JP7176022B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
刈取穀稈を挟持搬送するフィードチェーンと、
前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を扱胴によって脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置の後側に連設されると共に前記フィードチェーンから脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する排藁搬送装置と、が備えられたコンバインであって、
前記排藁搬送装置を支持すると共に揺動軸心周りで上下揺動可能な排藁フレームと、
前記排藁搬送装置の入力軸に動力を伝達するベルト伝動機構と、が備えられ、
前記ベルト伝動機構は、前記揺動軸心上に配置される駆動プーリと、前記入力軸に設けられる従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き付けられる伝動ベルトと、を有していることにある。
さらに、本発明において、
前記ベルト伝動機構は、前記伝動ベルトに張力を付与するテンションプーリを有し、
前記テンションプーリは、前記排藁フレームに支持されていると好適である。
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、運転キャビン3が設けられている。運転キャビン3は、運転者が搭乗する運転部4と、運転部4を覆うキャビン5と、を備えている。運転部4の下方には、エンジン(図示省略)が設けられている。
収穫部6は、複数刈り仕様(例えば、六条刈り仕様)に構成されている。収穫部6は、複数(例えば、七個)の分草具13と、複数(例えば、六個)の引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16と、を備えている。分草具13は、圃場の作物を分草する。引起装置14は、分草された作物を引き起こす。切断装置15は、引き起こされた作物を切断する。搬送装置16は、刈り取られた作物を脱穀装置10に向けて後方へ搬送する。
図3に示すように、脱穀装置10の上部には、扱室17が形成されている。扱室17には、扱胴11が設けられている。扱胴11は、機体前後方向に延びる回転軸心Y1周りで回転可能である。扱胴11の下方には、受網18が設けられている。扱室17の後方には、塵埃を外部に排出する排塵ファン19が設けられている。
脱穀装置10のうち機体左右方向における機体外側の側部(左側部)における機体後上部には、後部フレーム41(本発明に係る「側部フレーム」に相当)が設けられている。後部フレーム41は、側面視において、脱穀装置10の後部から後方に突出する略U字形状に形成されている。後部フレーム41は、丸パイプによって構成されている。
扱胴11を上方から覆う扱胴カバー42が設けられている。扱胴カバー42は、扱胴11の後端よりも後側において、排藁搬送装置12の後部の上方まで延びている。扱胴カバー42の右隣には、右上部カバー43が設けられている。右上部カバー43は、扱胴11の後端よりも後側において、排藁搬送装置12の後部の上方まで延びている。右上部カバー43は、機体前後方向に延びる揺動軸心周りで上下揺動可能に右側の前後向きフレーム40Rに支持されている。
扱胴カバー42は、扱胴フレーム44に支持されている。扱胴フレーム44は、機体前後方向に延びる伝動軸38を中心として上下揺動可能である。扱胴フレーム44は、伝動軸38を介して揺動軸心Y2周りで上下揺動可能に前側の壁部34及び後側の壁部34に支持されている。扱胴フレーム44は、前後一対の可動壁35と、左側の前後向きフレーム40Lと、を備えている。左側の前後向きフレーム40Lは、扱胴フレーム44のうち機体左右方向で機体外側に位置している。
扱胴フレーム44と共に扱胴11が油圧シリンダ45によって上方に揺動可能である。扱胴11を、脱穀処理を行う脱穀処理位置に位置保持する扱胴ロック機構46が設けられている。扱胴ロック機構46は、前後一対のフックプレート47と、前後一対の扱胴フックピン48と、を備えている。前側の壁部34及び後側の壁部34の夫々に、フックプレート47が機体前後方向に延びる揺動軸心Y3周りで揺動可能に支持されている。フックプレート47の先端部には、扱胴フックピン48に係合可能なフック部47aが設けられている。フック部47aが扱胴フックピン48に係合することにより、扱胴11が脱穀処理位置に位置保持される。扱胴フックピン48に対するフック部47aの係合が解除されることにより、扱胴フレーム44と共に扱胴11が油圧シリンダ45によって上方に揺動する。前後一対のフックプレート47を揺動駆動するモータMが、後側の壁部34の後面に支持されている。モータMによって、前後一対のフックプレート47が係合側及び係合解除側に揺動される。
