JP4078727B2 - 景品獲得ゲーム装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は景品獲得ゲーム装置に係り、特にケース内に収容された景品の上方に把持部を移動させて目標とする景品を獲得する景品獲得ゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばゲームセンタ等に設置されるゲーム装置の一種に景品を獲得する景品獲得ゲーム装置としてクレーンゲーム装置がある。このクレーンゲーム装置は、主としてキャラクタ商品の人形などよりなる景品が多数収容された透明なケースと、このケースの前面に設けられた操作部の操作釦を操作することにより景品を把持する把持部を移動させるクレーン機構と、を有する。また、ケースの内部には、外部と連通する景品排出口が設けられ、把持部に把持された景品はこの景品排出口の上方に移動して把持部が開くと景品排出口へ落下して、外部に開口する景品受取口に至る。
【0003】
プレイヤは、操作部の操作釦を操作することにより獲得しようとする景品に対してクレーン機構を動作させて把持部が目標とする景品の真上に到着したと思われるとき操作釦の操作を停止させる。その後、把持部は自動的に降下し、ケース底部に到着すると把持部が閉じて降下位置の景品を掴む。そして、把持部は景品を把持したまま上昇して景品排出口の上方に移動した後、把持部を開いて景品を景品排出口へ落とす。
【0004】
この種のクレーンゲーム装置としては、一般に▲1▼クレーン機構の把持部が大人の目の高さを移動する構成のものと、▲2▼クレーン機構の把持部が子供の目の高さ位置を移動する構成のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼のクレーンゲーム装置では、装置全体が大きいので、目立ちやすい反面設置スペースが大きく、設置スペースの狭い場所に設置することが難しい。特に、背の低い子供がプレイする場合、▲1▼のクレーンゲーム装置では、クレーン機構の把持部が上の方に見えるので、操作がしにくくいといった問題がある。
【0006】
また、上記▲2▼のクレーンゲーム装置では、装置全体が小さいので、設置スペースが小さくて済み、狭い場所でも設置可能である反面、目立たないといった問題がある。さらに、▲2▼のクレーンゲーム装置では、クレーン機構を動作させて把持部をX,Y方向に水平移動させる際、大人の場合視点がケースの上方になるため、上面ガラスに天井からの照明が反射してケース内部が見えにくかった。
【0007】
また、例えばディスプレイを有するようなシュミレーションゲーム装置等と外観上のデザインが異なっているため、他のゲーム装置と並べられた場合、他のゲーム装置と高さ寸法や奥行き寸法が異なるので周囲との釣り合いが取れない場合がある。
そこで、本発明は上記課題を解決した景品獲得ゲーム装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするものである。
上記請求項1記載の発明は、プレイヤが操作する操作部を前面に設けた筐体と、
景品を収納する景品収納部と、
前記筐体の背面から片持ち構造により筐体前面に向けて支持される固定ガイド部と、
前記固定ガイド部に横架され、前記固定ガイド部に沿って移動する移動ガイド部と、
前記移動ガイド部に吊下され、前記移動ガイド部に沿って移動し、前記景品収納部内の景品を把持する景品把持部と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
従って、上記請求項1記載の発明によれば、筐体の背面から片持ち構造により筐体前面に向けて支持される固定ガイド部に横架された移動ガイド部に支持された景品把持部を移動させて景品を獲得するため、前面側にガイド機構を設けない構成となり、プレイヤから筐体内部が見やすくなり、景品把持部の動きを視認しやすくなる。そのため、景品把持部の動きが見やすいので、子供がプレイしやすくなるよう装置の上面高さ低くすることが可能になる。
【0010】
また、上記請求項2記載の発明は、前記固定ガイド部が、前記筐体の上面近傍に設けられたことを特徴とするものである。
従って、請求項2の発明によれば、固定ガイド部が筐体の上面近傍に設けられたため、プレイヤから筐体内部が見やすくなり、景品把持部の動きを視認しやすくなる。
【0011】
また、上記請求項3記載の発明は、景品収納部は、前記筐体の少なくとも前面及び上面を覆う前記透明カバーを有することを特徴とするものである。
