JP4076493B2 - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、肥料を苗植え付けと同時に圃場に埋設してゆくよう構成した施肥装置付き田植機に係り、特には、走行機体の後部に苗植付け装置を連結するとともに、走行機体に装備したホッパやタンクから繰出された肥料を、前記苗植付け装置の施肥箇所まで供給ホースを介して搬送するように構成し、かつ、前記苗植付け装置を、苗のせ台が全幅に展開された作業状態と、苗のせ台が横幅狭く格納された非作業状態とに切換え可能に構成した施肥装置付き田植機に関する。
上記構成の施肥装置付き田植機としては、苗植付け装置が幅広の作業状態から幅狭の非作業状態に切換え操作されるのに連動して、走行機体と苗植付け装置とに亘って配備された供給ホースをその途中において分離され、苗植付け装置が非作業状態から作業状態に復帰操作されるのに連動して、分割された供給ホースが再び接続されるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−238316号公報
上記構成においては、苗植付け装置の作業状態から非作業状態への切換え操作、および、非作業状態から作業状態への復帰操作に連動して自動的に供給ホースが分離および接続されるので、供給ホースの分離あるいは接続するための専用の操作を特に必要とすることがなく、取扱い性に優れたものとなっているが、苗植付け装置を姿勢切換えする際に分割された供給ホースが邪魔になることのないようにホース分割位置を設定する必要があり、このために、供給ホースの配置位置に制約が加えられ、ホース長さが長くなったり、供給ホースの屈曲が大きくなって肥料流動に悪影響がでるおそれがあった。
また、分離された供給ホースの接続端が開放されたままであるために、この接続端から洗浄水や雨水が入り込むおそれがあり、これを防止するために別途キャップを装着する操作が必要となるものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、分割された供給ホースが邪魔になるようなことなく苗植付け装置を円滑に姿勢切換えすることができるものでありながら、供給ホースを肥料流動に好適な状態に配備し、かつ、ホース分割位置を任意に設定することができるようにすることを目的としている。
〔第1の発明の構成、作用、および、効果〕
第1の発明は、走行機体の後部に苗植付け装置を連結するとともに、走行機体側から送り出された肥料を、前記苗植付け装置の施肥箇所まで供給ホースを介して搬送するように構成し、かつ、前記苗植付け装置を、苗のせ台が全幅に展開された作業状態と、苗のせ台が横幅狭く折込まれた格納状態とに切換え可能に構成し、前記供給ホースをその長手方向中間部位で分離可能に構成し、前記供給ホースの分割部位より機体側に位置する前側ホース部分の分割端をホース支持部材に支持させるとともに、前記供給ホースの分割部位より苗植付け装置側に位置する後側ホース部分の分割端を苗植付け装置に備えたホース支持部材に支持させ、前記苗植付け装置の前記作業状態から前記格納状態への切換えに伴って前記供給ホースが分離され、前記格納状態から前記作業状態への切換えに伴って前記供給ホースが接続されるように構成した施肥装置付き田植機において、
前記供給ホースの前後の分割端を支持する前後のホース支持部材の内の少なくとも一方が、前記苗植付け装置の前記作業状態から前記格納状態への切換えに連動して、機体側のホース支持部材の場合は機体側のホース接続位置から、又、作業状態と格納状態とに切換えられる苗植付け装置側に備えたホース支持部材の場合は苗植付け装置に対するホース接続位置から退避移動し、前記格納状態から前記作業状態への切換えに連動して退避移動した機体側のホース支持部材又は苗植付け装置側のホース支持部材が元のホース接続位置に復帰移動するよう構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、苗植付け装置が作業状態から非作業状態へ切換えられるのに伴って供給ホースが自動的に分離されることになるが、この場合、供給ホースの前後の分割端を支持する前後のホース支持部材の内の少なくとも一方がホース接続位置から退避移動し、分離されたホース分割端が苗植付け装置の姿勢切換えの邪魔になることが回避される。
