JP4067616B2 - モータ速度制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの回転速度を加減速制御するモータ速度制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来のPLL(Phase Locked Loop ;フェーズロックド回路)を使用したモータ速度制御装置の構成例を示すブロック図である。このモータ速度制御装置は、DCモータ又はブラシレスDCモータであるモータ3の駆動手段であり、トルク可変機能を有するトルク可変手段2と、モータ3の回転速度を検出し、検出結果を検出パルス列として出力する速度検出手段4と、モータ3の回転速度を設定指令する為に外部から与えられた設定パルス列及び検出パルス列の位相を比較し、その位相差に応じたパルス信号を出力する位相比較回路5と、位相比較回路5が出力したパルス信号を平滑し、トルク可変手段2に与えるローパスフィルタ18とを備えている。
【0003】
ローパスフィルタ18は、位相比較回路5が出力したパルス信号が反転入力端子に入力され、非反転入力端子に2.5Vの直流定電圧が印加され、コンデンサ17及び抵抗16の直列回路により負帰還がかけられたオペアンプ18aである。このようなモータ速度制御装置では、位相比較回路5が、設定パルス列と及び検出パルス列の位相を比較し、その位相差に応じたパルス信号を出力し、ローパスフィルタ18がこのパルス信号を平滑して、位相差に応じたアナログ信号としてトルク可変手段2に与える。トルク可変手段2は、与えられたアナログ信号が示す位相差が0になるように、モータ3の回転速度を加速又は減速するトルクをモータ3に与える。これにより、モータ3は設定パルス列に応じた回転速度で回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のPLLを使用したモータ速度制御装置では、設定パルス列及び検出パルス列の位相を同期させて、設定パルス列が指令するモータの回転速度を得ることはできるが、設定パルス列が指令するモータの位相(モータの回転位置)を制御することはできなかった。つまり、何れかの設定パルスと検出パルスとが一旦同期すると、設定パルス列が指令する位相であるか否かに関わらず、そのときの位相を維持すべく制御を行う。
【0005】
ところが、近年の応用技術では、DCモータ及びブラシレスDCモータ等にも、定速時にはPLLを構成し、その位相のロック位置が、設定パルスが指令する位置と一致するような、ステッピングモータと同様の機能が要求されている。本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、DCモータ又はブラシレスDCモータを用いて、ステッピングモータと同様の機能を実現できるモータ速度制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るモータ速度制御装置は、モータの回転速度を検出し、検出結果を検出パルス列として出力する速度検出手段を備え、該速度検出手段が出力した検出パルス列及び前記回転速度を設定指令する為に外部から与えられた設定パルス列が同期すべく前記モータの回転速度を調節する為の信号を、前記モータを回転駆動する駆動手段に与えるモータ速度制御装置において、前記設定パルス列及び前記検出パルス列の各累積パルス数の差を計数する計数手段としてのアップダウンカウンタと、該アップダウンカウンタが計測したパルス数の差の正負に応じたH/Lレベル信号を出力する加減速回路と、前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差が計数値0のLレベルであると判定したときにHレベル信号を出力可能とする判定回路としての第1のデコード回路と、アップダウンカウンタの計数値が0でなく、第1のデコード回路の出力がLレベルのときに、加減速回路の出力信号を出力する第1のチャージポンプ回路と、設定パルス列を逓倍し計数用クロックを作成する計数クロック回路と、設定パルス列及び検出パルス列がそれぞれ与えられ、該計数クロック回路から計数用クロックが与えられる周期差検出回路と、該周期差検出回路が出力する周期差の正負を示すH/Lレベル信号が入力端子に与えられるとともに、該周期差検出回路からイネーブル信号がE端子に与えられる第2のチャージポンプ回路と、前記第1のデコード回路が信号を出力したときに有効となり、前記アップダウンカウンタが前記パルス数の差を計数する対象である両パルス列の位相差を検出する位相差検出回路と、該位相差検出回路が検出した位相差に基づくパルス信号を出力する第3のチャージポンプ回路と、前記第1〜第3のチャージポンプ回路が出力した回転速度を調節するパルス信号を平滑し、前記駆動手段に与えるローパスフィルタとを備え、アップダウンカウンタの出力状態及び第1のデコード回路の出力により、加減速回路、周期差検出回路及び位相差検出回路の出力を制御し、設定パルス列及び検出パルス列の位相差と所定のパルス数分の位相差との差が減少し、同期化が可能となる時点で、位相差検出回路を作動させることにより、フェーズロックド回路を形成することを特徴とする。
【0007】
