JP4073106B2 - 管路補修方法及び設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は管路補修方法及び設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15はシールド工法によって構築された下水管路の一例であり、この下水管路は、地山荷重を鉄筋コンクリート製あるいは鋼製のセグメントで構成される管路躯体1によって支持し、該管路躯体1内に導水路を形成する2次巻きコンクリート層2を施工している。
【0003】
このような下水管路の2次巻きコンクリート層2は、硫化水素4のような気体が含まれる雰囲気に曝されて、経年的に腐食5などの劣化が生じる。
【0004】
そこで、近年、下水管路の2次巻きコンクリート層2に対する補修工事が実施されている。
【0005】
図16及び図17は従来の下水管路補修工法の一例であり、この補修工法は、耐酸性及び耐塩基性を具備した合成樹脂製の長尺帯状のライニング材(被覆材)6を、たとえば、2次巻きコンクリート層2の内面に沿うように且つ下水管路一端側から他端側へ向かって螺旋状に敷設し、ライニング材6と2次巻きコンクリート層2との間に形成される空隙に裏込め材を打設して、既設の管路躯体1内に滑らかな導水路を再構築するものである。
【0006】
ライニング材6の幅方向一縁部には、ライニング材6長手方向に延び且つ2次巻きコンクリート層2の内面へ向かって突出する突起部7が形成されている。
【0007】
ライニング材6の幅方向中間部には、ライニング材6長手方向に延び且つ2次巻きコンクリート層2の内面へ向かって突出して裏込め材に埋め込まれるリブ8,9が形成されている。
【0008】
ライニング材6の幅方向他縁部には、ライニング材6長手方向に延び且つライニング材6を2次巻きコンクリート層2の内面に沿って螺旋状に敷設する際に前記の突起部7が嵌入可能な嵌合部10と、ライニング材6長手方向に延び且つ嵌合部10から2次巻きコンクリート層2の内面へ向かって突出して裏込め材に埋め込まれるリブ11と、ライニング材6長手方向に延び且つライニング材6を2次巻きコンクリート層2の内面に沿って螺旋状に敷設する際に前記の突起部7に隣接するリブ8に当接可能なリップ12とが形成されている。
【0009】
また、リブ8,9の間にライニング材6長手方向に延びる鋼製の補強部材13を嵌入しつつ、2次巻きコンクリート層2の内面へライニング材6を敷設することもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、2次巻きコンクリート層2の内面全周にわたって補修工事を行なう場合には、下水管路の補修工事対象区間への下水3の進入を阻止しなければならない。
【0011】
しかしながら、単に補修工事対象区間の上流端を閉塞したとすると、下水3の流通が妨げられることになるため、何らかの手段によって、下水3を迂回させて補修工事対象区間の下流側へ導く必要がある。
【0012】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、下水管路を供用しつつ管路内面を補修できる管路補修方法及び設備を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の管路補修方法では、管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された上流側主フレームを管路補修対象区間の上流端に設置し、管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された下流側主フレームを管路補修対象区間の下流端に設置し、上流側主フレーム外面と管路内面との間、並びに下流側主フレーム外面下部と管路内面下部との間をそれぞれ閉塞したうえ、上流側主フレームの管路下流端部と下流側主フレームの管路上流端部とをホースにより接続して、管路補修対象区間の上流端から下流端へ連なる仮設導水路を形成し、管路内面に接する環状の補強枠体を管路軸線方向に所定間隔で配置した後、隣接した補強枠体の内縁部分に被覆材を管路内面を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間が形成されるように順に張設するとともに、当該裏込め材打設空間内へ裏込め材を打設する。
【0014】
本発明の請求項2に記載の管路補修方法では、管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された上流側主フレームを管路補修対象区画の上流端に設置し、上流側主フレームの管路下流側に中空構造の中間部主フレームを順に設置し、管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された下流側主フレームを管路補修対象区画の下流端に設置し、上流側主フレーム外面と管路内面との間、並びに下流側主フレーム外面下部と管路内面下部との間をそれぞれ閉塞したうえ、中間部主フレーム内にホースを挿通し且つ上流側主フレームの管路下流端部と下流側主フレームの管路上流端部とをホースにより接続して、管路補修対象区間の上流端から下流端へ連なる仮設導水路を形成し、管路内面に接する環状の補強枠体を管路軸線方向に所定間隔で配置した後、隣接した補強枠体の内縁部分に被覆材を管路内面を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間が形成されるように順に張設するとともに、当該裏込め材打設空間内へ裏込め材を打設する。
【0015】
本発明の請求項3に記載の管路補修方法では、本発明の請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の管路補修方法の構成に加えて、円弧状の分割部材を補修すべき管路内面に沿って周方向へ順に締結することにより補強枠体を形成する。
【0016】
本発明の請求項4に記載の管路補修方法では、本発明の請求項2に記載の管路補修方法の構成に加えて、裏込め材打設空間に裏込め材を打設するときに、中間部主フレームに取り付けた型枠を被覆材に接触させる。
【0017】
本発明の請求項5に記載の管路補修方法では、本発明の請求項2あるいは請求項4のいずれかに記載の管路補修方法の構成に加えて、上流側主フレーム、中間部主フレーム、及び下流側主フレームの管路内への設置に先立ち、補修すべき管路の内壁を掘削する。
【0018】
