JP4069187B2 - 刃研ぎ装置 - Google Patents

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈刃を好適に研削することができる刃研ぎ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生垣用、植木用バリカンやレシプロ型の草刈り機等では、山形状の刃部を一方向に多数列設している刈刃が使用され、各刃部には相互に傾斜した一対の側刃とその先端に形成された先刃との3面の刃が形成されている。
そして、特開平8−243884号公報には、このような刈刃を研削する刃研ぎ装置が提案されている(従来技術1)
この従来技術1は、砥石軸に直角に取り付けられる円盤型の砥石を有するグラインダを、砥石の研削面が砥石軸を含む鉛直面と直角を保ったままで任意の角度鉛直回転して固定できるよう保持するグラインダ保持台と、レシプロ刈刃を載置できる水平面部と傾斜面部とを有して砥石の傍に設けられるレシプロ刈刃載せ台と、からなる刃研ぎ装置であり、刈刃載せ台の水平面部に刈刃を載せた状態でこの刈刃の側刃の作用角に合わせて砥石の研削面を傾斜させ、刈刃を刈刃載せ台上で移動させながら側刃の研削を行うものとなっている。
【0003】
また、刈刃載せ台の傾斜面部に刈刃を載せることによって砥石の研削面に先刃の作用角を対応させ、傾斜面部上で刈刃を移動させながら先刃の研削を行うものとなっており、1つの刃研ぎ装置によって山形状の刃部における3面の刃を研削することができる点で有用であった。
しかしながら、この刃研ぎ装置では、作業者自身が刈刃を手に持って動かしながら研削を行うものであるため危険を伴い、側刃の傾斜角度に関しては作業者自身がグラインダーの向きに合わせて刈刃を傾けなければならないため、刈刃が長尺であることもあって危険度が増すし、均一な研削を行うには相当の熟練を必要としていた。
【0004】
一方、実開昭61−35736号公報には、フレームに連設した左右レールに移動台車を摺動自在に載置し、移動台車の基板には、軸を介して左右方向に摺動自在の摺動板を軸支し、摺動板には、前後傾動角度調整自在に傾動板を枢支し、同傾動板上にはグラインダーを連設したモーターを載置し、グラインダーの対向方向にフレームに刈刃支持体を連設し、同刈刃支持体は、刈刃をグラインダーに対する角度調整可能に取り付けられるべく構成しなる刃研ぎ装置が提案されている(従来技術2)。
【0005】
この従来技術2では、刈刃が一定の位置に保持され、グラインダーをレールに沿って動かすものであるめ、従来技術1に比べて危険は少ない。
しかし、単にグラインダーを前後左右に移動するだけであるため、山形状の側刃の作用角や傾斜角度に砥石の研削面を対応させることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような実情に鑑み、刈刃を一定に保持した状態で砥石の研削面を側刃の作用角に適正に対応させ、且つこの砥石を側刃の傾斜角に沿って適切に移動させることにより均一な研削が簡単に行えるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明にかかる刃研ぎ装置は、山形状の刃部を多数列設している刈刃を保持する刈刃保持台と、この刈刃保持台に保持された刈刃の長手方向に沿うように配設された第1ガイド部材と、第1ガイド部材に移動自在に支持された支持台と、前記第1ガイド部材と交差するように前記支持台に設けられた第2ガイド部材と、この第2ガイド部材により前記刈刃に接近離反する方向に移動自在に支持された装着台と、砥石を有するとともに前記装着台に装着されたグラインダーと、前記第2ガイド部材の向きが前記刃部における側刃の傾斜角に略沿う(略対応する)ように前記第1ガイド部材に対する第2ガイド部材の交差角度を調整する第1調整機構と、前記側刃の作用角に略沿う(略対応する)ように前記砥石の研削面の角度を調整する第2調整機構と、を備えており、前記刈刃保持台は、刃部の先刃を上向きに傾斜させて保持する傾斜保持部を有し、前記装着台は、先刃の作用角に略対応するように砥石の研削面の角度を調整する第3調整機構を有していることを特徴とするものである。
【0008】
これによれば、刈刃保持台によって刈刃を保持し、第1調整機構により第2ガイド部材を側刃の傾斜角に略対応するように角度調整し、第2調整機構により砥石の研削面を側刃の作用角に略対応するように調整する。
そして、第2ガイド部材に沿って装着台を刈刃へ接近・離反方向に移動することにより砥石で側刃の研削を行い、第1ガイド部材に沿って支持台を移動することにより、他の刃部にも砥石を合わせて同様の研削を繰り返し行うができる。
ここで、上記構成においては、側刃の傾斜角に沿うように第2ガイド部材を第1調整機構にて調整するようにしているので、第1ガイド部材に沿った支持台の移動を伴うことなく第2ガイド部材に沿った装着台の移動だけで側刃の傾斜角に沿って砥石を移動することができる。つまり、第1,第2ガイド部材の両方に沿った移動を同時に行わなくてもよいので操作性が著しく向上するとともに、均一な研削も容易に行えるようになる。また、砥石の研削面を刃部の先刃に対応させて好適に研削が行えるようになる。
【0009】
上記構成において、第1ガイド部材に沿った支持台の移動と、第2ガイド部材に沿った装着台の移動の両方を兼用して操作する操作具が備えられていることが推奨される。
このような構成によっても操作性が向上し、均一な研削にも役立つものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態にかかる刃研ぎ装置1は、山形状の刃部2を一方向に多数列設している長尺の刈刃3を研削するものであって、ベース4と、このベース4の前部に設けられた刈刃保持台5と後部に設けられた砥石保持台6とを有している。
なお、以下の説明においては、図1における上下方向を前後方向、左右方向を左右方向、紙面方向を上下方向として説明する。
【0011】
前記刈刃3の刃部2は、図9〜図11にも示すように、相互に傾斜した一対の側刃100,100とその先端に形成された先刃101とを有しており、側刃100,100には、角度αで示す作用角と角度βで示す傾斜角がつけられ、先刃101には角度γで示す作用角がつけられている。
前記ベース4は平面視矩形状に形成されていて左右両側面にコの字形の取手7を取付固定してなり、この取手7を介して装置全体を持ち運び可能に構成している。
【0012】
刈刃保持台5は左右一対の基台8を有し、各基台8は、図2に示すように、側面視で略L字状を呈していてその底面部8Aがベース4上面の前部側にボルト9により固定されている。
また、図3〜図5に示すように、各基台8の立面部8Bには、上下に延伸する長孔10A,10Bが左右に3つ並べて形成され、左右両側の長孔(取付孔)10Aを介して保持具11が取付ネジ12により固定され、また、取付孔10Aに沿って保持具11の上下位置が調整自在とされている。
【0013】
図2に示すように、前記保持具11は側面視コの字形を呈しており、その上壁部11Aにはクランプ具13が押圧ネジ14によって上下動自在に取り付けられ、このクランプ具13と保持具11の下壁部11Bとの間で刈刃3を挟持するようになっている。
したがって、刈刃3は、板面を水平にした状態でその長手方向を左右方向に向け、且つ刃先を砥石保持台6側に向けた状態で左右の保持具11に保持されるようになっている。なお、以下においてはこの保持状態を水平保持状態という。
【0014】
保持具11の背部11C内側には、左右中央の長孔10Bに挿通されたハンドル15A付きの調節ネジ15によって前後移動自在とされた押動具16が設けられており、この押動具16に刈刃3の背を当接することにより同刈刃3の前後位置が所定に設定されるようになっている。
前記基台8には傾斜保持部17が設けられており、この傾斜保持部17は、立面部8Bの上下中途部をくの字形に屈曲することにより構成され、図11に示す如く、その上傾斜壁17Aに前記保持具11を取り付ける(付け替える)ことができるようになっている。
【0015】
すなわち、上傾斜壁17Aには、前記長孔10A,10Bが延伸して形成され(図3参照)、左右の取付ネジ12を緩めた状態で保持具11、取付ネジ12、調整ネジ15を長孔10A,10Bに沿って下方移動するとともに各ネジ12,15を上傾斜壁17Aの長孔部分17Bに移行させ、上傾斜壁17Aの上面に保持具11の背面を当接させて取付ネジ12を再度締め付けることによって、保持具11を傾斜保持部17に付け替えることができる。
そして、この保持具11に対して刈刃3を保持させることにより、該刈刃3が上向き傾斜した姿勢となり、後述するように先刃101の研削が好適に行えるようになっている。以下においてはこの保持状態を傾斜保持状態という。
【0016】
なお、上記傾斜保持部17は、側面視くの字状に形成した板材を基台8の立面部に溶接等により接合した構成としてもよい。
前記ベース4上の後部側には、刈刃保持台5に保持された刈刃3の長手方向に沿うように左右方向に延びる第1ガイド部材21が設けられている。この第1ガイド部材21は、前後一対の丸棒材により構成され、その左右両端部が、ベースの左右両側部に取付部材22を介して固定されている。
そして、前記砥石保持台6は、この第1ガイド部材21によって左右移動自在に設けられている。
【0017】
図5に示すように、砥石保持台6は、上記第1ガイド部材21に左右移動自在に支持された支持台23と、この支持台23に設けられた第2ガイド部材24と、この第2ガイド部材24に移動自在に支持された装着台25とを有し、この装着台25に対して砥石26を有するグラインダー27が装着されている。
なお、グラインダー27には一般的なハンドグラインダーが採用され、その駆動軸27Aに円盤状の砥石26を装着している。そして、前記駆動軸27Aが略上下方向に向くようにグラインダー27が装着台25に固定され、砥石26の研削面26Aが下方に向くようになっている。符号27Bは、砥石26の後部側を覆うカバーである。
【0018】
図2及び図3に示すように、前記支持台23は、下部に左右一対の連結体28を有し、上部に円盤状の支持体29を有しており、各連結体28には左右に貫通する摺動孔28Aが前後に2つ形成され、この摺動孔に第1ガイド部材21が摺動自在に挿通されている。
図5〜図7に示すように、支持体29の上面には板状の回転体30が中心軸31を介して回転自在に設けられている。この回転体30の前後部には前後一対の取付部材32が立設されており、この前後の取付部材32には、左右一対の丸棒材よりなる第2ガイド部材24の両端が支持されている。
【0019】
なお、第1、第2ガイド部材21,24の形状は上記に限定されることなく適宜変更可能であり、その本数も適宜変更できる。また、支持台23及び装着台25は、第1,第2ガイド部材21,24上をローラ等を介して走行する構成としてもよい。
回転体30には、前記中心軸31を中心とする円弧状の調整孔33が上下に貫通して形成されており、この調整孔33にはハンドル付きの調整ネジ34が上側から挿通し、該調整ネジ34の下端部が支持体29側に螺合されている。
【0020】
したがって、上記回転体30は、調整ネジ34を緩めることによって調整孔33の範囲で回転自在となり、調整ネジ34を締め付けることによって所定の回転位置で固定可能となっている。
したがって、上記第2ガイド部材24は、回転体30の回転によってその方向性、すなわち第1ガイド部材21に対する交差角度を調整することができ、前記調整孔33は、第2ガイド部材24が第1ガイド部材21に直交する状態から左右に所定の角度だけ傾斜させることができるように形成されている。
【0021】
ここに、上記回転体30、中心軸31等は、第1、第2ガイド部材21,24の交差角度を調整する第1調整機構51を構成している。
図6に示すように、装着台25は、その下部に前後一対の連結体36を有し、各連結体36には、前後方向に貫通する摺動孔が左右に2つ形成され、各摺動孔に第2ガイド部材24が摺動自在に挿通されている。
連結体36の上端には連結台37が固定され、この連結台37は側面視L字状を呈している。そして、その立壁部37Aの上部には前後方向の連結軸(連結ボルト)38を介して左右に回動自在に角度調整体39が連結されている。
【0022】
図4及び図8にも示すように、角度調整体39の下部には、連結軸38を中心とした円弧状の調整孔39Aが形成され、この調整孔39Aにはハンドル40A付きの調整ネジ40が挿通され、該調整ネジ40が連結台37の立壁部37Aに固定されたナット37Cに螺合されている。
そして、調整ネジ40に固定の挟持部材40Bと立壁部37Aとの間で角度調整体39を挟み付けることによって該角度調整体39が所定の回動角度で固定されるようになっている。
【0023】
ここに、連結台37、調整孔39A、角度調整体39、調整ネジ40等により、砥石26の研削面26Aを側刃100の作用角αに略対応するように調整する第2調整機構52が構成されている。
なお、前記調整ネジ40は、図6に示すようにそのハンドル40Aがグラインダー27の後端よりも後方に位置するように延設されており、これによってその操作性が向上されている。
角度調整体39の上部には、グラインダー27を取り付けるための取付具41が連結されている。
【0024】
具体的には、図3に示すように、角度調整体39の上部には左右一対の連結片39Bが上方突出され、その内側にナット39Cが固定され、取付具41には連結片39Bに対応する被連結片41Bが下方突出されている。そして、連結片39B及び被連結片41Bを左右に重ね合わせるとともに、ハンドル付きの調整ネジ42を被連結片41Bに貫通し且つナット39Cに螺合することにより、角度調整体39に取付具41が固定されるようになっている。
そして、この調整ネジ42を緩めることによって取付具41が前後に回動自在とされ、図6に示すように、この取付具41に取り付けたグラインダー27の砥石研削面26Aの角度を調整できるようになっており、所定の回動位置で調整ネジ42を締めることにより固定できるようになっている。
【0025】
ここに、角度調整体39、取付具41、調整ネジ40等により、砥石26の研削面26Aを先刃101の作用角γに略対応するように調整する第3調整機構53を構成している。
以下、本実施形態の刃研ぎ装置1を用いての刈刃3の研削作業について説明する。
まず、刈刃3の側刃100を研削する場合、刈刃保持台5によって刈刃3を水平保持状態にする。この際、各刃部2の側刃100は、前後方向に対して左右に傾斜した状態となる。
【0026】
これに対して、砥石保持台6では、第1調整機構51の回転体30を介して第2ガイド部材24とともに装着台25を左右に回動させ、この第2ガイド部材24及びグラインダー27(砥石26)の向きを側刃100の傾斜角βに沿うように傾斜させる(図9参照)。
また、装着台25において、連結台37に対して角度調整体39を左右に回動することにより、側刃100の作用角αに対応するように砥石26の研削面26Aに左右方向の傾斜をつける(図10参照)。
【0027】
以上によって砥石26が、側刃100の作用角α及び傾斜角βに適合する。
次に、研削しようとする刃部2に合わせて支持台23を第1ガイド部材21に沿って左右移動し、さらに、第2ガイド部材24に沿って装着台25を刈刃3に接近方向(図9の矢印方向)するように移動する。
この際、砥石26の研削面26Aは側刃100の作用角αに適合し、第2ガイド部材24及びグラインダー27の向きが傾斜角βに適合しているので、第2ガイド部材21に沿った前後移動を行うだけで研削が行えるようになっている。
【0028】
つまり、第1,第2ガイド部材21,24を直交した状態のまま単にグラインダー27の向きを側刃100の傾斜角βに沿わせたとすれば、砥石26を前後移動しながら傾斜角βに応じて左右にも移動させなければならず、操作が行い難く側刃100への押さえつけ具合(当たり具合)が変化して均一な研削が困難となるが、上記の本実施形態のように、側刃100の傾斜角βに合わせて第2ガイド部材24ごとグラインダー27(砥石26)の向きを調整しているので、支持台23を所定の左右位置に位置合わせすれば、あとは左右移動を伴うことなく第2ガイド部材24に沿った前後移動だけで側刃100の研削が行えるようになり、容易な操作により均一な研削が可能となる。
【0029】
1つの刃部2における左右一方の側刃100の研削を行った後、装着台25を第2ガイド部材24に沿って後退させ、隣の刃部2に合うように第1ガイド部材21に沿って支持台23を左右移動する。
そして、第2ガイド部材24に沿った前後移動によりその左右一方の側刃100を研削し、これ動作を更に隣の刃部2にも繰り返し行う。
いくつかの刃部2に対して左右一方の側刃100の研削が終了したら、第2ガイド部材24及びグラインダー27や砥石26の研削面26Aが左右他方の側刃100に対応するように、上記第1,第2調整機構51,52を介して調整する。
【0030】
その後、上記と同様の作業を繰り返すことで、左右両方の側刃100の研削を行う。
次に、刃部2の先刃101を研削する場合について説明すると、まず、図11に示すように刈刃保持台5に対して刈刃3を傾斜保持状態に保持する。
そして、第1調整機構51を介してグラインダー27が前後方向に向くように調整するとともに、第2調整機構52を介して砥石26の研削面26Aが水平となるように調整する。
【0031】
この状態から、砥石26の研削面26Aを先刃101の作用角γに対応するように第3調整機構53を介して上下に傾斜させる。
その後、支持台23を第1ガイド部材21に沿って左右方向の一端側へ移動し、更に第2ガイド部材24に沿って装着台25とともに砥石26を進出することで先刃101に当接させ、この状態で支持台23を第1ガイド部材21に沿って左右方向の他端側へ移動することで、この移動範囲にある全ての刃部2の先刃101が研削できるようになっている。
【0032】
なお、第1ガイド部材21に沿った支持台23の左右移動と、第2ガイド部材24に沿った装着台25の前後移動とは、操作具44によって兼用して行えるようになっており、これにより操作性が向上している。
この操作具44は、図1〜図3に示すように、装着台25における連結台37の水平面部37B後部から立ち上がった板材により構成され、グラインダー27よりも第1,第2ガイド部材21,24に近い位置に配置されるようになっている。
