JP4067471B2 - ベルト型濃縮機 - Google Patents

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本発明は、例えば下水処理場における余剰汚泥(混合生汚泥,消化汚泥,OD余剰汚泥)等の濃縮に用いられるベルト型濃縮機に関する。
従来、この種のベルト型濃縮機においては、濃縮対象汚泥を投入する上流側端部および濃縮対象汚泥を排出する下流側端部に配置された双方のローラ間にメッシュ状の無端ベルトを掛け渡した構成を有するものがある。
これによると、図14に示すように、上流側端部から無端ベルト80上に投入された濃縮対象汚泥81は、平面視において無端ベルト80上に一様に広がって分布し、この状態で無端ベルト80の回動によって上流側から下流側へ搬送されながら重力濾過された後、下流側端部から排出される(例えば特許文献1参照)。
しかしながら上記のようなベルト型濃縮機では、重力濾過の際、濃縮対象汚泥81の下部が上部よりも先に脱水される傾向があるため、濃縮対象汚泥81の下部の固形粒子同士の間隔が狭まり、濃縮対象汚泥81の下部に空間率が上部よりも小さな圧密層Aが形成され、圧密層Aの上方に残った部分が自由水層Bとなり、濃縮対象汚泥81の上部(自由水層B)の脱水が圧密層Aにより阻害されるといった現象が起きる。このような現象により、濃縮対象汚泥81中の水分の逃げ道が無くなり、脱水効率の向上を図ることは難しかった。
これに対して、別の従来のベルト型濃縮機として、図15に示すように、汚泥81を濾布83によって重力濾過する重力濾過部に、軸断面三角形の棒状の抵抗体84と、この抵抗体84の下流側に位置するシート状の柔軟材85とを設けたものがある。
これによると、濾布83によって上流側から下流側へ搬送される汚泥81は、先ず、上記抵抗体84で塞き止められて移動速度が低下するため、濾布83による脱水効率が向上し、次に、上記柔軟材85により上方から濾布83表面へ押圧されて少々圧搾脱水され、厚みが減少する(例えば特許文献2参照)。
しかしながら上記図15に示した従来形式では、抵抗体84を乗り越えて柔軟材85へ搬送される汚泥81は、平面視で濾布83上に一様に広がって分布する。したがって、上記汚泥81が柔軟材85により上方から濾布83の表面へ押圧された際、汚泥81中の水分の下方への脱水が上記圧密層Aによって阻害され、その結果、汚泥81中の水分の逃げ道が無くなり、脱水効率の向上はほとんど望めなかった。
特開2002−326006号公報 特開2000−93712号公報
解決しようとする問題点は、濃縮対象汚泥の脱水効率の向上がほとんど望めない点であり、本発明は濃縮対象汚泥の脱水効率を十分に向上させることが可能なベルト型濃縮機を提供することを目的とする。
本第1発明は、濃縮対象汚泥をメッシュ状の無端ベルトで搬送しながら重力濾過を行うベルト型濃縮機であって、濃縮対象汚泥の搬送軌道上に、濃縮対象汚泥を分散させて無端ベルト上に散在させる分散手段と、この分散手段の下流側において濃縮対象汚泥を無端ベルトの表面へ押して加圧する回転自在な加圧用ローラとが設けられ、加圧用ローラは、上下に揺動自在なアームによって無端ベルトの上方に支持され、且つ、濃縮対象汚泥の搬送軌道の下流端部近傍に配置されており、無端ベルトの側縁にチェンが設けられ、加圧用ローラはチェンに歯合する歯車装置によって回転駆動し、歯車装置は、チェンに歯合するとともにアームの揺動中心が回転軸心となる歯車を有しているものである。
これによると、無端ベルト上に供給された濃縮対象汚泥は、平面視で無端ベルト上に一様に広がって分布した状態で搬送され、その後、分散手段によって分散して無端ベルト上に散在し、分散手段の下流側において、加圧用ローラにより加圧されて圧搾脱水される。この圧搾脱水の際、濃縮対象汚泥は無端ベルト上にまばらに散在しているため、濃縮対象汚泥の所々に無端ベルトの表面が露出し、これにより、濃縮対象汚泥中の水分の逃げ道が確保され、濃縮対象汚泥中の水分は上記所々に露出した無端ベルトを通って無端ベルトの裏側へ排出される。このため、水抜けが良好になり、脱水効率を十分に向上させることができる。