本発明の請求項6に記載の管路補修設備では、補修すべき管路内に配置され且つ管路軸線方向に貫通する導水空間を有する上流側主フレームと、該上流側主フレームに遊嵌し且つ流体圧によって管路内面に圧接し得る環状の膨張部材と、上流側主フレームの管路上流側端面に当接し得る上流側止水部材と、上流側主フレームを管路内面に対して拘束し得るロック機構と、補修すべき管路内に配置される下流側副フレームと、該下流側副フレームの内方に昇降可能に配置され且つ管路軸線方向に貫通する導水空間を有する下流側主フレームと、管路内面下側寄り部分に当接し得るように下流側主フレームに設けた下流側止水部材と、一端が上流側主フレームの管路下流側端部に接続され且つ他端が下流側主フレームの管路上流側端部に接続されるホースと、補修すべき管路内面に接し且つ管路軸線方向に所定間隔で配置される環状の補強枠体と、隣接した補強枠体の内縁部分に管路内面を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間が形成されるように張設される被覆材とを備えている。
【0019】
本発明の請求項7に記載の管路補修設備では、本発明の請求項6に記載の管路補修設備の構成に加えて、膨張部材を管路径方向へ変位可能に且つ上流側主フレームに対して水密を保つように支持するスライド機構を備えている。
【0020】
本発明の請求項8に記載の管路補修設備では、本発明の請求項6あるいは請求項7のいずれかに記載の管路補修設備の構成に加えて、上流側主フレームと下流側主フレームとの間に配置され且つホースが挿通され得る中間部主フレームを備えている。
【0021】
本発明の請求項9に記載の管路補修設備では、本発明の請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の管路補修設備の構成に加えて、円弧状の分割部材を順に締結することにより形成される補強枠体を備えている。
【0022】
本発明の請求項10に記載の管路補修設備では、本発明の請求項8あるいは請求項9のいずれかに記載の管路補修設備の構成に加えて、中間部主フレームに対して管路軸線方向に移動可能な中間部副フレームと、該中間部副フレームを管路周方向に取り囲むように配置され且つ管路内面を覆う被覆材に内接可能な複数の型枠とを備えている。
【0023】
本発明の請求項1乃至請求項5に記載の管路補修方法、あるいは請求項6乃至請求項10に記載の管路補修設備のいずれにおいても、上流側主フレーム外面及び下流側主フレーム外面と補修すべき管路内面との間を閉塞して、下水が管路内面に沿って補修工事対象区間へ流入することを抑制するとともに、補修工事対象区画の管路上流側の下水を、上流側主フレームの導水空間、ホース、及び下流側主フレームの導水空間により形成される仮設導水路を介して補修工事対象区間の管路下流側へ導く。
【0024】
また、止水された補修工事対象区間内に配置した補強枠体に被覆材を張設し、管路内面と被覆材との間に形成される裏込め材打設空間に裏込め材を打設して、管路内面を再構築する。
【0025】
本発明の請求項2に記載の管路補修方法、あるいは本発明の請求項8に記載の管路補修設備のいずれにおいても、上流側主フレームと下流側主フレームとの間に配置した中間部主フレームにホースを挿通させて、下水の流通に起因したホースの変形を防止する。
【0026】
本発明の請求項3に記載の管路補修方法、あるいは本発明の請求項9に記載の管路補修設備のいずれにおいても、補強枠体を複数の分割部材により形成して、下水管路内への資材搬入を容易にする。
【0027】
本発明の請求項4に記載の管路補修方法、あるいは本発明の請求項10に記載の管路補修設備のいずれにおいても、型枠を被覆材に接触させて、裏込め材の打設に起因したシート材の変形を防止する。
【0028】
本発明の請求項5に記載の管路補修設備においては、補修すべき管路の内壁に対する掘削を行なうことにより、管路内面の補修に起因した流路断面積の縮小を回避する。
【0029】
本発明の請求項7に記載の管路補修設備においては、スライド機構により膨張部材を上流側主フレームに対して管路径方向へ変位させ、管路内面への膨張部材の圧接性の向上を図る。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1乃至図14は本発明の管路補修設備の実施の形態の一例を示すものであり、図中、図15と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0032】
この管路補修設備の適用対象となる2次巻きコンクリート層2は、腐蝕などによる内面の劣化部分が削り取られた状態になっており、2次巻きコンクリート層2の内底部には、複数のレール固定フレーム33が下水管路軸線方向に所定間隔で配置されている。
【0033】
また、各レール固定フレーム33には、下水管路軸線方向に延びる左右のレール32が、下水管路軸線方向に見て頭部が2次巻きコンクリート層2の中心を向くように斜めに取り付けられている。
【0034】
管路補修設備は、補修工事対象区間の下水管路上流A側に配置される上流側止水手段64と、当該補修工事対象区間の下水管路下流B側に配置される下流側止水手段65と、上流側止水手段64から下流側止水手段65へ下水3を2次巻きコンクリート層2の内面に触れさせることなく流通させるフレキシブルホース66と、両止水手段64,65の間に配置され且つフレキシブルホース66が挿通される被覆材支持手段67と、2次巻きコンクリート層2の内面に接し且つ下水管路軸線方向に所定間隔で配置される環状の補強枠体14と、隣接した補強枠体14の内縁部分に2次巻きコンクリート層2の周方向に覆い且つ裏込め材打設空間37が形成されるように張設されるシート材(被覆材)16とによって構成されている。
【0035】
このうち、上流側止水手段64、下流側止水手段65、及び被覆材支持手段67は、繰り返し使用される機械装置であり、また、補強枠体14並びにシート材16は、2次巻きコンクリート層2を再構築するための資材である。
【0036】
上流側止水手段64は、補修すべき2次巻きコンクリート層2内に配置され且つ下水管路軸線方向に貫通する導水空間68が形成された円筒状の上流側主フレーム69と、該上流側主フレーム69に遊嵌し且つ流体圧によって2次巻きコンクリート層2の内面に圧接し得る環状の膨張部材70と、該膨張部材70を下水管路軸線方向へ変位可能に且つ上流側主フレーム69に対して水密を保つように支持するスライド機構71と、上流側主フレーム69の下水管路上流A側端面に当接し得る蓋状の上流側止水部材72と、上流側主フレーム69を2次巻きコンクリート層2の内面に対して拘束し得るロック機構73とを備えている。
【0037】
