JP4073374B2 - 乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法 - Google Patents

乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃棄物の乾留ガス化焼却処理装置が自動運転中に停止したときの再始動方法に関するものである。
従来、廃タイヤ等の廃棄物を焼却処理する装置として、例えば、廃棄物を収納すると共に、該廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめる乾留炉と、該乾留炉から導入される可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉とを備える乾留ガス化焼却処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
前記乾留ガス化焼却処理装置では、まず、酸素供給源から前記乾留炉内に酸素を供給して、該乾留炉内に収容した該廃棄物の一部を燃焼させ、その燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留することにより、可燃性ガスを生成させる。そして、前記ガス化炉内に生成した可燃性ガスを、前記燃焼炉に導入して完全燃焼させる。
このとき、前記乾留炉への酸素の供給は、前記燃焼炉における可燃性ガスの燃焼温度が上昇傾向にあれば酸素の供給量を低減し、該燃焼温度が下降傾向にあれば酸素の供給量を増大させる。この結果、前記燃焼炉における可燃性ガスの燃焼温度を予め設定された所定の燃焼温度に略一定に維持するために必要な可燃性ガスを生成させるように乾留炉における乾留ガス化を制御して、前記乾留ガス化焼却処理装置を自動運転することができる。
前記乾留ガス化焼却処理装置は、例えば、該装置の設置現場に設けられた操作センタの記憶装置に自動運転プログラムを記憶させておくことにより、該自動運転プログラムに従って前記自動運転を行うことができる。また、前記操作センタと、インターネット、ISDN等のネットワークを介して接続されている監視センタのの記憶装置に前記自動運転プログラムを記憶させておき、該監視センタからの遠隔操作により、該自動運転プログラムに従って前記自動運転を行うこともできる。
一方、前記乾留ガス化焼却処理装置で処理される廃棄物の種類は該装置の使用者により様々であり、その日その日の廃棄物の種類が異なることも少なくないため、前記自動運転中に異常が発生して装置が停止すること(以下、異常停止と略記する)がある。前記異常停止の原因としては、前記燃焼炉の排ガス中の一酸化炭素、塩化水素等の濃度や、前記乾留炉内の圧力が所定の基準値よりも高くなった場合等がある。そこで、前記乾留ガス化焼却処理装置は、前記異常停止が発生したときには、該装置の設置現場で該異常停止の原因を判断し、或いは前記監視センタからの指示により、該異常停止の原因を除去した後、再始動される。
しかしながら、前記再始動を通常の始動操作と同様にして行うと、再び異常停止が発生したり、前記燃焼炉における前記可燃性ガスの燃焼が不安定になるという不都合がある。
特開平2−135280号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、廃棄物の乾留ガス化焼却処理装置が自動運転中に異常停止したときに支障なく再始動を行うことができる方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、廃棄物を収納すると共に、該廃棄物に着火した後、該乾留炉に対する酸素の供給量を第1の所定時間毎に第1の所定量の割合で増加させて、該廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめる乾留炉と、該乾留炉から導入される可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉とを備え、該乾留により生成する可燃性ガスの該