JP4068288B2 - 棒金開封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒金開封装置に係り、特にPOS端末等の貨幣の入出金を行う装置に組み込み可能な棒金開封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デパートあるいはスーパーストアにて、買い物後の支払いは、キャッシュレジスタと呼ばれる計算機を用いて行われる。このキャッシュレジスタには、現金等を格納する開閉自在なドロワー装置が備えられている。このドロワー装置内は、仕切りにより複数の収納部に区分けされていて、各収納部には紙幣又は硬貨が種別に格納されている。これにより、店員は金銭の出し入れを容易に行うことが可能となり、レジ業務が迅速に行われている。
【0003】
そして、近年においては、キャッシュレジスタを用いて単品別に収集した販売情報や仕入れ、配送などの段階で発生する各種情報をコンピュータに送り、各部門がそれぞれの目的に応じて有効に利用できるような情報に処理、加工、伝達するシステムである、POSシステムが広く利用され、当該キャッシュレジスタは、POS端末として利用されている。
【0004】
このPOS端末を使用したレジ業務において、釣銭として硬貨が不足した場合には、予備の硬貨を取り出すことになるが、これら予備の硬貨は、通常、複数枚の硬貨がビニールや紙等の包装材で包装され、棒状に形成されている。これらの包装は、運搬等の取扱中に破損しないように、手で少々ひねったり曲げたりした程度では破れないようになっている。このため、包装に用意された切り取り口をつめで引っかけて包装をはがしたり、はさみやカッター等の道具を使用して包装に切り込みを入れたりしていた。
【0005】
しかし、この従来の方法には以下の問題点があった。第1には、棒金の分解に時間がかかり、レジ業務の効率が落ちるということである。第2には、道具を使う場合、道具の管理等の作業が必要ということである。第3には、棒金を分解するために、POS端末やレジ台に棒金をたたきつけて分解する例があり、POS端末やレジ台を壊したり傷つけたりしてしまうということである。
【0006】
そのため、実公平3−63281では、棒金開封機構を組み込んだキャッシュレジスタ100が提案されている。すなわち、図6(a)に示すように、このキャッシュレジスタ100は、キャッシュレジスタ100のドロワー101内部に、当該ドロワー101の開閉方向Hに沿って棒金200を載置する載置台102と、棒金200の包装材を開封するカッター103と、このカッター103を棒金200に当接するよう操作する押しボタン104とを備えている。なお、図6(b)は、キャッシュレジスタ100に組み込まれている棒金開封機構を示す説明図である。
【0007】
この動作を説明すると、ドロワー101内に不足しそうな硬貨がある場合には、その種類の棒金200を載置台102に載置して、押しボタン104を図6(b)の下方向Iに押しながらドロワー101の開閉を行う。すると、押しボタン104の先端部に備えられたカッター103の刃部が棒金200の側面の包装材に当接し、ドロワー101の開閉により棒金200の包装材が切断され、棒金200が開封される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の例には以下のような不都合があった。まず、不足することを予測していなかった硬貨が突然に不足した場合に、載置台に棒金をセットして、金銭の出し入れ作業を行うわけでもなく、開封作業のためドロワーの開閉を行う必要があり、迅速なレジ業務の妨げとなってしまう。また、載置台に1種類の硬貨の棒金のみしかセットできず、2種類以上の硬貨が同時に不足する場合には、上記のような開封作業を、不足する硬貨の種類の回数だけ行わなければならず、やはり迅速なレジ業務を行うことができない。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特に棒金の開封作業を容易に行うことができ、かつ、小型でPOS端末等の金銭計算機に組み込み可能な棒金開封装置を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、棒金挿入用ガイド穴が形成された装置本体と、ガイド穴に挿入される棒金の側面と向かい合う当該ガイド穴の内壁面の所定箇所に固着されたカッターとを備えている。そして、ガイド穴の空間断面積を、棒金の断面積よりも大きく形成し、カッターを、当該カッターの刃部が前記ガイド穴の空洞部に向かうよう配設した、という構成を採っている。
【0011】
