JP4076147B2 - 撮影装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影時にフォーカスレンズを移動させて被写体像の焦点位置を調整するオートフォーカス機能を有する撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を搭載したデジタルカメラが撮影装置として広く使われるようになってきている。デジタルカメラは、フォーカスレンズ・ズームレンズ・絞り・フィルター部・レンズを移動させる駆動系などからなるレンズユニットと、被写体像を受光し、その信号を出力するCCDと、CCDからの信号を処理する信号処理系と、液晶ディスプレイ(LCD)表示部と、電源系と、各構成部の動作を制御する制御系とが具備されたものが一般的な構成である。
【0003】
デジタルカメラによる撮影において、例えばスチル画像を撮る場合、ピント、絞り、シャッタースピード等の撮影条件が撮影結果に大きく影響する。このうち、ピントに関してはオートフォーカス機能がデジタルカメラに装備され、撮影の失敗は少なくなり、良好な画像を得ることができるようになっている。
【0004】
このオートフォーカス機能には、被写体像の合焦方式によりつぎの2つの方式に分けられる。
すなわち、1つ目の方式は、物理的にフォーカスレンズを光軸方向に連続的に移動させながら撮影用CCDにより被写体像のコントラストをモニタしておき、移動範囲の中で最もコントラストの高いフォーカスレンズの位置をCCD上に被写体像のフォーカスが合っている位置、すなわちフォーカスレンズの合焦位置として求める方式であり、コントラスト検出方式あるいはCCDオートフォーカス(CCDAF)といわれる。
【0005】
コントラスト検出方式の動作内容について、図6に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図6は、一般的なコントラスト検出方式のデジタルカメラにおける第1レリーズ押下によるフォーカス処理の開始から被写体の画像取り込み前の露光までの動作内容を時系列で表したものである。ここでは、測距センサの出力が一連のオートフォーカス処理に作用しない山登りスキャン単独方式の動作内容を以下に説明する。
なお、山登りスキャンとは、フォーカスレンズの合焦位置を求めるために被写体像のコントラストをモニタしながら、フォーカスレンズの移動可能範囲内でそのフォーカスレンズを光軸方向に連続的に移動させることである。
【0006】
(s81)オートフォーカス機能を働かせるための第1レリーズボタンが押下され、第1レリーズ信号が発生する。
(s82)第1レリーズ信号により、フォーカスレンズが山登りスキャンの開始位置まで移動する。
(s83)フォーカスレンズの山登りスキャン開始位置への移動完了後、CCDが光学系からの被写体像のコントラストをモニタする状態(CCDAF)となり、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置から移動を開始する。
(s84)撮影のための第2レリーズボタンが押下され、第2レリーズ信号が発生する。
(s85)フォーカスレンズが移動可能範囲の最終位置まで移動する。
(s86)山登りスキャンの範囲内で被写体像のコントラストが最も高くなるフォーカスレンズの位置がフォーカスレンズの合焦位置として決定される。
(s87)フォーカスレンズが合焦位置に移動する。
(s88)フォーカスレンズの合焦位置への移動完了後、光学系を通した被写体像の取り込み処理が開始され、CCD上へ被写体像が露光される。
【0007】
なお、第2レリーズ信号の発生は図内の位置である必然性はなく、第1レリーズ信号発生から取り込み処理開始前の任意の位置で成立すればよい。また、図6においては山登りスキャン単独方式の場合を説明したが、ハイブリッドオートフォーカス方式の場合にも山登りスキャンに関する動作内容は上記と同様である。
【0008】
オートフォーカス機能の2つ目の方式は、被写体までの距離を測距センサで計測して、その計測結果に基づいてフォーカスレンズの合焦位置を求める方式であり、位相差検出方式などがある。
【0009】
その方式の動作内容について、図7に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図7は、一般的な位相差検出方式のデジタルカメラにおける第1レリーズ押下によるフォーカス処理の開始から被写体の画像取り込み前の露光までの動作内容を時系列で表したものである。その動作内容を以下に説明する。
【0010】
(s91)オートフォーカス機能を働かせるための第1レリーズボタンが押下され、第1レリーズ信号が発生する。
(s92)第1レリーズ信号により、測距センサユニットがセンサ計測結果に基づいて被写体までの距離を演算し、その演算結果がフォーカスレンズの合焦位置として決定される。
(s93)フォーカスレンズが合焦位置に移動する。
(s94)撮影のための第2レリーズボタンが押下され、第2レリーズ信号が発生する。
(s95)フォーカスレンズの合焦位置への移動完了後、光学系を通した被写体像の取り込み処理が開始され、CCD上へ被写体像が露光される。
【0011】
なお、第2レリーズ信号の発生は図内の位置である必然性はなく、第1レリーズ信号発生から取り込み処理開始前の任意の位置で成立すればよい。
【0012】
