JP2010045521A - 携帯端末装置及び外部機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作で外部機器に対するコンテンツの送信態様を設定してコンテンツを送信できる携帯端末装置及び携帯端末装置の設定に従って携帯端末装置にコンテンツを送信できる外部機器を提供すること。
【解決手段】カメラ100とPC200との通信が確立したときにカメラ100の動き変化検出部107によってカメラ100の動き変化が検出される。カメラ100の動き変化が検出された場合、その動き変化に応じた送信態様でカメラ100からPC200へ画像の送信がなされる。
【選択図】図1
【解決手段】カメラ100とPC200との通信が確立したときにカメラ100の動き変化検出部107によってカメラ100の動き変化が検出される。カメラ100の動き変化が検出された場合、その動き変化に応じた送信態様でカメラ100からPC200へ画像の送信がなされる。
【選択図】図1
Description
本発明は、互いに無線通信自在に接続された携帯端末装置及び外部機器に関する。
近年、画像や音楽等の各種のコンテンツはデジタルデータ化されており、このような画像や音楽を通信して楽しめるようになってきている。例えば、デジタルカメラ等の、画像を撮影できる携帯端末装置では、デジタルカメラ等によって得られた画像をパーソナルコンピュータ(以下、PC)やテレビジョン受像機(以下、TV)等の外部機器に送信し、カメラ等によって得られた画像をPCのモニタやTV上で簡単に鑑賞することができるようになっている。
また、デジタルフォトフレームのような商品カテゴリーが普及しているのも、上記と同様に、生活を撮影した画像で彩りたいという欲求の現れである。
ここで、携帯端末装置と外部機器との通信に関し、コードを用いた有線での接続を用いた通信やメモリカードを用いたコンテンツのやりとりは比較的面倒であり、より簡単にコンテンツを通信可能とするための技術が求められている。また、携帯端末装置と外部機器との通信が簡便に行えるようになると、単に通信を確立するだけでなく、さらにユーザの意志を織り込むようなコンテンツの取り扱いを可能とするための工夫も必要となると想定される。
外部機器に対して分かりやすい直感的な操作で画像等のコンテンツを送信できるようにするための試みとして特許文献1の提案がなされている。特許文献1の手法は、カメラ等の画像装置にタッチパネルを設けておき、このタッチパネルによって画像の送信先の機器を直感的に指定できるようにしたものである。
特開2007−235449号公報
ここで、特許文献1では、送信先の外部機器の指定を直感的に行うための手法についての提案はなされているが、例えばコンテンツの転送速度やコンテンツの画像処理を行ってから転送する等の、外部機器に対してコンテンツをどのような送信態様で送信するのかを直感的に設定するための操作については特に提案がなされていない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で外部機器に対するコンテンツの送信態様を設定してコンテンツを送信できる携帯端末装置及び携帯端末装置の設定に従って携帯端末装置にコンテンツを送信できる外部機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の携帯端末装置は、外部機器と無線通信自在に接続された携帯端末装置であって、コンテンツを記録するコンテンツ記録部と、上記コンテンツを上記外部機器に送信するための送信部と、上記携帯端末装置の動き変化を検出する動き変化検出部と、上記動き変化検出部によって検出された動き変化に応じて上記送信部による上記コンテンツの送信態様を制御する制御部とを具備することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様の外部機器は、携帯端末装置と無線通信自在に接続された外部機器であって、コンテンツを記録するコンテンツ記録部と、上記コンテンツを上記携帯端末装置に送信するための送信部と、上記携帯端末装置の動き変化を示す信号を上記携帯端末装置から受信する受信部と、上記動き変化を示す信号に応じて上記送信部による上記コンテンツの送信態様を制御する制御部とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な操作で外部機器に対するコンテンツの送信態様を設定してコンテンツを送信できる携帯端末装置及び携帯端末装置の設定に従って携帯端末装置にコンテンツを送信できる外部機器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置と外部機器とを有するコンテンツ通信システムの構成を示す図である。図1に示すコンテンツ通信システムは、携帯端末装置100と、外部機器200とが無線通信自在に接続されて構成されている。また、携帯端末装置100は、充電器300によって充電可能になされている。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置と外部機器とを有するコンテンツ通信システムの構成を示す図である。図1に示すコンテンツ通信システムは、携帯端末装置100と、外部機器200とが無線通信自在に接続されて構成されている。また、携帯端末装置100は、充電器300によって充電可能になされている。
このような構成において、外部機器200に、携帯端末装置100に記憶されているコンテンツを送信可能となっている。
なお、以下の例においては、携帯端末装置100が撮影によって画像を得ることが可能なデジタルカメラ(以下、カメラとする)であり、外部機器200がカメラ100から送信された画像を再生可能なパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)であるとして説明を続ける。
図1において、カメラ100は、制御部101と、操作部102と、撮像部103と、表示部104と、時計部105と、記録部106と、動き変化検出部107と、通信部108と、電源部109と、充電部110とを有している。
制御部101は、カメラ専用の信号処理LSI等から構成され、カメラ100の各部の動作を制御する。この制御部101は、ユーザによって画像の撮影の指示がなされた場合には、撮像部103で得られた画像に対して各種の画像処理を施した後、画像の圧縮を行って記録部106に記録する制御を行う。また、制御部101は、ユーザによって画像の再生の指示がなされた場合には、記録部106に記録されている画像の中でユーザによって選択された画像を表示部104に表示させる制御を行う。さらに、画像の再生時に、カメラ100とPC200との通信接続が確立した場合に、制御部101は、通信部108を用いてPC200へ画像を送信するための制御を行う。このために、制御部101は、通信時のプロトコル情報や通信相手の機器の情報等を記録するための通信情報記憶部101aを有している。さらに、制御部101は、PC200への画像の送信時に、動き変化検出部107によって検出されるカメラ100の動き変化に従って画像の送信態様を変更することも行う。