また、苗植付け装置が非作業状態から作業状態への切換えられるのに伴って供給ホースが自動的に接続されることになるが、この場合、退避移動していた分割端がホース接続位置に復帰移動して元の接続状態になる。
従って、第1の発明によると、分割された供給ホースが邪魔になるようなことなく苗植付け装置を円滑に姿勢切換えすることができるものでありながら、供給ホースを肥料流動に好適な状態に配備し、かつ、ホース分割位置を任意に設定することができるようになった。
〔第2の発明の構成、作用、および、効果〕
第2の発明に係る施肥装置付き田植機は、上記第1の発明において、前記供給ホースの分割作動に連動して供給ホースの分割端を塞ぎ、供給ホースの接続作動に連動して分割端を開放する蓋体を備えてあることを特徴とする。
上記構成によると、供給ホースの分割および接続のつど蓋体を装着あるいは取外す操作が不要となり、第1の発明の上記効果をもたらすとともに、取扱い性にも優れたものとなる。
〔第3の発明の構成、作用、および、効果〕
第3の発明に係る施肥装置付き田植機は、上記第2の発明において、前記供給ホースが上下に傾斜する部分に前記分割部位を設定し、斜め上向きに開口する片方の分割端にのみ前記蓋体を備えてあることを特徴とする。
上記構成によると、供給ホースの前後の分割端のうち、斜め下向きに開口する分割端には上方からは水が入らないので特に閉塞する必要はなく、斜め上向きに開口する片方の分割端にのみ蓋体を備えればよい。
従って、第3の発明によると、分割位置を合理的に設定することで、蓋体を自動開閉する構造を片方にだけ備えるだけですみ、第2の発明の上記効果をもたらすとともに、構造の簡素化およびコスト低減に有効となる。
〔第4の発明の構成、作用、および、効果〕
第4の発明に係る施肥装置付き田植機は、上記第3の発明において、前記蓋体を閉じ付勢状態で片方の分割端に装備した前記蓋体を閉じ付勢し、相対接近作動する相手分割端のホース支持部材との接当によって前記蓋体が付勢力に抗して押し上げ開放されるように構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、供給ホースが分離作動すると、片方の分割端に装備した蓋体に作用していた相手分割端のホース支持部材が後退移動することで、蓋体は付勢力によって自動的に閉じ作動する。また、供給ホースが接続作動すると、相手分割端のホース支持部材が蓋体をその閉じ付勢力に抗して押し上げ開放し、開放された前後の分割端同士が接続される。
従って、第4の発明によると、相手分割端のホース支持部材を蓋体の強制開放用の操作部材として利用するので、第3の発明の上記効果をもたらすとともに、蓋体の自動開閉構造を簡単安価に構成することができる。
〔第5の発明の構成、作用、および、効果〕
第5の発明に係る施肥装置付き田植機は、上記第3または第4の発明において、斜め下向きに開口する分割端を、分離作動に連動して更に下方に向けて姿勢変更するようこの分割端のホース支持部材を下方に揺動付勢してあることを特徴とする。
上記構成によると、蓋体を備えない斜め下向きの分割端は、ホース分離作動に伴って更に下方に向けて姿勢変更され、一層水が入りにくい姿勢となる。
従って、第5の発明によると、第3または第4の発明の上記効果を期待できるとともに、蓋体のない分割端からの水の浸入を効果的に防止することができる。
〔第6の発明の構成、作用、および、効果〕
第6の発明に係る施肥装置付き田植機は、上記第3〜第5の発明のうちのいずれか一つの発明において、前記前側ホース部分の分割端を斜め下向きに開口し、前記後側ホース部分を斜め上向きに開口してあることを特徴とする。
