JP4074926B2 - プライマリー型摺動絞り弁型気化器 - Google Patents
プライマリー型摺動絞り弁型気化器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4074926B2 JP4074926B2 JP01351299A JP1351299A JP4074926B2 JP 4074926 B2 JP4074926 B2 JP 4074926B2 JP 01351299 A JP01351299 A JP 01351299A JP 1351299 A JP1351299 A JP 1351299A JP 4074926 B2 JP4074926 B2 JP 4074926B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main nozzle
- passage
- annular air
- air passage
- intake passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関へ供給する混合気の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、そのうち特に燃料をエアブリードしないで主ノズルまで流し主ノズルより吸出される燃料に向けてその外周より主空気を供給するプライマリー型摺動絞り弁型気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプライマリー型摺動絞り弁型気化器について図6、図7により説明する。1は内部を側方に吸気路2が貫通する気化器本体であり、吸気路2の中間部より上方に向かって絞り弁案内筒2Aが連設される。3は前記絞り弁案内筒2A内に移動自在に配置され、吸気路2を開閉する摺動絞り弁であり、この底部にはジェットニードル4が取着される。又、気化器本体1の下方凹部と、それに臨んで配置される浮子室本体5とによって浮子室6が形成され、該浮子室内にはフロート、バルブシート、フロートバルブの協同作用によって一定なる燃料液面が形成される。そして、主燃料系統Mは以下により形成される。7は上端が吸気路2に開口する環状空気通路であって吸気路2に開口する主ノズル8の外周を囲繞して形成され、この環状空気通路7には大気に連なる主空気通路9が開口する。又、前記主ノズル8の下端は燃料液面より下方位置にある主燃料ジェット10に連なる。更に又、11は、吸気路2に開口する環状空気通路7のエアクリーナ側Aに突起して半円状に形成されるスクリーンノズルである。尚、前記ジェットニードル4は主ノズル8内に挿入して配置される。
【0003】
かかる従来のプライマリー型摺動絞り弁型気化器において、機関が運転されて吸気路2内に生起する負圧が主ノズル8の開口に作用すると、浮子室6内の燃料は、主燃料ジェット10、ジェットニードル4と主ノズル8とによって形成される間隙を介して吸気路2内へ吸出され、この燃料は同様に環状空気通路7より吸気路2内へ吸出される空気と混合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来のプライマリー型摺動絞り弁型気化器において、特に主燃料系統Mより機関に向けて供給される混合気は設定された環状空気通路によって一義的に決定されるもので機関へ向かう混合気の指向性並びに混合気の霧化特性を大きく改善することが困難であった。
【0005】
本発明は、かかる不具合に鑑み成されたもので、機関へ向かって供給される混合気の指向性並びに混合気の霧化特性を改善することのできるプライマリー型摺動絞り弁型気化器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明になるプライマリー型摺動絞り弁型気化器は前記目的達成の為に、気化器本体を貫通する吸気路に、その上端が開口し、下端が主燃料ジェットに連なる主ノズルと、主ノズルの外周に環状に形成され、環状の間隙が吸気路に臨んで開口する環状空気通路と、吸気路に開口する環状空気通路のエアクリーナ側に突起して形成される半円状のスクリーンノズルと、環状空気通路へ空気を供給する主空気通路と、を備え、吸気路を開閉する摺動絞り弁に取着されたジェットニードルが主ノズル内に挿入配置されるプライマリー型摺動絞り弁型気化器において、主ノズルの上端外周に、主ノズルの中心を通る線Z−Zに沿う一対の対向する鍔部を側方に突出して形成し、
前記鍔部を含む主ノズルを、環状空気通路内に挿入配置することにより、前記環状空気通路を、一対の半環状空気通路をもって吸気路に開口したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
