JP4073344B2 - メチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法 - Google Patents

メチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬・農薬の中間体として有用なメチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、式[2]で表されるメチルトリフルオロメチル安息香酸
【0003】
【化7】
Figure 0004073344
【0004】
を製造する公知の方法としては、特許文献1に開示された、2−ヨード−4−トリフルオロメチルトルエンをマグネシウムを用いてグリニヤール試薬へと変換し、二酸化炭素と反応させる方法がある。また、非特許文献1には4−トリフルオロメチル−2−ブチン酸と2−メチル−1,3−ブタジエンとをディールス−アルダー反応により1−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−4−メチル−1,4−シクロヘキサジエン及び1−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−5−メチル−1,4−シクロヘキサジエンとの混合物に変換し、次いで臭素化、芳香族化して2−トリフルオロメチル−4−メチル安息香酸と2−トリフルオロメチル−5−メチル安息香酸との混合物を得る方法が開示されている。さらに、非特許文献2には一般の安息香酸誘導体のオルト位を、特定の塩基の共存下、二級ブチルリチウムを用いてリチオ化した後に、よう化メチルを用いてメチル化する方法が開示されているが、この中で2−メチル−3−トリフルオロメチル安息香酸の場合には収率が0%であったことが明らかにされている。
【0005】
一方で、芳香環にトリフルオロメチル基が2個ついている化合物において、片方のトリフルオロメチル基を水素化してメチル基とする方法に関しては、本出願人が特許文献2及び特許文献3において、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン類の水素化によるトリフルオロメチルトルエン類の製造法を提示している。
【0006】
【特許文献1】
仏国特許1,522,956号明細書
【特許文献2】
特開昭63−28035号公報
【特許文献3】
特開平1−193233号公報
【非特許文献1】
Journal of Fluorine Chemistry,(オランダ国),1989年、第42巻,P.105−118
【非特許文献2】
Journal of Chemical Society,Perkin Trans.1,(英国),1995年,P.1265−1271
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の方法では、大量での取り扱いが困難なグリニヤール試薬を用いており、工業規模で実施する上では問題がある。非特許文献1の方法は工程数が多い上に、生成物の位置選択性が制御できず、特定の化合物の収率、純度が十分に確保できないという問題がある。また、非特許文献2の方法では、大量の取り扱いが困難なアルキルリチウムを使用している上に、該文献に記載のように、目的とするメチルトリフルオロメチル安息香酸を全く得られなかったり、収率が低い場合があり、工業的に適した方法とは言い難い。一方、特許文献2及び特許文献3に開示された方法によって製造できるメチルトリフルオロメチルトルエンの芳香環に対し、カルボキシル基(−COOH)を導入すれば、メチルトリフルオロメチル安息香酸を得られる。しかしカルボキシル基を導入するためには多数の工程を要し、大量での生産を行う場合には、煩雑な操作が要求される。
【0008】
このようにメチルトリフルオロメチル安息香酸を工業的に製造する上で、より効率的な手段が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための具体的手段】
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意検討を重ねた。その結果、入手の容易な化合物である、一般式[1]に表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体
【0010】
【化8】
Figure 0004073344
【0011】
(式中、LはOR1で表される基(ここでR1は水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す)、ハロゲン基(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子の何れかを表す)、またはN(R2)(R3)で表されるアミノ基(R2とR3はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す。R2とR3はお互いがつながって環構造を形成していてもよい)の何れかを表す。)、
または、一般式[3]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類
【0012】
【化9】
Figure 0004073344
【0013】
(式中、aは1,2,3の何れかを表し、Ma+は、+a価に帯電した金属カチオンまたはオニウムイオンを表す)
を原料とし、これらを特定の条件下、塩基および遷移金属触媒の存在下、水素ガスと反応させることで、上記課題が解決することを見いだした。
【0014】
すなわち、これらの化合物を、塩基およびパラジウム触媒の存在下で、水素ガスとの反応に付すことによって、一般式[1]で表される化合物がカルボン酸である場合(すなわち式[1]において、官能基(CO)Lがカルボキシル基である場合)には、この基は不変のまま、当化合物に属する2つのトリフルオロメチル基のうち一方が選択的に水素化を受けてメチル基に変換され、一般式[2]で表される目的化合物が、ごく穏和な条件で得られることを見出した。また、一般式[1]の化合物がそれ以外のカルボン酸誘導体である場合、および、原料が一般式[3]で表されるカルボン酸塩である場合には、それぞれの持つ官能基(−(CO)L、または−COO-)は何れもカルボキシル基に変換され、なおかつ、2つのトリフルオロメチル基のうち一方のみがメチル基に選択的に変換され、結果として一般式[2]の目的物が得られることを見出した。
【0015】
本発明者らはさらに、この選択的な水素化反応が、水及びアルコールからなる混合溶媒中で好ましく進行し、選択性を維持したまま反応変換率が顕著に向上するという、工業的に重要な知見を見いだし、本発明の完成に到達したものである。