また、加圧用ローラの回転駆動は無端ベルトの回動を利用しているため、加圧用ローラを回転駆動させるための専用のモーター等を不要にでき、コストダウンが図れる。
さらに、アームを下向きに揺動することにより、加圧用ローラが下降し、加圧用ローラと無端ベルトとの上下間隔が縮小される。反対に、アームを上向きに揺動することにより、加圧用ローラが上昇し、加圧用ローラと無端ベルトとの上下間隔が拡大される。このようにして、濃縮対象汚泥の性状や供給量,搬送速度等に応じて、上記加圧用ローラと無端ベルトとの上下間隔を最適な値に容易に調整することができる。
本第発明は、分散手段として、濃縮対象汚泥を無端ベルトから一旦掻き取って下流側で無端ベルト上に戻すスクレーパーが用いられているものである。
これによると、濃縮対象汚泥がスクレーパーによって無端ベルトから掻き取られてスクレーパーを乗り越えて無端ベルト上に戻る際、濃縮対象汚泥の下部に形成されていた圧密層が分散するため、スクレーパーの下流側における水抜けが良好になって重力濾過の脱水効率が向上するとともに、スクレーパーによって濃縮対象汚泥が全体的に分散して無端ベルト上にまばらに散在する。
本第発明は、分散手段として、無端ベルトで搬送されている濃縮対象汚泥を幅方向に掻き分ける障害物が用いられ、上記障害物は、回動する無端ベルトに対して所定位置に固定され、且つ上記濃縮対象汚泥に突入しているものである。
これによると、濃縮対象汚泥は、障害物によって幅方向に掻き分けられ、各障害物の下流側で、分散して無端ベルト上にまばらに散在する。
本第1発明によると、加圧用ローラによる圧搾脱水の際、濃縮対象汚泥は無端ベルト上にまばらに散在しているため、濃縮対象汚泥の所々に無端ベルトの表面が露出し、これにより、濃縮対象汚泥中の水分の逃げ道が確保され、濃縮対象汚泥中の水分は上記所々に露出した無端ベルトを通って無端ベルトの裏側へ排出される。このため、水抜けが良好になり、脱水効率を十分に向上させることができる。
また、加圧用ローラの回転駆動は無端ベルトの回動を利用しているため、加圧用ローラを回転駆動させるための専用のモーター等を不要にでき、コストダウンが図れる。
さらに、アームを下向きに揺動することにより、加圧用ローラが下降し、加圧用ローラと無端ベルトとの上下間隔が縮小される。反対に、アームを上向きに揺動することにより、加圧用ローラが上昇し、加圧用ローラと無端ベルトとの上下間隔が拡大される。このようにして、濃縮対象汚泥の性状や供給量,搬送速度等に応じて、上記加圧用ローラと無端ベルトとの上下間隔を最適な値に容易に調整することができる。
以下に本発明における第1の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は、上流側(始端側)の供給部2(供給シュート等)から供給された濃縮対象汚泥3を重力濾過して脱水濃縮し、下流側(終端側)の排出部4(排出シュート等)から排出するベルト型濃縮機である。
上流側と下流側とには、一対のプーリー7,8が架台9に回転自在に配置されている。上記両プーリー7,8のいずれか一方はモーター等で回転駆動される。また、両プーリー7,8間には無端ベルト10が掛け渡されている。この無端ベルト10は、金網で製作され、表裏面に連通する微小な開孔部を多数有している。上記両プーリー7,8の両端部にはそれぞれスプロケット11が設けられており、各スプロケット11は無端ベルト10の幅方向の両側縁に設けられたチェン12に噛み合っている。
無端ベルト10は、重力濾過を行う搬送軌道側14において支持プレート(図示せず)により下方から支持され、リターン軌道側15において受けローラ16により下方から支持されている。また、図5に示すように、架台9には、下端が搬送軌道側14の無端ベルト10の両側部に上方から摺接する一対の仕切板17が設けられている。図2に示すように、両仕切板17は、一対のチェン12よりも内側に位置しており、濃縮対象汚泥3が両仕切板17間から外側方へ脱落するのを防止している。
