JP4076014B2 - 排熱回収ボイラ及びその据付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排熱回収ボイラ及びその据付方法に係り、特に高強度で据付の容易なブレース構造を有する内部保温式の排熱回収ボイラ及びその据付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
排熱回収ボイラは、発電用ガスタービン排ガスの持つエネルギーを回収して蒸気を発生させる装置であり、該ボイラで発生した蒸気は蒸気タービンに送られて発電に利用される。このように発電用ガスタービンと該ガスタービンの排ガスのエネルギーを利用して発電用蒸気タービンを駆動させる方式をコンバインドサイクル発電方式という。このコンバインドサイクル発電方式は、発電効率が高く、良好な負荷応答性により急激な電力需要の変動に対応できるという特徴を有する。
【0003】
ガスタービン排ガスは、排熱回収ボイラ入口温度が600〜700℃程度に達し、ガスの流通経路である板材と補強材により構成されるケーシング内で伝熱管群と熱交換した後、煙突から大気中に放散される。
【0004】
図10の排熱回収ボイラの側面内部の構成図及び図11の図10のa−a線矢視図に示すように、排熱回収ボイラの鋼板2でできたケーシング1の口径は25m(高さ)×8〜16m(幅)もあり、内部に熱回収するための大重量物である伝熱管群5(大きい排熱回収ボイラでは一軸当たり約2,000t)や脱硝用触媒装置(図示せず)を内蔵し、またケーシング1の天井部の外側には汽水分離ドラム6等(約400t)が据付され、ケーシング1に補強として取り付けられている梁や柱から構成されるフランジ3によりサポートされている。
【0005】
このように、ケーシング1は重量物であるさまざまな機器をサポートすることが要求され、構造物としての必要強度を確保する必要があり、特に、地震時や暴風時に作用する水平力に対して十分耐えられる強度を有するものでなければならない。このため、ケーシング1に設けられるフランジ3(柱・梁)は大きな荷重を負担する関係で、強度上有利な梁背3mにも達する大きなサイズになることもある。
【0006】
このようなケーシング1の外部に取り付けた大きなサイズのフランジ3、スティフナー4(図12)及びケーシング1の外側に取り付けた保温材などで構成される外部保温構造は、ガスタービン起動時など排ガス温度が急激に上昇する際などの急激な温度変化に追従できないため、柱・梁断面内で温度差が発生し、柱・梁断面方向に過大な熱応力を発生させるという問題が生じる。
【0007】
従って、排熱回収ボイラのケーシング1の保温構造は、ケーシング構造部材の温度上昇による強度低下を防止し、ケーシング重量を最小にできると共に、排熱回収ボイラのケーシング1の全体としての熱伸びが少ないことから、付属配管等との支持構造を簡素化できるケーシング1の内側に設ける内部保温構造が一般的である。
【0008】
図12、図13及び図14に特開平8−326602号公報などに開示された排熱回収ボイラのケーシング1の外観及びガス流路断面の詳細構造を示す。図12はボイラ外観図、図13は図12のa−a線矢視図、図14は図13のb−b線矢視図を示す。
【0009】
ケーシング1は厚さ6〜9mmの鋼板2と荷重サポート用としてケーシング1に鉢巻き状に多数配置される柱と梁から構成されるフランジ3と鋼板2の補強用に配置されるスティフナー4により構成され、ケーシング1の内部は保温材13により覆われている。また、ケーシング1内部には排ガスからの熱回収のために図示しない伝熱管群や脱硝用触媒を充填した脱硝装置が設置されている。これらケーシング構造部材やケーシング1内に配置される機器の荷重(自重)はフランジ3でサポートされるが、地震時及び暴風時に発生するケーシング1に作用する水平力も各々のフランジ3で荷重を負担する。フランジ3の面構造として図13に示すように内部に逆V字状の鉛直ブレース7を設置して、この鉛直ブレース7で前記水平力を負担する構造と、図14に示すように鉛直ブレース7を設けず、フランジ3のみのラーメン構造で前記水平力を負担する構造の2つのケースがある。
【0010】
