JP4079627B2 - 洗面化粧台のミラーキャビネット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗面化粧台のミラーキャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗面化粧台では、洗面ボウルの下方にベースキャビネットが設けられ、洗面ボウルの上方にはミラーキャビネットが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術にしたがうミラーキャビネットは、いわゆる箱型の構造を有するため、通気性および清掃性の良好な空間を確保することができなかった。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、通気性および清掃性の良好な空間を確保することのできる、洗面化粧台のミラーキャビネットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、洗面化粧台において洗面ボウルの上方に設けられたミラーキャビネットであって、
前記洗面ボウルの上方に設けられたオープンカウンターと、
前記オープンカウンターの上方に設けられたミラーキャビネット本体とを備え、
前記ミラーキャビネット本体には底板が設けられておらず、
前記ミラーキャビネット本体の扉の下端と前記オープンカウンターの上側面とは所定の間隔を隔てており、
前記オープンカウンターは、給水・給湯の配管スペースおよび収納スペースのうちの少なくとも一方のスペースとして利用可能な内部空間を有することを特徴とするミラーキャビネットを提供する。
【0006】
本発明の好ましい態様によれば、前記オープンカウンターは、前記洗面化粧台に隣接して配置される洗濯機の上方まで達するように延在している。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明では、洗面ボウルの上方にオープンカウンターが設けられ、オープンカウンターの上方にミラーキャビネット本体が設けられている。このため、オープンカウンターの上側面をミラーキャビネット本体の底板面として用いることができ、ミラーキャビネット本体には底板が設けられていない。
【0008】
その結果、本発明では、ミラーキャビネット本体が底板のない開放的な構造になり、オープンカウンターの上側面に隣接して、通気性および清掃性の良好な空間を確保することができる。また、ミラーキャビネット本体から底板が省略されているので、ミラーキャビネット本体のコスト削減が、ひいては洗面化粧台のコスト削減が可能になるとともに、開放的な構造に伴って意匠性が向上する。
【0009】
なお、本発明では、ミラーキャビネット本体の扉の下端とオープンカウンターの上側面との間に指先を挿入することができるように、ミラーキャビネット本体の扉の下端とオープンカウンターの上側面とが所定の間隔を隔てていることが好ましい。この構成により、挿入した指先により扉を開くことが可能になるので、ミラーキャビネット本体の扉に把手を付設する必要がなくなり、意匠性が向上するとともにコスト削減が可能になる。
【0010】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるミラーキャビネットの構成を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本実施形態にかかるミラーキャビネットの構成を概略的に示す図であって、(a)は断面図を、(b)は側面図を示している。
【0011】
図1および図2を参照すると、本実施形態にかかるミラーキャビネット1は、洗面ボウル10(図2において部分的に図示)の上方に設けられたオープンカウンター2と、オープンカウンター2の上方に設けられたミラーキャビネット本体3とで構成されている。
【0012】
オープンカウンター2は、物品を載置することのできるほぼ水平なカウンター面(上側面)2aと、給水・給湯の配管スペースなどとして活用することのできる内部空間2bとを有するオープン型のカウンターである。オープンカウンター2は、ミラーキャビネット本体3の少なくとも全幅に亘ってほぼ水平方向に沿って延びている。
【0013】
ミラーキャビネット本体3は、たとえば片開きの扉3aを有し、その表面にはミラーが取り付けられている。また、扉3aを開けた状態で外部からアクセス可能な内部空間には、物品を載置することのできる3つの中間棚3b〜3dが設けられている。しかしながら、本実施形態のミラーキャビネット1では、ミラーキャビネット本体3に底板が設けられていない。
【0014】
また、本実施形態のミラーキャビネット1では、ミラーキャビネット本体3の扉3aの下端とオープンカウンター2のカウンター面2aとの間に指先11を挿入することができるように、ミラーキャビネット本体3の扉3aの下端とオープンカウンター2のカウンター面2aとが所定の間隔を隔てている。
【0015】
以上のように、本実施形態では、洗面ボウル10の上方にオープンカウンター2が設けられ、オープンカウンター2の上方にミラーキャビネット本体3が設けられている。このため、オープンカウンター2のカウンター面2aをミラーキャビネット本体3の底板面として用いることができ、ミラーキャビネット本体3には底板が設けられていない。