上流側主フレーム69は、側方から見ると中間部分で略S字状に屈曲し、下水管路上流A側端寄り部分の軸線に対して下水管路下流B側端寄り部分の軸線が略平行に下方へ偏った形状を呈している。
【0038】
また、上流側主フレーム69の下水管路軸線方向前端部及び後端部の左右に設けた下方へ突出するブラケット74には、レール32上を転動可能な車輪75を2つずつ枢支した車輪枠74aがピン連結される。
【0039】
膨張部材70は、合成ゴム系樹脂などの弾力性に富んだ環状の中空構造体であり、該膨張部材70の内部には、上流側主フレーム69の下水管路下流B側寄り端部に搭載の油圧ユニット(図示せず)から作動油圧が付与されるようになっている。
【0040】
スライド機構71は、上流側主フレーム69の下水管路上流A側寄り部分に外嵌するように取り付けられ且つ外面に周方向に延びる開口を有する中空構造のケーシング76と、該ケーシング76内に開口の前後縁部に沿うように設けたライナ材77と、上流側主フレーム69に遊嵌し且つ両ライナ材77に摺動可能に接する摺動環78と、該摺動環78の外縁部に外嵌装着した支持環79と、該支持環79を上流側主フレーム69に対して昇降させる油圧ジャッキ80とによって構成されている。
【0041】
支持環79には、前記の膨張部材70が外嵌装着されており、支持環79とともに膨張部材70が下水管路系方向に変位できるようになっている。
【0042】
油圧ジャッキ80は、ハウジングが上流側主フレーム69の外面下部にピン連結され、ロッドが支持環79の下部にピン連結されている。
【0043】
この油圧ジャッキ80には、膨張部材70と同様に、上流側主フレーム69に搭載の油圧ユニットから作動油圧が付与されるようになっており、油圧ジャッキ80を、ロッドがハウジングへ収納されるように作動させると、支持環79及び膨張部材70が上流側主フレーム69に対して上昇し、また、ロッドがハウジングから突出するように作動させると、支持環79及び膨張部材70が上流側主フレーム69に対して下降する。
【0044】
上流側止水部材72の下水管路下流B側面の周縁部には、上流側主フレーム69の下水管路上流A側端面に密着可能なシール部材81が、全周にわたって装着されている。
【0045】
上流側止水部材72の外縁部に周方向に略等間隔に固着したブラケット82には、油圧ジャッキ83のロッドがピン連結され、油圧ジャッキ83のハウジングは、ケーシング76に固着したブラケット84にピン連結されている。
【0046】
この油圧ジャッキ83には、膨張部材70と同様に、上流側主フレーム69に搭載の油圧ユニットから作動油圧が付与されるようになっており、油圧ジャッキ83を、ロッドがハウジングから突出するように作動させると、上流側止水部材72が上流側主フレーム69の端面から下水管路上流A側へ離隔し、また、油圧ジャッキ83をロッドがハウジングに収納されるように作動させると、シール部材81が上流側主フレーム69の端面に密着する。
【0047】
ロック機構73は、上流側主フレーム69の略S字状屈曲部分の下水管路上流A側寄り部分に外嵌固着した架台85と、該架台85の外面に周方向に略等間隔に配置され且つ下水管路上流A側から下流B側へ向かって下水管路径方向の寸法が徐々に小さくなる楔形状の第1のブロック86と、該第1のブロック86の2次巻きコンクリート層2側の面に下水管路軸線方向へ相対的に摺動可能に接し且つ下水管路上流A側から下流B側へ向かって下水管路径方向の寸法が徐々に大きくなる楔形状の第2のブロック87と、該第2のブロック87から2次巻きコンクリート層2の接線に対して略平行に突出するピン88と、該ピン88が挿入される下水管路径方向に延びる長孔89を有し且つ架台85に固着した案内部材90と、前記の第1のブロック86を上流側主フレーム69に対して下水管路軸線方向へ前後動させる油圧ジャッキ91とによって構成されている。
【0048】
油圧ジャッキ91は、ハウジングが架台85に取り付けられ、また、ロッドが第1のブロック86にピン連結されている。
【0049】
この油圧ジャッキ91には、膨張部材70と同様に、上流側主フレーム69に搭載の油圧ユニットから作動油圧が付与されるようになっており、油圧ジャッキ91を、ロッドがハウジングから突出するように作動させると、両ブロック86,87の楔効果により第2のブロック87が2次巻きコンクリート層2内面に対して押圧され、また、ロッドがハウジングに収納されるように作動させると、両ブロック86,87の楔効果が解消されて2次巻きコンクリート層2内面への第2のブロック87の押圧が解除される。
【0050】
第2のブロック87の2次巻きコンクリート層2に圧着する面は、凹凸状に形成され、2次巻きコンクリート層2内面に対する拘束力の増大が図られている。
【0051】
更に、上流側主フレーム69の下水管路上流A側端部外面には、補修工事対象区間よりも下水管路上流A側の立坑に設置したウインチから繰り出されるワイヤロープ(図示せず)が係止可能なアイプレート92が固着されている。
【0052】
下流側止水手段65は、補修すべき2次巻きコンクリート層2内に配置され且つ下水管路軸線方向に見て門型に形成された下流側副フレーム93と、該下流側副フレーム93の内方に配置され且つ下水管路軸線方向に貫通する導水空間94を有する下流側主フレーム95と、2次巻きコンクリート層2の内面下側寄り部分に当接し得るように下流側主フレーム95に設けた下流側止水部材96と、該下流側止水部材96及び下流側主フレーム95を下流側副フレーム93に対して昇降させる油圧ジャッキ97とを備えている。
【0053】
下流側副フレーム93は、下水管路軸線方向に延びる梁部材98と、該梁部材98の前後端部に取り付けられる下方左右へ延びる脚部材99と、該脚部材99の下端部にレール32上を転動し得るように枢支される車輪100とによって構成されている。
【0054】
下流側止水部材96は、下流側主フレーム95の外面下側寄り部分に水密を保持し得るように取り付けられる止水板101と、該止水板101の下縁部に固着され且つ2次巻きコンクリート層2の周方向へ延びる支持座102と、該支持座102に沿って嵌着され且つ下水管路下流B側へ突出して2次巻きコンクリート層2の内面下側寄り部分に接し得るリップ103を有するシール部材104とによって構成されている。
【0055】
この下流側止水部材96の上縁部左右と2次巻きコンクリート層2の内面との間には、下水管路下流B側から上流A側への資材の搬入、並びに作業者の通行が可能な間隙が常時形成される。
【0056】
また、止水板101及び支持座102には、下流側止水部材96が2次巻きコンクリート層2の内面に接触する際に、レール32に装着したレール止水具105との干渉を回避するための凹陥Tが形成されている。
【0057】
