JP4077254B2 - パウチ状ブロー成形容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロー成形手段により、薄肉にかつ比較的大型に成形された合成樹脂製のパウチ状ブロー成形容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液状内容物の詰め替え用合成樹脂製容器としては、合成樹脂製フィルムを折り畳んで溶着組立てしたパウチ容器とか、実用新案登録公報第2573927号に示されているように、肩部を胴部内に反転陥没変位可能にして、倒立陳列を可能にしたチューブ容器が知られている。
【0003】
フィルムで形成された詰め替え用容器としてのパウチ容器は、製造コストが安価であると共に、廃棄処分が容易である、と云う利点が有る反面、自己形状保持能力が低く、このためダンボール内への収納とか、店頭での陳列、さらには詰め替え時の取り扱いが不安定となり易く、また多数箇所に形成される溶着シール部が、容器の突き出し部分となるので、この突き出し部分である溶着シール部が、フィルムにより形成されたパウチ容器に対する触感を劣悪なものとする、と云う欠点があった。
【0004】
実用新案登録公報第2573927号に示された従来技術は、全体をチューブ容器として構成することにより、必要とする自己形状保持能力を確保し、かつ肩部を胴部内に反転陥没変位可能にして、倒立姿勢の自己保持を可能とすることにより、その取り扱い状態をフィルムにより形成されたパウチ容器に比べてはるかに良好なものとし、また溶着シール部が底シール部だけであるので、溶着シール部が、チューブ容器取り扱い時の触感を悪くすることが、殆ど無いものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した実用新案登録公報第2573927号に示された従来技術にあっては、容器の廃棄時に、容器の減容化を安定してかつ確実に達成維持することが困難で、このため容器の廃棄処理を効率良く達成することができない、と云う問題があった。
【0006】
また、胴部が円筒形であるので、その外観形状に変化を持たせ難く、このため容器全体の外観形状が、単純で面白味のないものとなり易く、かつ表示に有利な特別に広い面積の側表面を得ることが不可能であり、そして隣接整列させた状態で、隣接した容器間のデッドスペースが大きく、このため収納効率が悪く、さらに底シール部の幅は胴部の1.6倍となり、一般のチューブ容器と同程度に、底シール部の側端が側方に突出するので、必ずしも触感の良さが充分に発揮されるとは限らない、と云う不満があった。
【0007】
さらに、商品としての陳列展示は、略容器を倒立させて、平面上に安置した状態に限定されるので、容器を倒立安置するための平面部分、すなわち棚を設けなければならず、その分、陳列のための設備経費が多く掛かり、かつ倒立姿勢であるので、必ずしも陳列姿勢が安定せず、このため多数を隣接整列させて展示すると、将棋倒し状に倒れる恐れがある、と云う問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、充分な減容化を、確実に安定して得、外観形状に変化を与えるのを容易とし、大きな表示面の形成を可能とし、良好な収納効率を得、さらに底シール部の側方への突き出し程度を小さくすることを技術的課題とし、もって容器を効率良く廃棄することができ、面白味のある外観を得、効果的な表示を得、多数を効率良く格納でき、そして使用感が良いパウチ状ブロー成形容器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
ブロー成形により薄肉に成形された、合成樹脂製の一次成形品から成形されるパウチ状ブロー成形容器であること、
略楕円筒形状をした胴部の上端に、周縁角部を介して略錐台筒形状をした肩部を、胴部内に弾性反転陥没変位可能に、上方に突出した形態で連設すること、
この肩部の上端に口筒部を起立設すること、
胴部の下部に、口筒部部分が嵌入して係止する透孔を、胴部の短径に沿った方向である前後方向に貫通開口形成すること、
さらに胴部の下端を、前後方向から偏平に押し潰して底シール部に溶着成形すること、
周縁角部を、壁を反転させて折り重ねた構造で、少なくとも胴部の上端縁を形成して周設された構造とすること、