すなわち本発明は、一般式[1]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体を塩基および遷移金属触媒の存在下、水素ガスと反応させることを特徴とする、一般式[2]で表されるメチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法であって、該反応が
水/アルコール混合溶媒中で行われ、
該混合溶媒におけるアルコールの量が、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体1gあたり、0.1g以上であり、水の添加量が0.5g以上であり、
前記塩基がビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体1当量あたり3当量以上20当量以下であり、
反応温度が80〜150℃である、
メチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法を提供する。
また、一般式[3]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類を、塩基および遷移金属触媒の存在下、水素ガスと反応させることを特徴とする、一般式[2]で表されるメチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法であって、該反応が
水/アルコール混合溶媒中で行われ、
該混合溶媒におけるアルコールの量が、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類1gあたり、0.1g以上であり、水の添加量が0.5g以上であり、
前記塩基がビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類1モルあたり3当量以上20当量以下であり、
反応温度が80〜150℃である、
メチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法を提供する。
【0016】
また本発明は、塩基が、NaOH、KOH、LiOH、Ca(OH) 2 、Mg(OH) 2 、K 2 CO 3 、Na 2 CO 3 、Li 2 CO 3 、CaCO 3 、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、又はナトリウムメトキシドである前記の方法を提供する
さらに本発明は、アルコールがメタノールである、前記の方法を提供する
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明における原料化合物である一般式[1]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体とは、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸、そのエステル類、酸ハロゲン化物、酸アミド類のことである。これらは何れも公知の手段に基づいて容易に製造することができる。
【0018】
このうち、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸は、特開2000−169419号公報に開示されたように、ビス(トリフルオロメチル)ハロゲノベンゼンを特定のパラジウム錯化合物とホスフィン類からなる触媒と塩基の存在下、一酸化炭素と水を作用させることによって合成できる。またビス(トリフルオロメチル)安息香酸エステルは、やはり特開2000−169419号公報に記載された方法にしたがってビス(トリフルオロメチル)ハロゲノベンゼンを特定のパラジウム錯化合物とホスフィン類からなる触媒と塩基の存在下、一酸化炭素とアルコール類を作用させることによって合成できる。この際、アルコール(ROH)のRとしてはアルキル基だけでなくシクロアルキル基であってもよい。また、アルコールに代えてフェノールを用いれば、対応するフェニルエステルを得ることができる。
【0019】
ビス(トリフルオロメチル)安息香酸ハロゲン化物は、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸に、塩化スルホニル(SOCl2)等のハロゲン化剤を作用させることで得ることができる。また、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸アミド類は、特開2000−191612号公報に記載された通り、ビス(トリフルオロメチル)ハロゲノベンゼンを特定のパラジウム錯化合物とホスフィン類からなる触媒と塩基の存在下、一酸化炭素とアンモニア、1級アミンもしくは2級アミンを作用させることによって合成できる。
【0020】
一般式[1]で表される化合物の官能基(CO)Lを以下に例示するが、これに限定されるものではない。
【0021】
【化10】
Figure 0004073344
【0022】
さらに、一般式[3]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩は、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸を、それと当量の塩基と反応させれば得ることができる。
【0023】
一般式[3]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩におけるMa+で表される対陽イオンは、+a価に帯電した金属カチオンまたはオニウムイオンであれば制限はない。金属カチオンとしては、Na+、K+、Li+、Mg2+、Ca2+、Al3+などが挙げられる。 オニウムイオンとしてはアンモニウムイオン(例えばNH4 +、N(Me)4 +、N(Et)4 +、N(Ph)4 +)(ここでMeはメチル基、Etはエチル基、Phはフェニル基を表す)、ピリミジウムイオンなどの含窒素オニウムイオンの他に、以下に示す含リンオニウムイオン、含イオウオニウムイオンなどが挙げられる。
【0024】
【化11】
Figure 0004073344
【0025】
式[2]に表される目的化合物のうち、その有用性の顕著なことから、3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸は特に好ましい例である。この化合物は、式[4]で表される3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体
【0026】
【化12】
Figure 0004073344
【0027】
(式中、Lは前記に同じ)、
または、一般式[5]で表される3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類
【0028】
【化13】
Figure 0004073344
【0029】
(式中、a、Ma+は前記に同じ)