図16には、特開平7−119486号公報に開示された排熱回収ボイラの外部保温型のケーシング1の外観斜視図を示す。図16に示すケーシング1の形状を保持するためのフランジ3がケーシング1の外面に設けられ、該フランジ3部分は、ケーシング1の水平方向荷重に対する補強部材であるブレース21が設けられている。また、ケーシング1の内面のガス流れ方向に沿って補強部材22が設けられている。ブレース21はケーシング1の内面のガス流れ方向に沿って一定間隔で配置されており、又内部ブレース21は補強部材22の間を連結し、ブレース21に掛かる力が補強部材22に伝わる構造になっている。そのため、フランジ3を背の低いボックス形状にすることができ、背が低い分、従来のフランジ構造に比べて熱伝導性が良くなり、また内部補強部材22がブレース21の熱伸びによるフランジ3の変形を緩和する作用をブレース21が設置されていない箇所にも伝えるため、ケーシング全体として熱変形・熱応力が小さくなるというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図13に示す排熱回収ボイラのケーシング1の内部に鉛直方向に伸びる逆V字状の鉛直ブレース7を用いる構造は、地震時や暴風時の水平力を前記鉛直ブレース7で負担する構造であり、柱や梁のサイズはラーメン構造に比べると軽量化することができて経済的な構造となる。しかしながら、ケーシング1の内部に鉛直ブレース7を設置すると、ケーシング1と鉛直ブレース7の間で温度差が発生し、熱伸び差を吸収する構造が不可欠となり、熱伸びを拘束する接合様式、例えばケーシング1と鉛直ブレース7をピンなどで接合する構成またはケーシング1と鉛直ブレース7を溶接接合する構成を採用することは困難であった。
【0012】
また、図14に示す排熱回収ボイラのケーシング1のラーメン構造の場合、保温材13をケーシング1の内面全体に設ける完全内部保温構造であるため、その構造はシンプルであるが、地震時や暴風時の水平力に耐える強度するためにはフランジ3を構成する柱や梁のサイズアップは避けられず、重量が増加し、設備費がかさむ欠点があった。
【0013】
また、これらの排熱回収ボイラを据え付ける際には、図15に示すように側面ケーシング10の据付時に側面ケーシング10を仮固定するための仮サポート材14を設けた後、側面ケーシング10と下面ケーシング11との接合及び側面ケーシング10と上面ケーシング9との接合を行い、その後、仮サポート材14を取り外すという工法をとっていた。このため、工程が多く煩雑で、据付工期が長くなるという問題があった。
【0014】
また、図16に示すケーシング1は、特開平7−119486号公報記載のものであり、該ケーシング1の外周に保温材(図示せず)を配置した外部保温構造であり、前述のように急激な温度変化に追従できないため、柱・梁断面内で温度差が発生し、柱・梁断面方向に過大な熱応力を発生させるという問題がある。
【0015】
本発明の課題は、内部保温構造型の排熱回収ボイラにおいて、ケーシング構造の強度を確保しつつ、フランジ(柱・梁)の重量を低減した排熱回収ボイラ及び据付工期を短縮できる排熱回収ボイラとその据付工法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、次の解決手段で達成される。
請求項1記載の発明は、燃焼ガスと熱交換を行う伝熱管群を収容し、燃焼ガスを水平方向に流れるように上面ケーシング、2つの側面ケーシング及び下面ケーシングによりガス流路を形成したケーシングと該ケーシング内面に配置した保温材を備えた排熱回収ボイラにおいて、口径が25m(高さ)×8〜16m(幅)からなる前記ケーシングのガス流れに垂直な略同一断面上にケーシング支持用の柱と梁を配置し、該柱と梁のフランジ部に、上面ケーシングと両側面ケーシングとをそれぞれ接続する2つの上部鉛直ブレースと、下面ケーシングと両側面ケーシングとをそれぞれ接続する2つの下部鉛直ブレースとを設け、上面ケーシングおよび下面ケーシングの中央部にそれぞれブラケットを設け、該ブラケットには鉛直方向に長い長穴を設け、該ブラケットの長穴に通したピンを介して上面ケーシングと上部鉛直ブレースの一端および下面ケーシングと下部鉛直ブレースの一端をそれぞれ接続し、両側面ケーシングの中央部にそれぞれブラケットを設け、該ブラケットにピン接合穴を設け、該ピン接合穴に通したピンを介して側面ケーシングと前記鉛直ブレースの他端とをそれぞれ接続し、前記両側面ケーシングの中央部に設けたブラケットのピン接合穴に通したピンを介して両側面ケーシングと水平ブレースとを接続した排熱回収ボイラである。
【0017】
請求項1記載の発明では、プラント運転時に発生するケーシングと4つの部材で菱形を形成する鉛直ブレース7により、ケーシングの熱伸び差及び地震時若しくは暴風時の応力の吸収を図ることができる。
【0018】
このとき、上面ケーシングおよび下面ケーシングの中央部にそれぞれブラケットを設け、該ブラケットには鉛直方向に長い長穴を設け、該ブラケットの長穴を介して上面ケーシングと上部鉛直ブレースの一端および下面ケーシングと下部鉛直ブレースの一端をそれぞれ接続し、かつ、両側面ケーシングの中央部にそれぞれブラケットを設け、該ブラケットにピン接合穴を設け、該ピン接合穴を介して側面ケーシングと前記鉛直ブレースの他端とをそれぞれ接続した構成とすることができる。
【0019】
鉛直ブレースと上面ケーシング及び下面ケーシングの取合部(連結部)においてブラケットに長穴があるので、当該連結部でプラント運転時には鉛直ブレースは伸びを拘束されることなく自由に熱膨張できる。また、鉛直ブレースと側面ケーシングとの取合部(連結部)のブラケットピン接合穴でピン接合するので、当該連結部は回転が自由であるため、鉛直ブレースの熱伸びの動きに追従することができる。
