JP4079732B2 - 撮影機器用カバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影機器用カバーに係り、特に、液晶モニタ等の映像表示部を有する撮影機器に装着される撮影機器用カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラに代表される撮影機器が普及している。このような撮影機器の多くには、液晶モニタ等の映像表示部が設けられている。この液晶モニタ等の映像表示部は、ユーザが撮影機器を使用して撮影した画像等を表示するためのものである。
また、このような撮影機器は、撮影データの記憶媒体(例えば、メモリカード等)、予備のバッテリ等を必要とする場合がある。そして、このような撮影機器を傷、衝撃等から保護するために、撮影機器を収納するカバーやケースを利用するユーザも多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の液晶モニタ等の映像表示部が設けられた撮影機器においては、映像表示部に外光が当たると、表示された画像が見えにくくなってしまうという問題がある。さらに、液晶モニタ等の映像表示部の表面は、例えば、ガラス等から構成されており、傷がつきやすいという問題がある。このような問題は、屋外で使用されるデジタルカメラやデジタルビデオカメラにおいて顕著である。
また、このような撮影機器を携行して利用する場合、撮影データの記憶媒体、予備のバッテリ等を、別途、携行しているユーザが多い。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、撮影機器の映像表示部を見やすくすることを第1の目的とする。
また、撮影機器の付属品等を収納可能とすることを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の撮影機器用カバーは、映像表示部を有する撮影機器を収納保持するカバー本体と、前記映像表示部を覆う第1の位置と、前記映像表示部を外部より視認可能とし、かつ、前記映像表示部へ差し込む外光の少なくとも一部を遮光する第2の位置とに切り替えて配置可能に構成された遮光部と、を備える。
【0006】
このような構成によれば、通常時には遮光部により映像表示部を保護し、一方、ユーザが映像表示部を見る際には、外光を遮光して表示を見やすくすることができる。
【0007】
前記遮光部は、例えば、前記カバー本体に折曲部を介して開閉可能に支持され、閉じた位置にて前記映像表示部を覆い、開いた位置にて、前記映像表示部へ差し込む外光の少なくとも一部を遮光する。
【0008】
また、前記遮光部は、例えば、折曲部が補強部材等で補強され、開いた位置にて保持(維持)されるように形成されている。また、前記遮光部は、閉じた位置を維持するための係止部をそなえていてもよい。
また、カバー本体は、収納部を少なくとも1つ備えることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を、電子カメラに着脱可能に装着されるカバーを例に、図面を参照して説明する。
【0010】
まず、本発明の実施の形態に係るカバーに適用される電子カメラ10について簡単に説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用される電子カメラ10の一例を示す背面斜視図である。図示するように、この電子カメラ10は、液晶モニタ11と、ファインダ12と、シャッタボタン13と、電源スイッチ14と、十字キー15と、を備える。
【0012】
液晶モニタ11は、例えば、低温ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)液晶モニタであり、電子カメラ10を使用して撮影した画像や、記憶媒体から読み出された再生画像等を表示する。
【0013】
ファインダ12は、例えば、電子カメラ10を使用して撮影する際に、撮影範囲を確認したり、ピントを合わせたりするために使用される。
【0014】
シャッタボタン13は、電子カメラ10を使用して撮影する際に押下されるボタンである。
【0015】
電源スイッチ14は、電子カメラ10の電源のON/OFFを切り替える操作をするためのスイッチである。
【0016】
十字キー15は、例えば、ユーザにより、電子カメラ10の各種設定、選択等をする際に操作されるキーである。
【0017】
次に、上述した電子カメラ10に着脱可能に装着されるカバーの構成について説明する。
【0018】
図2及び図3は、本実施の形態に係るカバー50が図1の電子カメラ10に装着された様子を示す図である。なお、図2は、背面側斜視図であり、図3は、底面斜視図である。
カバー50は、皮革、デニム等の折り曲げることのできる素材から構成され、撮影等の操作に必要な部分(例えば、シャッタ13や十字キー15)を除いて、電子カメラ10全体を覆い、特に、液晶モニタ11を保護する。カバー50は、図示するように、遮光部51と、カバー接合部52と、小物入れ53aと、小物入れ53bと、接合部54と、を備える。
【0019】
遮光部51は、カバー50(電子カメラ10)の背面側に略矩形形状に形成され、液晶モニタ11やファインダ12を覆うように配置され、図2に点線で示す折曲部にてカバー50と連結(支持)されており、その先端に接合部54を有する。遮光部51は、樹脂を含浸させる等の手法により、弾力性と剛性を与えられており、図4に示すように、折曲部を軸にして開閉自在(回動自在)に構成されている。また、折曲部は、樹脂により補強されている。遮光部51は、閉じた状態で、液晶モニタ11、ファインダ12等を覆って傷等から保護し、遮光部51は、一旦開かれるとその状態を維持して、液晶モニタ11やファインダ12に上方から直接入射する光を遮光して、表示された画像を見やすくする。
【0020】
カバー接合部52は、電子カメラ10の挿抜口となる開口部であり、図4に例示するように、カバー接合部52aとカバー接合部52bとが、例えば、取り付け・取り外しが簡易な面ファスナ等で係止されるように構成されている。
【0021】
小物入れ53a、53bは、例えば、予備のバッテリや、メモリカードのような電子カメラ10に適合した記憶媒体等を収納するために設けられている。なお、小物入れ53a、53bの収納物を出し入れする開口部の形状は任意であり、例えば、開口部を覆うような蓋を設け、取り付け・取り外しが簡易な面ファスナ等で蓋が係止されるような構成でもよい。
【0022】
接合部54は、図3に例示するように、遮光部51とカバー50の底部とを係止するためのものであり、接合部54とカバー50の対向部分には、取り付け・取り外しが簡易な面ファスナが配置されている。