このため、請求項1記載の発明では、使用者が棒金をガイド穴に挿入し、当該棒金の側面をガイド穴内部に備えられたカッターに当接させ、棒金をカッターの刃の方向に移動することにより、棒金の包装を開封することができる。従って、簡単な操作で開封することができると共に、棒金を挿入するガイド穴内部にカッターが備えられていればよいため、小型に形成でき、POS端末等に組み込むことが容易になる。その結果、レジ業務の迅速化を図ることができる。また、カッターが、ガイド穴の内部にとどまり、外部に露出していないため、棒金の開封作業を安全に行うことができる。
【0012】
請求項2記載の発明では、棒金挿入用ガイド穴とこのガイド穴に対応して設けられたカッター取付穴とが形成された装置本体と、カッター取付穴に挿入されるカッター取付部材と、このカッター取付部材に支持されるカッターとを備えている。そして、ガイド穴の空間断面積を、棒金の断面積よりも大きく形成し、カッターを、当該カッターの刃部がガイド穴の空洞部に突出するよう配設した、という構成を採っている。
【0013】
このため、請求項2記載の発明では、使用者が棒金をガイド穴に挿入し、当該棒金の側面を、カッター取付穴から挿入されたカッター取付部材に支持され、ガイド穴に突出したカッターに当接させ、棒金をカッターの刃の方向に移動することにより、棒金の包装を開封することができる。従って、簡単な操作で開封することができると共に、棒金を挿入するガイド穴の空洞部に突出するようカッターが備えられていればよいため、小型に形成でき、POS端末等に組み込むことが容易になる。その結果、レジ業務の迅速化を図ることができる。また、カッターが、ガイド穴の内部にとどまり、外部に露出していないため、棒金の開封作業を安全に行うことができる。
【0014】
さらに、カッターが刃こぼれや折れたりした場合には、カッター取付部材をカッター取付穴から取り出し、カッターを交換することができる。従って、カッターを容易に交換することができると共に、ガイド穴内部においてカッターの交換作業を行う必要がないため、カッター交換時の伴う危険性を抑制することができる。
【0015】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の棒金開封装置において、カッターを、当該カッターの刃部がガイド穴に挿入される棒金の軸に垂直になるよう配設した、という構成を採っている。
【0016】
このため、請求項3記載の発明では、前述した請求項1又は2記載の発明と同等の機能を有するほか、使用者がガイド穴に挿入した棒金を、回転させることにより、棒金の包装に円周方向の切り込みをいれることができる。その後、使用者が、この切り込みを中心に左右を手で持ち、当該切り込みを広げるように棒金を折ることにより、包装を切断することができる。従って、カッターによる切り込みを探して、この切り込みから包装をはがすという作業をすることなく、容易かつ迅速に棒金の開封を行うことができるため、レジ業務の迅速化を図ることができる。
【0017】
請求項4記載の発明では、請求項1,2又は3記載の棒金開封装置において、ガイド穴の空間断面形状を、円形にした、という構成を採っている。このため、請求項4記載の発明では、前述した請求項1,2又は3記載の発明と同等の機能を有するほか、ガイド穴の形状と棒金の形状とが同一であるため、棒金をガイド穴に挿入しやすく、レジ業務の迅速化を図ることができる。
【0018】
請求項5記載の発明では、請求項1,2,3又は4記載の棒金開封装置において、ガイド穴を、当該ガイド穴の開口部が当該ガイド穴の底面部よりも下がるよう形成した、という構成を採っている。
【0019】
このため、請求項5記載の発明では、前述した請求項1,2,3又は4記載の発明と同等の機能を有するほか、棒金開封後、当該棒金がガイド穴内部で分解し、硬貨がガイド穴内部に取り残された場合に、当該硬貨がガイド穴の内壁をすべり落ちて、ガイド穴の開口部にでてくるため、ガイド穴内部に硬貨が取り残されることを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図5を参照して説明する。
【0021】
本発明の棒金開封装置10は、図1(a)に示すように、主にPOSシステム(point-of-sales system)、すなわち、店舗内のコンピュータと電子式自動読み取りレジスターをつないで、販売時点・単品ごとに販売情報を収集・蓄積し、分析するシステム(販売時点情報管理システム)の各端末(POS端末20)に、取り付けられて使用される(図1(a)参照)。但し、棒金開封装置10は、当該POS端末20に取り付けられることに限定されるものではない。
【0022】
図1(b)は、図1(a)に示すPOS端末20に取り付けられた棒金開封装置1である。
【0023】
この棒金開封装置10は、棒金30挿入用ガイド穴2とこのガイド穴2に対応して設けられたカッター取付穴3とが形成された装置本体1と、カッター取付穴3に挿入されるカッター取付部材4と、このカッター取付部材4に支持されるカッター5とを備えている。
【0024】