操作部102は、ユーザがカメラ100を操作するための各種の操作部材である。この操作部102は、例えばユーザが撮影(画像の記録)の実行をカメラ100に指示するためのレリーズボタン、ユーザが画像の再生を指示するための再生ボタン、カメラ100の動作モードを設定するためのモードボタン等を含む。操作部102の操作がなされた場合に、制御部101は、その操作内容に応じた各種のシーケンスの制御を行う。
撮像部103は、撮影レンズ、撮像素子、アナログ/デジタル(A/D)変換部等を有して構成されている。このような構成の撮像部103は、撮影レンズを介して入射した撮影光を被写体像として撮像素子に結像させ、この結像させた被写体像を光電変換によって電気信号(画像信号)に変換する。さらに、撮像部103は、A/D変換部により、撮像素子で得られた撮像信号をデジタル化して画像を得る。上述のように、撮像部103で得られた画像は制御部101によって種々の画像処理が施される。この画像処理は、ホワイトバランス補正処理や階調補正処理等が含まれる。
表示部104は、制御部101で処理された画像及び記録部106に記録された画像を表示する。この表示部104は、例えば液晶ディスプレイから構成されている。ここで、撮像部103で得られた画像は、リアルタイムに表示部104に表示させることも可能である。このような表示を行うことにより、ユーザは撮影時におけるフレーミングを行うことができる。
時計部105は、撮影日時を計時する。時計部105によって計時を行うことにより、記録部106に記録される画像の撮影日時を管理することが可能である。
記録部106は、画像の記録指示がなされた後に撮像部103において得られ制御部101で処理された画像を時計部105で計時された撮影日時と対応づけて記録する。この記録部106は、例えばカメラ100に対して着脱自在に構成されたメモリである。
動き変化検出部107は、カメラ100の動き変化を検出する。ここで、本実施形態においては、カメラ100の動きとして、図2のXYZ軸でそれぞれ示すカメラ100の並進方向の移動と、図2の各軸周りの回転とを検出する。この動き変化検出部107の詳細については後述する。
通信部108は、カメラ100とPC200との通信を仲介するための通信回路である。この通信部108は、PC200との間でデータの送受信を行う。なお、通信部108の通信方式としては、例えばRFID(Radio frequency identification)に用いられる近距離無線通信の技術を利用できる。即ち、通信部108は、コイル状のアンテナを有しており、PC200からの電波(通信信号)を受信した場合に、アンテナにおける電磁誘導によって起電力が発生して通信部108が起動する。その後、制御部101の制御の下、通信部108による通信が実行される。この通信の詳細については後述する。
電源部109は、電池等を含み、図1に示す各ブロックへ電源となる電力を供給する。充電部110は、充電器300から供給される電力に従って電源部109の充電を行う。
また、図1において、PC200は、制御部201と、操作部202と、記録部203と、表示部204と、通信部205と、ネット接続部206とを有している。
制御部201は、PC200の各部を制御する。ここで、本実施形態における制御部201は、カメラ100からの画像の送信態様に応じて表示部204の表示態様を制御する表示制御部としての機能も有している。
操作部202は、ユーザがPC200の操作を行うための、例えばキーボードやマウス等の操作部材である。
記録部203は、制御部201によって実行される各種のプログラムが記録されている。この記録部203は、例えばハードディスクから構成されている。表示部204は、通信部205を介して送信されてきた場合には、その画像を表示する。この表示部204は、例えば液晶ディスプレイから構成されている。なお、表示部204は、カメラ100から送られてきた画像以外の各種画像を表示できる。このため、例えば表示部204に他の画像を表示させている時に、カメラから画像が送信されて来た場合は、カメラ100からの画像をサブ画像として表示するようにしても良い。このような制御も制御部201によって行われる。
通信部205は、カメラ100との通信を仲介するための通信回路である。この通信部205はカメラ100との間でデータの送受信を行う。ここで、通信部205は、通信信号を定期的に送信しており、この通信信号がカメラ100の通信部108で受信された場合に、カメラ100とPC200との通信接続が確立する。
ネット接続部206は、PC200がインターネット等の外部のネットワークと接続するためのインターフェース回路である。このネット接続部206を介して取得したコンテンツを表示部204で再生したり、記録部203に記録したりすることが可能である。
充電器300は、クレードル状の充電器であり、この充電器300にカメラ100を戴置することで充電部110による充電が開始される。
次に、動き変化検出部107について更に説明する。上述のように、動き変化検出部107は、図2のXYZ軸でそれぞれ示すカメラ100の並進方向の移動と、図2の各軸周りの回転とを検出する。
図3(a)は、カメラ100の並進方向の移動を検出するための構成の一例を示す図である。図3(a)に示す並進移動検出部は、カメラ100に固定された2枚の電極12と、電極12に対して架橋されカメラ100の並進移動に伴って移動可能な電極11とを有して構成されている。このような並進移動検出部が図2に示す各軸に沿って設けられている。
図3(a)において、カメラ100が矢印A方向に移動すると、この移動に伴って電極11に加速度が発生して電極11も矢印A方向に移動する。図3(b)に示すような電極11の加速度の変化は、電極11と電極12の間の静電容量の変化として検出できる。図3(b)に示すようにして得られた加速度を積分すれば、図3(c)に示すような電極11の移動速度が得られる。さらに、図3(c)に示すようにして得られた移動速度を積分すれば、図3(d)に示すような電極11の移動量、即ちカメラ100の並進方向の移動量が得られる。
図4(a)は、カメラ100の回転を検出するための構成の一例を示す図である。図4(a)に示す回転検出部は、電圧印加によって振動する一対の圧電素子13を有して構成されている。