油圧ジャッキ97は、ハウジングが下流側副フレーム93にピン連結され、また、ロッドが下流側止水部材96の止水板101にピン連結されている。
【0058】
この油圧ジャッキ97には、下流側副フレーム93に搭載の油圧ユニット(図示せず)から作動油圧が付与されるようになっており、油圧ジャッキ97を、ロッドがハウジングから突出するように作動させると、下流側主フレーム95及び下流側止水部材96が下降して、シール部材104が2次巻きコンクリート層2の内面に圧着し、また、ロッドがハウジングに収納されるように作動させると、下流側主フレーム95及び下流側止水部材96が上昇して、2次巻きコンクリート層2に対するシール部材104の圧着が解除される。
【0059】
シール部材104のリップ103が2次巻きコンクリート層2の内面に接した状態で、下流側止水部材96の下水管路下流B側に下水3が溜まると、シール部材104の支持座102に対する嵌着部分とリップ103との間に空隙に下水3の水圧が作用して、リップ103が効果的に2次巻きコンクリート層2の内面に圧着することになる。
【0060】
上記のレール止水具105は、先に述べた上流側止水手段64にも適用できるもので、各レール32に対してその左側及び右側より嵌着され且つレール32の路面から2次巻きコンクリート層2の内面へ向かって連なる断面形状を有する一対の止水用ブロック106と、止水用ブロック106のレール32嵌着部とレール32の側部との間、並びに止水用ブロック106の底部と2次巻きコンクリート層2の内面との間に介在するシール部材107と、左右の止水用ブロック106を相互に締結するボルト108とによって構成されている。
【0061】
このレール止水具105をレール32に装着することにより、上流側止水手段64の膨張部材70、あるいは下流側止水手段65のシール部材104が2次巻きコンクリート層2の内面及びレール止水具105に圧着して、下水管路上流A側、あるいは下流B側から補修工事対象区間への下水3の漏水が効果的に抑制されることになる。
【0062】
フレキシブルホース66は、屈曲性を具備し且つ軽量化が図られるように、合成樹脂材料などによって形成されている。
【0063】
フレキシブルホース66の一端は、上流側止水手段64の上流側主フレーム69の下水管路下流B側端部に外嵌され、また、フレキシブルホース66の他端は、下流側止水手段65の下流側主フレーム95の下水管路上流A側端部に外嵌されている。
【0064】
上流側主フレーム69の下水管路下流B側端部の外面、及び下流側主フレーム95の下水管路上流A側端部の外面には、これらに外嵌させるべきフレキシブルホース66の脱落を防止するために、周方向に延びるフープ部材109が固着されている。
【0065】
更に、フープ部材109を覆うように上流側主フレーム69あるいは下流側主フレーム95に外嵌するフレキシブルホース66を周方向に取り囲んでフープ部材109に嵌着させ得る固定具110が、各止水手段64,65ごとに設けられている。
【0066】
この固定具110は、上流側主フレーム69あるいは下流側主フレーム95に外嵌したフレキシブルホース66に外接するように周方向に順に配置され且つ両端部が上流側主フレーム69、下流側主フレーム95の径方向外方へ屈曲した湾曲帯状の押え部材111と、隣接する押え部材111の屈曲部分を相互に締結するボルト112及びナット113とによって構成されている。
【0067】
補強枠体14は、円弧状の分割部材17を、2次巻きコンクリート層2の内面に沿って周方向に順に締結することにより形成される。
【0068】
また、下水管路軸線方向に隣接した補強枠体14は、下水管路軸線方向へ延びる複数の連結部材15a,15bによって交互に締結される。
【0069】
シート材16の素材には、耐酸性及び耐塩基性を具備したポリプロピレンなどの合成樹脂が用いられており、このシート材16には、2次巻きコンクリート層2の内面へ向かって突出して裏込め材に埋め込まれる突起(図示せず)が多数形成されている。
【0070】
このシート材16の寸法は、隣接する補強枠体14の間隔、及び補強枠体14の内縁周長に基づき設定されている。
【0071】
シート材16の一縁部は、下水管路上流A側に位置する補強枠体14の各内縁部全面を被覆するように取り付けられ、シート材16の他縁部は、下水管路下流B側に位置する補強枠体14の各内縁部に取り付け済みの他のシート材16の一縁部に重なるように取り付けられ、2次巻きコンクリート層2の内面と、シート材16と、該シート材16が取り付けられている補強枠体14とによって、裏込め材打設空間37が形成される。
【0072】
シート材16の補強枠体14に対する取り付け部分には、シール剤が充填され、また、シート材16の2次巻きコンクリート層2に対する巻き始め端と巻き終わり端とは、相互に熱溶着されて水密性が保たれる。
【0073】
被覆材支持手段67は、補修すべき2次巻きコンクリート層2内に配置され且つ下水管路軸線方向に延びる中間部主フレーム38と、該中間部主フレーム38に対して下水管路軸線方向に移動可能な門型形状の中間部副フレーム39と、該中間部副フレーム39の上側に位置し且つ2次巻きコンクリート層2の内面上部を覆うシート材16に面接触可能な上部型枠40と、該上部型枠40を中間部副フレーム39に対して2次巻きコンクリート層2の内面に近接離反する方向へ昇降させる油圧ジャッキ(アクチュエータ)41と、前記の中間部副フレーム39の下側に位置し且つ2次巻きコンクリート層2の内面下部を覆うシート材16に面接触可能な下部型枠42と、該下部型枠42を中間部副フレーム39に対して2次巻きコンクリート層2の内面に近接離反する方向へ昇降させる油圧ジャッキ(アクチュエータ)43と、前記の中間部副フレーム39の左右両側に位置し且つ2次巻きコンクリート層2の内面側部を覆うシート材16に面接触可能な左右の側部型枠44と、該側部型枠44を中間部副フレーム39に対して2次巻きコンクリート層2の内面に近接離反する方向へ移動させる油圧ジャッキ(アクチュエータ)45,46とを備えている。
【0074】
中間部主フレーム38は、下水管路軸線方向に見て凸湾曲面が下側に位置する湾曲板状の下部構成部材47と、該下部構成部材47の左右両縁部に固着され且つ下水管路軸線方向へ下部構成部材47の全長にわたって延びるフランジ48と、下水管路軸線方向に見て凸湾曲面が上側に位置する湾曲板状の上部構成部材49と、該上部構成部材49の上面に固着され且つ下水管路軸線方向へ上部構成部材49の全長にわたって延びる平棒状のステップ49aと、前記のフランジ48に重なり合うように上部構成部材49の左右両縁部に固着され且つ下水管路軸線方向へ上部構成部材49の全長にわたって延びるガイドレール50と、下部構成部材47に下水管路軸線方向前端部及び後端部に設けたブラケット51にピン連結される車輪枠51aと、該車輪枠51aに2つずつ枢支され且つレール32上を転動可能な車輪52とによって構成されている。