燃焼炉における燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度に達したときに、該可燃性ガスを該燃焼炉で自発的に燃焼させ、該可燃性ガスの燃焼熱が上昇傾向にあるときは該乾留炉に対する酸素の供給量を減少させ、該燃焼熱が下降傾向にあるときは該乾留炉に対する酸素の供給量を増加させて、該燃焼炉における該可燃性ガスの燃焼温度が所定の温度に略一定に維持されるように制御して自動運転する乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法であって、該自動運転中に異常燃焼により装置の動作が一旦全て停止したときに、該燃焼炉に対して所定時間空気を供給して該燃焼炉内の該可燃性ガスを排出した後、該乾留炉に対する酸素の供給量を第1の所定時間より短い第2の所定時間毎に、第1の所定量より少ない第2の所定量ずつ増加させて、該乾留炉内における該廃棄物の乾留を再開して、該乾留により生成する可燃性ガスの該燃焼炉における燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度に達したときに、該自動運転に切り換えることを特徴とする。
前記乾留ガス化焼却処理装置で、通常の始動操作を行うときには、前記乾留炉に収納された前記廃棄物に着火した後、該乾留炉に対する酸素の供給量を第1の所定時間毎に第1の所定量ずつ増加させる。このようにすると、前記乾留炉内に収容された廃棄物の一部が部分的に燃焼され始め、その燃焼熱により該廃棄物の残部の乾留が開始され、該乾留により可燃性ガスの生成が始まる。
前記廃棄物の燃焼は、前述のように前記乾留炉への酸素供給量を段階的に徐々に増大させることにより安定化し、その燃焼範囲が徐々に拡大していく。そして、前記廃棄物の燃焼の安定化に伴って、その燃焼熱による該廃棄物の残部の乾留も徐々に活発化して安定に進行するようになり、該乾留により生成する可燃性ガスの量も徐々に増大していく。
そこで、前記乾留ガス化焼却処理装置では、前記乾留が安定化し、該乾留により生成する可燃性ガスがそれ自体十分な熱量を備えるようになり、該可燃性ガスの前記燃焼炉における燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度に達したならば、該乾留により生成する可燃性ガスを前記燃焼炉内で自発的に燃焼させる。前記可燃性ガスは、前記燃焼炉内で完全燃焼するが、このとき前記乾留により生成する該可燃性ガスの熱量が略一定であれば、該可燃性ガスの前記燃焼炉内での燃焼温度も略一定になる。
そこで、前記可燃性ガスが前記燃焼炉内で自発的に燃焼するときに、前記可燃性ガスの燃焼温度が上昇傾向にあるときは前記乾留炉に対する酸素の供給量を減少させ、該燃焼熱が下降傾向ににあるときは該乾留炉に対する酸素の供給量を増加させる。このようにすると、前記乾留炉内で生成する前記可燃性ガスの熱量が略一定になるので、前記燃焼炉における前記可燃性ガスの燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度より高い所定の温度に略一定に維持されるように制御して、前記乾留ガス化焼却処理装置を自動運転することが可能になる。
ところで、前記乾留ガス化焼却処理装置は、前記自動運転中に異常燃焼が発生すると、装置の動作が一旦全て停止することがある。前記乾留ガス化焼却処理装置の動作が全て停止する事由としては、前記異常燃焼により乾留炉内の圧力が所定の基準値より高くなったり、排ガス中の一酸化炭素濃度、塩化水素濃度等が所定の基準値より高くなった場合等がある。
この場合には、前記異常燃焼の原因が除去されたのち装置が再始動されるが、前記乾留ガス化焼却処理装置が前記自動運転中に停止したときには、前記燃焼炉内には前記可燃性ガスが残存していることがある。また、前記乾留炉内では、前記廃棄物の部分的燃焼が継続している。