上記構成によると、苗植付け装置に後方下方に向かう傾斜姿勢で配備された苗のせ台の前側背面に沿って供給ホースを配備し、苗のせ台の前側背面に沿ったホース部分にホース分割位置を設定することで、前側ホース部分の分割端を斜め下向きに開口させることになる。これによると、苗植付け装置を折込み格納した際に、前側ホース部分の分割端が大きく外部に晒されて雨水が降りかかりやすくなるが、斜め下向きに開口する分割端からの雨水の入り込みはない。また、苗植付け装置を折込み格納した際に斜め上向きに開口する後側ホース部分の分割端には蓋体が必要となるが、この後側ホース部分の分割端は、雨水が降りかかりにくい苗のせ台の陰に配備しやすいものであり、蓋体を備えるにしても厳密に密封する必要はない。
従って、第6の発明によると、蓋体を簡素な覆い程度のものですますことができ、上記第3〜第5の発明のうちのいずれか一つの発明の上記効果を期待できるとともに、防水構造を簡単なもので済ますことができる。
〔第7の発明の構成、作用、および、効果〕
第7の発明に係る施肥装置付き田植機は、上記第3〜第6の発明のうちのいずれか一つの発明において、前記両分割端をホース長手方向から係合接続可能に構成するとともに、両分割端の前後方向からの接近作動に連動し、斜め下向きに開口する片方の分割端を首振り変位させて相手側の分割端に係合させるカム機構を備えてあることを特徴とする。
上記構成によると、供給ホースの分割端は単に突合せ接合されるのではなく、位置合わせ状態で互いに係合されるので、接続状態において分割箇所からの肥料の漏れ出しのない状態での接続が行われる。この場合、ホース分割端が前後方向から接近するだけでは斜め向きの両分割端は開口方向からうまく接合することができないが、斜め下向きに開口する片方の分割端がカム機構によって首振り変位されることで斜め上向きに開口した相手側の分割端に円滑に接合されることになる。
従って、第7の発明によると、供給ホースの上下に傾斜した箇所に分割箇所が設定されるものでありながら、前後方向からの分割端の接近作動によって円滑確実に両分割端を係合状態で接続することができ、第3〜第6の発明のうちのいずれか一つの発明の上記効果が期待できるとともに、分割箇所での肥料洩れ出しや詰まりのない状態で円滑に肥料流動を行わせることができる。
図1に、本発明に係る田植機の全体側面が示されている。この田植機は、走行機体1の後部に備えられた昇降リンク機構2の後端部に10条植え仕様の苗植付け装置3が前後方向支点X周りにローリング自在に連結されるとともに、機体後部に施肥装置4が装備された構造となっており、油圧シリンダ5で昇降リンク機構2を上下に駆動揺動することで苗植付け装置3を昇降制御することができるとともに、ローリング駆動機構6によって苗植付け装置3をローリング制御することが可能となっている。
前記苗植付け装置3は、横長角筒状の主フレーム11、走行機体1から取り出された作業用動力を受けるフィードケー12、一定ストロークで左右に往復横移動する苗のせ台13、この苗のせ台13の下端を左右移動可能に摺動案内する摺動レール14、10条分の回転式植付け機構15、および、左右に2条分の植付け機構15を備えた5個の植付けケース16、田面の植付け箇所を均平整地する4個の整地フロート17、等を備えている。
また、施肥装置7には、粉粒状の肥料を貯留するホッパ18、このホッパ18の下部から定量づつ肥料を各条ごとに繰出す繰出し機構19、繰り出された肥料を風力搬送する電動ブロワ20、各整地フロート17に取付けた各植付け条ごとの作溝器21、風力搬送される肥料を各作溝器21まで案内する供給ホース22、等が備えられており、機体前進に伴って苗植付け位置の横側近くの田面に各作溝器21で施肥溝が形成され、この施肥溝に肥料が供給されて埋設されるようになっている。