【0075】
この中間部主フレーム38は、下部構成部材47のフランジ48と上部構成部材49のガイドレール50とを相互にボルト締結すると略円筒状になる。
【0076】
中間部副フレーム39は、中間部主フレーム38の直上に位置する四角枠状の上部構成部材53と、該上部構成部材53の四隅から下方へ延び且つそれぞれ下端部に前記のガイドレール50上を転動可能なローラ54が枢支された中間部構成部材55と、該中間部構成部材55の下端部側面から下方へ延びる下部構成部材56とによって構成されている。
【0077】
上部型枠40は、下水管路軸線方向に見て凸湾曲面が上側に位置し且つ2次巻きコンクリート層2の内面上部を覆うシート材16に面接触可能な支持板57と、該支持板57の凹湾曲面の下水管路軸線方向前後両端部に固着されたリブ58とによって構成されている。
【0078】
この上部型枠40の下面と前述した中間部副フレーム39の上部構成部材49との間には、下水管路下流B側から上流A側への資材の搬入、並びに作業者の通行が可能な間隙が常時形成される。
【0079】
油圧ジャッキ41は、ハウジングが中間部副フレーム39の上部構成部材53に取り付けられ、また、ロッドが上部型枠40のリブ58にピン連結される。
【0080】
下部型枠42は、下水管路軸線方向に見て凸湾曲面が下側に位置し且つ2次巻きコンクリート層2の内面上部を覆うシート材16に面接触可能な支持板59と、該支持板59の凹湾曲面の下水管路軸線方向前後両端部に固着されたリブ60とによって構成されている。
【0081】
また、支持板59及びリブ60には、支持板59がシート材16に面接触する際のレール32との干渉を回避するための切欠きSが形成されている。
【0082】
油圧ジャッキ43は、ハウジングが中間部副フレーム39の下部構成部材56にピン連結され、また、ロッドが下部型枠42のリブ60にピン連結される。
【0083】
側部型枠44は、下水管路軸線方向に見て凸湾曲面が左側あるいは右側に位置し且つ2次巻きコンクリート層2の内面側部を覆うシート材16に面接触可能な支持板61と、該支持板61の凹湾曲面に固着されたリブ62とによって構成されている。
【0084】
油圧ジャッキ45は、ハウジングが下水管路軸線方向に見て中間部副フレーム39の左側あるいは右側に位置する中間部構成部材55の上端部に取り付けられ、また、ロッドが下水管路軸線方向に見て左側あるいは右側に位置する側部型枠44のリブ62の上端寄り部分にピン連結される。
【0085】
油圧ジャッキ46は、下部型枠42のリブ60の左側寄り部分あるいは右側寄り部分にピン連結され、また、ロッドが下水管路軸線方向に見て左側あるいは右側に位置する側部型枠44のリブ62の下端寄り部分にピン連結される。
【0086】
上述した上部型枠40、下部型枠42、及び側部型枠44の支持板57,59,61の下水管路軸線方向の寸法は、隣接する補強枠体14間に張設されるシート材16の下水管路軸線方向の寸法よりも大きく設定されている。
【0087】
更に、油圧ジャッキ41,43,45,46には、先に述べた上流側主フレーム69に搭載の油圧ユニット、あるいは、下流側副フレーム93に搭載の油圧ユニットから作動油圧が付与されるようになっており、油圧ジャッキ41,43,45,46を、ロッドがハウジングから突出するように作動させると、上部型枠40、下部型枠42、及び側部型枠44が2次巻きコンクリート層2の内面を被覆するシート材16に対して面接触し得る位置へ移動し、また、ロッドがハウジングに収納されるように作動させると、上部型枠40、下部型枠42、及び側部型枠44が中間部副フレーム39へ近接する位置へ移動する。
【0088】
これに加えて、被覆材支持手段67の中間部主フレーム38は、それに後続する他の被覆材支持手段67の中間部主フレーム38に対して連結部材63を介して連結されるようになっている。
【0089】
図1乃至図14に示す管路補修設備を用いて下水管路の補修を実施する際には、上流側止水手段64を、上流側主フレーム69、膨張部材70、スライド機構71、上流側止水部材72、ロック機構73、及び車輪枠74aに分割し、これらの各部材を、地表から下水管路へ延びる既設の立坑に搬入し、該立坑の底部で上流側止水手段64を組み立てる。
【0090】
上流側止水手段64の組み立てが完了したならば、車輪75をレール32上に載置し、上流側止水手段64を下水管路の所定の補修工事対象区間の最上流端へ移動させる。
【0091】
このとき、油圧ジャッキ80によって、上流側主フレーム69に対する支持環79の上下方向の位置を適宜調整し、膨張部材70の外面と2次巻きコンクリート層2との接触を防止する。
【0092】
また、計画に従ってレール32の膨張部材70直下に位置する部分に対してレール止水具105を装着しておく。
【0093】
次いで、油圧ジャッキ91をロッドがハウジングから突出するように作動させ、両ブロック86,87の楔効果によって第2のブロック87を2次巻きコンクリート層2内面に対して押圧させ、上流側主フレーム69を2次巻きコンクリート層2に対して拘束する。
【0094】
また、被覆材支持手段67の中間部主フレーム38を、下部構成部材47、上部構成部材49及び車輪枠51aに分割し、中間部副フレーム39を上部構成部材53、中間部構成部材55、及び下部構成部材56に分割し、これらの各部材と、上部型枠40、下部型枠42、及び側部型枠44とを、前記の立坑に搬入し、該立坑の底部で被覆材支持手段67を組み立てる。
【0095】
被覆材支持手段67の組み立てが完了したならば、車輪52をレール32上に載置し、中間部主フレーム38をレール32に沿って、裏込め材打設対象区間へ移動させる。
【0096】
上記の作業を繰り返すことにより、上流側止水手段64の下水管路下流B側に複数の被覆材支持手段67を直列に配置する。
【0097】
このとき、最後に立坑へ搬入される被覆材支持手段67の中間部主フレーム38内に、フレキシブルホース66を巻き取った状態、あるいは折り畳んだ状態で搭載しておく。
【0098】
更に、下流側止水手段65を、下流側副フレーム93、下流側主フレーム95、下流側止水部材96、油圧ジャッキ97、及び車輪100に分解し、これらの各部材を前記の立坑へ搬入し、該立坑の底部で下流側止水手段65を組み立てる。
【0099】