そこで、本発明では、前記乾留ガス化焼却処理装置の動作が前記自動運転中に異常燃焼により全て停止した場合、まず、前記燃焼炉に対して所定時間空気を供給して該燃焼炉内に残存している前記可燃性ガスを排出する。このようにすることにより、後述の再始動時に前記燃焼炉における前記可燃性ガスの燃焼が不安定になることを避けることができる。
次に、本発明では、前記乾留炉に対する酸素の供給を再開するが、このとき該乾留炉では前述のように前記廃棄物の部分的燃焼が継続しており、いきなり大量の酸素を供給すると、前記部分的燃焼が急激に拡大したり、再び異常な燃焼が発生する虞がある。そこで、本発明では、前記乾留炉に対する酸素の供給量を第1の所定時間より短い第2の所定時間毎に、第1の所定量より少ない第2の所定量ずつ増加させて、該乾留炉内における該廃棄物の乾留を再開する。このように前記乾留炉に対する酸素の供給量を小刻みに増加させることにより、前記廃棄物の部分的燃焼の急激な拡大や、異常な燃焼の発生を防止して、支障なく再始動を行うことができる。
そして、前記乾留により生成する可燃性ガスがそれ自体十分な熱量を備え、該可燃性ガスの前記燃焼炉における燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度に達したならば、前記自動運転に切り換える。
本発明の再始動方法は、前記設置現場に設けられた操作センタと、該乾留ガス化焼却処理装置の運転状況を監視する監視センタとを備え、該乾留ガス化焼却処理装置と該操作センタと該監視センタとをネットワークを介して接続し、該乾留ガス化焼却処理装置を該操作センタまたは該監視センタから遠隔操作することにより実施することができる。また、前記乾留ガス化焼却処理装置自体を手動で操作して行うようにしてもよい。
次に、本発明の乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法の一実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
本実施形態の再始動方法は、図1に示す、廃棄物を処理する焼却処理プラント(乾留ガス化焼却処理装置)1に適用される。焼却処理プラント1と、焼却処理プラント1の設置されている現場でプラントの操作を行う操作センタ2と、焼却処理プラント1や操作センタ2とは離れた場所にある監視センタ3とは、それぞれがインターネット、ISDN等の公衆回線や専用回線からなるネットワーク4を介して接続されており、焼却処理プラント1は例えば監視センタ3により遠隔操作することができる。
以下、本実施形態においては、焼却処理プラント1と操作センタ2は廃棄物を処理する現場に設けられ、監視センタ3がプラントのメーカーに設けられている例について説明する。
操作センタ2及び監視センタ3は、それぞれコンピュータや各種インターフェースを備えた制御システムであり、ネットワーク4に接続されている。また、操作センタ2及び監視センタ3は、焼却処理プラント1の自動運転プログラムの進行状況や、焼却処理プラント1の各設備における温度等の表示を行う画面が表示される監視モニタ5,6が設けられている。
次に、監視モニタ5,6に表示される画面を参照して本実施形態の焼却処理プラント1の構成について説明する。図2は、焼却処理プラント1の自動運転時に操作センタ2及び監視センタ3の監視モニタ5,6に表示される焼却処理プラント1の構成図である。
本実施形態においては、焼却処理プラント1は2台の第1及び第2乾留炉7,8と1台の燃焼炉9とを備えている。また、燃焼炉9からの排気は冷却塔10によって冷却され、バグフィルタ11によって煤等が取り去られ、吸引ファン12を介して煙突13から大気に排出される。そして、焼却処理プラント1の各設備は、焼却処理プラント1に設けられた操作盤(図示せず)に内蔵された記憶装置に自動運転プログラムを記憶しており、平常時は該自動運転プログラムにより各設備の運転が行われる。