前記構成のモータ速度制御装置においては、前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差と比較するための設定値を設定する設定手段と、前記アップダウンカウンタの出力端子を入力端子に接続するとともに、前記設定手段の出力端子を設定値端子に接続したマグニチュードコンパレータである第2のデコード回路を、前記第1のデコード回路に代えて備えており、該第2のデコード回路は、前記設定手段が設定した設定値と、アップダウンカウンタが出力した計数値であるパルス数の差の大小を比較し、該比較結果に応じた信号が位相差検出回路と加減速回路とに与える構成であってもよい。
【0008】
前記構成によれば、計数手段であるアップダウンカウンタが設定パルス列及び検出パルス列の各累積パルス数の差を計数し、加減速手段としての、加減速回路、周期差検出回路、第1〜第3のチャージポンプ回路、ローパスフィルタがそのパルス数の差に応じてモータの回転速度を加速又は減速する為の信号を、モータの駆動手段に与える。判定回路としてのデコード回路は、アップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差に基づいて信号を出力する。位相差検出回路は、デコード回路が信号を出力したときに有効となり、設定パルス列と検出パルス列との位相差を検出し、第3のチャージポンプ回路は、位相差検出回路が検出した位相差に基づくパルス信号を出力する。ローパスフィルタは、そのパルス信号を平滑し、モータの駆動手段に与える。
【0009】
これにより、加減速手段がモータを加速又は減速して、デコード回路が、アップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差に基づいて信号を出力する。位相差検出回路は、判定回路が信号を出力したときに有効となり、設定パルス列及び検出パルス列の位相差と所定のパルス数分の位相差との差が減少し、PLL制御による同期化が可能となる時点で、PLLを構成するので、DCモータ又はブラシレスDCモータを用いて、ステッピングモータと同様の機能を実現することができる。
【0010】
特に、第1又は第2のデコード回路は、アップダウンカウンタが計数したパルス数の差が所定値であると判定したときに信号を出力するので、設定パルス列及び検出パルス列の位相差と所定のパルス数分の位相差との差が減少し、PLL制御による同期化が可能となる時点で、PLLを構成し、DCモータ又はブラシレスDCモータを用いて、ステッピングモータと同様の機能を実現することができる。あるいは、
【0011】
本発明に係る他のモータ速度制御装置は、前記第1又は第2のデコード回路に代えて、前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差に基づいて、フェーズロックド回路を形成するためのHレベル信号を出力する判定回路を備えており、該判定回路は、前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差が、前記位相差検出回路、前記第3のチャージポンプ回路、前記ローパスフィルタ、前記駆動手段、前記モータ及び前記速度検出手段がフェーズロックド回路を形成すべき値であるときに前記信号を出力し、前記パルス数の差がフェーズロックド回路を形成すべき値でないときに前記信号を出力しないことを特徴とする。
【0012】
前記構成によれば、前記判定回路は、アップダウンカウンタが計数したパルス数が、位相差検出回路、チャージポンプ回路、ローパスフィルタ、駆動手段、モータ及び速度検出手段がフェーズロックド回路を形成すべき値であるときに信号を出力し、アップダウンカウンタが計数したパルス数の差がフェーズロックド回路を形成すべき値でないときに信号を出力しない。従って、アップダウンカウンタが計数したパルス数の差がフェーズロックド回路を形成すべき値でないときに、フェーズロックド回路を形成しようとして、動作が不安定になることが無い。
【0013】
前記判定回路を備える構成のモータ速度制御装置においては、前記設定パルス列及び前記検出パルス列の何れかをm倍(mは自然数)に分周又は逓倍し、前記差を計数する対象である一方のパルス列として前記アップダウンカウンタに与える分周回路又は逓倍回路を更に備える構成であることが好ましい。
【0014】
このモータ速度制御装置では、設定パルス列及び検出パルス列の何れかを分周回路又は逓倍回路がm倍に分周又は逓倍し、設定パルス列及び検出パルス列の各累積パルス数の差を計数する対象である一方のパルス列としてアップダウンカウンタに与えるので、設定パルス列の使用できる周波数の範囲が広くなる。
【0015】
前記何れの構成のモータ速度制御装置においても、前記デコード回路又は判定回路が信号を出力したときにリセットされ、前記アップダウンカウンタが前記パルス数の差を計数する対象である両パルス列をそれぞれn倍(nは自然数)に分周する2つの分周手段を更に備え、前記位相差検出回路は、前記両パルス列に代えて、前記2つの分周手段がそれぞれ分周したパルス列の位相差を検出する構成であることが好ましい。
【0016】
