JP4080025B2 - 経糸張力付与装置及び同装置を備えた織機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンショナー要素、少なくとも1つの支持要素、及び同支持要素に支持されると共に支持要素の軸線を中心として回動可能な少なくとも1つのサーボモーターを有する織機における経糸テンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
経糸テンション装置は欧州特許第EP−A−0 350 447号に記載されている。この経糸テンション装置はテンショナー要素と支持要素とサーボモーターとを有する。テンショナー要素は複数のウェブによって支持要素に支持され、同支持要素の軸線を中心として回動可能である。サーボモーターはトランスミッションを介して支持ビームに駆動連結されている。
【0003】
サーボモーター及びトランスミッションによる駆動の性質上、ウェブの幅方向全体に延びる支持ビームが必要とされること、テンショナー要素のごく微小な前後方向動作を行うために、トランスミッションにより全く遊びのない伝達が確実に行わなければならないこと等が、前述の装置における不利な点として認められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、上記のような不利な点を解消する経糸テンション装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明によればサーボモーターは支持要素として構成されている。また、本発明によれば慣性は実質的に低く、構成も単純である。本発明の好適な実施形態は、テンショナー要素の位置を検知するためのセンサーを有し、同センサーはサーボモーターと一体に構成されているか、別個の要素としてテンショナー要素に連結されている。また、一実施形態におけるサーボモーターは外部ローターを備えたモーターであり、別の実施形態におけるサーボモーターは内部ローターを備えたモーターである。更に、一実施形態におけるテンショナー要素はサーボモーターのローターに支持されており、別の実施形態におけるテンショナー要素はサーボモーターのローターと一体に構成されている。また、別の実施形態におけるテンショナー要素とローターとは強固に連結されている。更に、本発明の一実施形態では、少なくとも2つのサーボモーターが織機の幅の外側または内側に配置されている。
【0006】
本発明の経糸テンション装置を備えた織機の特徴は、支持部材が同織機のシャシーに装着され、少なくとも1つの支承シールドが同支持部材に取着されると共に、サーボモーターを装着していることにある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に図1〜7を参照し、本発明の好適な実施形態を説明する。
織機において1つ以上の経糸ビームから引き取られる経糸は、偏向ビーム及び経糸テンショナー1を介して杼口形成部材に到達する。
【0008】
図1〜3に示すように、経糸テンショナー1は少なくとも1つの駆動装置2、1つのテンショナービーム3及び1つのウェブ4を有する。駆動装置2はロングローターの原理に基づき構成された外部ローターを有するモーターである。ウェブ4は適切な手段(図示せず)によってモーターのローター6に固定されている。テンショナービーム3はウェブ4に連結されている。
【0009】
図2は織機における経糸テンショナー1の配置を説明する。この場合、支持部材11は織機の所定位置に配置されている。経糸テンショナー1は、フランジ部13を介して支持部材11に固定されている支承シールド即ち端部プレート12に装着されている。ローター6は支承シールド12に支持されている。このため、すべり軸受けまたはころがり軸受けが設けられ得る。モーターの固定子15は、支持部材11に固定された支持要素16に搭載されている。
【0010】
図3に示す実施形態では、ウェブ4ではなくローラーブレース18がローター6に取着されている。ローラーブレース18はテンショナービーム3を回転可能に支持するために、自由回転可能な複数のローラー19を備えている。これにより、ある種類の糸において有利な効果が及ぼされる。
【0011】
図4に示す実施形態ではテンショナー要素21とサーボモーターのローターとは一体に構成されている。
図1〜4に示すように、経糸テンショナー1は非常に低い慣性を有するように構成されている。
【0012】
図5に示す実施形態では、経糸テンショナー31は内部ローターを備えたモーター32と、駆動軸33に取着されたウェブ34と、ウェブ34に取着されたテンショナー要素35とを有する。また、織機における経糸テンショナー31は図6に示すように配置される。経糸テンショナー1,31の数及び実施形態は、それぞれウェブ幅または経糸テンションに本質的に影響を受ける。
【0013】
原則として、経糸テンショナー1,31は単一の駆動装置を備えることが可能である。このために、適切に設定された長さを有する外部ローターを備えたモーター(図1〜4参照)、または一端にてテンショナー要素に連結され内部ローターを有するモーター(図5参照)を備えることが有利である。また、テンショナー要素の長さ方向にそれぞれ配置された外部ローターを有する2つのモーターを設けてもよい。別例として、テンショナービームの端部に配置された内部ローターを有する2つのモーターを設けてもよい。また、3つ以上のモーターを用いることも可能である。
【0014】
