JP2014057540A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取部の上昇に連動して刈取クラッチを入り状態から切り状態に切り換える連動操作系を少ない部品点数で構成する。
【解決手段】操作ワイヤWのインナワイヤ97の一方の端部を機体フレームAFに連結固定し、他方の端部を刈取クラッチGの第1断続アーム94Aに連結する。また、操作ワイヤWのアウタワイヤ98の一方の端部を刈取クラッチレバー33に連係し、他方の端部を第1中間アーム105Aに支持する。刈取クラッチレバー33を切り位置「切」から入り位置「入」に操作した場合にインナワイヤ97を緊張させる方向にアウタワイヤ98を変位させ、刈取部を上昇させた場合には、インナワイヤ97を弛緩させる方向にアウタワイヤ98の端部を変位させる構成を備えた。
【選択図】図14

Description

本発明は、刈取部に伝えられる動力の断続を行う刈取クラッチと、この刈取クラッチを人為的に操作する刈取クラッチレバーと、前記刈取部の上昇に連動して、入り状態にある前記刈取クラッチの切り操作を行う連動操作機構とを備えているコンバインに関する。
上記のように構成されたコンバインとして特許文献1には、刈取クラッチレバー(文献では手動操作レバー)によって刈取クラッチを操作する第1リリーズワイヤを備え、この第1リリーズワイヤのアウタ部の刈取クラッチ側の端部を支持する中継揺動アームを備え、この中継揺動アームにクラッチ入り方向への付勢力を作用させる付勢機構を備え、刈取部の上昇作動時に揺動する駆動アームと、この駆動アームの揺動力を中継揺動アームに伝える第2リリーズワイヤとを備えたオートクラッチが示されている。
この特許文献1では、刈取部の支持フレームにカム機構を備え、このカム機構のカム面(円弧面)に接触するローラ部を駆動アームの先端に備えており、刈取部の上昇時にカム機構のカム面からローラ部に作用する力で駆動アームを揺動させ、この揺動力を第2リリーズワイヤから中継揺動アームに伝えて揺動を行わせ、この揺動によって刈取クラッチの切り作動を実現するように連動操作機構が構成されている。
特開平10‐56855公報
特許文献1に記載されるオートクラッチは、カム機構と駆動アームとワイヤとを必要するため部品点数が増大しやすく、また、カム機構と駆動アームのローラ部との位置関係を設定し、駆動アームの揺動量に対するワイヤの操作量の関係を設定する等、中継揺動アームを揺動させるために高い精度が要求されるものであった。
このように部品点数が多いものではコストの上昇に繋がるだけでなく、組み立てに手間と時間が掛かるものとなる。また、複数の部品の組み立てに精度が要求されるものでは組み立ての後に調整の手間を必要とする等、生産性が良くなく改善の余地がある。
本発明の目的は、刈取部の上昇に連動して刈取クラッチを入り状態から切り状態に切換える連動操作系を少ない部品点数で合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、刈取部に伝えられる動力の断続を行う刈取クラッチと、この刈取クラッチを人為的に操作する刈取クラッチレバーと、前記刈取部の上昇に連動して、入り状態にある前記刈取クラッチの切り操作を行う連動操作機構とを備えているコンバインであって、
前記刈取クラッチレバーの操作力を前記刈取クラッチに伝える操作ワイヤが、インナワイヤと、アウタワイヤとを備えて構成され、前記インナワイヤの一端を機体フレームに連結固定し、このインナワイヤの他端を前記刈取クラッチの断続操作部材に連結し、前記アウタワイヤの一端を前記刈取クラッチレバーに対し連係機構により連係し、このアウタワイヤの他端を前記連動操作機構に連係すると共に、前記連係機構が、前記刈取クラッチレバーが入り位置へ操作された際に前記インナワイヤを緊張させる方向に前記アウタワイヤの一端を移動させ、前記連動操作機構が、前記刈取部が上昇した際に前記インナワイヤを弛緩させる方向に前記アウタワイヤの他端を移動させる点にある。
この構成によると、刈取部を下降させた状態で刈取クラッチレバーを入り位置に操作した場合には、連係機構がアウタワイヤの一端を、インナワイヤが緊張する方向に移動させる。この移動によりインナワイヤが断続操作部材を操作して刈取クラッチが入り状態に達する。また、刈取クラッチが入り状態で刈取部が上昇した場合には、連動操作機構がアウタワイヤの他端を、インナワイヤが弛緩させる方向に移動する。この移動によりインナワイヤの張力が低下して刈取クラッチが切り状態に達する。
このように、操作ワイヤを用いて刈取クラッチを操作するため、例えば、この操作にリンクやロッドを用いる構成と比較して構成が単純化する。
従って、刈取部の上昇に連動して刈取クラッチを入り状態から切り状態に切り換える連動操作系が少ない部品点数で合理的に構成された。
本発明は、前記連動操作機構が、前記機体フレームに対して揺動自在に支持され前記アウタワイヤの他端が連結する中間部材と、この中間部材に基端側が支持される棒状の作動部材と、前記刈取部に支持される規制部材とを備えて構成され、前記規制部材は、前記刈取部が設定高さ未満にある場合に前記作動部材の先端部に当接しない位置にあり、前記刈取部が前記設定高さを超えて上昇した場合に前記作動部材の先端部に当接して前記作動部材の長手方向に押圧力を作用させる位置に配置され、前記中間部材は、前記作動部材から作用する押圧力により揺動して、前記インナワイヤを弛緩させる方向に前記アウタワイヤの他方の端部を移動させても良い。