【0020】
また、鉛直ブレースの上面ケーシング及び下面ケーシングとの連結部に作用する力は、前記長穴において上下方向にしか逃げがないことにより、地震時及び暴風時にケーシングに作用する水平力は、鉛直ブレースと側面ケーシングとの取合部のピン接合部を介して側面ケーシングのブラケットに伝達され、鉛直ブレースで負担することになる。
また、両側面ケーシングを相互に接続する水平ブレースとを設けた構成にしている。
【0021】
両側面ケーシングは水平ブレースで保持されているので、プラント運転時の水平ブレースの熱伸び又は地震時若しくは暴風時の水平ブレースの水平力は抑制され、水平ブレースに圧縮力が発生する。しかし、側面ケーシングは一般的な排熱回収ボイラで高さが高いので容易にケーシングの幅方向(ガス流れに直交する水平方向)に変形することができる。従って、水平ブレースには大きな圧縮力は掛からず、前記熱伸び等を吸収することができる。
また、両側面ケーシングにそれぞれブラケットを設け、該ブラケットにピン接合穴を設け、該ブラケットのピン接合穴を介して両側面ケーシングと水平ブレースとを接続することができる。
【0022】
この場合には、ケーシングと菱形を形成する鉛直ブレースに加えて水平ブレースを設けることで、前記鉛直ブレースによるケーシングの連結部の長穴による熱膨張などの吸収作用とピン接合部の自由回転作用の他に、水平ブレースと側面ケーシングとの連結部のピン接合の自由回転作用により、プラント運転時の鉛直ブレースと水平ブレースの前記熱伸びなどが吸収され、ケーシングの補強が十分行える。
【0023】
請求項2記載の発明は、燃焼ガスと熱交換を行う伝熱管群を収容し、燃焼ガスを水平方向に流れるように上面ケーシング、2つの側面ケーシング及び下面ケーシングによりガス流路を形成し、口径が25m(高さ)×8〜16m(幅)からなる前記ガス流路を形成するケーシングと該ケーシング内面に配置した保温材を備えた排熱回収ボイラの据付方法において、脚柱上に鉛直方向に長い長穴を有するブラケットを中央部に設けた下面ケーシングを設ける第1の工程と、下面ケーシングの両端とピン接合穴を有するブラケットを中央部に設けた2つの側面ケーシングの下端とをそれぞれ接合する第2の工程と、下面ケーシングのブラケットの長穴と各側面ケーシングのブラケットのピン接合穴とにピンを挿入してそれぞれ1つの下部鉛直ブレースの両端で接合し、その接合時に下面ケーシングのブラケットの前記長穴の隙間に角材を仮に挿入する第3の工程と、両側面ケーシングのブラケットのピン接合穴と水平ブレースの両端とにピンを挿入して接合する第4の工程と、前記2つの側面ケーシングの上端と鉛直方向に長い長穴を有するブラケットを中央部に設けた上面ケーシングの両端をそれぞれ接合する第5の工程と、上面ケーシングのブラケットの長穴と各側面ケーシングのブラケットのピン接合穴とにピンを挿入してそれぞれ1つの上部鉛直ブレースの両端で接合し、その接合時に上面ケーシングのブラケットの前記長穴の隙間に角材を仮に挿入する第6の工程と、
前記第3工程と第6工程で長穴の隙間に挿入した角材を取り除く第7の工程とを有することを特徴とする排熱回収ボイラの据付方法である。
【0024】
請求項2記載の発明によれば、ケーシングの据付時においても、ブレースの下側のV字型部分を形成する2本の下部鉛直ブレースと、中間の1本の水平ブレースを用いて2つの側面ケーシングを支持することができ、従来技術で説明した据付用の仮サポート材14を別途手配する必要がなくなるので、据付工期の短縮が図れる。
すなわち、側面ケーシングを据え付ける際に、図15に示す仮サポート材14を使用することなく、元々地震時及び暴風時に作用する水平力を負担する目的で設置している菱形の下側の2本の鉛直ブレースと中間の水平ブレースを流用し、側面ケーシングの仮固定及び位置決めを行うことができる。
また、鉛直ブレースと上面と下面ケーシングの取合部のブラケットに設けられる長穴には、ケーシングの据付時の側面ケーシングを仮サポート状態とする時は角材等をその隙間に挿入し、長穴でブレースの連結部に遊びが生じないようにすることでブレース全体の剛性を高めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
本実施の形態の排熱回収ボイラの外観構造は、図12に示す従来技術の排熱回収ボイラと同一の外観構造であるが、そのフランジ3部の内部構造を図1に示す。図1は図12のa−a線矢視図である。
【0026】
本実施の形態では、ボイラケーシング1の内面に保温材13を配置し、その内側を流れるガス流を横断する方向に鉛直ブレース7と水平ブレース8をガス流れ方向に互いに間隔をおいて設置することにより、地震時や暴風時に作用する水平力をブレース7、8とフランジ3(図10)で効率的に負担し、経済的なケーシング構造を提供するものである。