カメラ100に矢印A方向の角速度が発生したときに、コリオリの力(時計回転の場合には進行方向に対して90度右向きの力、反時計回転の場合には進行方向に対して90度左向きの力となる)によって、振動している圧電素子対13が変形する。この変形によって生じる電圧変化を検出することによって、角速度を検出することができる。また、角速度を積分すれば、図4(b)に示すようにして回転量(回転角度)が得られる。これによってカメラ100の傾きを検出することが可能である。
なお、以上の例ではカメラ100の並進移動と回転移動とを個別の検出部で検出する例を示したが、カメラの並進移動と傾きとを1つの検出部で検出できるようにしてもよい。このような検出部としては例えば図5に示すような検出部を利用すれば良い。
図5(a)に示す検出部には略立方体状の空間21が形成され、この空間21内にボール材22が封入されている。さらに、図5(a)に示すように、カメラ100を正位置とした場合に下側となる空間21の位置に発光ダイオード23が配置され、カメラ100を正位置とした場合に左右側(実際には前後側も含む)となる空間21の位置にそれぞれフォトダイオード24が配置されている。
例えば、カメラ100に傾きが発生すると、重力に従ってボール材が空間21内の下側に移動する。このとき、発光ダイオード23から出射される光がボール材22によって散乱し、この散乱光が空間21内の何れかのフォトダイオードに入射する。この入射位置から空間21におけるボール材22の位置、即ちカメラ100の姿勢を検出することができる。例えば、図5(b)はカメラ100が正位置から180度回転された例を示し、この場合には発光ダイオード23からの散乱光が全てのフォトダイオードに入射する。
なお、ボール材22はカメラ100に重力方向以外の加速度が発生したときにも移動するので、このときのボール材22の位置からカメラ100に与えられた加速度の方向、即ちカメラ100の移動方向も検出することが可能である。
次に、本実施形態におけるカメラ100とPC200との通信について説明する。図6(a)は近距離無線通信技術を適用したカメラ100とPC200との通信の概要を示す図である。図6(a)に示すように、通信部108は、カメラ100の本体の撮影レンズ103aが設けられている側と同じ側に設けられている。このような構成において、PC200との通信を行う場合は、カメラ100の通信部108がPC200に設けられた通信部205に近接するようにカメラ100を近づける。
一般に、無線の場合には、どの機器に接続されているかをユーザが直感的に判断できないものである。このため、楽しさ又は安心感がないと、無線通信の操作はユーザが日常的に行うには敷居が高い操作となりがちである。これに対し、数センチオーダー(図6(a)に示すD)までに近接した機器としか通信できないようにすることで、ほぼ確実に目的の機器との通信を行うことができるので通信時の安心感を保つことが可能である。
ここで、通信可能な距離Dは図6(a)に示すDX方向とDY方向に分解できる。例えば、Dを3cmとし、DY=1cmまでカメラ100を近づけたとすると、DX=(32−12)0.5=2.828…であるから、図6(b)に示すように、PC200の通信部205の位置を原点として半径約2.8cmの円周内であれば通信接続を確立したままカメラ100を動かすことができる。また、同様に、カメラ100の通信部108とPC200の通信部205との位置ずれをなくせば、DY方向にも3cm程度のずれが許容される。また、例えば図6(d)のようにカメラ100に多少の傾きが存在していても、D1、D2はそれほど変化せず、通信を確立することが可能である。
以上のように、近距離の無線通信であっても、ある程度の通信部のずれは許容される。本実施形態では、これを利用してカメラ100の動き変化に応じて画像の送信態様を異ならせるようにする。
次に、本実施形態におけるカメラ100の動きとそれによってなされる画像の送信との関係について説明する。ユーザがカメラ100の通信部108をPC200の通信部205にかざすことで、カメラ100とPCとの通信が確立する。その後、ユーザがカメラ100を動かすことにより、その動きの変化に応じた態様で画像の送信がなされる。上述のように、カメラ100の動き変化は動き変化検出部107によって検出することが可能である。
図7(a)はユーザがカメラ100を図2のX軸周りに小さく傾けた場合になされる画像の送信を示し、図7(b)はユーザがカメラ100を図2のX軸周りに大きく傾けた場合になされる画像の送信を示す図である。本実施形態では、カメラ100の傾きに応じて画像の送信速度を変化させる。即ち、ユーザがカメラ100を小さく傾けたことが検出された場合に、カメラ100の制御部101は、画像の送信速度を遅くするように通信部108を設定する。一方、ユーザがカメラ100を大きく傾けたことが検出された場合に、制御部101は、画像の送信速度を早くするように通信部108を設定する。
なお、図7(a)、図7(b)の例ではユーザがカメラ100をX軸周りに傾ける場合について説明している。しかしながら、傾ける方向は必ずしもX軸周りとする必要はない。例えば、図8(a)、図8(b)に示すようにカメラ100をY軸周りに傾けた場合に画像の送信速度を変化させるようにしても良い。
ここで、カメラ100を傾けて画像の送信を行う操作は、器の水を移すような操作と類似していると考えられる。このような、器の傾きが小さければ少しずつ水が流し込まれ、器の傾きが大きければ一度に水が流し込まれるといった日常的な感覚を取り入れることで、ユーザは直感的に画像の送信を行うことが可能である。さらに、この感覚をよりユーザが認識できるように、画像の転送の状態を水の流れとして示すような表示をカメラ100の表示部104又はPC200の表示部204に行うようにしても良い。図9(a)、図9(b)はこのような表示の一例を示している。図9(a)はカメラ100の傾きが小さいときに表示部204になされる表示の例を示した図である。この場合に、PC200の制御部201は、一滴ずつ流し込まれる水のグラフィックを表示部204に表示させるとともに、さらにこの水のグラフィックに、カメラ100から送信されてきた画像のサムネイル画像を重畳させる。一方、図9(b)はカメラ100の傾きが大きいときになされる表示である。この場合に、制御部201は、滝のように流し込まれる水のグラフィックを表示させ、さらにこの水のグラフィックにカメラ100から送信されてきた複数の画像のサムネイル画像を重畳させる。
また、水のグラフィックを表示させるのではなく、図10に示すような落ち葉のグラフィックを表示させても良い。さらには、舞い落ちる花びらのグラフィックを表示させても良い。これら表示部204に表示させる水のグラフィック、落ち葉のグラフィック、花びらのグラフィックを、季節によって或いはユーザの好みによって変更しても良い。
ここで、図7、図8の例ではカメラ100の傾きと画像の送信速度とを対応づけた例について示している。この他に、例えば、カメラ100の振動量と画像の送信速度とを対応づけるようにしても良い。即ち、図11(a)のようにゆっくり又は小さな振動でカメラ100を揺らした場合には送信速度を遅くし、図11(b)のように早く又は大きな振動でカメラ100を揺らした場合は送信速度を早くするようにしても、ユーザの直感に合った送信制御となる。つまり、胡椒入れ等を振るときに、胡椒を沢山出したい場合は速く振るのが一般的な動かし方の感覚である。図11(a)、図11(b)の例はこの胡椒入れを振る感覚に類似した送信制御である。
以上の例は、カメラ100の傾きに応じて画像の送信速度を切り替えるものであるが、カメラ100の可動範囲を利用したインターフェースは別の使い方も可能である。以下に説明する例は、カメラ100の移動方向に対応した画像処理を施してから画像の送信を行う例である。
図12(a)、図12(b)は、図6(b)に示したカメラ100とPC200との通信可能範囲を示す平面内でカメラ100を移動させる操作(以後、シフト操作と称する)を示す図である。本実施形態において、ある画像がPC200に送信された後、図12(a)や図12(b)で示すシフト操作がユーザによってなされたことが検出された場合には、先にPC200に送信された画像をトリミングした画像が再送信される。
上述したように、PC200に画像が送信された場合には、図13(a)に示すように、送信した画像がPC200の表示部204に表示される。その後、通信可能範囲を示す平面における左方向にカメラ100がシフトされた場合に、制御部101は、送信した画像を左方向にずらした画像を新たに作成する。なお、画像のシフトによって欠落した画像部分は例えば黒画像とする。シフト画像の作成後、制御部101は新たに作成した画像を通信部108によってPC200に送信する。これにより、図13(b)に示すように、シフト後の画像が表示部204に表示されるとともに記録部203に記録される。また、図13(a)に示すようにしてPC200の表示部204に画像が表示されている状態で通信可能範囲を示す平面における下方向にカメラ100がシフトされた場合に、制御部101は、送信した画像を下方向にずらした画像を新たに作成する。シフト画像の作成後、制御部101は新たに作成した画像を通信部108によってPC200に送信する。これにより、図13(c)に示すように、もとの画像を下にずらした画像が表示部204に表示されるとともに記録部203に記録される。
このようにカメラ100のシフト操作方向に対応づけてもとの画像をシフトさせた画像を新たに作成し、そのシフト後の画像をPC200に再送信することで、PC200において専用のソフトウェアを起動して画像処理を行わなくとも画像のトリミングを行うことができる。
また、本実施形態では、ある画像がPC200に送信された後、図14のように、ユーザによってカメラ100がPC200に近づけられたり遠ざけられたりした場合には、先にPC200に送信された画像をズームした画像が再送信される。ここで、カメラ100がPC200に近づいたか又は遠ざかったかの検出は例えば動き変化検出部107によってカメラ100のZ軸方向の移動を検出すれば良い。この他に、カメラ100に距離センサを設けることで判定するようにしても良いし、カメラ100で受信される通信信号の強度から判定するようにしても良い。
このようなカメラ100の動き変化があった場合に、制御部101はカメラ100の移動方向に従ってPC200に送信した画像をズーム(拡大又は縮小)した画像を新たに作成する。ズーム画像の作成後、制御部101は新たに作成した画像を通信部108によってPC200に再送信する。これにより、図15(a)〜図15(c)に示すように、ズーム後の画像が表示部204に表示される。
このようにカメラ100とPC200との距離に対応づけてもとの画像をズームした画像を新たに作成し、そのズーム後の画像をPC200に再送信することで、PC200において専用のソフトウェアを起動して画像処理を行わなくとも画像の拡大又は縮小処理を行うことができる。
また、本実施形態では、ある画像がPC200に送信された後、図16のように、ユーザによって通信可能範囲を示す平面内でカメラ100を回転させる操作がなされた場合には、先にPC200に送信された画像を回転した画像が再送信される。
即ち、制御部101は、図17に示すように、カメラ100の回転方向に従ってPC200に送信した画像を回転した画像を新たに作成する。回転画像の作成後、制御部101は新たに作成した画像を通信部108によってPC200に再送信する。
このようにカメラ100の回転方向に対応づけてもとの画像を回転した画像を新たに作成し、その回転後の画像をPC200に再送信することで、PC200において専用のソフトウェアを起動して画像処理を行わなくとも画像の回転処理を行うことができる。
図18は、以上のような画像の送信を行うためのカメラ側の制御を示したフローチャートである。図18の処理は制御部101が司るものである。
図18において、制御部101は、カメラ100の動作モードが撮影モードであるか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101の判定において、動作モードが撮影モードである場合に、制御部101は撮像部103に画像の取り込みを実行させ(ステップS102)、取り込んだ画像に基づいて表示部104にフレーミング用の画像を表示させる(ステップS103)。
その後、制御部101は、ユーザによって画像の記録指示がなされたか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104の判定において、画像の記録指示がなされていない場合に、制御部101はステップS101以後の処理を再び実行する。一方、ステップS104の判定において、画像の記録指示がなされた場合に、制御部101は、撮像部103によって取り込まれた画像に対して画像処理を施した後、画像処理後の画像の圧縮を行い、圧縮した画像を記録部106に記録させる(ステップS105)。画像の記録時において、制御部101は、ユーザによって画像の記録の終了が指示されたか否かを判定している(ステップS106)。ステップS106の判定において、画像の記録の終了が指示されていない場合に、制御部101はステップS105に戻って画像の記録を継続する。一方、ステップS106の判定において、画像の記録の終了が指示された場合、制御部101は図18の処理を終了させる。
また、ステップS101の判定において、動作モードが撮影モードでない場合に、制御部101はカメラ100の動作モードが再生モードであるか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107の判定において、動作モードが再生モードである場合に、制御部101は画像の再生制御を行う(ステップS108)。即ち、制御部101は、記録部106に記録されている画像のサムネイル画像を表示部104に表示させる。そして、制御部101は、表示部104に表示されたサムネイル画像の中でユーザによって選択されたサムネイル画像に対応した画像を表示部104に拡大表示する。
画像の再生の後、制御部101は、PC200との通信が確立しているか否かを、PC200から通信信号を受信したか否かによって判定する(ステップS109)。上述したように、通信部108のアンテナにおいて通信信号が受信された場合には電磁誘導によって通信部108が起動する。したがって、通信部108の状態を判定することでPC200から通信信号を受信したか否かを判定することができる。ステップS109の判定において、PC200からの通信信号を受信していない場合に、制御部101はステップS121以後の処理を実行する。
ステップS109の判定において、PC200からの通信信号を受信した場合に、制御部101は、通信部108によってPC200に通信信号を受信した旨を示す信号を送信した後、動き変化検出部107によるカメラ100の動き変化の検出を開始させる(ステップS110)。その後、制御部101は動き変化検出部107の出力から、カメラ100の傾き量(回転量)が第1の所定量よりも小さいか又はカメラ100が単発の振動をしたか否かを判定する(ステップS111)。ステップS111の判定において、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも小さい又はカメラ100が単発の振動をした場合に、制御部101は画像の送信速度を遅くするように通信部108を設定した後、画像の送信を行う(ステップS112)。図18では例として1秒当たり1枚の送信を行うように設定している。これにより、図7(a)や図11(a)で示したような画像送信がなされる。なお、画像の送信を行った後、制御部101は送信した画像の情報(ファイル名等)を保持しておく。ステップS112の後、制御部101はステップS121以後の処理を実行する。
また、ステップS111の判定において、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも大きく、且つカメラ100が単発の振動をしていない場合に、制御部101は、制御部101は動き変化検出部107の出力から、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも大きい第2の所定量よりも大きいか又はカメラ100が繰り返しの振動をしたか否かを判定する(ステップS113)。ステップS113の判定において、カメラ100の傾き量が第2の所定量よりも大きい又はカメラ100が繰り返しの振動をした場合に、制御部101は画像の送信速度を早くするように通信部108を設定した後、画像の送信を行う(ステップS114)。図18では例として1秒当たり5枚の送信を行うように設定している。これにより、図7(b)や図11(b)で示したような画像送信がなされる。ステップS114の後、制御部101はステップS121以後の処理を実行する。
また、ステップS113の判定において、カメラ100の傾き量が第2の所定量よりも小さく、且つカメラ100が繰り返しの振動をしていない場合に、制御部101は、動き変化検出部107の出力から、カメラ100がPC200に近づいたか又は遠ざかったか否かを判定する(ステップS115)。ステップS115の判定において、カメラ100がPC200に近づいたか又は遠ざかった場合に、制御部101は直前にPC200に送信した画像に対してカメラ100の移動方向に従ったズーム処理を施した後(カメラ100が近づいた場合には拡大、カメラ100が遠ざかった場合には縮小)、ズーム処理後の画像をPC200に再送信する(ステップS116)。このような処理によって、図14、図15で示したような画像送信がなされる。なお、ここで送信する画像には先に送信した画像を処理した画像であることを示す情報を付与しておく。ステップS116の後、制御部101はステップS121以後の処理を実行する。
また、ステップS115の判定において、カメラ100がPC200に対して近づきも遠ざかりもしていない場合に、制御部101は、動き変化検出部107の出力から、カメラ100の回転操作がなされたか否かを判定する(ステップS117)。ステップS117の判定において、カメラ100の回転操作がなされた場合に、制御部101は直前にPC200に送信した画像に対してカメラ100の回転方向に従った回転処理を施した後、回転処理後の画像をPC200に再送信する(ステップS118)。これにより、図16、図17で示したような画像送信がなされる。なお、ここで送信する画像には先に送信した画像を処理した画像であることを示す情報を付与しておく。ステップS118の後、制御部101はステップS121以後の処理を実行する。
また、ステップS117の判定において、カメラ100の回転操作がなされていない場合に、制御部101は、動き変化検出部107の出力から、カメラ100のシフト操作がなされたか否かを判定する(ステップS119)。ステップS119の判定において、カメラ100のシフト操作がなされた場合に、制御部101は直前にPC200に送信した画像に対してカメラ100のシフト方向に従ったシフト処理(トリミング処理)を施した後、シフト処理後の画像をPC200に再送信する(ステップS120)。これにより、図12、図13で示したような画像送信がなされる。なお、ここで送信する画像には先に送信した画像を処理した画像であることを示す情報を付与しておく。ステップS120の後、制御部101はステップS121以後の処理を実行する。
ステップS109で通信信号を受信していない場合、又はステップS112、S114、S116、S118、S120の後、制御部101は、ユーザによって画像の再生の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS121)。ステップS121の判定において、画像の再生の終了が指示されていない場合に、制御部101はステップS108に戻って画像の再生を行う。一方、ステップS121の判定において、画像の再生の終了が指示された場合、制御部101は図18の処理を終了させる。
また、ステップS107の判定において、動作モードが再生モードでない場合に、制御部101はカメラ100が充電中であるか否かを判定する(ステップS122)。ステップS122の判定において、カメラ100が充電中でない場合に、制御部101はステップS101以後の動作を行う。一方、ステップS122の判定において、カメラ100が充電中である場合に、制御部101は、PC200に送信していない差分画像をPC200に送信する(ステップS123)。その後、制御部101はステップS101以後の動作を行う。これにより、カメラ100の記録部106には記録してあるのにPC200にはバックアップされていない画像が送信され、カメラ100に記録されている画像とPC200に記録されている画像との同期がとられる。
図19は、PC側の制御を示したフローチャートである。図19の処理は制御部201が司るものである。
図19において、PC200の制御部201は、まず通信信号を出力する(ステップS201)。その後、制御部201は、カメラ100からの返信があったか否かを判定する(ステップS202)。上述のように、ユーザがカメラ100をPC200に接近させるとカメラ100の通信部108が起動してカメラ100からの返信がなされる。これによってカメラ100とPC200との通信が確立する。ステップS202の判定において、カメラ100からの返信があった場合に、制御部201は、カメラ100からの画像が受信されたか否かを判定する(ステップS203)。ステップS203の判定において、画像が受信されない場合に、制御部201はステップS201の処理を実行して通信信号を再度出力する。
また、ステップS203の判定において、画像が受信された場合に、制御部201は時間当たりに受信された画像の枚数をカウントし、単位時間に送信されてくる画像枚数が所定枚数(ここでは1秒当たり5枚)よりも多いか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204の判定において、送信されてくる画像数が多い場合には、画像がPC200に大量に流し込まれているような表示が好ましい。したがって、制御部201は、表示部204に、図9(b)で示したような多数の画像が滝とともに流し込まれる態様の表示を行わせる(ステップS205)。
一方、ステップS204の判定において、送信されてくる画像数が少ない場合に、制御部201は、カメラ100から送信されてきた画像が先に送信されてきた画像と同一の画像であるか否かを判定する(ステップS206)。なお、ここでの同一とは、先に送信されてきた画像と同一の画像を処理(ズーム、回転、トリミング)したものも含む。処理された画像であるか否かの判定は、PC200に送信されてきた画像に、先に送信された画像を処理した画像である旨を示す情報が付与されているかを判定することによって行えば良い。ステップS206の判定において、カメラ100から送信されてきた画像が先に送信されてきた画像と同一である場合に、制御部201は送信されてきた画像を、表示部204上の、先に送信された画像の表示場所と同じ場所に表示させる(ステップS207)。一方、ステップS206の判定において、カメラ100から送信されてきた画像が先に送信されてきた画像と同一でない場合に、制御部201は、表示部204に、図9(a)で示したような1枚ずつの画像が水滴とともに流し込まれる態様の表示を行わせる(ステップS208)。
ステップS205、S207、S208において、画像が送信されてきたことを示す表示を行った後、制御部201は、送信されてきた画像を記録部203に記録させる(ステップS209)。その後に、制御部201は図19に示す処理を終了させる。
また、ステップS202の判定において、カメラ100からの返信がない場合に、制御部201は、ユーザによる操作部202の操作によってネットワーク接続の指示がなされたか否かを判定する(ステップS210)。ステップS210の判定において、ネットワーク接続の指示がなされていない場合に、制御部201は、ステップS201の処理を実行して通信信号を再度出力する。一方、ステップS210の判定において、ネットワーク接続の指示がなされた場合に、制御部201は、ネット接続部206を介してネットワークに接続する(ステップS211)。その後、制御部201は、ユーザ操作に従ってコンテンツのダウンロードやコンテンツの再生等の制御を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、カメラ100の動き変化に応じて異なる送信態様で画像の送信を行うようにしている。これにより、ユーザは直感的に分かりやすい簡単な操作でPC200への画像送信を行うことが可能である。また、カメラ100の操作によって、PC上で専用のソフトウェアを起動しなくとも、ズーム、トリミング、回転といった画像処理を行うことも可能である。
ここで、上述した第1の実施形態では、カメラ100の動き変化に対応づけた各種の画像の送信について説明している。しかしながら、さらに、別の態様の画像の送信も考えられる。例えば、カメラ100からの画像の送信の際に、図20(a)に示すように、画像の送信速度に従って表示部104の画面の右から左に向かって記録部106に記録されている画像のサムネイル画像が流れるような表示を行い、サムネイル画像が画面左端の送信トンネル104aを示す画像に到達した時点で、そのサムネイル画像に対応した画像がPC200に送信されるようにしても良い。さらに、カメラ100の表示部104にタッチパネルを形成しておけば、ユーザが送信したくない画像については、その画像に対応したサムネイル画像104bを指で押さえることで画像の送信が停止されるようなインターフェースを構成することもできる。これを利用して、図20(b)に示すようにしてカメラ100の表示部104上で送信画像の取捨選択を行うことも可能である。
この他に、図21(a)に示したように、カメラ100を旋回させた場合に、図21(b)に示すように入り口104dから次々にサムネイル画像が現れて、そのうち送りたい画像だけを、例えばカメラ100を傾けたり又は図21(c)に示すようにレリーズボタンを押したりする等の操作を受けてPC200に送信するようなインターフェースを構成しても良い。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、カメラ100とPC200との通信が確立してからカメラ100の動き検出を行っている。これに対し、通信速度が高速な場合等は、例えば常時カメラ100の動きを検出しておき、動きの変化が検出された時点でさらに通信が確立したときに画像の送信を行うようにしても良い。このような態様を第2の実施形態として説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、カメラ100とPC200との通信が確立してからカメラ100の動き検出を行っている。これに対し、通信速度が高速な場合等は、例えば常時カメラ100の動きを検出しておき、動きの変化が検出された時点でさらに通信が確立したときに画像の送信を行うようにしても良い。このような態様を第2の実施形態として説明する。