また、上流側には、搬送軌道側14の無端ベルト10から滴下した分離水を集水皿20で集めてリターン軌道側15の無端ベルト10へ供給して無端ベルト10を洗浄する第1の洗浄機21と、洗浄水をベルト用洗浄ノズル22からリターン軌道側15の無端ベルト10に噴射する第2の洗浄機23とが設けられている。
上記ベルト型濃縮機1には、スクレーパー装置30が設けられている。図3〜図5に示すように、スクレーパー装置30は、濃縮対象汚泥3の搬送軌道29上に設けられたスクレーパー31と、スクレーパー31の上方に設けられた回転軸32と、スクレーパー31と回転軸32との間に連結される複数の板状の連結部材33と、上記回転軸32を回転させるシリンダ34(駆動装置)とで構成されている。
上記スクレーパー31は、濃縮対象汚泥3を分散させて無端ベルト10上に散在させる分散手段の一例であって、両仕切板17間に幅方向にわたって挿入されており、濃縮対象汚泥3の搬送方向の上流側から下流側に向かって斜め上方へ傾斜した平板状の部材である。スクレーパー31の上流側下端31aは、刃状に尖っており、無端ベルト10の上面に幅方向で線接触している。
また、上記回転軸32は無端ベルト10の幅方向に配置され、その両端部は軸受け35を介して架台9上に支持されている。上記回転軸32は一端が閉塞された管状に形成され、回転軸32の他端には、洗浄水を供給する洗浄水供給ホース36が接続されている。また、回転軸32には、スクレーパー31の上面に上記洗浄水を噴射する複数のスクレーパー用洗浄ノズル37が設けられている。
また、上記シリンダ34は、回転軸32の一端に設けられたアーム38に接続されている。上記シリンダ34のピストンロッド34aを伸縮させることにより、回転軸32が回転し、スクレーパー31は、上流側下端31aが無端ベルト10の上面に接触する剥離位置C(図4の実線参照)と、無端ベルト10の上方に退避する退避位置D(図4の仮想線参照)とに切換えられる。
また、スクレーパー31の上流側下端31aの下方には、搬送軌道側14の無端ベルト10を下側(裏側)から受ける受け板40(受け部材の一例)が設けられている。上記受け板40の上面は無端ベルト10の下面(裏面)に摺接している。尚、上記スクレーパー装置30と受け板40とはそれぞれ、搬送軌道29の上流側から下流側にかけて複数箇所に設置されている。
図1,図2に示すように、上記複数のスクレーパー装置30のうち、最も下流側にあるスクレーパー装置30のスクレーパー31の下流側には、濃縮対象汚泥3を無端ベルト10の上面へ押して加圧する加圧用ローラ43(加圧手段の一例)が設けられている。図7,図8に示すように、上記加圧用ローラ43は、一対のアーム44によって無端ベルト10の上方に支持され、無端ベルト10のチェン12に歯合する歯車装置45によって回転するように構成されている。
すなわち、両アーム44の基端部は、架台9に設けられたブラケット46に、第1の支軸47を介して連結され支持されている。尚、上記第1の支軸47は、ベアリング50を介して、ブラケット46とアーム44の基端部とに相対回転自在に挿通されている。また、加圧用ローラ43の両端部には第2の支軸48が設けられ、第2の支軸48は、両アーム44の遊端部間に、ベアリング49を介して回転自在に支持されている。尚、加圧用ローラ43の材質は金属や合成樹脂等が用いられる。
上記歯車装置45は、第1の支軸47の内端に設けられてチェン12に歯合する第1の歯車51と、第2の支軸48に設けられた第2の歯車52と、これら第1および第2の歯車51,52に歯合する中間の歯車53とで構成されている。尚、上記中間の歯車53はアーム44に回転自在に設けられている。
また、架台9には、上記第1の支軸47を中心として両アーム44を上下に揺動させるシリンダ装置54が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
