JP4074009B2 - コンバイン等の脱穀選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等の脱穀選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバインにおける脱穀選別装置ではこの装置の扱室の一側部に、扱胴軸に沿わせたフィードチェーンや、このフィードチェーン上に藁を押さえ付けるための藁押さえ手段が設けられている。この藁押さえ手段の横外方には、フィードチェーン高さから扱室上面高さまでの扱室側面を覆うものとした側面カバーが設けられている。
【0003】
この側面カバーは、現状では、単一体となされて、扱室の上面カバーに脱着自在に装着されており、例えば、藁押さえ手段の保守管理(注油や高さ調整等)等の際に取り外されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した脱穀選別装置においては、側面カバーが比較的大きくて重いことや、側面カバーの装着構造の関係から、その脱着処理が容易に行えず、藁押さえ手段の保守管理等に煩わしい思いをするのである。
【0005】
またフィードチェーン近傍において、特に刈取り藁をフィードチェーンの搬送始端部に手供給するようなときに、藁のみならず手や衣類までもフィードチェーンに卷き込まれる等といった事故の発生することが生じ得る。本発明は、このような問題点に対処し得るものとしたコンバイン等の脱穀選別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、扱室のフィードチェーン側の側面を覆うもので、フィードチェーン上に藁を押さえ付けるための藁押さえ手段の横外方に位置されてフィードチェーン高さから扱室上面高さまでを覆うものとした側面カバーを、前記藁押さえ手段の横外方を覆う下側カバーと、藁押さえ手段よりも上方を覆う上側カバーとで形成して、上側カバーは扱室の上面カバーと同体に固定させ、下側カバーは前記上面カバーから垂下させた固定部材に脱着自在に装着したコンバイン等の脱穀選別装置において、前記下側カバーにより横外方が覆われる藁押さえ手段を、藁押さえ部が支持された藁押さえ台を上下移動自在に案内するための縦案内手段と、藁押さえ台を下方の所定位置に保持させるための位置保持手段及び藁押さえ台を上方位置へ引き上げるための引上げ手段と、前記位置保持手段の保持力を解除する緊急用の引き上げ操作部を備えるものとなして、位置保持手段及び緊急用の引き上げ操作部を前記上側カバーに装着して設けると共に、藁押さえ台には前記引上げ手段の引き上げ力に抗して藁押さえ台を下方の所定位置に押し下げるための押し下げ操作部を設けて、該押し下げ操作部を、前記下側カバーにより覆われ下側カバーを取り外した際には開放される空間域内に配置した構成となす。
【0007】
前記下側カバーは、上側カバーと一体化されていた従来の側面カバーよりも大幅に小さくて軽いものとなり、下側カバーが取り外されると、藁押さえ手段が現れるようになって下側カバーの脱着のみにより藁押さえ手段の保守管理等が行えるようになる。
また、緊急用の引き上げ操作部は、刈り取られた茎稈をフィードチェーンに手供給する等の作業をしている作業者により直ちに操作されるものとなり、従ってフィードチェーン及び藁押さえ手段により手や衣類等が挟持されて引き込まれても、藁押さえ手段が直ちに上方変位され、大事に至る前に抜き出される。
【0008】
この際、藁押さえ部は電気部品を使用しない機構を介してフィードチェーンから上方へ離反されるようになすのがよく、このようにすることにより、下側カバーにこれの脱着を困難とする電気部品のハーネス等を係着しないで済むものとなる。
【0009】
