長さが加算されたトータルタイムが表示され、また時間表示203として、現在撮像進行中のカットC8の時間が示される。従って時間表示202、203は収録進行に従って変化していく。
またカットC8の収録中にマーキング処理が行われたら、図示するようにカットC8内のマーキングタイミングに応じてマーク点表示211が追加される。
このモニタ画面でも、スタンバイ画面と同様に設定表示205、ズーム表示206、バッテリー表示207が行われる。
ただし収録モード時にはマイクコマンダー80をエアマウスとして用いることはできず、従ってGUIによる設定変更はできない。収録中の設定変更は、マイクコマンダー80やビデオカメラ20での操作キーを用いることになる。
本例ではビデオカメラ10が編集モードとされると、編集画面としてはまずプレビュー画面とされる。
プレビュー画面の例を図33〜図35に示す。プレビュー画面は主にディスク90に収録したカットの再生を行うための画面モードとなる。
また、スタンバイ画面やモニタ画面と同様にバーグラフ表示204、時間表示202、203が行われる。
画面下方には、プレビューキー表示223、ゴミ箱表示224、サーチキー表示225,226が行われる。
例えばバーグラフ表示204内でカットC8の部分をクリックすることで、カットC8が選択されたとされ、カットC8の部分の色を変化させる。
時間表示202は収録した全カットのトータルタイム、時間表示203は選択されているカットのトータルタイムが表示される。
つまりコントローラ40が各部にディスク90におけるカットC8部分の再生を指示し、またグラフィックコントローラ58を介してモニタ画像生成部51には再生されフレームメモリ50を介して入力されてくる再生画像によりプレビュー画像を生成させるように制御する。
これにより映像表示201として、カットC8の例えば先頭部分からの再生映像の表示が開始される。
再生する箇所(カットやカット内の位置)はサーチキー表示225,226をクリックすることで、所望の箇所に移動させることができる。例えばサーチキー226をクリックすることで、現在再生中のカットの次のカットの先頭位置から再生を実行させることができる。
プレビューキー表示223、ゴミ箱表示224、サーチキー表示225,226は、それぞれエアマウスとしてのポインタ210の移動可能な座標系の中で、y座標値=191となる座標値を含んでいる。つまり、xy座標系の下端部を含む領域として設定されている。
トリムエリア表示221は、ポインタ210の移動可能な座標系の中で、x座標値=255となる座標値を含んでいる。つまり、xy座標系の右端部を含む領域として設定されている。
同様に左に比較的大きく振ればクリップエリア表示222内に、右に比較的大きく振ればトリムエリア表示221内に、それぞれ容易にポインタ210を移動させることができる。
同様にプレビューキー表示223、ゴミ箱表示224、サーチキー表示225,226についても、高さ方向のポインタ位置のコントロールは容易であり、その高さ位置での左右のコントロールで所望の表示内に位置させることができる。
つまり、クリック操作対象となる表示領域をなるべく座標系の端部に配することにより、空中で操作を行うために或る程度不安定にならざるを得ないエアマウスによるポインタ移動の操作を簡単なものとし、操作性を向上させることができる。
まず図34のドラッグ操作DR1として示すように、或るカット(例えばカットC8)をトリムエリア表示221にドラッグ/ドロップすることにより、そのカットをトリミング処理の対象とするトリム/エディット画面に移行することができる。
またドラッグ操作DR4として示すように、或るカット(例えばカットC3)をクリップエリア表示222にドラッグ/ドロップすることにより、そのカットをクリップとして登録し、必要な処理を行うクリップ/アレンジ画面に移行することができる。
この場合選択されたカットがトリミング処理なしでクリップとして登録されることになる。
さらに、或るカット(例えばカットC6)が不要であると判断した場合は、ドラッグ操作DR2として示すように、そのカットをゴミ箱表示224にドラッグ/ドロップすることにより、そのカットを削除することができる。
削除されたカットの部分は、例えば図34のようにバーグラフ表示204において、カット以外の空白部分と同様の色とすることで、削除されたことを表現する。