下流側止水手段65の組み立てが完了したならば、車輪100をレール32上に載置し、下流側止水手段65を下水管路の所定の補修対象区間の最下流端へ移動させる。
【0100】
上流側止水手段64、被覆材支持手段67、及び下流側止水手段65を所定位置に設置したならば、2次巻きコンクリート層2の内面に膨張部材70が圧接するように、該膨張部材70の内部へ上流側主フレーム69に搭載の油圧ユニットから作動油圧を付与し、また、上流側止水部材72のシール部材81が上流側主フレーム69の端面に密着するように油圧ジャッキ83を作動させ、上流側止水手段64よりも下水管路下流B側への下水3の流通を一時的に中断させる。
【0101】
また、下水3が補修工事対象区間の下水管路下流B側へ後退した後、レール32の下流側止水部材96の直下に位置する部分に対してレール止水具105を装着し、2次巻きコンクリート層2の内面及びレール止水具105にシール部材104が圧接するように油圧ジャッキ97を作動させる。
【0102】
この間に、先に述べた中間部主フレーム38内に搭載したフレキシブルホース66を、下水管路上流A側に隣接する他の被覆材支持手段67の中間部主フレーム38に挿通しながら展開し、上流側主フレーム69及び下流側主フレーム95にフレキシブルホース66の端部を固定具110を用いて接続して仮設導水路114を形成する。
【0103】
更に、油圧ジャッキ83を作動させて、上流側止水部材72を上流側主フレーム69から離隔させると、補修工事対象区画の下水管路上流A側に滞留していた下水3が、上流側主フレーム69の導水空間68、各被覆材支持手段67の中間部主フレーム38に順に挿通されているフレキシブルホース66、及び下流側主フレーム95の導水空間94により形成される仮設導水路114を経て、補修工事対象区間の下水管路下流B側へ流通する。
【0104】
また、補修工事対象区画の2次巻きコンクリート層2に対して水洗浄を行なうとともに、洗浄による濁水を水中ポンプなどを用いて下流側止水手段65の下水管路下流B側へ排出する。
【0105】
このように、2次巻きコンクリート層2の内面に膨張部材70を圧接させて、下水管路上流A側から下水3が2次巻きコンクリート層2の内面に沿って補修工事対象区画へ流入することを抑制し、2次巻きコンクリート層2の内面に下流側止水部材96を当接させて、下水管路下流B側から下水3が2次巻きコンクリート層2の内面に沿って補修工事対象区画へ逆流することを抑制するとともに、下水3を補修工事対象区画の下水管路上流A側から下流B側へ、上流側主フレーム69の導水空間68、フレキシブルホース66、及び下流側主フレーム95の導水空間94により形成される仮設導水路114を介して導くので、下水3の流通を妨げずに下水管路の補修工事対象区間への下水3の流入を阻止できる。
【0106】
また、スライド機構71により膨張部材70が下水管路径方向へ変位するので、2次巻きコンクリート層2の内面に対して膨張部材70が効果的に圧接する。
【0107】
更に、上流側止水部材72を上流側主フレーム69の下水管路上流A側端面に当接させて、上流側主フレーム69の導水空間68への下水3の流入を抑止するので、上流側主フレーム69及び下流側主フレーム95に対するフレキシブルホース66の着脱作業を容易に行なえる。
【0108】
これに加えて、ロック機構73の第1のブロック86が、下水管路上流A側から下流B側へ向かって下水管路径方向の寸法が徐々に小さくなる楔形状であり、ロック機構73の第2のブロック87が、下水管路上流A側から下流B側へ向かって下水管路径方向の寸法が徐々に大きくなる楔形状であるので、雨水などが下水管路へ急激に流れ込むことにより上流側止水手段64が下水管路下流B側へ付勢されると、両ブロック86,87の楔効果によって、2次巻きコンクリート層2の内面への第2のブロック87の押圧力が増大し、上流側止水手段64の下水管路下流B側への後退が防止される。
【0109】
また、上流側主フレーム69と下流側主フレーム95との間に配置した被覆材支持手段67の中間部主フレーム38にフレキシブルホース66を挿通するので、下水3の流通に起因したフレキシブルホース66の変形を防止することができる。
【0110】
更にまた、上流側主フレーム69の下水管路下流B側端部外面、及び下流側主フレーム95の下水管路上流A側端部外面にフープ部材109を設け、該フープ部材109を覆うように上流側主フレーム69、下流側主フレーム95に外嵌するフレキシブルホース66を周方向に取り囲む固定具110によってフープ部材109に嵌着させるので、上流側主フレーム69、下流側主フレーム95からのフレキシブルホース66の脱落を防止できる。
【0111】
補修工事対象区間の洗浄及び排水が完了した後、先に述べた立坑から、補強枠体14を形成するための分割部材17、補強枠体14を相互に締結する連結部材15a,15b、及び補強枠体14に対して張設すべきシート材16などの資材を、下水管路内へ搬入する。
【0112】
このとき、下流側止水部材96の上縁部左右と2次巻きコンクリート層2の内面との間、並びに上部型枠40の下面と中間部副フレーム39の上部構成部材49との間には、間隙が常時形成されているので、下水管路下流B側から上流A側への資材の搬入、並びに作業者の通行を容易に行なうことができる。
【0113】
更に、分割部材17を順に締結して2次巻きコンクリート層2の内面に沿い且つレール32を取り囲む環状の補強枠体14を形成したうえ、下水管路軸線方向に隣接した補強枠体14を、複数の連結部材15a,15bによって交互に締結する。
【0114】
また、レール32を各補強枠体14に支持させて、既設のレール固定フレーム33を撤去し、隣接する所定の補強枠体14の内縁部分にシート材16を、2次巻きコンクリート層2を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間37が形成されるように張設する。
【0115】
次いで、裏込め材115を打設すべき補強枠体14間に張設されている所定のシート材16と、上部型枠40、下部型枠42及び側部型枠44とが向き合うように、中間部主フレーム38に対して中間部副フレーム39を移動させる。
【0116】
この状態で、各油圧ジャッキ41,43,45,46のロッドをハウジングから外方側へ突出させて、上部型枠40、下部型枠42及び側部型枠44の支持板57,59,61を、前記のシート材16に面接触させた後、補強枠体14を構成している所定の分割部材17に予め穿設した作業孔に裏込め材打設管を挿通し、裏込め材打設空間37へ裏込め材115を打設する。
【0117】
このとき、下部型枠42の切欠きSに、レール32及びシート材16のレール32の近傍部分に密接する充填物を必要に応じて介在させておく。
