JP4139355B2 - 乾留ガス化焼却処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物を乾留して、該乾留により生成する可燃性ガスを完全燃焼させることにより処理する乾留ガス化焼却処理装置に関するものである。
従来、廃タイヤ等の廃棄物を焼却処理する装置として、例えば、該廃棄物を収納すると共に、該廃棄物の一部を燃焼させつつ、その燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめる乾留炉と、該可燃性ガスを該乾留炉から導入して完全燃焼させる燃焼炉とを備える乾留ガス化焼却処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかし、前記乾留ガス化焼却処理装置は、前記廃棄物をバッチ式で処理するものであるので、該廃棄物の乾留が完了した後、該灰化物を灰化、冷却して前記乾留炉外に排出できるようになるまでに長時間を要し、この間、次の廃棄物の処理を行うことができないとの問題がある。前記問題を解決するために、本出願人は、前記乾留炉と燃焼炉とを2組備え、1組ずつ交互に運転する装置(例えば特許文献2参照)、或いは前記燃焼炉に対し前記乾留炉を2基備え、該乾留炉を交互に運転する装置(例えば特許文献3参照)等を既に提案している。
前記各装置は、いずれも、一方の乾留炉に収容された前記廃棄物の乾留が進行して乾留される部分が低減し、灰化段階に入った時点で、他方の乾留炉における該廃棄物の乾留を開始するものである。このようにすることにより、前記各装置は、前記廃棄物の乾留と、該乾留により発生する可燃性ガスの焼却処理とを連続して行うことができる。
しかしながら、前記各装置では、2基の乾留炉のいずれか一方がメンテナンス等により使用できなくなると、残る1基の乾留炉でバッチ式処理を行わねばならず、処理効率が低くなるという不都合がある。
特開平2−135280号公報 特開平8−94043号公報 特開平8−334218号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、廃棄物の乾留と、該乾留により発生する可燃性ガスの焼却処理とを連続して効率よく行うことができ、しかも誤操作の虞のない乾留ガス化焼却処理装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、廃棄物を収納すると共に、該廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめる乾留炉と、該乾留炉から導入される可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉と、該燃焼炉における該可燃性ガスの燃焼温度を検知する燃焼温度検知手段と、該燃焼炉における該可燃性ガスの自然燃焼が開始された後に該燃焼温度検知手段により検知される該可燃性ガスの燃焼温度を予め設定された設定温度に略一定に維持するように該乾留炉への酸素供給量を調整しつつ該廃棄物の一部の燃焼に必要な酸素を該乾留炉に供給する酸素供給手段とを備えた乾留ガス化焼却処理装置の改良に関するものである。
本発明の乾留ガス化焼却処理装置は、前記乾留により発生した前記可燃性ガスを前記燃焼炉に導入するガス導管を各別に備える少なくとも3基の前記乾留炉と、前記廃棄物が収容されている前記乾留炉の1つを選択して該乾留炉における該廃棄物の乾留を開始し、該乾留炉から発生する前記可燃性ガスの燃焼温度を前記設定温度に維持することが不能となったときに、該廃棄物が収容されている前記乾留炉の他の1つを選択して該乾留炉における前記廃棄物の乾留を開始する乾留炉選択手段と、前記可燃性ガスが発生している前記乾留炉に接続されている前記ガス導管を開放し、他の前記乾留炉に接続されている前記ガス導管を閉鎖するガス導管開閉手段と、前記各乾留炉に設けられ前記廃棄物を投入する開閉自在の投入扉と、前記各乾留炉に設けられ前記投入扉の開閉を検知する投入扉開閉検知手段と、前記各乾留炉に設けられ、前記乾留の完了後に灰化、冷却された該廃棄物を各乾留炉から排出する開閉自在の排出扉と、前記乾留炉選択手段により選択されている前記乾留炉以外の他の乾留炉のうち、前記投入扉開閉検知手段により該投入扉の閉鎖が検知されていると共に、前記ガス導管開閉手段により前記ガス導管が閉鎖されている乾留炉に限り、該排出扉を開放可能とする排出扉開閉制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の乾留ガス化焼却処理装置は、少なくとも3基の乾留炉を備えており、まず、前記乾留炉選択手段により該乾留炉の1つ(以下、第1の乾留炉と記載する)を選択して、該第1の乾留炉に収納された前記廃棄物の一部を燃焼させつつ、その燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを発生させる。前記可燃性ガスは、前記乾留炉に接続された前記ガス導管を介して前記燃焼炉に導入され、該燃焼炉にて燃焼せしめられる。