また、最近では上記2つの方式のオートフォーカス機能を組み合せて、例えば測距センサユニット(測距センサと画像処理部の距離情報演算部)による粗調後に山登りスキャン方式による微調を行うハイブリッドオートフォーカス機能を搭載し、所望の被写体部位に容易にフォーカシングし得るようなカメラも登場している(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−311328号公報(段落[0031]〜[0032]、図6)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの方式のオートフォーカス機能においてもフォーカスレンズの移動が完了してからつぎの処理が行われるまでの間にVD待ちと呼ばれる無駄な待ち時間(撮影タイムラグ)が生じてしまい、オートフォーカスの高速化を阻害する問題が生じていた。VD待ちとは、オートフォーカスなどのように撮像系に関連する処理において、垂直同期信号(VD)への同期系と非同期系が混在することで発生する何も処理が行われない待ち時間のことである。
【0015】
例えば、図6のコントラスト検出方式の場合には、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置へ移動完了してから山登りスキャンが開始されるまでの間に、VD待ち時間t91が発生していた。さらに、フォーカスレンズが合焦位置に移動完了してから取り込み処理が開始されるまでの間にVD待ち時間t92が発生していた。
【0016】
また、図7の位相差検出方式の場合には、フォーカスレンズが合焦位置に移動完了してから取り込み処理が開始されるまでの間にVD待ち時間t93が発生していた。
【0017】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、オートフォーカス処理の際のフォーカスレンズの移動が完了してからつぎの処理が行われるまでの撮影タイムラグを短縮し、オートフォーカスの高速化が可能な撮影装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、垂直同期信号(VD)への同期系と非同期系とが混在すること、すなわち山登りスキャン開始位置へのフォーカスレンズの移動(VD非同期)と山登りスキャンの開始(VD同期)との混在、及び合焦位置へのフォーカスレンズの移動(VD非同期)と画像取り込みの開始(VD同期)との混在により無駄な待ち時間が発生していることに着目し、垂直同期信号(VD)を調整する観点から鋭意検討を行い、本発明をなすに至った。
【0021】
前記課題を解決するために提供する請求項1の発明に係る撮影装置は、撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、前記フォーカスレンズを連続的に移動させて、撮像素子が被写体像のコントラストの高いフォーカスレンズの位置を探索する山登りスキャンを行うために、前記フォーカスレンズが移動されて山登りスキャン開始位置に到達すると、前記基準クロック信号の周波数が大きくなることを特徴とする。
【0022】
請求項1の発明により、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置へ移動完了してから山登りスキャンが開始されるまでの間の撮影タイムラグが短縮され、山登りスキャンの開始を早くすることができ、オートフォーカスの高速化が可能となる。
【0023】
前記課題を解決するために提供する請求項2の発明に係る撮影装置は、撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、前記フォーカスレンズが移動されて被写体像の合焦位置に到達すると、前記基準クロック信号の周波数が大きくなることを特徴とする。
【0024】
請求項2の発明により、フォーカスレンズが合焦位置に移動完了してから取り込み処理が開始されるまでの間撮影タイムラグが短縮され、露光の開始を早くすることができ、オートフォーカスの高速化が可能となる。
【0029】
前記課題を解決するために提供する請求項3の発明に係る撮影装置は、撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、前記フォーカス駆動手段がパルスモータであり、撮影時に前記フォーカスレンズが移動を開始すると、フォーカスレンズの移動開始位置からフォーカスレンズを連続的に移動させて、撮像素子が被写体像のコントラストの高いフォーカスレンズの位置を探索する山登りスキャンを行うための、山登りスキャン開始位置までの移動時間がパルスモータのパルスレートから算出され、算出された移動時間に前記同期信号の周期が近似するように基準クロック信号の周波数が小さくなることを特徴とする。
【0030】
請求項3の発明により、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置へ移動完了してから山登りスキャンが開始されるまでの間の撮影タイムラグが短縮され、山登りスキャンの開始を早くすることができ、オートフォーカスの高速化が可能となる。さらに、基準クロック信号の周波数を小さくすることにより、従来よりも消費電力を低減させることが可能である。なお、基準クロック信号の周波数変更後の同期信号の周期は、パルスモータのパルスレートから算出されるフォーカスレンズの移動開始位置から所定の位置までの移動時間よりもわずかに大きいほうが好ましい。