図6及び図7に示すように、排藁搬送装置12は、平面視で排藁搬送装置12の搬送終端側ほど機体左右方向の一方側(右側)に位置するように傾斜する状態で設けられている。排藁搬送装置12は、排藁の株元側を挟持搬送する株元搬送装置49と、排藁の穂先側を係止搬送する穂先搬送装置50と、を備えている。株元搬送装置49は、突起51a付きの排藁チェーン51と、排藁レール52と、を備えている。排藁レール52は、排藁チェーン51の下方において、排藁チェーン51の下側経路に対向する状態で配置されている。株元搬送装置49の搬送終端部には、排藁チェーン51を案内する一対のガイド板53が設けられている。穂先搬送装置50は、タイン54a付きの排藁穂先チェーン54を備えている。
図6、図8及び図9に示すように、伝動軸38と排藁搬送装置12の入力軸(図示省略)とに亘って、伝動軸38の動力を排藁搬送装置12の前記入力軸に伝達するベルト伝動機構58が設けられている。ベルト伝動機構58は、駆動プーリ59と、従動プーリ60と、伝動ベルト61と、テンションアーム62と、揺動側テンションプーリ63と、固定側テンションプーリ64(本発明に係る「テンションプーリ」に相当)と、を備えている。駆動プーリ59は、伝動軸38のうち後側の固定壁36から後方に突出する部分に設けられている。従動プーリ60は、排藁搬送装置12の前記入力軸に設けられている。伝動ベルト61は、駆動プーリ59及び従動プーリ60に巻き付けられている。
図6から図11に示すように、排藁フレーム55は、前ステー56及び後ステー57を介して、排藁搬送装置12における前部及び後部を支持している。排藁フレーム55は、枠状に形成されている。排藁フレーム55は、基端フレーム71と、前フレーム72と、後フレーム73と、遊端フレーム74と、を備えている。一本の丸パイプが折り曲げられて、前フレーム72、後フレーム73及び遊端フレーム74が形成されている。排藁搬送装置12の前部が、前ステー56を介して遊端フレーム74に支持されている。排藁搬送装置12の後部が、後ステー57を介して後フレーム73のうち基端側の部分に支持されている。前フレーム72の長手方向略中央部と後フレーム73の長手方向略中央部とに亘って、これらを連結する連結フレーム75が設けられている。連結フレーム75は、断面形状が略L字形状の部材によって構成されている。
排藁フレーム55を上昇した状態で位置保持するストッパ89が設けられている。ストッパ89は、ステー90に揺動可能かつスライド可能に支持されている。ストッパ89の基端部には、ストッパ89がステー90から抜け落ちないように、抜け止め具91が設けられている。ステー90は、遊端フレーム74の後部に固定されている。遊端フレーム74の前部には、ストッパ89を収納位置に保持する保持部92が設けられている。後部フレーム41には、ストッパ89の先端部が差し込まれる孔41aが形成されている。
図10から図14に示すように、排藁フレーム55が下降位置に位置する状態で、排藁フレーム55の基端側部位(基端フレーム71)を、右側の前後向きフレーム40Rに位置保持する内側ロック機構93が設けられている。内側ロック機構93は、内側フック94と、内側フックピン95と、を備えている。
図14から図16に示すように、扱胴フレーム44が下降位置に位置する状態で、左側の前後向きフレーム40Lを後部フレーム41に位置保持する第一外側ロック機構96が設けられている。第一外側ロック機構96は、第一外側フック97と、第一外側フックピン98と、を備えている。第一外側フック97は、基部97aと、フック部97bと、を備えている。フック部97bは、基部97aにボルト99によって取り外し可能に固定されている。