このモータ速度制御装置では、2つの分周手段が、デコード回路又は判定回路が信号を出力したときにリセットされ、アップダウンカウンタが累積パルス数の差を計数する対象である両パルス列をそれぞれn倍に分周し、位相差検出回路は、その両パルス列に代えて、2つの分周手段がそれぞれ分周したパルス列の位相差を検出する。これにより、検出パルス列のパルス毎の誤差の割合に比べて、分周手段が分周したパルス列のパルス毎の誤差の割合が小さくなり、PLLを構成し易くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、第1,2発明に係るモータ速度制御装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。このモータ速度制御装置は、DCモータ又はブラシレスDCモータであるモータ3を回転駆動するモータ駆動手段であり、トルク可変機能を有するトルク可変手段2と、モータ3の回転速度を検出し、検出結果を検出パルス列として出力する速度検出手段4と、数MHz以上の充分高い周波数で発振する水晶発振子19と、モータ3の回転速度を設定指令する為に外部から与えられた設定パルス列を反転するインバータ22と、インバータ22が反転したパルス列がUP端子に、検出パルスがDWN端子にそれぞれ与えられ、クロックCLKに同期して作動するシンクロナスタイプのバイナリアップダウンカウンタ23とを備えている。
【0018】
このモータ速度制御装置は、また、設定パルス列を逓倍し計数用クロックを作成する計数クロック回路34と、設定パルス列及び検出パルス列がそれぞれ与えられ、計数クロック回路34から計数用クロックが与えられる周期差検出回路26と、周期差検出回路26が出力する周期差の正負を示すH/Lレベル信号が入力端子に与えられ、出力端子に抵抗10が接続され、周期差検出回路26からイネーブル信号がE端子に与えられたトライステートバッファである第2のチャージポンプ回路9とを備えている。
【0019】
このモータ速度制御装置は、また、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0〜Qn の全出力信号がLレベル(計数値=0)のとき、Hレベル信号を出力する判定回路であるデコード回路24と、設定パルス列及び検出パルス列がそれぞれ与えられる位相差検出回路33と、位相差検出回路33が出力する位相差の正負を示すH/Lレベル信号が入力端子に与えられ、出力端子に抵抗15が接続されたトライステートバッファである第3のチャージポンプ回路12と、デコード回路24の出力及び検出した位相差の時間を示す位相差検出回路33の出力がそれぞれ入力端子に与えられ、出力が第3のチャージポンプ回路12のE端子に与えられるANDゲート12aとを備えている。
【0020】
このモータ速度制御装置は、また、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0〜Qn のMSB(Qn )の出力が与えられ、設定パルス列及び検出パルス列の各累積パルス数の差の正負に応じたH/Lレベル信号を出力する加減速回路32と、加減速回路32が出力したH/Lレベル信号が入力端子に与えられ、出力端子に抵抗14が接続され、デコード回路24の出力の反転信号がE端子に与えられたトライステートバッファである第1のチャージポンプ回路11とを備えている。デコード回路24の出力はインバータ13により反転されてE端子に与えられている。
【0021】
このモータ速度制御装置は、また、第2のチャージポンプ回路9、第3のチャージポンプ回路11、及び第3のチャージポンプ回路12がそれぞれ抵抗10,14,15を介して出力した回転速度を調節する為の信号が反転入力端子に入力され、非反転入力端子に2.5Vの直流定電圧が印加され、コンデンサ17及び抵抗16の直列回路により負帰還がかけられ、出力をトルク可変手段2に与えるオペアンプ18aであるローパスフィルタ(積分回路)18を備えている。抵抗10,14,15は、ループゲインを決定する為の抵抗値を有している。
【0022】
尚、上述した構成では、アップダウンカウンタ23の計数値が0のとき、Hレベル信号を出力するデコード回路24を判定回路として備えているが、このデコード回路24を「第1のデコード回路」とすれば、該第1のデコード回路24に代えて、図2に示すように、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0 〜Qn が、入力端子A0 〜An にそれぞれ接続され、設定値端子B0 〜Bn に設定手段24bの出力端子D0 〜Dn がそれぞれ接続されたマグニチュードコンパレータである第2のデコード回路24aを備えても良い。
【0023】
この場合、設定手段24bが設定した設定値Bと、アップダウンカウンタ23が出力した計数値Aの大小が比較され、A=B,A>B,A<Bに応じた信号が位相差検出回路33とインバータ13と加減速回路32とに与えられる。A=Bのときに位相差検出回路33が有効となれば、設定パルス列と所定の設定値Bのパルス数に応じた位相差で速度制御を行うことができる。設定値B=0のときは、上述した第1のデコード回路24を判定回路として使用した場合と同様、略位相差0で速度制御を行うことができる。
【0024】