両プーリー7,8のいずれかを回転駆動することにより、スプロケット11とチェン12とを介して無端ベルト10が回動する。この際、図7,図8に示すように、無端ベルト10の回動に伴って、チェン12に歯合した第1の歯車51が回転し、この回転が中間の歯車53および第2の歯車52を介して加圧用ローラ43に伝達され、加圧用ローラ43が一方向Eへ回転する。
図1に示すように、前以て凝集剤が添加されて供給部2から搬送軌道側14の無端ベルト10上に供給された濃縮対象汚泥3は、無端ベルト10によって搬送軌道29上を上流側から下流側へ搬送されながら重力濾過される。この際、図6(a)に示すように、濃縮対象汚泥3の下部が上部よりも先に脱水される傾向があるため、濃縮対象汚泥3の下部に圧密層Aが形成され、この圧密層Aの上方が自由水層Bとなり、濃縮対象汚泥3の上部(自由水層B)の脱水が圧密層Aにより阻害されるといった現象が起きる。
上記のような重力濾過において、供給部2から無端ベルト10上に供給された濃縮対象汚泥3は、先ず、平面視で無端ベルト10上に一様に広がって分布した状態で搬送され、その後、搬送の過程で、図6(b)に示すように、剥離位置Cの各スクレーパー31によって無端ベルト10から上方へ剥離し、スクレーパー31を乗り越える際、スクレーパー31の上面と圧密層Aとの摩擦抵抗のため濃縮対象汚泥3の自由水層Bが圧密層Aよりも下流側へ先行する。これにより、上記濃縮対象汚泥3がスクレーパー31の下流側上端から無端ベルト10上へ落下する際、自由水層Bが圧密層Aの下方へ潜り込もうとして濃縮対象汚泥3が上下に入り交じり、圧密層Aが分散したり濃縮対象汚泥3の下部から上部に転換する。これにより、スクレーパー31の下流側における水抜けが良好になって重力濾過の脱水効率が向上するとともに、図9に示すように、濃縮対象汚泥3がスクレーパー31を乗り越えることによって全体的に分散し無端ベルト10上にまばらに散在する。
その後、上記のように散在した濃縮対象汚泥3は、図10に示すように、一方向Eに回転している加圧用ローラ43と無端ベルト10との間で加圧されて圧搾脱水された後、排出部4から排出される。上記圧搾脱水の際、濃縮対象汚泥3は無端ベルト10上に散在しているため、濃縮対象汚泥3の所々に無端ベルト10の上面(表面)が露出し(図9のFで示す部分)、これにより、濃縮対象汚泥3中の水分の逃げ道が確保され、濃縮対象汚泥3中の水分は上記所々に露出した無端ベルト10の露出部分Fを通って無端ベルト10の下側(裏側)へ排出されるため、水抜けが良好になり、脱水効率を十分に向上させることができる。
尚、図10に示すように、加圧用ローラ43を一方向Eへ回転駆動させることにより、濃縮対象汚泥3が加圧用ローラ43によって下流側へ送り出されるため、加圧用ローラ43の上流側で濃縮対象汚泥3が堆積するのを防止することができる。
また、上記加圧用ローラ43の回転駆動は無端ベルト10の回動を利用しているため、上記加圧用ローラ43を回転駆動させるための専用のモーター等を不要にでき、コストダウンが図れる。
さらに、図7の実線で示すように、無端ベルト10の回動を停止させ、シリンダ装置54のピストンロッド54aを短縮することにより、各歯車51,52,53が歯合した状態で、両アーム44が第1の支軸47を中心として下向きに揺動するため、加圧用ローラ43が下降し、加圧用ローラ43と無端ベルト10との上下間隔が縮小される。反対に、図7の仮想線で示すように、上記ピストンロッド54aを伸長することにより、両アーム44が第1の支軸47を中心として上向きに揺動するため、加圧用ローラ43が上昇し、加圧用ローラ43と無端ベルト10との上下間隔が拡大される。このようにして、濃縮対象汚泥3の性状や供給量,搬送速度等に応じて、上記加圧用ローラ43と無端ベルト10との上下間隔を最適な値に容易に調整することができる。
尚、上記加圧用ローラ43は下流端部(終端部)のプーリー8の近傍に配置するのが望ましい。
また、上記第1の実施の形態では、図6(b)に示すように、濃縮対象汚泥3が各スクレーパー31によって無端ベルト10から上方へ剥離することにより、無端ベルト10の上面が更新されるため、脱水効率がより一層向上する。
また、上記第1の実施の形態では、各スクレーパー31は濃縮対象汚泥3を上流側から下流側へ搬送する際の抵抗となるため、スクレーパー31の上流側において、濃縮対象汚泥3の滞留時間が長くなり、スクレーパー31の上流側下端31aの付近に位置する濃縮対象汚泥3が圧搾されて脱水されるため、スクレーパー31の上流側下端31aの付近においても脱水効率が向上する。特に、図2に示すように、スクレーパー31と仕切板17とで囲まれる部分に濃縮対象汚泥3が滞留し易く、これにより、上記囲まれる部分における濃縮対象汚泥3の滞留時間が長くなり、上記囲まれる部分の濃縮対象汚泥3が上流側から搬送されて来る濃縮対象汚泥3によって圧搾されて脱水されるため、上記囲まれる部分における脱水効率が向上する。
さらに、上記第1の実施の形態では、各スクレーパー31の上流側下端31aは、刃状に尖っており、無端ベルト10の上面に対して、面接触ではなく、線接触しているため、濃縮対象汚泥3がスクレーパー31の上流側下端31aと無端ベルト10の上面との間に侵入するのを防止することができ、これにより、無端ベルト10が目詰まりし難くなる。
また、上記第1の実施の形態では、受け板40を設けたことにより、スクレーパー31の上流側下端31aを確実に無端ベルト10の上面に線接触させた状態で、スクレーパー31による無端ベルト10の下方への過大な押し込みを防止することができる。
また、上記第1の実施の形態では、濃縮対象汚泥3の供給を停止し、無端ベルト10を回動しながら、ベルト用洗浄ノズル22(図1参照)から無端ベルト10に洗浄水を噴射して洗浄する場合、図4の仮想線で示すように、シリンダ34のピストンロッド34aを短縮させて回転軸32を回転させ、各スクレーパー31を剥離位置Cから退避位置Dに切換える。これにより、洗浄時、各スクレーパー31が無端ベルト10の上方へ退避するため、濃縮対象汚泥3がスクレーパー31の上流側下端部にいつまでも残留することはなく、したがって無端ベルト10が十分に洗浄される。
さらに、上記第1の実施の形態では、洗浄水供給ホース36から回転軸32内へ洗浄水を供給することにより、上記洗浄水が各スクレーパー用洗浄ノズル37からスクレーパー31の上面に噴射されるため、スクレーパー31が十分に洗浄される。
上記第1の実施の形態では、図7に示すように無端ベルト10の回動を利用して加圧用ローラ43を回転駆動させているが、アーム44の遊短部にモーターを設け、このモーターで加圧用ローラ43を直接に回転駆動させてもよい。
上記第1の実施の形態では、図1に示すように、スクレーパー31を搬送軌道29上の2箇所に配置したが、3箇所以上又は1箇所のみに配置してもよい。
上記第1の実施の形態において、加圧用ローラ43の下方に、搬送軌道側14の無端ベルト10を下側から受ける受け板(図4に示す受け板40と同様なもの)を設けてもよい。
上記第1の実施の形態では、図1に示すように分散手段の一例としてスクレーパー31を用いたが、以下に説明する第2の実施の形態では、図11,図12に示すように、無端ベルト10で搬送されている濃縮対象汚泥3を幅方向に掻き分ける複数本の障害物61を分散手段の一例としている。
すなわち、各障害物61は平面視が断面V形状のアングル材であり、各障害物61の上端が×状にクロスした天フレーム62に取り付けられている。この天フレーム62は、架台9に立設された複数本の縦フレーム63によって、無端ベルト10の上方に支持されている。これにより、各障害物61は、回動する無端ベルト10に対して所定位置に固定されており、その頂角部分を上流側に向け、下流側ほど次第に幅が拡大するように配置されている。また、各障害物61の下端と無端ベルト10との間には僅かな間隙が形成されており、各障害物61の下部が無端ベルト10上の濃縮対象汚泥3に上方から突入するように設定されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
供給部2から無端ベルト10上に供給された濃縮対象汚泥3は、先ず、平面視で無端ベルト10上に一様に広がって分布した状態で搬送され、その後、搬送の過程で、各障害物61によって幅方向に掻き分けられる。これにより、図12に示すように、各障害物61の下流側の背後で、濃縮対象汚泥3が分散して無端ベルト10上にまばらに散在する。その後、上記のように散在した濃縮対象汚泥3は、一方向Eに回転している加圧用ローラ43と無端ベルト10との間で加圧されて圧搾脱水された後、排出部4から排出される。
上記第2の実施の形態では、障害物61の断面をV形状に形成しているが、V形状に限定されるのではなく、例えば三角や四角といった多角形状或いは円形状に形成してもよい。
上記各実施の形態では加圧手段の一例として加圧用ローラ43を用いたが、以下に説明する第3の実施の形態では、図13に示すように、加圧手段の一例として加圧用板68を設けている。
すなわち、上記加圧用板68は、上流側から下流側に向かって斜め下方へ傾斜しており、架台9から立設された取付フレーム(図示せず)に取付けられて、無端ベルト10の上方に固定されている。
これによると、無端ベルト10上にまばらに散在した濃縮対象汚泥3は、加圧用板68の下流側下端と無端ベルト10との間で加圧されて圧搾脱水された後、排出部4から排出される。
本発明の第1の実施の形態におけるベルト型濃縮機の概略側面図である。 同、ベルト型濃縮機の一部切欠き平面図である。 同、ベルト型濃縮機のスクレーパー装置の平面図である。 図3におけるX−X矢視図である。 図3におけるY−Y矢視図である。 同、ベルト型濃縮機のスクレーパーの機能を説明する側面図であり、(a)は汚泥がスクレーパーの上流側手前にある状態を示し、(b)は汚泥がスクレーパーを乗り越えて下流側へ搬送されている状態を示す。 同、ベルト型濃縮機の加圧用ローラおよびその周辺部分の構成を示す側面図である。 図7におけるX−X矢視図である。 同、ベルト型濃縮機の平面図であり、汚泥がスクレーパーを乗り越えてスクレーパーの下流側でまばらに分散した状態を示す。 同、ベルト型濃縮機の加圧用ローラで汚泥を加圧している状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるベルト型濃縮機の概略斜視図である。 同、ベルト型濃縮機の一部切欠き平面図であり、汚泥が障害物により掻き分けられてまばらに分散した状態を示す。 本発明の第3の実施の形態におけるベルト型濃縮機の加圧用板で汚泥を加圧している状態を示す側面図である。 従来のベルト型濃縮機を用いた汚泥の脱水濃縮を示す側面図である。 従来のベルト型濃縮機に設けられた抵抗体と柔軟材との断面図である。
符号の説明
1 ベルト型濃縮機
3 濃縮対象汚泥
10 無端ベルト
29 搬送軌道
31 スクレーパー(分散手段)
43 加圧用ローラ(加圧手段)
61 障害物(分散手段)
68 加圧用板(加圧手段)

Claims (3)

  1. 濃縮対象汚泥をメッシュ状の無端ベルトで搬送しながら重力濾過を行うベルト型濃縮機であって、濃縮対象汚泥の搬送軌道上に、濃縮対象汚泥を分散させて無端ベルト上に散在させる分散手段と、この分散手段の下流側において濃縮対象汚泥を無端ベルトの表面へ押して加圧する回転自在な加圧用ローラとが設けられ、加圧用ローラは、上下に揺動自在なアームによって無端ベルトの上方に支持され、且つ、濃縮対象汚泥の搬送軌道の下流端部近傍に配置されており、無端ベルトの側縁にチェンが設けられ、加圧用ローラはチェンに歯合する歯車装置によって回転駆動し、歯車装置は、チェンに歯合するとともにアームの揺動中心が回転軸心となる歯車を有していることを特徴とするベルト型濃縮機。
  2. 分散手段として、濃縮対象汚泥を無端ベルトから一旦掻き取って下流側で無端ベルト上に戻すスクレーパーが用いられていることを特徴とする請求項1記載のベルト型濃縮機。
  3. 分散手段として、無端ベルトで搬送されている濃縮対象汚泥を幅方向に掻き分ける障害物が用いられ、上記障害物は、回動する無端ベルトに対して所定位置に固定され、且つ上記濃縮対象汚泥に突入していることを特徴とする請求項1記載のベルト型濃縮機。
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