そして、ガイド穴2の空間断面積が、棒金30の断面積よりも大きく形成され、カッター5が、当該カッター5の刃部5aがガイド穴2の空洞部に突出するよう配設されている。
【0025】
以下、これを詳述する。
【0026】
この棒金開封装置10の装置本体1は、直方体で板金形成されている。すなわち、当該装置本体1は、中空である。この装置本体1は、板金で作成されていることにより、剛性を増し、所定の硬度を有する棒金30が衝突した場合にも、当該装置本体1の破損を抑制することができる。但し、この装置本体1は、板金あるいは中空部材に限定されるものではない。また、装置本体1には、前述したように、POS端末20等に組み込み可能に形成されている。すなわち、例えば、装置本体1の外周に、POS端末組み込み用のねじ穴(図示せず)が形成されている。
【0027】
この装置本体1の所定の面の中央部には、棒金30挿入用のガイド穴2が形成されている。この所定の面は、図1(a)に示すように、前述したPOS端末20に装置本体1を取り付けたときに、当該POS端末20の前面に位置する面である。すなわち、装置本体1の側面のうちの1面である。
【0028】
ここで、棒金30とは、複数枚の硬貨を棒状に積み重ね、包装材で包装してなる硬貨の束のことをいう。例えば、10円硬貨100枚を重ね合わせ、紙若しくは合成樹脂フィルム等で丸棒状に包装したものである。上記包装材は、運搬等の取扱い中に破損しないように、手で少々捻ったり曲げたりした程度では、破れないようになっている。
【0029】
前述したガイド穴2は、装置本体1の所定の面から内部の所定箇所にかけて形成されている。具体的には、ガイド穴2の深さは、一般的に使用される棒金の4分の1程度が望ましい。これは、当該ガイド穴2に棒金30を挿入したときに、当該棒金30がガイド穴2の奥に入りすぎないようにするためである。但し、ガイド穴2の深さは、これに限定されるのもではない。
【0030】
そして、このガイド穴2は、空間断面形状が円形であり、棒金30よりも大きい円である。従って、ガイド穴2の空間断面形状は、現在使用されている硬貨のうち、最大の大きさを有する500円硬貨よりも大きい円形に形成されている。但し、このガイド穴2は、円形に限定されるものではない。
【0031】
さらに、このガイド穴2は、内壁面を有している。すなわち、内壁面は、開口部と同一形状を有し当該ガイド穴2の底面部をなす内底面と、この内底面と開口部とをつなぐ内側面とにより形成されている。すなわち、
【0032】
また、このガイド穴2は、開口部が底面部よりも下がって形成されている。具体的には、ガイド穴2は、装置本体1の底面に対して、30°の角度をなして形成されている。但し、ガイド穴2の傾斜は、必ずしも30°に限定されるものではない。
【0033】
このガイド穴2に対応して、装置本体1には、カッター取付穴3が形成されている。このカッター取付穴3は、装置本体1の前述したガイド穴2が形成されている面の隣り合う側面のうち、いずれか一方の面に形成されている。具体的には、装置本体1の図1(b)でいう右の側面の上方に、カッター取付穴3が形成されている。
【0034】
このカッター取付穴3は、当該カッター取付穴3が形成されている面から、この面の対面に向かって、装置本体1の上面に平行に形成されている。このカッター取付穴3の深さは、図2(a)、図2(b)に示すように、前述したガイド穴2の直径よりも長く形成されている。具体的には、カッター取付穴3は、カッター取付穴3が形成されている装置本体1の所定の面から、この所定の面に対してガイド穴2の最も離れた内側面の接線にまでのびている。
【0035】
そして、このカッター取付穴3とガイド穴2とは、一部干渉している。すなわち、ガイド穴2とカッター取付穴3とは、装置本体1内部でつながって形成されている。具体的には、図2(a)に示すように、前述したガイド穴2の開口部からの深さに対して3分の2程度の深さの位置に、かつ、当該ガイド穴2の上部に、カッター取付穴3の下部が干渉し、ガイド穴2とカッター取付穴3とが、通づるようになっている。
【0036】
また、このカッター取付穴3は、図2(c)に示すように、空間断面形状が概長方形である。そして、このカッター取付穴3の下部には、後述するカッター5が挿通するカッター挿通溝3aが形成されている。このカッター挿通溝3aは、図2(a)に示すように、前述したガイド穴2に通づるよう形成されている。上記カッター取付穴3には、前述したように、カッター取付部材4が挿入される。
【0037】
このカッター取付部材4は、上記カッター取付穴3に対応した形状に形成されている。すなわち、断面長方形の棒状体である。そして、このカッター取付部材4は、ABS樹脂で形成されていて、カッター5が埋め込まれて支持されるようになっている。具体的には、カッター取付部材4の長手方向に沿って、カッター装着溝(図示せず)が形成されている。これにより、カッター5を、カッター装着溝にスライドさせて装着することにより、比較的容易にカッター5の取り付け又は取り外しを行うことができる。