また、図3に示すように、アップダウンカウンタ23に代えて、初期値設定端子D0 〜Dn を備えたアップダウンカウンタ23aを備え、アップダウンカウンタ23aの出力端子Q0 〜Qn の全出力信号がLレベル(計数値=0)のときに、デコード回路24がHレベル信号を位相差検出回路33と加減速回路32とインバータ13とに与えるようにし、アップダウンカウンタ23aの出力端子Q0〜Qn のMSB(Qn )の出力を位相差検出回路33に与える構成にしても良い。
【0025】
この場合、アップダウンカウンタ23aは、初期値設定端子D0 〜Dn に設定された設定値Dだけ、設定パルス列のパルス数が加算され、検出パルス列が設定パルス列より設定値Dのパルス数だけ進んだ位相差で速度制御を行うことができる。設定値D=0のときは、上述したアップダウンカウンタ23及びデコード回路24の構成と同様、略位相差0で速度制御を行うことができる。
【0026】
このような構成のモータ速度制御装置は、加減速回路32、周期差検出回路26及び位相差検出回路33の動作により、アップダウンカウンタ23が計数した、設定パルス列及び検出パルス列の始動時又は所定の時点からの各累積パルス数の差を無くすように、また、設定パルス列及び検出パルス列の位相を一致させるように、それぞれの偏差レベルに対応する第1のチャージポンプ回路11、第2のチャージポンプ回路、第3のチャージポンプ回路12がパルス信号を出力する。これらチャージポンプ回路11,9,12の各出力は、それぞれの効果を発揮するときに、ローパスフィルタ18に入力されるように切り換えられ、平滑されてトルク可変手段2に与えられる。ローパスフィルタ18の出力は、モータ3の回転速度を加速する加速信号の最大側が例えば0V、減速する減速信号の最大側が例えば5Vとなる。
【0027】
アップダウンカウンタ23は、設定パルスの立ち下がり/検出パルス立ち上がりのそれぞれのエッジでクロックCLKに同期してカウント/カウントダウンし、始動時又は所定の時点からの各累積パルス数の差を計数して、設定パルス数の方が多いときは、正側に積算されて行き、検出パルス数の方が多いときは、減算されて行き、計数値が負になることもある。
【0028】
アップダウンカウンタ23の計数値が正であるときは、設定パルスが示すモータ3の回転量に対して、実際の回転量が少なく、検出パルス列が遅れているときである。アップダウンカウンタ23の計数値が負であるときは、設定パルスが示すモータ3の回転量に対して、実際の回転量が多く、検出パルス列が進んでいるときである。
【0029】
加減速回路32は、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0 〜Qn のMSB(Qn )の出力が与えられ、設定パルス列及び検出パルス列の各累積パルス数の差の正負に応じたH/Lレベル信号を出力する。第1のチャージポンプ回路11は、アップダウンカウンタ23の計数値が0でなく、デコード回路24の出力がLレベルのときに、加減速回路32の出力信号を出力する。第1のチャージポンプ回路11は、デコード回路24の出力がLレベルであれば、与えられたLレベル信号又はHレベルを出力する。尚、本実施の形態では、加速又は減速する為の信号のみを出力する構成であるが、アップダウンカウンタ23が計数した累積パルス数の差に関連した時間だけ、パルス幅を発生するような構成として、ゲイン抵抗14を適切に変更すれば、累積パルス数の差が0から離れる程速やかに、0に近づく程緩やかに加速又は減速されるようにすることもできる。
【0030】
図4は、前記各チャージポンプ回路9,11,12に使用したトライステートバッファの真理値表であり、イネーブル信号がHレベルのときに、入力端子のレベルを出力し、イネーブル信号がLレベルのときに、出力端子がハイインピーダンス状態となる。
【0031】
図5は、位相差検出回路33の動作を示すタイミングチャートである。位相差検出回路33は、アップダウンカウンタ23の計数値が0であり、デコード回路24からHレベル信号を与えられているとき、設定パルス(a)の立ち上がり時点及び立ち下がり時点と、検出パルス(b)の立ち上がり時点及び立ち下がり時点とを比較する。そして、設定パルス(a)より検出パルス(b)が、立ち上がり時点又は立ち下がり時点で進みがあるときは、第3のチャージポンプ回路12にモータ3の回転速度を減速させるためのLレベル信号を与える。
【0032】
位相差検出回路33は、設定パルス(a)より検出パルス(b)が、立ち上がり時点又は立ち下がり時点で遅れがあるときは、第3のチャージポンプ回路12にモータ3の回転速度を増速させるためのHレベル信号を与える。第3のチャージポンプ回路12は、位相差の時間だけイネーブルとすることにより、与えられたLレベル信号又はHレベル信号を出力するように構成されている。
【0033】
図6は、周期差検出回路26の構成例を示すブロック図である。この周期差検出回路26は、計数クロック回路34からの計数クロックがカウンタ45、ダウンカウンタ50及びフリップフロップ回路52に与えられている。カウンタ45のリセット端子には、立ち上がり回路47により検出された検出パルスの立ち上がり信号が、遅延回路48を介して与えられている。
【0034】