これによると、刈取クラッチが入り状態にある際に、刈取部が設定高さ未満である場合には、刈取部の規制部材に作動部材の先端が当接することがなく、刈取クラッチは入り状態を維持する。また、設定高さを超えて上昇した場合には、刈取部の規制部材に棒状の作動部材の先端が当接し、この作動部材の長手方向に作用する押圧力により中間部材を揺動させ、インナワイヤを弛緩させる方向にアウタワイヤ移動させる。これにより、刈取部の上昇に連動して刈取クラッチの切り操作が実現する。
本発明は、前記連係機構が、前記刈取クラッチレバーの操作に連係して、前記インナワイヤの一端の連結固定位置に対して変位する作動リンクで構成され、この作動リンクに対して前記アウタワイヤの他端部が連結されても良い。
これによると、刈取クラッチレバーを操作した場合には、連係機構を構成する作動リンクが、刈取クラッチレバーの操作に連係して作動リンクし、この変位によりアウタワイヤを移動させることが可能となる。これにより、インナワイヤを緊張させる状態と、弛緩させる状態とに切換えて刈取クラッチの断続が実現する。
本発明は、前記作動部材の先端部が接触する平坦なガイド部と、このガイド部の両側部から立ち上がる姿勢で形成される一対の案内壁と、前記ガイド部から突出する姿勢となる前記規制部材とでガイド部材が構成され、このガイド部材が前記刈取部の連結フレームに取り付けられても良い。
これによると、刈取部が上昇する際にはガイド部材の平坦なガイド部に作動部材の先端部が接触して規制部材の方向に相対移動し、この相対移動時にはガイド部材の先端部を一対の案内壁が案内することで、先端部を規制部材の方向に案内する。そして、作動部材の先端部が規制部材に当接して刈取クラッチの切り操作が実現する。
本発明は、前記作動部材が、前記中間部材に対して基端部が揺動支持部により揺動自在に支持されるロッド材と、このロッド材の先端に回転自在に支持されたローラとを備えて構成されても良い。
これによると、刈取部が昇降する際には、ロッド材が揺動支持部で揺動し、また、ローラがガイド部材のガイド面に接触して回転することにより、作動部材の円滑な作動を実現する。
本発明は、前記揺動支持部を中心にした揺動により前記ロッド材の先端側を前記規制部材に当接しない待避姿勢に操作した際に、前記ロッド材を挟持することにより前記待避姿勢を保持するホルダを備えても良い。
これによると、ロッド材をホルダに挟持することで、ロッド部材の先端が規制部材に当接しない待避姿勢に保持されることになり、刈取部が上昇した場合でも、刈取クラッチを入り状態に維持できる。
本発明は、前記ロッド材の先端側を持ち上げて前記待避姿勢に人為操作するためのグリップが前記ロッド材の先端側に備えられても良い。
これによると、作業者がグリップを握ることにより、ロッド材を待避姿勢の保持することや、この保持を解除してロッド材を機能姿勢に設定することが可能となる。
コンバインの全体の左側面図である。 コンバインの全体の右側面図である。 コンバインの全体の平面図である。 運転部の平面図である。 サイドパネルの後方のレバー配置を示す斜視図である。 操縦塔の一部切り欠き側面図である。 アームレストを示す正面図である。 ブザーの配置を示す分解斜視図である。 フットレストの平面図である。 フットレストの支持構造を示す分解斜視図である。 排出クラッチレバーが入り状態にある場合の連係を示す側面図である。 排出クラッチレバーが切り状態にある場合の連係を示す側面図である。 排出クラッチの構成を示す正面図である。 刈取クラッチレバーが切り位置にある状態での操作ワイヤと刈取クラッチとの関係を示す側面図である。 刈取クラッチレバーが入り位置にある状態での操作ワイヤと刈取クラッチとの関係を示す側面図である。 連動操作機構で刈取クラッチが切り操作された状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔コンバインの全体構成〕
図1〜図3に示すように、左右一対のクローラ走行装置1によって走行する走行機体Aの前端に昇降シリンダ2の作動により昇降自在に刈取部Bを備えると共に、走行機体Aの前部に運転者が搭乗する運転部Cを備え、走行機体Aに対して刈取部Bから刈取穀稈が供給される脱穀装置Dと、この脱穀装置Dで選別された穀粒を貯留する穀粒タンクEとを備えて自脱型のコンバインが構成されている。
このコンバインは、収穫作業時に刈取部Bと脱穀装置Dとを駆動した状態で走行機体Aを前進させることにより刈取部Bで穀稈の株元を切断して穀稈の刈り取りを行い、刈り取った穀稈を脱穀装置Dに搬送して脱穀処理を行い、この脱穀装置Dの脱穀処理により得られた穀粒を穀粒タンクEに貯留する処理が行われる。
このコンバインは、走行機体Aに備えたエンジン3の駆動力を、無段変速装置(図示せず)を介して伝動ケース4に伝え、この伝動ケース4から左右のクローラ走行装置1に伝える走行伝動系を備えている。また、このコンバインでは伝動ケース4からの駆動力を刈取部Bに伝える刈取伝動系と、エンジン3からの駆動力を脱穀装置Dに伝える伝動系とを備えている。
刈取部Bは、植立穀稈の分草を行う複数の分草具5と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置6と、植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置7と、この刈取装置7で株元が切断された穀稈を搬送して脱穀装置DのフィードチェーンFCに供給する搬送装置8とを備えている。