【0031】
前記課題を解決するために提供する請求項4の発明に係る撮影装置は、撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、前記フォーカス駆動手段がパルスモータであり、撮影時に前記フォーカスレンズが移動を開始すると、フォーカスレンズの移動開始位置から被写体像の合焦位置までの移動時間がパルスモータのパルスレートから算出され、算出された移動時間に前記同期信号の周期が近似するように基準クロック信号の周波数が小さくなることを特徴とする。
【0032】
請求項4の発明により、フォーカスレンズが合焦位置に移動完了してから取り込み処理が開始されるまでの間撮影タイムラグが短縮され、露光の開始を早くすることができ、オートフォーカスの高速化が可能となる。さらに、基準クロック信号の周波数を小さくすることにより、従来よりも消費電力を低減させることが可能である。なお、基準クロック信号の周波数変更後の同期信号の周期は、パルスモータのパルスレートから算出されるフォーカスレンズの移動開始位置から所定の位置までの移動時間よりもわずかに大きいほうが好ましい。
【0033】
前記課題を解決するために提供する請求項5の発明に係る撮影装置は、請求項1〜4の発明において、前記基準クロック信号の周波数が変更される際に、該基準クロック信号を変更する前の同期信号周期に撮像された画像を画像表示部に出力し続けることを特徴とする。
【0034】
請求項5の発明により、基準クロック信号の周波数を切替えた期間の表示系への画像出力を切替前の画像を出し続けることで、基準クロック信号の周波数の変化により発生する画像更新レートとの不整合によって乱れた画像を表示することを避けて、正常な画像を表示することが可能となる。なお、画像表示部とは、撮影装置に内蔵されるモニタ表示部、あるいは撮影装置に接続される外部モニタ表示装置などである。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るデジタルカメラの一実施の形態における構成について図面を参照して説明する。なお、以下に示すものは実施の形態を例示するものであり、これに限定されるものではない。
図1は、本発明に係るデジタルカメラの基本的構成を示すブロック図である。
図1に示されるデジタルカメラは、
(1)測距センサ100
(2)光学系;絞りシャッタ101、フォーカスレンズ及びズームレンズを有するレンズユニット102、絞り、シャッタの動作やフォーカスレンズやズームレンズを光軸方向に移動させる光学系駆動部110
(3)撮像部;撮像素子の一態様であるCCD103、CCD103の出力信号をサンプリングし、デジタル化するCDS・A/D104、CCD103を駆動する同期信号発生部の一態様であるタイミングジェネレータ105、タイミングジェネレータ105へ基準クロック信号を送るクロック信号供給部の一態様であるクロックジェネレータ106
(4)CDS・A/D104から受けた画像データについて所定の信号処理を行う画像処理部107
(5)画像表示部;光学系、撮像部、画像処理部107を経由して出力される画像を表示する液晶ディスプレイ(LCD)108、外部モニタに接続するための外部モニタ接続ジャック109
(6)メモリ部;撮影された画像データを一時的に保持する画像データバッファメモリ111、撮影された画像データを記録する画像データ記録部113、CPU112の制御用プログラムなどを格納しておくプログラム用メモリ114
(7)制御部;CPU112、第1レリーズ信号及び第2レリーズ信号を発信するレリーズボタンなどを有する操作スイッチ115
(8)デジタルカメラ内の各部に電力を供給する電源部116
を備えている。
【0036】
測距センサ100は、デジタルカメラと被写体との間の距離情報を得るためのセンサユニットでアクティブ方式、パッシブ方式のどちらの方式でもよい。測距センサ100の出力結果は画像処理部107に含まれる測距情報演算部で演算され、距離情報が求められる。さらに、必要に応じてその情報からフォーカスレンズの合焦位置が求められる。位相差検出方式のオートフォーカスの場合には、求められた合焦位置情報に基づいて、CPU112を経由して光学系駆動部110にフォーカスレンズ移動が指示され、フォーカスレンズが合焦位置に移動する。
【0037】
光学系駆動部110は、絞りシャッタ101、レンズユニット102のフォーカスレンズやズームレンズを駆動し、撮影条件の設定等を行う。とくに、光学系駆動部110はフォーカスレンズの移動のためのフォーカス駆動部の一態様であるパルスモータとモータを駆動するドライバとを備えており、山登りスキャン方式のオートフォーカスを実施する際にはフォーカスレンズを光軸方向に移動可能な全範囲内を移動させ、モニタリングや記録画取り込み時には所定の位置あるいは合焦位置にフォーカスレンズを光軸方向に移動させる。
【0038】
クロックジェネレータ106は、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を発生して、その周波数のクロック信号を基準クロック信号としてタイミングジェネレータ105へ送信する。なお、クロックジェネレータ106と同種の機能をタイミングジェネレータ105内部に設けてもよい。
【0039】