計数クロック回路34は、例えば図7に示すようなPLLであり、例えば1kHzの設定パルス列が位相比較器60に与えられれば、位相比較器60は、この設定パルス列の位相と例えば4096分周する分周器63から与えられた4096分周パルス列の位相とを比較し、その差に応じたパルス信号を出力する。このパルス信号は、ローパスフィルタ61で平滑され、アナログ信号として電圧制御発振器62に与えられる。電圧制御発振器62は与えられたアナログ信号に応じた周波数信号を出力し、その一部を分周器63に与える。分周器63は、与えられた周波数信号を4096分周し、位相比較器60に与える。以上のループにより、電圧制御発振器62は、設定パルス列の4096倍周波数(ここでは4.096MHz)の計数クロックを作成し出力する。
【0035】
カウンタ45のクロック計数値は、レジスタ46に与えられ、レジスタ46のラッチ信号として、立ち上がり回路47から立ち上がり信号が与えられている。レジスタ46がラッチした計数値は演算器49に与えられる。演算器49は、設定パルス1周期分のクロック数4096(=計数クロック回路34の逓倍比)から、レジスタ46がラッチした計数値を差し引く演算を行う。
【0036】
一方、設定パルスが、2分周器43により2分周され、立ち上がり回路44と立ち下がり回路44aとに与えられている。立ち上がり回路44が出力する立ち上がり信号は、ダウンカウンタ50のPRE(プリセット)端子とフリップフロップ回路52のS(セット)端子と、ラッチ信号としてラッチ回路51とに与えられている。
【0037】
演算器49の演算結果は、ダウンカウンタ50に与えられ、ダウンカウンタ50が0を計数した時の0信号が、フリップフロップ回路52のR(リセット)端子に与えられている。フリップフロップ回路52のQ端子からの出力信号は、ダウンカウンタ50のCE端子に与えられると共に、第1のチャージポンプ回路11のイネーブル信号として与えられる。演算器49の演算結果の正/負を示す信号がラッチ回路51に与えられており、ラッチ回路51の出力は、第1のチャージポンプ回路11の入力端子に与えられている。
【0038】
以下に、このような構成の周期差検出回路26の動作を、その動作を示す図8のタイミングチャートに基づき説明する。カウンタ45は、検出パルス(c)の立ち上がりにより、リセットされ計数クロックの計数を開始する(d)。この計数値は、次の検出パルスの立ち上がりにより、レジスタ46にラッチされ、演算器49に与えられる。演算器49は、設定パルス1周期分のクロック数4096から、レジスタ46がラッチした計数値を差し引き、その演算結果の正/負を示す信号をラッチ回路51に与え、演算結果の絶対値をダウンカウンタ50に与える。
【0039】
一方、設定パルス(b)が2分周器43により2分周された2分周パルス(a)の立ち上がりにより、ダウンカウンタ50がプリセットされ、フリップフロップ回路52がセットされ、ラッチ回路51がラッチする。ラッチ回路51は、ラッチすると、その時点で入力されていた正/負を示す信号を出力し続ける。つまり、ラッチ回路51は、検出パルス1周期が設定パルス1周期より短いとき(設定回転速度より速いとき)は、正を示す信号(例えばLレベル信号)を出力し続け、検出パルス1周期が基準パルス1周期より長いとき(設定回転速度より遅いとき)は、負を示す信号(例えばHレベル信号)を出力し続ける。
【0040】
フリップフロップ回路52は、セットされると、ダウンカウンタ50にカウントイネーブル信号を与え続ける。ダウンカウンタ50は、上述した演算結果の絶対値をプリセットし、カウントイネーブル信号を与えられている間、プリセットした値からカウントダウンする。カウントダウン値が0に達すると、フリップフロップ回路52がリセットされ、カウントイネーブル信号が出力されなくなる。つまり、ダウンカウンタ50が、カウントダウンしている間、カウントイネーブル信号は出力される。
【0041】
ラッチ回路51は、ラッチした正/負を示す信号が正のときは、チャージポンプ回路11にモータ3の回転速度を減速させるためのLレベル信号を与える。ラッチした正/負を示す信号が負のときは、第1のチャージポンプ回路11にモータ3の回転速度を増速させるためのHレベル信号を与える。この周期差検出回路26は、立ち下がり回路44aが出力する立ち下がり信号によりリセットされ、上述した動作は、設定パルスが2分周されたパルスの1周期毎に行われる。
【0042】
ここで、アップダウンカウンタ23は、検出パルスの立ち上がりのエッジでクロックCLKに同期してカウントダウンする一方、設定パルスは、インバータ22により反転されるので、立ち下がりのエッジでカウントする。従って、アップダウンカウンタ23の計数値が0であり、設定パルス列及び検出パルス列の各累積パルスの差が無いとき、対応する設定パルス及び検出パルスの関係は、図9に示すように、設定パルスの立ち下がりの間に検出パルスの立ち上がりが挟まれた状態となる。
【0043】
従って、図10に示すように、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0 〜Qn の出力状態及びデコード回路24の出力により、加減速回路32、周期差検出回路26及び位相差検出回路33の出力を制御し、略同期状態のときのみ位相差検出回路33を作動させることによりPLLを構成し、対応する設定パルス及び検出パルスの各立ち上がりで位相同期を行うことができる。
【0044】
実施の形態2.