脱穀装置Dでは、刈取部Bから供給される刈取穀稈をフィードチェーンFCの搬送により扱室に供給することにより扱室内で回転する扱胴9により扱き処理が行われる。この扱き処理により得られた処理物は、扱室下部の受網を漏下して揺動選別板10の上面に供給され、この揺動選別板10の揺動と、唐箕11から供給される選別風とにより選別され穀粒を得る。このように得られた穀粒は、搬送装置により穀粒タンクEに搬送され貯留される。
脱穀装置Dの後部位置には、フィードチェーンFCの搬送終端位置から排出される排ワラを細断して地面に放出する排ワラカッター12が備えられている。この排ワラカッター12は、排ワラが排出される経路より低いレベルに配置され、この排ワラカッターに排ワラを供給する細断姿勢と、この細断カッターに排ワラを供給せず直接地面に排出する排出姿勢とに切換自在な経路切換板13が、排ワラカッター12の上方位置に配置されている。
排ワラカッター12は、走行機体Aの横方向に沿う姿勢の一対の駆動軸に円盤状となる複数の回転カッターを備え、夫々の駆動軸を逆方向に駆動することで複数の回転カッターの間に排ワラを引き込む形態で、この回転カッターの間で排ワラを細断して下方に放出する作動を行う。また、経路切換板13は、後端側に備えた横向き姿勢の切換軸芯Pを中心にして前端側を上方に持ち上げる細断姿勢と、前端側を下げることで、その上面に排ワラを通過させる排出姿勢とに切換自在に支持されている。
穀粒タンクEに貯留された穀粒を排出するため、この穀粒タンクEの底部に底スクリュー15を備えている。また、この穀粒タンクEの後部位置には、底スクリュー15から排出された穀粒を縦スクリュー16Sにより上方に搬送する縦搬送ケース16と、この縦搬送ケース16で搬送される穀粒を、横スクリュー17Sにより略水平方向に搬送する横搬送ケース17とで構成されるアンローダが備えられている。
このアンローダは、縦スクリュー16Sの軸芯と一致する縦軸芯Yを中心として旋回自在に支持されると共に、この旋回を行わせる旋回モータ18を備えている。また、縦搬送ケース16の上端部の横軸芯Zを中心として揺動自在に横搬送ケース17が支持され、この上下方向へ揺動を行わせるように伸縮作動する電動型のリフトシリンダ19が備えられている。この構成から、旋回モータ18の駆動によりアンローダでの穀粒の排出方向を変更し、リフトシリンダ19の駆動により穀粒の排出レベルの変更できる。
〔運転部〕
図4〜図6に示すように、運転部Cには運転者が搭乗するデッキ21と、運転者が着座する運転座席22とが備えられると共に、運転座席22の前方位置に操縦塔23が配置されている。操縦塔23の上面にはメータ類が備えられると共に、上方に突出する形態で操縦レバー24を備えている。デッキ21の上面側で操縦塔23の後方位置にはブレーキペダル25と、掻込ペダル26と、フットレスト27とが配置されている。尚、前述したエンジン3は運転座席22の下側に配置されている。
尚、ブレーキペダル25は踏み込み操作により左右のクローラ走行装置1に制動力を作用させることで走行機体Aの停車を行う。掻込ペダル26は、踏み込み操作により刈取部Bや脱穀装置Dの稼動状態を維持したままクローラ走行装置1に伝えられる動力だけを遮断することで走行機体Aを停車させた状態で刈取部Bの刈取穀稈の脱穀装置Dへの搬送を可能にする。
運転座席22の側方位置のサイドパネル30には、主変速レバー31と、副変速レバー32と、刈取クラッチレバー33と、脱穀クラッチレバー34とが備えられている。これらは、サイドパネル30の上面のガイドプレートに形成されたガイド孔に挿通する状態に配置されている。
更に、サイドパネル30より後方位置には、排出クラッチレバー35と、唐箕風量調節レバー36と、排ワラ経路切換レバー37とが配置されると共に、この近傍位置に旋回スイッチSW1と、昇降スイッチSW2とが配置されている。尚、唐箕風量調節レバー36と排ワラ経路切換レバー37とを案内するリヤパネル38がサイドパネル30より高いレベルに形成されている。排出クラッチレバー35を案内するサブパネル39の上面レベルがリヤパネル38より低く設定されている。また、旋回スイッチSW1を操作した場合には、旋回モータ18の駆動により縦軸芯Yを中心にして縦搬送ケース16を旋回させ穀粒の排出方向を設定できる。また、昇降スイッチSW2を操作した場合には、リフトシリンダ19の駆動により横軸芯Zを中心として横搬送ケース17を昇降させ穀粒の排出高を設定できる。
〔運転部:操縦塔関係〕
図4、図6、図7に示すように、操縦レバー24は、非操作状態で中立姿勢を維持すると共に、左右方向の何れかに操作した場合には、左右の操向クラッチ機構(図示せず)のうち操作に対応したもの(例えば、右側に操作した場合には右側の操向クラッチ機構)を遮断して走行機体Aの操向を実現する。また、この操縦レバー24を前後方向へ操作した場合には昇降制御弁(図示せず)を操作して昇降シリンダ2に対する作動油の給排を行い刈取部Bの昇降を実現する。
操縦塔23には、その両端部分が操縦塔の両側部に連結し、中間部分が水平姿勢となる補助フレーム40が備えられ、この補助フレーム40のうち、操縦レバー24の後方位置には、運転者が操縦レバー24を握った状態で、その手を支持するように樹脂やゴムのように可撓性の素材で構成されるアームレスト41が備えられている。このアームレスト41は、前後方向に幅広で、作業者の手を支持する支持面41Aが、やや前下がりとなる傾斜面に形成されている。
