JP4079310B2 - 開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構 - Google Patents

開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉戸における昇降係合ロッドの係止機構に関し、特に建物の戸枠側の受け具に対して係脱する開閉戸側の昇降係合ロッドを係止する係止機構に適合する。
【0002】
【従来の技術】
水平方向へ開閉する開閉戸の中には操作ハンドルの操作により、戸枠側の受け具(単なる凹所も含む)に対して係脱する上・下の昇降係合ロッド、或いは一方(上方)の昇降係合ロッドが設けられている。
【0003】
例えばバルコニーに面して部屋の出入り口に設けられる折戸には、縦框の中央部に内側ハンドルが設けられ、閉戸時、内側ハンドルを回転操作すると、縦框内に設けられた連結棒を介して縦框の上端部から突出し、かつ、戸枠側の受け具に係合する昇降係合ロッドが設けられている。
【0004】
従来、操作ハンドルを有するこの種の折戸には、グレモン錠と称される錠前が設けられているが、グレモン錠では、操作ハンドルを、例えば下方方向へ回転操作すると、昇降係合ロッドが受け具に係合する突出(上方)方向へ移動し、一方、上方方向へ回転操作すると、昇降係合ロッドは縦框(内部)方向へ後退する。すなわち、折戸の昇降係合ロッドは、閉戸時に操作ハンドルを下方方向へ回転すると、錠前、連結棒を介して昇降係合ロッドが上昇し、建物の戸枠側の受け具に係合する。
【0005】
ところで、グレモン錠を備えた開閉戸に於いては、閉戸時以外、つまり、戸を開いた時に昇降係合ロッドが框から著しく突出すると、当然のことながら昇降係合ロッドが障害となって戸を閉めることができない。もし、無理に戸を閉め、或いは不注意により戸を力一杯閉めると、昇降係合ロッドが損傷するか、又は戸枠が変形ないし破損してしまう。そこで、このような事態を防止するためには、不必要な時(戸を開いた時)に昇降係合ロッドを常時縦框(内部)方向へ後退させておくか、操作ハンドルが簡単に動かないようにする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、建物の戸枠側の受け具に対して係脱する昇降係合ロッドを備えた開閉戸の問題点に鑑み、第1の目的は、戸を閉める際に、不注意により、昇降係合ロッドが損傷し、或いは戸枠が変形ないし破損してしまうような事態を未然に防止することである。第2の目的は、係止機構を構成する各部材を合理的に組み合わせ、戸に簡単に装着することができることである。第3の目的は、縦框を合理的に構成し、框の端部に主たる構成部材を組み込むことができることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構は、操作ハンドル15の操作によって昇降係合ロッド18が建物の戸枠側の受け具4に係脱する開閉戸Yの昇降係合ロッド用係止機構Zに於いて、前記開閉戸Yに、受け具4に対して係合解消状態の昇降係合ロッド18を、開閉戸を開いた時でも係合解消のままの状態を保持すると共に、中央部に開口部分53を有する枠状の可動係止体51を設け、この可動係止体は、戸の端部に固定的に設けられた案内部材35に水平方向にスライド可能に支持され、かつ該可動係止体は、その開口部分53を基準として枠状の後端部51aに設けられた係合部61が開口部分53を貫通した昇降係合ロッドの被係合部19に係合するように、可動係止体用の付勢バネ59により付勢されおり、一方、閉戸時に前記可動係止体の枠状の先端部51bが建物の垂直壁面8に直接押圧状態に当接すると、可動係止体の係合部61は、昇降係合ロッドの被係合部19に対して係合解除の状態になることを特徴とする。
【0008】