にある。
【0010】
なお、本発明において、“略楕円”とは、楕円、長円さらにはラクビーボール状の円形を含む、適当に扁平となった円形の全てを含んでおり、また“口筒部部分”とは、口筒部だけの場合と、口筒部にキャップが組付いている場合との両方を含んでいる。
【0011】
本発明のパウチ状ブロー成形容器は、肩部を上方に突き出した状態で薄肉にブロー成形し、このブロー成形品の下端部を切断除去して一次成形品を成形し、この一次成形品に内容物を充填した状態で、底シール部を成形することにより完成する。
【0012】
透孔は、上記したブロー成形品の成形時に、ブロー成形と同時に成形される。
【0013】
一次成形品に内容物を充填して、底シール部を成形する際には、肩部を胴部内に反転陥没変位させた状態としておく。
【0014】
これは、肩部を上方に突き出した状態のまま、内容物を充填して底シール部を成形してしまうと、陳列等のために、パウチ状ブロー成形容器を倒立状態で自立させるべく、肩部を胴部内に反転陥没変位させる際に、上昇する内部圧力のために、肩部を反転陥没変位させることが不可能となる恐れがあるからである。
【0015】
この肩部を胴部内に反転陥没変位させた状態では、周縁角部を境として、この周縁角部よりも上位に位置していた部分全体が、周縁角部よりも下位に位置することになるので、この状態でパウチ状ブロー成形容器を倒立させて平面上に置くと、周縁角部が脚機能を発揮する。
【0016】
底シール部は、パウチ状ブロー成形容器がブロー成形品であり、また胴部が略楕円筒形状であると共に、この胴部の下端を、胴部の短径に沿った方向である前後方向から扁平に押し潰して溶着シールするので、この底シール部の側端の、扁平に押し潰すことによる側方への突き出し程度が、胴部の横幅、すなわち胴部の長径に沿った方向の幅の割には小さくなり、場合によっては、胴部の下端部の長径を、下端に近づくに従って小さくすることにより、底シール部の側端を側方に突き出さないようにすることも可能である。
【0017】
パウチ状ブロー成形容器は、胴部が略楕円筒状のブロー成形品であるので、容器としての機能に悪影響を生じることなく、胴部の横幅を部分的に変化させて成形することが、可能である。
【0018】
胴部が略楕円筒形状であるので、胴部の前後外表面は、その面積が大きなものとなり、それゆえ胴部の前後外表面を表示面として利用することにより、大きな表示面積を得ることができる。
【0019】
パウチ状ブロー成形容器は、その胴部が略楕円筒形状となっているので、多数の容器をダンボール箱等に並列に整列収納する際に、前後方向に隣接して整列された容器列同士を、一方の容器列の容器間に形成される隙間に、他方の容器列の容器の側部を侵入させた状態とすることにより、隣接した容器間のデッドスペースが大幅に少なくなる。
【0020】
透孔には、口筒部部分が嵌入して係止することができるので、内容物を使用し尽くしてパウチ状ブロー成形容器を廃棄する際に、容器を扁平に押し潰した状態で二つに折り重ね、この状態で、口筒部部分を透孔に嵌入係止させることにより、容器はその折り畳み姿勢が保持されるので、充分に減容化および小型化された状態となる。
【0021】
また、透孔は、胴部の下部に前後に貫通して開口されているので、この透孔に指先を引っ掛けて持ち運びができると共に、透孔を利用して吊り下げ保持することができるので、転倒の心配のない吊り下げ陳列が可能となる。
【0022】
肩部を胴部内に反転陥没変位させる際において、胴部の上端に位置している周縁角部が自己形状を安定して保持するものとなっているので、肩部は、この周縁角部を支点として反転陥没変位することになり、このため肩部の反転陥没変位動作は、安定して確実に行われる。
【0023】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、胴部の上端から、この胴部の短径の二分の一と等しい距離だけ下位となった箇所に、内方に陥没湾曲成形された横溝を周設した、ことを加えたものである。
【0024】
この請求項2記載の発明にあっては、胴部を前後方向から扁平に押し潰した状態で、横溝を折れ線として、この横溝よりも上位の部分、すなわち胴部の上端部、肩部(場合によっては、頂壁部を含む)そして口筒部の一体部分を、胴部に折り重ねることにより、パウチ状ブロー成形容器全体を扁平状にすることができる。
【0025】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に構成に、胴部の中央高さ箇所に、内方に陥没湾曲成形された周溝を周設した、ことを加えたものである。
【0026】
この請求項3記載の発明にあっては、前後に扁平に押し潰した容器を、高さ方向に折り曲げて重ねることができるので、この姿勢で口筒部部分を透孔に嵌入係止させることができる。
【0027】
特に、横溝を設けた場合には、扁平に押し潰された胴部に対して、横溝を折り曲げ線として押し重ねられた口筒部部分が、そのまま透孔に対向する姿勢となるので、透孔に対する口筒部部分の嵌入組付けが簡単に達成できる。
【0028】
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、胴部の少なくとの一部に、他部よりも長径が小さいくびれ部を形成した、ことを加えたものである。
【0029】
この請求項4記載の発明にあっては、くびれ部を設けることにより、胴部の外観が、変化に富んだ面白味のあるものとなると共に、ハンドリングがし易いものとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
本発明によるパウチ状ブロー成形容器は、成形材料である合成樹脂材料1g当り、20cc以上の容積を形成するように、ブロー成形により薄肉にかつ大型に成形されている。
【0031】
図1〜図9は、本発明の第一実施例を示したもので、略楕円筒状の胴部1の上端に、壁を反転させて折り重ねた構造の周縁角部5を介して、略楕円錐筒形状の肩部6を、胴部1内に弾性反転陥没変位可能に、上方に突出した形態で連設し、この肩部6の上端に、キャップ14により開閉される口筒部8を起立設し、胴部1の下部に、前後に貫通開口した横長楕円状の透孔16を開設し、そして胴部1の下端を前後方向から扁平に押し潰して、底シール部3に溶着シール成形して構成されている。
【0032】
胴部1と肩部6との間に設けられた周縁角部5は、肩部6が反転陥没変位した際に、図4に示すように、安定した脚機能を発揮することができるように、壁を反転させて折り重ねた構造をしているが、図1および図7に示した周縁角部5の実施例の場合、胴部1の上端に起立した姿勢で設けられている。
【0033】
この図7に示した周縁角部5の実施例の場合、肩部6を上方に突き出した状態で薄肉にブロー成形されたブロー成形品の下端部を切断除去してから、胴部1と肩部6との連設部分を、肩部6と一緒に胴部1内に押し込み、この状態で、反転して折り重なった連設部分を熱成形手段等により、折り重なり壁構造に固定することにより周縁角部5に成形する。
【0034】
また、図8に示した周縁角部5の他の実施例の場合、周縁角部5は、胴部1の上端に幅の狭い外鍔状に設けられており、肩部6を上方に突き出した状態で、かつ胴部1と肩部6との連設部分を、胴部1よりも外側に突き出した状態で、薄肉にブロー成形されたブロー成形品の下端部を切断除去してから、胴部1と肩部6との連設部分を、上下から扁平に押し潰し、この状態で、熱成形手段等により、折り重なり壁構造に固定することにより周縁角部5に成形する。
【0035】
なお、図7および図8に示した周縁角部5は、壁を反転折り重ね状に熱成形しただけでも良いのであるが、折り重なった部分を溶着または接着することにより、周縁角部5の機械的強度を充分に高めることができる。
【0036】
透孔16は、キャップ14を装着したまたはしない口筒部8が嵌入係止する大きさで開口されており、容器の廃棄時の減容化および小型化に効果的に作用するのであるが、図示実施例のように、下側開口縁の中央部に凹部を設けて、図5に示すように、容器を店頭における吊り下げ用フック18に安定的に吊り下げできるようにすることにより、好適な吊り下げ陳列が実施できる。
【0037】
また、透孔16の開口部の最短幅は、口筒部8またはキャップ14を嵌入係止した状態を確実に保持するため、口筒部8またはキャップ14の外径と同等若しくはわずかに短く設定されるのが望ましい。
【0038】
なお、透孔16の形状は、本実施例に示した中央部に凹部を設けた楕円形状に限定されるものではなく、容器減容時の折畳み形状の保持、把手としての機能、吊下げ陳列等の夫々の目的に応じて、真円、楕円、正四角、長四角の他、各種開口形状が適宜選択可能である。