第1乾留炉7は、廃棄物が投入される投入口14に設けられ、第1乾留炉7内の圧力が基準値を超えた場合の安全弁を兼ねる投入扉14aと、灰化物を取り出す灰化物排出口15に設けられた排出扉15aと、廃棄物に着火する着火バーナ16とを備えている。また、第1乾留炉7には乾留空気制御弁17を介して廃棄物を乾留するための酸素(空気)を送り込む押込ファン18が接続されている。尚、第2乾留炉8についても同様の構成であるので、第1乾留炉7と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、この第1及び第2乾留炉7,8の投入扉14aと排出扉15aとにそれぞれ2個の監視カメラ19が設置されており、その映像は操作センタ2と監視センタ3の監視モニタ5,6に送信されるようになっている。また、第1及び第2乾留炉7,8の壁面は冷却用のウォータージャケット20となっており、水位計(図示せず)によりその水位が検知され、操作センタ2及び監視センタ3に送信されるようになっている。
また、第1及び第2乾留炉7,8においては、各乾留炉7,8に設置された温度センサ(図示せず)により各乾留炉7,8内の温度が検知され、監視モニタ5,6上に表示される(T1,T2)。ここで、各乾留炉7,8内の温度が2段表示となっているが、これは上段は自動運転プログラムのために予め定められた設定温度であり、下段は実際に検出される温度を示している。また、各乾留炉7,8に供給される空気を制御する乾留空気制御弁17の開度も監視モニタ5,6上に表示される(E1,E2)。
燃焼炉9は、各乾留炉7,8から送られる可燃性ガスに制御バーナ21によって着火を行うバーナ炉22と、燃焼炉9内の燃焼を補助して燃焼炉9の出口温度を800℃以上に維持する補助バーナ23と、燃焼炉9内で燃焼された排ガスを冷却する温水ボイラ(冷却炉)24とを備えている。このように、本実施形態においては、廃棄物の燃焼熱を利用して温水ボイラ24で加熱された温水を空調等に利用できるようにしている。
また、燃焼炉9にも燃焼空気制御弁25を介して押込ファン18が接続され、燃焼用の酸素(空気)が送られる。燃焼炉9においては、制御バーナ21の近傍の温度(T3)と、燃焼炉9内の温度(T4)と、補助バーナ23の温度(T5)と、温水ボイラ24内の圧力(P)とが検出される。
冷却塔10は、温水ボイラ24からの排ガスに散水するスプレー26を備えており、スプレー26には冷却水を供給する水タンク27及び水噴射ポンプ28と空気圧縮機29とが接続されている。この冷却塔10においては、出口近傍の温度(T6)が検出される。また、冷却塔10からバグフィルタ11に送られる排ガスには消石灰30及び活性炭31が混合され、脱硫及び脱臭が行われる。
バグフィルタ11は、フィルタ部32と、フィルタ部32によって排ガスから分離された灰等を回収する回収部33とを備えている。また、フィルタ部32の清浄のための空気圧縮機34が接続されている。煙突13においては、煙突13内の排ガスの塩化水素濃度(C1)と、一酸化炭素濃度(C2)とが検出される。
次に、焼却処理プラント1の運転状況について図3及び図4を参照して説明する。本実施形態の焼却処理プラント1は、まず第1乾留炉7において廃棄物の乾留を行って燃焼炉9で完全燃焼を行い、第1乾留炉7内の廃棄物の乾留が終了する前に第2乾留炉8の運転を開始し、燃焼炉9で連続して燃焼が行われるように各設備の運転制御を行うものである。
具体的には、図3に示すように、まず第1乾留炉7を始動させる(S1)。第1乾留炉7は、投入扉14aを閉じた後に、着火バーナ16が所定時間作動されることにより始動する。この結果、第1乾留炉7内の廃棄物に着火され、該廃棄物の部分的燃焼が開始される。
前記廃棄物の部分的燃焼の開始に際して、第1乾留炉7に接続された乾留空気制御弁17は、わずかな開度で開かれており、第1乾留炉7内に比較的少量の酸素(空気)が供給される。このため、前記廃棄物の部分的燃焼は、第1乾留炉7内に存在していた酸素と、乾留空気制御弁17から供給される比較的少量の酸素とを用いて開始される。
このように第1乾留炉7内の廃棄物の下層部における部分的燃焼が開始されると、その燃焼熱により廃棄物の上層部の乾留が開始され、該乾留により可燃性ガスの生成が始まる。そして、第1乾留炉7内で生成した可燃性ガスは、燃焼炉9に導入され、制御バーナ21により着火されて燃焼を開始する。