図11は、第3〜5発明に係るモータ速度制御装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。このモータ速度制御装置は、モータ3の回転速度を設定指令する為に外部から与えられた設定パルス列を、例えば立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジにより2逓倍(m=2)の周波数に逓倍する逓倍回路70を備え、逓倍回路70が逓倍したパルス列はアップダウンカウンタ23のUP端子に、速度検出手段4が出力した検出パルス列はアップダウンカウンタ23のDWN端子にそれぞれ与えられる。
【0045】
このモータ速度制御装置では、計数クロック回路34は、逓倍回路70が逓倍したパルス列を更に逓倍して、計数用クロックを作成する。このモータ速度制御装置は、逓倍回路70が逓倍したパルス列を例えば100倍(n=100)に分周する為のダウンカウンタ72(分周手段)と、ダウンカウンタ72が分周したパルス列を反転するインバータ73と、検出パルス列を、ダウンカウンタ72と同じ分周比で分周する為のダウンカウンタ74(分周手段)と、ダウンカウンタ74が分周したパルス列を反転するインバータ75とを備え、周期差検出回路26及び位相差検出回路33には、インバータ73及びインバータ75が出力したパルス列がそれぞれ与えられ、周期差検出回路26には、更に計数クロック回路34から計数用クロックが与えられる。
【0046】
ダウンカウンタ72,74は、リセットされてから入力されたパルスを100からカウントダウンし、50をカウントした時点でHレベル信号を出力し始め、更に次の50パルスをカウントした時点でLレベル信号を出力し始め、以下、同様の動作により、入力されたパルスを100分周する。
【0047】
このモータ速度制御装置は、また、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0〜Qn の全出力信号が与えられる判定回路71を備えている。判定回路71は、アップダウンカウンタ23が計数したパルス数が、一旦、所定値となり、位相差検出回路33、第3のチャージポンプ回路12、抵抗15、ローパスフィルタ18、トルク可変手段(駆動手段)2、モータ3及び速度検出手段4がPLLを形成すべき値となったときに、Hレベル信号を出力し始め、その後、アップダウンカウンタ23が計数したパルス数が、その所定値からの所定範囲に収まらなくなったときに、Hレベル信号の出力を停止する。このHレベル信号は、立ち上がり回路76でその立ち上がりが検出され、ダウンカウンタ72,74のリセット信号として使用される。
【0048】
図12は、判定回路71の構成例を示すブロック図である。判定回路71は、アップダウンカウンタ23の出力端子Q0 〜Qn が、入力端子A0 〜An にそれぞれ接続され、設定値端子B0 〜Bn に設定手段80bの出力端子D0 〜Dn がそれぞれ接続されたマグニチュードコンパレータ80aと、インバータ22が反転したパルス列がUP端子に、検出パルス列がDWN端子にそれぞれ与えられ、マグニチュードコンパレータ80aの、A=BのときにHレベル信号を出力するA=B端子がRST(リセット)端子に接続され、クロックCLKに同期して作動するシンクロナスタイプのバイナリアップダウンカウンタ81とを備えている。マグニチュードコンパレータ80aは、出力端子Qから、A<Bのときの信号及びA>Bのときの信号を、加減速回路32に与える。
【0049】
また、判定回路71は、アップダウンカウンタ81の出力端子Q0 〜Qn が、入力端子A0 〜An にそれぞれ接続され、設定値端子B0 〜Bn に設定手段82bの出力端子D0 〜Dn がそれぞれ接続されたマグニチュードコンパレータ82aと、アップダウンカウンタ81の出力端子Q0 〜Qn が、入力端子A0 〜Anにそれぞれ接続され、設定値端子B0 〜Bn に設定手段83bの出力端子D0 〜Dn がそれぞれ接続されたマグニチュードコンパレータ83aとを備えている。ダウンカウンタ72,74(分周手段)の分周比が100のとき、設定手段82bは、0≦D<100の範囲で設定することができ、設定手段83bは、−100<D≦0の範囲で設定することができる。
【0050】
また、判定回路71は、マグニチュードコンパレータ82aの、A≧BのときにHレベル信号を出力するA≧B端子からのHレベル信号の立ち上がりを検出する立ち上がり回路84と、マグニチュードコンパレータ83aの、A≦BのときにHレベル信号を出力するA≦B端子からのHレベル信号の立ち上がりを検出する立ち上がり回路85と、マグニチュードコンパレータ80aの、A=BのときにHレベル信号を出力するA=B端子からのHレベル信号の立ち上がりを検出する立ち上がり回路86と、立ち上がり回路84,85の各出力が入力される2入力のORゲート87と、立ち上がり回路86の出力がS(セット)端子に入力され、ORゲート87の出力がR(リセット)端子に入力され、出力端子QからHレベルのイネーブル信号Eを、インバータ13、第3のチャージポンプ回路12及び立ち上がり回路76に与えるR−Sフリップフロップ回路89とを備えている。
【0051】
以上の構成により、判定回路71は、マグニチュードコンパレータ80aの比較結果が、A<B及びA>Bのときは、マグニチュードコンパレータ80aの出力端子Qからそれに応じた加速信号又は減速信号を加減速回路32に与える。マグニチュードコンパレータ80aの比較結果が、A=Bになったときは、アップダウンカウンタ81はリセットされて計数し始め、R−Sフリップフロップ回路89は、出力端子QからHレベルのイネーブル信号Eを出力し始める。
【0052】
アップダウンカウンタ81の計数値が、設定手段82b,83bが設定した計数値の範囲内であるときは、R−Sフリップフロップ回路89は、Hレベルのイネーブル信号Eを出力し続けるが、アップダウンカウンタ81の計数値が、設定手段82b,83bが設定した計数値の範囲から外れたときは、R−Sフリップフロップ回路89は、イネーブル信号EをLレベルにする。第3〜5発明に係るモータ速度制御装置のその他の構成は、上述した第1,2発明に係るモータ速度制御装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0053】