ディスク90上でのデータの削除、更新は、コントローラ40が編集ファイルに従ってディスク40の管理情報を書き換えることで実現される。つまりコントローラ40は編集ファイルの作成に従って、所要時点毎にディスク90の管理情報更新処理を行っていく。ただし、編集結果が最終確定されるまでは、コントローラ40は編集ファイルを作成して行くのみとし、最終確定の指示を使用者が行った場合にディスク40上での管理情報を書き換えるようにすることも考えられる。このようにしておけば、編集をやり直したい場合でも容易に元の映像状態に復帰させることができる。
例えば図34のドラッグ操作DR1のように或るカットをトリムエリア表示221にドラッグ/ドロップしたり、あるいはトリムエリア表示221をクリックすることにより、画面モードはトリム/エディット画面に移行される。
トリム/エディット画面は、カットから必要な部分のトリミングを行う編集操作を行う画面である。
トリム/エディット画面ではプレビュー画面と同様に、クリックもしくはドラッグによる他の画面モードへの移行のためにプレビューエリア表示220、トリムエリア表示221、クリップエリア表示222が行われる。
バーグラフ表示204としては、トリム処理の対象となっているカット(カットC8)の部分が、他のカットとは異なる色で強調表示とされ、現在編集対象となっているカットを使用者が確認できるようにされる。
また時間表示203として、編集対象となっているカットのトータルタイムが表示される。
トリムバー表示232は、選択されているカット(例えばカットC8)を、そのバー全長として表現している。つまり、バーグラフ表示204における選択されているカット部分の拡大表示のイメージである。
バーグラフ表示204に対応して表示されているマーク点表示211は、トリムバー表示上にも反映される。
即ちポインタ210をフラグ表示231に移動させてドラッグ操作を開始すると、トリムバー移動モードとなり、図37に示すようにポインタ210に伴って移動フラグ表示234がトリムバー表示230上で左右に移動される。
そしてトリムバー表示230上の或る位置でドラッグ操作を解除(ドロップ)すると、その位置にフラグセット表示232が行われ、かつその位置でトリムバー表示230のバーが区切られた状態となる。
図36は、このような操作により、トリムバー表示230の対象とされているカットC8が、フラグセット操作によりカット内のパートDV1〜DV5に区切られた状態を示し、さらにパートDV3をクリックして選択中としている状態を示している。トリムバー表示230上で選択されたパートは、他のパート部分とは異なる色で強調表示される。
トリム/エディット画面に入った時点では、図27のポインタ位置算出処理はステップF402からF403に進み、通常時と同様のポインタ移動表示制御が行われる。従って画面上(xy座標上)の端部に配されるクリック対象表示部分などに対してプレビュー画面などと同様な操作性の向上が計られる。
ここで、上記のようにフラグ表示231からドラッグ操作を開始すると、コントローラ40はトリムバー移動モードに入ったと認識し、その後のx,y変位情報の入力に対する処理をステップF402から図28のステップF413に進めることになる。
またxN<Fx1でなければステップF416で加算値xNの値が特定のx座標値であるFx2より大きい値となっているか否かを確認し、もしxN>Fx2であれば、ステップF417で加算値xNの値を強制的に「Fx2」としてからステップF412に進む。
加算値xNの値がFx1未満でなく、かつFx2以下であれば、そのままステップF412に進む。
そしてステップF412では、その時点での加算値xNを新たなポインタ位置としてのx座標値xpとし、またその時点での加算値yNを新たなポインタ位置としてのy座標値ypとして、新たなポインタ位置を決定する。
すると図28の処理により、フラグがドラッグされている間は、例えマイクコマンダー80が上下方向にも振られようと、ポインタ210(移動フラグ表示234)は、フラグ表示231、トリムバー表示234、ゴミ箱表示224までの左右方向にしか移動(ドラッグ)されないこととなる。
つまりフラグをドラッグしている間は、主にトリムバー表示230上でのフラグドロップ位置を探す操作となるため少なくともトリムバー表示234上で左右のポインタ移動がされればよいためであり、逆に言えば、この際はポインタ210が上下に移動されないことによって、マイクコマンダー80の不安定な空間操作でも、非常に簡単にトリムバー表示230上での位置選択を行うことができるようになる。