このとき、第1乾留炉7では、乾留空気制御弁17の開度を、第1乾留炉7への酸素供給量が廃棄物の下層部における継続的な部分的燃焼に必要な程度になるように制限しつつ、所定時間、例えば10分毎に、所定量、例えば3%の割合で徐々に増大させる。前記開度は、10分ごとに3%ずつ段階的に増大させてもよく、10分ごとに3%増となるように直線的に増大させるようにしてもよい。
このようにすると、第1乾留炉7における廃棄物の部分的燃焼は、乾留空気制御弁17から供給される少量の酸素を消費しつつ徐々に安定化する一方、その燃焼範囲が乾留空気制御弁17から供給される酸素量に応じて、廃棄物の下層部において徐々に拡大していく。そして、廃棄物の下層部における燃焼の安定化に伴って、その燃焼熱による廃棄物の上層部の乾留も徐々に活発化して安定に進行するようになり、該乾留により生成する可燃性ガスの量も徐々に増大していく。
尚、第1乾留炉7の着火バーナ16は、廃棄物の下層部における燃焼が安定化したことが確認された時点で停止される。
この結果、燃焼炉9の温度T4が上昇し、前記可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される所定の温度よりも高くなると、制御バーナ21が停止され、該可燃性ガスの自発的燃焼が開始される。そして、前記可燃性ガスの自発的燃焼が開始されると、乾留空気制御弁17は燃焼炉9の温度T4が前記自発的に燃焼可能と判定される温度より高い所定温度に略一定に維持されるようにフィードバック制御され、第1乾留炉7において生成される可燃性ガスによる焼却処理プラント1の自動運転が開始される(S2)。
前記乾留空気制御弁17のフィードバック制御は、具体的には、燃焼炉9の温度T4が所定温度より小さくなると、乾留空気制御弁17の開度を大きくして第1乾留炉7への酸素供給量を増加させ、可燃性ガスの生成を助長する。逆に、燃焼炉9の温度T4が所定温度より大きくなると、乾留空気制御弁17の開度を小さくして第1乾留炉7への酸素供給量を低減させ、可燃性ガスの生成を抑制する。このように、乾留空気制御弁17の開度をフィードバック制御することにより、燃焼炉9における可燃性ガスの燃焼温度T4が略一定の温度に維持され、第1乾留炉7内の廃棄物の下層部の燃焼と、上層部の乾留とが安定に進行する。
前記第1乾留炉7の自動運転の際、第2乾留炉8においては運転の準備を行う(S3)。そして、第1乾留炉7内の廃棄物の乾留による灰化が進行し、可燃性ガスを発生させる部分が少なくなったときは、第1乾留炉7において内部の廃棄物の灰化を促進させる終了処理が行われる(S4)。
次に、第1乾留炉7の終了処理が開始されたときは(S4でYES)、第2乾留炉8を始動させて(S5)、第2乾留炉8から可燃性ガスを生成する。第2乾留炉8の始動、可燃性ガスの生成は、第1乾留炉7の場合と全く同一にして行う。これにより、第1乾留炉7の終了処理により第1乾留炉7からの可燃性ガスが減少しても、第2乾留炉8から燃焼炉9に可燃性ガスが送られるので、燃焼炉9においては連続して燃焼運転が行われる(S6)。このように燃焼炉9において連続して燃焼運転を行うことにより、温水ボイラ24により連続して温水を他の設備に安定して供給することができる。
また、終了処理が終わった第1乾留炉7においては、内部の灰化物を排出し、新たに廃棄物を充填して次の運転に備える(S7)。そして、第2乾留炉8の終了処理が行われる際に(S8)第1乾留炉7を始動させることにより(S1)、燃焼炉9における連続運転を行う(S2)。
次に、第1乾留炉7における焼却処理プラント1の自動運転時の監視センタ3による運転監視について図4を参照して説明する。第1乾留炉7による焼却処理プラント1の自動運転が行われると(S11)、監視センタ3及び操作センタ2において焼却処理プラント1の監視が行われる。具体的には、操作センタ2及び監視センタ3において、第1乾留炉7の温度(T1)や燃焼炉9の温度(T4)、あるいは煙突13の一酸化炭素濃度(C2)等の値が所定の値で運転されているか否かを監視する。また、操作センタ2及び監視センタ3においては、図1及び図2に示す監視モニタ5,6によって、作業員もこれらの数値を確認することができる。また、操作センタ2及び監視センタ3では、監視カメラ19の画像データによって第1乾留炉7の投入扉14a及び排出扉15aの状況が監視される。