タイミングジェネレータ105は、水平同期信号(HD)及びCCDが駆動するトリガーとなる同期信号である垂直同期信号(VD)を発生する。また、クロックジェネレータ106から受け取った基準クロック信号を基にカウントし、そのカウンタ値を基にして水平同期信号(HD)の周期を設定する。ついで、その水平同期信号(HD)のカウンタ値を基にして垂直同期信号(VD)の周期を設定する。なお、それぞれのカウンタ値は調整可能である。
【0040】
CCD103、CDS・A/D104、画像処理部107は、タイミングジェネレータ105で設定された垂直同期信号(VD)のパルス信号を駆動トリガーとして受ける。例えば、山登りスキャンの際にはフォーカスレンズが山登りスキャンの開始位置に到達した後の最初のパルス信号を受けて山登りスキャンを開始する。また、フォーカスレンズが合焦位置に到達した後の最初のパルス信号を受けて画像取り込み処理を開始する。なお、撮像素子としてはCCD103のほか、CMOSセンサでもよい。
【0041】
液晶ディスプレイ(LCD)108、外部モニタ接続ジャック109に接続した外部モニタには、OSD画像、モニタリング画像、静止画取り込み時のサムネイル画像、記録画の再生画像などが表示される。なお、画像表示部としてLCDに代えて有機エレクトロルミネッセンス(EL)としてもよい。
【0042】
基準クロック信号の周波数の変更は、所定のタイミングで画像処理部107からの指示に従い行われる。所定のタイミングとは、例えば、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置に到達した時点、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置に移動を開始する時点、フォーカスレンズが合焦位置に到達した時点、フォーカスレンズが合焦位置に移動を開始する時点などである。基準クロック信号の周波数が変更されると、タイミングジェネレータ105において、それに対応して水平同期信号(HD)及び垂直同期信号(VD)の周期が変更される。
【0043】
つぎに、本発明に係るデジタルカメラの第1の実施の形態を図2に示すタイミングチャートで説明する。図2は、山登りスキャン単独方式オートフォーカスのデジタルカメラにおける第1レリーズ押下によるフォーカス処理の開始から被写体の画像取り込み前の露光までの動作内容を時系列で表したものである。
【0044】
(s11)オートフォーカス機能を働かせるための第1レリーズボタンが押下され、第1レリーズ信号が発生する。ここでは、測距センサの出力は以降の一連のオートフォーカス処理に作用しない。
【0045】
(s12)第1レリーズ信号により、フォーカスレンズが山登りスキャンの開始位置への移動を開始する。ここでクロックジェネレータ106において、この移動開始から山登りスキャン開始の直前までが基準クロック信号の周波数CLK1から他の周波数への変更が可能な期間(クロック切替有効期間)となる。
(s13)フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置への移動を完了する。フォーカスレンズの移動完了を検知して画像処理部107がクロックジェネレータ106に基準クロック信号の周波数の変更を指示する。
(s14)クロックジェネレータ106により、基準クロック信号の周波数がCLK1からCLK1よりも周波数の大きなCLK2に変更される。
(s15)タイミングジェネレータ105において、基準クロック信号の周波数CLK2への変更に対応して垂直同期信号(VD)の周期がVD1からVD1よりも周期の短いVD2になる。
(s16)垂直同期信号(VD)の周期が通常よりも短くなることにより、パルス信号の発生が周期VD1の場合よりも早く発生する。したがって、VD待ち時間がt1となり、図6に示す常時周期VD1の場合のVD待ち時間t91よりもVD待ち時間が短縮される。なお、このパルス信号の発生直後にクロック切替有効期間が終了し、基準クロック信号の周波数はCLK1に戻り、それに伴って推力同期信号(VD)の周期もVD1に戻る。
【0046】
(s17)フォーカスレンズの山登りスキャン開始位置への移動完了後の垂直同期信号(VD)の最初のパルス信号で山登りスキャンが開始される。すなわち、CCDが光学系からの被写体像のコントラストをモニタする状態(CCDAF)となり、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置から移動を開始する。
(s18)撮影のための第2レリーズボタンが押下され、第2レリーズ信号が発生する。
(s19)フォーカスレンズが移動可能範囲の最終位置まで移動する。
(s1a)山登りスキャンの範囲内で被写体像のコントラストが最も高くなるフォーカスレンズの位置がフォーカスレンズの合焦位置として決定される。
【0047】
(s1b)フォーカスレンズが合焦位置に移動を開始する。ここでクロックジェネレータ106において、この移動開始から取り込み処理開始の直前までがクロック切替有効期間となる。
(s1c)フォーカスレンズが合焦位置への移動を完了する。フォーカスレンズの移動完了を検知して画像処理部107がクロックジェネレータ106に基準クロック信号の周波数の変更を指示する。
(s1d)クロックジェネレータ106により、基準クロック信号の周波数がCLK1からCLK1よりも周波数の大きなCLK3に変更される。
(s1e)タイミングジェネレータ105において、基準クロック信号の周波数CLK3への変更に対応して垂直同期信号(VD)の周期がVD1からVD1よりも周期の短いVD3になる。