【0033】
したがって、操作具44は、第2ガイド部材24の上方域(一対の丸棒材の間も含む)に配置されており、このため、装着台25を第2ガイド部材24に沿って移動するときに抵抗が少なくなり、円滑な操作が可能となっている。
なお、操作具44の左右中央上縁には、調整ネジ40との干渉を避けるべく切欠凹部が形成されている。
また、操作具44は、水平面部37Bから上方に突出されたノブ型や指を挿入して用いる凹型に形成してもよく、この場合も、第2ガイド部材24の上方域又は一部が上方域にかかるように配設するのが好ましい。
【0034】
また、操作具44は、第1ガイド部材21のほぼ上方に配設されるようになっており、この第1ガイド部材21に沿った支持台23の移動も抵抗を少なくして円滑に行えるようになっている。ただし、操作具44は、第1ガイド部材21に比べて第2ガイド部材24の近くに設けられているため、第1ガイド部材21に沿った左右移動よりも第2ガイド部材24に沿った前後移動の方が抵抗が少なくなっている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で適宜変更することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、刈刃を一定に保持した状態で、砥石の研削面を側刃の作用角に適正に対応させ且つこの砥石を側刃の傾斜角に沿って移動させることにより均一な研削が簡単に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる刃研ぎ装置の平面図である。
【図2】 同刃研ぎ装置の側面図であり、特に第2調整機構を介して砥石を左右に傾斜させた状態を示す図である。
【図3】 同刃研ぎ装置の正面図である。
【図4】 同刃研ぎ装置の背面図である。
【図5】 同刃研ぎ装置の斜視図である。
【図6】 砥石保持台の側面図である。
【図7】 第1調整機構の平面図である。
【図8】 第2調整機構の正面図である。
【図9】 刈刃及び砥石の平面図であり、砥石については、刈刃の側刃に対応させた状態を半分に分断して示す。
【図10】 刈刃における刃部の断面図であり、特に側刃の作用角に砥石の砥石面を対応させている状態を示す。
【図11】 刈刃保持台の側面図である。
【符号の説明】
1 刃研ぎ装置
2 刃部
3 刈刃
5 刈刃保持台
6 砥石保持台
17 傾斜保持部
21 第1ガイド部材
23 支持台
24 第2ガイド部材
25 装着台
26 砥石
26A 研削面
27 グラインダー
44 操作具
51 第1調整機構
52 第2調整機構
53 第3調整機構
100 側刃
101 先刃
α 側刃の作用角
β 側刃の傾斜角
γ 先刃の作用角

Claims (2)

  1. 山形状の刃部(2)を多数列設している刈刃(3)を保持する刈刃保持台(5)と、この刈刃保持台(5)に保持された刈刃(3)の長手方向に沿うように配設された第1ガイド部材(21)と、第1ガイド部材(21)に移動自在に支持された支持台(23)と、前記第1ガイド部材(21)と交差するように前記支持台(23)に設けられた第2ガイド部材(24)と、この第2ガイド部材(24)により前記刈刃(3)に接近離反する方向に移動自在に支持された装着台(25)と、砥石(26)を有するとともに前記装着台(25)に装着されたグラインダー(27)と、前記第2ガイド部材(24)の向きが前記刃部(2)における側刃(100)の傾斜角(β)に略沿うように前記第1ガイド部材(21)に対する第2ガイド部材(24)の交差角度を調整する第1調整機構(51)と、前記側刃(100)の作用角(α)に略沿うように前記砥石(26)の研削面(26A)の角度を調整する第2調整機構(52)と、を備えており、
    前記刈刃保持台(5)は、前記刃部(2)の先刃(101)を上向きに傾斜させて保持する傾斜保持部(17)を有し、前記装着台(25)は、前記先刃(101)の作用角(γ)に略対応するように砥石(26)の研削面(26A)の角度を調整する第3調整機構(53)を有していることを特徴とする刃研ぎ装置。
  2. 前記第1ガイド部材(21)に沿った前記支持台(23)の移動と、前記第2ガイド部材(24)に沿った前記装着台(25)の移動の両方を兼用して操作する操作具(44)が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の刃研ぎ装置。
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