【0027】
更に、ケーシング1の据付時においても、ブレース7、8の下側のV字型部分を形成する2本の下部鉛直ブレース7と、中間の1本の水平ブレース8を用いて2つの側面ケーシング10を支持することができ、従来技術で説明した据付用の仮サポート材14を別途手配する必要がなくなるので、据付工期の短縮が図れる。
【0028】
すなわち、側面ケーシング10を据え付ける際に、元々地震時及び暴風時に作用する水平力を負担する目的で設置している菱形の下側の2本の鉛直ブレース7と中間の水平ブレース8を流用し、側面ケーシング10の仮固定及び位置決めを行う。
【0029】
図1、図2(図1のa部の詳細図(図2(a))と図2(a)のa−a線矢視図(図2(b))および図3(図1のb部の詳細図(図3(a))と図3(a)のb−b線矢視図(図3(b))に本実施の形態によるケーシング1へのブレース7、8の取付構造を示す。
【0030】
図2(a)に示すように鉛直ブレース7の端部支持板18、18は上面ケーシング9(下面ケーシング11の場合も同様)にそれぞれ設けられたブラケット17にピン16を介して連結されている。このピン16は支持板18、18に設けられ、ブラケット17に設けた上下方向に長い長穴15に係止されている。ブラケット17は上面ケーシング9にボウル・ナット19で接続されており、ストッパ20でブラケット17の両側が固定されている。
【0031】
また、図3(a)に示すように、鉛直ブレース7と水平ブレース8は側面ケーシング10に設けられたブラケット17にピン16で連結するピン構造になっている。鉛直ブレース7の側面ケーシング10との取合部はピン16で連結するピン構造になっているために、ピン16部分で鉛直ブレース7と水平ブレース8は回動ができ、鉛直ブレース7の熱伸びの動きに追従することができる。なお、側面ケーシング10に設けられたブラケット17もボウル・ナット19で側面ケーシング10に接続されており、ストッパ20でブラケット17の両側が側面ケーシングに固定されている。
【0032】
本発明の実施の形態は、ケーシング1の一つのフランジ3の縦断面内に4つの鉛直ブレース7で菱形ブレースを構成する場合と、前記菱形ブレースにさらに水平ブレース8を加えて構成した場合のいずれかを用いることができる。
【0033】
本発明の実施の形態では、プラント運転時に発生するケーシング1とブレース7、8との熱伸び差の吸収及び地震時若しくは暴風時の水平力の吸収は下記のようになる。
【0034】
1)鉛直ブレース7
上面ケーシング9及び下面ケーシング11の取合部において長穴15が設けられているため、プラント運転時には鉛直ブレース7は伸びを拘束されることなく自由に熱膨張できる。
また、側面ケーシング10との取合部はピン16で連結するピン構造になっており、回転が自由であるため、鉛直ブレース7の熱伸びの動きに追従することができる。
また、鉛直ブレース7の上面ケーシング9及び下面ケーシング11との連結部に作用する力は長穴15には上下方向にしか逃げがないので、地震時及び暴風時に発生するケーシング1に作用する水平力はピン16を介してブラケット17に伝達され、鉛直ブレース7で負担することになる。
【0035】
2)水平ブレース8
側面ケーシング10の取合部はピン16で連結するピン構造のみであり、長穴は設けていないため、プラント運転時の水平ブレース8の熱伸び又は地震時若しくは暴風時の水平ブレース8の水平力は抑制され、水平ブレース8に圧縮力が発生する。
【0036】
但し、図1に示すように側面ケーシング10は一般的な排熱回収ボイラで高さが25m程度あるため、容易にケーシング1の幅方向(ガス流れに直交する水平方向)に変形することができる。従って、大きな圧縮力を作用させることなく熱伸び等を吸収することができる。
【0037】
また、ケーシング1内には大重量物の伝熱管群5を天井から吊り下げてサポートしているため、水平ブレース8は長期的に引張力が作用する環境下にある。従って、水平ブレース8の座屈耐力を上回る圧縮力が作用しないように、ケーシング1の側面柱の剛性を考慮してサイズを決定すれば良い。
【0038】
一方、ケーシング1の据付時に側面ケーシング10を仮固定するとき、図1に示すように下側2本の鉛直ブレース7と水平ブレース8を使用する。これらはボイラの据付時のみならず、据え付け後も常用として活用するため、鉛直ブレース7と水平ブレース8を撤去する必要がなく、据付作業の合理化を図ることができる。なお、鉛直ブレース7と下面ケーシング11の取合部のブラケット17に設けられる長穴15には、ケーシング1の据付時の側面ケーシング10を仮サポート状態とする時は角材等をその隙間に挿入し、長穴15でブレース7の連結部に遊びが生じないようにすることでブレース7、8全体の剛性を高めることができる。
【0039】