(s1f)垂直同期信号(VD)の周期が通常よりも短くなることにより、パルス信号の発生が周期VD1の場合よりも早く発生する。したがって、VD待ち時間がt2となり、図6に示す常時周期VD1の場合のVD待ち時間t92よりも待ち時間が短縮される。なお、このパルス信号の発生直後にクロック切替有効期間が終了し、基準クロック信号の周波数はCLK1に戻り、それに伴って推力同期信号(VD)の周期もVD1に戻っている。
【0048】
(s1g)フォーカスレンズの合焦位置への移動完了後の垂直同期信号(VD)の最初のパルス信号で光学系を通した被写体像の取り込み処理が開始され、CCD上へ被写体像が露光される。
【0049】
第1の実施の形態においては、山登りスキャン開始位置へのフォーカスレンズ移動直後に、基準クロック信号の周波数をCLK1からCLK2に切替えることでVD待ちの短縮化を実現している(VD2<VD1、t1<t91)。また、合焦位置へのフォーカスレンズ移動直後に、基準クロック信号の周波数をCLK1からCLK3に切替えることでVD待ちの短縮化を実現している(VD3<VD1、t2<t92)。このシーケンスにより、オートフォーカスの高速化の効果が得られる。
【0050】
なお、LCD108や外部モニタ接続ジャック109に接続した外部モニタには、基準クロック信号の周波数が切り替わっている期間、すなわち上記ステップs14〜s16、s1e〜s1fの期間は、周波数切り替わり前の画像が出力され続けるようにするとよい。これにより基準クロック信号の周波数の変化により発生する画像更新レートとの不整合によって乱れた画像を表示することが回避できる。
【0051】
図2においては、基準クロック信号の周波数の1つ目の切替タイミングを山登りスキャン開始位置へのフォーカスレンズ移動完了後(ステップs13)としたが、山登りスキャン開始位置へのフォーカスレンズ移動開始時(ステップs12)のタイミングとしてもよい。また、基準クロック信号の周波数の2つ目の切替タイミングを合焦位置へのフォーカスレンズ移動完了後(ステップs1c)としたが、合焦位置へのフォーカスレンズ移動開始時(ステップs1b)のタイミングとしてもよい。
【0052】
ただし、周波数の切替タイミングは1つ目、2つ目のタイミングともに図2で示したタイミングとする方がデジタルカメラの電源部116への負荷軽減の点で好ましい。電源部116への負荷の大きい基準クロック信号の周波数が大きくなるシーケンスと、同じく電源部116への負荷の大きいフォーカスレンズ移動用のパルスモータ駆動のシーケンスとが重なり、過渡的な電圧降下が発生してデジタルカメラが自動終了しやすくなることが回避できるからである。
【0053】
つぎに、本発明に係るデジタルカメラの第2の実施の形態を図3に示すタイミングチャートで説明する。図3は、図2と同様に山登りスキャン単独方式オートフォーカスのデジタルカメラにおける第1レリーズ押下によるフォーカス処理の開始から被写体の画像取り込み前の露光までの動作内容を時系列で表したものである。
【0054】
(s21)オートフォーカス機能を働かせるための第1レリーズボタンが押下され、第1レリーズ信号が発生する。ここでは、測距センサの出力は以降の一連のオートフォーカス処理に作用しない。
【0055】
(s22)第1レリーズ信号により、フォーカスレンズが山登りスキャンの開始位置への移動を開始する。
(s23)フォーカスレンズが山登りスキャンの開始位置への移動を開始してから最初の垂直同期信号(VD)のパルス信号発生の時点で、画像処理部107がクロックジェネレータ106に基準クロック信号の周波数の変更を指示する。
(s24)クロックジェネレータ106により、基準クロック信号の周波数がCLK1からCLK1よりも周波数の小さなCLK4に変更される。
この周波数CLK4は、フォーカスレンズの移動開始位置(現在位置)から山登りスキャン開始位置までの距離に対する移動時間がフォーカスレンズを移動させるパルスモータのパルスレートから算出され、その算出された移動時間に垂直同期信号(VD)のパルス信号の周期が近似するように求められている。詳しくは、フォーカスレンズの移動時間からフォーカスレンズの移動開始時点から最初の垂直同期信号(VD)のパルス信号発生の時点までの時間を差し引いた残りの時間に対して、基準クロック信号の周波数変更後の垂直同期信号(VD)のパルス信号の一周期が同じかわずかに大きくなるように周波数が求められる。
(s25)タイミングジェネレータ105において、基準クロック信号の周波数CLK4への変更に対応して垂直同期信号(VD)の周期がVD1からVD1よりも周期の長いVD4になる。
(s26)垂直同期信号(VD)の周期が通常よりも長くなることにより、パルス信号の発生が周期VD1の場合よりも遅くなる。
(s27)山登りスキャン開始位置にフォーカスレンズの移動が完了し、その直後に垂直同期信号(VD)のパルス信号が発生する。これにより図6に示す常時周期VD1の場合のVD待ち時間t91よりもVD待ち時間が大幅に短縮される。なお、このパルス信号の発生直後にクロック切替有効期間が終了し、基準クロック信号の周波数はCLK1に戻り、それに伴って推力同期信号(VD)の周期もVD1に戻る。
【0056】
(s28)フォーカスレンズの山登りスキャン開始位置への移動完了後の垂直同期信号(VD)の最初のパルス信号で山登りスキャンが開始される。