【0023】
カバー50は、例えば、電子カメラ10を持ち運ぶ際に、図2及び図3に例示するように電子カメラ10に装着される。また、カバー50の小物入れ53a、53bには、予備のバッテリ、メモリカード等の記憶媒体などが収納され、適宜使用される。
一方、ユーザが、撮影対象画像を撮影した画像を確認する際に、接合部54にて係止された遮光部51が取り外されて使用される。また、カバー50の小物入れ53a、53bには、予備のバッテリ、メモリカード等の記憶媒体などが収納される。
【0024】
カバー50が装着された電子カメラ10において、ユーザが撮像のためにファインダ12を確認したり、撮影した画像を液晶モニタ11に表示させて確認する場合、接合部54をカバー50から取り外し、遮光部51を、図5に例示するような開位置にまで持ち上げる。つまり、遮光部51を、折曲部(図2に示す点線)を軸として回動して、ユーザにとって画像が見やすく且つ上方等から液晶モニタ11やファインダ12に入射する外光を遮光する位置まで移動する。
これにより、遮光部51は、図5に例示するように、外光の一部を遮って影を作り、液晶モニタ11に表示された画像を見やすくする状態を維持する。
【0025】
そして、撮影した画像を確認した後、ユーザ等は、持ち上げた遮光部51を元に戻して、接合部54とカバー50(底面)とを接合させることにより、カバー50と遮光部51とを係止する。つまり、遮光部51は、折曲部を軸として逆に回動して、所定の閉位置まで移動し、液晶モニタ11等が傷等から保護されるようにカバー50に係止される。
【0026】
この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記の実施の形態においては、この発明が適用される機器として電子カメラを例として説明したが、この発明が適用される機器は任意であり、例えば、液晶モニタを有するビデオカメラ等の撮影機器でもよい。
【0027】
上記実施の形態においては、小物入れ53a、53bは、底面等の位置に設けたが、電子カメラ10での撮影、操作等に支障のない位置であれば、小物入れを設ける位置、数等は任意である。例えば、電子カメラ10の側面に、小物入れを設けてもよい。また、設けられた小物入れに収納される収納物は、予備バッテリ等に限らず、任意である。
【0028】
上記実施の形態においては、図1に例示するような電子カメラ10に装着されるカバー50について説明した。しかしながら、カバー50は、カバー50が装着される電子カメラ10の形態によって、種々の形状を取り得る。例えば、遮光部51の配置される位置は、液晶モニタ等を覆って保護し、外光を適切に遮ることができる位置であれば、任意である。
【0029】
上記実施の形態においては、カバー接合部52、及び、接合部54は、面ファスナで接合されるが、これらの接合方法は任意である。例えば、遮光部51と接合部54とに適合し、簡易に取り付け・取り外し可能な接合方法であればよい。
【0030】
上記の実施の形態においては、カバー50は、例えば、皮革、デニム等の折り曲げることのできる素材から構成されているが、カバー50の素材は、任意である。例えば、合成樹脂等の折り曲げることのできない素材でもよい。この場合も、遮光部51を図2に示す点線を軸に回動し、図4、図5に例示するように持ち上げることができるように、カバー50本体と遮光部51とがつなぎ合わされた構造となっていればよい。
【0031】
なお、遮光部51は、カバー50に係止された状態から解放されると、所定の開位置まで自動的に移動し、その位置にて自力で保持されるようにしてもよい。
また、カバー50と遮光部51とが接続されている部分(図2に点線にて示す折曲部)に、例えば、切り込み等を設けることにより、開位置に移動した遮光部51を保持されるようにしてもよい。更に、遮光部51は、カバー50から取り外し自在となるように接合されていてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影機器の映像表示部を見やすくすることができ、また、撮影機器の付属品等を収納可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子カメラの一例を示す背面斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るカバーが、図1の電子カメラに装着された様子を示す背面斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るカバーが、図1の電子カメラに装着された様子を示す底面斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るカバーの構造の一例を示す背面斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るカバーの遮光部が、開位置に移動された様子を示す側面図である。
【符号の説明】
10 電子カメラ
11 液晶モニタ
12 ファインダ
13 シャッタボタン
14 電源スイッチ
15 十字キー
50 カバー
51 遮光部
52 カバー接合部
53a 小物入れ
53b 小物入れ
54 接合部
Claims (5)
- 映像表示部を有する撮影機器を収納保持するカバー本体と、
前記映像表示部を覆う第1の位置と、前記映像表示部を外部より視認可能とし、かつ、前記映像表示部へ差し込む外光の少なくとも一部を遮光する第2の位置とに切り替えて配置可能に構成された遮光部と、
を備えることを特徴とする撮影機器用カバー。 - 前記遮光部は、前記カバー本体に折曲部を介して開閉可能に支持され、閉じた位置にて前記映像表示部を覆い、開いた位置にて、前記映像表示部へ差し込む外光の少なくとも一部を遮光する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影機器用カバー。 - 前記遮光部は、折曲部が補強され、開いた位置にて保持されるように形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮影機器用カバー。 - 前記遮光部は、閉じた位置を維持するための係止部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の撮影機器用カバー。 - 前記カバー本体には、収納部が少なくとも1つ設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮影機器用カバー。
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