前記乾留炉における前記可燃性ガスの発生は初めは不安定であるが、前記乾留が安定するに伴って定量的に発生するようになり、このようになると該可燃性ガス自体の燃焼熱により自然に燃焼を継続できるようになる。そこで、本発明の乾留ガス化焼却処理装置では、前記可燃性ガスが自然燃焼するようになったならば、ガス燃焼温度検知手段により該燃焼炉における該可燃性ガスの燃焼温度を検知し、前記酸素供給手段により該可燃性ガスの燃焼温度が予め設定された設定温度に略一定に維持されるように第1の乾留炉への酸素供給量を調整しつつ該廃棄物の一部の燃焼に必要な酸素を第1の乾留炉に供給する。
前記可燃性ガスは、前記第1の乾留炉に収容された前記廃棄物のうち乾留される部分が豊富にある間は前述のように定量的に発生し、前記燃焼炉における燃焼温度を前記設定温度に略一定に維持することができる。しかし、前記乾留の進行に伴い前記廃棄物の乾留される部分が低減してくると、前記酸素供給手段による第1の乾留炉への酸素供給量を増加させても前記可燃性ガスが十分に発生せず、前記燃焼温度を前記設定温度に略一定に維持することができなくなる。
そこで、本発明の乾留ガス化焼却処理装置では、第1の乾留炉で発生される可燃性ガスの前記燃焼温度を前記設定温度に略一定に維持することができなくなったならば、前記乾留炉選択手段が、前記廃棄物が収容されている前記乾留炉の他の1つ(以下、第2の乾留炉と記載する)を選択して該第2の乾留炉における前記廃棄物の乾留を開始する。第2の乾留炉では、第1の乾留炉と全く同一にして、前記廃棄物の乾留が行われ、発生した可燃性ガスが前記燃焼炉に導入されて燃焼せしめられる。
この間、前記第1の乾留炉では、前記廃棄物の乾留が完了し、次いで乾留される部分が全く無くなった該廃棄物は灰化せしめられ、灰化後さらに冷却されて、第1の乾留炉から排出される。前記第1の乾留炉では、灰化した前記廃棄物が排出された後、次に処理する廃棄物が収容される。
次に、前記第2の乾留炉で前記廃棄物の乾留が進行し、乾留される部分が低減して、前記可燃性ガスがその燃焼温度を前記設定温度に略一定に維持することができなくなったならば、前記乾留炉選択手段が、前記廃棄物が収容されている前記乾留炉のさらに他の1つ(以下、第3の乾留炉と記載する)を選択して該第3の乾留炉における前記廃棄物の乾留を開始する。第3の乾留炉では、第2の乾留炉と全く同一にして、前記廃棄物の乾留が行われ、発生した可燃性ガスが前記燃焼炉に導入されて燃焼せしめられる。
この間、前記第2の乾留炉では、第1の乾留炉と全く同一にして、乾留される部分が全くなくなった前記廃棄物が灰化、冷却されて、排出され、排出後に次に処理する廃棄物が収容される。
そして、前記第3の乾留炉で前記廃棄物の乾留が進行し、乾留される部分が低減して、前記可燃性ガスがその燃焼温度を前記設定温度に略一定に維持することができなくなったならば、前記乾留炉選択手段が前記乾留炉のさらに他の1つを選択して該乾留炉における前記廃棄物の乾留を開始する。前記第3の乾留炉の次に前記乾留炉選択手段に選択されて乾留が開始される乾留炉は、該乾留炉の全数が3基である場合には前記第1または第2の乾留炉から選択され、該乾留炉の全数が4基以上である場合には第4以降の乾留炉に前記第1または第2の乾留炉を加えた中から選択される。
従って、本発明の乾留ガス化焼却処理装置によれば、少なくとも3基の乾留炉で順次前記廃棄物の乾留を行うことにより、1つの乾留炉で前記廃棄物の灰化、冷却、排出を行っている間に、次の乾留炉で乾留を行うことができるので、前記廃棄物の灰化、冷却、排出に要する時間を有効に用いることができる。また、本発明の乾留ガス化焼却処理装置によれば、少なくとも3基の乾留炉を備えているので、1つの乾留炉をメンテナンス等により休止しなければならない場合でも、残りの少なくとも2基の乾留炉を交互に用いて乾留を行うことが可能である。従って、前記廃棄物の連続処理が、前記メンテナンス等による休止のために妨げられることがなく、該廃棄物の乾留ガス化と、それにより発生する可燃性ガスの焼却処理とを連続して効率よく行うことができる。