図6、図8に示すように、操縦塔23は全面にフロントプレート42を備え、このフロントプレート42の左右の両側を後方に折り曲げると共に、この折り曲げ部に連なる位置にフランジ部42Aを形成しており、このフランジ部42Aに対して着脱自在にリヤプレート44を備えている。リヤプレート44は、フロントプレート42のフランジ部42Aに連結する連結部44Aが左右に形成され、この左右の連結部44Aをフランジ部42Aに重ね合わせ、複数のビス43で連結されている。この構成から操縦塔23には制御機器(図示せず)と、アラーム音を発生させるブザー45とを収容する内部空間が形成される。
左側のフランジ部42Aにビス43により中間ブラケット46を支持し、この中間ブラケット46に対してブザー45が支持されている。この構成から内部空間においてリヤプレート44より少し前方位置にブザー45に配置される。また、リヤプレート44にはブザー45の音声発生面45Aと対応する位置にブザー45と同じサイズの開口44Bが形成されている。
これにより、ブザー45の音声発生面45Aからのアラーム音をリヤプレート44の開口44Bを介して運転座席22の方向に直接的に送り出し、運転者に認識させ易くしている。尚、ブザー45は、穀稈の搬送系に詰まりが発生した場合や、エンジン3がオーバーヒートした場合等の異常時に作動する。
デッキ21は走行機体Aの前部のフレームの上面に載せ付ける形態で着脱自在に備えられるプレート状部材で構成され、図6、図9、図10に示すように、デッキ21を構成するプレートの上面に固設された一対のブラケット50に対して、使用姿勢と収納姿勢との2姿勢に切換自在にフットレスト27が支持されている。このフットレスト27は、横方向での中央位置に掻込ペダル26が配置される切り欠き部を形成した形状に成形され、両側部を下方に折り曲げた側壁部27Aが一体的に形成されている。
左右のブラケット50には、対向する方向に向けて平行姿勢で第1支持ピン51と第2支持ピン52とを備えると共に、規制プレート53を備えている。フットレスト27の両側の側壁部27Aには、第1支持ピン51が挿通する長孔27Cが形成されている。
側壁部27Aに対して長孔27Cを形成しているため、フットレスト27がブラケット50に対してスライド移動自在に構成され、使用姿勢では、第1支持ピン51が運転座席22の方向に最も突出した位置で、側壁部27Aの下端縁が第2支持ピン52に当接することでフットレスト27の突出端側(後端側)ほど低くなる、緩やかな傾斜姿勢に維持される。
また、フットレスト27の突出端側を持ち上げた場合には、フットレスト27の自重により、長孔27Cにガイドされる状態でフットレスト27が下方に変位し、基端側が規制プレート53に当接することで図6に仮想線で示す収納姿勢に維持される。
〔運転部:サイドプレートのレバー関係〕
図4に示すように、主変速レバー31は無段変速装置(図示せず)の変速操作することにより、走行を停止させる中立位置Nと、前進速度の増速を行う前進変速域Fと、後進速度の増速を行う後進変速領域Rとに無段階の変速を可能にする。副変速レバー32は伝動ケース4の内部の副変速装置(図示せず)を変速操作することにより、走行速度を複数段に変速する。
刈取クラッチレバー33は、図14に示す刈取クラッチGを操作する刈取部Bに駆動力を伝える入り位置「入」と、刈取部Bへの駆動力を遮断する切り位置「切」とに操作自在に構成されている。
脱穀クラッチレバー34は、エンジン3から脱穀装置Dに駆動力を伝える入り位置「入」と、脱穀装置Dへの駆動力を遮断する切り位置「切」とに操作自在に構成されている。エンジン3の駆動力を脱穀装置Dに伝える伝動系には脱穀クラッチ(図示せず)を備えており、脱穀クラッチレバー34は脱穀クラッチの断続操作を行う。
図5に示すように、排出クラッチレバー35は、穀粒タンクEに貯留された穀粒をアンローダにより排出する入り位置「入」と、アンローダを停止させる切り位置「切」とに切換自在に構成されている。
唐箕風量調節レバー36は、複数の調節位置に設定可能である。つまり、エンジン3から唐箕11に駆動力を伝える伝動系には、唐箕11の駆動軸に伝えられる駆動力を変速する変速装置(図示せず)を備えており、唐箕風量調節レバー36を、複数の調節位置の何れかに設定することにより変速装置を変速操作して、調節位置に対応した風量の選別風を得る。排ワラ経路切換レバー37は、排ワラを切断せずに排出する「排出」位置と、排ワラを排ワラカッター12に供給して細断する「細断」位置とに切換自在に構成され、この排ワラ経路切換レバー37の切換操作により経路切換板13が対応する位置に設定される。
排出クラッチレバー35は、図11、図12に示すように、機体側の中間フレーム56に対してレバー軸57の揺動軸芯Qを中心に揺動自在に支持されている。中間フレーム56にはレバー軸57と平行姿勢となるアーム軸58を中心に揺動自在に天秤型アーム59と、この天秤型アーム59と一体的に揺動する操作アーム60とが支持され、この天秤型アーム59の一方の端部と、排出クラッチレバー35に形成したアーム部35Aとが連係ロッド61により連係されている。尚、天秤型アーム59と操作アーム60とは、アーム軸58に対して回転自在に外嵌するスリーブ58Aに対して溶接固定されることで一体的に揺動する。
また、天秤型アーム59の他方の端部と中間フレーム56との間にはコイルスプリング型の復帰バネ62を備え、排出クラッチレバー35が切り位置「切」にある状態で、排出クラッチレバー35に形成された当接片35Bに当接してON操作されるレバーセンサ63が中間フレーム56に備えられている。
この構成により、排出クラッチレバー35が切り位置「切」にある場合には、図11に示す如く、復帰バネ62の付勢力が、天秤型アーム59と、連係ロッド61とから排出クラッチレバー35に作用することにより、この排出クラッチレバー35は切り位置「切」に保持される。この状態では、操作アーム60の揺動端は下方に変位した位置に維持され、当接片35Bの当接により、レバーセンサ63がON状態となる。
次に、排出クラッチレバー35を入り位置「入」に操作した場合には、排出クラッチレバー35の揺動に伴い連係ロッド61が引き操作され、操作アーム60を揺動させ、これに連係して操作アーム60の揺動端を上方に変位させる。
また、排出クラッチレバー35が入り位置「切」にある状態では、連係ロッド61は、レバー軸57の揺動軸芯Qの上方に位置し、付勢力は図11において反時計回りに作用する。これにより、排出クラッチレバー35には「切」方向に付勢力が作用し、排出クラッチレバー35の当接片35Bがレバーセンサ63に当接する状態が維持される。また、排出クラッチレバー35が、切り位置「入」に操作された場合には、連係ロッド61がレバー軸57の揺動軸芯Qの下方まで変位する。これにより、連係ロッド61には復帰バネ62の付勢力が継続して作用するが、この付勢力は、図12において時計回りに作用することになり、排出クラッチレバー35は切り位置「切」に保持される。
図13に示すように、穀粒タンクEの底スクリュー15にエンジン3からの駆動力を伝える伝動状態と、駆動力を遮断する遮断状態とに切換自在な排出クラッチHが、穀粒タンクEの下部位置に配置されている。
この排出クラッチHは、底スクリュー15のスクリュー軸15Aに連結する従動側プーリ65と、エンジン3の駆動力が伝えられる駆動側プーリ66と、この従動側プーリ65と駆動側プーリ66とに巻回するに伝動ベルト67とを備え得ると共に、伝動ベルト67に張力を作用させるように、揺動アーム68の揺動端に支承された伝動プーリ69を備えて構成されている。
揺動アーム68は、揺動軸68Aを中心にして揺動自在に支持され、この揺動アーム68には縦向き姿勢のテンションロッド70が連結し、このテンションロッド70の上端に緩衝バネ71が連結し、この緩衝バネ71の上端が操作アーム60の揺動端に連結している。また、駆動側プーリ66は、ギヤケース72に支承され、駆動側プーリ66に対してエンジン3からの駆動力を、ギヤケース72を介して伝える受動プーリ73が、ギヤケース72に備えられている。
この構成により、排出クラッチレバー35が切り位置「切」にある場合には操作アーム60の揺動端が下方に変位しているため、揺動アーム68は自重により下方の位置にあり、排出クラッチHは「切」状態を維持する。このように排出クラッチレバー35が切り位置「切」にある場合には、復帰バネ62の付勢力により、排出クラッチレバー35が切り位置「切」に保持されるため、レバーセンサ63が検出状態を維持し、誤検出を招くこともない。
次に、排出クラッチレバー35を入り位置「入」に操作した場合には、この操作に連係して操作アーム60の揺動端が上方に変位し、テンションロッド70を引き上げ、揺動アーム68を揺動させることで伝動プーリ69が伝動ベルト67に張力を作用させる。その結果、排出クラッチHが「入」状態に達しエンジン3からの駆動力を、穀粒タンクEの底スクリュー15からアンローダに伝え、穀粒タンクEの穀粒の排出を実現する。
また、排出クラッチレバー35が入り位置「入」に操作された場合には、復帰バネ62の付勢力により、排出クラッチレバー35が入り位置「入」に保持される。
〔刈取部・刈取クラッチ〕
図1、図14〜図16に示すように、刈取部Bは、機体フレームAFの前端部の刈取部支持台80に対し横向き姿勢の主軸芯Xを中心にして揺動自在に支持される丸パイプ状の支持フレーム81と、この支持フレーム81から前方斜め下降に突出するパイプ状の主フレーム82と、この主フレーム82の下端位置に連結する横向き姿勢でパイプ状の前部フレーム83と、この前部フレーム83の一方の端部から上方に伸びる姿勢で引起装置6に駆動力を伝える伝動フレーム84とを備えると共に、主フレーム82の上端と引起装置6の上端部分とを連結する連結フレーム85を備えている。
支持フレーム81には伝動軸81Aが内装され、この伝動軸81Aのうちエンジン側の端部に入力プーリ87が備えられている。刈取部Bは、伝動軸81Aからの駆動力を主フレーム82の内部の伝動軸(図示せず)と、前部フレーム83の内部の伝動軸(図示せず)と、伝動フレーム84の内部の伝動軸(図示せず)とに順次伝える伝動系が構成され、この伝動系からの駆動力が引起装置6と刈取装置7と搬送装置8とに伝えられる。
伝動ケース4の上部側面に走行速度に同期した回転力を取り出す出力プーリ88が備えられ、この出力プーリ88と、前述した入力プーリ87とに亘って無端ベルト89が巻回されている。この無端ベルト89に張力を作用させる伝動位置と、張力を解除する動力遮断位置とに切換自在なテンションプーリ90がテンションアーム91の揺動端に回転自在に支承されている。
機体フレームAFに対し横向き姿勢のアーム支軸92が支持され、このアーム支軸92を中心に揺動自在にテンションアーム91が支持されている。このテンションアーム91の揺動端にテンションプーリ90が支承され、このテンションアーム91には操作部91Aが形成されている。また、機体フレームAFに対し横向き姿勢の下部支軸93が支持され、この下部支軸93を中心に揺動自在に一体的に揺動する第1断続アーム94Aと第2断続アーム94Bが支持されている。第1断続アーム94Aで刈取クラッチGの断続操作部材が構成され、第2断続アーム94Bと、テンションアーム91の操作部91Aとが下部ロッド95により連係されている。
入力プーリ87と出力プーリ88と、無端ベルト89と、テンションアーム91に支持されたテンションプーリ90とでベルトテンション式の刈取クラッチGが構成されている。このコンバインでは、刈取クラッチレバー33の操作力を、第1断続アーム94Aに伝える操作ワイヤWを備えており、刈取クラッチレバー33の操作により刈取クラッチGの断続を行う。刈取クラッチGが入り状態にある状況で、刈取部Bを上昇させた場合には、この上昇に連係しての刈取クラッチGの切り操作を行い、この後に、刈取部Bを下降させた場合には、刈取クラッチGの入り操作を行う連動操作機構Kを備えている。この連動操作機構Kはオートクラッチとも称せられるものであり、この連動操作機構Kの詳細を以下に説明する。
〔連動操作機構〕
刈取部Bが収穫作業を行う高さ未満まで下降した状態で刈取クラッチレバー33を入り位置「入」に操作した場合には、前述したように刈取クラッチGが入り操作される。この入り状態で、刈取部Bを設定高さまで上昇させた場合に、連動操作機構Kが刈取クラッチレバー33を入り位置「入」に維持したまま刈取クラッチGが切り操作される。この後、刈取部Bを設定高さ未満まで下降させた場合に連動操作機構Kが刈取クラッチGを入り状態に復帰させる。
操作ワイヤWは、変形自在なインナワイヤ97と、このインナワイヤ97を長手方向に移動自在に挿通するチューブ状で変形自在なアウタワイヤ98とで構成されている。この操作ワイヤWは一方の端部側を前側に、他方の端部側を後側に配置すると共に、中間部分が上方に湾曲する形態で配置されている。
横向き姿勢の作動軸100に刈取クラッチレバー33の基端が連結し、この作動軸100と一体的に揺動する作動アーム101の揺動端に連係機構としての作動リンク102の上端が揺動自在に連結している。刈取クラッチレバー33は、保持機構(図示せず)によって入り位置「入」と切り位置「切」とに保持される。図14に示す如く刈取クラッチレバー33が切り位置「切」に設定されている場合には作動リンク102の揺動端が作動軸100と略等しい高さにあり、これに支持される作動リンク102は低いレベルにある。従って、図15に示す如く刈取クラッチレバー33が入り位置「入」に設定された場合には、作動リンク102の揺動端が作動軸100より高い位置に達し、これに支持されている作動リンク102も高い位置に引き上げられる。
機体フレームAFに連結する側部フレーム103が運転部Cの側部に配置され、この側部フレーム103に連結する側部プレート103Aに対して横向き姿勢の中間軸104が固設されている。この中間軸104を中心にして一体的に揺動する中間部材としての第1中間アーム105Aと第2中間アーム105Bとが備えられ、第1中間アーム105Aの揺動端を上方に引き上げる方向に付勢力を作用させるコイルバネ106が備えられている。
インナワイヤ97の一方の端部が側部フレーム103に連結し、このインナワイヤ97の他方の端部が、第1断続アーム94Aに連結している。また、アウタワイヤ98の一方の端部が作動リンク102の下端に支持され、このアウタワイヤ98の他方の端部が、第1中間アーム105Aに支持されている。
刈取部Bの連結フレーム85は、中間部が上方に持ち上がる逆U字状に成形されると共に、前端が引起装置6の後面に連結し、後端が支持フレーム81に連結しており、刈取部Bの昇降に伴い上下に揺動する。この連結フレーム85の後部の後面側にガイド部材110が備えられ、このガイド部材110と、第2中間アーム105Bとの間に作動部材Tが介装されている。この作動部材Tと、ガイド部材110とで本発明の連動操作機構Kの主要部分が構成されている。
ガイド部材110は、連結フレーム85の後面に沿う姿勢(前側ほど上方に向かう傾斜姿勢)で平坦なガイド部110Aと、このガイド部110Aの両側部から立ち上がる姿勢でこの両側部に配置される左右一対の案内壁110Bと、ガイド部110Aの上端においてガイド部110Aから突出する姿勢となる規制部材110Cとを一体的に形成した構造を有している。このガイド部材110は刈取部Bの連結フレーム85の上面に対して溶接等の技術により取り付けられている。
作動部材Tは、ロッド材111と、この先端のネジ部に螺合する軸受ブロック112と、この軸受ブロック112を固定するためにネジ部に螺合する固定ナット113と、軸受ブロック112に対して横向き姿勢の支軸114により回転自在に支持されたローラ115とを備えると共に、ロッド材111の基端部に連結する連結プレート116を備えている。
連結プレート116が横向き姿勢の連結ピン118(揺動支持部の一例)により第2中間アーム105Bに揺動自在に連結され、この連結によりロッド材111等の自重によりローラ115がガイド部材110のガイド部110Aに接触して機能姿勢に達するように作動部材Tが構成されている。軸受ブロック112の上面側でロッド材111の先端側となる位置には作業者が握って操作可能なグリップ119が形成され、側部プレート103Aには、ロッド材111を挟持可能なバネ板製のホルダ120が備えられている。
ホルダ120は、ロッド材111を抱き込むように二股状に成形されたバネ板材で構成され、作業者がグリップ119を握ってロッド材111を挟持位置に送り込むことで挟持状態に達し、図15に二点鎖線で示すように、ローラ115はガイド部材110から離間する待避姿勢に保持される。また、この逆の操作によりロッド材111をホルダ120から分離させ、図14、図15等に示すように、ローラ115をガイド部材110のガイド部110A上面に接触させる機能姿勢に復帰させる状態に達する。
この構成から、刈取部Bが設定高さ未満にある状態で、刈取クラッチレバー33が切り位置「切」にある場合には、インナワイヤ97が弛緩する状態にあるため、図14に示すようにテンションアーム91にインナワイヤ97からの力は作用しない。そして、テンションプーリ90が動力遮断位置にあるため、無端ベルト89には張力が作用せず刈取クラッチGは切り状態となる。また、このように刈取部Bが設定高さ未満にある場合には、作動部材Tのローラ115はガイド部材110の規制部材110Cに当接しない位置にある。
この状態において、図15に示すように、刈取クラッチレバー33を入り位置「入」に操作した場合には、作動リンク102が全体的に上方に変位し、この変位に伴いアウタワイヤ98の一方の端部を持ち上げる方向に変位する。これに対し、インナワイヤ97の一方の端部が側部フレーム103に固定されているため、アウタワイヤ98の上方への変位に伴いインナワイヤ97の一方の端部がアウタワイヤ98の一方の端部から引き出される方向に相対移動する。また、アウタワイヤ98の他方の端部が第2中間アーム105Bに支持されているため、このアウタワイヤ98の中間部分(湾曲している部分)が上方に変位することになり、このアウタワイヤ98の内部に挿通するインナワイヤ97もアウタワイヤ98と共に上方に変位し、結果としてインナワイヤ97を緊張させる。
このようにインナワイヤ97に張力が作用する場合には、前述のようにアウタワイヤ98の一方の端部から引き出されたインナワイヤ97の引出長さに見合う長さのインナワイヤ97が、アウタワイヤ98の他方の端部に引き込まれる。これにより、インナワイヤ97の張力を第1断続アーム94Aに作用させ、テンションアーム91の揺動によりテンションプーリ90を伝動位置に変位させる。この変位の結果、無端ベルト89に圧接させて無端ベルト89に張力を作用させるため、刈取クラッチGは入り状態に達し、刈取部Bはエンジン3から伝えられる駆動力により作動を開始する。
また、ロッド材111が機能姿勢に設定され、刈取クラッチGが入り状態にある状況で刈取部Bを上昇させた場合には、この上昇に伴い作動部材Tのローラ115が回転する状態で、このローラ115がガイド部材110のガイド部110Aに沿って規制部材110Cに接近する方向に移動する。そして、状態で図16に示すように、刈取部Bが設定高さに達する直前にガイド部材110の規制部材110Cに作動部材Tのローラ115が当接し、この当接による押圧力が作動部材Tの長手方向に作用することにより、コイルバネ106の付勢力に抗して第1中間アーム105Aと第2中間アーム105Bと反時計方向に揺動させる。
この後に刈取部Bが設定高さまで上昇すると、第1中間アーム105Aの揺動により、アウタワイヤ98の他方の端部を下方に変位させインナワイヤ97を弛緩させる。このようにインナワイヤ97が弛緩することにより、第1断続アーム94Aと第2断続アーム94Bとが時計方向に揺動し、テンションアーム91をクラッチ切り方向に揺動させ、テンションプーリ90が動力遮断位置まで変位する。この変位の結果、無端ベルト89に張力が作用せず、刈取クラッチGは切り状態に達し、刈取部Bは停止する。
連動操作機構Kにより刈取クラッチGが切り状態に達した後に、刈取部Bを設定高さ未満まで下降させた場合には、ロッド材111が自身の長手方向に沿って、前述とは逆方向に変位する。この場合、作動部材Tのローラ115が回転する状態で、このローラ115がガイド部材110のガイド部110Aに沿って規制部材110Cから離間する方向に移動する。そして、コイルバネ106の付勢力により第1中間アーム105Aと第2中間アーム105Bとが時計方向に揺動する。この揺動の結果、インナワイヤ97に張力が作用し刈取クラッチGが入り状態に復帰するのである。
また、刈取部Bを作業レベルまで下降させた状態において、作業者がグリップ119を握り作動部材Tのロッド材111を上方に引き上げた場合には、このロッド材111が連結ピン118を中心にして揺動して待避姿勢に達する。この待避姿勢でロッド材111をホルダ120に挟持してロッド材111を待避姿勢に保持した場合には、刈取部Bが上昇した場合でも、ガイド部材110の規制部材110Cに対してロッド材111の先端のローラ115が当接することがなく、刈取クラッチGを入り状態に維持できる。
この後に、刈取部Bが作業レベルにある状態で、作業者がグリップ119を握って下方に操作することでロッド材111はホルダ120から分離し、待避姿勢から機能姿勢に復帰する。尚、ロッド材111を機能姿勢に復帰させる場合には、ロッド材111の先端のローラ115をガイド部材110の一対の案内壁110Bの間で、ガイド部110Aに接触させる位置に導入することになる。このようにロッド材111を機能姿勢に復帰させた後に刈取部Bを上昇させた場合には、ロッド材111の先端のローラ115が規制部材110Cに当接して刈取クラッチGの切り操作を実現する。
尚、この連動操作機構Kでは、ロッド材111のネジ部に螺合する軸受ブロック112を回転させることにより、このロッド材111に対するローラ115の突出量を調節することが可能である。従って、ローラ115の突出量を調節し固定ナット113で固定することにより、刈取クラッチGを切り操作する刈取部Bの設定高さを人為的に調節することも可能となる。
〔実施形態の作用・効果〕
このような構成から、刈取クラッチレバー33の操作に連係して操作ワイヤWのアウタワイヤ98の一方の端部を変位させインナワイヤ97を緊張させる状態と、弛緩させる状態とに切り換えて刈取クラッチGの断続を行うため、リンクやロッドを用いて刈取クラッチGを操作するものと比較して構成が単純化する。