(s29)撮影のための第2レリーズボタンが押下され、第2レリーズ信号が発生する。
(s2a)フォーカスレンズが移動可能範囲の最終位置まで移動する。
(s2b)山登りスキャンの範囲内で被写体像のコントラストが最も高くなるフォーカスレンズの位置がフォーカスレンズの合焦位置として決定される。
【0057】
(s2c)フォーカスレンズが合焦位置に移動を開始する。
(s2d)フォーカスレンズが合焦位置への移動を開始してから最初の垂直同期信号(VD)のパルス信号発生の時点で、画像処理部107がクロックジェネレータ106に基準クロック信号の周波数の変更を指示する。
(s2e)クロックジェネレータ106により、基準クロック信号の周波数がCLK1からCLK1よりも周波数の小さなCLK5に変更される。この周波数CLK5の求め方はステップs24での周波数CLK4の求め方と同様である。
(s2f)タイミングジェネレータ105において、基準クロック信号の周波数CLK5への変更に対応して垂直同期信号(VD)の周期がVD1からVD1よりも周期の長いVD5になる。
(s2g)垂直同期信号(VD)の周期が通常よりも長くなることにより、パルス信号の発生が周期VD1の場合よりも遅くなる。
(s2h)合焦位置にフォーカスレンズの移動が完了し、その直後に垂直同期信号(VD)のパルス信号が発生する。これにより図6に示す常時周期VD1の場合のVD待ち時間t92よりもVD待ち時間が大幅に短縮される。なお、このパルス信号の発生直後にクロック切替有効期間が終了し、基準クロック信号の周波数はCLK1に戻り、それに伴って推力同期信号(VD)の周期もVD1に戻る。
【0058】
(s2i)フォーカスレンズの合焦位置への移動完了後の垂直同期信号(VD)の最初のパルス信号で光学系を通した被写体像の取り込み処理が開始され、CCD上へ被写体像が露光される。
【0059】
第2の実施の形態においては、山登りスキャン開始位置へのフォーカスレンズ移動期間に垂直同期信号(VD)のLow期間を有するときに、基準クロック信号の周波数をCLK1からCLK4に切替えることで垂直同期信号(VD)のLow期間をフォーカスレンズ移動終了直後に遅延させてVD待ちの短縮化を実現している(VD4>VD1)。また、合焦位置へのフォーカスレンズ移動期間に垂直同期信号(VD)のLow期間を有するときに、基準クロック信号の周波数をCLK1からCLK5に切替えることで垂直同期信号(VD)のLow期間を遅延させてVD待ちの短縮化を実現している(VD5>VD1)。このシーケンスにより、電源部116に対して負荷の大きいフォーカスレンズの移動のためのパルスモータ駆動時に基準クロック信号の周波数が小さく(低速)になるので、オートフォーカスの高速化とともに電源持続性の改善の効果が得られる。
【0060】
なお、LCD108や外部モニタ接続ジャック109に接続した外部モニタには、基準クロック信号の周波数が切り替わっている期間、すなわち上記ステップs24〜s27、s2e〜s2hの期間は、周波数切り替わり前の画像が出力され続けるようにするとよい。これにより基準クロック信号の周波数の変化により発生する画像更新レートとの不整合によって乱れた画像を表示することが回避できる。
【0061】
つぎに、本発明に係るデジタルカメラの第3の実施の形態を図4に示すタイミングチャートで説明する。図4は、位相差検出方式オートフォーカスのデジタルカメラにおける第1レリーズ押下によるフォーカス処理の開始から被写体の画像取り込み前の露光までの動作内容を時系列で表したものである。
【0062】
(s31)オートフォーカス機能を働かせるための第1レリーズボタンが押下され、第1レリーズ信号が発生する。
(s32)第1レリーズ信号により、測距センサ100がセンサ計測結果に基づいて被写体までの距離を演算し、その演算結果がフォーカスレンズの合焦位置として決定される。
(s33)フォーカスレンズがステップs32で決定された合焦位置に移動を開始する。
(s34)撮影のための第2レリーズボタンが押下され、第2レリーズ信号が発生する。
(s35)フォーカスレンズが合焦位置への移動を完了する。フォーカスレンズの移動完了を検知して画像処理部107がクロックジェネレータ106に基準クロック信号の周波数の変更を指示する。
(s36)クロックジェネレータ106により、基準クロック信号の周波数がCLK1からCLK1よりも周波数の大きなCLK6に変更される。
(s37)タイミングジェネレータ105において、基準クロック信号の周波数CLK6への変更に対応して垂直同期信号(VD)の周期がVD1からVD1よりも周期の短いVD6になる。
(s38)垂直同期信号(VD)の周期が通常よりも短くなることにより、パルス信号の発生が周期VD1の場合よりも早く発生する。したがって、VD待ち時間がt3となり、図7に示す常時周期VD1の場合のVD待ち時間t93よりも待ち時間が短縮される。なお、このパルス信号の発生直後にクロック切替有効期間が終了し、基準クロック信号の周波数はCLK1に戻り、それに伴って推力同期信号(VD)の周期もVD1に戻っている。
(s39)フォーカスレンズの合焦位置への移動完了後の垂直同期信号(VD)の最初のパルス信号で光学系を通した被写体像の取り込み処理が開始され、CCD上へ被写体像が露光される。
【0063】
第3の実施の形態においては、合焦位置へのフォーカスレンズ移動直後に、基準クロック信号の周波数をCLK1からCLK6に切替えることでVD待ちの短縮化を実現している(VD6<VD1、t3<t93)。このシーケンスにより、オートフォーカスの高速化の効果が得られる。
