JP4070844B2 - マグネシウム含有経口組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マグネシウム含有経口組成物に関し、更に詳細には、食感が優れ、マグネシウム強化用食品等として利用することのできるマグネシウム含有経口組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カルシウムの摂取量が所要量に足りないとしてその摂取が奨励されている。 しかしながら、カルシウムだけを過剰に摂取することは弊害も多い。 例えば、高脂血症や高血圧、喫煙、活性酸素等の危険因子がカルシウムの血管壁への異所性沈着を招き、粥状動脈硬化症の原因になると考えられている。 また、食事中のカルシウム/マグネシウム比が2以下だと虚血性心疾患の死亡率が低くなることが報告されており(Advances in Cardiology, 25, 9, 1978)、カルシウム単独でなくマグネシウムと組み合わせて摂取することが望まれる。
【0003】
一方、マグネシウムはATP合成、解糖、核酸合成、体温調節、神経の興奮、筋肉の運動、ホルモン分泌等生体内の物質代謝に重要な関わり合いを持っており、高血圧、不整脈、動脈硬化発症、急性心不全にも大いに関係がある。 また、マグネシウムは骨粗鬆症にも大きく影響している。
【0004】
このマグネシウムの充足率については、先進諸国では4mg/kg/日程度の摂取量であり、所要量の2/3にしか達していないのが平均的な状況である(J. Durluch, et al., Magnesium Research, 6, p379−394, 1993)。
【0005】
ところで、日本では栄養所要量第5次改訂において、マグネシウムの目標摂取量が盛り込まれた。 具体的には、1日の目標摂取量として、成人男女で300mg、6歳までの小児は150mg、7歳以上は成人と同様、妊婦は400mgである。 また、日本でのマグネシウム摂取量は女子学生で160mg、男子学生で200mgとの報告もある(糸川、吉田「マグネシウムと循環器系疾患」1986年、メディカルトリビューン社、ISBN4−943946−60−7)。
【0006】
いずれにしても、加工食品に頼ることの多い現代の食生活では食品中のマグネシウム含量は減少する傾向にあり、さらに、アルコールの摂取や激しい運動、過酷な環境、精神的なストレスにより、マグネシウムの損失は加速される。 カルシウムだけを多量に補給する場合には、天然のカルシウム拮抗剤、ミネラル代謝調節剤としてのマグネシウムの役割はなおさらのこと重要である。
【0007】
従来、栄養補給物として用いることの出来るマグネシウム化合物としては、粗製海水塩化マグネシウム(厚生省告示第百六十号:既存添加物名簿)や食品添加物としての塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム等が知られている。 しかし、これらは強烈な苦みを呈するため、その使用方法や使用量に制約があるものであった。 この点、酸化マグネシウムや炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムは無味に近いものの、水にほとんど溶けないため使いにくく、粉っぽい素材であるという欠点があった。
【0008】
一方、有機酸のマグネシウム塩、例えばクエン酸マグネシウムはマグネシウムの苦みがなくマグネシウム素材としては利用価値の高いものである。 クエン酸マグネシウムの0〜9水塩は水への溶解性が高く(特開平8−73399号公報)、例えば無水クエン酸マグネシウムは20%以上水に溶け、9水塩は約1.5%溶解する。 このように溶解性が高いため、クエン酸マグネシウムは特に低・無胃酸症のヒトにも吸収性がよいことも予想される。
【0009】
しかし、マグネシウム素材としてのクエン酸マグネシウム等の有機酸マグネシウム塩にも、固体状の組成物として摂取する場合には問題点が存在する。 すなわち、クエン酸マグネシウム等の有機酸マグネシウム塩は、粉末形態等の固体状の組成物として経口摂取すると、口中で灼熱感を生じ、風味が低下するという問題があった。
【0010】
この問題は、本発明者らが溶解性の高いマグネシウム素材であるとして出願しているフルーツマグネシウム(特願平9−179105号)についても生じている。 このフルーツマグネシウムは、果汁に塩基性マグネシウムや金属マグネシウムを添加して調製されるもので、マグネシウムは有機酸塩の形で存在するとされ、マグネシウムの苦みがなく、溶解性の高いものであるが、これを粉末等の形態の組成物として摂取すると、やはり口中で灼熱感が生じていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、溶解性が高く風味の良好なマグネシウム素材である有機酸マグネシウム塩、例えばクエン酸マグネシウムやフルーツマグネシウムを摂取する際の灼熱感を抑制し、飲食品等へ使用しても嗜好的に良好な組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、有機酸マグネシウム塩に吸熱性の甘味料を配合することにより、有機酸マグネシウム塩摂取時の灼熱感が抑制され、嗜好的に良好なマグネシウム含有組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0013】
すなわち、本発明は有機酸マグネシウム塩と吸熱性の甘味料を含有するマグネシウム含有経口組成物を提供するものである。
また本発明は上記組成物を含有するマグネシウム強化用食品を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のマグネシウム含有経口組成物は、常法に従って有機酸マグネシウム塩と吸熱性の甘味料を混合し、適切な固形状の剤型とすることにより調製される。
【0015】
本発明の組成物に配合される有機酸マグネシウム塩の例としては、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、アスコルビン酸マグネシウム等が挙げられ、これらはその無水塩、水和物等何れを使用してもよい。有機酸マグネシウム塩のうち、クエン酸マグネシウムの溶解度及び溶解熱に関しては、結晶水が多い程溶解度が低くなり、溶解熱が上がることが特開平8−73399号公報に開示されている。
【0016】
また、有機酸マグネシウム塩の別の例としては、特願平9−179105号に開示のフルーツマグネシウムが挙げられる。 このフルーツマグネシウムは、酸度の高い果実、例えば、レモン、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ、柚、梅、リンゴ、パイナップル等の搾汁液に酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、金属マグネシウム等のマグネシウム素材を添加し、pH8以下に調製することで得られる組成物である。 このものは、溶解性が高く風味も良好なマグネシウム素材で、その乾燥物は吸湿性が少ないことも分かっている。 そして、上記果汁中に種々の有機酸が含まれていることから、フルーツマグネシウム中でマグネシウムは有機酸塩の形で存在するものとされており、従って、粉末等の形態で摂取すると、クエン酸マグネシウムと同様口中で灼熱感が生じるものと理解されている。
【0017】
一方、他の配合成分である吸熱性の甘味料は、水性溶媒に溶解した場合に吸熱反応を起こすものである。 これも特に限定されるものではないが、配合物の嗜好性、吸湿性、結着性等を考慮すると糖アルコールが好ましく、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール又はラクチトール等がより好適であり、特に吸湿性が低く甘味度の高い点でエリスリトール、キシリトール、ソルビトールが好適である。
【0018】
本発明のマグネシウム含有経口組成物の調製に当たって、有機酸マグネシウム塩と吸熱性甘味料との配合比は、有機酸マグネシウム塩の種類、含水量等や甘味料の種類により決定する必要がある。 すなわち、有機酸マグネシウム塩もその種類、含水度合いによって発熱量が異なり、また、配合する甘味料の種類によって吸熱量や甘味度が異なるため、食品に添加する場合には有機酸酸マグネシウム塩の溶解時の発熱と甘味料溶解時の吸熱が同程度となるように調製する必要があり、そうすることによりマウスフィールや甘味特性等に優れた組成物を得ることができる。
【0019】
例えば、クエン酸マグネシウムに対し吸熱性甘味料を添加する場合の添加量は、用いるクエン酸マグネシウムの含水量やそれに依存する発熱量により異なるが、クエン酸マグネシウムの溶解発熱が吸熱性甘味料に相殺されて混合物1g当たり40cal以下になるように、より好ましくは10cal以下になるようにすればよい。 40cal/g以下の溶解発熱量であれば灼熱感は少し柔らぎ、10cal/g以下であれば全く不快感を感じることなく摂取することが可能となる。
【0020】
更に、マグネシウム含有経口組成物を錠剤、錠果等の形態で使用する場合には、このほかに硬度、吸湿性に留意する必要がある。 このためには、クエン酸マグネシウムの結晶水数、甘味料の配合量は用途に合わせて適宜決めればよい。
【0021】
なお、有機酸マグネシウム塩としてフルーツマグネシウムを用いる場合、果汁原料である果実の種類やマグネシウム含量によって、風味、発熱の度合い等が異なるため、甘味料の配合量は一概に決められるものではないが、配合の際に留意すべき点は上記と同様であるので、フルーツマグネシウムと甘味料の種類に合わせて適宜配合比率を決定すればよい。
【0022】
斯くして得られる本発明のマグネシウム含有経口組成物は、そのままマグネシウム補給用に摂取することもできるが、各種フレーバーや、果汁粉末、甘味料、安定剤、増粘剤、穀物粉等と混合して、粉末・顆粒状や錠剤状のマグネシウム強化用食品やパン、麺類、焼き菓子等に加工することもできる。さらに、カルシウムや、各種のビタミン類、薬効成分、賦形剤等を混合し、錠剤等とすることもできる。
【0023】
【実施例】
次に実施例および試験例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
【0024】
試 験 例 1
クエン酸マグネシウムの溶解性の検討:
クエン酸マグネシウム9水和塩(和光純薬工業株社製)を180℃で加熱して得られた無水塩および下記方法で調製したクエン酸マグネシウム3.5水塩を用い、それぞれの溶解度を下記方法で測定した。 このようにして測定した溶解度とクエン酸マグネシウムの結晶水数(含水量)の関係を図1に示す。
図1より、溶解度は、含水量が多くなる程溶解し難くなる傾向があることが判った。
【0025】
( クエン酸マグネシウム3.5水塩の調製法 )
クエン酸 378.0gを蒸留水 2250.0gに溶解後、これに水酸化マグネシウム(Mg(OH)2) 167.0gを加え、4℃で、90分間攪拌した。 次いで、ワットマン濾紙No.541を用いて濾過し、濾液 2686.6gを得た。
この濾液を、入口温度300℃、出口温度100℃の条件で噴霧乾燥し、乾燥粉末物 422.2gを得た。 このものは、クエン酸マグネシウム3.5水塩であることが確認された。
【0026】
( 溶 解 度 測 定 法 )
各クエン酸マグネシウム10gを蒸留水150ml中に取り、スターラーで30分攪拌後、20分間超音波処理し、更にスターラーで1時間攪拌した。
ここで、溶液10mlをサンプリングした後(pH6.8)、更にクエン酸を追加してpH4.7とし、30分間超音波処理を行った後、再度サンプリングした。 pH6.8でのサンプルとpH4.7でのサンプルを、2000rpmで、10分間遠心分離し、上清のマグネシウム量を測定用キットを用いて定量した。
【0027】
試 験 例 2
クエン酸マグネシウムの結晶水数による溶解熱の検討および官能評価:
クエン酸マグネシウム9水和塩(和光純薬工業株社製)、7水和塩、5水和塩、無水塩および試験例1で調製したクエン酸マグネシウム3.5水塩を用い、それぞれの溶解熱を下記方法で測定した。 また、これらを経口摂取したときの灼熱感および風味を官能評価した。 結晶水数と測定した溶解熱の関係および官能評価結果を表1に示す。
表1より、結晶水量(含水量)が多くなる程溶解熱が低下する傾向があり、灼熱感も低下することが判った。
【0028】
( 溶 解 熱 測 定 法 )
まず、蒸留水をビーカーに秤り取り、これを発泡スチロール容器中に入れ、断熱する。 この蒸留水中に温度計を差し込み、温度を測定した後、熱が逃げないようにサンプルを素早く添加する。
サンプル添加後の最大温度を測定し、次式により溶解熱を算出する。
【0029】
溶解熱(cal/g)=( B1−B0 ) X A0 / A1
0: 蒸留水重量(g)
1: サンプル重量(g)
0: 蒸留水温度(℃)
1: サンプル添加後の最大温度(℃)
【0030】
( 結 果 )
【表1】
Figure 0004070844
【0031】
評価基準:
灼熱感; 風 味;
1 … 灼熱感を感じない。 1 … 風味がよい。
2 … 灼熱感を少し感じる。 2 … 風味がややよい。
3 … 灼熱感をかなり感じる。 3 … 風味がやや悪い。
4 … 灼熱感を非常に感じる。 4 … 風味が悪い。
【0032】
試 験 例 3
クエン酸マグネシウムとエリスリトールの混合比の検討:
クエン酸マグネシウム(6.2水塩)と、吸熱性の甘味料であるエリスリトールと組み合わせた粉末を水に溶解させた時に発生する溶解熱を、試験例2に記載の方法で測定した。 測定は、溶解後の最大値と、平衡に達した後の最終値で示した。
この結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 0004070844
【0034】
クエン酸マグネシウム(6.2水塩)とエリスリトールを混合したものにおいては、最大と最終の溶解熱が異なるが、これは混合物を水に溶かすと一方(通常エリスリトール)が先に溶け、その影響が強く出た場合の値(最大)と、両者が共に溶解し、平衡に達した後の値(最終)をそれぞれ示すものである。
この結果より、溶解の速い吸熱性のある糖は、クエン酸マグネシウムの灼熱感を好都合にも感じにくくする性質があると解される。
【0035】
試 験 例 4
クエン酸マグネシウムと甘味料との組み合わせの検討:
クエン酸マグネシウム(3.5水塩)100重量部に各種の甘味料を配合した組成物を調製し、試験例2と同様にして混合組成物の溶解熱および灼熱感、風味等に与える影響を調べた。 この結果を表3に示す。
【0036】
( 結 果 )
【表3】
Figure 0004070844
注) 表中、配合量はクエン酸マグネシウム100重量部に対する重量部で示 す。 また、灼熱感および風味の評価基準は試験例2と同じである。
【0037】
表3に示すとおり、砂糖の添加では灼熱感および風味とも改善されないが、糖アルコールであるエリスリトール、キシリトール、ソルビトールの配合により、灼熱感および風味とも改善された。 また、溶解熱が40cal/g以内にあると灼熱感が柔らいで風味の良好な混合物が得られ、特に溶解熱10cal/gの範囲内でこれは顕著であった。
【0038】
試 験 例 5
フルーツマグネシウムと甘味料との組み合わせの検討:
下記方法に従い、レモン果汁で調製したフルーツマグネシウム粉末に各種甘味料を配合し、灼熱感、風味等に与える影響を調べた。 その結果を表4に示す。
【0039】
( フルーツマグネシウムの調製方法 )
まず、6リットルの100%レモン果汁に水酸化マグネシウム170gを添加した後、濾紙(ワットマンNo.541)で濾過した。これにレモン果汁0.1リットルを追加してpH5.5に調整し、マグネシウム強化レモン果汁を得た。 これらの操作はいずれも4℃の低温室で行った。 次に、得られたマグネシウム強化レモン果汁を凍結乾燥し、615gのフルーツマグネシウム(マグネシウム強化レモン粉末)を得た。
【0040】
( 結 果 )
【表4】
Figure 0004070844
注) 表中、配合量はフルーツマグネシウム100重量部に対する重量部で示 す。 また、灼熱感および風味の評価基準は試験例2と同じである。
【0041】
表4に示すとおり、やはり溶解熱40cal/gの範囲内で、特に溶解熱10cal/gの範囲内で灼熱感のない、風味の良好な混合物が得られた。
【0042】
実 施 例 1
クエン酸マグネシウム/エリスリトール錠菓の作製:
下に示す処方により、エリスリトールを配合したクエン酸マグネシウムの錠菓を作製した。 クエン酸マグネシウム中、無水塩および9水塩は造粒してあったので乳鉢で破砕し、80メッシュのふるいを通したものを使用した。
得られた錠菓について、その硬度を測定し、また、味、口に入れたときの状態を官能評価した。 使用したクエン酸マグネシウムと、硬度測定および官能評価の結果を表5に示す。 なお、比較品として、分解アルギン酸マグネシウムを用いた錠菓を用いた。
【0043】
錠 菓 処 方 : (重量部)
粉末セルロース 30
(アビセルFD−101;賦形剤)
クエン酸マグネシウム〔 表 5 〕 29
エリスリトール 29
アスコルビン酸(酸味料) 5
ショ糖脂肪酸エステル 5
(DKエステル20W;滑沢剤)
シトラスフレーバー(香料) 2
【0044】
比較錠菓処方 : (重量部)
分解アルギン酸マグネシウム 65
ラクトース 30
ショ糖脂肪酸エステル 5
(DKエステル20W;滑沢剤)
【0045】
【表5】
Figure 0004070844
* コラーゲンの酵素分解物を混合し、調製したもの。
【0046】
クエン酸マグネシウム3.5水塩およびペプチド含有クエン酸マグネシウムで作製した錠菓は、同様の条件で打錠した無水塩および9水塩の錠菓よりも硬度が低い傾向があったものの、取り扱い中に型崩れすることもなく錠菓としては充分な硬度であった。
【0047】
また、嗜好性については粉末状態と同様、9水塩で粉末が舌に残る感じがあったものの、各錠菓ともマグネシウムの苦味は感じなかった。 更に、クエン酸マグネシウムとエリスリトールの配合は、3.5水塩でちょうど溶解熱がなくなるように計算されているので、無水塩の錠菓では灼熱感が、9水塩では冷感があったが、これらの熱はそれぞれ適当なエリスリトール量を計算して配合すれば消失する。
【0048】
一方、比較錠菓は、比較的糊っぽさが少ない分解アルギン酸マグネシウムを用いて製造したが、マグネシウム含量が低いため一度に口に入るアルギン酸量も多くなるため、かなり口の中でべた付き、食感は不快であった。
【0049】
【発明の効果】
本発明組成物は、有機酸マグネシウム塩の経口摂取時に生じる灼熱感を防ぎ、優れた風味を有するものであるので、十分な量のマグネシウムを取るために利用する食品や医薬品等として有利に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】クエン酸マグネシウムについて、結晶水数(含水量)と溶解度との関係を示す図面。 図中、直線はpH4.7の場合の回帰直線を示す。
以 上

Claims (3)

  1. 有機酸マグネシウム塩と吸熱性の甘味料であるエリスリトール又はキシリトールを含有するマグネシウム含有経口組成物。
  2. 有機酸マグネシウム塩が、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、アスコルビン酸マグネシウムまたはフルーツマグネシウム粉末に含まれる有機酸マグネシウム塩である請求項第1項記載のマグネシウム含有経口組成物。
  3. 請求項第1または第2項記載のマグネシウム含有経口組成物を含有することを特徴とするマグネシウム強化用食品。
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