また、フィードチェーンを駆動するものとした原動機の非常停止スイッチを上側カバーの前部に設ける構成となせば、非常停止スイッチは刈り取られた茎稈をフィードチェーンに手供給する等の作業をしている作業者により直ちに操作されて原動機が停止されるものとなり、また上側カバーに非常停止スイッチを設けたことは下側カバーにそのスイッチ用のハーネスを係着させないで済むものとなる。
【0010】
また、フィードチェーンを駆動するものとした原動機の非常停止スイッチをフィルム状のタッチセンサ方式のものとなし、且つ、上側カバー又は下側カバーの外面のフィードチェーン方向部の長い範囲に渡って貼着する構成となせば、原動機の非常停止スイッチはフィードチェーンと藁押さえ手段とに手や衣類等を挟まれて搬送側へ引っ張られているときでもその者により直ちに操作されるものとなるのであり、また上側カバー又は下側カバーの外面から大きく張り出すものとならない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例に係るコンバインの斜視図、図2は前記コンバインの平面図、図3は前記コンバインの要部のカバー配置を示す一部平面図、図4は前記要部のカバー配置を示す側面図、図5は前記要部の側面に使用されるカバーを示す図である。
【0012】
図1及び図2に示すコンバインについて説明すると、1は機台2を支持した走行部で、機台2には刈取部3、操縦部4、脱穀選別装置5部分、穀粒処理部6、排藁処理部7が装設してある。
【0013】
上記脱穀選別装置5は、扱胴aを具備した扱室、処理胴bを具備した処理室、刈取部3で刈り取った藁を後述の藁押さえ手段と一緒になって挟持し移動させるためのフィードチェーンc、扱室の下方及び後方に配置された選別部等を備え、前記刈取部3で刈り取った藁を扱胴aや処理胴bで脱穀し、得られた籾を選別部で精選し、この精選された籾を図示しない一番用横向きオーガや揚穀コンベア8で取り出すものとなしてある。
【0014】
穀粒処理部6は脱穀選別装置5の後部右側に起立状に保持された籾排出用の縦オーガ9、この縦オーガ9に連通され図1に示す矢印方向f1の起伏可能となした横オーガ10、及び、揚穀コンベア8から籾を供給される籾タンク11等を備え、籾タンク11内の籾を縦オーガ9や横オーガ10を通じて排出するものとなしてある。
【0015】
次に脱穀選別装置5の外周面をなす表面カバーについて、図1〜図5を参照して説明する。この表面カバーは、扱室右側の上面を覆うものとした右上面カバー12a、扱室左側の上面を覆うものとした左上面カバー12、扱室の右側側面を覆うものとした右側面カバー13、扱室の左側面でフィードチェーンc高さから扱室上面高さまでの範囲を覆うものとした左側面カバー14、及び、扱室の前面を覆うための前面カバー15等を備えている。
【0016】
右上面カバー12aは概ね平面状となされ、機台2と同体に固定された脱穀部フレームにボルト固定されている。そして、左上面カバー12は概ね平面状となされ、図3に示すように右上面カバー12aの左端縁にヒンジ継手dを介して上下揺動可能に結合されている。
【0017】
この際、各ヒンジ継手dは支点ピン具とこれの支点ピンを抜取り自在に挿入される筒具とからなり、一般には、支点ピン具を右上面カバー12aに固定させ、筒具を左上面カバー12に固定させ、必要時には左上側カバー12を前後方向f2へ移動させて支点ピン具と筒具との結合を分離させ、左上面カバー12を右上面カバー12aから取り外せるようになしてある。
【0018】
しかして左側面カバー14は、図3及び図4に示すように上側カバー16と、下側カバー17とで形成してある。この際、それぞれのカバー16、17は単体状となされている。
上記上側カバー16は図5に示すように薄鋼板で形成されていて、縦面部e1、上端面部e2、前端面部e3及び後端面部e4を備えたものとなしてある。
【0019】
この際、縦面部e1の下部には下側カバー17が嵌合される凹み部gが形成してあり、この凹み部gの存在する範囲の縦面部e1の下縁g1は前後向きの円弧状となされている。
【0020】