そして、焼却処理プラント1において何らかの異常があると(S13でYES)、監視センタ3において焼却処理プラント1の異常停止があったか否かが判定される(S14)。焼却処理プラント1においては、第1又は第2乾留炉7,8における異常燃焼のために炉内の圧力が所定の基準値より高くなって投入扉14aが開いてしまった場合や、前記異常燃焼のために煙突13で検出される塩化水素濃度(C1)、一酸化炭素濃度(C2)が所定の閾値を越えた場合等に、自動的に焼却処理プラント1の運転が全て停止されるようになっている。
このように、自動運転中に焼却処理プラント1の運転が異常停止されたときは(S14でYES)、監視センタ3及び操作センタ2に異常停止がなされた旨が報知され(S15)、監視センタ3において異常停止の原因が診断される(S16)。具体的には、各設備に設けられたバーナやポンプ等が正常に作動しているか、或いは各種センサの検出値が閾値内に入っているかをチェックし、停止しているものや閾値を越えているものがあればその設備を明確にする。
監視センタ3において焼却処理プラント1の異常停止の原因が判明したときは、監視センタ3に記憶されている復帰処理のデータを抽出する。本実施形態においては、監視センタ3は焼却処理プラント1の異常状態に対応した復帰処理のデータをデータテーブルとして記憶しており、当該データテーブルによって復帰処理のデータを抽出している。
次に、監視センタ3は操作センタ2に復帰処理の指示を示すデータを送信する(S17)。これにより、操作センタ2の監視モニタ5上には監視センタ3から送信された焼却処理プラント1の復帰処理の指示が表示される。例えば、第1乾留炉7において異常燃焼による炉内圧力の上昇のため投入扉14aが開いてしまった場合は、「投入扉14aのパッキンの状態をチェックし、気密性が保てない場合は投入扉14aを閉じた際に水によるシールを行う」等の指示が表示される。
そして、操作センタ2は当該指示に従って焼却処理プラント1の異常停止の原因を除去し(S18)、操作センタ2における復帰処理が終了したときは、操作センタ2は監視センタ3に復帰処理が終了した旨の報知を行う(S19)。
操作センタ2から復帰処理終了の報知を受けた監視センタ3は、操作センタ2により行われた復帰処理が正しく行われた否かを確認する(S20)。具体的には、図2に示す監視モニタ5の表示によって各設備の状態をチェックする。また、監視センタ3において監視カメラ19の映像をチェックし、第1乾留炉7の投入扉14a及び排出扉15aの状態が正常であるか否かを確認する。
監視センタ3によって焼却処理プラント1の復帰処理が正しく行われたことが確認されると、監視センタ3は焼却処理プラント1の操作盤(図示せず)に再始動のためのプログラムを送信する(S21)。そして、監視センタ3の再始動開始指示により焼却処理プラント1の再始動が行われる(S22)。
一方、焼却処理プラント1においては、自動運転時に発生した異常が軽度のものであった場合、異常停止とならずに運転は続けられる(S14でNO)。例えば、第1乾留炉7に設けられているウォータージャケット20内の水位が警告のための閾値よりも低下している場合、監視センタ3と操作センタ2には警告ランプと警告ブザーにより報知されるが(S23)、当該水位が異常停止のための閾値よりも高い場合は、焼却処理プラント1は異常停止とはならず、警告状態で運転が続けられる。
このように監視センタ3に異常が報知された場合は、監視センタ3において当該異常の原因が診断される(S24)。そして、異常停止の原因が判明したときは、監視センタ3から操作センタ2に復帰処理の指示を示すデータを送信する(S25)。例えば「第1乾留炉7のウォータージャケット20に冷却水を供給するバルブを強制的に開とする」等である。このとき、操作センタ2は当該指示に従って焼却処理プラント1の異常停止の原因を除去する(S26)。