なお、この例ではゴミ箱表示224も移動可能範囲内としたが、座標値Fx2をトリムバー表示230の右端部の座標値に設定して、ゴミ箱表示224にまでは達せないようにしてもよい。
また座標値Fx1をトリムバー表示230の左端部の座標値に設定して、ドラッグ開始とともに、ポインタ210がトリムバー表示230上に移行され、ドラッグ中はフラグ表示231にまでは達せないようにしてもよい。
なお、フラグのドラッグを開始したが、フラグドロップを行わずにトリムバー移動モードを解除したい場合もある。つまりカットのパート分割を実行しかけたが中止したいような場合である。
このような場合は、例えばフラグ表示231の位置でフラグドロップを行うことでトリムバー移動モードを解除できるようにするなどの操作設定例が考えられる。この場合、フラグ表示231までをドラッグ移動可能範囲内としておく必要があることはいうまでもない。
さらに、フラグセット表示232をドラッグして、トリムバー表示230上の他の位置に移動させることで、パート分割点を変更できるようにしてもよい。
なお、これらの場合もトリムバー移動モードとして図28の処理が行われるようにし、上下方向のポインタ移動が制限されるようにしてもよい。
例えば図28にドラッグ操作DR5として示すようにパートDV3をクリップエリア表示222までドラッグすることによりパートDV3をクリップとして登録できる。
さらに、例えばドラッグ操作DR6によってパートDV4を削除した状態でカットC8をクリップエリア表示222までドラッグすることによりパートDV4が削除された状態のカットC8をクリップとして登録できる。
収録したカットや、トリム/エディット画面で不要部分を削除したカット、もしくはカット内の一部として抽出したパートは、上述のようにプレビュー画面もしくはトリム/エディット画面から、クリップとして登録することができる。
クリップとは映像素材として選択された部分をいい、或るカットまたはパートがクリップとして登録されることで、図39のようなクリップ/アレンジ画面上で登録が表現される。
この例の場合は、クリップ映像表示240は最高9個表示可能であるが、登録されているクリップが10以上ある場合は、クリップエリア表示222の上下にスクロールキー表示229,229が行われ、このスクロールキー表示229のクリック操作により、クリップ映像表示240の部分をスクロールさせて、全クリップを確認できる。
なお、もちろん登録クリップ数に応じてクリップ映像表示240の画像サイズを変化させ、なるべく一覧表示できるような表示制御形態を採ることもできる。
時間表示203としては今回登録されたクリップ(クリップ映像表示240Nのクリップ)のトータルタイムが表示される。
各クリップ映像表示240(及び240N)としては、例えばクリップとされたパートもしくはカットの開始ポイントの画像が表示される。
また、プレビュー画面と同様に画面下方には、プレビューキー表示223、ゴミ箱表示224、サーチキー表示225,226が行われる。
これらは、他の画面と同様にポインタ210を位置させやすい画面端部(座標端部)に配される。
ストーリーライン表示250は、ストーリーとして用いられるクリップを表現するもので、クリップが1つも選択されていない状態では図39のように何も表現していない単なるバー表示となる。
またストーリータイム表示251はストーリーとして選択されたクリップのトータルタイムを示し、図39の状態では0分0秒0フレームとなる。
例えば図40にドラッグ操作DR8、DR9、DR10、DR11として示すように、各クリップ映像表示240をストーリーライン表示250までドラッグ/ドロップすることにより、その操作を行った順番に従って、ストーリーライン表示250上にクリップが選択クリップCL1からCL4として充填されていく。つまり各クリップの長さに応じてストーリーライン表示250が区切られていく。各選択クリップCL1〜CL4の部分は所定の色で表示される。
ストーリタイム表示251としては、ストーリーライン表示250上で表現されている選択クリップのトータル時間が表示される。
また、ストーリーライン表示250に充填したクリップについては、クリップ映像表示240上に選択済み表示252が行われる。
ただし削除としては、データ自体の削除とする編集以外に、クリップ登録を解消して単なるカットやパートに戻す処理や、選択クリップ状態を解消して単なるクリップ登録に戻す処理などが考えられる。