【0118】
これにより、補強枠体14及び連結部材15a,15bは、裏込め材115とともに、2次巻きコンクリート層2の補修資材として裏込め材打設空間37に埋め込まれ、2次巻きコンクリート層2の強化が図られる。
【0119】
また、2次巻きコンクリート層2の劣化部分を削り取って下水管路の口径を拡径しているので、補修工事による下水管路の流路断面積の縮小を回避できる。
【0120】
更に、2次巻きコンクリート層2の補修部分における補強枠体14及び連結部材15a,15bの補強効果を考慮すれば、2次巻きコンクリート層2の補修部分の厚さを薄くして下水管路の流路断面積の増大を図ることも可能になる。
【0121】
裏込め材115が固化したならば、各油圧ジャッキ41,43,45,46のロッドをハウジング側へ引き込んで、上部型枠40、下部型枠42及び側部型枠44の支持板57,59,61を、裏込め材115が充填されたシート材16から離反させ、次に裏込め材115を打設すべき補強枠体14間に張設されている所定のシート材16と、上部型枠40、下部型枠42及び側部型枠44とが向き合うように、中間部主フレーム38に対して中間部副フレーム39を移動させる。
【0122】
このように、中間部主フレーム38に対して中間部副フレーム39とともに移動可能な上部型枠40、下部型枠42及び側部型枠44を、油圧ジャッキ41,43,45,46によって補修すべきコンクリート2次巻きコンクリート層2を被覆しているシート材16に面接触させるので、裏込め材115の打設時のシート材16の変形を防止できる。
【0123】
また、中間部主フレーム38に対して中間部副フレーム39を下水管路軸線方向へ移動できるので、上部型枠40、下部型枠42及び側部型枠44の盛替え作業を容易に行なえる。
【0124】
更に、中間部主フレーム38の上部構成部材49にその全長にわたってステップ49aを設けているので、該ステップ49aを足場として作業者が、補強枠体14の組立作業やシート材16の張設作業を容易に且つ安定した状態で行なえる。
【0125】
上流側止水手段64と下流側止水手段65との間における2次巻きコンクリート層2の補修作業が完了したならば、膨張部材70及び下流側止水部材96による止水とロック機構73による上流側止水手段64の拘束とを解除し、上流側止水手段64、被覆材支持手段67、下流側止水手段65、及びフレキシブルホース66を下水管路上流A側へ移動させる。
【0126】
これにより、上流側止水手段64を下水管路の次なる補修工事対象区間の最上流端に、また、下流側止水手段65を下水管路の次なる補修工事対象区間の最下流端に位置させるとともに、両止水手段64,65の間に複数の被覆材支持手段67を直列に配置させ、先に述べた手順によって、下水管路の次なる補修工事対象区間に対する止水と、2次巻きコンクリート層2の補修を行なう。
【0127】
このように、図1乃至図14に示す管路補修設備においては、上流側主フレーム69及び下流側主フレーム95と補修すべき2次巻きコンクリート層2の内面との間を、膨張部材70及び下流側止水部材96により閉塞して、下水3が2次巻きコンクリート層2の内面に沿って補修工事対象区間へ流入することを抑制するとともに、補修工事対象区間の下水管路上流A側から下流B側へ下水3を、上流側主フレーム69の導水空間68、フレキシブルホース66、及び下流側主フレーム95の導水空間94により形成される仮設導水路114を介して導き、止水された補修工事対象区間内の補強枠体14にシート材16を張設し且つ裏込め材打設空間37に裏込め材115を打設するので、下水管路を供用しつつ2次巻きコンクリート層2の内面を効率よく補修することが可能になる。
【0128】
なお、本発明の管路補修方法及び設備は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0129】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の管路補修方法及び設備によれは下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0130】
(1)本発明の請求項1乃至請求項5に記載の管路補修方法、あるいは請求項6乃至請求項10に記載の管路補修設備のいずれにおいても、上流側主フレーム外面及び下流側主フレーム外面と補修すべき管路内面との間を閉塞して、下水が管路内面に沿って補修工事対象区間へ流入することを抑制するとともに、補修工事対象区間の管路上流側の下水を、上流側主フレームの導水空間、ホース、及び下流側主フレームの導水空間により形成される仮設導水路を介して補修工事対象区間の管路下流側へ導き、止水された補修工事対象区間内の補強枠体に被覆材を張設し且つ管路内面と被覆材との間に形成される裏込め材打設空間に裏込め材を打設するので、下水管路を供用しつつ管路内面を効率よく補修することが可能になる。
【0131】
(2)本発明の請求項2に記載の管路補修方法、あるいは本発明の請求項8に記載の管路補修設備のいずれにおいても、上流側主フレームと下流側主フレームとの間に配置した中間部主フレームにホースを挿通させるので、下水の流通に起因したホースの変形を防止することができる。
【0132】
(3)本発明の請求項3に記載の管路補修方法、あるいは本発明の請求項9に記載の管路補修設備のいずれにおいても、補強枠体を複数の分割部材により形成しているので、下水管路内への資材搬入を容易に行なうことができる。
【0133】
(4)本発明の請求項4に記載の管路補修方法、あるいは本発明の請求項10に記載の管路補修設備のいずれにおいても、型枠を被覆材に面接触させるので、裏込め材の打設に起因したシート材の変形を防止することができる。
【0134】
(5)本発明の請求項5に記載の管路補修方法においては、上流側主フレーム、中間部主フレーム、及び下流側主フレームの管路内への設置に先立ち、補修すべき管路の内壁に対する掘削を行なうので、管路内面の補修に起因した流路断面積の縮小を回避できる。
【0135】
(6)本発明の請求項7に記載の管路補修設備においては、スライド機構により膨張部材が管路径方向へ変位するので、管路内面に対して膨張部材を効果的に圧接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管路補修設備の実施の形態の一例を示す概念図である。
【図2】図1における上流側止水手段を示す概念図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図1における下流側止水手段を示す概念図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図6における下流側主フレーム及び下流側止水部材が上昇した状態を示す図である。