を原料とし、上記反応に付すことによって得られる。
【0030】
次に、反応工程について説明する。当反応は、上記ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体もしくはその塩を、塩基とパラジウム触媒の共存下、水/アルコール混合溶媒存在下で水素ガスと接触させ、加熱することにより達せられる。
【0031】
本反応に使用できる、一般式[1]または式[3]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体またはビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩が、(CO)L基または(CO)O−基に対して対称型の化合物、すなわち3,5−ビス(トリフルオロメチル)誘導体、および1,6−ビス(トリフルオロメチル)誘導体である場合には、第1工程の反応によって得られる目的物は単一である。つまり3,5−ビス(トリフルオロメチル)誘導体からは3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸が、2,6−ビス(トリフルオロメチル)誘導体からは2−メチル−6−トリフルオロメチル安息香酸が得られる。
【0032】
これに対して、非対称の化合物を原料とする場合には、メチル基に変換されるトリフルオロメチル基の位置によって、それぞれ2通りの生成物(異性体)が得られる。例えば2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸を原料とした場合には、2−メチル−4−トリフルオロメチル安息香酸と4−メチル‐2−トリフルオロメチル安息香酸が得られる。また2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸を原料とした場合には第1工程によって2−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸と5−メチル‐2−トリフルオロメチル安息香酸が得られる。これら異性体の生成比は、基質や反応条件によって異なる。このような非対称の系において、単一のメチル(トルフルオロメチル)安息香酸を製造する場合には、反応終了後に異性体の分離を行う必要があり、その際にはカラムクロマトグラフィー、再結晶、晶析等の手段が有効である。
【0033】
一方、対称系の原料を出発化合物とする場合には、異性体が存在しないため、このような異性体分離の操作は必要ない。
【0034】
この反応には塩基の共存が必須である。塩基としてはアルカリ金属水酸化物(NaOH、KOH、LiOHなど)、アルカリ土類金属水酸化物(Ca(OH)2、Mg(OH)2など)、これらの炭酸塩(K2CO3、Na2CO3、Li2CO3、CaCO3など)、酢酸塩(酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)、酸化物(酸化カルシウム、酸化マグネシウムなど)、アンモニアおよびアミン類(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジンなど)、ナトリウムメトキシドなど、汎用の塩基を使用すればよい。塩基の必要量は、式[1]または式[3]で表される原料化合物1当量あたり、3当量以上であり、4当量以上であることがさらに好ましい。塩基が3当量に満たないと、反応変換率が低くなる。塩基の量が、原料化合物1当量あたり、20当量を超えても反応性に有意な向上が見られず、経済的に不利であるから好ましくない。
【0035】
当反応にはパラジウム触媒が必要である。ここで使用できるパラジウム触媒とは、パラジウムを担体に担持させたものをいう。パラジウムの他に複数種類の金属を同時に使用してもよい。担体としては活性炭、シリカ、アルミナが使用でき、活性炭が好ましい。担持方法は特に限定されないが、パラジウム化合物の溶液に担体を浸漬したり、溶液を担体に噴霧した後、乾燥させ、おおむね150℃〜350℃に加熱しながら水素ガスで還元処理することによって得られる。得られた触媒はそのまま使用しても良いが、適当量の水と混合した「水を含有する触媒(wet品)」として使用すると、取扱いやすく好ましい。
【0036】
本発明の方法において担体に担持させるパラジウムの量(金属原子に換算した量)には特に制限はないが、担体100gに対し0.1g〜10gが好ましく、0.2g〜5.0gが特に好ましい。0.1gに満たないと反応速度が遅くなり、10gを超えると経済的に好ましくない。このようにして調製したパラジウム触媒を、一般式[1]または[3]に表される原料化合物に対し1〜30重量%(水分を除いた重量)用いることが好ましく、3〜20重量%(水分を除いた重量)用いることがさらに好ましい。なお、パラジウム触媒は固相触媒であるから、反応に使用した後、ろ過等の操作によって分離し、再利用することもできる。
【0037】
本反応に必要な水素(H2)の理論量は、一般式[1]に表される原料化合物1モル(一般式[3]に表される原料化合物にあっては1/aモル)に対して3モルである。しかし実際には、反応器内に常圧または加圧で水素ガスを送り込んで反応させ、原料が十分に消費され目的物に変換されるか、水素ガスがもはや吸収されなくなった時点をもって反応工程を終了すればよい。反応器内に一時に過剰の水素ガスを送り込み、加圧したとしても、本発明の方法では、水素化の過反応により両方のトリフルオロメチル基が水素化したり、カルボキシル基が還元を受けたりすることはないか、ごくわずかに抑えられる。
【0038】
当反応は、水およびアルコールからなる混合溶媒中で特に円滑に実施できるので、これらの混合溶媒中で行う。ここでアルコールとは、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ターシャリーブチルアルコール、エチレングリコールなどを挙げることができる。これらのアルコール類は化学的に特に安定で取扱いやすいために好ましく、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールは特に安価であり、沸点も適度で取り扱いやすいため、特に好ましい。ここで本発明者らは、該反応を行う場合において、水または水溶性有機溶媒を、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体またはビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類、および塩基を完全に溶解させ、均一な系にするのに十分な量用いると、選択性を維持したまま反応速度が顕著に向上し、限られた時間内に、より高い収率をもって目的化合物が合成できることを見いだした。
【0039】