この下縁g1には縦面部e1を少し下方へ延長して内方へ折り曲げた態様の縁部e5が形成してあり、この縁部e5の長さ途中の二個所には前後向きへ長い係合用透孔e6、e6が形成されている。凹み部gの縦辺部g2近傍の内面には、内方へ向かう突片e7が固定してあり、この突片e7にも係合用透孔e8が設けてある。さらに縦面部e1の前部には縦方向へ長いロックレバー用透孔e9と横方向へ長い把手用透孔e10のほかスイッチ挿通用透孔e11が形成されている。
【0021】
そして、上端面部e2の内方端の長さ途中の適当に離れた三個所の近傍には、上側カバー16を前記左上面カバー12の外方端の特定個所に掛け吊るすためのフック部e12が形成してあり、また前端面部e3の下部には横長状の係合用透孔e13が形成してある。
なお、適当個所にはボルト孔e14が形成されている。
【0022】
一方、下側カバー17はその殆どを薄鋼板で形成されていて、縦面部h1、上側傾斜面部h2、後側傾斜面部h3及び前端面部h4を備えたものとなしてある。この際、上側傾斜面部h2の円弧状の上縁h5にはこの傾斜面部h2を少し延長させて内方へ折り曲げた態様の縁部h6が形成してあり、この縁部h6の二個所には前記係合用透孔e6、e6に嵌挿される係合ピンh7、h7が起立状に設けてある。
【0023】
後側傾斜面部h3の縦向き後辺部h8の端縁にはこの傾斜面部h3を少し延長させて内方へ折り曲げた態様の縁部h9が形成してあり、この縁部h9には前記係合用透孔e8に嵌挿される係合ピンh10が後向き突出状に設けてある。前端面部h4の上縁にはこの前端面部h4の一部個所を上方へ延長し、続いて後向きへ折り曲げた態様の係合突片h11が形成してある。さらに縦面部h1の下部には、縦長となされた二つのノブボルト用透孔h12、h12が設けてある。
【0024】
次に上記した上側カバー16と下側カバー17の脱着時の取扱いについて、図3〜図5を参照して説明する。上側カバー16の取付においては、先ずこれの各フック部e12左上面カバー12の外方端の特定個所に掛け止めて上側カバー16をフック部e12で吊り下げた状態となし、この後、左上面カバー12から垂下状に張り出させた縦固定部材18にボルト孔を介してボルト止めする。
【0025】
この際、ロックレバー用透孔e9には前記縦固定部材18に縦揺動可能に装設された従来より存在するロックレバー19を図1に示すように内方から外方へ向け挿通させ、また把手用透孔e10には前記縦固定部材に固定状に設けられた従来より存在する図1に示す把手20を内方から外方へ挿通させるようにする。
【0026】
上面カバー16はこれを一定高さに持ち上げ、続いて側外方から扱室の左側面に向け殆ど水平移動させるのみで取付位置に設定されるため、ロックレバー用透孔e9や把手用透孔e10は、カバー取付の際のカバー揺動を可能となすための余分目な開口の大きさを殆ど考慮する必要のないものとなる。
【0027】
また下側カバー17の取付においては、先ずこれの上部を上側カバー16の凹み部gに機体前側から近づけて二つの係合ピンh7、h7を係合用透孔e6、e6に挿通させ、この状態を保持してさらに後方へ移動させて係合ピンh10を係合用透孔e8に挿通させる。このピンh10の挿通と同時に係合突片h11を係合用透孔e13に挿し込むようにする。これにより下側カバー17は上側カバー16の凹み部gに密状に合致された状態に位置決めされる。
【0028】
この後、ノブボルト21のネジ部を各ノブボルト用透孔h12を通じて、左上面カバー12から垂下された前記縦固定部材18にネジ込み固定させる。上記のように組み立てた下側カバー17を取り外すときは、これを取り付けるときの手順の逆を行う。
【0029】
ところで各カバー12、16、17を完全に取り付けた状態では、これらカバーは前記縦固定部材18を介して鈎形の一体状カバーとなされるのであり、この一体状カバーを前記ヒンジ継手d廻りへ揺動させるときは、ロックレバー19の先端部を引き上げて従来のカバー閉鎖状態保持用のロック機構を解除させ、次に把手20を引き上げるようにする。