従って、請求項3の発明によれば、筐体の少なくとも前面及び上面を覆う透明カバーを有するため、筐体の上端高さを低くして子供がプレイする場合は透明カバーの前面より把持部の動きを見やすくでき、大人がプレイする場合は透明カバーの前面又は上面から把持部の動きを見ることができる。また、他のゲーム装置と並べられても違和感がなく周囲のゲーム装置とデザイン的に融合して設置しやすくなる。また、プレイヤに対し天井の照明が窓ガラスで反射しにくいので、筐体内部の状態が確認しやすくなり、プレイヤの負担を軽減することができる。
【0012】
また、上記請求項4記載の発明は、前記透明カバーが、上下方向に回動可能に取り付けられたことを特徴とするものである。
従って、請求項4の発明によれば、透明カバーを上方に回動させて景品収納部を全開状態にすることにより、景品の補充や交換作業が容易に行なえると共に、筐体内部のメンテナンスも容易に行なうことができる。
また、上記請求項5記載の発明は、プレイヤが操作する操作部を前面に設けた筐体と、
景品を収納する景品収納部と、
前記筐体の背面から片持ち構造により筐体前面に向けて支持される一対の固定ガイド部と、
前記一対の固定ガイド部間に横架され、前記固定ガイド部に沿って移動する移動ガイド部と、
前記移動ガイド部に吊下され、前記移動ガイド部に沿って移動し、前記景品収納部内の景品を把持する景品把持部と、
前記筐体に上下方向に回動可能に取り付けられ、少なくとも前記景品収容部の前面及び上面を覆う透明カバーと、
を備え、
前記透明カバーを上方に回動させることにより、前記固定ガイド部、前記移動ガイド部及び前記景品把持部が前記景品収納部内に支持されたままで露出するように前記景品収納部が開いた状態になることを特徴とする。
従って、請求項5の発明によれば、透明カバーを上方に回動させることにより、固定ガイド部、移動ガイド部及び景品把持部が前記景品収納部内に支持されたままで露出するため、固定ガイド部、移動ガイド部及び景品把持部のメンテナンスも容易に行なうことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になる景品獲得ゲーム装置の一実施例としてのクレーンゲーム装置の斜視図である。また、図2は透明カバーを開いた状態を示す斜視図である。また、図3はクレーンゲーム装置11の正面図である。また、図4はクレーンゲーム装置11の平面図である。
【0014】
図1乃至図4に示すように、クレーンゲーム装置11の筐体12は、従来のものと比べて横幅寸法及び奥行き寸法が小さく、且つ高さ寸法が大人の背丈より低く、子供より高くなっている。そのため、クレーンゲーム装置11は、設置スペースが小さく、且つコンパクトな構成とされた省スペースタイプの景品獲得ゲーム装置である。このクレーンゲーム装置11は、筐体12の内部に景品収納部12aが設けられ、筐体12には景品収納部12aを開閉する大型の透明カバー13が取り付けられている。
【0015】
透明カバー13は、例えば透明なアクリル板等により景品収納部12aの前面側、上面側、左右側面を覆うように形成されており、前面側だけなく上面側及び左右側面からも筐体12の景品収納部12aを見ることができる。そのため、背の低い子供は透明カバー13の前面13aから景品収納部12a又は左右側面13b,13cを見ることができ、背の高い大人は透明カバー13の前面13a又は上面13dから景品収納部12aを見ることができる。また、前面13aと上面13dとの間は、角が無く曲面13eが形成されているので、斜め上方からでも景品収納部12aを見ることができる。
【0016】
また、透明カバー13は、筐体12の上部に設けられた蝶番14により上下方向に回動可能に支持されている。そのため、筐体12の景品収納部12aは、図2に示すように透明カバー13を上方に回動させるだけで、全開状態とすることができる。
よって、クレーンゲーム装置11では、景品収納部12aが正面だけでなく左右両側も全開となるので、新しい景品を入れたり、あるいは景品の交換や景品を並べ換える際の作業が容易に行えると共に、クレーン機構15のメンテナンスも容易に行える。また、透明カバー13を上方に開いた際に景品収納部12aに載置されている景品(図示せず)が側方に落下することを防止するためのフェンス12cが突出している。
【0017】
さらに、透明カバー13は、景品収納部12aの前面側だけでなく上面側、左右側面も覆うように形成されているので、景品収納部12aの照明(図示せず)が点灯すると、透明カバー13の表面積が大きいので、顧客に存在感をアピールすることができる。このように、クレーンゲーム装置11は、大きな透明カバー13によりデザイン的にも外観形状が従来のものと全く異なる形状であるので、顧客に対し新鮮な解放感を与えることができ、これにより集客率を高めることができる。
【0018】
また、景品収納部12aの上部には、景品を把持して運搬するクレーン機構15が設けられている。クレーン機構15は、筐体12の後部壁面に支持されており、前側には支柱が設けられていない。そのため、透明カバー13の内側に支柱が起立しないため、遊技者は透明カバー13の内側に形成された景品収納部12aが見やすくなっている。