一般に塩基化合物は親水性が強く、水への溶解性が相対的に高い。一方、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体およびその塩類は親油性が相対的に高く、水への溶解性が低い。この結果、塩基化合物とビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体またはその塩類を混ぜ合わせても、均一な系とはならない。本発明者らは、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体またはビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類を塩基の存在下、遷移金属触媒と水素を作用させる反応の速度は、反応物をお互いに混和させることで増大できると考えた。そこで、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体またはビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類と塩基の共存する系に対して、水と水溶性有機溶媒を添加したところ、十分な量これらの溶媒を加えると、これら双方が溶解してお互いに混和するようになることを知った。そしてこの状態で該反応に付したところ、反応速度に著しい増大が観測され、目的物の収率向上が実現することを見いだした。
【0040】
具体的にどれだけの水およびアルコールを加えた場合に系が均一になるかは、原料化合物の種類(式[1]または[3]の化合物の何れであるか)、用いる塩基の種類、反応温度にも依存する。しかしながら、式[1]または式[3]の原料化合物1gに対する水の量が0.5g以上であり、かつアルコールの量が0.1g以上である場合に、反応基質の混和性は良好になり、反応速度の増大と目的物の収率増大がもたらされることが分かった。原料化合物1gに対し、水が1g以上、かつアルコールが0.15g以上であると反応速度の増大はさらに顕著であり、さらに好ましい。
【0041】
以上の知見を総合すると、式[1]または式[3]で表される原料化合物1gに対して水を1g以上、メタノールを0.15g以上添加して反応を行うことは、本発明の特に好ましい態様の一つとして指摘できる。
【0042】
具体的な操作手順に特に制限はないが、例えば次の手順で実施することができる。加圧条件に耐えられるステンレス性のオートクレーブ中に塩基水溶液を投入する。次いでビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体もしくはその塩類を投入する。続いて所定量のパラジウム触媒とアルコールを加え、容器を密閉し、容器内の撹拌を開始する。水素ガスのボンベに接続して加圧し、加熱する。その後は、系内が所定の圧力に維持される様、水素ガスを連続的もしくは断続的に供給すればよい。反応中は適宜、サンプリングを行って、薄相クロマトグラフィー、NMR、ガスクロマトグラフィー等の分析法で反応の進行状況を測定しながら反応を実施することが好ましい。そして原料が十分に目的物に変換されたか、水素ガスがもはや吸収されなくなるまで反応を続ける。反応温度は80〜150℃である。系内における水素の圧力は0.5〜5.0MPaが好ましく、0.8〜1.5MPaが特に好ましい。
【0043】
このように得られた反応混合物から、一般式[2]で表される目的化合物を単離する方法は特に限定されないが、塩酸等を添加して酸性にし、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレンなど、汎用の有機溶媒に抽出した後、溶媒留去を行うなどの手段が有効である。反応混合物中に含まれる主な不純物は、原料に由来するビス(トリフルオロメチル)安息香酸、過剰反応生成物であるジメチル安息香酸である。これらは有機溶媒による洗浄、再結晶、カラム精製など、有機合成の汎用の精製手段で取り除き、目的物の純度を高めることができる。
【0044】
【実施例】
次に、実施例をもって本発明を例示するが、本発明はこれらの実施例によって限定されない。
【0045】
比較例1
100mlの電磁撹拌式オートクレーブに3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸13g(0.05mol)、水酸化カリウム14g(0.25mol)、水42gおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet品)(活性炭100gあたり金属重量換算で5gのパラジウムが担持されたものを、これと同重量の水と混合した触媒をいう。以下の実施例でも同じ)1.3gを秤り取り、系内を密閉した(当実施例では水溶性有機溶媒を添加しなかった)。次いで系内に水素ガスを導入して加圧した。反応温度を110℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を連続的に供給しながら撹拌した。7時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して11.3gの有機物の固体を得た。この有機物の組成をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、目的物3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の組成は15%、原料の3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は82%、3,5−ジメチル安息香酸の組成は3%であった。(変換率18%、選択率83%)。
【0046】
この比較例1ではアルコールが添加されていない。目的物の選択性は良好であるが、反応速度が遅く、行った反応条件、反応時間では、原料が未反応のまま多量に残存している。
【0047】
比較例2
100mlの電磁撹拌式オートクレーブに3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸13g(0.05mol)、水酸化カリウム8.4g(0.15mol)、水34g、メタノール0.08gおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet品)1.3gを秤り取り、系内を密閉した。次いで系内に水素ガスを導入して加圧した。反応温度を110℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を連続的に供給しながら撹拌した。5時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して9.5gの有機物の固体を得た。得られた有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、3‐メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の組成は29%、原料の3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は68%、3,5−ジメチル安息香酸の組成は3%であった(変換率32%、選択率91%)。