図3に示すように、前記苗植付け装置3は左右の分割植付け装置部分3L,3Rに分割されており、左側の分割植付け装置部分3Lに、左側4条分の分割苗のせ台部分13L、これの下端を案内する分割摺動レール部分14L、左側4条分の植付け機構15、および、左側2個の整地フロート17が装備されるとともに、右側の分割植付け装置部分3Rに、右側6条分の分割苗のせ台部分13R、これの下端を案内する分割摺動レール部分14R、右側6条分の植付け機構15、および、右側2個の整地フロート17が装備されており、これら左右の分割植付け装置部分3L,3Rを左右に並べて連結した正規の作業姿勢と、図6,図9に示すように、左右の分割植付け装置部分3L,3Rが向かい合わせとなる横幅の狭い格納姿勢とに切換え可能に構成されている。
前記主フレーム11は左右に分割されており、その左側の主フレーム部分11Lに、左側4条分の分割苗のせ台部分13Lと左側2個の植付けケース16が備えられるとともに、右側の主フレーム部分11Rに、フィードケース12、右側6条分の分割苗のせ台部分13R、および、右側3個の植付けケース16が備えられている。また、前記昇降リンク機構2の後端部にローリング自在に支持された中央フレーム25の左右張出し部25aに、縦向きの支点P1周りに旋回揺動可能に左右一対の揺動アーム26L,26Rが装備されるとともに、各揺動アーム26L,26Rの遊端部に左右の前記主フレーム部分11L,11Rの中間部位が縦向きの支点P2周りに回動可能にそれぞれ連結支持されている。
また、前記支点P1において固定配備した大径のスプロケット27と、前記支点P2において主フレーム部分11L,11Rに固定された小径のスプロケット28に亘ってチェーン29が巻回張設されており、揺動アーム26L,26Rが支点P1周りに旋回作動することに連動して、主フレーム部分11L,11Rが各揺動アーム26L,26Rの旋回方向と逆方向に増速されて揺動するようになっている。
ここで、左右の分割植付け装置部分3L,3Rを左右に並べて連結した正規の作業姿勢では、図3,図7に示すように、各揺動アーム26L,26Rはそれぞれの遊端部が外側に向かう横向き姿勢にあるとともに、各主フレーム部分11L,11Rも横向き姿勢にある。そして、この状態から各揺動アーム26L,26Rを後方に向けて略90°旋回させると、これに連動して各主フレーム部分11L,11Rは前後方向に向かう姿勢にまで揺動し、左右の分割植付け装置部分3L,3Rが向かい合った図6,図9に示す前記格納姿勢となるのである。
なお、図4に示すように、右側の主フレーム部分11Rに連結されたフィードケース12の右側方には苗のせ台横送り用のネジ軸31が備えられており、このネジ軸31によって右側の分割苗のせ台部分13Rが往復横送り駆動されるとともに、左側の分割苗のせ台部分13Lは、この右側の分割苗のせ台部分13Rに連結されて一体に横移動するようになっている。また、フィードケース12の左右には苗縦送り駆動軸32L,32Rが装備されており、左側の苗縦送り駆動軸32Lで左側4条分の分割苗のせ台部分13Lにおける苗縦送りベルト33が駆動されるとともに、右側の苗縦送り駆動軸32Rで右側6条分の分割苗のせ台部分13Rにおける苗縦送りベルト33が駆動されるようになっている。また、左右の苗縦送り駆動軸32L,32Rはカップリング部34を介して分離および連結可能に構成されている。さらに、左側の苗縦送り駆動軸32Lから分岐した動力が伝動軸35Lを介して左側2個の植付けケース16に軸伝達されるとともに、右側の苗縦送り駆動軸32Rから分岐した動力が伝動軸35Rを介して右側3個の植付けケース16に軸伝達されて各植付け機構15が駆動されるようになっている。
図10中に示すように、前記ローリング駆動機構6は、電動モータ36によってプーリ37を正逆に回転することで、このプーリ37に巻回連結して左右に延出したワイヤ38を背反的に巻取りおよび繰出すよう構成されており、左右に延出されたワイヤ38が緩衝用バネ39を介して苗植付け装置3の左右部位に連結されている。そして、前記電動モータ37は、苗植付け装置3に装備された図示されていない左右傾斜センサの検出情報に基づいて作動制御され、走行機体1の左右傾斜にかかわらず苗植付け装置3が常に左右水平範囲内に安定維持され、もって、左右の各植付け部位での植付け深さに差異の少ない植付けが行われるようになっている。