【0016】
その結果、本実施形態では、ミラーキャビネット本体3が底板のない開放的な構造になり、オープンカウンター2のカウンター面2aに隣接して、通気性および清掃性の良好な空間3eを確保することができる。また、ミラーキャビネット本体3から底板が省略されているので、ミラーキャビネット本体3のコスト削減が可能になるとともに、開放的な構造に伴って意匠性が向上する。
【0017】
また、本実施形態では、ミラーキャビネット本体3の扉3aの下端とオープンカウンター2のカウンター面2aとが所定の間隔を隔てるように構成されているので、ミラーキャビネット本体3の扉3aの下端とオープンカウンター2のカウンター面2aとの間に指先を挿入して扉3aを開くことが可能になる。その結果、ミラーキャビネット本体3の扉3aに把手を付設する必要がなくなり、意匠性が向上するとともにコスト削減が可能になる。
【0018】
図3は、本実施形態においてオープンカウンターをミラーキャビネット本体から一方の側にさらに延在させた変形例を概略的に示す図である。図3の変形例では、ミラーキャビネット本体3(図3ではその扉3aだけを示す)から図中右側にオープンカウンター2をさらに延在させ、オープンカウンター2の右端部が洗面化粧台の図中右隣に配置された洗濯機(不図示)の上方まで達するように構成されている。
【0019】
こうして、図3の変形例では、オープンカウンター2の内部空間2b(図3では不図示)を洗濯機のための給水配管スペースとして利用し、オープンカウンター2の下側斜面2cに洗濯機用水栓2dを設けることができる。また、オープンカウンター2の下側斜面2cには、必要に応じて、ティッシュ入れ2eなどを設けることもできる。
【0020】
なお、上述の実施形態では、ミラーキャビネット本体3が片開きの扉3aと3つの中間棚3b〜3dとを有するが、これに限定されることなく、底板のない様々な形態を有するミラーキャビネット本体に対して本発明を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、オープンカウンターの上方に設けられたミラーキャビネット本体が底板のない開放的な構造になっているので、オープンカウンターの上側面に隣接して、通気性および清掃性の良好な空間を確保することができる。また、ミラーキャビネット本体から底板が省略されているので、ミラーキャビネット本体のコスト削減(ひいては洗面化粧台のコスト削減)が可能になるとともに、開放的な構造に伴って意匠性が向上する。
【0022】
また、本発明では、ミラーキャビネット本体の扉の下端とオープンカウンターの上側面とが所定の間隔を隔てるように構成することにより、ミラーキャビネット本体の扉の下端とオープンカウンターの上側面との間に指先を挿入して扉を開くことが可能になるので、ミラーキャビネット本体の扉に把手を付設する必要がなくなり、意匠性が向上するとともにコスト削減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるミラーキャビネットの構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】本実施形態にかかるミラーキャビネットの構成を概略的に示す図であって、(a)は断面図を、(b)は側面図を示している。
【図3】本実施形態においてオープンカウンターをミラーキャビネット本体から一方の側にさらに延在させた変形例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 ミラーキャビネット
2 オープンカウンター
2a カウンター面
2b 内部空間
2c 下側斜面
2d 洗濯機用水栓
2e ティッシュ入れ
3 ミラーキャビネット本体
3a ミラーキャビネット本体の扉
3b〜3d ミラーキャビネット本体の中間棚
10 洗面ボウル
11 指先
Claims (2)
- 洗面化粧台において洗面ボウルの上方に設けられたミラーキャビネットであって、
前記洗面ボウルの上方に設けられたオープンカウンターと、
前記オープンカウンターの上方に設けられたミラーキャビネット本体とを備え、
前記ミラーキャビネット本体には底板が設けられておらず、
前記ミラーキャビネット本体の扉の下端と前記オープンカウンターの上側面とは所定の間隔を隔てており、
前記オープンカウンターは、給水・給湯の配管スペースおよび収納スペースのうちの少なくとも一方のスペースとして利用可能な内部空間を有することを特徴とするミラーキャビネット。 - 前記オープンカウンターは、前記洗面化粧台に隣接して配置される洗濯機の上方まで達するように延在していることを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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2001
- 2001-11-27 JP JP2001360205A patent/JP4079627B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003159132A (ja) | 2003-06-03 |
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