環状空気通路を一対の半環状空気通路として形成したことによると、主ノズルから吸出される混合気の指向性を向上することができる。又、主ノズルから吸出される混合気の霧化性を向上できる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明になるプライマリー型摺動絞り弁型気化器の一実施例について図1、図2、図3により説明する。図1は縦断側面図、図2は環状空気通路を含む主ノズルを上方よりみた上部平面図、図3は主ノズルの斜視図である。従来の気化器とは主ノズルが異なるのみであり、主ノズルについて説明する。主ノズル20は、吸気路2に開口する環状空気通路7内に配置されるとともに主ノズル20内には摺動絞り弁3に取着されたジェットニードル4が挿入配置される。主ノズル20の上端外周には、主ノズル20の中心を通る線Z−Zに沿う一対の対向する鍔部20A、20Bが側方に突出して形成される。これは図3によく示される。そして、図1、図2に示される第1実施例において、前記主ノズル20の一対の鍔部20A、20Bは、吸気路2の長手軸心線X−Xに直交する線Y−Yに沿って環状空気通路7内に配置される。以上によると、環状空気通路7は線Y−Yの両側方に鍔部20A、20Bにて仕切られた一対の直交する半環状空気通路21A、21Bが形成され、これが吸気路2に開口する。前記一方の半環状空気通路21Aは、線Y−Yよりエンジン側Bに形成され、他方の半環状空気通路21Bは、線Y−Yよりエアクリーナ側Aに形成される。尚、鍔部20A、20Bは、環状空気通路7に開口する主空気通路9を閉塞することはない。
【0009】
そして、環状空気通路7を一対の半環状空気通路21A、21Bとして吸気路2に開口したことによると、エンジンに向かって吸出される混合気の霧化性を大きく向上できる。すなわち、他方の半環状空気通路21Bより吸気路2内に向かって吸出される空気流は他方の半環状空気通路21Bのエンジン側端部C−Cにおいて大きな渦流を発生させることができる。又、一方の半環状空気通路21Aのエンジン側端部D−Dにおいて大きな渦流を発生させることができる。以上によると主ノズル20とジェットニードル4との間隙より吸出される燃料は前記二つの渦流によって空気と良好に混合し、燃料と空気とが充分に混合された霧化性の優れた混合気をエンジンに供給することができたものである。
【0010】
次に図4、図5により第2の実施例について説明する。前記主ノズル20の一対の鍔部20A、20Bは、吸気路2の長手軸心線X−Xに沿って環状空気通路7内に配置される。以上によると、環状空気通路7は、線X−Xの両側方に鍔部20A、20Bにて仕切られた一対の半環状空気通路21A、21Bが形成され、これが吸気路2に開口する。前記一方の半環状空気通路21Aは、図5において線X−Xより下方に形成され他方の半環状空気通路21Bは線X−X図5において上方に形成される。尚、鍔部20A、20Bは、環状空気通路7に開口する主空気通路9を閉塞することはない。本第2の実施例は前記第1の実施例状態より主ノズル20を180度回転すればよい。
【0011】
そして、環状空気通路7を一対の並行半環状空気通路21A、21Bとして吸気路2に開口したことによると、エンジンに向かって吸出される混合気の指向性を大きく向上できる。すなわち、一方の半環状空気通路21Aより吸気路2内に向かって吸出される空気流は吸気路2の長手軸心線X−Xに略沿って吸出され、又、他方の半環状空気通路21Bより吸気路2内に向かって吸出される空気流もまた吸気路2の長手軸心線X−Xに略沿って吸出される。以上によると主ノズル20とジェットニードル4との間隙より吸出される燃料は、その両側方を吸気路2の長手軸心線X−Xに略沿う二つの空気流によって挟みこまれて流れることになり、これによって前記燃料の指向性を高めることができるものである。
【0012】
そして、前記霧化性を向上できたことによると、エンジンの運転性及び燃料経済性、更には有害排気ガス成分の低減に効果的であり、又指向性を向上できたことによると特にエンジンの加速性の向上に効果的である。
【0013】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になるプライマリー型摺動絞り弁型気化器によると、主ノズル(20)の上端外周に、主ノズル(20)の中心を通る線Z−Zに沿う一対の対向する鍔部(20A),(20A)を側方に突出して形成し、
前記鍔部を含む主ノズル(20)を、環状空気通路(7)内に挿入配置することにより、前記環状空気通路を、一対の半環状空気通路(21A),(21B)をもって吸気路(2)に開口したので主ノズルからエンジンに向かう燃料の指向性を高めることができて特にエンジンの加速性を向上する上で効果的である。又、主ノズルから吸気路内へ吸出された燃料の霧化性を向上できて、エンジンの運転性、有害排気ガス成分の低減、加速性の向上において効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるプライマリー型摺動絞り弁型気化器の一実施例を示す縦断面図。
【図2】 図1における環状空気通路を含む主ノズルの上部要部平面図。
【図3】 図1において用いられる主ノズルの斜視図。
【図4】本発明になるプライマリー型摺動絞り弁型気化器の他の実施例を示す縦断面図。
【図5】 図4における主ノズルの上部平面図。
【図6】 従来のプライマリー型摺動絞り弁型気化器を示す縦断面図。
【図7】 図6における主ノズルの上部平面図。
【符号の説明】
2 吸気路
X−X 吸気路の長手軸心線
Y−Y 長手軸心線X−Xへの直交線
20 主ノズル
21A、21B 一対の半環状空気通路
P 主ノズルの中心
Claims (1)
- 気化器本体を貫通する吸気路に、その上端が開口し、下端が主燃料ジェットに連なる主ノズルと、主ノズルの外周に環状に形成され、環状の間隙が吸気路に臨んで開口する環状空気通路と、吸気路に開口する環状空気通路のエアクリーナ側に突起して形成される半円状のスクリーンノズルと、環状空気通路へ空気を供給する主空気通路と、を備え、吸気路を開閉する摺動絞り弁に取着されたジェットニードルが主ノズル内に挿入配置されるプライマリー型摺動絞り弁型気化器において、主ノズル(20)の上端外周に、主ノズル(20)の中心を通る線Z−Zに沿う一対の対向する鍔部(20A),(20A)を側方に突出して形成し、