本実施形態においては、焼却処理プラント1に自動運転プログラムが保存されており、再始動のためのプログラムについても監視センタ3から焼却処理プラント1に送信する場合について説明したが、これに限らず、自動運転プログラムが操作センタ2に保存され、再始動のためのプログラムが監視センタ3から操作センタ2に送信されるものであってもよい。即ち、自動運転プログラムや再始動プログラムは、最終的に焼却処理プラント1において実行可能であればよく、保存場所は任意の場所としてもよい。
この場合において、焼却処理プラント1の自動運転が異常により停止したときは、監視センタ3において異常停止の原因が診断され、監視センタ3に記憶されている復帰処理のデータが抽出されて操作センタ2に送信される。操作センタ2においては、当該復帰処理のデータに従って焼却処理プラント1の復帰処理を行う。このとき、監視センタ3においては、監視カメラ19及び監視モニタ6により操作センタ2における復帰処理作業を監視し、不都合な自体が生じた場合は監視センタ3から操作センタ2に対して当該不都合を是正するよう指示を行う。これにより、異常の復帰処理を操作センタ2を介して行う場合であっても、監視センタ3の指示により確実に異常の復帰処理を行うことができる。
次に、本実施形態において、第1乾留炉7が作動中に、焼却処理プラント1が異常停止した場合を例として、前記異常停止の際に監視センタ3から操作センタ2に送信される再始動方法の内容について説明する。
焼却処理プラント1が自動運転プログラムにより運転されている状態で、異常燃焼により、例えば第1乾留炉7の炉内圧力が所定の基準値より高くなると、投入扉14aが開き、焼却処理プラント1が異常停止する。この場合、第1乾留炉7に空気を供給する乾留空気制御弁17が閉じられ、燃焼炉9の制御バーナ21、補助バーナ23、吸引ファン12の自動制御が停止され、焼却処理プラント1の動作が一旦全て停止された状態となる。
焼却処理プラント1が異常停止したならば、次に、焼却処理プラント1の設置現場では作業員により制御バーナ21、補助バーナ23、吸引ファン12が「切」にされる。そして、監視センタ3は、再始動プログラムによる運転を開始する前に、制御バーナ21、補助バーナ23、吸引ファン12、乾留空気制御弁17が停止されていることを確認する。
この状態から、まず、制御バーナ21を作動させないで吸引ファン12のみを所定時間作動させる。これにより、燃焼炉9、冷却塔10及びバグフィルタ11内のガスを排出させ、燃焼炉9の再始動時に不安定な燃焼等が発生しないようにすることができる。また、このとき燃焼空気制御弁25を開いて押込ファン18も作動させるが、乾留空気制御弁17は閉じられているので第1乾留炉7には空気は送られない。
次に、バーナ炉22の制御バーナ21を燃料によって燃焼させ、制御バーナ21近傍の温度が800℃を越える温度となるように加熱する。このとき、制御バーナ21、補助バーナ23については「切」から「自動制御」に切り替え、燃焼炉9の出口温度が800℃以上に維持されるようにする。
次に、第1乾留炉7の乾留空気制御弁17の開度を一定開度とする。これにより、押込ファン18からの空気が第1乾留炉7内に送られる。第1乾留炉7内では、前記異常停止前には廃棄物の燃焼が行われており、該異常停止により第1乾留炉7への空気の供給が停止された場合でも第1乾留炉7内では内部に残存する空気によって引き続きおきび燃焼が行われている。従って、第1乾留炉7内に再び空気が送られると、残存する廃棄物の乾留が再開される。
次に、乾留空気制御弁17の開度を、通常の始動時に開度を増加させる時間よりも短い所定時間、例えば2分ごとに、通常の始動時に増加される割合よりも小さい所定量、例えば2%ずつ増加させる。再始動時に始動時よりも開度を少なくするのは、再始動時は廃棄物の乾留が既に行われた状態での一時停止であるため廃棄物の広い範囲でおきび燃焼がおこなわれており、始動時と同様に乾留用の空気を送ると急激に燃焼が再開されてしまい、乾留に適さないためである。