また本発明の開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構は、操作ハンドル15の操作によって昇降係合ロッド18が建物の戸枠側の受け具4に係脱する開閉戸Yの昇降係合ロッド用係止機構Zに於いて、前記開閉戸Yの縦框11に、受け具4に対して係合解消状態の昇降係合ロッド18を、開閉戸を開いた時でも係合解消のままの状態を保持すると共に、中央部に開口部分53を有する枠状の可動係止体51を設け、この可動係止体は、戸の端部に固定的に設けられた案内部材35に水平方向にスライド可能に支持され、かつ該可動係止体は、その開口部分53を基準として枠状の後端部51aに設けられた係合部が開口部分53を貫通した昇降係合ロッドの被係合部19に係合するように、可動係止体用の付勢バネ59により付勢されており、一方、閉戸時に前記可動係止体の枠状の先端部51bが建物の垂直壁面8に直接押圧状態に当接すると、可動係止体の係合部61は、昇降係合ロッドの被係合部19に対して係合解除の状態になり、さらに、前記縦框11は、補助框21と、この補助框21の外壁面に該補助框21の上端部が突出するように固定された框本体22とから成ることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図10は、本発明の一実施例を示す各説明図である。まずXは建物、1は建物の居間などの室内、2はバルコニーなどの室外、3は建物の出入口に設けられた戸枠上部、4は戸枠内に設けられた昇降係合ロッド用受け具、5は建物の一部を構成する横枠、6は受け具に内装されたガイドローラ、7は昇降係合ロッド用挿入開口、8は横枠の垂直壁面である。
【0010】
前記戸枠上部3は、建物の一部を構成するから、ここで建物の出入口の上部側を意味する。また昇降係合ロッド用受け具4は、一般に金属製の箱であるが、後述する昇降係合ロッドの最上端部を受け入れる機能さえあれば、建物の一部に直接設けられた単なる下向き凹所であっても良い。要は昇降係合ロッドが係合可能であれば良い。また横枠5は戸枠の一部であるが、この横枠の垂直壁面8は、建物そのものの垂直壁面であっても良い。したがって、取り付ける前は運搬可能な動産(戸枠、各種サッシ)であっても、建物に一体的に取り付けると、建物の一部となる。
【0011】
次にYは建物の出入口に開閉可能に設けられた開閉戸である。開閉戸Yは、本実施例では図2で示すようにバルコニーなどの室外2に面している出入口に取り付けられた折戸である。この折戸はドアなしタイプ、ドア付タイプなど色々があるが、説明の便宜上、ここではドアがある、なしに関係なく、二枚の戸10,10が図示しない蝶番を介して連結されている一例を示す。戸10は、周知のように、縦框11、横框12、框内のドアガラス13を構成要素としている。なお、開閉戸Yには、折戸の他、普通一般の水平回転タイプの戸も含まれる。
【0012】
しかして、戸10の蝶番が設けられた方の縦框11の内側には、図1で示すように操作ハンドルとしての内側ハンドル15が回転可能に設けられている。また縦框11の内部には錠前の構成部材が適宜に設けられている。錠前の具体的な内部構造については、発明の特定要件ではないので割愛するが、錠前の一例としては、上方棒、リンクなどを備えるグレモン錠(当業者の用語)16が用いられている。
【0013】
本実施例のグレモン錠16は、内側ハンドル15の自由端部15aが下向きの時は、上方棒17の昇降係合ロッド18が上部の受け具4に係合し(ロック状態)、一方、内側ハンドル15が180度回転し、その自由端部15aが上向きとなった場合に、昇降係合ロッド18が上部の受け具4から離れる(ロック解消状態)。
【0014】
Zは開閉戸Yの縦框11に設けられた昇降係合ロッド用係止機構である。この昇降係合ロッド用係止機構Zは、本実施例では縦框11の上端部に装着されている。
【0015】
まず図3を参照にして「縦框11」について説明する。縦框11は、補助框21と、この補助框21の外壁面に該補助框21の上端部が突出するように固定された端面コ字型の框本体22とから成る。
補助框21の上端部の前壁21aと後壁21bには、それぞれ対向的に切欠部23,23が形成されている。また補助框21の上端部の左右側壁21c、21dには、それぞれ固着具用のネジ孔24,24が形成されている。
【0016】
補助框21の上端部は開口25し(上壁なし)、該開口25と前記切欠部23,23は連通している。この補助框21の上端開口25と前述した受け具4の挿入開口7は、図1で示すように戸10を閉めた際に固定キャップ30の貫通孔31を介して符合する。
【0017】
補助框21内には上方棒17に一体的に連結された昇降係合ロッド18が昇降動可能に設けられている。但し、本実施例では、昇降係合ロッド18の上端面18aは補助框21の上端面、或いは前記貫通孔31から多少突出するように設けられている。
【0018】
一方、框本体22の前壁22aには取り付け座26を介して内側ハンドル15が180度回動可能に設けられている。框本体22の前壁22aと前記補助框21の前壁21aとの間には、所要の間隙27が設定されている。すなわち、框本体22の左右の側壁22c,22dは、前記前壁22aが室内2側に隙間27を介して突出するように補助框21の左右の側壁21c,21dに固定されている。