【図8】本発明の管路補修設備の一例に適用するレール止水具を示す概念図である。
【図9】図1における上流側主フレーム及び下流側主フレームに対するフレキシブルホースの接続に用いる固定具を示す概念図である。
【図10】図9における押え部材端部の締結状態を示す拡大図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】図1における補強枠体の締結状態及び補強枠体に対するシート材の張設状態を示す概念図である。
【図13】図1における被覆材支持手段を示す概念図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視図である。
【図15】シールド工法によって構築された下水管路の一例を示す横断面図である。
【図16】従来の下水管路補修工法の一例を示す概念図である。
【図17】図16におけるライニング材の嵌合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 2次巻きコンクリート層(管路)
14 補強枠体
16 シート材(被覆材)
17 分割部材
37 裏込め材打設空間
38 中間部主フレーム
39 中間部副フレーム
40 上部型枠
42 下部型枠
44 側部型枠
66 フレキシブルホース
68 導水空間
69 上流側主フレーム
70 膨張部材
71 スライド機構
72 上流側止水部材
73 ロック機構
93 下流側副フレーム
94 導水空間
95 下流側主フレーム
96 下流側止水部材
114 仮設導水路
115 裏込め材
A 下水管路上流
B 下水管路下流

Claims (10)

  1. 管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された上流側主フレームを管路補修対象区間の上流端に設置し、管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された下流側主フレームを管路補修対象区間の下流端に設置し、上流側主フレーム外面と管路内面との間、並びに下流側主フレーム外面下部と管路内面下部との間をそれぞれ閉塞したうえ、上流側主フレームの管路下流端部と下流側主フレームの管路上流端部とをホースにより接続して、管路補修対象区間の上流端から下流端へ連なる仮設導水路を形成し、管路内面に接する環状の補強枠体を管路軸線方向に所定間隔で配置した後、隣接した補強枠体の内縁部分に被覆材を管路内面を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間が形成されるように順に張設するとともに、当該裏込め材打設空間内へ裏込め材を打設することを特徴とする管路補修方法。
  2. 管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された上流側主フレームを管路補修対象区画の上流端に設置し、上流側主フレームの管路下流側に中空構造の中間部主フレームを順に設置し、管路軸線方向に貫通する導水空間が形成された下流側主フレームを管路補修対象区画の下流端に設置し、上流側主フレーム外面と管路内面との間、並びに下流側主フレーム外面下部と管路内面下部との間をそれぞれ閉塞したうえ、中間部主フレーム内にホースを挿通し且つ上流側主フレームの管路下流端部と下流側主フレームの管路上流端部とをホースにより接続して、管路補修対象区間の上流端から下流端へ連なる仮設導水路を形成し、管路内面に接する環状の補強枠体を管路軸線方向に所定間隔で配置した後、隣接した補強枠体の内縁部分に被覆材を管路内面を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間が形成されるように順に張設するとともに、当該裏込め材打設空間内へ裏込め材を打設することを特徴とする管路補修方法。
  3. 円弧状の分割部材を補修すべき管路内面に沿って周方向へ順に締結することにより補強枠体を形成する請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の管路補修方法。
  4. 裏込め材打設空間に裏込め材を打設するときに、中間部主フレームに取り付けた型枠を被覆材に接触させる請求項2に記載の管路補修方法。
  5. 上流側主フレーム、中間部主フレーム、及び下流側主フレームの管路内への設置に先立ち、補修すべき管路の内壁を掘削する請求項2あるいは請求項4のいずれかに記載の管路補修方法。
  6. 補修すべき管路内に配置され且つ管路軸線方向に貫通する導水空間を有する上流側主フレームと、該上流側主フレームに遊嵌し且つ流体圧によって管路内面に圧接し得る環状の膨張部材と、上流側主フレームの管路上流側端面に当接し得る上流側止水部材と、上流側主フレームを管路内面に対して拘束し得るロック機構と、補修すべき管路内に配置される下流側副フレームと、該下流側副フレームの内方に昇降可能に配置され且つ管路軸線方向に貫通する導水空間を有する下流側主フレームと、管路内面下側寄り部分に当接し得るように下流側主フレームに設けた下流側止水部材と、一端が上流側主フレームの管路下流側端部に接続され且つ他端が下流側主フレームの管路上流側端部に接続されるホースと、補修すべき管路内面に接し且つ管路軸線方向に所定間隔で配置される環状の補強枠体と、隣接した補強枠体の内縁部分に管路内面を周方向に覆い且つ裏込め材打設空間が形成されるように張設される被覆材とを備えてなることを特徴とする管路補修設備。
  7. 膨張部材を管路径方向へ変位可能に且つ上流側主フレームに対して水密を保つように支持するスライド機構を備えた請求項6に記載の管路補修設備。
  8. 上流側主フレームと下流側主フレームとの間に配置され且つホースが挿通され得る中間部主フレームを備えた請求項6あるいは請求項7のいずれかに記載の管路補修設備。
  9. 円弧状の分割部材を順に締結することにより形成される補強枠体を備えた請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の管路補修設備。
  10. 中間部主フレームに対して管路軸線方向に移動可能な中間部副フレームと、該中間部副フレームを管路周方向に取り囲むように配置され且つ管路内面を覆う被覆材に内接可能な複数の型枠とを備えた請求項8あるいは請求項9のいずれかに記載の管路補修設備。
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