また、排熱回収ボイラの運転時にブラケット17は直接排ガスに曝され、高温状態になるが、ブラケット17の熱をケーシング1側に伝達させないように、ケーシング1とブラケット17の取合部は厚さ6mm程度のシートパッキンや板等の断熱材13を挿入した上でブラケット固定ボルト(図示せず)により接合している。
【0040】
なお、仮に外部保温式のダクト壁を構成するケーシング1であれば、基本的にケーシング1の外側に設ける補強材とブレース7、8間の温度差は構造上発生しない。従って、熱伸び吸収用の長穴15を設けることなく自由に、ブレース7、8を配置することが可能である。
【0041】
ケーシング1の据付手順を図4のフロー図に示す。
ケーシング1は大型機器であるため、通常パネル状に分割して現地納入する。据付手順を以下に示す。
▲1▼柱脚12を据付する。
▲2▼ケーシング(上下面、側面)9、10、11を所定の大きさに地組み(据付用に大パネル化)して、上記ケーシング9、10、11にブレース(水平ブレース8、下側鉛直ブレース7)取り付け用のブラケット17も取り付けする。
▲3▼据付している柱脚12上に下面ケーシング11の大パネルをセットし、ボルト、溶接により接合する。
▲4▼下面ケーシング11上に2つの側面ケーシング10を据え付け、ボルトで固定、溶接接合する(但し、倒れないように側面ケーシング10はクレーンで保持した状態)。
▲5▼下側鉛直ブレース7と水平ブレース8とを下面ケーシング11と側面ケーシング10に取り付けた後、鉛直ブレース7と下面ケーシング11に設けたブラケット17の取り合い部の長穴15の隙間には角材等を挿入する。
▲6▼クレーンによる側面ケーシング10のサポートを終了する(水平ブレース8により、側面ケーシング10は固定される)。
▲7▼上面ケーシング9を据付し、ボルト、溶接により接合する。
【0042】
図15に示す従来構造の欠点として、後述するように、内部鉛直ブレース7を用いる構造及び鉛直ブレース7を用いないラーメン構造のいずれの構造を建設する場合にも、側面ケーシング10の据付時に側面ケーシング10の仮固定用の仮サポート材14(図15)を別途手配する必要があった。しかし、上記本発明のケーシング1の据付要領では、側面ケーシング10の仮固定用に水平ブレース8を用いるので、仮サポート材14を別途手配する必要が無くなった。
【0043】
また、上記ケーシング1の据付手順による大きな特徴点は、以下の通りである。鉛直ブレース7は上下面ケーシング9、11のブラケット17の長穴15と各側面ケーシング10のピン16の接合穴とがそれぞれ接合されるので、ケーシング1内を流れる排ガスにより前記接合部分に熱膨張と収縮があっても長穴15で吸収できる。
【0044】
また、両側面ケーシング10は水平ブレース8の両端とピン接合しているので熱膨張と収縮を吸収できないが、一般的な排熱回収ボイラで高さが25m程度あるため、側面ケーシング10は容易にケーシング1の幅方向(ガス流れに直交する水平方向)に変形することができる。従って、水平ブレース8に過大な圧縮力を作用させることなく熱伸び等を吸収することができる。
【0045】
従って、内部保温型のケーシング1でも菱形を構成する鉛直ブレース7、さらにこれに水平ブレース8を加えた構造でケーシング1の補強が十分行える。
【0046】
ケーシング1は内部あるいは外部機器の荷重及び内部圧力に対し、ケーシング1に鉢巻き状に配置(フランジピッチ:1m〜7m程度で配置計画にて決定される)しているフランジ3で荷重をサポートする構造であり、水平流型の排熱回収ボイラの場合、この構造が最も合理的と考えられる。
【0047】
ブレース7、8は、地震や暴風時にこれらの水平力を負担する目的で設置するが、荷重を伝達するためにフランジ3(外部補強)と取り合う必要がある。従って、ブレース7、8はケーシング1に鉢巻き上に配置しているフランジ3に接続されるが、内部に伝熱管群5が存在する場合、伝熱管群5と干渉するためブレース7、8を取り付けることは不可能となる。
【0048】
また、内部ガス温度が400℃を超える領域ではブレース7、8として一般構造用炭素鋼の採用が困難であり、特殊材(SUS材、Cr−Mo鋼)を採用せざるを得なくなりコスト高となる。
【0049】
従って、ブレース7、8を配置するのに適した部位は、伝熱管群5が存在せず内部温度が400℃以下の脱硝用触媒が充填された脱硝装置が配置された領域の前後にあるフランジ3、及び最後流側のフランジ3となるが、配置計画当初よりブレース7、8の設置を考慮して伝熱管群5を配置していれば、任意の箇所にブレース7、8を設置することが可能である。一方、ブレース7、8のサイズは、排熱回収ボイラの口径、負担する水平力から直径(φ)200mm〜600mm程度のサイズが要求される。
【0050】
また、ブレース7、8の配置は、図1に示すように水平ブレース8を側面ケーシング10の高さ方向の中間部位にセットし、鉛直ブレース7は水平ブレース8を中心として上下対称に配置する構造が最も望ましい。その理由として、水平ブレース8を側面ケーシング10の高さ方向の中間部位に配置することにより、側面ケーシング10は内圧力に対し、水平ブレース8とは別の支持スパンをケーシング1の内部に設置する必要がないので、該支持スパンを設けた場合に発生する曲げモーメントが小さくなる。また、上下の鉛直ブレース7の長さを均一にすることができ、鉛直ブレース7の座屈耐力を全て同等にすることができる。
【0051】
本発明のブレース7、8を有するケーシング1について、各々の状況におけるケーシング1の主要部材に発生する応力の状態を以下に示す。
図5に排熱回収ボイラの運転を休止している時(停缶時)のケーシング1に作用する応力状況を示す。停缶時は伝熱管群5、ドラム6等(図10)の荷重がケーシング1に作用しているのみであり、それらの荷重の大部分は上面ケーシング9に作用している。従って上面ケーシング9は下方向に撓み、側面ケーシング10は横に開いた状況になる。しかしながら、ケーシング1内の中間部に設置している水平ブレース8が側面ケーシング10の開きを抑え、その結果、水平ブレース8には引張応力が発生する。なお、鉛直ブレース7は、その上面ケーシング9と下面ケーシング11のブラケット17の上下方向に長い長穴15を介して連結しているので、鉛直ブレース7には応力は発生しない。
【0052】
図6に運転時の内圧(正圧)を受けたケーシング1の応力状況を示す。このときの荷重作用方向がケーシング1の外側方向に働くため、水平ブレース8には引張応力が発生する。一方、鉛直ブレース7は前記したように長穴15の設置により、応力は発生しない。
【0053】
図7には、排熱回収ボイラの運転時のブレース7、8とケーシング1に温度差が発生している状態での応力状況を示す。内部保温材13によりケーシング1に熱伸びは発生しないが、ブレース7、8は直接排ガスに曝され、熱伸びが生じる。水平ブレース8は側面ケーシング10に接合されているので熱伸びを拘束された形となっているため、圧縮応力が作用する。しかしながら、水平ブレース8は側面ケーシング10の中央部に設置されているため、側面ケーシング10は外側に膨らんだ形状に容易に変形し、その結果水平ブレース8に発生する圧縮応力を低いレベルに抑えることができる。
【0054】
図8に地震時及び暴風時のケーシング1に作用する応力状況を示す。地震や暴風によるケーシング1に掛かる水平力に対し、水平ブレース8には殆ど応力は発生しないが鉛直ブレース7に負担がかかる(鉛直ブレース7には引張及び圧縮応力が発生)ため、大きな水平力に耐えることができる。
【0055】
ブレース7、8を有しないラーメン構造のケーシング1が水平力を受けると、図9に示すようにケーシング1のコーナー部に大きな曲げモーメントが発生し、各々のケーシング構成部材はサイズの大きいものが要求される。しかし、内部鉛直ブレース7を設置すると、前記曲げモーメントを大幅に軽減できると共に変位量(δ)も少ないレベルに抑えることができ、フランジ3の部材のサイズアップを抑え、ケーシング1の重量低減が図れる。
【0056】
以上のことから、ブレース7、8の設計要領は、
1)鉛直ブレース7
・地震及び暴風時に発生する軸力(引張、圧縮力)を計算し、サイジングする。
【0057】
2)水平ブレース8
・停缶時(引張力)、内圧(引張力)、運転時の温度差(圧縮力)の軸力を各々計算し、組み合わせてサイジングする。水平ブレース8は長期的に引張力が作用しており、運転時にケーシング1と内部水平ブレース8に温度差が発生しても圧縮力としては軽減される。
【0058】
また、図15には本発明のようなブレース7、8を用いない従来のラーメン構造のケーシング1を仮固定用の仮サポート材14を用いて据え付ける工程での排熱回収ボイラの縦断面図を示す。以下、図15に示す排熱回収ボイラの据付要領を説明する。
▲1▼柱脚12を据付する。
▲2▼ケーシング1(上下面、側面)を所定の大きさに地組み(据付用に大パネル化)して、ケーシング1にブラケット17も取り付ける。
▲3▼据付している柱脚12上に下面ケーシング11の大パネルをセットし、ボルト、溶接により接合する。
▲4▼下面ケーシング11上に側面ケーシング10を据付し、ボルトで固定、溶接接合する(但し、倒れないように側面ケーシング10はクレーンで保持した状態で)。
▲5▼側面ケーシング10同士をブラケット17を介して仮固定用の仮サポート材14で接続し、また下面ケーシング11に設けたブラケット17と側面ケーシング10のブラケット17を介して仮固定用の仮サポート材14で接続する。
▲6▼クレーンによる側面ケーシング10のサポートを終了する(仮サポート材14により、側面ケーシング10は固定される)。
▲7▼上面ケーシング9を据付し、ボルト、溶接により接合する。
▲8▼仮サポート材14をクレーンで取り外す。
このような、従来の排熱回収ボイラの据付法では、仮サポート材14を取り付けたり取り外すという工法をとっていたので、工程が多く煩雑で、据付工期が長くなるという問題があった。
【0059】
ところが、本実施の形態では、ケーシング1の据付時は、水平ブレース8と下側の鉛直ブレース7の2本を使用して側面ケーシング10を固定する。また、水平ブレース8は長穴15を設けていないため、そのまま接合し、下面ケーシング11と鉛直ブレース7の連結部が長穴15内で動かないように連結する。
【0060】
以上の方法でケーシング1の据付を実施すると、図15に示す仮サポート材14を手配しなくて済むと同時に、仮サポート材14の取り付け/取り外し作業を削除できて工期の短縮が図れる。
【0061】
なお、本実施の形態の説明で使用した各図には、ブラケット17が上面ケーシング9と下面ケーシング11に設けられた構成が示されているが、それぞれのブラケット17が上側鉛直ブレース7及び下側鉛直ブレース7に接続され、また2つの側面ケーシング10にそれぞれ設けられるブラケット17が上側鉛直ブレース7、下側鉛直ブレース7及び水平ブレース8と接続される例を示した。
【0062】
このように構成することの利点としては、水平ブレース8及び鉛直ブレース7とフランジ3の引き付け点を一致させることにより、フランジ3に偏心による2次的な曲げモーメントが発生するのを抑え、フランジ3の構成部材のサイズダウンが図れることが挙げられる。
【0063】
また、各ブレース7、8毎に1つのブラケット17を接続できるようにブラケット17を多数設けても良い。例えば、側面ケーシング10上に設けられるブラケット17は、上側鉛直ブレース7と下側鉛直ブレース7とをそれぞれ別体のブラケットで構成し、いずれかに水平ブレース8を接続するか、または水平ブレース8を接続するブラケット17をさらに別体として設けてもよい。
【0064】
このように構成することの利点としては、各ブラケット17のサイズを比較的小さくすることが可能となり、現地工事の効率化を図ることができる。しかし水平ブレース8及び鉛直ブレース7とフランジ3の引き付け点が離れるため、フランジ3に偏心による2次的な曲げモーメントが発生し、フランジ3がサイズアップする。
【0065】
この場合において、上側鉛直ブレース7、下側鉛直ブレース7、水平ブレース8およびこれらに接続される各ブラケット17は、必ずしも全てが略同一のケーシングのガス流れに直交する断面部に設けられることを要しない。
【0066】
この構成を採用する利点としては、内部伝熱管群やその他の内部配管とブラッケット17またはブレース7、8とが干渉する場合、ブラケット17の形状や、ブレース7、8の引き付け点を調整することにより、ブレース7、8の設置ができることが挙げられる。
【0067】
ブラケット17はボルト受けによりフランジ3に結合する。外側ケーシング部材であるフランジ3とブラケット17を溶接により接合すると、内部ガスによる熱が外側ケーシング部材であるフランジ3に伝達されてしまうため、ブラケット17とフランジ3はボルト接合する。但し、ボルトのみの接合は剪断耐力が少ないため、それを補うためストッパーを設置することが多い。ストッパーは内部保温材13中に埋没されるため排ガスに曝されることが無く、外側ケーシング部材であるフランジ3に溶接接合する。
【0068】
下面ケーシング11に設けられる下部ブラケット17は、脚柱12上に設けるのが望ましい。これは鉛直ブレース7の据え付け時のモーメントの立ち上がりの上で有利であるためである。
【0069】
次にガス流れ方向に対するブレース7、8の設置個所について述べる。
熱ガスが水平方向に流れる排熱回収ボイラでは、ヘッダと多数の伝熱管とで構成される伝熱管パネルを炉幅方向に2列以上設けることが多い。各伝熱管パネルの寸法は、プラントにもよるが、概ね上下方向に20〜25m、幅3〜6m程度であり、炉幅方向に並べる伝熱管パネル数が少ないときにはケーシング1のガス流れに直交する方向の断面形状は縦長となる。
【0070】
図13に示す従来のブレース構造では、側面ケーシング10が支持される柱と鉛直ブレース7とのなす角度が小さく、鉛直ブレース7の長さが本実施の形態のそれに比して長くなるので、鉛直ブレース7がケーシング1に作用する水平力を負担する能力は小さいが、本実施の形態の場合は、側面ケーシング10が支持される柱と鉛直ブレース7のなす角度が大きくなるので、鉛直ブレース7が水平力を負担する能力が大きい。従って、従来のブレース構造では、ラーメン構造に比べて側面ケーシング10を支持する柱や上面ケーシング9を支持する大梁のサイズの低減効果が小さいのに対し、本実施の形態の場合は、柱や大梁のサイズの低減効果が大きい。
【0071】
【発明の効果】
本発明により、ケーシング1の重量低減が図れ、且つ据付用の仮サポート材14を手配せずにすむため、経済的なケーシング1を提供できると共に、据付においても工期短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態になるHRSGのフランジ部の構成図。
【図2】 図1のa部の詳細図(図2(a))と図2(a)のa−a線矢視図(図2(b))。
【図3】 図1のb部の詳細図(図3(a))と図3(a)のb−b線矢視図(図3(b))。
【図4】 本発明の実施の形態になるHRSGのケーシング構造の据付手順を示すフロー図。
【図5】 本発明の実施の形態になるHRSGのケーシングのブレース構造における停缶時応力状態の説明図。
【図6】 本発明の実施の形態になるHRSGのケーシングのブレース構造における運転時(内圧作用時)応力状態の説明図。
【図7】 本発明の実施の形態になるHRSGのケーシングのブレース構造における運転時(温度差発生時)応力状態の説明図。
【図8】 本発明の実施の形態になるHRSGのケーシングのブレース構造における地震及び暴風時応力状態の説明図。
【図9】 本発明の実施の形態になるHRSGのケーシングのラーメン構造における地震及び暴風時応力状態の説明図。
【図10】 排熱回収ボイラ(HRSG)の側面内部の構成図。
【図11】 図10のa−a線矢視図。
【図12】 従来のHRSGの外観図。
【図13】 図12のa−a線矢視図。
【図14】 図13のb−b線矢視図。
【図15】 従来のHRSG据付要領の説明図。
【図16】 従来のHRSGケーシング構造の外観斜視図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 鋼板
3 フランジ 4 スティフナー
5 伝熱管群 6 汽水分離ドラム
7 鉛直ブレース 8 水平ブレース
9 上面ケーシング 10 側面ケーシング
11 下面ケーシング 12 柱脚
13 保温材 14 仮サポート材
15 長穴 16 ピン
17 ブラケット 18 鉛直ブレース端部支持板
19 ボルト・ナット 20 ストッパ
Claims (2)
- 燃焼ガスと熱交換を行う伝熱管群を収容し、燃焼ガスを水平方向に流れるように上面ケーシング、2つの側面ケーシング及び下面ケーシングによりガス流路を形成したケーシングと該ケーシング内面に配置した保温材を備えた排熱回収ボイラにおいて、
口径が25m(高さ)×8〜16m(幅)からなる前記ケーシングのガス流れに垂直な略同一断面上にケーシング支持用の柱と梁を配置し、該柱と梁のフランジ部に、上面ケーシングと両側面ケーシングとをそれぞれ接続する2つの上部鉛直ブレースと、下面ケーシングと両側面ケーシングとをそれぞれ接続する2つの下部鉛直ブレースとを設け、
上面ケーシングおよび下面ケーシングの中央部にそれぞれブラケットを設け、該ブラケットには鉛直方向に長い長穴を設け、該ブラケットの長穴に通したピンを介して上面ケーシングと上部鉛直ブレースの一端および下面ケーシングと下部鉛直ブレースの一端をそれぞれ接続し、両側面ケーシングの中央部にそれぞれブラケットを設け、該ブラケットにピン接合穴を設け、該ピン接合穴に通したピンを介して側面ケーシングと前記鉛直ブレースの他端とをそれぞれ接続し、
前記両側面ケーシングの中央部に設けたブラケットのピン接合穴に通したピンを介して両側面ケーシングと水平ブレースとを接続した
ことを特徴とする排熱回収ボイラ。 - 燃焼ガスと熱交換を行う伝熱管群を収容し、燃焼ガスを水平方向に流れるように上面ケーシング、2つの側面ケーシング及び下面ケーシングによりガス流路を形成し、口径が25m(高さ)×8〜16m(幅)からなる前記ガス流路を形成するケーシングと該ケーシング内面に配置した保温材を備えた排熱回収ボイラの据付方法において、
脚柱上に鉛直方向に長い長穴を有するブラケットを中央部に設けた下面ケーシングを設ける第1の工程と、
下面ケーシングの両端とピン接合穴を有するブラケットを中央部に設けた2つの側面ケーシングの下端とをそれぞれ接合する第2の工程と、
下面ケーシングのブラケットの長穴と各側面ケーシングのブラケットのピン接合穴とにピンを挿入してそれぞれ1つの下部鉛直ブレースの両端で接合し、その接合時に下面ケーシングのブラケットの前記長穴の隙間に角材を仮に挿入する第3の工程と、
両側面ケーシングのブラケットのピン接合穴と水平ブレースの両端とにピンを挿入して接合する第4の工程と、
前記2つの側面ケーシングの上端と鉛直方向に長い長穴を有するブラケットを中央部に設けた上面ケーシングの両端をそれぞれ接合する第5の工程と、
上面ケーシングのブラケットの長穴と各側面ケーシングのブラケットのピン接合穴とにピンを挿入してそれぞれ1つの上部鉛直ブレースの両端で接合し、その接合時に上面ケーシングのブラケットの前記長穴の隙間に角材を仮に挿入する第6の工程と、
前記第3工程と第6工程で長穴の隙間に挿入した角材を取り除く第7の工程とを有することを特徴とする排熱回収ボイラの据付方法。
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