排藁フレーム55が下降位置に位置する状態で、排藁フレーム55の遊端側部位を左側の前後向きフレーム40Lに位置保持する第二外側ロック機構102(本発明に係る「ロック機構」に相当)が設けられている。言い換えると、第二外側ロック機構102は、扱胴フレーム44が下降位置に位置する状態で、左側の前後向きフレーム40Lを排藁フレーム55の遊端側部位に位置保持する。第二外側ロック機構102は、排藁フレーム55の遊端側部位のうち前部に設けられている。第二外側ロック機構102は、第二外側フック103と、第二外側フックピン104と、を備えている。第二外側フック103は、基部103aと、フック部103bと、を備えている。フック部103bは、基部103aにボルト105によって取り外し可能に固定されている。
図6から図9に示すように、扱胴ロック機構46(後側のフックプレート47)と、第一外側ロック機構96(第一外側フック97)及び第二外側ロック機構102(第二外側フック103)とを連動連結するリンク機構109が設けられている。リンク機構109は、第一リンクアーム110と、第二リンクアーム111と、リンクロッド112と、を備えている。第一リンクアーム110は、後側のフックプレート47の基端部に相対揺動可能に連結されている。第一リンクアーム110と第二リンクアーム111とは、相対揺動可能に連結されている。
図14、図17及び図18に示すように、排藁フレーム55が下降位置に位置する状態で、排藁フレーム55の遊端側部位を後部フレーム41に位置保持する第三外側ロック機構115(本発明に係る「ロック機構」に相当)が設けられている。第三外側ロック機構115は、排藁フレーム55の遊端側部位のうち後部に設けられている。第三外側ロック機構115は、第三外側フック116(本発明に係る「フック」に相当)と、第三外側フックピン117(本発明に係る「軸部材」に相当)と、ステー118(本発明に係る「受け部材」に相当)と、レバー119と、スプリング120と、を備えている。
図8及び図9に示すように、作業者が昇降操作部(図示省略)によって上昇操作を行うと、モータMによって前後一対のフックプレート47が係合解除側に揺動される。これにより、扱胴フックピン48に対するフックプレート47(フック部47a)の係合が解除される。そして、後側フックプレート47の係合解除側への揺動がリンク機構109を介して第一外側フック97及び第二外側フック103に伝達される。これにより、後側フックプレート47の係合解除側への揺動に連動して、第一外側フック97及び第二外側フック103が係合解除側に揺動される。こうして、第一外側フック97及び第二外側フック103が係合解除状態になる。
図20から図22に示すように、切り替え板31には、排藁フレーム55が上昇した状態で切り替え板31を切断位置と非切断位置とに切り替える際に排藁搬送装置12の搬送終端側部位(ガイド板53)と干渉しないように、切り欠き部31aが形成されている。切り欠き部31aは、切り替え板31のうち右側の部分に形成されている。切り欠き部31aは、支軸33とは反対側に開口している。
(1)排藁フレーム55を上昇角度βに対応する位置よりも上昇側の位置まで上昇可能に構成してもよい。これについて、図23を用いて説明する。
10 脱穀装置
11 扱胴
12 排藁搬送装置
55 排藁フレーム
58 ベルト伝動機構
59 駆動プーリ
60 従動プーリ
61 伝動ベルト
64 固定側テンションプーリ(テンションプーリ)
Y2 揺動軸心
Claims (2)
- 刈取穀稈を挟持搬送するフィードチェーンと、
前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を扱胴によって脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置の後側に連設されると共に前記フィードチェーンから脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する排藁搬送装置と、が備えられたコンバインであって、
前記排藁搬送装置を支持すると共に揺動軸心周りで上下揺動可能な排藁フレームと、
前記排藁搬送装置の入力軸に動力を伝達するベルト伝動機構と、が備えられ、
前記ベルト伝動機構は、前記揺動軸心上に配置される駆動プーリと、前記入力軸に設けられる従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き付けられる伝動ベルトと、を有しているコンバイン。 - 前記ベルト伝動機構は、前記伝動ベルトに張力を付与するテンションプーリを有し、
前記テンションプーリは、前記排藁フレームに支持されている請求項1に記載のコンバイン。
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