図22は、第2の実施形態における送信を行うためのカメラ側の制御を示したフローチャートである。なお、図22においてはカメラ100の動作モードが再生モードである場合を説明する。その他の処理は図18で示したものと同様である。
図22において、まず、制御部101は画像の再生制御を行う(ステップS301)。
画像の再生の後、制御部101は、動き変化検出部107によるカメラ100の動き変化の検出を開始させる(ステップS302)。その後、制御部101は動き変化検出部107の出力から、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも小さいか又はカメラ100が単発の振動をしたか否かを判定する(ステップS303)。ステップS303の判定において、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも小さい又はカメラ100が単発の振動をした場合に、制御部101は、PC200との通信が確立しているか否かを、PC200から通信信号を受信したか否かによって判定する(ステップS304)。ステップS304の判定において、PC200からの通信信号を受信した場合に、制御部101は、画像の送信速度を遅くするように通信部108を設定した後、画像の送信を行う(ステップS305)。図22では例として1秒当たり1枚の送信を行うように設定している。なお、画像の送信を行った後、制御部101は送信した画像の情報(ファイル名等)を保持しておく。ステップS304の後、制御部101はステップS318以後の処理を実行する。
また、ステップS303の判定において、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも大きく、且つカメラ100が単発の振動をしていない場合に、制御部101は、制御部101は動き変化検出部107の出力から、カメラ100の傾き量が第1の所定量よりも大きい第2の所定量よりも大きいか又はカメラ100が繰り返しの振動をしたか否かを判定する(ステップS306)。ステップS306の判定において、カメラ100の傾き量が第2の所定量よりも大きい又はカメラ100が繰り返しの振動をした場合に、制御部101は、PC200との通信が確立しているか否かを、PC200から通信信号を受信したか否かによって判定する(ステップS307)。ステップS307の判定において、PC200からの通信信号を受信した場合に、制御部101は画像の送信速度を早くするように通信部108を設定した後、画像の送信を行う(ステップS308)。図22では例として1秒当たり5枚の送信を行うように設定している。ステップS308の後、制御部101はステップS318以後の処理を実行する。
また、ステップS306の判定において、カメラ100の傾き量が第2の所定量よりも小さく、且つカメラ100が繰り返しの振動をしていない場合に、制御部101は、動き変化検出部107の出力から、カメラ100がPC200に近づいたか又は遠ざかったか否かを判定する(ステップS309)。ステップS309の判定において、カメラ100がPC200に近づいたか又は遠ざかった場合に、制御部101は、PC200との通信が確立しているか否かを、PC200から通信信号を受信したか否かによって判定する(ステップS310)。ステップS310の判定において、PC200からの通信信号を受信した場合に、制御部101は、直前にPC200に送信した画像に対してカメラ100の移動方向に従ったズーム処理を施した後、ズーム処理後の画像をPC200に再送信する(ステップS311)。なお、ここで送信する画像には先に送信した画像を処理した画像であることを示す情報を付与しておく。ステップS311の後、制御部101はステップS318以後の処理を実行する。
また、ステップS309の判定において、カメラ100がPC200に対して近づきも遠ざかりもしていない場合に、制御部101は、動き変化検出部107の出力から、カメラ100の回転操作がなされたか否かを判定する(ステップS312)。ステップS312の判定において、カメラ100の回転操作がなされた場合に、制御部101は、PC200との通信が確立しているか否かを、PC200から通信信号を受信したか否かによって判定する(ステップS313)。ステップS313の判定において、PC200からの通信信号を受信した場合に、制御部101は、直前にPC200に送信した画像に対してカメラ100の回転方向に従った回転処理を施した後、回転処理後の画像をPC200に再送信する(ステップS314)。なお、ここで送信する画像には先に送信した画像を処理した画像であることを示す情報を付与しておく。ステップS314の後、制御部101はステップS318以後の処理を実行する。
また、ステップS312の判定において、カメラ100の回転操作がなされていない場合に、制御部101は、動き変化検出部107の出力から、カメラ100のシフト操作がなされたか否かを判定する(ステップS315)。ステップS315の判定において、カメラ100のシフト操作がなされた場合に、制御部101は、PC200との通信が確立しているか否かを、PC200から通信信号を受信したか否かによって判定する(ステップS316)。ステップS316の判定において、PC200からの通信信号を受信した場合に、制御部101は、直前にPC200に送信した画像に対してカメラ100のシフト方向に従ったシフト処理(トリミング処理)を施した後、シフト処理後の画像をPC200に再送信する(ステップS317)。なお、ここで送信する画像には先に送信した画像を処理した画像であることを示す情報を付与しておく。ステップS317の後、制御部101はステップS318以後の処理を実行する。
ステップS304、S307、S310、S313で通信信号を受信していない場合、又はステップS305、S308、S311、S314、S317の後、制御部101は、ユーザによって画像の再生の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS318)。ステップS318の判定において、画像の再生の終了が指示されていない場合に、制御部101はステップS301に戻って画像の再生を行う。一方、ステップS318の判定において、画像の再生の終了が指示された場合、制御部101は図22の処理を終了させる。