さらに、本発明の乾留ガス化焼却処理装置によれば、少なくとも3基の乾留炉を備えているので、1つの乾留炉で乾留が完了した前記廃棄物の灰化、冷却を行い、他の1つの乾留炉で前記廃棄物の乾留を行っている間に、さらに他の乾留炉には次に処理する該廃棄物を収容して、該廃棄物の処理を準備することができる。次に処理する前記廃棄物が収容される乾留炉は、該廃棄物を保管、貯留する貯留設備(ストックヤード)として用いることもできる。
ところで、前述のように少なくとも3基の乾留炉により順次前記廃棄物の乾留を行うときに、乾留を行っていない前記乾留炉と前記燃焼炉とが連通していると、前記燃焼炉における前記可燃性ガスの燃焼が不安定になったり、該燃焼炉から該乾留を行っていない乾留炉に対して逆火が生じる虞がある。そこで、本発明の乾留ガス化焼却処理装置では、前記ガス導管開閉手段により、前記可燃性ガスが発生している前記乾留炉に接続されている前記ガス導管を開放する一方、前記可燃性ガスが発生していない他の前記乾留炉に接続されている前記ガス導管を閉鎖する。このようにすることにより、前記可燃性ガスの燃焼が不安定になったり、前記逆火が生じたりすることを防止することができる。
また、前述のように少なくとも3基の乾留炉により順次前記廃棄物の乾留を行うときに
は、操作者が各乾留炉の状態に関する認識を誤りやすく誤操作を行う虞がある。前記誤操作としては、例えば、前記各乾留炉が灰化された前記廃棄物を排出する排出扉を備えている場合に、乾留中の状態、灰化もしくは灰化後の冷却中の状態または新たに前記廃棄物を収容して該廃棄物の処理を準備している状態のいずれかの乾留炉において、誤って該乾留炉の該排出扉を開くことが考えられる。前記いずれかの状態の前記乾留炉において前記排出扉を開くと、収容されている前記廃棄物が完全に灰化される前の状態で該乾留炉から排出されるので、該廃棄物の連続処理に支障を来すことになる。
そこで、本発明の乾留ガス化焼却処理装置では、前記排出扉開閉制御手段が、前記乾留炉選択手段により選択されている乾留炉を以外の他の乾留炉のうち、前記投入扉開閉検知手段により該投入扉の閉鎖が検知されていると共に、前記ガス導管開閉手段により前記ガス導管が遮断されている乾留炉のみを、前記廃棄物の乾留が完了し、灰化された該廃棄物が冷却されて、排出可能な状態にある乾留炉として選択する。そして、前記排出扉開閉制御手段は、選択された乾留炉のみに対して、前記排出扉を開放可能とする。
従って、本発明の乾留ガス化焼却処理装置によれば、操作者が各乾留炉の状態に関する認識を誤って、乾留中の状態、灰化もしくは灰化後の冷却中の状態または新たに前記廃棄物を収容して該廃棄物の処理を準備している状態のいずれかの状態にある前記乾留炉の前記排出扉を開こうとしても、該排出扉が開放されることがなく、誤操作を防止することができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の乾留ガス化焼却処理装置の一構成例を示すシステム構成図、図2は図1に示す制御盤の一構成例を示すブロック図、図3は図1に示す乾留ガス化焼却処理装置の作動を示すグラフである。
図1に示すように、本実施形態の乾留ガス化焼却処理装置1は、3基の乾留炉2a,2b,2cと、各乾留炉2a,2b,2cからガス導管3a,3b,3cを介して導入される可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉4と、各乾留炉2a,2b,2cと燃焼炉4とに燃焼用酸素として空気を供給する酸素供給装置5と、装置の作動を制御する制御盤6とを備えている。
各乾留炉2a,2b,2cは、廃タイヤ等の廃棄物を投入する開閉自在の投入扉7を上部に備えている。投入扉7は、前記廃棄物が乾留されている間と、該乾留に続く灰化、冷却の間を除いては開放されており、随時該廃棄物が投入できるようにされている。投入扉7の開閉は、投入扉開閉センサ8(図2に示す)により検知され、投入扉開閉センサ8の検知信号は制御盤6に送られるようになっている。
また、各乾留炉2a,2b,2cは、前記廃棄物の乾留の完了後に、灰化、冷却された該廃棄物を排出する排出扉9を底部に備え、排出扉9を下方に向けて観音開きに開放することにより該廃棄物等を一挙に排出できるようにされている。排出扉9は、制御盤6により閉鎖状態を保持し、あるいは開放可能となるように制御される。
また、各乾留炉2a,2b,2cは、内部の温度を検知して検知信号を制御盤6に送る温度センサ10と、制御盤6に制御されて前記廃棄物に点火する点火バーナ11とを備えている。