前記鍔部を含む主ノズル(20)を、環状空気通路(7)内に挿入配置することにより、前記環状空気通路を、一対の半環状空気通路(21A),(21B)をもって吸気路(2)に開口したことを特徴とするプライマリー型摺動絞り弁型気化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01351299A JP4074926B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | プライマリー型摺動絞り弁型気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01351299A JP4074926B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | プライマリー型摺動絞り弁型気化器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000213422A JP2000213422A (ja) | 2000-08-02 |
JP4074926B2 true JP4074926B2 (ja) | 2008-04-16 |
Family
ID=11835212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01351299A Expired - Fee Related JP4074926B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | プライマリー型摺動絞り弁型気化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4074926B2 (ja) |
-
1999
- 1999-01-21 JP JP01351299A patent/JP4074926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000213422A (ja) | 2000-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4253432A (en) | Intake system of an internal combustion engine of a counter-flow type | |
JP2007239463A (ja) | 2サイクルエンジン | |
JP2007056747A (ja) | エンジンの吸気装置 | |
EP3032065B1 (en) | Air leading type stratified scavenging two-stroke engine and carburetor for same | |
JP4074926B2 (ja) | プライマリー型摺動絞り弁型気化器 | |
JP4081590B2 (ja) | プライマリー型摺動絞り弁型気化器 | |
JP3360955B2 (ja) | ガス燃料エンジンの燃料供給装置 | |
JP2870391B2 (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JPH0217687B2 (ja) | ||
JPS6220639A (ja) | 多バルブエンジン用バタフライ型気化器 | |
JPH10252577A (ja) | 内燃機関のegr分配装置 | |
JP3275198B2 (ja) | 摺動絞り弁型気化器 | |
JPH0648093Y2 (ja) | エンジンのブローバイガス還流装置 | |
JPS6019966Y2 (ja) | 多気筒エンジンの吸気装置 | |
JPH0232825Y2 (ja) | ||
JP2543312Y2 (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JP3799800B2 (ja) | エンジン | |
JPS6233094Y2 (ja) | ||
JPS624668Y2 (ja) | ||
JPS5813084Y2 (ja) | 多気筒内燃機関の吸気装置 | |
KR0124052Y1 (ko) | 엔진용 흡기매니폴드의 서어지탱크 | |
JPH07317635A (ja) | 内燃機関の燃料供給装置 | |
JP2516004Y2 (ja) | 内燃機関の吸気分配装置 | |
JP2001227350A (ja) | エンジンの吸気装置およびスワール生成板 | |
JPS5840290Y2 (ja) | エンジンの燃料分配装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070619 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071120 |
|
R155 | Notification before disposition of declining of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |