JP4070090B2 - 防水ゴム栓及び防水コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水ゴム栓を用いた防水コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に従来の防水ゴム栓を用いた防水コネクタを示す。図において、10は電線、12は電線の端部に取り付けられた端子、14は端子12が組み込まれたプラスチック製のコネクタハウジング、16は端子12付近の電線10の外周面とコネクタハウジング14の電線挿通孔18の内周面との間を塞ぐ防水ゴム栓、20はコネクタハウジング14と相手方のコネクタハウジング(図示せず)との間を塞ぐハウジングシールゴムである。
【0003】
防水ゴム栓16は筒状で、内周面に電線10の外周面に密接する複数の環状突起(内周リップ部)22を有し、外周面に電線挿通孔18の内周面に密接する複数の環状突起(外周リップ部)24を有するものである。防水ゴム栓16及びハウジングシールゴム20は、シリコーンゴム等の耐薬品性及び耐熱性のよい合成ゴムで出来ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コネクタハウジング14から引き出される電線10は、コネクタの設置箇所の制約や、電線10の配線状況に応じて、図4のように電線挿通孔18の口元で曲げられることがある。このような状態になると、防水ゴム栓16は、電線10の曲げの内側では電線10と電線挿通孔18の内面との間で圧迫されて縮むが、電線10の曲げの外側では電線10の曲げに追随して伸びることができないため、電線10と防水ゴム栓16の内面との間に隙間Sができる。特に電線10が斜めに引張られて曲げられた場合には、隙間Sが大きくなる。このような隙間Sができると、防水性能が低下する。
【0005】
本発明の目的は、コネクタハウジングの電線挿通孔の口元で電線が曲げられても防水性能が低下しにくい防水コネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る防水コネクタは、電線の先端に取り付けた端子をコネクタハウジングに組み込み、端子付近の電線外周面とコネクタハウジングの電線挿通孔内周面との間を筒状の防水ゴム栓で塞いだ防水コネクタにおいて、前記防水ゴム栓は、内端側と外端側の外周面がそれぞれ端部に向けて外径が漸減するテーパー面となっており、外端側のテーパー面の全部又は大部分がコネクタハウジングの電線挿通孔内に位置していて、前記防水ゴム栓の外端側は、前記電線が前記電線挿通孔の口元で曲げられた場合、前記電線に追随して、電線と防水ゴム栓の内面との間に隙間が生じないように屈曲可能に構成されており、前記防水ゴム栓の中心軸線に対するテーパー面の角度αと、電線を防水ゴム栓の外端側のテーパー面が電線挿入孔の内周面に接するまで屈曲したときの電線の曲げ角度βとが実質的に同じに設定されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の一実施形態を示す。この防水コネクタにおける防水ゴム栓16は、長手方向の中間部Aの外周面が電線挿通孔18の内周面に密接する複数の環状突起24を有する凹凸面となっており、その両端側B、Cの外周面が端部に向けて外径が漸減するテーパー面Tとなっているものである。それ以外の構成は、図3に示した従来の防水コネクタと同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0011】
防水ゴム栓16は全長が電線挿通孔18内に位置するように組み込まれる。すると、防水ゴム栓16の外端側には、電線挿通孔18の内周面との間に隙間Gができる(防水ゴム栓16の内端側にも同様の隙間ができるが、これは防水性能に関与しない)。この隙間Gがあるため防水ゴム栓16の外端側は、電線10が電線挿通孔18の口元で曲げられた場合、図2に示すように、電線10に追随して屈曲可能である。このため電線10が曲げられても、電線10と防水ゴム栓16の内面との間に隙間が生じにくくなり、防水性能を維持することができる。
【0012】
防水ゴム栓16の中心軸線に対するテーパー面Tの角度αは、電線10が電線挿通孔18の中心軸線に対し斜めに曲げられるときの、予測される電線の曲げ角度βと実質的に同じに設定しておくことが好ましい。このようにすれば、電線10が曲げられた場合でも、防水ゴム栓16の外端側はテーパー面Tが電線挿通孔18の内周面に接するまで屈曲できるので、電線10と防水ゴム栓16の内面との間に、より隙間を出来にくくすることができる。
【0013】
上記の実施形態で、防水ゴム栓の長手方向の両端側にテーパー面を設けたのは、防水ゴム栓を電線外周に装着するときに方向性がないようにするためである。
【0014】
また上記の実施形態では、防水ゴム栓16の全長がコネクタハウジングの電線挿通孔18内に位置する場合を説明したが、防水ゴム栓は、外端側のテーパー面の先端部が電線挿通孔の端面より若干突出するように組み込まれていてもよい。このような形態でも、上記と同様な効果を得ることができる。要するに、外端側のテーパー面の全部又は大部分がコネクタハウジングの電線挿通孔内に位置していればよい。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、防水ゴム栓の外端側が電線挿通孔内で電線の曲げに追随できるので、電線挿通孔の口元で電線が曲げられても電線と防水ゴム栓の内面との間に隙間ができにくくなり、良好な防水性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防水コネクタの一実施形態を示す断面図。
【図2】 図1の防水コネクタで、電線が電線挿通孔の口元で屈曲された状態を示す断面図。
【図3】 従来の防水ゴム栓及び防水コネクタを示す断面図。
【図4】 図3の防水コネクタで、電線が電線挿通孔の口元で屈曲された状態を示す断面図。
【符号の説明】
10:電線
12:端子
14:コネクタハウジング
16:防水ゴム栓
18:電線挿通孔
T:テーパー面
Claims (1)
- 電線の先端に取り付けた端子をコネクタハウジングに組み込み、端子付近の電線外周面とコネクタハウジングの電線挿通孔内周面との間を筒状の防水ゴム栓で塞いだ防水コネクタにおいて、前記防水ゴム栓は、内端側と外端側の外周面がそれぞれ端部に向けて外径が漸減するテーパー面となっており、外端側のテーパー面の全部又は大部分がコネクタハウジングの電線挿通孔内に位置していて、前記防水ゴム栓の外端側は、前記電線が前記電線挿通孔の口元で曲げられた場合、前記電線に追随して、電線と防水ゴム栓の内面との間に隙間が生じないように屈曲可能に構成されており、前記防水ゴム栓の中心軸線に対するテーパー面の角度αと、電線を防水ゴム栓の外端側のテーパー面が電線挿入孔の内周面に接するまで屈曲したときの電線の曲げ角度βとが実質的に同じに設定されていることを特徴とする防水コネクタ。
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