【0019】
次に係止機構Zの構成部材の一つである「固定キャップ30」の構成について説明する。固定キャップ30は補助框21の上端部に冠着される。31は上壁30aに形成された貫通孔。32は上壁30aの内端部側に形成された湾曲状の受入部32で、この受入部32は前壁30bに形成したキャップ切欠部33と連通している。したがって、固定キャップ30の一端部側の壁は切り欠きされた格好となっている。
【0020】
なお、30cは前壁30bを除いた周側壁で、この周側壁30cには固着具の頭部が位置する小切欠34が形成されている。もちろん、小切欠34は小孔であっても良い。
【0021】
次に係止機構Zの他の構成部材を説明する。他の構成部材は、補助框21の上端部内に組み込まれる。図5は他の構成部材の分解斜視図である。本実施例では、「三個」の部材に大別できる。
【0022】
まず、第1の部材は案内部材35である。この案内部材35は、補助框21に支持枠部材45を介して固定的に内装され、かつ、上端面で可動係止体51を案内する機能を有している。
すなわち、36は中央部に小突起状の筒状部37を有する底壁、38は底壁36の先端面に連設する上端面チャンネル形状の第1案内垂直壁、39は底壁36の後端面に連設する第2案内垂直壁である。
【0023】
第2案内垂直壁39は、第1案内垂直壁38に対して多少離間していると共に、そのガイド機能を有する上端面39aは、同じくガイド機能を有する第1案内垂直壁38の上端面38aよりも多少低く設定されている。
また第2案内垂直壁39は、後壁の相当する部分の中央部に上端面から下端部寄りの部位まで逃し用切欠部40を有している。したがって、第2案内垂直壁39の上端面39aは平面視対称的なL型端面となっている。
【0024】
さらに、第1案内垂直壁38及び第2案内垂直壁39の対向側壁部分には、複数本の連結固着具41用のネジ孔42がそれぞれ(合計4個)形成されている。
第2の部材は支持枠部材45である。この支持枠部材45は複数本の連結固着具41を介して第1は案内部材35をしっかりと把持する。しかして、46は上壁45aに形成された貫通支持孔で、この貫通支持孔46は固定キャップ30の貫通孔31と符合する。貫通支持孔46は真円形状ではなく、その内周面の後部側がやや直線状である。
【0025】
47は上壁45aの内端部側に形成された湾曲状の受入支持部で、この受入支持部47は固定キャップ30の受入部32と符合する。45b,45bは上壁45aの両端部から垂下する左右の側壁で、これらの側壁は案内部材35の第1案内垂直壁38並びに第2案内垂直壁39の側壁部分の外側に対面する。支持枠部材45の左右の側壁45b,45bも案内部材35と同様な連結固定具41用のネジ孔48を有する。
【0026】
図6で示すように案内部材35に下向きコ字型形状の支持枠部材45を被せると、案内部材35の第1案内垂直壁38の上端面38aと支持枠部材45の上壁45aの内壁面との間には、可動係止体51が収まるのに必要な収納空間52が出来る。
支持枠部材45の左右の側壁45b,45bには、前述した補助框21の側壁21c,21dのネジ孔24と符合する固着具50用孔49,49が形成されている。
【0027】
第3の部材は可動係止体51である。この可動係止体51は、本実施例では案内部材35と支持枠部材45の組み合わせによって形成された収納空間52に水平方向にスライド可能(進退動可能)に設けられている。ここで、図5及び図7を参照にして、可動係止体51の形状に関して簡単に説明する。可動係止体51は、中央部に昇降係合ロッド18用の開口部分53を有する枠状に形成され、この開口部分53を基準として枠状の後端部51aには係合部61が下方へと連設し、一方、枠状の先端部51bには当り滑車58が軸支されている。
【0028】
図4及び図6は、可動係止体51が案内部材35の上端面38a,39aにスライド可能に乗っかっている状態を示している。ここで図4、図9等を参照にすると、可動係止体51の当り滑車を有する先端部51bが著しく突出してしない場合、換言すれば係止部としての係止後端部51aが案内部材35の逃し用切欠部40に位置している場合には、係合ロッド18はその上端部が可動係止体51や支持部材45の上壁から著しく突出可能である(受け具4に係合可能の意味)。