また、前記昇降リンク機構2の後端部と左右の分割苗のせ台部分13L,13Rとに亘ってローリング復帰用バネ40L,40Rが張設されており、苗のせ台13の往復横移動によって移動方向側のローリング復帰用バネ40L,40Rが伸ばされることで、苗のせ台横移動に伴うローリング支点X周りの重量バランスの崩れを是正する方向の回動力がローリング復帰用バネ40L,40Rによってもたらされるようになっている。
左右の分割植付け装置部分3L,3Rを格納姿勢に折込み回動する場合、各部における連結を解除するとともに、左右の分割苗のせ台部分13L,13Rが干渉しないように横送り駆動用のネジ軸31に連動連結されていない左側の分割苗のせ台部分13Lを人為的に横外方に移動させておく。この場合、この分割苗のせ台部分13Lに連結されたローリング復帰用バネ40Lの張力を解除しておく必要があり、そのために、左側のローリング復帰用バネ40Lの一端が連結された操作レバー41を揺動操作して、図10中に示す緊張用位置(t)から図11中に示す弛緩用位置(s)に切換え保持しておく。
上記のようにして格納姿勢にまで折込み回動された左右の分割植付け装置部分3L,3Rをその格納姿勢にロックする構造が以下のように構成されている。
図3に示すように、摺動レール部分14の左右外端部と植付けケース16群の後端とを囲むパイプ材からなるガード部42が左右の主フレーム部分11L,11Rの外端部と植付けケース16とに亘って連結されるとともに、図12,図13に示すように、ガード部材2前端部に設けた連結金具43に縦向きの支点b周りに回動可能にフック部材44が取り付けられている。このフック部材44はその支点bに備えられたねじりバネ45によってロック姿勢に回動付勢されており、分割植付け装置部分3L,3Rが格納姿勢まで回動されると、前記中央フレーム25の左右延出部25aに設けられたロックピ46に自動係合されて、分割植付け装置部分3L,3Rが復帰回動することが阻止される。
この場合、ロックピン46の近傍には、フック部材44の頭付き支軸47を係入支持するU形の受け部材48が固定配備されており、フック部材44とロックピン46の係合および支軸47と受け部材48との係合によって確実強固なロックが行われるようになっている。
また、フック部材44には、押し引きロッドからなるロック解除用操作具49の前端が連結されるとともに、ガード部材42に設けた植付けケー16への連結金具50に前記操作具49の後部が前後移動可能に挿通支持されるとともに、操作具49の後端部に屈曲連設した握り部51がガード部材42と共握り可能に配備されている。従って、苗植付け装置3を格納姿勢から正規の作業姿勢に復帰回動する場合、ガード部材42と操作具49の握り部51を共握りすることで、操作具49を引き操作してフック部材44を係合解除方向に強制回動することでロックを解除することができ、そのままガード部材42を取っ手として分割植付け装置部分3L,3Rを復帰回動操作することができる。
なお、ガード部材2は左右の分割ガード部分41L,41Rに分割されるとともに、その機体内方側端部は突き合わせ配備され、その突き合わせ端の係合部52によって分割ガード部分41L,41Rを連結および分離可能に構成されている。
また、作業姿勢にまで復帰回動された左右の分割植付け装置部分3L,3Rをその作業姿勢にロックする構造が以下のように構成されている。