【0019】
筐体12の前側には、操作部16が設けられている。そして、操作部16の上面には、コイン投入口17、Y方向操作スイッチ18、X方向操作スイッチ19が配設されている。
また、操作部16の下方に形成された前面パネル12bには、景品受取口20と、コイン返却口21とが設けられている。景品受取口20は、景品収納部12aの底部で開口された景品投入口22と連通されている。
【0020】
さらに、クレーン機構15は、景品を把持する景品把持部24を昇降可能に吊下しており、後述するように景品把持部24を支持する駆動ユニット25をX,Y方向に移動させるように構成されている。また、クレーン機構15の景品把持部24は、UFO形に形成されており、子供の目の高さ位置を水平移動するように設けられている。
【0021】
そのため、背の低い子供でも透明カバー13の前面13aから景品把持部24の動きが見やすくなっている。また大人の場合には透明カバー13の前面13a又は上面13d、曲面13eから景品把持部24の動きを見ることができるので、背の高い大人でも景品把持部24の動きが見やすくなっている。
また、クレーンゲーム装置11は、高さ寸法が夫々他のディスプレイ付きゲーム装置と略同じため、ディスプレイ付きゲーム装置と並べて設置することができ、その場合でも大型の透明カバー13により目立つ存在となり、集客率を確保できる。
【0022】
図5はクレーンゲーム装置11の左側面図である。また、図6はクレーンゲーム装置11の右側面図である。また、図7はクレーンゲーム装置11の背面図である。また、図8はクレーンゲーム装置11の底面図である。
図5乃至図8に示されるように、筐体12の左右側面12d,12e及び背面12fには、運搬時に使用される把手部27が設けられている。また、筐体12の底面12gには、運搬用のキャスタ28と、設置用の固定脚29とが取り付けられている。
【0023】
図9はクレーンゲーム装置11を右側方からみた縦断面図である。
図9に示されるように、筐体12の内部には、景品収納部12a,前面12b,底面12g,背面12fを支持する支柱30〜33が設けられている。クレーン機構15は、背面12fを支持する支柱33の上部から片持ち構造により前側(水平方向)に支持されている。そのため、クレーン機構15は、透明カバー13の前側近傍に支柱が無い構造であり、遊技者が景品収納部12a及び景品把持部24の動きが見やすい構成となっている。
【0024】
また、景品投入口22は、景品排出ダクト34を介して景品受取口20と連通されている。そして、景品排出ダクト34の側壁には、景品が通過したことを検出する景品検出センサ35が設けられている。
ここで、クレーン機構15の構成について説明する。
図10はクレーン機構15を斜め上方からみた斜視図である。また、図11はクレーン機構15を斜め下方からみた斜視図である。
【0025】
図10及び図11に示されるように、クレーン機構15は、一端が筐体12の背面側に設けられた支柱33に固定され、他端が前側に延在する片持ち構造の腕部(固定ガイド部)36a,36bと、Y方向(前後方向)に駆動される横架部材(移動ガイド部)37と、横架部材37をY方向(前後方向)に駆動するY方向駆動機構38と、横架部材37から吊下された景品把持部24と、景品把持部24をZ方向に昇降させるZ方向駆動機構40と、Z方向駆動機構40をX方向(左右方向)に駆動するX方向駆動機構41とから構成されている。
【0026】
横架部材37は、両端部が腕部36a,36b内に設けられた一対のガイドレール42a,42bによりY方向に摺動可能にガイドされている。尚、ガイドレール42a,42bの基端部分は、支柱33に固定される固定部材42cに連結されている。また、Y方向駆動機構38は、Y方向に延在するように装架されたスクリュウ43と、ベベルギヤ(図示せず)を介してスクリュウ43を回転駆動するY方向駆動モータ44とからなる。横架部材37は、端部がスクリュウ43に螺合する螺合部45を有しており、スクリュウ43の回転方向によりY方向へ走行する。尚、螺合部45の内部は、ボールネジ構造となっており、低摩擦で横架部材37を駆動することができる。
【0027】
また、横架部材37に支持されたX方向駆動機構41は、X方向に延在するように装架されたスクリュウ46と、ベベルギヤ(図示せず)を介してスクリュウ46を回転駆動するX方向駆動モータ48とからなる。景品把持部24を昇降させる駆動ユニット25は、Z方向駆動機構40を有する。
そして、Z方向駆動機構40を支持するベース49は、横架部材37に設けられたガイド部50によりX方向に摺動可能に支持されている。また、ベース49は、スクリュウ46に螺合する螺合部47を有しており、スクリュウ46の回転方向によりZ方向へ移動する。
【0028】
また、Z方向駆動機構40は、景品把持部24を吊下するワイヤ51と、ワイヤ51が巻回された昇降用リール52と、昇降用リール52を回転駆動するZ方向駆動モータ53とからなる。従って、景品把持部24は、横架部材37がY方向へ走行することにより同方向へ移動し、ベース49がX方向へ走行することにより同方向へ移動する。そして、景品把持部24は、ワイヤ51が巻回された昇降用リール52の回転方向に応じて昇降する。
【0029】
そして、ガイドレール42bには、Y方向の手前側リミットスイッチ55a、奥側リミットスイッチ55bが取り付けられている。また、ガイド部50には、X方向の左側リミットスイッチ56a、右側リミットスイッチ56bが取り付けられている。また、昇降用リール52には、回転角度から景品把持部24の昇降位置を検出する回転位置検出センサ57が設けられている。
【0030】
上記のように構成されたクレーン機構15では、図11に示されるように景品把持部24が上昇位置C’に上昇し、且つ左端位置A’、手前位置B’にあるときホームポジションとなる。
また、景品把持部24の重量は、ワイヤ51により支持されている。そして、景品把持部24には、後述する開閉駆動用のソレノイドへの電源を供給するためのケーブル58が接続されている。尚、ケーブル58は、景品把持部24の移動を妨げないように弛んだ状態で配設されている。
【0031】
図12は景品把持部24の構成を示す正面図である。
図12に示されるように、景品把持部24は、ソレノイド60が収容されたハウジング61と、ハウジング61の下端に回動可能に支持された2本の爪部材62と、爪部材62を開閉駆動するリンク機構63とからなる。ハウジング61は、円筒状に形成されており、上端にワイヤ51が締結された締結部材64が固定されている。また、ハウジング61の外周には、リンク機構63のリング状ブラケット65が上下方向に摺動可能に嵌合されており、ブラケット65と各爪部材62との間にはロッド状のリンク66が連結されている。
【0032】
尚、リンク66は、両端がピン67,68により回動自在に連結されている。また、爪部材62は、ハウジング61の下端に設けられた支持部69により回動自在に支持されている。
また、一対の爪部材62は、周方向で180度間隔となるように配置されており、各爪部材62の先端部には、ヘら70が設けられている。さらに、ハウジング61の周囲には、UFO形状に形成されたカバー71が装着されている。このカバー71は、内部に上記ハウジング61,リンク機構63等を収納する空間71aが形成されており、両側に爪部材62が開動作により通過する溝71bが設けられている。また、カバー71の下側には、爪部材62が収納される開口71cが設けられている。
【0033】
そして、リング状ブラケット65は、ソレノイド60により下方に吸引されるプランジャ(図示せず)に結合されている。ソレノイド60のプランジャは、内臓されたコイルバネ(図示せず)により上方に付勢されている。そのため、爪部材62の先端部62aは、図11に示されるように開いた状態となる。
そして、景品把持部24が景品をつかむ位置まで降下すると、ソレノイド60が通電されてプランジャが吸引されるため、リング状ブラケット65は下方に摺動する。リング状ブラケット65の下動に連動して各リンク66が爪部材62のつけ根部分を下方に駆動する。これにより、爪部材62の先端部62aが図10及び図11に示されるように閉じた状態となって景品をつかむことができる。
【0034】
各爪部材62の先端部62aは、リング状ブラケット65の上動(C方向)によりE方向に回動して開いた状態に動作し、リング状ブラケット65の下動(D方向)によりF方向に回動して閉じた状態に動作する。
図13は制御回路及び各スイッチ,モータ等の構成を示すブロック図である。図13に示すように、制御回路75は、上記コイン投入口21に設けられたコイン投入スイッチ76と、Y方向操作スイッチ17と、X方向操作スイッチ18と、景品検出センサ35と、Y方向駆動モータ44と、X方向駆動モータ48と、Z方向駆動モータ53と、手前側リミットスイッチ55aと、奥側リミットスイッチ55bと、左側リミットスイッチ56aと、奥側リミットスイッチ56bと、回転位置検出センサ57と、ソレノイド60と等と電気的に接続されている。
【0035】
ここで、上記構成になるクレーンゲーム装置11において、制御回路75が実行する処理につき図14を併せ参照して説明する。
図14は上記制御回路75が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
プレイヤは上記クレーンゲーム装置11でゲームを行う場合、先ずコイン投入口21に所定金額のコインを投入する。
【0036】
図14に示されるように、制御回路75は、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)でコイン投入口21にコインが投入されてコイン投入スイッチ76がオンになると、S12に進み、プレイヤのクレーン操作を待つ。
S12でプレイヤがX方向操作スイッチ18を押圧操作している時間だけX方向駆動モータ48を回転駆動させる。これにより、クレーン機構35の横架部材37に設けられたがベース49がX方向へ走行し、景品把持部24がホームポジションからX方向へ移動する。そのため、プレイヤは、目標とする景品のX方向上の位置に到着するまでX方向操作スイッチ18を押圧操作し続ける。
【0037】
次にS13では、プレイヤがY方向操作スイッチ17を押圧操作している時間だけY方向駆動モータ44を回転駆動させる。これにより、クレーン機構15の横架部材37がY方向へ走行し、景品把持部24がX方向の停止位置からY方向へ移動する。そのため、プレイヤは、目標とする景品のY方向上の位置に到着するまでY方向操作スイッチ17を押圧操作し続ける。
【0038】
次に、X方向操作スイッチ18の押圧操作が終了すると、S14に進み、Z方向駆動モータ53を駆動させてワイヤ51を繰り出して景品把持部24を降下させる。そして、景品把持部24は、回転位置検出センサ57により景品が並べられた景品収納室14の底部に到着すると、S15でソレノイド60が通電される。これにより、それまで開いていた爪部材62が図12に示されるようにF方向に回動して閉じた状態に動作する。そのため、景品把持部24の2本の爪部材62の先端部分に設けられたへら70が景品(図示せず)を下側からすくいあげる。
【0039】
この後、S16では、Z方向駆動モータ53が逆回転してワイヤ51を巻き揚げて景品把持部24を上昇させる。そして、景品把持部24は、X方向駆動モータ48及びY方向駆動モータ44の逆回転により動作前のホームポジションに復帰する。次のS17では、リミットスイッチ55a,56aにより景品把持部24がホームポジションに復帰したことが検出されると、上記ソレノイド60への通電が停止される。これにより、景品把持部24の2本の爪部材62は、ハウジング61に内臓されたコイルバネのバネ力によりE方向に回動して開いた状態となる。
【0040】
ここで、景品把持部24の爪部材62が景品を把持しているときは、ホームポジションに運搬された景品が景品投入口22に投入される。そして、プレイヤは、筐体12の前面側に設けられた景品受取口20から景品を受け取ることができる。
次のS18では、景品排出ダクト34に設けられた景品検出センサ35が景品を検出したかどうかをチェックしており、景品検出センサ35から検出信号が出力されたときは、景品が取り出されたものと判断し、S19で例えば景品収納部12aの照明を点滅させたり、あるいは「大当たり」と言った音声を発声させた後、S20でゲームオーバとなって今回の制御処理を終了する。
【0041】
しかし、上記S18において、景品検出センサ29の出力がオフであるときは、S21に進み、例えば「ハズレです」と言った音声を発声させた後、S20でゲームオーバとなって今回の制御処理を終了する。
図15は3台のクレーンゲーム装置11を並設した状態を示す斜視図である。
図15に示されるように、クレーンゲーム装置11は、従来のものと比べて横幅寸法及び奥行き寸法が小さく、設置スペースが小さくて済むため、例えば狭い場所でも3台並べて設置することが可能である。このように3台のクレーンゲーム装置11を並設することにより一層目立つ存在となり、より多くの顧客を引き付けることができる。
【0042】
尚、上記実施の形態では、景品把持部24の形状がUFO形に形成されたものを一例として挙げたが、これに限らず、他の形状のものを景品把持部24としても良いのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、筐体の背面から片持ち構造により筐体前面に向けて支持される固定ガイド部に横架された移動ガイド部に支持された景品把持部を移動させて景品を獲得するため、前面側にガイド機構を設けない構成となり、プレイヤから筐体内部が見やすくなり、景品把持部の動きを視認しやすくなる。そのため、景品把持部の動きが見やすいので、子供がプレイしやすくなるよう装置の上面高さ低くすることが可能になる。
【0044】
請求項2の発明によれば、固定ガイド部が筐体の上面近傍に設けられたため、プレイヤから筐体内部が見やすくなり、景品把持部の動きを視認しやすくなる。
【0045】
請求項3の発明によれば、筐体の少なくとも前面及び上面を覆う透明カバーを有するため、筐体の上端高さを低くして子供がプレイする場合は透明カバーの前面より把持部の動きを見やすくでき、大人がプレイする場合は透明カバーの前面又は上面から把持部の動きを見ることができる。また、他のゲーム装置と並べられても違和感がなく周囲のゲーム装置とデザイン的に融合して設置しやすくなる。また、プレイヤに対し天井の照明が窓ガラスで反射しにくいので、筐体内部の状態が確認しやすくなり、プレイヤの負担を軽減することができる。
請求項4の発明によれば、透明カバーを上方に回動させて景品収納部を全開状態にすることにより、景品の補充や交換作業が容易に行なえると共に、筐体内部のメンテナンスも容易に行なうことができる。
請求項5の発明によれば、透明カバーを上方に回動させることにより、固定ガイド部、移動ガイド部及び景品把持部が景品収納部内に支持されたままで露出するため、固定ガイド部、移動ガイド部及び景品把持部のメンテナンスも容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる景品獲得ゲーム装置の一実施例としてのクレーンゲーム装置の斜視図である。
【図2】透明カバーを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】クレーンゲーム装置11の正面図である。
【図4】クレーンゲーム装置11の平面図である。
【図5】クレーンゲーム装置11の左側面図である。
【図6】クレーンゲーム装置11の右側面図である。
【図7】クレーンゲーム装置11の背面図である。
【図8】クレーンゲーム装置11の底面図である。
【図9】クレーンゲーム装置11を右側方からみた縦断面図である。
【図10】クレーン機構15を斜め上方からみた斜視図である。
【図11】クレーン機構15を斜め下方からみた斜視図である。
【図12】景品把持部24の構成を示す正面図である。
【図13】制御回路及び各スイッチ,モータ等の構成を示すブロック図である。
【図14】制御回路75が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】3台のクレーンゲーム装置11を並設した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 クレーンゲーム装置
12 筐体
13 透明カバー
15 クレーン機構
16 操作部
17 コイン投入口
18 Y方向操作スイッチ
19 X方向操作スイッチ
20 景品受取口
21 コイン返却口
22 景品投入口
24 景品把持部
25 駆動ユニット
36 フレーム
37 横架部材
38 Y方向駆動機構
40 Z方向駆動機構
41 X方向駆動機構
42a,42b ガイドレール
44 Y方向駆動モータ
48 X方向駆動モータ
49 ベース
51 ワイヤ
53 Z方向駆動モータ
60 ソレノイド
61 ハウジング
62 爪部材
63 リンク機構
65 リング状ブラケット
66 リンク
71 カバー
75 制御回路
Claims (5)
- プレイヤが操作する操作部を前面に設けた筐体と、
景品を収納する景品収納部と、
前記筐体の背面から片持ち構造により筐体前面に向けて支持される固定ガイド部と、
前記固定ガイド部に横架され、前記固定ガイド部に沿って移動する移動ガイド部と、
前記移動ガイド部に吊下され、前記移動ガイド部に沿って移動し、前記景品収納部内の景品を把持する景品把持部と、
を備えたことを特徴とする景品獲得ゲーム装置。 - 前記固定ガイド部は、前記筐体の上面近傍に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の景品獲得ゲーム装置。
- 前記景品収納部は、前記筐体の少なくとも前面及び上面を覆う前記透明カバーを有することを特徴とする請求項1に記載の景品獲得ゲーム装置。
- 前記透明カバーは、上下方向に回動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載の景品獲得ゲーム装置。
- プレイヤが操作する操作部を前面に設けた筐体と、
景品を収納する景品収納部と、
前記筐体の背面から片持ち構造により筐体前面に向けて支持される一対の固定ガイド部と、
前記一対の固定ガイド部間に横架され、前記固定ガイド部に沿って移動する移動ガイド部と、
前記移動ガイド部に吊下され、前記移動ガイド部に沿って移動し、前記景品収納部内の景品を把持する景品把持部と、
前記筐体に上下方向に回動可能に取り付けられ、少なくとも前記景品収容部の前面及び上面を覆う透明カバーと、
を備え、
前記透明カバーを上方に回動させることにより、前記固定ガイド部、前記移動ガイド部及び前記景品把持部が前記景品収納部内に支持されたままで露出するように前記景品収納部が開いた状態になることを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
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