【0064】
なお、フォーカスレンズが合焦位置に移動し、取り込み処理が開始されるまでの期間内に基準クロック信号の周波数が切り替わるため、LCD108や外部モニタ接続ジャック109に接続した外部モニタには周波数切り替わり前の画像が出力され続けるようにするとよい。詳しくは、上記ステップs33の動作後からステップs38までの期間内に実施するとよい。これにより基準クロック信号の周波数の変化により発生する画像更新レートとの不整合によって乱れた画像を表示することが回避できる。
【0065】
図4においては、基準クロック信号の周波数の切替タイミングを合焦位置へのフォーカスレンズ移動完了後(ステップs35)としたが、合焦位置へのフォーカスレンズ移動開始時(ステップs33)のタイミングとしてもよい。
【0066】
ただし、周波数の切替タイミングは図4で示したタイミングとする方がデジタルカメラの電源部116への負荷軽減の点で好ましい。電源部116への負荷の大きい基準クロック信号の周波数が大きくなるシーケンスと、同じく電源部116への負荷の大きいフォーカスレンズ移動用のパルスモータ駆動のシーケンスとが重なり、過渡的な電圧降下が発生してデジタルカメラが自動終了しやすくなることが回避できるからである。
【0067】
つぎに、本発明に係るデジタルカメラの第4の実施の形態を図5に示すタイミングチャートで説明する。図5は、図4と同様に位相差検出方式オートフォーカスのデジタルカメラにおける第1レリーズ押下によるフォーカス処理の開始から被写体の画像取り込み前の露光までの動作内容を時系列で表したものである。
【0068】
(s41)オートフォーカス機能を働かせるための第1レリーズボタンが押下され、第1レリーズ信号が発生する。
(s42)第1レリーズ信号により、測距センサ100がセンサ計測結果に基づいて被写体までの距離を演算し、その演算結果がフォーカスレンズの合焦位置として決定される。
(s43)フォーカスレンズがステップs42で決定された合焦位置に移動を開始する。
(s44)フォーカスレンズが合焦位置への移動を開始してから最初の垂直同期信号(VD)のパルス信号発生の時点で、画像処理部107がクロックジェネレータ106に基準クロック信号の周波数の変更を指示する。
(s45)クロックジェネレータ106により、基準クロック信号の周波数がCLK1からCLK1よりも周波数の小さなCLK7に変更される。
この周波数CLK7は、フォーカスレンズの移動開始位置(現在位置)から合焦位置までの距離に対する移動時間がフォーカスレンズを移動させるパルスモータのパルスレートから算出され、その算出された移動時間に垂直同期信号(VD)のパルス信号の周期が近似するように求められている。詳しくは、フォーカスレンズの移動時間からフォーカスレンズの移動開始時点から最初の垂直同期信号(VD)のパルス信号発生の時点までの時間を差し引いた残りの時間に対して、基準クロック信号の周波数変更後の垂直同期信号(VD)のパルス信号の一周期が同じかわずかに大きくなるように周波数が求められる。
(s46)タイミングジェネレータ105において、基準クロック信号の周波数CLK5への変更に対応して垂直同期信号(VD)の周期がVD1からVD1よりも周期の長いVD5になる。
(s47)垂直同期信号(VD)の周期が通常よりも長くなることにより、パルス信号の発生が周期VD1の場合よりも遅くなる。
(s48)撮影のための第2レリーズボタンが押下され、第2レリーズ信号が発生する。
(s49)合焦位置にフォーカスレンズの移動が完了し、その直後に垂直同期信号(VD)のパルス信号が発生する。これにより図7に示す常時周期VD1の場合のVD待ち時間t93よりもVD待ち時間が大幅に短縮される。なお、このパルス信号の発生直後にクロック切替有効期間が終了し、基準クロック信号の周波数はCLK1に戻り、それに伴って推力同期信号(VD)の周期もVD1に戻る。
(s4a)フォーカスレンズの合焦位置への移動完了後の垂直同期信号(VD)の最初のパルス信号で光学系を通した被写体像の取り込み処理が開始され、CCD上へ被写体像が露光される。
【0069】
第4の実施の形態においては、合焦位置へのフォーカスレンズ移動期間に垂直同期信号(VD)のLow期間を有するときに、基準クロック信号の周波数をCLK1からCLK7に切替えることで垂直同期信号(VD)のLow期間を遅延させてVD待ちの短縮化を実現している(VD7>VD1)。これにより、オートフォーカスの高速化とともに電源持続性の改善の効果が得られる。
【0070】
なお、フォーカスレンズが合焦位置に移動し、取り込み処理が開始されるまでの期間内に基準クロック信号の周波数が切り替わるため、LCD108や外部モニタ接続ジャック109に接続した外部モニタには周波数切り替わり前の画像が出力され続けるようにするとよい。詳しくは、上記ステップs43の動作前、ステップs42の動作中からステップs49までの期間内に実施するとよい。これにより基準クロック信号の周波数の変化により発生する画像更新レートとの不整合によって乱れた画像を表示することが回避できる。
【0071】
【発明の効果】
上述したように、請求項1の発明によれば、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置へ移動完了してから山登りスキャンが開始されるまでの間の撮影タイムラグが短縮されることにより、山登りスキャンの開始を早くすることができる。