各ガス導管3a,3b,3cは、途中に備えられたダンパ12a,12b,12cにより開閉されるようになっている。各ダンパ12a,12b,12cの開閉は制御盤6によって制御される。
燃焼炉4は、バーナ炉13と、バーナ炉13の出口に連通し、上部に開口する燃焼炉本体14と、燃焼炉本体14の上部の開口部に連通し、排気ダクト15が接続される冷却塔16とを備えている。バーナ炉13の基部には、各ガス導管3a,3b,3cが接続されると共に、各ガス導管3a,3b,3cから導入される可燃性ガスに点火する点火バーナ17が備えられている。点火バーナ17は、制御盤6により制御される。また、バーナ炉13は、前記可燃性ガスの燃焼温度を検知して検知信号を制御盤6に送る温度センサ18を備えている。
排気ダクト15は、図示しない急冷塔、バグフィルタ等を経て煙突に接続されている。排気ダクト15の途中、例えば前記バグフィルタと前記煙突との間には、燃焼炉4内の排気を吸引して差圧調整を行う図示しない吸引ファンが備えられている。さらに、排気ダクト15は、途中で活性炭、消石灰等が投入されるようになっていてもよい。
酸素供給装置5は、押込ファン19と、押込ファン19から供給される空気を案内する主導管20と、主導管20から分岐して各乾留炉2a,2b,2cに空気を供給する支導管21a,21b,21cと、燃焼炉4に空気を供給する支導管21dとを備えている。
支導管21a,21b,21c,21dの途中には、温度センサ18の検知信号に基づいて空気の供給量を調整する調整弁装置22a,22b,22c,22dが設けられている。また、各乾留炉2a,2b,2cに空気を供給する支導管21a,21b,21cの途中には、制御盤6に制御されて各支導管21a,21b,21cを開閉する支導管開閉弁23が設けられている。
次に、制御盤6は、図2に示すように、操作パネル31と制御装置32とからなる。
操作パネル31は、制御盤6に電力を投入して乾留ガス化焼却処理装置1を作動可能とするメインスイッチ33と、各ダンパ12a,12b,12cを開放するダンパスイッチ34と、前記廃棄物の乾留を行う乾留炉2a,2b,2cを選択するセレクトスイッチ35と、各乾留炉2a,2b,2cの排出扉9の開閉を行う排出扉開閉スイッチ36を備え、さらに燃焼炉4における前記可燃性ガスの燃焼温度を表示する燃焼炉温度表示部37を備えている。
制御装置32は、例えば、CPU、RAM、ROM等からなるコンピュータであり、ダンパ開閉制御部38と、乾留炉選択制御部39と、排出扉開閉制御部40と、燃焼炉制御部41とを備えている。ダンパ開閉制御部38、乾留炉選択制御部39、排出扉開閉制御部40は相互に接続されており、燃焼炉制御部41は乾留炉選択制御部39に接続されている。
ダンパ開閉制御部38は、各ダンパ12a,12b,12cと、ダンパスイッチ34とに接続されていると共に、各乾留炉2a,2b,2cに設けられた温度センサ10の検知信号を受けて乾留温度を検知する乾留温度検知部42と、タイマ43とを備えている。タイマ43は、乾留温度検知部42により検知される各乾留炉2a,2b,2cの温度が所定温度以下になったときに作動する。
尚、図2において、乾留炉2b,2cは、乾留炉2aと同一の構成を備えているが、簡略にするために、投入扉開閉センサ8,排出扉9、温度センサ10、点火バーナ11、支導管開閉弁23を省略して示している。
乾留炉選択制御部39は、セレクトスイッチ35に接続されていると共に、点火バーナ制御部44と、酸素供給制御部45とを備えている。点火バーナ制御部44は、各乾留炉2a,2b,2cに設けられた点火バーナ11の着火・消火を制御し、酸素供給制御部45は、各支導管21a,21b,21cに設けられた支導管開閉弁23を開閉して各乾留炉2a,2b,2cに対する酸素の供給を制御する。
排出扉開閉制御部40は、各乾留炉2a,2b,2cに設けられた排出扉9と、排出扉開閉スイッチ36とに接続されていると共に、投入扉開閉検知部46を備えている。投入扉開閉検知部46は、各乾留炉2a,2b,2cに設けられた投入扉開閉センサ8の検知信号を受けて、投入扉7の開閉を監視する。
また、燃焼炉制御部41は、燃焼温度表示部37に接続されていると共に、点火バーナ制御部48と、燃焼温度検知部49とを備えている。点火バーナ制御部48は、燃焼炉4に設けられた点火バーナ17の着火・消火を制御する。また、燃焼温度検知部49は、燃焼炉4に設けられた温度センサ18の検知信号を受けて前記可燃性ガスの燃焼温度を検知すると共に、検知した燃焼温度を燃焼炉制御部41を介して燃焼温度表示部37と、点火バーナ制御部48とに出力する。