経糸及び布の経路を、必要な装置及び2つのサーボモーターを備える前述の経糸テンショナーの制御装置と共に図7に示す。経糸42は経糸ビーム41から引き取られ、偏向ビーム43及び経糸テンショナー1,31を経由し杼口形成装置44に至り、筬45を通過する。経糸が布縁部46に筬打ちされた後、布47は布ドローオフ装置48によって偏向ビーム49を通過し、布47が巻き取られる布ビーム50に到達する。経糸ビーム41は、経糸送り出しモーター55及び制御ユニット56を有する経糸送り出し装置によって回転する。布47は、布送り出しモーター57及び制御ユニット58を有する布送り出し装置によって前進する。前述の第1及び第2の制御ユニット56,58は、第3の制御ユニット60に信号伝達により接続されており、共に複数の経糸テンショナー1,31の制御系を成す。経糸テンショナー1,31は、第3の制御装置即ちユニット60に信号伝達により接続された2つの駆動装置61,62を備える。更に、経糸テンショナー1,31の位置を検知するためにセンサー63が備えられ、信号伝達によって第3の制御装置即ちユニット60に接続されている。センサー63は、内部または外部ゼロ点設定を有するモーターエンコーダーを備えることが好ましい。
【0015】
従来の織機では、経糸テンションは経糸テンショナーの位置によって制御されており、経糸テンショナーの位置はセンサーによって検知されていた。この場合、幾何学的配置の変化により経糸テンションにいくらかの変動が生じる上に、経糸の一部領域のみにおけるテンションが検知されていた。
【0016】
図7に示すように各瞬間の経糸テンションは、モーター電流及び位置センサー63により検知されたテンショナー要素の位置により特に効果的に設定される。経糸テンション平均値は、制御値として制御ユニット56に送られる。経糸挿入サイクルにおいて経糸テンションを効果的に制御するため、経糸テンションの実際の値は制御ユニット60に送られる。
【0017】
実施形態の装置はテンショナー要素3,31、少なくとも1つの支持要素及びサーボモーター2を有する。サーボモーター2のローター6は、それぞれ支持要素またはテンショナー要素の一部として構成されている。このように構成することによって、低い慣性を有する構成を実現すると共に、経糸テンションの実際の値は、モーター電流及びテンショナー要素3,31の位置により設定される。
【0018】
【発明の効果】
以上詳細に記載したように、本発明によれば、ウェブの幅方向全体に延びる支持ビームを必要とすることがなく、テンショナー要素のごく微小な前後方向動作を行うべく全く遊びのないトランスミッションの伝達を行う必要のない経糸テンション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態を示す図。
【図2】図1の装置の織機における配置関係を示す断面図。
【図3】図1の装置の第1の変形例について織機における配置関係を示す断面図。
【図4】図1の装置の第2の変形例について織機における配置関係を示す断面図。
【図5】本発明において好適な更なる実施形態を示す図。
【図6】図5の装置の織機における配置関係を示す断面図。
【図7】経糸及び緯糸経路と本発明の装置のための制御装置とを示す図。
【符号の説明】
2,32…サーボモーター、3,35…テンショナー要素、6,33…ローター、11…支持部材、12…支承シールド
Claims (8)
- バックレスト(11)に支承板(12,16)を介して取り付けられた少なくとも1つのサーボモーター(2,32)であって、該少なくとも1つのサーボモーター(2,32)の可動部(6,33)が支柱(4,34)を介して経糸張力付与部材(3、35)に作用して、経糸に張力を付与するように設けられた前記少なくとも1つのサーボモーター(2,32)と、
前記経糸張力付与部材(3,35)の位置を検知するためのセンサー(63)とを備えることを特徴とする経糸張力付与装置。 - 前記経糸張力付与部材(3,35)は、前記支柱(4,34)を複数個有して前記少なくとも1つのサーボモーター(2,32)の前記可動部(6,33)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の経糸張力付与装置。
- 前記センサー(63)は前記少なくとも1つのサーボモーター(2,32)と一体に構成されているか、別個の要素として前記経糸張力付与部材(3,35)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の経糸張力付与装置。
- 前記少なくとも1つのサーボモーター(2,32)の前記可動部(6,33)は外部ローター(6)であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の経糸張力付与装置。
- 前記少なくとも1つのサーボモーター(2,32)の前記可動部(6,33)は内部ローター(33)であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の経糸張力付与装置。
- 経糸張力付与装置(1,31)は、前記支柱(4)の代わりにローラー支柱(18)を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の経糸張力付与装置。
- 少なくとも2つのサーボモーター(2,32)が織機の幅方向の両端部の外側または内側に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の経糸張力付与装置。
- ワープビーム(41)から引き取られた経糸を案内する偏向ビーム(43)よりも下流側に設けられ、経糸に付与される張力を調節する請求項1〜7のいずれか1項に記載の経糸張力付与装置(1,31)を備えた織機。
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