【0048】
この比較例2ではアルコールとしてメタノールを添加しているが、その量は相対的に少ない。目的物の選択性は良好であるが、やはり反応は遅く、工程終了後にも原料が多量に残存している。
【0049】
実施例1
1Lの機械撹拌式オートクレーブに3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸200g(0.78mol)、水酸化カリウム218g (3.89mol)、水520g、メタノール58gおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet品)20gを秤り取り、系内を密閉した。次いで系内に水素ガスを導入して加圧した。反応温度を120℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を漸次供給しながら撹拌した。10時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して151gの有機物の固体を得た。得られた有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、目的物3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の組成は80%、原料の3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は18%、3,5−ジメチル安息香酸の組成は2%であった(変換率82%、選択率98%)。
【0050】
この実施例1では反応基質が混和するのに十分なメタノールが添加されている。この結果として、実施例1では比較例1比較例2に比較して反応速度が増大し、反応変換率が著しく増大している。
【0051】
実施例2
1Lの機械撹拌式オートクレーブに3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド213g (0.77mol)、水酸化カリウム261g (4.65mol)、水520g、メタノール 58gおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet品)20gを秤り取り、系内を密閉した。次いで系内に水素ガスを導入して加圧した。反応温度を120℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を漸次供給しながら撹拌した。9時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して161gの有機物の固体を得た。得られた有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、目的物3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の組成は79%、原料の3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は18%、3,5−ジメチル安息香酸の組成は3%であった(変換率82%、選択率96%)。
【0052】
実施例3
1Lの機械撹拌式オートクレーブに3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸カリウム214g (0.72mol)、水酸化カリウム182g (3.25mol)、水600g、メタノール 58gおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet品)20gを秤り取り、系内を密閉した。次いで系内に水素ガスを導入して加圧した。反応温度を120℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を漸次供給しながら撹拌した。8.5時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して135gの有機物の固体を得た。得られた有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の組成は77%であったのに対し、原料の3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は20%、3,5−ジメチル安息香酸の組成は3%であった(変換率80%、選択率96%)。
【0053】
[実施例4]
15mlの機械撹拌式オートクレーブに2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸815mg(3.16mmol)、水酸化カリウム886mg (15.8mmol)、水 2120mg、メタノール 240mgおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet)163mgを秤取り、水素1Mpaを導入した。反応温度を120℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を漸次供給しながら撹拌した。12時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して0.64gの有機物を得た。得られた有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、5‐メチル‐2‐トリフルオロメチル安息香酸の組成は59%、2‐メチル‐5‐トリフルオロメチル安息香酸の組成は14%であったのに対し、原料の2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は21%、2,5−ジメチル安息香酸の組成は5%であった(変換率79%、メチルトリフルオロメチル安息香酸類への選択率93%)。
【0054】
[実施例5]