次に、図1乃至図3を参照して、乾留ガス化焼却処理装置1の作動について説明する。
本実施形態の乾留ガス化焼却処理装置1では、オペレータが操作パネル31のメインスイッチ33を操作することにより制御盤6が作動可能となり、同時に各乾留炉2a,2b,2cに設けられた温度センサ10、燃焼炉4に設けられた温度センサ18、押込ファン19、温度センサ18の検知信号に基づいて空気の供給量を調整する調整弁装置22a,22b,22c,22dが起動される。
次に、オペレータは、各乾留炉2a,2b,2cから前記廃棄物が収容されて乾留の準備が整っているものを選択する。本実施形態では、以下、オペレータにより乾留炉2aが選択されたものとして説明する。
ここで、各乾留炉2a,2b,2cでは、前述のように、前記廃棄物が乾留されている間と、該乾留に続く灰化、冷却の間を除いて投入扉7が開放されている。そこで、オペレータはまず乾留炉2aの投入扉7を閉じる。尚、各乾留炉2a,2b,2cの投入扉7は、いずれも各乾留炉2a,2b,2cの側で開閉されるようになっていてもよく、操作パネル31に開閉スイッチを設けて該開閉スイッチにより開閉されるようになっていてもよい。
また、各ガス導管3a,3b,3cに設けられているダンパ12a,12b,12cは通常は閉鎖されているので、オペレータは、乾留炉2aに接続されているガス導管3aのダンパ12aを開放するようにダンパスイッチ34を操作する。
このようにすると、ダンパスイッチ34に接続されているダンパ開閉制御部38は、投入扉開閉センサ47の検知信号を受けて投入扉開閉検知部46により監視されている乾留炉2aの投入扉7の状態を排出扉開閉制御部40を介して確認する。そして、乾留炉2aの投入扉7が閉鎖されているときには、オペレータにより選択された乾留炉2aが乾留の準備が整っているものと判断し、乾留炉2aに接続されているガス導管3aのダンパ12aを開放する。
次に、オペレータは、乾留炉2aが作動されるように、セレクトスイッチ35を操作する。セレクトスイッチ35が前記のように操作されると、乾留炉選択制御部39は、乾留炉2aの投入扉7の状態を排出扉開閉制御部40を介して確認すると共に、ダンパ12aの状態をダンパ開閉制御部38を介して確認する。そして、乾留炉2aの投入扉7が閉鎖されていると共に、ダンパ12aが開放されているときには、オペレータにより選択された乾留炉2aが乾留の準備が整っているものと判断する。
次に、乾留炉選択制御部39は、酸素供給制御部45を介して支導管21aに設けられた支導管開閉弁23を開放し、押込ファン19から供給される空気が主導管20、支導管21aを介して、乾留炉2aに供給されるようにする。尚、支導管開閉弁23は通常は閉鎖されており、前記操作により、選択された乾留炉2aにのみ空気が供給されるようになる。
支導管開閉弁23が開放されると、乾留炉選択制御部39は、点火バーナ制御部44を介して乾留炉2aに設けられた点火バーナ11に着火し、点火バーナ11の火炎により乾留炉2a内に収容されている前記廃棄物に点火する。尚、点火バーナ11は、前記廃棄物に着火した後、点火バーナ制御部44により消火される。
この結果、前記廃棄物の一部の燃焼が開始され、該燃焼の熱により該廃棄物の残部が乾留されて、可燃性ガスの生成が始まる。前記可燃性ガスは、前記操作によりダンパ12aが開放されているガス導管3aを介して、バーナ炉13に導入される。
また、乾留炉選択制御部39は前記一連の動作と同時に燃焼炉制御部41を作動させ、燃焼炉制御部41は点火バーナ制御部48を介して燃焼炉4に設けられた点火バーナ17に点火する。そこで、ガス導管3aを介してバーナ炉13に導入された前記可燃性ガスは、点火バーナ17の火炎により点火されて、燃焼を開始する。
前記可燃性ガスの燃焼温度は、燃焼炉4に設けられた温度センサ18により検知され、検知信号が制御装置32の燃焼温度検知部49に送られる。そして、前記可燃性ガスの燃焼温度は、燃焼炉制御部41を介して、操作パネル31の燃焼温度表示部37に表示される。
前記可燃性ガスの燃焼温度は、図3に示すように、乾留炉2aにおける前記廃棄物の乾留の初期には低温であるが、該乾留が安定化し該可燃性ガスが定量的に発生するようになると十分高温になり、該可燃性ガスが自己の燃焼熱により自然燃焼できるようになる。そこで、温度センサ18により検知される温度が、前記可燃性ガスが自然燃焼可能な温度T1に達したならば、燃焼炉制御部41は点火バーナ制御部48により点火バーナ17を消火する。