こうして、この一体状カバーが上側へ揺動されると、扱室の上面及び左側面が開放されるものとなる。なお、次述の藁押さえ手段はこの一体状カバーと同体的に移動される。
【0030】
図6は脱穀選別部の左側面図、図7は藁押さえ装置の側面図、図8は藁押さえ装置の前面図である。図6に示すように下側カバー17の内側近傍に藁押さえ手段が設けてある。
この藁押さえ手段は、下面がフィードチェーンc上の藁に接するものとした藁押さえ部22、この藁押さえ部22を支持した藁押さえ台23、この藁押さえ台23を上下移動自在に案内するための縦案内手段24、前記藁押さえ台23を下方位置(図7及び図8に実線で示す位置)に保持させるための位置保持手段25、及び、前記藁押さえ台23を上方位置へ引き上げるための引上げ手段26を備えたものとなしてある。
【0031】
さらに詳細に説明すると、藁押さえ台23はフィードチェーンcと同じ傾斜となしてあり、これの前後個所には前記縦固定部材18の前後個所に設けられた一対の縦向き案内体27、27により上下方向の変位自在に案内される被案内体28、28が固定してある。
ここにおいて、縦向き案内体27及び被案内体28が前記縦案内手段24をなす。
【0032】
そして藁押さえ台23と、前記縦固定部材18から張り出されたバネ支持部材29との間には、所要の引張力を発揮するものとした引き上げ手段26としての引張スプリングが張設してある。藁押さえ台23の先端部には図7に示すように前方へ張り出したアーム体30が軸31廻りの揺動可能に装着され、このアーム体30に藁供給案内杆32が支持されている。
【0033】
藁押さえ部22は複数の押圧板部材33を前後方向の一線状に配置し、これら部材33の隣接間を上下方向への多少の折れ曲がり可能に軸34結合し、最前部にはやや上向きの誘導板部材35を固定したものとなしてある。
【0034】
そして、藁押さえ部22の長さ途中の複数個所には下端を軸36着された縦向きの支持案内棒37が設けてあり、各支持案内棒37は上部を藁押さえ台23に設けられた縦孔23aに摺動可能に挿通されると共に縦孔23aからの抜け出しを規制された状態となされ、さらに藁押さえ台23と藁押さえ部22との間となる部分にスプリング38を圧縮状態に外挿された状態となされている。藁押さえ台23の下面の前後方向の二個所には、藁押さえ台23を引張スプリング26、26の弾力に抗して押し下げるための押し下げ操作部39が外方への張出し状に設けてある。
【0035】
上側カバー16には図8に示すように支持片40が固定してあり、この支持片40にレバー部材41が軸着され、レバー部材41と上側カバー16との間にレバー部材41を矢印方向f3へ揺動させるためのスプリング42が設けてある。
【0036】
そして、このレバー部材41の下端部に前後方向へ長い係止板43を固着し、レバー部材41の上端部に上側カバー16のスイッチ挿通用透孔e11内に位置するものとなる押しボタンスイッチ44を固定している。このさい、係止板43やレバー部材41が前記位置保持手段25をなし、また押しボタンスイッチ44が前記引上げ手段26を引き上げ作動させるための緊急用の引き上げ操作部をなしている。
【0037】
上記した藁押さえ手段の取扱い及び作動を次に説明する。通常の使用状態では、藁押さえ台23は図7及び図8に実線で示す下方位置に位置させると共に位置保持手段25によりこの位置を保持された状態となす。
【0038】
刈取部3で刈り取られた稲等の茎稈がフィードチェーンcの搬送始端に送られてくると、茎稈はフィードチェーンcの搬送部上に載せられ、以後はフィードチェーンcの移動によりフィードチェーンcと同体となって斜め後上方へ搬送される。この茎稈はフィードチェーンcの搬送の過程で藁供給案内杆32により上部を押さえられて藁押さえ部22の下面に案内される。
【0039】