【0029】
ところで、本実施例では、係止機能を有する後端部51aや先端部51bに連設する左右の摺接部分51cは、前記上端面38a,39aに乗っかっているが、前記先端部51bが著しく突出してしない場合には、可動係止体51の段差面54は、ストッパー機能を有する第1案内垂直壁38の垂直端面38bよりも離れている。
【0030】
また、突起部分を有する先端部51bと横杆状の係止後端部51aとの間は幅広の開口部分53となっており、図7、図9で示すように枠状の開口部分53から昇降係合ロッド18の上端部18bが貫通する。昇降係合ロッド18の上端部18bの後部側は、小径の上端面18aの縁からテーパ面と垂直面を連続的に繰り返して次第に大径となり、該大径部との境部分に段差状の被係合部19を有している。この被係合部19に可動係止体51の係止部、本実施例では後端部51aに連設する逆T字型状の係止脚部61が係脱する。
【0031】
さらに、可動係止体51の先端部51bには小軸孔55が形成されており、この小軸孔55を貫通する鋲状枢支軸56、枢支軸56を所定位置に固定するリング状固定具57を介して合成樹脂製の当り滑車58が設けられている。そして、枢支軸56には可動係止体51を突出方向(横枠8に当る方向)に付勢する付勢バネ59が巻装され、この付勢バネ59の両端部59a,59aは支持枠部材45の左右の側壁45b,45bの前端面に当接する。
【0032】
また可動係止体51の後端部51aの中央部には案内部材35の逃し切欠部40に遊嵌合する前述の係止脚部61が設けられている。そして、この係止脚部61の下端部は内側に折り曲げ形成され、案内部材の第2案内垂直壁39の下部内壁面と当接可能な係合部分と成っている。
【0033】
上記構成に於いて、係止機構Zを戸10の縦框11に装着する場合について説明する。係止機構Zは、主に固定キャップ30、案内部材35、支持枠部材45、それに可動係止体51から成る。
【0034】
固定キャップ30は最後に縦框11の上端部に冠着させるから、まず案内部材35と支持枠部材45を組み合わせる。この場合、案内部材35の上端面38a,39aに予め可動係止体51を載せた後に、該可動係止体51をカバーするように支持枠部材45を案内部材35に外嵌合させる。
【0035】
案内部材35に支持枠部材45を嵌合させたならば、連結固着具41を支持枠部材45のネジ孔48から入れる。連結固着具41は案内部材35のネジ孔42に螺合するから、案内部材35は支持枠部材45と一体になる。この場合可動係止体51の付勢バネ59の両端部59a,59aは、支持枠部材45の前端面に当接しているので、可動係止体35は案内部材35の垂直端面38bに段差面54が当接する所まで付勢バネ59のバネ力によって前方に突出する。
【0036】
次に組み合わせた「三個」の部材35,45,51を縦框11の上端部内に装着する場合には、戸10の昇降係合ロッド18を図6,図7で示すように貫通させる必要があるので、可動係止体35の先端部51bを押した状態で「三個」の部材に昇降係合ロッド18を貫通させる。
昇降係合ロッド18の上端部が支持枠部材45の貫通支持孔46を貫通したならば、支持枠部材45の孔49と縦框11のネジ穴24とが一致した所で固着具50を各孔に通し、縦框11に支持部材45を取り外し可能に固定する。これにより係止機構Zの可動係止体51は戸10の昇降係合ロッド18を係脱可能な状態となる。
【0037】
次に作用について説明する。図1で示すように、内側ハンドル15の自由端部15aが下向きの時、上方棒17の昇降係合ロッド18は上部の受け具4に係合している。
【0038】
つまり、戸10の閉戸時、昇降係合ロッド18は固定キャップ30の上壁30aから著しく突出し、上端面18aは上部の受け具4の中に入り込んでいる。この時係止機構Zの当り滑車58は建物Xの横枠5の垂直壁面8に直接押された状態で当っているので、可動係止体51は付勢バネ59のバネ力に抗して案内部材内に後退している(図4、図9)。このような場合には可動係止体51の係止脚部61は昇降係合ロッド18の被係合部19から離れている。
【0039】
そこで、今仮に開閉戸Yを室外2側へ開くために、内側ハンドル15を180度回転する。内側ハンドル15を回転し、その自由端部15aが上向きとなると、昇降係合ロッド18は上部の受け具4から離れる(係合解消状態)。
そうすると、昇降係合ロッド18の被係合部19の位置も下がり、段差状の被係合部19が可動係止体51の係止脚部61と対向状態になる。そこで、戸10が開くと、当り滑車58は建物Xの垂直壁面8から離れるので、支持枠部材45と案内部材35の両方に案内されながら、かつ、付勢バネ59のバネ力により、図7で示すように矢印A方向へと飛び出す。
【0040】
その結果、可動係止体51の係止脚部61が昇降係合ロッド18の被係合部19に係合する(図10参照)。したがって、戸10を開いている時、昇降係合ロッド18の上端面18aは、受け具4或いは戸枠上部3に衝突しない所まで下がり、かつ、下がった状態で可動係止体51に常に係止されている。この時、本実施例では内側ハンドル15を不用意に下げることはできない。
【0041】
一方、内側ハンドル15の自由端部15aが上向きのままの状態で開閉戸Yを閉めると、前述したように当り滑車58は建物Xの横枠5の垂直壁面8に押圧されるので、可動係止体51の係止脚部61は昇降係合ロッド18の被係合部19から離れる。そこで、内側ハンドル15を180度回して戻すと、図1で示したようなロック状態となる。
【0042】
【実施例】
本実施例では縦框11の上端部に昇降係合ロッド用係止機構Zを装着した一例で説明したが、例えば内側ハンドルか外側ハンドルかを問わず、操作ハンドルの操作によって、下方棒の昇降係合ロッドが建物の下部受け具(単なる凹所も含まれる)に係脱する場合には、縦框11の下端部にも装着しても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような作用・効果がある。
(1)戸を開いた時には、框内に後退(下降)した昇降係合ロッドが可動係止体に常時係止されている。これにより、操作ハンドルを間接的にロックすることができる。したがって、戸を開いている時に不用意(不注意)に昇降係合ロッドが突出しないから、戸を閉める際に、昇降係合ロッドが損傷し、或いは戸枠が変形ないし破損してしまうような事態を未然に防止することができる。
(2)案内部材35、支持枠部材45、可動係止体51の「三個の部材」を合理的に組み合わせることができる。
(3)「三個」の部材を縦框に装着する場合には、これらの部材を予め結合し、かつ、縦框の端部に嵌め合わせるようにして固定するので、係止機構を構成する各部材を、戸に簡単に装着することができる。
(4)縦框が、框本体と、この框本体の外壁面に該框本体の上端部が突出するように固定された補助縦框とから成る場合には、縦框内に主たる部材を合理的に組み込むことができる。
(5)前項において、框本体の端部に、端部内に設けられた支持枠部材を覆うように昇降係合ロッド用貫通孔を有する固定キャップが冠着されている実施例の場合には、中空状態の縦框内に雨やゴミが入り難い。
(6)可動係止体が、閉戸時、建物の垂直壁面に衝突する当り滑車を備えている場合には、建物垂直壁面を傷が付き難い。また、開閉戸が折戸である場合にはスムースに開閉する。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図10は本発明の一実施例を示す各概略説明図。
【図1】建物、開閉戸、係止機構の位置関係を示す概略説明図。
【図2】実施形態の一例(折戸)を示す概略説明図。
【図3】内側ハンドルを備えた縦框と昇降係合ロッドと固定キャップを示す概略斜視図。
【図4】案内部材に可動係止体を載せた状態の概略説明図。
【図5】係止機構を構成する案内部材、可動係止体、支持枠部材の各分解斜視図(固定キャップを除く)。
【図6】案内部材、可動係止体、支持枠部材を組み合わせた場合の概略説明図。
【図7】斜視から可動係止体と昇降係合ロッドとの係脱関係を示す概略説明図。
【図8】平面から可動係止体と昇降係合ロッドとの係脱関係を示す概略説明図。
【図9】閉戸時に於いて、内側ハンドルと昇降係合ロッドとの位置関係を示す概略断面説明図。
【図10】戸が開いた場合に於いて、内側ハンドルと昇降係合ロッドとの位置関係を示す概略断面説明図。
【符号の説明】
X…建物、Y…開閉戸、Z…係止機構、1…室内、2…室外、3…戸枠上部、4…受け具、5…横枠、6…ガイドローラ、7…挿入開口、8…垂直壁面、10…戸、11…縦框、15…操作ハンドル、16…錠前、17…上方棒、18…昇降係合ロッド、18a…上端面、18b…上端部、19…被係合部、21…補助框、21a…前壁、21b…後壁、21c…左側壁、21d…右側壁、22…框本体22a…前壁、21b…後壁、21c…左側壁、21d…右側壁、23…切欠部、24…ネジ孔、25…開口、26…取り付け座、27…間隙、30…固定キャップ、31…貫通孔、32…受入部、33…キャップ切欠部、35…案内部材、36…底壁、38…第1案内垂直、39…第2案内垂直壁、38a,39a…上端面、38b…垂直端面、40…逃し用切欠部、41…連結固着具、42,48…ネジ孔、45…支持枠部材、45a…上壁、45b…左右の側壁、46…貫通支持孔、47…受入支持部、49…固着具用孔、50…固着具、51…可動係止体、51a…後端部、51b…先端部、51c…左右の段差部分、52…収納空間、53…開口部分、54…段差面、55…小軸孔、56…枢支軸、58…当り滑車、59…付勢バネ、61…係止脚部。

Claims (6)

  1. 操作ハンドル15の操作によって昇降係合ロッド18が建物の戸枠側の受け具4に係脱する開閉戸Yの昇降係合ロッド用係止機構Zに於いて、前記開閉戸Yに、受け具4に対して係合解消状態の昇降係合ロッド18を、開閉戸を開いた時でも係合解消のままの状態を保持すると共に、中央部に開口部分53を有する枠状の可動係止体51を設け、この可動係止体は、戸の端部に固定的に設けられた案内部材35に水平方向にスライド可能に支持され、かつ該可動係止体は、その開口部分53を基準として枠状の後端部51aに設けられた係合部61が開口部分53を貫通した昇降係合ロッドの被係合部19に係合するように、可動係止体用の付勢バネ59により付勢されおり、一方、閉戸時に前記可動係止体の枠状の先端部51bが建物の垂直壁面8に直接押圧状態に当接すると、可動係止体の係合部61は、昇降係合ロッドの被係合部19に対して係合解除の状態になることを特徴とする開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構。
  2. 請求項1に於いて、可動係止体は、底壁に連設する垂直壁38を有する案内部材35と、該案内部材に嵌合する支持枠部材との二物品の結合によって形成された収納空間に水平移動可能に設けられていることを特徴とする開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構。
  3. 請求項1に於いて、可動係止体の係合部は、枠状の後端部に連設する係止脚部61であることを特徴とする開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構。
  4. 請求項1に於いて、案内部材と、この案内部材に支持される可動係止体と、この可動係止体をカバーするように案内部材に一体的に設けられた支持枠部材は、縦框の内部に設けられており、しかも、前記可動係止体の先端部には、建物の垂直壁面に当接する当り滑車が設けられていることを特徴とする開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構。
  5. 操作ハンドル15の操作によって昇降係合ロッド18が建物の戸枠側の受け具4に係脱する開閉戸Yの昇降係合ロッド用係止機構Zに於いて、前記開閉戸Yの縦框11に、受け具4に対して係合解消状態の昇降係合ロッド18を、開閉戸を開いた時でも係合解消のままの状態を保持すると共に、中央部に開口部分53を有する枠状の可動係止体51を設け、この可動係止体は、戸の端部に固定的に設けられた案内部材35に水平方向にスライド可能に支持され、かつ該可動係止体は、その開口部分53を基準として枠状の後端部51aに設けられた係合部が開口部分53を貫通した昇降係合ロッドの被係合部19に係合するように、可動係止体用の付勢バネ59により付勢されており、一方、閉戸時に前記可動係止体の枠状の先端部51bが建物の垂直壁面8に直接押圧状態に当接すると、可動係止体の係合部61は、昇降係合ロッドの被係合部19に対して係合解除の状態になり、さらに、前記縦框11は、補助框21と、この補助框21の外壁面に該補助框21の上端部が突出するように固定された框本体22とから成ることを特徴とする開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構。
  6. 請求項5に於いて、補助框21の端部には、端部内に設けられた支持枠部材を覆うように昇降係合ロッド用貫通孔を有する固定キャップ30が冠着されていることを特徴とする開閉戸の昇降係合ロッド用係止機構。
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