以上説明したような第2の実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、図22の処理において、カメラ100の動き変化が検出された場合にはそのときの動き変化の情報を制御部101の図示しないメモリに記憶させるようにしておき、カメラ100とPC200との通信が確立した時点でこの動き変化を示す情報を読み出すようにしても良い。このようにすれば、通信が確立するまでカメラ100の動き変化の情報が保持されるので、カメラ100とPC200とが通信可能範囲を考慮せずにカメラ100の動きに連動した様々な画像送信や画像処理を行うことが可能となる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、上述した各実施形態では、カメラ100からPC200に画像を送信する例を説明したが、カメラ100からPC200にカメラ100の動き変化に関する情報を送信するようにし、PC200において図18で示したような処理を行うようにすれば、図23に示すようにして、カメラ100の動きに連動した送信態様でPC200から画像を送信させることも可能である。
また、画像の送信はカメラ100から行うようにし、カメラ100の動きに従った処理をPC200で行うようにすることもできる。図24にこの例を示す。図24において、PC200の制御部201は通信を確立すべく通信信号を出力する(ステップS411)。通信信号が受信されると(ステップS401)、カメラ100の制御部101は通信が確立したことを示す返信を行う(ステップS402)。この返信が受信されると(ステップS412)、制御部201は通信の準備が完了した旨を示す信号をカメラ100に出力する(ステップS413)。この信号が受信されると(ステップS403)、制御部101は記録部106に記録された画像の送信を行う(ステップS404)。なお、ここで送信する画像は、例えばユーザが操作部102を操作することによって選択できる。カメラ100からの画像がPC200で受信されると(ステップS414)、制御部202は受信された画像を記録部203に記録させる。画像の受信の終了後、制御部202は、画像の受信が終了した旨を示す信号をカメラ100に送信する(ステップS415)。この信号が受信されると(ステップS405)、制御部101は、動き変化検出部107で検出された動き変化を示す信号をPC200に出力する(ステップS406)。動き変化を示す信号が受信されると(ステップS416)。制御部101は、記録部203に記録させた画像に対して、カメラ100の動き変化に従った画像処理(カメラ100が接近した場合には画像を拡大する、カメラ100が回転した場合には画像を回転する等)を施す。画像処理の終了後、制御部202は、画像処理が終了した旨を示す信号を出力する(ステップS417)。この信号を制御部101が受けることで処理が完了する。
また、上述の動き変化検出部107の構成は一例である。例えば、撮像部103を作動させて得られた画像の変化からカメラ100の動きを検出するようにしても良い。
さらに、上述の各実施形態では、カメラ100とPC200との通信について説明している。しかしながら、携帯端末装置は、カメラ100に限らず例えば音楽を再生する携帯音楽プレーヤ等でも良い。また外部機器もPC200に限らず例えば無線通信機能を有するTV等でも良い。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
100…携帯端末装置(デジタルカメラ)、101…制御部、102…操作部、103…撮像部、104…表示部、105…時計部、106…記録部、107…動き変化検出部、108…通信部、109…電源部、110…充電部、200…外部機器(パーソナルコンピュータ)、201…制御部、202…操作部、203…記録部、204…表示部、205…通信部、206…ネット接続部、300…充電器
Claims (8)
- 外部機器と無線通信自在に接続された携帯端末装置であって、
コンテンツを記録するコンテンツ記録部と、
上記コンテンツを上記外部機器に送信するための送信部と、
上記携帯端末装置の動き変化を検出する動き変化検出部と、
上記動き変化検出部によって検出された動き変化に応じて上記送信部による上記コンテンツの送信態様を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする携帯端末装置。 - 上記制御部は、上記動き変化に応じて単位時間に送信する上記コンテンツの数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
- 上記外部機器は、
上記コンテンツが送信されてきたことを画像として表示するための表示部と、
上記単位時間に送信された上記コンテンツの数に応じて上記表示部に表示させる画像の表示態様を制御する表示制御部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 上記コンテンツは画像を含み、
上記制御部は、上記動き変化に応じて上記画像を拡大又は縮小することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 上記コンテンツは画像を含み、
上記制御部は、上記動き変化に応じて上記画像をシフトさせることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 上記コンテンツは画像を含み、
上記制御部は、上記動き変化に応じて上記画像を回転することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 上記送信部による送信は、上記携帯端末機器と上記外部機器とが近接した状態でなされる近接無線通信によって行われ、
上記動き変化検出部は、上記動き変化として上記携帯端末機器を上記外部機器に近接させる動き以外の動きを検出することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 携帯端末装置と無線通信自在に接続された外部機器であって、
コンテンツを記録するコンテンツ記録部と、
上記コンテンツを上記携帯端末装置に送信するための送信部と、
上記携帯端末装置の動き変化を示す信号を上記携帯端末装置から受信する受信部と、
上記動き変化を示す信号に応じて上記送信部による上記コンテンツの送信態様を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする外部機器。
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