刈取部Bの昇降に連係して連動操作機構Kが操作ワイヤWのアウタワイヤ98の他方の端部を変位させることにより刈取クラッチGの断続を行うため、専用の操作部材を備えずとも、刈取クラッチGの断続が可能となる。連動操作機構Kとしてロッド材111とローラ115とを有する作動構造を用いることにより、刈取クラッチGを操作する構成が単純になり、円滑な作動を実現し構成も簡素化する。
また、連動操作機構Kのロッド材111をホルダ120に挟持した場合には、連動操作機構Kによる刈取クラッチGの断続を回避できるため、刈取部Bを上昇させた状態でも刈取部Bの搬送装置8を継続的に作動させ、刈取穀稈を脱穀装置Dに供給することが可能となる。
運転座席22の左後方位置に排出クラッチレバー35と、唐箕風量調節レバー36と、排ワラ経路切換レバー37とを並列する位置に配置しているため、これらのレバーの操作を容易に行える。
フットレスト27の姿勢の変更により、必要な場合には使用姿勢に設定することでフットレスト27に足を載せて作業を行え、使用しない場合には収納姿勢に設定することでデッキ21を広く使用できる。特に、機体フレームAFからデッキ21を取り外すことにより、デッキ21と共にフットレスト27を取り外すことになり、メンテナンスを容易に行える。
操縦レバー24を操作する場合には、アームレスト41に手を載せることにより、作業者の疲れを抑制できる。また、ブザー45の音声発生面45Aを操縦塔23のリヤプレート44の開口44Bを介して後方に露出させているので、運転者がアラーム音を良好に認識できる。
本発明は、走行機体に昇降自在に刈取部を備え、この刈取部の駆動と停止とを行う刈取クラッチを備えたコンバインとして普通型のコンバインにも利用することができる。
33 刈取クラッチレバー
85 連結フレーム
94A 断続操作部材(第1断続アーム)
97 インナワイヤ
98 アウタワイヤ
102 連係機構・作動リンク
105A 中間部材(第1中間アーム)
105B 中間部材(第2中間アーム)
110 ガイド部材
110A ガイド部
110B 案内壁
110C 規制部材
111 ロッド材
115 ローラ
118 揺動支持部(連結ピン)
119 グリップ
120 ホルダ
AF 機体フレーム
B 刈取部
G 刈取クラッチ
K 連動操作機構
T 作動部材
W 操作ワイヤ

Claims (7)

  1. 刈取部に伝えられる動力の断続を行う刈取クラッチと、この刈取クラッチを人為的に操作する刈取クラッチレバーと、前記刈取部の上昇に連動して、入り状態にある前記刈取クラッチの切り操作を行う連動操作機構とを備えているコンバインであって、
    前記刈取クラッチレバーの操作力を前記刈取クラッチに伝える操作ワイヤが、インナワイヤと、アウタワイヤとを備えて構成され、
    前記インナワイヤの一端を機体フレームに連結固定し、このインナワイヤの他端を前記刈取クラッチの断続操作部材に連結し、前記アウタワイヤの一端を前記刈取クラッチレバーに対し連係機構により連係し、このアウタワイヤの他端を前記連動操作機構に連係すると共に、
    前記連係機構が、前記刈取クラッチレバーが入り位置へ操作された際に前記インナワイヤを緊張させる方向に前記アウタワイヤの一端を移動させ、前記連動操作機構が、前記刈取部が上昇した際に前記インナワイヤを弛緩させる方向に前記アウタワイヤの他端を移動させるコンバイン。
  2. 前記連動操作機構が、前記機体フレームに対して揺動自在に支持され前記アウタワイヤの他端が連結する中間部材と、この中間部材に基端側が支持される棒状の作動部材と、前記刈取部に支持される規制部材とを備えて構成され、
    前記規制部材は、前記刈取部が設定高さ未満にある場合に前記作動部材の先端部に当接しない位置にあり、前記刈取部が前記設定高さを超えて上昇した場合に前記作動部材の先端部に当接して前記作動部材の長手方向に押圧力を作用させる位置に配置され、
    前記中間部材は、前記作動部材から作用する押圧力により揺動して、前記インナワイヤを弛緩させる方向に前記アウタワイヤの他方の端部を移動させる請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記連係機構が、前記刈取クラッチレバーの操作に連係して、前記インナワイヤの一端の連結固定位置に対して変位する作動リンクで構成され、この作動リンクに対して前記アウタワイヤの他端部が連結されている請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記作動部材の先端部が接触する平坦なガイド部と、このガイド部の両側部から立ち上がる姿勢で形成される一対の案内壁と、前記ガイド部から突出する姿勢となる前記規制部材とでガイド部材が構成され、このガイド部材が前記刈取部の連結フレームに取り付けられている請求項2又は3記載のコンバイン。
  5. 前記作動部材が、前記中間部材に対して基端部が揺動支持部により揺動自在に支持されるロッド材と、このロッド材の先端に回転自在に支持されたローラとを備えて構成されている請求項2〜4のいずれか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記揺動支持部を中心にした揺動により前記ロッド材の先端側を前記規制部材に当接しない待避姿勢に操作した際に、前記ロッド材を挟持することにより前記待避姿勢を保持するホルダを備えている請求項5記載のコンバイン。
  7. 前記ロッド材の先端側を持ち上げて前記待避姿勢に人為操作するためのグリップが前記ロッド材の先端側に備えられている請求項6記載のコンバイン。
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