このように、第1乾留炉7内に供給される空気の量を小刻みに増やすことにより、第1乾留炉7内で異常な燃焼の発生による炉内圧力の上昇を防止して、第1乾留炉7における乾留の再始動を支障なく円滑に行うことができる。前記乾留により生成する可燃性ガスは燃焼炉9に送られ、制御バーナ21により着火される。
次いで、第1乾留炉7から燃焼炉9に送られる可燃性ガスの量が増加して、該可燃性ガスがそれ自体十分な熱量を備えるようになり、該可燃性ガスの前記燃焼炉における燃焼熱が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度よりも高くなったならば、制御バーナ21が停止され、該可燃性ガスの自発的燃焼が開始される。そして、前記可燃性ガスの自発的燃焼が開始されると、乾留空気制御弁17の制御が自動制御に切り替えられて通常の自動運転に移行する。
尚、前記実施形態においては、第1乾留炉7による焼却処理プラント1の自動運転時の制御と、異常停止時の再始動について説明したが、第2乾留炉8においても全く同一の操作が行われる。また、前記実施形態では、前記再始動の操作を遠隔操作により行っているが、該再始動の操作は焼却処理プラント1自体を手動で操作することにより行うようにしてもよい。
本発明の方法に用いる焼却処理装置のシステム構成を示す説明図。 監視モニタの画面に表示されたシステムを示す説明図。 焼却処理装置の運転状況を示すフローチャート。 焼却処理装置の自動運転時における監視状況を示すフローチャート。
符号の説明
1…乾留ガス化焼却処理装置、 7,8…乾留炉、 9…燃焼炉 、17…乾留空気制御弁。

Claims (2)

  1. 廃棄物を収納すると共に、該廃棄物に着火した後、該乾留炉に対する酸素の供給量を第1の所定時間毎に第1の所定量の割合で増加させて、該廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめる乾留炉と、該乾留炉から導入される可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉とを備え、
    該乾留により生成する可燃性ガスの該燃焼炉における燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度に達したときに、該可燃性ガスを該燃焼炉で自発的に燃焼させ、該可燃性ガスの燃焼熱が上昇傾向にあるときは該乾留炉に対する酸素の供給量を減少させ、該燃焼熱が下降傾向にあるときは該乾留炉に対する酸素の供給量を増加させて、該燃焼炉における該可燃性ガスの燃焼温度が所定の温度に略一定に維持されるように制御して自動運転する乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法であって、
    該自動運転中に異常燃焼により装置の動作が一旦全て停止したときに、該燃焼炉に対して所定時間空気を供給して該燃焼炉内の該可燃性ガスを排出した後、該乾留炉に対する酸素の供給量を第1の所定時間より短い第2の所定時間毎に、第1の所定量より少ない第2の所定量ずつ増加させて、該乾留炉内における該廃棄物の乾留を再開して、
    該乾留により生成する可燃性ガスの該燃焼炉における燃焼温度が、該可燃性ガスが自発的に燃焼可能と判定される温度に達したときに、該自動運転に切り換えることを特徴とする乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法。
  2. 前記乾留ガス化焼却処理装置の設置現場に設けられた操作センタと、該乾留ガス化焼却処理装置の運転状況を監視する監視センタとを備え、該乾留ガス化焼却処理装置と該操作センタと該監視センタとをネットワークを介して接続し、該乾留ガス化焼却処理装置を該操作センタまたは該監視センタから遠隔操作することを特徴とする請求項1記載の乾留ガス化焼却処理装置の再始動方法。
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