また、前記可燃性ガスが自然燃焼可能な温度T1に達すると、支導管21a,21dに設けられた調整弁装置22a,22dは、温度センサ18により検知される前記可燃性ガスの燃焼温度に従って開度を調整し、前記可燃性ガスの燃焼温度が前記自然燃焼可能な温度以上の所定の設定温度Tに略一定に維持されるようにする。
具体的には、温度センサ18により検知される前記可燃性ガスの燃焼温度が前記設定温度Tを超えると、調整弁装置22aはその開度を小さくして支導管21aにより乾留炉2aに供給される空気量を低減し、乾留炉2aにおける該可燃性ガスの発生を抑制する。一方、前記可燃性ガスの燃焼温度が設定温度T未満になると調整弁装置22aはその開度を大きくして支導管21aにより乾留炉2aに供給される空気量を増加させ、乾留炉2aにおける該可燃性ガスの発生を促進する。
また、調整弁装置22dは、温度センサ18により検知される前記可燃性ガスの燃焼温度が上昇傾向にあるときにはその開度を大きくし、該可燃性ガスの燃焼温度が下降傾向にあるときにはその開度を小さくして、支導管21dにより燃焼炉4に供給される空気により、該可燃性ガスが燃焼炉4内で常に完全燃焼するように調整する。
このようにして乾留炉2aにおける前記廃棄物の乾留を続けると、やがて乾留炉2aに収容されている該廃棄物のうち乾留可能な部分が少なくなり、調整弁装置22aの開度を大きくしても、燃焼炉4における前記可燃性ガスの燃焼温度を前記設定温度Tに維持することができなくなる。そこで、オペレータは、操作パネル31の燃焼温度表示部37に表示される前記可燃性ガスの燃焼温度が前記設定温度T未満の所定温度まで低下したならば、乾留炉2b,2cから前記廃棄物が収容されて乾留の準備が整っているものを選択して、該廃棄物の乾留を開始する。本実施形態では、以下、オペレータにより乾留炉2bが選択されたものとして説明する。
乾留炉2bの選択は、乾留炉2aの場合と同様に、オペレータが、乾留炉2bの投入扉7を閉じ、乾留炉2bに接続されているガス導管3bのダンパ12bを開放するようにダンパスイッチ34を操作することにより行われる。ダンパ開閉制御部38は、乾留炉2aの場合と同様に、投入扉開閉センサ8の検知信号を受けて投入扉開閉検知部46により監視されている乾留炉2bの投入扉7の状態を排出扉開閉制御部40を介して確認し、乾留炉2bの投入扉7が閉鎖されているときには、乾留炉2bの乾留の準備が整っているものと判断し、乾留炉2bに接続されているガス導管3bのダンパ12bを開放する。
次に、オペレータは、乾留炉2bが作動されるようにセレクトスイッチ35を操作し、これにより乾留炉2aの場合と同一の手順で乾留炉2bにおける前記廃棄物の乾留が開始され、発生した可燃性ガスが燃焼炉4に導入され、図3に示すように、前記燃焼温度が前記設定温度Tに略一定に維持されて焼却処理される。
一方、乾留炉2bで発生した前記可燃性ガスが前記のように焼却処理されている間にも、乾留炉2aではまだ前記可燃性ガスが発生しているが、その量は次第に低減し、これに伴って該可燃性ガスの燃焼温度も図3に破線で示すように次第に低下する。尚、乾留炉2aに接続されているガス導管3aのダンパ12aは、乾留炉2aで前記可燃性ガスが発生している間は、開放された状態が維持されている。
乾留炉2a内の前記廃棄物に乾留される部分が全くなくなると、該廃棄物は灰化され、次いで冷却される。このとき、制御装置32のダンパ開閉制御部38は、温度センサ10の検知信号を受けて乾留温度検知部42により検知される乾留炉2a内の温度が所定温度以下になったならば、タイマ43を作動させる。そして、ダンパ開閉制御部38は、乾留炉2a内の温度が所定温度以下となっている時間が、タイマ43により計測される所定の長さを超えたならば、乾留炉2a内の前記廃棄物が完全に灰化、冷却され、前記可燃性ガスの発生が全く無くなったものと判断し、乾留炉2aに接続されているガス導管3aのダンパ12aを閉鎖する。
次に、オペレータは、灰化、冷却された前記廃棄物を乾留炉2aから排出するために、操作パネル31の排出扉開閉スイッチ36を操作する。このとき、オペレータが、乾留炉2a,2b,2cの作動状態について認識を誤ると、乾留炉2a以外の他の乾留炉2bまたは乾留炉2cの排出扉9が開放され、乾留中あるいは乾留を準備している状態の前記廃棄物が排出されてしまう虞がある。