【0039】
胴部1の前後両表面には、インモールドラベルとかシルク印刷等の手段により表示12が施されている。
【0040】
この胴部1の前後両表面は、胴部1が略楕円筒形状であるので面積が大きく、それゆえスペース上の制約を強く受けることなく、自由に表示12を施すことができ、高い表示効果を得ることができる。
【0041】
胴部1の上端から、胴部1の短径の約半分の距離だけ下がった箇所には、陥没湾曲成形された横溝2(図9参照)が周設されており、胴部1を前後方向から扁平に押し潰した状態で、この横溝2を折り曲げ線として、横溝2よりも上位の部分を、扁平な胴部1に折り重ねることが可能となる。
【0042】
このように、扁平に押し潰して折り畳んだ状態では、充分な減容効果を得ることができるので、パウチ状ブロー成形容器の廃棄時の取り扱いがきわめて良好となり、また底シール部3を成形していない、パウチ状ブロー成形容器の1次成形品を、容器メーカーから商品メーカーに輸送する際に、輸送効率を充分に高めることができる。
【0043】
同様に、胴部1の中央部の、横溝2および透孔16の中心から等距離の箇所には、横溝2と同じ陥没湾曲成形された周溝17が周設されており、横溝2よりも上位の部分を折り重ねた扁平な胴部1を、図6に示すように、さらに周溝17で高さ方向に折り曲げ、そのまま透孔16に口筒部8部分を嵌入係止させた状態で、容器廃棄時の減容化および小型化を充分に達成する。
【0044】
なお、横溝2および/または周溝17については、本発明によるパウチ状ブロー成形容器自体が薄肉に形成されているため、必ずしも設ける必要はなく、その設定は任意である。
【0045】
さらには、本発明におけるパウチ状ブロー成形容器は、単層構造だけではなく、積層構造も任意に選択し得る。
【0046】
図10は、パウチ状ブロー成形容器を積層壁構造とした場合の詳細を示す部分拡大縦断面図で、内側から内層9、中間層10そして外層11の順で積層されており、内層9は、耐内容物性を考慮して、中間層10は、バリア性とか骨材機能を考慮して、そして外層11は、印刷性、触感そして耐磨耗性等を考慮して、それぞれに適した合成樹脂材料を選定する。
【0047】
例えば、内層9と外層11とを、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料で成形し、中間層10を、エチレンビニルアルコール共重合体、メタキシリレン基含有ポリアミド、エチレンナフタレート−エチレンテレフタレート共重合体等の周知のガスバリア性の高い合成樹脂材料で成形して、バリア性の高いパウチ状ブロー成形容器を得ることができ、また中間層10を、再生樹脂材料で成形することにより、高価な合成樹脂材料費の大幅な低減を達成することができる。
【0048】
なお、積層構造は、少なくとも内層9、中間層10、外層11の三層が存在していれば良く、ガスバリア層と再生材層とを中間層10に存在させたり、或いは、各層間に接着剤層を設けるなど、その積層構造は、適宜選択可能である。
【0049】
図11と図12は、本発明の第二実施例を示すもので、口筒部8の開口端を、指先でのもぎ取りが可能に一体設されたもぎ取り片13で閉鎖し、胴部1の中央部に、長径を他の部分よりも短くしたくびれ部15を設けている。
【0050】
この第二実施例にあっては、全体を一体成形物とすることができるので、製作および取り扱いが容易であり、またくびれ部15があるので、パウチ状ブロー成形容器の外観が、変化に富んだ面白味のあるものとなる。
【0051】
また、くびれ部15の存在により、パウチ状ブロー成形容器のハンドリングもし易くなる、と云う効果を得ることができる。
【0052】
なお、本実施例の口筒部8についても、先の実施例と同様に、キャップ14により開閉される構成とすることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、胴部を扁平に押し潰した状態で、口筒部部分を透孔に嵌入係止させて、容器を丸めた状態に維持させることができるので、廃棄時の容器の減容化および小型化を充分に達成することができ、これにより容器の廃棄処理を効率良く達成することができる。
【0054】
