JP5244374B2 - フロアユニット - Google Patents
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Description
しかしながら、限られたスペースを有効に活用したものとして、上記構成の他にシンク前の狭小スペースを有効に利用したものが提案されている。
また下記特許文献2には、シンク前方に収納用凹部を設け、まな板やたわしなどの厨房器具を収納するための収納ボックス(収納体)を回動自在に取り付け、収納ボックスの下部には、シンクの排水管に連通する水切孔が設けられたものが記載されている。
更に下記特許文献3には、シンク前方に設けた収納用ハウジングの前方開口を開閉する蓋体を、収納用ハウジングの下端に前後方向に回動自在に枢支し、収納物を収納するための収納容器を蓋体と収納用ハウジングとの間に前後方向に回動自在にして内装したものが記載されている。
これらによれば、シンク前方の狭小空間を収納スペースとして有効利用できるとともに、収容された物の出し入れが直立したままで行えるため、腰を屈める必要がなく、使い勝手のよいものとすることができる。
従来よりキッチンにおいて、調理の際に使用する布巾或いは、調理台やダイニングテーブルを拭くための台布巾などは、使用後、洗った後に別途設けられたタオル掛けバーに掛けたり、扉の取っ手やシンクの縁に掛けたりすることがなされている。
しかしながら、上述の場合は、タオル掛けに掛けられた布巾などが目立って生活感がでてしまい外観を損ねるという問題があった。また、濡れた布巾などは次に使うときまでに乾ききらないことがあり、衛生的にも問題があった。
本発明の請求項1に係るフロアユニットによれば、前板は、収容空間内外に通じる吸気孔及び排気孔を更に備えているので、収容空間内に空気を流通させることができる。よって、濡れたタオルなどをタオル掛けバーに掛けても、収容空間内に湿気が充満することがない。
また収容空間内にタオル乾燥装置が設けられた場合にも、吸気孔及び排気孔によって、空気が流通するので、良好にタオル掛けバーに掛けられたタオルなどを乾燥させることができる。
図1は本発明に係るフロアユニットの第1の実施形態を示す要部の概略斜視図、図2(a)は同フロアユニットの要部の正面図、図2(b)は同フロアユニットの要部平面断面図、図3は同フロアユニットの要部の縦断面図、図4は本発明に係るフロアユニットの第1の実施形態を示す要部の縦断面図である。
図例のフロアユニット1は、キッチンの床面に設置され、水栓9を備えたシンク2やコンロなどの加熱機器(不図示)などを備えたカウンター部11と、引出式或いは扉式とした収納部12a、ビルトイン式グリル(不図示)、食器洗い乾燥機(不図示)などを備えたキャビネット部12とを備えている。カウンター部11のカウンター本体11aは、人造大理石或いはステンレスなどからなり、調理台などとして使用され、シンク2は、エポキシ系樹脂などからなる人造大理石或いはステンレスなどからなり、野菜や食器、布巾などを洗ったりする場所として使用される。
閉塞状態における前板3の固定保持方法は、上述の例に限定されず、閉塞用の凸状部材と凹状部材とを設け、互いを嵌合させて固定保持するものとしてもよい。
また収容空間4内には、タオル乾燥装置6が配設されている。図例のものは前板3の内面3d側に固着された例を示している。
タオル乾燥装置6は、ヒータ或いは、送風手段(いずれも不図示)、またはヒータ及び送風手段を組み合わせたものなどからなり、箱型のハウジング内に収容されて構成される。タオル乾燥装置6はタイマ機能を備えており、後記するスイッチ操作によってタオル乾燥装置6を駆動させる時間をタイマ時間として設定することができる。前板3の前面上端には操作表示部31が設けられており、液晶画面などで構成され、タイマ時間を表示する表示部31aとスイッチのオンオフ或いはタイマ時間を設定操作する操作部31bとを備えている。
前板3には、収納空間4内外に通じる吸気孔3a及び排気孔3bを更に備えている。図例のものは、収容空間4の外部から内部に通じる吸気孔3aと、該収容空間4の内部から外部に通じる排気孔3bとが、前板3の側部表面から内面側へと通じて形成された例を示しており、縦長方形の吸気孔3a及び排気孔3bが夫々3箇所ずつ設けられている。