そこで、制御装置32の排出扉開閉制御部40は、乾留を完了して完全に灰化、冷却された前記廃棄物が収容されている乾留炉2aに限り、排出扉9が開放可能となるように制御している。前記制御を行うために、排出扉開閉制御部40は、まず、セレクトスイッチ35を介して乾留炉選択制御部39に選択されている乾留炉2bは、前記廃棄物の乾留中であるとして除外する。次に、排出扉開閉制御部40は、残りの乾留炉2a,2cについて、投入扉開閉検知部46により投入扉7の開閉を確認し、投入扉7が開放されている乾留炉2cは前記廃棄物を投入する途上にあり、乾留を準備している状態のものとして除外する。
この結果、乾留炉2aが残るが、乾留炉2aでは乾留は完了していても、灰化または冷却が未完である可能性があり、この状態で排出扉9を開放すると燃焼中あるいは灰化していても十分に高温の前記廃棄物が排出されることとなる。そこで、排出扉開閉制御部40は、ダンパ開閉制御部38を介して、乾留炉2aに接続されているガス導管3aのダンパ12aが閉鎖されているか否かを確認する。前述のように、乾留炉2aにおける乾留が完了し、前記廃棄物が完全に灰化、冷却されている場合には、ダンパ12aは閉鎖されている。
従って、排出扉開閉制御部40は、乾留炉選択制御部39に選択されている乾留炉2b以外の乾留炉2a,2cのうち、投入扉7が開放されておらず、しかもダンパ12aが閉鎖されていることが確認されたものを選択することにより、前記廃棄物が完全に灰化、冷却されている乾留炉2aに限って排出扉9を開放可能とすることができ、オペレータの誤操作による乾留炉2b,2cの排出扉9の開放を確実に阻止することができる。
排出扉開閉制御部40による前記制御の結果、本実施形態では乾留炉2aに限って排出扉9が開放可能とされているので、オペレータが排出扉開閉スイッチ36を操作することにより、乾留炉2aの排出扉9が開放され、灰化冷却された前記廃棄物が排出される。前記廃棄物が排出されたならば、オペレータは、再び排出扉開閉スイッチ36を操作して乾留炉2aの排出扉9を閉鎖し、代わって投入扉7を開放することにより次の廃棄物を乾留炉2aに投入できるようにする。
次に、乾留炉2bに収容されている前記廃棄物のうち乾留可能な部分が少なくなり、調整弁装置22bの開度を大きくしても、燃焼炉4における前記可燃性ガスの燃焼温度を前記設定温度Tに維持することができなったならば、オペレータは、乾留炉2c,2aから前記廃棄物が収容されて乾留の準備が整っているものを選択して、該廃棄物の乾留を開始する。
ここで、オペレータにより乾留炉2cが選択されたものとすると、乾留炉2bについては前述の乾留炉2aと同様に操作され、乾留炉2cについては前述の乾留炉2bと同様に操作される。そして、乾留炉2cで前記廃棄物の乾留が行われ、乾留炉2bで乾留後の該廃棄物の灰化、冷却が行われている間に、乾留炉2aでは投入扉7から次に処理する廃棄物が投入され、次の乾留が準備される。
この結果、本実施形態の乾留ガス化焼却処理装置1によれば、乾留炉2a,2b,2cにより順次、前記廃棄物の乾留を行うことにより、該廃棄物を乾留、ガス化して燃焼させる処理を連続的に行うことができる。
尚、上述の手順では、例えば1つの乾留炉2aで乾留を行っている状態で燃焼炉4における前記可燃性ガスの燃焼温度を前記設定温度Tに維持することができなったときに、次の乾留炉2bを選択して乾留を開始するようにしている。しかし、経験的に前記可燃性ガスの燃焼温度を前記設定温度Tに維持することができなる時期がわかっているときには、該時期が近づいた時点で、次の乾留炉2bを選択して乾留を開始するようにしてもよい。このようにすることにより、1つの乾留炉2aと次の乾留炉2bとの切替を円滑に行うことができる。
次に、前記乾留炉2a,2b,2cにより順次、前記廃棄物の乾留を行う処理を経時的に説明する。まず、図3に示すように、オペレータが第1日目の9時に乾留炉2aに点火する。乾留炉2aで発生する可燃性ガスの燃焼温度は10時には前記設定温度Tに略一定に維持されるようになり、この状態が20時まで続く。そして、20時以降、乾留炉2aで発生する可燃性ガスの燃焼温度は、図3に破線で示すように次第に低下する。
そこで、乾留炉2aで発生する可燃性ガスの燃焼温度が下降に転じる1時間前の19時に、オペレータが乾留炉2bに点火する。この結果、乾留炉2bで発生する可燃性ガスの燃焼温度は、乾留炉2aで発生する可燃性ガスの燃焼温度が下降に転じる20時には前記設定温度Tに略一定に維持されるようになり、乾留炉2aから乾留炉2bへの切替が円滑に行われる。乾留炉2bで発生する可燃性ガスの燃焼温度は、明朝6時まで、前記設定温度Tに略一定に維持される状態が続き、その後次第に低下する。
乾留炉2bで発生する可燃性ガスの燃焼温度が前記設定温度Tに略一定に維持されている間に、乾留炉2aでは前記廃棄物の灰化、冷却が行われる。また、この間に乾留炉2cでは、前記廃棄物が投入されて該廃棄物の乾留が準備され、該廃棄物のストックヤードとされる。