藁押さえ部22はこれの下面に位置して搬送される茎稈をスプリング38の弾力で下方へ押圧し、フィードチェーンcと一緒になってその茎稈を挟持するものなり、この挟持は、藁押さえ部22の後端に茎稈が達するまで、換言すれば茎稈が扱室を出るまで行われる。
【0040】
ところで、コンバインの刈取部3で刈り取ることのできない茎稈は、作業者が手刈りして、これをフィードチェーンcの搬送始端に供給することがあるが、例えばこのような場合において、不注意により手とか衣類をフィードチェーンcと藁押さえ手段との間に挟まれて危険状態に陥ることがある。このようなときに、自分で直ちに緊急用の引き上げ操作部、すなわち、押しボタンスイッチ44を押し操作するのである。
【0041】
これにより、レバー部材41が矢印f3の逆へ揺動して係止板43が藁押さえ台23の上面から外れ、藁押さえ台23は引張スプリング26の弾力で直ちに引き上げられ、図8に仮想線kで示す上方位置まで移動するものとなる。この藁押さえ台23の移動は縦向き支持案内棒37を介して藁押さえ部22をも上方へ引き上げ、藁押さえ部22の下面はフィードチェーンcから数cm程度離れるものとなる。
【0042】
従って、フィードチェーンcと藁押さえ手段との間に挟まれた手や衣類はフィードチェーンcや扱胴を駆動している原動機を停止させるまでもなく直ちに簡単に抜き出すことができるのである。
【0043】
この後、再び脱穀作業を始めるには藁押さえ台23を下方位置に移動させ保持させることが必要となる。このため、先ずノブボルト21を取り外し、下側カバー17を上側カバー16から分離させて取り外す。次に引下げ操作部39を持って藁押さえ台23を引上げ手段の引き上げ力、つまり、引張スプリング26、26の弾力に抗して押し下げる。藁押さえ台23が下方位置に達すると、係止板43がスプリング42の弾力で矢印方向f3へ揺動されて藁押さえ台23の上面に位置し、藁押さえ台23は下方位置に保持される状態となる。この後、引下げ操作部39から手を離し、下側カバー17を元位置に固定させる。
【0044】
この下側カバー17の脱着は、位置保持手段25が上側カバー16にのみ関連して装着されているから、位置保持手段25とは無関係に独立的に行えるのであり、面倒な思いをしないで済む。
【0045】
次に原動機の非常停止装置について、図1及び図9を参照して説明する。図9は脱穀選別部装置の左側面を示す図である。フィードチェーンcの近傍にはフィードチェーンcや扱胴aを駆動する図示しない原動機の非常停止スイッチ45が設けられる。この非常停止スイッチ45は脱穀時の茎稈等の詰まりや人身事故等のとき使用されるものである。この非常停止スイッチ45を扱室の側面カバーに装着するときは下側カバー17の脱着をスイッチ用ハーネス等で損ねないように上側カバー16に設ける。
【0046】
この際、上記スイッチ45はフィルム状のタッチセンサ方式のものとなし、上側カバー16の最前部から最後部に渡って貼着する。タッチセンサ方式のものとは、軽く触れただけで断続作動するものである。
【0047】
なお上記スイッチ45を局所的に設ける方式のものとするときは、ロックレバー19の近傍にロックレバー19の先端よりも外方へ張り出すことのないように設ける。この非常停止スイッチ45が入り操作されると、原動機停止指令が図示しない制御装置内で保持されて原動機は停止されるのであり、再び原動機を始動させるときはこの原動機停止指令を解除させた後、行うようにする。
【0048】
【発明の効果】
以上のように構成した本発明によれば次のような効果が得られる。即ち、藁押さえ手段の保守管理等において比較的小さくて軽いものとなる下側カバーのみを脱着することで足り、その下側カバーの脱着は、位置保持手段及び緊急用の引き上げ操作部が上側カバーにのみ関連して装着されているから、位置保持手段とは無関係に独立的に行え、面倒な思い をしないで済み、しかも、下側カバーは低い位置で脱着されるようになるため、藁押さえ手段の保守管理等に伴うカバーの脱着作業が極めて容易に行えるようになる。
また、上側カバーは脱着を予定されているものではないため、これに設けられるロックレバーや把手等の挿通用の孔は脱着の際の一定支点廻りの揺動等を考慮して大きくする等の配慮は必要とならず小さくて済むものとなり、また、押し下げ操作部は、下側カバーにより覆われ下側カバーを取り外した際には開放される空間域内に配置されているので、見栄えのよいものとなる。
【0049】
そして、刈り取られた茎稈をフィードチェーンに手供給する等の作業をしている作業者がフィードチェーン及び藁押さえ手段により手や衣類等を挟持されて引き込まれても、藁押さえ手段を直ちに上方変位させて抜くことができ、従って手等が排藁処理部のカッターに至る前に危険を回避できるものとなる。また藁押さえ手段の上方への変位とは無関係に原動機は回転を継続させることができるため、作業能率の低下が防止されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの斜視図である。
【図2】前記コンバインの平面図である。
【図3】前記コンバインの脱穀選別装置のカバー配置を示す一部平面図である。
【図4】前記脱穀選別装置のカバー配置を示す側面図である。
【図5】前記脱穀選別装置の側面に使用されるカバーを示す図である。
【図6】前記コンバインの脱穀選別部を示す左側面図である。
【図7】前記コンバインの藁押さえ装置を示す側面図である。
【図8】前記コンバインの藁押さえ装置を示す前面図である。
【図9】前記コンバインの脱穀選別装置を示す左側面図である。
【符号の説明】
12 上面カバー
16 上側カバー
17 下側カバー
18 固定部材
21 ノブボルト
22 藁押さえ部(藁押さえ手段)
23 藁押さえ台
24 縦案内手段
25 位置保持手段
26 引上げ手段
39 押し下げ操作部
44 押しボタンスイッチ(緊急用の引き上げ操作部)
45 非常停止スイッチ
c フィードチェーン
e6、e8 係合孔
h6 縁部
h7、h10 係合ピン(係合突起)
Claims (1)
- 扱室のフィードチェーン(c)側の側面を覆うもので、フィードチェーン(c)上に藁を押さえ付けるための藁押さえ手段(22)の横外方に位置されてフィードチェーン高さから扱室上面高さまでを覆うものとした側面カバー(14)を、前記藁押さえ手段(22)の横外方を覆う下側カバー(17)と、藁押さえ手段(22)よりも上方を覆う上側カバー(16)とで形成して、上側カバー(16)は扱室の上面カバー(12)と同体に固定させ、下側カバー(17)は前記上面カバー(12)から垂下させた固定部材(18)に脱着自在に装着したコンバイン等の脱穀選別装置において、前記下側カバー ( 17 ) により横外方が覆われる藁押さえ手段 ( 22 ) を、藁押さえ部が支持された藁押さえ台 ( 23 ) を上下移動自在に案内するための縦案内手段 ( 24 ) と、藁押さえ台 ( 23 ) を下方の所定位置に保持させるための位置保持手段 ( 25 ) 及び藁押さえ台 ( 23 ) を上方位置へ引き上げるための引上げ手段 ( 26 ) と、前記位置保持手段 ( 25 ) の保持力を解除する緊急用の引き上げ操作部 ( 44 ) を備えるものとなして、位置保持手段 ( 25 ) 及び緊急用の引き上げ操作部 ( 44 ) を前記上側カバー ( 16 ) に装着して設けると共に、藁押さえ台 ( 23 ) には前記引上げ手段 ( 26 ) の引き上げ力に抗して藁押さえ台 ( 23 ) を下方の所定位置に押し下げるための押し下げ操作部 ( 39 ) を設けて、該押し下げ操作部 ( 39 ) を、前記下側カバー ( 17 ) により覆われ下側カバー ( 17 ) を取り外した際には開放される空間域内に配置したことを特徴とするコンバイン等の脱穀選別装置。
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