また、胴部が略楕円筒形状であるので、胴部の横幅の変化により、容器の外観に無理なく変化を与えることができ、また大きな前後表面を得ることができるので、装飾を含めた表示を効果的に施すことができ、そして効率良く収納することができるので、運送効率および格納効率を高めることができ、さらに底シール部の側方への突き出し程度を小さくして、その使用感を良好なものとすることができる。
【0055】
さらに、透孔を利用して、容器を吊り下げ状に陳列したり、透孔に指先を引っ掛けて持ち運びができるので、容器の取扱いが便利となる。
【0056】
そして、肩部が、安定した自己形状保持能力を発揮する周縁角部を支点として反転陥没変位するので、肩部の反転陥没変位を確実に安定して得ることができ、これにより肩部が反転陥没変位した状態では、周縁角部の上端よりも上位に位置する容器部分はなく、もって容器倒立時に、周縁角部が確実で安定した脚機能を発揮することができる。
【0057】
請求項2記載の発明にあっては、パウチ状ブロー成形容器または、胴部下端が開放したパウチ状ブロー成形容器の一次成形品の減容化を充分に達成することができるので、パウチ状ブロー成形容器の廃棄、または容器メーカから商品メーカへの運送を、効率良く達成することができる。
【0058】
請求項3記載の発明にあっては、扁平に押し潰した胴部を、中央部から高さ方向に二つ折りにすることができるので、折り畳んだ状態で、自然に、口筒部部分を透孔に対向させるのができ、これにより容器廃棄時の、容器の減容化および小型化を簡単にかつ速やかに達成することができる。
【0059】
請求項4記載の発明にあっては、パウチ状ブロー成形容器の外観およびハンドリングに好ましく、そして面白味のある変化を与えることができ、これによりパウチ状ブロー成形容器の商品価値を充分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例を示す、一部破断した全体正面図。
【図2】 図1に示した実施例の、一部破断した側面図。
【図3】 図1に示した実施例の、平面図。
【図4】 図1に示した実施例の、一部破断した倒立姿勢の全体正面図。
【図5】 図1に示した実施例の、吊り下げ陳列状態を示す、全体斜視図。
【図6】 図1に示した実施例の、廃棄時の減容化状態を示す側面図。
【図7】 図1図中、A矢視した部分の、一実施例の拡大縦断面図。
【図8】 図1図中、A矢視した部分の、他の実施例の拡大縦断面図。
【図9】 図1図中、B矢視した部分の、拡大縦断面図。
【図10】 壁の断面構造に一例を示す、拡大縦断面図。
【図11】 本発明の第二実施例を示す、一部破断した全体正面図。
【図12】 図11に示した実施例の、平面図。
【符号の説明】
1 ; 胴部
2 ; 横溝
3 ; 底シール部
5 ; 周縁角部
6 ; 肩部
8 ; 口筒部
9 ; 内層
10; 中間層
11; 外層
12; 表示
13; もぎ取り片
14; キャップ
15; くびれ部
16; 透孔
17; 周溝
18; 吊り下げ用フック
Claims (4)
- ブロー成形により薄肉に成形された、合成樹脂製の一次成形品から成形されるパウチ状ブロー成形容器であって、略楕円筒形状をした胴部(1)の上端に、周縁角部(5)を介して略錐台筒形状をした肩部(6)を、前記胴部(1)内に弾性反転陥没変位可能に、上方に突出した形態で連設し、該肩部(6)の上端に口筒部(8)を起立設し、前記胴部(1)の下部に、前記口筒部(8)部分が嵌入して係止する透孔(16)を、前記胴部(1)の短径に沿った方向である前後方向に貫通開口形成し、さらに前記胴部(1)の下端を、前後方向から偏平に押し潰して底シール部(3)に溶着成形し、前記周縁角部 (5) を、壁を反転させて折り重ねた構造で、少なくとも胴部 (1) の上端縁を形成して周設された構造として成るパウチ状ブロー成形容器。
- 胴部(1)の、上端から、該胴部(1)の短径の二分の一と等しい距離だけ下位となった箇所に、内方に陥没湾曲成形された横溝(2)を周設した請求項1記載のパウチ状ブロー成形容器。
- 胴部(1)の中央高さ箇所に、内方に陥没湾曲成形された周溝(17)を周設した請求項1または2記載のパウチ状ブロー成形容器。
- 胴部(1)の少なくとも一部に、他部よりも長径が小さい、くびれ部(15)を形成した請求項1、2または3記載のパウチ状ブロー成形容器。
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