次に、第2日目の9時には、すでに乾留炉2bで発生する可燃性ガスの燃焼温度は、前記設定温度T未満に低下しているので、オペレータは乾留炉2cに点火する。乾留炉2cで発生する可燃性ガスの燃焼温度は、前日の乾留炉2aと同様に、10時には前記設定温度Tに略一定に維持されるようになり、この状態が20時まで続く。
乾留炉2cで発生する可燃性ガスの燃焼温度が前記設定温度Tに略一定に維持されている間に、乾留炉2bでは前記廃棄物の灰化、冷却が行われる。また、この間に乾留炉2aでは、前日に乾留を完了し、灰化、冷却された前記廃棄物の排出される。次いで、乾留炉2aでは次の廃棄物が投入されて該廃棄物の乾留が準備され、該廃棄物のストックヤードとされる。
乾留炉2cで発生する可燃性ガスの燃焼温度は、20時以降、図3に破線で示すように次第に低下するので、その1時間前の19時に、オペレータが乾留炉2aに点火し、乾留炉2aで発生する可燃性ガスの燃焼温度は20時には前記設定温度Tに略一定に維持されるようになる。そして、以下、前述と同様の操作が繰り返されることにより、前記廃棄物の乾留と、該乾留により発生する前記可燃性ガスの焼却処理とを連続して行うことができる。
本実施形態では、3基の乾留炉2a,2b,2cで順次、前記廃棄物の乾留を行うようにしているが、乾留炉2a,2c,2bの順としてもよく、その順序は問わない。また、乾留炉2a,2b,2cのいずれか1つ、例えば乾留炉2aがメンテナンス等で運転を休止する必要がある場合には、他の2基の乾留炉2b,2cで交互に乾留を行う。
また、本実施形態では、3基の乾留炉2a,2b,2cを備えるものとして説明しているが、乾留炉は少なくとも3基あればよく、4基以上であってもよい。
本発明の乾留ガス化焼却処理装置の一構成例を示すシステム構成図。 図1に示す制御盤の構成を示すブロック図。 図1に示す乾留ガス化焼却処理装置の作動を示すグラフ。
符号の説明
1…乾留ガス化焼却処理装置、 2a,2b,2c…乾留炉、 3a,3b,3c…ガス導管、 4…燃焼炉、 5…酸素供給手段、 7…投入扉、 8…投入扉開閉検知手段、 9…排出扉、 18…燃焼温度検知手段、 38…ガス導管開閉手段、 39…乾留炉選択手段、 40…排出扉開閉制御手段。

Claims (1)

  1. 廃棄物を収納すると共に、該廃棄物の一部を燃焼させつつ該燃焼熱により該廃棄物の残部を乾留して可燃性ガスを生ぜしめる乾留炉と、該乾留炉から導入される可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉と、該燃焼炉における該可燃性ガスの燃焼温度を検知する燃焼温度検知手段と、該燃焼炉における該可燃性ガスの自然燃焼が開始された後に該燃焼温度検知手段により検知される該可燃性ガスの燃焼温度を予め設定された設定温度に略一定に維持するように該乾留炉への酸素供給量を調整しつつ該廃棄物の一部の燃焼に必要な酸素を該乾留炉に供給する酸素供給手段とを備えた乾留ガス化焼却処理装置において、
    前記乾留により発生した前記可燃性ガスを前記燃焼炉に導入するガス導管を各別に備える少なくとも3基の前記乾留炉と、
    前記廃棄物が収容されている前記乾留炉の1つを選択して該乾留炉における該廃棄物の乾留を開始し、該乾留炉から発生する前記可燃性ガスの燃焼温度を前記設定温度に維持することが不能となったときに、該廃棄物が収容されている前記乾留炉の他の1つを選択して該乾留炉における前記廃棄物の乾留を開始する乾留炉選択手段と、
    前記可燃性ガスが発生している前記乾留炉に接続されている前記ガス導管を開放し、他の前記乾留炉に接続されている前記ガス導管を閉鎖するガス導管開閉手段と、
    前記各乾留炉に設けられ前記廃棄物を投入する開閉自在の投入扉と、
    前記各乾留炉に設けられ前記投入扉の開閉を検知する投入扉開閉検知手段と、
    前記各乾留炉に設けられ、前記乾留の完了後に灰化、冷却された該廃棄物を各乾留炉から排出する開閉自在の排出扉と、
    前記乾留炉選択手段により選択されている前記乾留炉以外の他の乾留炉のうち、前記投入扉開閉検知手段により該投入扉の閉鎖が検知されていると共に、前記ガス導管開閉手段により前記ガス導管が閉鎖されている乾留炉に限り、該排出扉を開放可能とする排出扉開閉制御手段とを備えることを特徴とする乾留ガス化焼却処理装置。
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