図15に示すように、前記中央フレーム25の左方への延長部25aには支点c周りに上下揺動可能にレバー付きのフック部材54が装着されるとともに、左側の主フレーム部分11Lの後部には前記フック部材54に係合されるロックピン55が設けられており、左右の分割植付け装置部分3L,3Rが左右に並べられた状態においてロックレバー56を後方に揺動操作してフック部材54をロックピン55に係合させて後向き水平になるまで揺動することで、主フレーム部分11Lが横向き姿勢で固定される。なお、前記フック部材54は、強力な係合ロックによっても変形しないように、板材を逆U形に屈曲した構造となっている。
苗植付け装置3の姿勢切換えに対応できるように前記施肥装置4における供給ホース22が前後に分割されている。つまり、供給ホース22は、湾曲頂部よりも後方箇所、つまり、肥料流動方向において後下がりに傾斜している後方寄り箇所において前側ホース部分22fと後側ホース部分22rとに分割され、苗植付け装置3の上記姿勢切り換え作動に連動してこれら前側ホース部分22fと後側ホース部分22rが接続および分離されるようになっており、その詳細な構造を以下に説明する。
図10,図16,図17に示すように、中央フレーム25の左右延長部25aには、横向き支点dを介して前後揺動可能に支柱部材61が立設されるとともに、各支柱部61の上端部から横外方に向けて延出された支持アーム61aに横向き支点e周りに回動可能に板金製のホース支持部材62が枢支され、このホース支持部材62に並列支持されたゴム製の接続ブーツ63に、10本の供給ホース22のうちの中央の2本を除く左右各4本の供給ホース22における前側ホース部分22fの分割端が斜め下向き開口姿勢で連結支持されている。また、中央フレーム25には、支柱部材64が立設固定されるとともに、それらの上端部に固着された板金製のホース支持部材65に、中央2本の供給ホース22における前側ホース部分22fの分割端がゴム製の接続ブーツ63を介して斜め下向き開口姿勢で支持されている。
他方、左右側の分割植付け装置部分3L,3Rの前面側には板金製のホース支持部材67がそれぞれ固定配備されるとともに、各ホース支持部材67に4個づつ斜め上向き開口姿勢で装着されたゴム製の接続ブーツ68に、左右4本づつの後側ホース部分22rの分割端が連結支持されている。また、右側の分割植付け装置部分3Rにおける前面側の中央寄り箇所には左右に短い別のホース支持部材69が固定配備されおり、このホース支持部材69に斜め上向き開口姿勢で装着された2個の接続ブーツ68に、中央2本の後側ホース部分22rの分割端が連結支持されている。
左右の支柱部材61は、その基端部に備えられたねじりバネ71によって前方に揺動付勢されており、分割植付け装置部分3L,3Rが左右に並べて連結された正規の作業姿勢にある時には、バネ付勢力に抗して後方に強制揺動されて略垂直のホース接続位置に保持され、左右の分割植付け装置部分3L,3Rが格納姿勢に向けて折り込み操作されるに連れてバネ付勢力によって前方に揺動され、左右の分割植付け装置部分3L,3Rが格納姿勢まで折り込まれると、支柱部材61がストッパ72に受け止め支持された退避位置に保持されるようになっている。
左右の分割植付け装置部分3L,3Rの折込みおよび伸展作動に連動して支柱部材61を前後に揺動させる構造が以下のように構成されている。つまり、図17に示すように、左右の支柱部材61と左右の前記揺動アーム26L,26Rの基部近くとに亘って、支点P1を迂回するようガイドローラ73を介して巻回配備されたレリーズワイヤ74が張設されており、分割植付け装置部分3L,3Rが左右に並べて連結された正規の作業姿勢に向けて伸展回動されるに連れて、レリーズワイヤ74が巻込み引張されることで支柱部材61が前記ホース接続姿勢にまで強制揺動され、また、左右の分割植付け装置部分3L,3Rが向かい合わせとなる格納姿勢に向けて折込み回動されるに連れてレリーズワイヤ74が弛められることで支柱部材61が前記退避姿勢にまで付勢揺動されるようになっている。なお、ワイヤ引張作動によって後方に揺動された支柱部材61はストッパ75で受け止め支持されてホース接続姿勢に保持されるとともに、揺動アーム26L,26Rの揺動によるワイヤ引張量は支柱部材61の揺動に必要なストロークより多く設定されており、そのストローク差がワイヤ端と揺動アーム26L,26Rとの間に介在されたバネ76の伸びによって吸収されるようになっている。