15mlの機械撹拌式オートクレーブに2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸813mg(3.15mmol)、水酸化カリウム876mg (15.6mmol)、水 2130mg、メタノール 232mgおよび5%パラジウム担持カーボン粉末(50%wet)167mgを秤取り、水素1Mpaを導入した。反応温度を120℃に制御し、全圧を1Mpaに保つように水素を漸次供給しながら撹拌した。12時間後に反応を止め、触媒を濾過により除去し、反応液を塩酸で処理した後、ジエチルエーテルで抽出した。その後溶媒を留去して0.67gの有機物を得た。得られた有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、4‐メチル‐2‐トリフルオロメチル安息香酸の組成は57%、2‐メチル‐4‐トリフルオロメチル安息香酸の組成は16%であったのに対し、原料の2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸の組成は24%、2,5−ジメチル安息香酸の組成は3%であった(変換率76%、メチルトリフルオロメチル安息香酸類への選択率96%)。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、容易に入手可能なビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体、またはビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類を出発原料として、医・農薬の中間原料として有用なメチルトリフルオロメチル安息香酸類を、従来よりはるかに効率良く得る手段を提供する。

Claims (6)

  1. 一般式[1]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体
    Figure 0004073344
    (式中、LはOR1で表される基(ここでR1は水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す)、ハロゲン基(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子の何れかを表す)、またはN(R2)(R3)で表されるアミノ基(R2とR3はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す。R2とR3はお互いがつながって環構造を形成していてもよい)の何れかを表す。)
    を塩基およびパラジウム触媒の存在下、水素ガスと反応させることを特徴とする、一般式[2]で表されるメチルトリフルオロメチル安息香酸
    Figure 0004073344
    の製造方法であって、該反応が
    水/アルコール混合溶媒中で行われ、
    該混合溶媒におけるアルコールの量が、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体1gあたり、0.1g以上であり、水の添加量が0.5g以上であり、
    前記塩基がビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体1当量あたり3当量以上20当量以下であり、
    反応温度が80〜150℃である、
    メチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法
  2. 一般式[3]で表されるビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類
    Figure 0004073344
    (式中、aは1,2,3の何れかを表し、Ma+は、+a価に帯電した金属カチオンまたはオニウムイオンを表す)
    を塩基およびパラジウム触媒の存在下、水素ガスと反応させることを特徴とする、一般式[2]で表されるメチルトリフルオロメチル安息香酸
    Figure 0004073344
    の製造方法であって、該反応が
    水/アルコール混合溶媒中で行われ、
    該混合溶媒におけるアルコールの量が、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類1gあたり、0.1g以上であり、水の添加量が0.5g以上であり、
    前記塩基がビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類1モルあたり3当量以上20当量以下であり、
    反応温度が80〜150℃である、
    メチルトリフルオロメチル安息香酸の製造方法
  3. 請求項1において、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体が式[4]で表される3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸誘導体
    Figure 0004073344
    (式中、LはOR1で表される基(ここでR1は水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す)、ハロゲン基(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子の何れかを表す)、またはN(R2)(R3)で表されるアミノ基(R2とR3はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す。R2とR3はお互いがつながって環構造を形成していてもよい)の何れかを表す。)
    であることを特徴とする、請求項1に記載の、3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の製造方法。
  4. 請求項2において、ビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類が、式[5]で表される3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸塩類
    Figure 0004073344
    (式中、aは1,2,3の何れかを表し、Ma+は、+a価に帯電した金属カチオンまたはオニウムイオンを表す)
    であることを特徴とする、請求項2に記載の、3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸の製造方法。
  5. 塩基が、NaOH、KOH、LiOH、Ca(OH) 2 、Mg(OH) 2 、K 2 CO 3 、Na 2 CO 3 、Li 2 CO 3 、CaCO 3 、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、又はナトリウムメトキシドである、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の方法
  6. アルコールがメタノールである、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の方法。
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