以下に、このような構成のモータ速度制御装置の動作を説明する。アップダウンカウンタ23は、逓倍回路70が2逓倍した設定パルスの立ち下がり/検出パルスの立ち上がりのそれぞれのエッジでクロックCLKに同期してカウント/カウントダウンし、始動時又は所定の時点からの各累積パルス数の差を計数して、設定パルス数の方が多いときは、正側に積算されて行き、検出パルス数の方が多いときは、減算されて行き、計数値が負になることもある。
【0054】
加減速回路32は、判定回路71から加速信号又は減速信号を与えられ、それらに応じたH/Lレベル信号を出力する。判定回路71からのイネーブル信号EがHレベルになったとき、ダウンカウンタ72,74(分周手段)はリセットされて、100分周を開始し、分周した各パルス列を周期差検出回路26及び位相差検出回路33に与える。周期差検出回路26は与えられた各パルス列の周期差を検出し、位相差検出回路33は与えられた各パルス列の位相差を検出する。
【0055】
位相差検出回路33は、検出パルス列を100分周したパルス列で位相差を検出するので、検出パルス列のパルス毎の誤差が例えば10%であれば、位相差を検出するパルス列のパルス毎の誤差の割合は0.1%となり、PLLを構成し易くなる。
【0056】
また、位相差検出回路33は、判定回路71からのイネーブル信号EがHレベルの間、第3のチャージポンプ回路12から出力する。従って、判定回路71の設定手段82b,83bが設定した計数値の範囲が例えば−99<D<99であれば、設定パルス列(の2逓倍パルス列)と検出パルス列の累積パルス数の差が例えば0となり、回転位置と設定とのズレが略0になった時点でPLLを構成し、その累積パルス数の差が−99<D<99であり、回転位置と設定とのズレがそのパルス数に対応する範囲である間は、PLLを維持する。これは、判断回路71が累積パルスの誤差を0と判断したパルス関係でPLLを維持することであり、モータ3を同期させたい回転位置の精度を上げることができる。
【0057】
尚、本実施の形態の設定パルス列でHレベル/Lレベルにデューティ差がある場合は、m分周を設定するに当たって、mに2の倍数を選択すれば、位相差検出時にデューティ差の影響を受けることがない。第3〜5発明に係るモータ速度制御装置のその他の動作は、上述した第1,2発明に係るモータ速度制御装置の動作と同様であるので、説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】
本発明に係るモータ速度制御装置によれば、加減速手段がモータを加速又は減速して、判定回路(デコード回路)が、計数手段であるアップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差に基づいて信号を出力する。位相差検出回路は、判定回路が信号を出力したときに有効となり、設定パルス列及び検出パルス列の位相差と所定のパルス数分の位相差との差が減少し、PLL制御による同期化が可能となる時点で、PLLを構成するので、DCモータ又はブラシレスDCモータを用いて、ステッピングモータと同様の機能を実現することができる。
【0059】
又、本発明に係る他のモータ速度制御装置によれば、アップダウンカウンタが計数したパルス数の差がフェーズロックド回路を形成すべき値でないときに、フェーズロックド回路を形成しようとして、動作が不安定になることが無い。このモータ速度制御装置では、設定パルス列及び検出パルス列の何れかを分周回路又は逓倍回路がm倍に分周又は逓倍し、設定パルス列及び検出パルス列の各累積パルス数の差を計数する対象である一方のパルス列としてアップダウンカウンタに与えるので、設定パルス列の使用できる周波数の範囲が広くなる。
【0060】
更に、前記何れの構成のモータ速度制御装置においても、検出パルス列のパルス毎の誤差の割合に比べて、分周手段が分周したパルス列のパルス毎の誤差の割合が小さくなり、PLLを構成し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るモータ速度制御装置の実施の形態を構成を示すブロック図である。
【図2】 デコード回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図3】 アップダウンカウンタ及びデコード回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図4】 トライステートバッファの真理値を示す図表である。
【図5】 位相差検出回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 周期差検出回路の構成例を示すブロック図である。
【図7】 計数クロック回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】 周期差検出回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】 アップダウンカウンタ及び位相差検出回路の動作を説明する為の説明図である。
【図10】 アップダウンカウンタ、位相差検出回路及び加減速回路の動作を説明する為の説明図である。
【図11】 本発明に係るモータ速度制御装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図12】 判定回路の構成例を示すブロック図である。
【図13】 従来のモータ速度制御装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 トルク可変手段(駆動手段)
3 モータ
4 速度検出手段
9 第2のチャージポンプ回路(加減速手段)
10,14 抵抗(加減速手段)
11 第1のチャージポンプ回路
12 第3のチャージポンプ回路(加減速手段)
15 抵抗
18 ローパスフィルタ(加減速手段)
23,23a アップダウンカウンタ(計数手段)
24 デコード回路(判定手段、第1のデコード回路
24a デコード回路(判定手段、第2のデコード回路)
24b 設定手段
26 周期差検出回路(加減速手段)
32 加減速回路(加減速手段)
33 位相差検出回路
34 計数クロック回路
70 逓倍回路
71 判定回路
72,74 ダウンカウンタ(分周手段)

Claims (5)

  1. モータの回転速度を検出し、検出結果を検出パルス列として出力する速度検出手段を備え、該速度検出手段が出力した検出パルス列及び前記回転速度を設定指令する為に外部から与えられた設定パルス列が同期すべく前記モータの回転速度を調節する為の信号を、前記モータを回転駆動する駆動手段に与えるモータ速度制御装置において、
    前記設定パルス列及び前記検出パルス列の各累積パルス数の差を計数する計数手段としてのアップダウンカウンタと、
    アップダウンカウンタが計測したパルス数の差の正負に応じたH/Lレベル信号を出力する加減速回路と、
    前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差が計数値0のLレベルであると判定したときにHレベル信号を出力可能とする判定回路としての第1のデコード回路と、
    アップダウンカウンタの計数値が0でなく、第1のデコード回路の出力がLレベルのときに、加減速回路の出力信号を出力する第1のチャージポンプ回路と、
    設定パルス列を逓倍し計数用クロックを作成する計数クロック回路と、
    設定パルス列及び検出パルス列がそれぞれ与えられ、該計数クロック回路から計数用クロックが与えられる周期差検出回路と、
    該周期差検出回路が出力する周期差の正負を示すH/Lレベル信号が入力端子に与えられるとともに、該周期差検出回路からイネーブル信号がE端子に与えられる第2のチャージポンプ回路と、
    前記第1のデコード回路が信号を出力したときに有効となり、前記アップダウンカウンタが前記パルス数の差を計数する対象である両パルス列の位相差を検出する位相差検出回路と、
    該位相差検出回路が検出した位相差に基づくパルス信号を出力する第3のチャージポンプ回路と、
    前記第1〜第3のチャージポンプ回路が出力した回転速度を調節するパルス信号を平滑し、前記駆動手段に与えるローパスフィルタとを備え、
    アップダウンカウンタの出力状態及び第1のデコード回路の出力により、加減速回路、周期差検出回路及び位相差検出回路の出力を制御し、設定パルス列及び検出パルス列の位相差と所定のパルス数分の位相差との差が減少し、同期化が可能となる時点で、位相差検出回路を作動させることにより、フェーズロックド回路を形成することを特徴とするモータ速度制御装置。
  2. 前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差と比較するための設定値を設定する設定手段と、
    前記アップダウンカウンタの出力端子を入力端子に接続するとともに、前記設定手段の出力端子を設定値端子に接続したマグニチュードコンパレータである第2のデコード回路を、前記第1のデコード回路に代えて備えており、
    該第2のデコード回路は、前記設定手段が設定した設定値と、アップダウンカウンタが出力した計数値であるパルス数の差の大小を比較し、該比較結果に応じた信号が位相差検出回路と加減速回路とに与える請求項1に記載のモータ速度制御装置。
  3. モータの回転速度を検出し、検出結果を検出パルス列として出力する速度検出手段を備え、該速度検出手段が出力した検出パルス列及び前記回転速度を設定指令する為に外部から与えられた設定パルス列が同期すべく前記モータの回転速度を調節する為の信号を、前記モータを回転駆動する駆動手段に与えるモータ速度制御装置において、
    前記設定パルス列及び前記検出パルス列の各累積パルス数の差を計数する計数手段とし てのアップダウンカウンタと、
    該アップダウンカウンタが計測したパルス数の差の正負に応じたH/Lレベル信号を出力する加減速回路と、
    前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差を判定し、判定したパルス数の差に基づいて、フェーズロックド回路を形成するためのHレベル信号を出力する判定回路と、
    アップダウンカウンタの計数値が0でなく、判定回路の出力がLレベルのときに、加減速回路の出力信号を出力する第1のチャージポンプ回路と、
    設定パルス列を逓倍し計数用クロックを作成する計数クロック回路と、
    設定パルス列及び検出パルス列がそれぞれ与えられ、該計数クロック回路から計数用クロックが与えられる周期差検出回路と、
    該周期差検出回路が出力する周期差の正負を示すH/Lレベル信号が入力端子に与えられるとともに、該周期差検出回路からイネーブル信号がE端子に与えられる第2のチャージポンプ回路と、
    前記判定回路が信号を出力したときに有効となり、前記アップダウンカウンタが前記パルス数の差を計数する対象である両パルス列の位相差を検出する位相差検出回路と、
    該位相差検出回路が検出した位相差に基づくパルス信号を出力する第3のチャージポンプ回路と、
    前記第1〜第3のチャージポンプ回路が出力した回転速度を調節するパルス信号を平滑し、前記駆動手段に与えるローパスフィルタとを備え、
    前記判定回路は、前記アップダウンカウンタが計数したパルス数の差が、前記位相差検出回路、前記第3のチャージポンプ回路、前記ローパスフィルタ、前記駆動手段、前記モータ及び前記速度検出手段がフェーズロックド回路を形成すべき値であるときに前記信号を出力し、前記パルス数の差がフェーズロックド回路を形成すべき値でないときに前記信号を出力しないことを特徴とするモータ速度制御装置。
  4. 前記設定パルス列及び前記検出パルス列の何れかをm倍(mは自然数)に分周又は逓倍し、前記差を計数する対象である一方のパルス列として前記アップダウンカウンタに与える分周回路又は逓倍回路を更に備える請求項に記載のモータ速度制御装置。
  5. 前記デコード回路又は判定回路が信号を出力したときにリセットされ、前記アップダウンカウンタが前記パルス数の差を計数する対象である両パルス列をそれぞれn倍(nは自然数)に分周する2つの分周手段を更に備え、前記位相差検出回路は、前記両パルス列に代えて、前記2つの分周手段がそれぞれ分周したパルス列の位相差を検出する請求項1〜4の何れかに記載のモータ速度制御装置。
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