図20に、供給ホース22の分割部位の詳細が示されている。図示のように、前側ホース部分22fの分割端が支持された接続ブーツ63の開口端部にはラッパ形の先拡がり部63aが備えられるとともに、その内奥には小径の接続筒部63bが突設されている。他方、後側ホース部分22rの分割端が支持された接続ブーツ68の開口端部には、前記先拡がり部63aの先端を受け止めるフランジ部68aと、先拡がり部63aの内奥に密着するとともに前記接続筒部63bを内嵌する接続筒部68bが備えられており、両接続ブーツ63,68が弾性的に接合されることで前後のホース部分22f,22rが水密状に連通接続されるようになっている。
また、後側ホース部分22rの分割端が支持されたホース支持部材67には、分離によって上向きに開放された後側ホース部分22rの分割端から雨水などが入るのを防止するための蓋体77が備えられている。この蓋体77は横向き支点f周りに上下に揺動可能に支持されるとともに、バネ78によって下向きに揺動付勢されており、両接続ブーツ63,68が接合されている通常の作業状態では、図18に示すように、前側ホース部分22fの接続ブーツ63に接当して蓋体77は強制的に押し上げられているが、苗植付け装置3の折込み格納作動によって前後のホース支持部材62,67が離反移動すると、図19に示すように、蓋体77が自動的に下方揺動して接続ブーツ68を上方から覆い隠すようになっている。
また、図18,図19,図21に示すように、後側のホース支持部材67の左右端部には、前側のホース支持部材62の左右端から延出された操作ピン62aに作用するカム板79が立設されている。このカム板79は、前後の分割ホース部分22f,22rの分割端の接近および離反作動に伴って前側のホース支持部材62を上下に揺動変位させるものであって、前後の分割ホース部分22f,22rの分割端が相対接近してくると、前側のホース支持部62の後端が閉じ姿勢の蓋体77の下に入り込みながら操作ピン62aがカム板79の上端カム面に乗りかかる。前後の分割ホース部分22f,22rの分割端が更に相対接近すると、操作ピン62aがカム板79によって相対的に押し上げられることで前側のホース支持部材62が下方付勢力に抗して上方揺動され、これによって蓋体77は大きく上方に開放揺動され、前側の接続ブーツ63が開放された後側の接続ブーツ68に接合される。
なお、前側のホース支持部材62と後側のホース支持部材67とが接近すると、前側のホース支持部材62における下面の左右方向中間部位に設けられた突起80が、後側のホース支持部材67の上面に設けられた左右一対のリブ81の間に係入されて、両ホース支持部材62,67の左右方向での位置決めがなされるようになっている。
本発明は以下のような形態で実施することもできる。
(1)上記実施例では苗植付け装置3の折込み作動に連動して前側のホース支持部材62のみを前方に退避移動させるようにしているが、ホース分割位置によっては、後側のホース支持部材67のみ、あるいは、前後のホース支持部材62,67を共に退避移動させるようにするもよい。
(2)本発明は、10条植え仕様に限らず、8条以上の多条植え仕様の田植機に好適に適用することができる。
(3)施肥装置としては、ポンプで圧送されるペースト状の肥料を供給ホースを介して施肥ノズルに送り込むものであってもよい。