【0038】
また、カッター5は、カッター取付部材4の長さよりも短く形成されている。そして、このカッター5は、カッター取付部材4の長手方向に沿って取り付けられている。このとき、図3(a)に示すように、当該カッター5の刃部5aを下に向けて取り付けられている。
【0039】
そして、カッター5が取り付けられたカッター取付部材4は、図2(c)に示す装置本体1のカッター取付穴3に挿入される。このとき、カッター取付部材4に装着されたカッター5の刃部5aを下に向け、当該カッター5を、カッター取付穴3のカッター挿通溝3aに対応させて挿入する。このようにして、カッター取付部材4を、装置本体1に装着した状態の断面図を図4に示す。
【0040】
次に、本実施形態である棒金開封装置10をPOS端末20に取り付けて用いて、棒金30の包装を開封する手順を、図5を参照して説明する。
【0041】
本装置1は、図1に示すように、POS端末20の前面の下部に、ガイド穴2が前面に露出するように取り付けられて、使用される。
【0042】
まず、使用者は、図5(a)のCの方向に、棒金30を挿入する。すなわち、棒金30の一端部を手で持ち、前面のガイド穴2から約30°の角度で挿入して、奥で止まるまで挿入する。このとき、棒金30全体の1/4程度が挿入されることとなる。
【0043】
次に、棒金30の包装に切り込みを入れる。具体的には、図5(b)に示すように、棒金30をDの方向、すなわち、下側に軽く押し下げカッター5に棒金30の側面を接触させる。そして、棒金30の側面がカッター5の刃部5aに接触した状態のまま、左右どちらかに回転させる(矢印E)。こうして、棒金30の包装にカッターで切り込み31を入れる。
【0044】
その後、棒金30をガイド穴2から引き出し、棒金30に形成された切り込み31を中心に、当該棒金30の両端部をそれぞれ左右の手でつかむ。そして、棒金30の両端部を、図5(c)に示すF,Gの方向に、切り込み31を広げるように、すなわち、棒金30を折るように押し下げる。
【0045】
このようにすることにより、棒金30の包装は、容易に切断され、図5(d)に示すように、棒金30は分解され、複数枚の貨幣32に分離することができる。従って、レジ業務中に、釣銭用の貨幣が不足した場合に、本装置を用いることで簡単、かつ、迅速に棒金30の包装を開封し、当該棒金30を貨幣32に分離することができるため、レジ業務を迅速に行うことができる。
【0046】
また、装置本体1のガイド穴2内部にカッター5が装備されているため、刃物が露出せず、棒金30の開封作業を安全に行うことができると共に、はさみ等の他の道具を使用しないため、開封用の他の道具を管理する必要がなくなり、さらなるレジ業務の迅速化を図ることができる。
【0047】
また、カッター5が刃こぼれや折れたときには、装置本体1側面からカッター取付部材4を取り出し、カッター5を取り替えることができ、ガイド穴2内部でカッター5を交換する必要がないため、カッター5の交換作業を簡単、かつ、危険性を抑制して行うことができる。
【0048】
さらに、棒金30の包装に、カッター5で切り込みを入れる際に、棒金30にカッター5の刃をあてたまま、棒金30を一回転させれば、棒金30の包装を完全に切ることとなる。そして、棒金30の切断された先端部の貨幣32は、ガイド穴2に落下する。
【0049】
係る場合には、装置本体1のガイド穴2は、棒金30の直径よりも十分大きいので、切り取った硬貨が中に詰まったりすることがない。また、当該ガイド穴2は、開口部が底面部よりも下がって形成されているので、切り取った硬貨32は、開口部側に滑り落ちてくることとなり、当該硬貨32をガイド穴2に手を入れることなく取り出すことができる。
【0050】
ここで、上記実施形態において、カッター取付穴3を、当該装置本体1の側面のうち、ガイド穴2が形成された面の隣の面に形成した場合にを例示したが、必ずしもこれに限定されない。カッター取付穴3をそれ以外の面、例えば、装置本体1の上面に形成してもよい。
【0051】