尚、吸気孔3a及び排気孔3bは図例のように前板3に形成されたものに限定されず、例えば収納空間4を形成する側板12c(図2(b)参照)や仕切板7に設けたものとしてもよく、タオル掛けバー5に掛けられたタオル類Tが湿気たままになることなく干しておける環境とできればよい。
またタオル掛けバー5及びタオル乾燥装置6が前板3の内面3d側に固着されているので、これらを備えた前板3のみを後付けでオプションとして取付けることができる。よってユーザのニーズに応じたフロアユニット1を構成することができる。更に前板3を開いた状態にするとタオル掛けバー5に掛けられたタオル類Tの上端が手前側にくるのでタオル類Tを干しやすく、また取り出しやすいものとすることができる。
まず収容空間4の開口部4aが閉塞状態となっている前板3の把持部3cを持ち、前方向(図1白抜矢示方向)に前板3を引く。すると枢支部73を軸として前板3が回動し、前板3の後端部3eが脚部72に当接する(図3参照)。これにより、前板3が90度前方向に全開とならずに斜めに傾斜した開状態で固定保持され、前板3の内面側3dに固着されているタオル掛けバー5にタオル類Tを掛けやすい状態にできる(図1参照)。
このようにして、収容空間4の開口部4aを開状態としたら、タオル掛けバー5にタオル類Tを掛ける。
タオル乾燥装置6を駆動させると、内蔵されているヒータ及び送風手段によって温風が送出され、タオル掛けバー5に掛けられたタオル類Tを乾燥することができる。
このとき、前板3と隣接する収納部12aの化粧前板12aaとの間は5mm程度の間隔があるため、空気がまず前板3の片端部(紙面右端部)に形成された吸気孔3aを通じて収容空間4外から収容空間4内に流入する(図2(a)及び(b)の矢印参照)。そして収容空間4内の空気は前板3の片端部(紙面左端部)に形成された排気孔3bを通じて収容空間4外に排出される(図2(a)及び(b)の矢印参照)。
操作表示部31で設定されたタイマ時間の間、タオル乾燥装置6を駆動させた後、タオル類Tの乾燥が終わったことを表示部31aでの表示或いは、ブザー(不図示)を鳴動させてユーザに知らせる。
尚、操作使用手順は上述の例に限定されるものではなく、タオル乾燥装置6の駆動は、前板3の開閉に連動したものとすることもできる。
第2の実施形態として示すフロアユニット1は、上述の第1の実施形態とは、タオル掛けバー5が仕切板7の収容空間4側に固着されている点が異なる。
その他の構成は同じであるので、共通する部分には共通の符号を付し、その説明も割愛する。
これによれば、タオル掛けバー5は、仕切板7の収容空間4側に固着されているので、前板3による収容空間4の開口部4aの開け閉めが行われても、タオル掛けバー5に掛けられたタオル類5が移動することがなく、タオル類Tをタオル掛けバー5に安定して掛けておきやすいものとすることができる。
2 シンク
3 前板
3a 吸気孔
3b 排気孔
3c 把持部
4 収容空間
4a 開口部
5 タオル掛けバー
6 タオル乾燥装置
7 仕切板
Claims (3)
- シンクを備えたキッチンのフロアユニットであって、
前記シンクの前方は、前面開口とした開口部を有した収容空間が形成され、前記開口部に開閉自在な前板を備えており、
前記収容空間内にタオル掛けバーが設けられ、
前記前板の一方側の側部表面から前記前板の内面側へと通じるように形成され前記収容空間内外に通じる吸気孔と、前記前板の他方側の側部表面から前記前板の内面側へと通じるように形成され前記収容空間内外に通じる排気孔とを備え、
前記収容空間内に配設されるタオル乾燥装置が、前記吸気孔と前記排気孔との間に位置していることを特徴としたフロアユニット。 - 請求項1において、
前記タオル掛けバーは、前記前板の内面側に固着されていることを特徴とするフロアユニット。 - 請求項1において、
前記シンクと前記収容空間とは、仕切板によって仕切られており、
前記タオル掛けバーは、前記仕切板の前記収容空間側に固着されていることを特徴とするフロアユニット。
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