施肥装置付き田植機の全体側面図 苗植付け装置の側面図 苗のせ台を省略した苗植付け装置の平面図 苗植付け装置の駆動系を示す平面図 折込み途中の苗植付け装置の要部を示す平面図 格納姿勢に折り込まれた苗植付け装置の平面図 苗植付け装置が作業姿勢にある田植機全体の概略平面図 苗植付け装置が折込み途中にある田植機全体の概略平面図 苗植付け装置が格納姿勢にある田植機全体の概略平面図 苗植付け装置の中央付近を機体前方から見た正面図 分割状態にある苗植付け装置の中央付近を機体前方から見た正面図 格納用ロック構造を示す側面図 格納用ロック構造を示す平面図 格納用ロック構造を示す正面図 作業姿勢用のロック構造を示す側面図 供給ホース分割部位の側面図 供給ホース分割端の退避用操作構造を示す平面図 供給ホース分割部位の接続状態を示す側面図 供給ホース分割部位の分離状態を示す側面図 供給ホース分割端の縦断面図 供給ホース分割部位の分解斜視図
符号の説明
1 走行機体
3 苗植付け装置
13 苗のせ台
22 供給ホース
62 ホース支持部材
67 ホース支持部材
77 蓋体

Claims (7)

  1. 走行機体の後部に苗植付け装置を連結するとともに、走行機体側から送り出された肥料を、前記苗植付け装置の施肥箇所まで供給ホースを介して搬送するように構成し、かつ、前記苗植付け装置を、苗のせ台が全幅に展開された作業状態と、苗のせ台が横幅狭く折込まれた格納状態とに切換え可能に構成し、前記供給ホースをその長手方向中間部位で分離可能に構成し、前記供給ホースの分割部位より機体側に位置する前側ホース部分の分割端をホース支持部材に支持させるとともに、前記供給ホースの分割部位より苗植付け装置側に位置する後側ホース部分の分割端を苗植付け装置に備えたホース支持部材に支持させ、前記苗植付け装置の前記作業状態から前記格納状態への切換えに伴って前記供給ホースが分離され、前記格納状態から前記作業状態への切換えに伴って前記供給ホースが接続されるように構成した施肥装置付き田植機において、
    前記供給ホースの前後の分割端を支持する前後のホース支持部材の内の少なくとも一方が、前記苗植付け装置の前記作業状態から前記格納状態への切換えに連動して、機体側のホース支持部材の場合は機体側のホース接続位置から、又、作業状態と格納状態とに切換えられる苗植付け装置側に備えたホース支持部材の場合は苗植付け装置に対するホース接続位置から退避移動し、前記格納状態から前記作業状態への切換えに連動して退避移動した機体側のホース支持部材又は苗植付け装置側のホース支持部材が元のホース接続位置に復帰移動するよう構成してあることを特徴とする施肥装置付き田植機。
  2. 前記供給ホースの分割作動に連動して供給ホースの分割端を塞ぎ、供給ホースの接続作動に連動して分割端を開放する蓋体を備えてあることを特徴とする請求項1記載の施肥装置付き田植機。
  3. 前記供給ホースが上下に傾斜する部分に前記分割部位を設定し、斜め上向きに開口する片方の分割端にのみ前記蓋体を備えてあることを特徴とする請求項2記載の施肥装置付き田植機。
  4. 前記蓋体を閉じ付勢状態で片方の分割端に装備し、相対接近作動する相手分割端のホース支持部材との接当によって前記蓋体が付勢力に抗して押し上げ開放されるように構成してあることを特徴とする請求項3記載の施肥装置付き田植機。
  5. 斜め下向きに開口する分割端を、分離作動に連動して更に下方に向けて姿勢変更するようこの分割端のホース支持部材を下方に揺動付勢してあることを特徴とする請求項3または4記載の施肥装置付き田植機。
  6. 前記前側ホース部分の分割端を斜め下向きに開口し、前記後側ホース部分を斜め上向きに開口してあることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の施肥装置付き田植機。
  7. 前記両分割端をホース長手方向から係合接続可能に構成するとともに、両分割端の前後方向からの接近作動に連動し、斜め下向きに開口する片方の分割端を首振り変位させて相手側の分割端に係合させるカム手段を備えてあることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の施肥装置付き田植機。
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