請求項2の発明によれば、フォーカスレンズが合焦位置に移動完了してから取り込み処理が開始されるまでの間撮影タイムラグが短縮されることにより、露光の開始を早くすることができる。
請求項3の発明によれば、フォーカスレンズが山登りスキャン開始位置へ移動完了してから山登りスキャンが開始されるまでの間の撮影タイムラグが短縮され、山登りスキャンの開始を早くすることができる。さらに、クロック信号の周波数を小さくすることにより、従来よりも消費電力を低減させることもできる。
請求項4の発明によれば、フォーカスレンズが合焦位置に移動完了してから取り込み処理が開始されるまでの間撮影タイムラグが短縮され、露光の開始を早くすることができる。さらに、クロック信号の周波数を小さくすることにより、従来よりも消費電力を低減させることもできる。
請求項5の発明によれば、クロック信号の周波数を切替えた期間の表示系への画像出力を切替前の画像を出し続けることにより、クロック信号の周波数の変化により発生する画像更新レートとの不整合によって乱れた画像を表示することを避けて、正常な画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの第1の実施の形態を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明に係るデジタルカメラの第2の実施の形態を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るデジタルカメラの第3の実施の形態を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明に係るデジタルカメラの第4の実施の形態を示すタイミングチャートである。
【図6】従来のコントラスト検出方式のデジタルカメラにおけるオートフォーカスに関するタイミングチャートである。
【図7】従来の位相差検出方式のデジタルカメラにおけるオートフォーカスに関するタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 測距センサ
101 絞り・シャッタ
102 レンズユニット
103 CCD
104 CDS・A/D
105 タイミングジェネレータ
106 クロックジェネレータ
107 画像処理部
108 LCD(液晶ディスプレイ)
109 外部モニタ接続ジャック
110 光学系駆動部
111 画像データバッファメモリ
112 CPU
113 画像データ記録部
114 プログラム用メモリ
115 操作系スイッチ
116 電源部

Claims (5)

  1. 撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、
    前記フォーカスレンズを連続的に移動させて、撮像素子が被写体像のコントラストの高いフォーカスレンズの位置を探索する山登りスキャンを行うために、前記フォーカスレンズが移動されて山登りスキャン開始位置に到達すると、前記基準クロック信号の周波数が大きくなることを特徴とする撮影装置。
  2. 撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、
    前記フォーカスレンズが移動されて被写体像の合焦位置に到達すると、前記基準クロック信号の周波数が大きくなることを特徴とする撮影装置。
  3. 撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、
    前記フォーカス駆動手段がパルスモータであり、
    撮影時に前記フォーカスレンズが移動を開始すると、フォーカスレンズの移動開始位置からフォーカスレンズを連続的に移動させて、撮像素子が被写体像のコントラストの高いフォーカスレンズの位置を探索する山登りスキャンを行うための、山登りスキャン開始位置までの移動時間がパルスモータのパルスレートから算出され、算出された移動時間に前記同期信号の周期が近似するように基準クロック信号の周波数が小さくなることを特徴とする撮影装置。
  4. 撮像素子と、該撮像素子上に被写体像を結像させるフォーカスレンズと、該フォーカスレンズを光軸方向に移動させて被写体像の焦点位置を調整するフォーカス駆動部と、複数の周波数の中から選ばれる一の周波数のクロック信号を基準クロック信号として発生するクロック信号供給部と、前記撮像素子が駆動するトリガーとなる同期信号を前記基準クロック信号に比例する周期で発生する同期信号発生部とを備え、
    前記フォーカス駆動手段がパルスモータであり、
    撮影時に前記フォーカスレンズが移動を開始すると、フォーカスレンズの移動開始位置から被写体像の合焦位置までの移動時間がパルスモータのパルスレートから算出され、算出された移動時間に前記同期信号の周期が近似するように基準クロック信号の周波数が小さくなることを特徴とする撮影装置。
  5. 前記基準クロック信号の周波数が変更される際に、該基準クロック信号を変更する前の同期信号周期に撮像された画像を画像表示部に出力し続けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の撮影装置。
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