また、上記実施形態において、装置本体1に、カッター取付穴3を形成すると共に、このカッター取付穴3に、カッター5が取り付けられたカッター取付部材4を挿入して、当該カッター5を、ガイド穴2に突出させた場合を例示したが、必ずしもこれに限定されない。装置本体1にカッター取付穴3を形成せず、ガイド穴2の内部に直接カッター5を取り付けてもよい。このようにしても、ガイド穴2内部にて、棒金30の開封を行うことができるため、上記同様に安全に棒金30の開封作業を行うことができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の棒金開封装置によると、棒金挿入用ガイド穴が形成された装置本体と、当該ガイド穴の内壁面の所定箇所に固着されたカッターとを備え、ガイド穴の空間断面積を、棒金の断面積よりも大きく形成し、カッターを、当該カッターの刃部がガイド穴の空洞部に向かうよう配設したので、棒金をガイド穴に挿入し、ガイド穴内部のカッターに棒金の側面の当接させて当該棒金を回転させることにより棒金を開封することができ、この棒金の両端部をつかんで折るようにして棒金の分解して硬貨に分離することができる。従って、簡単な構造で装置を構成することができると共に、さらに、簡単な操作で棒金の分解を行うことができるため、小型でPOS端末等に組み込み可能な装置を提供して設置性の向上を図ると共に、レジ業務を迅速に行うことができ、レジ業務の効率化を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
【0053】
また、装置本体に、ガイド穴に対応してカッター取付穴を設け、このカッター取付穴に挿入されるカッター取付部材と、このカッター取付部材に支持されるカッターとを備えた場合には、カッターが刃こぼれや折れたりしたときに、カッター取付部材を装置本体から取り出して、カッターを交換することができるため、カッターの交換を容易に行うことができると共に、ガイド穴内部でカッターの交換を行う必要がないため、カッター交換時に伴う危険性が抑制される、という優れた効果を有する。
【0054】
さらに、ガイド穴を、当該ガイド穴の開口部が当該ガイド穴の底面部よりも下がるよう形成した場合には、ガイド穴内部で棒金が切断されたときに、ガイド穴が開口部に向けて下って傾斜しているので、切断した棒金又は分離した硬貨は、開口部に向かって滑り落ち、ガイド穴の内部に当該切断された部分等がとどまることなく、使用者が分離した硬貨を得ることができ、レジ業務の更なる効率化を図ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図で、図1(a)は棒金開封装置が組み込まれたPOS端末の斜視図であり、図1(b)は棒金開封装置の斜視図である。
【図2】図2は、図1に開示した棒金開封装置の装置本体の説明図であり、図2(a)は平面図であり、図2(b)は図2(a)をA方向から見た上面図であり、図2(c)は図2(a)をB方向から見た側面図である。
【図3】図3は、図1に開示したカッター取付部材の説明図であり、図3(a)は平面図であり、図3(b)は側面図である。
【図4】図1に開示した棒金開封装置の断面図である。
【図5】図5は、図1に開示した棒金開封装置を使用して、棒金を開封する手順を示す説明図である。図5(a)は、棒金開封装置に棒金を挿入する動作を示す説明図であり、図5(b)は、棒金の包装に切り込みを入れる動作を示す説明図であり、図5(c)は、棒金の包装を開封する動作を示す説明図であり、図5(d)は、棒金を開封し、硬貨に分離した状態を示す説明図である。
【図6】従来例に係る棒金開封機構を備えたキャッシュレジスタを示す説明図であり、図6(a)はキャッシュレジスタの斜視図を示し、図6(b)は棒金開封機構を示す説明図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 ガイド穴
3 カッター取付穴
4 カッター取付部材
5 カッター
10 棒金開封装置
20 POS端末
30 棒金
5a 刃部

Claims (5)

  1. 棒金挿入用ガイド穴が形成された装置本体と、前記ガイド穴に挿入される棒金の側面と向かい合う当該ガイド穴の内壁面の所定箇所に固着されたカッターとを備え、
    前記ガイド穴の空間断面積を、前記棒金の断面積よりも大きく形成し、前記カッターを、当該カッターの刃部が前記ガイド穴の空洞部に向かうよう配設したことを特徴とする棒金開封装置。
  2. 棒金挿入用ガイド穴とこのガイド穴に対応して設けられたカッター取付穴とが形成された装置本体と、前記カッター取付穴に挿入されるカッター取付部材と、このカッター取付部材に支持されるカッターとを備え、
    前記ガイド穴の空間断面積を、前記棒金の断面積よりも大きく形成し、前記カッターを、当該カッターの刃部が前記ガイド穴の空洞部に突出するよう配設したことを特徴とする棒金開封装置。
  3. 前記カッターを、当該カッターの刃部が前記ガイド穴に挿入される棒金の軸に垂直になるよう配設したことを特徴する請求項1又は2記載の棒金開封装置。
  4. 前記ガイド穴の空間断面形状を、円形にしたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の棒金開封装置。
  5. 前記ガイド穴を、当該ガイド穴の開口部が当該ガイド穴の底面部よりも下がるよう形成したことを特徴する請求項1,2,3又は4記載の棒金開封装置。
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