従って、ゴミ箱表示224としての処理内容をメニュー表示などにより多様化したり、それぞれの処理に専用の表示部分(クリップ登録解消アイコン、選択クリップ解消アイコンなど)を設けてもよい。
クリップを選択していってストーリーライン表示250として、ストーリータイム表示251を確認しながら所望の長さのストーリー(クリップ群)を形成したら、プレビューキー表示223をクリックすることで、ストーリーの再生、つまりストーリーライン表示250上の選択クリップの順次再生が開始される。
この再生操作に伴ってクリップ/アレンジ画面は図42のように、1又は複数のクリップ映像表示240表示が消え、映像表示201としてストーリーの例えば先頭部分からの再生映像が表示される。
つまりコントローラ40が各部にディスク90における選択クリップCL1、CL2、CL3、CL4に相当する部分の順次再生制御を行っていき、またグラフィックコントローラ58を介してモニタ画像生成部51には再生されフレームメモリ50を介して入力されてくる再生画像によりプレビュー画像を生成させるように制御する。
再生する箇所(選択クリップ)はサーチキー表示225,226をクリックすることで、所望の箇所に移動させることができる。例えばサーチキー226をクリックすることで、現在再生中の選択クリップの次の選択クリップの先頭位置から再生を実行させることができる。
またストーリーライン表示250上で選択クリップをドラッグすることで、選択されているクリップの順序を入れ換えることができるようにしてもよい。
なおGUI編集操作や編集内容についてはさらに各種考えられることはいうまでもない。
Claims (2)
- コマンダ装置と制御装置とからなる表示制御装置であって、
上記コマンダ装置は、
クリックコマンドを入力する入力スイッチと、
使用者が表示画面の座標系における第1の座標位置に位置する所定のコマンドを実行するコマンド表示部から上記入力スイッチを操作したまま当該コマンダ装置を移動させ、該座標系における上記所定のコマンドを実行する第2の位置において上記入力スイッチをはなす操作に基づいて、該表示画面の座標系における第1の座標位置から第2の座標位置へのx軸方向又はy軸方向の第1の方向への第1位置変位情報及び該表示画面の座標系における第1の座標位置から第2の座標位置への第1の方向と垂直なy軸方向又はx軸方向の第2の方向への第2位置変位情報を生成する位置変位情報生成手段と、
上記クリックコマンドと上記第1位置変位情報と上記第2位置変位情報とを送信する送信部とを有し、
上記制御装置は、
上記クリックコマンドと上記第1位置変位情報と上記第2位置変位情報とを受信する受信部と、
表示画面へ出力する表示画像を生成する表示画像生成部と、
上記第1位置変位情報と上記第2位置変位情報とに基づいて、上記表示画像に表示されるポインタと第1の座標位置に位置する所定のコマンドを実行するためのコマンド表示とを上記第1の座標位置から第2の座標位置へ移動させ、該第2の座標位置に置いて上記コマンドを実行させる表示制御をする制御部とを有すること
を特徴とする表示制御装置。 - クリックコマンドを発生するクリックコマンド発生ステップと、
使用者が表示画面の座標系における第1の座標位置に位置する所定のコマンドを実行するコマンド表示部から上記入力スイッチを操作したまま当該コマンダ装置を移動させ、該座標系における上記所定のコマンドを実行する第2の位置において上記入力スイッチをはなす操作に基づいて、該表示画面の座標系における第1の座標位置から第2の座標位置へのx軸方向又はy軸方向の第1の方向への第1位置変位情報及び該表示画面の座標系における第1の座標位置から第2の座標位置への第1の方向と垂直なy軸方向又はx軸方向の第2の方向への第2位置変位情報を生成する変位情報生成ステップと、
上記クリックコマンドと上記第1位置変位情報と上記第2位置変位情報とを送信する送信ステップと、
上記クリックコマンドと上記第1位置変位情報と上記第2位置変位情報とを受信する受信ステップと、
表示画面へ出力する表示画像を生成する表示ステップと、
上記第1位置変位情報と上記第2位置変位情報とに基づいて、上記表示画像に表示されるポインタと第1の座標位置に位置する所定のコマンドを実行するためのコマンド表示とを上記第1の座標位置から第2の座標位置へ移動させ、該第2の座標位置に置いて上記コマンドを実行させる表示制御をするポインタ移動ステップとを有すること
を特徴とする表示制御方法。
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